自動車の自律走行を後押しする安全機能を提供する各メーカーの中で、電気自動車(EV)メーカーの米テスラがトップに輝いた。自動車ショッピング調査会社エドマンズがリポートで明らかにした。

エドマンズは定速走行・車間距離制御装置(ACC)や自動駐車、死角検知機能(BSD)、車線逸脱警報(LDW)などのラインアップの中でメーカーをランク付けした。テスラに次いでボルボ・カーとホンダが続きトップ3に入った。こうした安全機能がオプションではなく標準装備されていればスコアは高くなる。リポートによれば、安全機能は今年、60%余りのモデルで提供されている。2012年は25%に満たなかった。
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エドマンズのアナリスト、ジェシカ・コールドウェル氏は取材に対し「アクティブセーフティー機能はわれわれが考えていたよりも速いペースかつ多岐にわたり実現している」と指摘。「こうした機能は完全自律運転に向けた足掛かりになる」と述べた。

テスラの「モデルS」や「モデルX」など高級モデルが自律安全機能を備えている公算が最も大きく、ピックアップが提供する安全機能は最も少ない傾向にあるとエドマンズは分析。同社が調査したドライバーの半数超はBSDや衝突回避支援システムには追加費用を払ってもよいと回答したが、他の機能に対する消費者の関心は比較的低かった。

同リポートでは、成人人口の約30%を占めるものの、新車販売に占める割合が11%にとどまるミレニアル世代が、あらゆる年齢層で自律運転技術の受け入れに最も前向きだった。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-10-24/OYB6H06JTSEC01