米マイクロソフトは10日、2015年7月に提供を始めた基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」を搭載したパソコンなどの稼働台数が世界で5億台を突破したと発表した。昨年9月に4億台を突破してから約8カ月で1億台増えた計算だが、提供開始から1年間限定だった無償アップグレードが昨年7月に終了した影響で普及ペースは鈍化しつつある。

10日からシアトルで始まった年次開発者会議「ビルド」で、サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)が明らかにした。

 マイクロソフトは先月11日、3次元(3D)の絵を簡単に描ける機能やゲームの中継機能などを追加したウィンドウズ10の最新版「クリエーターズ・アップデート」の提供を始めた。昨年8月以来となる大幅刷新で、普及を再び加速させたい考えだ。

 マイクロソフトは当初、ウィンドウズ10の提供開始から3年以内に10億台に普及させる目標を掲げていたが、普及ペースが想定を下回っていることを理由に、昨年7月に撤回した。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN10H22_Q7A510C1000000/