福島事故原発の取り壊し方法を考えるスレγ

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1名無電力14001
垢版 |
2022/06/12(日) 23:45:11.76
週刊○福島廃炉
α=1486207162
β=1584849320
2名無電力14001
垢版 |
2022/06/12(日) 23:50:19.94
新スレです。こんな状況のため。
ERROR: このスレッドは1024kを超えているので書けません!
ご挨拶とか何も考えてないや。文中でおいおい。
2022/06/12(日) 23:53:25.90
古典分析化学の定番方法を書く。機器分析スペクトルは今回やめ。
定性分析という沈殿による方法。この手法を和名で分属とも呼ぶ。

考え方は、水溶液中で、大抵の溶質分子はわずかに解離する。
溶けている分子の話である。水の中で一分子ずつ存在している。
固体の話ではない。水の中で解体されて戻る平衡がある。

水自身に関して、H+とOH-に分かれ、電気も帯びる。
電気を持たない解体は、再結合する吸引力を持たないので一方向になり
考察する全ての場合は、荷電している場合となる。

[H+] [OH-] = 10^-14 これは中学校でも見ただろう。
平衡は濃度を使って数式として表される。
[]の中は、全分子数に対する相対分子数、で定義される濃度。


あらゆる分子について、同じ構成の式が成り立ち、[Ag+] [Cl-] = 10^-10 など。
溶解度積と呼ばれる。濃度の積なので1よりかなり小さい数。
これが1に近いほど実は沈殿しやすい。
なぜか。多少の論理を追いかければわかるんだが、1に近い溶解度積
→イオン濃度と非イオン溶質状態の濃度が近い→イオンはそんなに存在出来ないので
他の力で上から押さえられる→非イオン溶質も引きずり降ろされる
→固体沈殿となって溶液の外部に追い出される。という筋。

そのもの溶質とは別個に、イオンに関しての濃度条件則があって、水中の物質は
イオンの濃度の積が定数となるような存在形式をするというのがここの法則。
蛇足ながら少し上の式で、[H+] = 10^-n と書けるはずで、このnがペーハーpH。
もちろん(整数ではなく)実数である。定義から0以下と14以上は取れない。

AgClなど全分子について、溶解度積定数がわかっており、沈殿を決定している。
ところがHClなどを使うと、この分離イオンは水ともからみAgCl用のClともからむ。
自明ではなく意図を持った操作ができることになる。状況はペーハー依存するともわかる。
2022/06/12(日) 23:55:11.59
溶解度積定数は共有結合性分子で小さく、イオン結合性分子で大きい。
溶媒たる水とも関わるには関わるが、独立な部分もあり量子化学で
計算評価が可能である。水との相性ではなく、分子の方の性質ということ。
もちろん水との相性もある。個性的なことと極性的なことと。その因子分配も理論。

この計算を作ると未知の領域の溶液で同様のことが予言できる。
高温ナトリウム液体中、高温SiO2液体中に溶けている物質について
溶解度積の方法から沈殿させてきれいにする手法が事前計算され得る。
産業として使うかはわからないが、磨いておけばいいだろう。


さて古典分析化学は金属などの陽イオンを6分属にする。
5段階の沈殿試行を順番におこなって、イオンを6種類に分ける。

試薬 HClで沈殿する Ag+、Hg2+、Pb2+、Tl+ を第1属。
試薬 H2Sで沈殿する Cu2+、Cd2+、Bi3+ を第2属。
アルカリ性下で試薬 NH4Clで沈殿する Al3+、Fe3+、Cr3+ を第3属。
アルカリ性下で試薬 H2Sで沈殿する Zn2+、Mn2+、Co2+、Ni2+ を第4属。
試薬 炭酸アンモニウムで沈殿する Li+、Ca2+、Sr2+、Ba2+ を第5属。
以上で残る、Na+、Mg2+、K+ を第6属。

各属をさらに分けることについて、NH3、K2CrO4、H2O2、NaOH、
Na2SO4、(NH4)2CO3、NaH2PO4、シアノ鉄錯体液、冷却などの細かい方法が投入される。
試薬を入れた後、次の試行をする前に追い出す方法は単に加熱でHClやH2Sは
出て行くという便利な形で構築されている。
H2Sの危険性が高いので、HC(=S)NH2、ホルムアルデヒドをSとNH2に換えた物が使われる。

冷却廃液について浄化した後で、サンプルを取って、この方法で元素を検出して
浄化が成功しているのかを調べられる。化学的除染が成功していると、Srなどに限らず、
短期崩壊核種などの同位体となる元素についても検出が無いはず。
少なくともこれで一つの検査システムになっている。
2022/06/19(日) 17:14:08.46
有機合成化学を2回(か3回)で。流し読みだが見るだけなら数千頁
見ているから大幅に知識が抜けていることはないと思う。

ベンゼンはFriedel-Crafts反応で基が付き反応系を開始出来る。
2つの基と2つの反応剤がそれぞれ反応性の強弱を持ちあるとする。
弱い反応剤で強い基を既反応化保護にしてしまい、その後で
強い反応剤を投入すると、弱い基に特化した操作が出来る。

こんな反応を出来るだけ多くの物質や反応基について行なって
電子の動きと立体構造で解釈し、まとめている分野である。
オングストロームの世界は直接マニピュレートは出来ないので
こういうものの集積で事象を動かす。元祖ナノロボット分野じゃ?

・酸化と還元論
・6価クロムのど迫力
・同酸化反応の有機電子論
・フェノールの合成のあれこれ
をまず語る。

薬や工業材料の合成に使い廃炉を建設的に支援する。
一重項酸素などは高エネルギー反応の余波としても現れ、これに関する
有機反応論は、放射線を受けて人間体の分子がどう傷つくかを表している。

放射線による生物体損傷の治療に直接使えるのかどうか(即ち病名を定めて
薬投与するのでなく傷に対するオーダーメイドの反応系を個ごとに作って
直して(治して)しまうの医化学還元)は、
技術として分野を精密に作れるかにかかっているだろう。

来週以降にも言葉を多く投入して、読者が他のニュースに接したとき
これもこれも聞いたことがある、と聞いたことあるぞ状態になるような
学習効果を残すように目指していきたい。
不斉合成とクロスカップリングは邦人の仕事である。
2022/06/19(日) 23:10:31.82
酸化と還元とは。4通りの言い方をしてみる。
酸化=酸素を付けること=水素を奪うこと=電子を奪うこと=電子密度を薄くさせること

整合していることを理解するのに少し理屈が必要である。
・酸化は対象分子の電子密度を薄くさせる
・H2OとCの電気陰性度はH<C<O、Cの左右にHとOが分かれることは論理的に重要で
違う体系の世界なら、イオン論は違う現象を起こしている。
・本来HはH+になりたい、OはO-になりたい。2-などの数は省略

では説明してみると、4つのうち水素を奪うことだけ異質としてまず外してみる。
酸素を付けるとOはO-になりたいので、対象分子の中心から自分との結合の局所場所に
電子を引き付ける。すると電子を奪う、電子密度を薄くさせるの同一意味。

水素を奪うと、HはH+になりたいのでもともと分子の中でも、H+と中心に押し付け気味だった
eとに傾向として分かれていた。そろって持ち去るので中心位置のe密度を減らす。
炭化水素内でのH+になりたい、という扱いが出来ることにH<Cが関係する。
いわば、H+にはe-が付属して来るので、水素を奪うと電子を奪う。


重クロム酸、過マンガン酸の分子構造を見よう。
HO-(CrO2)-O-(CrO2)-OH
HO-(MnO3)
すごい分子ですな。そう思わない?
これだけOがあれば、そりゃ酸化力は強力で酸化剤にされるだろう。
H2Cr2O7とHMnO4
CrとMnは6価と7価で、()内酸素との結合は全二重である。

この二重結合は酸素の方が一方的にくっつくもので双方電子供与のものとは
違っている。そういう手の数のもある。次レス最後参照。
だからd電子を本格的に展開すると10本などの手も。
2022/06/19(日) 23:14:36.42
見かけも名前もコケティッシュで愛玩的なフェノール分子をベンゼンから
製造する方法を学ぼう。化学的性質はそれほど人間親和的ではないけど。
言葉をいっぱい吸収できる案件。合成化学にはこの水準の操作をまず多く学ぶこと。
それぞれペニシリン級の分子製造の時に精巧に適用することで実用。
樹脂はもう少し簡単。逆に分子生理学は合成化学でもまだ届かないから研究にいい。

〇 ベンゼン、〇-OH フェノール、〇-NH2 アニリン、〇-SO3H ベンゼンスルホン酸
〇-CH(CH3)2 クメン、〇+ フェニルカチオン、(〇-N≡N)+ 芳香族ジアゾニウム
〇-ONa ナトリウムフェノキシド、〇-C(CH3)2(OOH) クメンヒドロペルオキシド

スルホの話は前回してある。硫酸H2SO4からOHが取れた物。
硫黄は2価(スルフィド R-S-R)、4価(スルホキシド R-S(=O)-R)、6価(スルホン R-S(=O)2-R)がある。
今回の登場人物はスルホンである。Rはアルキル基つまり飽和炭化水素一般。

-H ヒドロ、-OH ヒドロオキシ、-OOH ヒドロペルオキシ、
最後のドは接尾辞なので捨てていい。強力作用を持つ反応基として-OOHは
過酸と呼ばれペルが入る。横に飛び出さず-O-O-Hそのままの形状を持っている。
過酢酸は CH3-(C=O)-O-O-H である。これはH2O2の左を置換した物である。
OHが離れるアルコール型の反応で作られるアシル(=カルボン酸)誘導体というものである。
オゾンも酸化用には大活躍する。


ジアゾニウムでは陽イオンの窒素N+が4価の原子として働く。カチオンは陽イオンという意味。
ちょうどスレの始めだし、凡例のように書いていくのも良かろと思った。

一般に多価硫黄などの原子において、原子価の手による結合は複数の解釈があり得る。
共有結合は本来は1電子ずつ出すものだが、S=Oの結合ではSが2つ出してOが一方的にくっつく。
ところでこれをS+とO-の共有結合とも見なす。Sの他の電子は無視するとして
S+には1個電子が残っている。O-の原子価も1である。普通の共有結合で結合が成立する。
即ちイオン的になった上でくっ付くとすれば理解されるが、最初の理解もまた正しい。
逆に最初の理解の本質構造はイオン的な段階成立する共有結合とすることで等値定理が出来上がる。
2022/06/19(日) 23:17:07.01
オゾンについて三角型で平たい二等辺三角形というのは有名である。
O=(O+)-(O-)という折れ線状分子でもある。こんな解釈替えも有機電子論には出て来る。

アルコールなどに1級2級3級の言葉がある。無論商品としての意味ではない。
この場合はOH基、一般に反応基の付いている根っこの炭素が、他に何個の炭素と
直接つながっているかの数。エタノール CH3CH2-OHは1級。
C-(CH3)3-OH は3級のブタノール。分子の描き方あえてちょっと不正確だけど。
この分子はよく使われtert-ブタノールと言う。primary、secondary、tertiaryで3番目の意味。


反応論で不飽和と飽和の違いが根本的なのは当然である。不飽和の箇所には容易に分子が付く。
ところがこれにもベンゼンやブタジエンでπ電子の非局在化という発展方向がある。
Markovnikov則: R-CH=CH2という分子に H-Xという分子が付加するとする。
二重結合のどっちの原子がXをそしてHを受け取るだろうか。

Markovnikov則には答が定まっていて、先にH+を渡し、後に二重結合のもう一つの原子にX-
を付ける。H+の運動性が速いからである。その時間差のためにH+一つだけ付加のイオンが
おもむろに安定した後でX-がやって来て、H+一つでの安定度が実現度を示す。

H+を付ける → +荷電が分子全体に広がる → X-が来る場所で重点的に待っている
→ この待ち状態の+荷電はそのCにつながるアルキル基が多いほど安定、これが実現。
7行上の例で、R-(CH+)-CH3と R-CH2-(CH2+)という中間状態が出来る。
左の方が+が広く安定するので、R-CHX-CH3が最終生成物として優越する。


cisとtrans。同じく二重結合に分子が付加する場合。二重結合がより大きな分子の
中の一部とする。二重結合 >C=C< は平面型を持っているのだが、そこにA-Bなどが
付加するときに、元平面の同方向か食い違い方向かで、互いに立体で移り得ない二通りの場合
が結果する。A-Bが同方向に付くのをcis、食い違い方向のをtransと言う。
cisはラテン語でこちら、フランス語ではici、ルーマニア語ではaiciの同語らしい。
ベンゼン他の環状分子への付加のときによく意識される。
2022/06/19(日) 23:38:41.21
フェノールの話が抜けてたが最後に。
作れるということが大事で解釈と展開は後から。それが有機化学の起源。

〇 →[濃硫酸150℃] 〇-SO3H →[NaOH 340℃] 〇-ONa →[H2SO3] 〇-OH

〇-SO3H →[KOH 250℃] 〇-(SO3K)(OH) (-) → 〇-OH + K2SO3 + SO3(2-)

実現するのはこの段階で既にパズルみたいだ。
薬はこのパズルの先にある最先端で、生物型酵素はさらにその上を行く。
我々はこのパズル解の本質をつかんで原子力産業に役立てる。

他にもある。アニリン出発。

〇-NH2 →[NaNO2, HCl] 〇-N≡N(+) Cl(-) + NaOH →[H2O加熱] 〇(+) + Cl(-) + N2

〇(+) + H2O → 〇-OH2(+) ~ 〇-OH + H(+)


他にもある。プロペンとリン酸、銅触媒を使う。

〇 →[CH2=CHCH3, H3PO4, Friedel-Craftsアルキル化反応] 〇-CH(CH3)2

→[O2, Cu] 〇-C(CH3)2-OOH →[H(+)] 〇-(OH)-C(CH3)2-OH (+)

→ 〇-OH + CH3COCH3 + H(+)

2行目のOが根元に入って来る所に有機電子論的転位があるが次回か以降に。
もちろん2行目の右で、近い所のOは+荷電を受けて3価になっている。
原子の数で確認するのは容易だろう。ベンゼンの点にも一個Hがあることを注意。
最初の2反応は途中から硫黄が4価になって亜硫酸H2SO3、SO2、SO3(2-)が使われ現れる。
2022/06/20(月) 23:21:20.18
ネトウヨ決死隊
2022/06/26(日) 17:20:13.18
①一回読んで置いた方がいい元素名。
語尾がオがイタリア語、インが英語、アスがギリシャ語、ウムがラテン語
ごっちゃなので鉄が英語ならフェラインぐらいかも。
マイケル、ミカエル、ミッシェル。スラブ・インド・ケルト・北欧。
マリオの各国。話ずれた。ウランも一般的なのでウラノス何々さんは昔居た。

スズ=スタンナン、鉛=プランバン、ヨウ素=アイオダイン
亜鉛=ジンク、ヒ素=アルシン、アンチモン=スチビン
金=オールム、銀=アルゲント、水銀=ハイドラアルゲント
タングステン=ウォルフルム、リン=フォスフォラス、鉄=フェロ


②カルボンなる有機化学語。カルボンは炭素である。つまり実はあまり特定的な名でない。

カルボニル基 -(C=O)-
カルボキシル基 -(C=O)-O-H

カルボニル基を持つ分子が、ケトンとアルデヒド。
カルボキシル基を持つ分子が、カルボン酸(英語ではカルボキシル酸)。

-(C=O)-O-H からH+を外すと -< 型で右上下に =O と -O(-) が付いている。
=Oと-O(-)をわずか電子の移動で入れ替えられて、量子論としては共鳴する。
-O(-)から=Oの方へ電子を1個行かせ、炭素所属の電子を1個=O側から-O(-)側に渡す
と入れ替わっている。また-O(-)を2つと3価のC(+)という見方でも整合している。

このように、多い官能基は対称性による安定化の背景を持っていることがある。
宇宙にCOOHが多い理由である。共鳴による低エネルギー化が
反応率増大と安定の落ち着き先として、存在量を増大させている。
その理論見積もりを調べたい。
2022/06/26(日) 17:22:56.47
③炭酸 HO-(C=O)-OH
H2CO3、カルボニック酸

一般に元素酸はこういう昆虫の蜘蛛に似た構造を持っていると見てよい。
(なんか不正確なこと書いてる?小学生用)
OHが蜘蛛の手で、=Oが他の足や目と頭みたいでしょう。

中心元素の周りに =O か -OH を侍らせて元素酸が作られる。
ペル元素酸では -O-OHに換えられる。過硫酸などを見よ。

これで皆さんも例えばネオジム酸を、ニッケル酸を想像せよなどと問われた時、
電子殻の様子を調べて、多分こうだなと書けるはずである。

最も酸素が多いのは、X(=O)2(-OOH)4 のペル元素酸だろうか?
奇抜な分子を作る専門ではd電子f電子まで使い倒して研究されている。
他に、二重結合で中心に S=S のようなのを置く酸分子など。


④ルイス酸という有機化学の言葉。
BF3 や AlCl3 がルイス酸であることを用いてこの反応をさせる、等とある。
BやAlは周期表の左の方にあり、フルに手をつないでも電子殻が埋まらない。

配位を使った疑似充足として、他の分子の満ちた電子対に引力を働かせて
くっつけることが出来る。電磁気学の現実の力なので、時に他の分子の電子対を
盗って、その分子を陽イオンにしてしまう。

その陽イオンはラジカルとして、ベンゼンやエーテルなど普通なら安定な分子
を攻撃して、有機付加反応を生じさせる。

ルイス酸という言葉はこの効果を起こす文脈で使われる。
電子を奪う性質は、先週書いた酸の4性質に合致する。
2022/06/26(日) 17:25:26.26
⑤元素の硬さ。有機化学で反応分岐率を正確に予想していくことは目標。
このとき色んな視点で、実反応データ集を分析して、その考察を数式にして、
数式モデルが現実を正確に表している、と対応関係を作ろうとする。

その視点の気づきが色々あるのである。例えばフロンティア軌道論では
第一励起状態の反応は基底状態とちょうどシンメトリーが逆になる。

元素の硬さ論は、硬い元素と軟かい元素が分子になる反応では、一方が他方に
食い込んでしまうような傾向を持ってしまい、不安定化しゆえに収率が
低くなるという学説である。現代では仕上がっていて有機化学の数番目に
学ぶ法則となっている。

硬い元素は軽元素のC、N、O、F。軟らかい元素は重元素のFe、Ptなど他の全て。
しかし少なくとも教科書にはそれ以上のことが載っていないと思う。


⑥そこでその研究課題が提案される。
原子力、原子核関係としては、この計算を流用して、陽子と中性子の
微妙な差、π中間子、K中間子などと励起系列の硬さなど。
そしてヒッグスの反応に一つの模型予測力が投入され得る果実。

有機化学として、硬さを反映するような量を実際に定義すること。
それは電子密度などではないのである。元素の半径と電子数とがあって電子密度は
重元素の方が高くなりクーロン力だけでは重元素の方がクーロン力弾性体としては硬い。

有機の硬さはその真逆である。実は、似たような性質の何重もの殻というのが
密度とかにも反して、軟らかさの原因になる。

計算として、多粒子系のシュレーディンガー方程式の波動関数に、
機械建築の材料力学を用いて、波動関数連続体のヤング率、ポアソン比を求める。
軌道情報も用いて局所的な量として評価する。
このモデルから酸塩基の硬さとできれば収率までも予測する計算課題。
2022/06/26(日) 17:27:12.33
⑦シュレーディンガー方程式の数値計算は、量子化学と物性物理で行われ
現在、密度汎関数法かハートリーフォック方程式法かが使われている。
材料力学の方法ではされていないように思う。
応力テンソル、ねじれの復元など、波動関数では聞いたことないのでは?

ところで量子化学と物性物理は前者がsp(d)軌道および溶液、
後者がdf軌道および固体と断言され、とてもつながっている。
後者が前者に取り込まれるような勢力図である。
すると超電導、絶縁、磁性は量子化学を豊かにし、有機化学にまで身内として
下りて来よう。

そのとき量子化学のまま超電導を説明する方法論があるはずである。
その模型として機械建築工学のそれがいいと思う。
結晶不等方などで未解決の高温超電導論にほんの少しは寄与するかも。


⑧量子化学に材料力学を適用すると、応力は前者を豊かにし、スピンは後者を
豊かにする。別の方向として材料力学→一般相対論、超ひも理論の計算がある。
すると段階を踏んで進めることで、基礎理論に新しい方法を投入出来る可能性
がある。特にそれはスピンの処理なのでかなり重要である。

現代の標準的見方では、スピンは基礎理論の超対称性が見えているものである。
量子化学の材料力学化が、外せないスピンを通して超対称性の数値計算の鍛錬になるのだから
その果実はあるだろう。しばしば概念のパターン数は多くない。
化学でcis=Z体、trans=E体、同じ言葉でしかないみたいに。その状況では
一つのことを丁寧にやれば、他の的も射ているような蓋然性を期待出来る。
基礎理論の逆時間シミュレーションは初期宇宙を見れる。

それとは別に化学反応をホログラフィー理論のブラックホールの運動学で
とらえる試案もある。超弱小なブラックホールが仮想数理として電磁気力の
代替になる。そんな反応論を作ればまた何かわかる可能性。
2022/06/26(日) 17:28:59.92
⑨有機化学と有機合成論は、基礎的な反応法が20超ほどと反応例が1万程度
という分野である。機構を解釈するのに有機電子論という電子の流れ
が使われる。アナログで理解される分野である。
超強力であり現代薬学や化学工業の製品はこれなしでは作り得ない。

書の見方を言いたいと思う。だいたい平均して1頁に3反応が書いてある。
左と右を間違い探しとして比べる。ここが変わってるな、と。
試薬や手続きが真ん中の矢印に付記されている。
常識的な内容だな、と思ったら読み飛ばす。

本文テキストには撹拌するとか、量の話、手続きの順序が書かれている。
やさしい方の部分についてはだいたいこんな感じの記述で推移する。
不斉合成で高分子化を追求する辺りから少し難しいが内容で2割ぐらいしかない。

よって基礎を押さえてから腰を落ち着けると少し時間はかかるが読める。
そう読むんだ、と食わずぎらいから食いつきに変わってくれればうれしいな。


⑩グリシン、ベタイン、酒石酸、吉草酸、
近いうちに薬学や化粧品の話を始めるので言葉を増やしていこう。
グリシンはアミノ酸の一番簡単なもの。
しばしば宇宙で見つかると生物の元と言うが決してそんなことはない。

NH2-CH-COOH がグリシン。
NH2-R-COOH がアミノ酸である。

上の方で述べた通り、共鳴低エネルギー化で宇宙に多くある-COOH
NH2はアンモニアの一部、この両方がある分子。どこにでもあるだろう。

ベタインは N(+)H3-CH-COO(-) とグリシンの端のHをH+の形で外して
Nの方にくっつけたもの、そのトリメチル化
N(+)(CH3)3-CH-COO(-) である。店舗で化学製品の成分を見ればすぐ見つかる。
2022/06/26(日) 17:30:51.37
⑪酒石酸は、点対称な二量形で、内側から外側に向けて
-CH(OH)-COOH というC4H6O6の分子である。

吉草酸は、ペンタンの端のCH3を→CHO→COOHにした
CH3(CH2)3COOH

典型的な初等有機分子をイメージする練習である。
有機で酸と言えばCOOHになっているというのもわかるね。
無機では元素酸で、少し上に書いた物だった。


⑫求核付加反応、求核SN2置換反応、求核SN1置換反応。
δ+として電子密度の薄くなっている元素(それを核と呼ぶ)を
他の分子などの電子密度の高い部分が攻撃する。

くっつくと付加。円錐型分子の凹部分から攻撃して、向こう側の基を
一つ切り離させるのをSN2。先に脱離基が離れた所に、求核分子が付着し
さらに余分な部分を離す方法がSN1。
SN2後は極性が反転し、SN1後は極性が鏡映物と等量になる特徴。

これと電子の流れでの転位反応が、全有機反応の代表的なもの。
付加で分子が大きくなり、置換で官能基を整え、求める大型分子が作られる。


⑬自動有機化学つくり機
反応書のレベルが比較的平板で一定である。
反応は、出発物、試薬、生成物、収率。物質としては3項目である。
生成物は機器分析で迅速に定められる。

すると有機化学の学問を作る機械を作れる。
2022/07/03(日) 17:15:13.17
放射線化学の回である。と言っても現時点でつまみ食い的にしか
見て居ないし包括的にするには2週ほど待ってくれとしか。
来週が放射線計測、次が原子炉物理、次が材料力学、次が太陽光発電。
合成化学も終わってないし混ぜながら書きたい。

その後に量子力学(基礎論的双対、圏論、数値シミュ、有限温度形式
先取り量子統計、超電導論)をやって数式を伴って化学薬学に戻る。

このうちで原子炉物理は機械としての炉の話題である。
ここだけはプロフェッショナルと興を共有する水準で出来ればと思う。
原子炉を作ることは飛行機やコンピュータを作ることと同じぐらい面白いのだと主張する。
もっとも分科の中身は中性子密度のn群計算などまあ面白さ普通である。


さて、放射線化学は反応論、除染増殖論、利用論に分かれる。
基礎の反応と実用の除染増殖ね。まず3番目の物の評論を。
ところで利用論では放射線による殺菌、材料改質、突然変異誘導の品種改良が主張される。
これ専門の人は進めろと言っているんだけど、我が国では昔から待ったが掛かっている。

殺菌て紫外線ならいいけど放射線で何するの?とか
むやみやたらに材料に放射線を浴びせて商品にして、効用だけを得て
残留放射能が無いようにするとか可能なの?とか

遺伝子組み換えですら不安なのに、本来生物DNAに危険な放射線を浴びせて
都合の良い新品種が出来るのかと。何か思いもよらない物を新品種体内に残して
摂取などしたら問題になるのでは?とか。

代替できないほどの用途が定まって、安全性の管理も証明されれば許可が出ることも
あるかと思うので、個人的には不安側スタンスに居る者だけれど、関係者には技術の、
受容可能なコンプライアンスの抜本的な向上を目指してくれればと思う。
2022/07/03(日) 23:18:58.28
雑多に書いて行く。化学は全部の言葉に接するのが大事と思うので
10回ぐらいに分散し適当に登場させる中で、必要が網羅されるように。
お茶を濁し何となく触れるだけじゃないつもり。言葉で書く。

様々な原子核を核種というが、分子、原子、イオン、ラジカル、励起状態、電子、
または錯体水和物などを化学種という。同じような言葉である。
励起とは中性原子の電子が上の軌道に入ることである。

放射線化学は無機化学に近い。放射線は励起状態や電子を弾き飛ばした状態を
その場の化学に残し、線は一瞬で去って行き、高エネルギーを得た化学種が
為す化学がそこから始まる。


原子の構造上、放射線が電子を飛ばして正イオンに変貌する状況が圧倒的に多い。
この正イオンはラジカルの一種で、求電子反応を起こす。
すなわち近隣の通常分子の水素Hを攻撃して貰ってしまう。

例えばまず放射線で水の電子が弾き飛ばされて、H2O(+)になる。
これは他の水のHを引き抜き、H3O(+)と・OHになる。
アルゴンもAr(+)になる。H2からHを引き抜き、ArH(+)と・Hになる。
Hは元の相手よりイオンの方がコンビになる力が強いということ。


酸素原子を押し付けるのが酸化、水素原子を除くのも酸化なので
ラジカルは攻撃先の分子への強い酸化力を持つ。
ラジカルの強い酸化力はDNAを傷つけ人間の老化を進ませる。
糖分もそうだと言う人がいるがどうなのか。調べてみる。

酸化と還元は非対称で、酸素を除いたり水素を押し付けたりする還元反応は
実は一般的でない。還元はLiAlH4のような機能はわかるけれど他の場面では
使われることがないような試薬によって行われる。
2022/07/03(日) 23:22:09.94
G値とは、放射線のエネルギー当たり関係する化学種の数。
[mol・J^-1] とする流儀と [個・(100eV)^-1] とする流儀とある。

用例として生成物G値。
シクロヘキサンに100eV放射線照射しよう。酸素O2が存在しない環境では、
H2が5.6個出来、二重結合1つのシクロヘキセンが3.2個出来る。
このように途中をブラックボックス化して出来た生成物をG値いくつだと呼べる。

化学種に対する反応図は厳密にはカスケードを構成するのであろうが、
生成物G値は最終生成物だけを見ればよい。


ジェミネート現象。水溶液中で電離したイオンは2種類に分かれる。
流体力学の境界層に近い概念だが、元の相手とずっと近い所に居るイオンと
自由化したイオンで、電極を付けて電流化することで、自由化された分だけが
電流原因として、その量を評価出来る。

境界層に居るようなイオン対は、やがて同じ相手とくっ付いて中性化する。
この現象をジェミネートと呼ぶ。


W値という概念。中性分子にエネルギーを与えられると、最初は励起、やがて
完全に一部が離れてイオン化するだろう。
このエネルギーをW値と呼ぶ。

イオン化ポテンシャルというのもある。ポテンシャルエネルギーとしてのイオン評価。
W値はそれに似ているが、ポテンシャルエネルギー以外に行く部分もあって、
イオン化エネルギーの2、3倍になるのが通常である。
2022/07/03(日) 23:25:23.47
W値が吸収エネルギーで、イオン化ポテンシャルが顕在使用されたエネルギーと
みなすと、分子自体も機械のように見えて、その効率が30-40パーセントなのである。
効率30-40%は機械としての典型的な数字。

実際のイオン化ポテンシャルは多くの分子であまり変わらずに15eV程度。(10-24eV)
W値は同じく35eV程度。(25-45eV)
温度に換算してみるなら、1eV=1万度とすることと、分子の自由度で割ること。

H2などの軸対称分子なら、自由度が5なので、イオン化ポテンシャル=3万度。
W値=7万度。7万度相当のエネルギーを渡すと正負のイオンになる。


ラジカルによる重合。ラジカルとは・Hや・OHをはじめとして、他のあらゆる分子でも
手が埋まっていないような原子分子をさす。
(中性の分子以外にもイオンの分子、励起状態の分子も、活性状態の高いのを総称してラジカル)

ラジカルとエチレン、R・と CH2=CH2 が近づいたとしよう。
エチレンが単結合になり、・CH2-CH2・ と電子を1対外側に向ける。

Rとは結合し、R-CH2-CH2・
これってちょうどRが延長したようなものとなった。
このようにして、ポリエチレンなどの重合がラジカルの力で為される。
シーベルトを浴びて架橋などしてしまう時の分子反応でもある。

通常の核酸やアミノ酸の結合に、似たような電子の役目を読み取れるだろうか?


ここまで。面白くなくても項目をどんどん押さえて行っているという達成感で読んでね。
今後も。段階を踏んでから核酸分子や薬合成の話をしたらいきなり有用化するわけで。
放射線化学か。むしろそれらが壊れる話なのかもしれんが。両面的な話でもある。
壊れるメカニズムを知るからこそ組み立てるメカニズムにも知見が増える。
2022/07/10(日) 17:14:07.47
放射線計測。今日できる所まで。どれもだいたい同じ。
放射線が通ると、(時間軸上で)左が狭く右が尾を引く電圧=電流が作られる。
大きさはおよそ1万分の1ボルト。
これを増幅しデータ処理することで計数される。

電気信号を出せる物性物質と、電子回路とにテーマが分かれると言える。
来週はOPアンプを主題にし、計測回路での使われ方も見よう。

1つ電子回路論の先取りをする。しばしばRとCの並列が、
本筋ではなく装飾的に回路に入っている。この読み。
電子の勢い的にCに先に来て、Cが飽和するとRを通り出す。
Rが無いとCが破綻する。が主役はC。短文説明だったがまとめると
resistorとcapacitorの並列は定常状態を作るための素子団と言える。

電流呼びでも電圧呼びでもいいのは抵抗はそんなに変わらないから。
電圧の具体値を聞くことでほほうとスケール感を感じ取れてると思う。


最初の例として、逆電圧の掛かっているダイオードを想定する。
順電圧なら空孔と電子が両端から入って来て真ん中で消える形で
次々と電流が流れて行く。正の電流とは電子が欠如しているような
密度の薄さの流れである。

逆電圧のときは、接合部が空孔も電子も無い、素の物質のままの領域が
中間部に電圧の絶対値に応じて広がっている。ここに放射線が飛び込み、
軌跡に沿って電離させる。中間部は電荷無縁の状態だったはずなのが、
突然正負の電荷が出現し、外から掛けられる電圧に応じて流れて回収される。

エネルギーを貰っているので再結合しないで電離したままになる。
それが流れ、計数は1放射線に1回という有ってほしかった性能が達成される仕組みとなる。
再結合や特定励起に収まって蛍光を出す場合もある。
2022/07/10(日) 17:19:02.38
計数は出来た。精密にエネルギーと電流の対応関係を作ればエネルギーがわかり、
また放射線の多数入射についてのスペクトル弁別も、この辺は物質の工夫と回路の工夫待ちとなる。

ガイガーミュラー(GM)、シンチレーション、熱中性子と高速中性子、
チェレンコフ光の利用、典型的な物質、波高弁別分析の回路構成を語る。

前レスだけで要点が済んでいるので、皆さんも初期時代に戻ったら研究を
始められるだけの知識構図、そのイメージをもう持っていると言える。
ひたすらアイデアを投入し実験を繰り返せば現代になる。
今から移って来てまだすることあるだろうからするのもいいと思うよ。
何か作り出してくれれば現場に役立つからね。


ガイガーミュラー、ガイガーカウンターは同じだがガイガーさんは
名前からしてそんなイメージになってしまっている。中身は高級で工夫がある。
・アルコール、イソブタン、メタン、ギ酸エチルなどの簡単有機分子
・ガス増幅、電子なだれ、と放電の消去(クエンチング)、プラトー
・分解時間、不感時間、二線源法、絶対と相対の測定、メインは希ガス

希ガス(ヘリウム、アルゴン等)に有機分子を少し混ぜた混合気体を使用する。
放射線が通り多数派である希ガスが電離する。イオン化エネルギーの大小関係から
電荷交換で有機分子の方が陽イオン状態になり、希ガスは中性に戻る。
有機分子が陰極で分解するときのエネルギー消費が、なだれを止め一粒子計数を完成させる。

詳細構図。内側が導電性皮膜という円筒陰極、真ん中にタングステン軸線陽極、円筒の途中まで。
内部に1000Vの電圧をかける。放射線が侵入し希ガスが電離すると、電子は軸線陽極に向かう。
中央は幾何学的に過密で高電圧でもあるので引かれる電子は希ガスを二次三次電離させていく。
やがて中央の陽イオンが飽和的になりこれは止まるが、陽イオンが円筒まで移動すると
再び種が供給されてなだれが再開される。

このように1発の放射線で無限になだれが続くような状況を作れる。思っている以上の状況。
エネルギー源は外部電圧だが。止める方法が必要。それが不純有機分子の混入、うまく行く。
2022/07/10(日) 17:23:24.67
中性子検出。BF3比例計数管。これは遅い熱中性子用の方。
中性子は電離作用を持たないので、一度核反応を通して検出する。
ニュートリノやπ0中間子、K0中間子も核反応の通り方、その分岐比
から見つかるし、同定して行ける。

即ちAIによる自動の素粒子分類器を作ることが可能である。
科学史の辿った歴史を、道具の発見は不要であるように、現代の視点から
必要な物品は揃っているように与えて、AI自身が実験をして
基本的な全部の素粒子を発見し分類してしまうシステム。

AIに現代の実験的(現象論的とも言う、超ひも等の思弁的な方でない意味)
素粒子物理学まで追いつかせれば、AIは人間とは違うセンスを持っているから
人間の網に掛かっていなかった違う物を見つけてくれる可能性は大いにある。
そういう歴史を一気に駆け抜け現代知識を再現するAI素粒子実験システムを
作ってみるべき。その果実から新現象や原子力用知見を拾えることもある。


話がそれたので戻すが、10B (n, α) 7Li という反応を使う。
ホウ素10にnを打ち込むと必ずリチウム7とα粒子になるわけではない。
しかし分岐比は断面積として、反応断面積の中で同じ単位系で書かれ
物質に対し、その入力対出力の割合は事実上常に完全に一定である。

他に 6Li (n, α) 3H も使われる。中性子だけの放射線が核反応後に
荷電放射線になるということである。
すると他のと同じに計数が出来る。BF3は気体にするための分子。
ホウ素10。そういうIDを使っている人も昔いたけど。

この2段階の仕組みが遅中性子用の比例計数管。
但しこれは比例カウント出来るがエネルギーは見れていない。
入射nのエネルギーについて反応断面積が異なるとすると、計数も或る程度曖昧である。
しかし、線量計というのは10倍100倍と動く環境下で、人が逃げたりする
ためのものならば、これでもいい。
2022/07/10(日) 23:37:29.94
シンチレータ。これは放射線が通ると微弱可視光を発する。その光を、
光を電子に換える光電子増倍管を通して先ほどと同様にするものである。

・無機シンチレータ。1回書いて手に馴染ませることをお勧めする。
ZnS(Ag)、NaI(Tl)、LiI(Eu)、BiGeO、GdSiO、CaWO

周期表の上下にずれたZn→Cd等でもよし。
NaI(Tl)はタリウム活性化ヨウ化カリウム。イオン結晶ではない第三の
元素を少量入れると蛍光になるという性質。
第三元素蛍光メカニズムのもっと細かな理論はわかったら書く。

・有機シンチレータ。アントラセンとスチルベン。スチルベンは〇-C=C-〇。
・プラスチックおよび液体のシンチレータ。NE番号が付いている。


以上のシンチレータは発見法的に見つかっているものだが、
物質自体に興味が持てる。アントラセンに官能基が付いたり、
芳香環の数を替えてナフタレンやテトラセンにしたり、そのとき最高放出波長は
アントラセンの4500オングストロームから紫外域などにも設定出来るか。

綺麗に蛍光波長を設計することが出来れば、放射線を検出すると
色素は何も投入していないのに、分子だけで絵が浮かび上がるように
出来て、一つの美術作品にも出来そう。


シンチレータの性能は、発光効率(光強度)と光減衰時間。
他の性質は密度と屈折率と最高放出波長。
光強度が強い方が勿論いいが、光減衰時間が短い方が分離しやすい。

アントラセンは有機ものの中では光強度は最高峰らしいが光減衰時間は長い。
無機のZnS(Ag)、CdS(Ag)、NaI(Tl)がアントラセンの2倍の光強度で
光減衰時間が短く、最も使いやすい結論となる。
2022/07/10(日) 23:38:55.04
フィルムバッジは上の数個のと異なり、フィルムの黒化がどんな放射線に
相当するかのデータベースを作っておいて、判定するものである。
軽量安価なので大量に用意するときにはいい。


①さて電子回路論をする。
次々と来る放射線の検出電流を、イベントごとに分離する方法。
答。微分回路を通す。もとの電流はだらだらした右下がり段の階段が
ずっと続く形状をしている。

微分回路を通すと、段差を起こしている部分だけがピークで、
だらだらしている部分はゼロの近くに寄る。すると粒子イベントだけが見える。


②しきい値以下を捨てる一つの方法。
フリップフロップ回路やシュミット回路というものがある。
キャパシタに電気が十分にたまったらオンになる仕組みを用意しておいて
その先で状態を読めばよい。

この方法は同時にデジタル化をも与えている。
また、フリップフロップもシュミットも二重トランジスタの構造を持っていて
上の標準デジタルの2倍を一単位とするデジタル信号を作れる。
繰り返すとこの方法で、放射線エネルギーのデジタル化の、二進法表現を一気に表示出来る。


③波高弁別の方法。(電流か電圧の)パルス高さを計数したいとする。
高さa+δの②の方法、高さaの②の方法を用意する。
それぞれそのしきい値以下のパルスは捨てられているのである。

後者を負にして、前者と足すと、パルス高さがaとa+δの間の信号だけが
残って読み取られる。即ち高さによる弁別判定が出来るようになったのである。
イベント分離、高さ弁別という言い方をしてる。
2022/07/17(日) 17:16:14.12
アナログ電子回路とオペアンプ回路から現状でまとめられることを。

最近有機合成化学、放射線化学、放射線計測、電子回路と来ている。
来週はラジオ、再来週は真空管回路にしよう。多分野度は増えるのみ!

古典時代の原子力知識として真空管は絶対外せないし、
信号送信と電力送信は分けて語る。電波による遠隔電力送信は聞いたことあるはず。
並べた他のも半端状態なので再訪しながら中身を増やして行きたい。

また航空は耐性が大事な力学に近い分野だが、宇宙は電気工学だらけの分野。
宇宙工学の内容の半分ほどは電気である。そこで電気の名で知識を積めば
そちらの方面にも役立つと用途を言える。


最近10mサイズの人型ロボットを作れると思うようになった。
あんなの形が無駄無駄っ!と合理性気取りの却下だったのだが、
H型鋼を使い機構学で動かせば作れそう。
素材シーリングと流体入りの疑似関節は化学の出番。

建築は鉄が2kmサイズのビルまで作れる耐応力強さを持っているし
恐竜はリン酸カルシウムで30mで地上で活動していたし、
機敏さと作業力が期待に応えられないような力学的な理由が無い。
7行上のようなアンチ陣営でも、廃炉関係に使える蓋然性が見込めるので
制作してみようと積極的になった次第である。

予備知識は建築と機械。機械はメカの動力伝達と制御で、
建築は自機が圧潰し損壊する、そうはしないようにする計算を与える。
この2分野を回って実力を付けてからだとは思う。あとデザイン。
ロボット屋ももっと百花繚乱にデザイン意匠出せるように勉強しないとね。
無骨なのか、白い丸いのか、実体がぬいぐるみ多少動く置物の3通りしかない。

建築と機械と化学を学ぶ動機が言われて湧いた人が居れば幸いではある。
2022/07/17(日) 17:17:59.49
電子回路に関して、まず出来る出来ない論の、
連立方程式が全部計算して、答えは求まる、を宣言しておくのがいいと思う。
おそらくは多くの人が1割分ぐらいはかじったことがあるんじゃないか、
それで無意味に分数や項数の多いので、つまづいた所があって放棄状態
になってしまったところで終わっているんじゃないか。

テキストの記述はつるかめ算のようで、誤植も少なくはなく
著者の思っている理解にまでは追いつきがたいのが回路本。

しかし連立方程式で単に一気に解けるのである。
小学生の江戸算数と中学生の方程式論のようで、その中学生が整理的に
教えられる手法は実在する。
ユークリッド幾何とデカルト解析幾何のようで、段階的な推論が不要な
単段解法としての後者の手法、これにより空間幾何は論理の難しさを解消されて
黒子力を発揮し始めたが、その対応する電子回路計算法は存在する。


よってこれを学べば、論理的追いかけに難しさを感じて困った時に、
アンチョコ的に正解に近づき癒され、ギャップの先を先取りして確かめて
正解との近さを確認し、ギャップに多方向から追い詰めをして
解決と完遂力が数倍になる。

キャパシタの意味が読めない時は、方程式解を有る版と無い版、また
パラメータを動かす版(時には位置も)で求めて、解の性質として
何を把握しておけばいいのかの要点を読み取る。

回路が左から右に推論されているとき、真空管ならそれでいいがトランジスタ
以後の素子は同時現象だろう、と言いたくなるとき、
解を見て、論理の言葉のような段階推論として、回路を語ってもいいことを
わずかの試行錯誤の後で確信が抱ける。
2022/07/17(日) 17:19:56.50
素朴レベルのもやもやが解消されると、発振として、増幅として、
差動として、ゲインと位相として、そしてラジオ波の変調送受信として
そちらの方に重点を置いて行くことが出来るようになる。

先週の最後に書いた3つの回路意匠。
これも自ら取り組め、または説明を受けて了解を返事出来るようになる、と思う。

ではそんなのはどうするんだろうか?
まあ大したことはないので、ここから3レスぐらいで。

それとゲインと位相は制御工学の言葉、回路のフィルタや発振で出て来るのは
なぜかの一言説明。キャパシタとインダクタがjωCとjωLを回路に出す。
総合出力を見るとその絶対値も、複素数としての位相もωに依存している。
単純にこれから共鳴ピークや位相の遅れも疑似制御工学として出て来る。
その制御ブロックとしての両者(回路⇔制御工)のつなぎはちょっと検討してみる。


本論に入る。
素子は電源と抵抗のみが基本。
キャパシタ(=コンデンサ)とインダクタ(=コイル)が複素化で取り込める。

トランス、真空管、ダイオード、トランジスタ、FETトランジスタ、オペアンプ
それと配線の分布容量。最後のは長電線の減衰や高周波時に関係する。
LSI内部でも分布容量が効いている。送電も回路なのでこんな計算で行ける。

これだけの素子が扱えればいい。
それぞれ物理的な工夫で作られている素子だが全部、等価回路になる。

また初心者は是非ともイメージしてほしいのだが、回路が有る時に
直流でおおよそを作る。そこに少しだけの振動(交流)を重ねる。
この環境下で交流部だけを見ると、増幅機能を作れるというのが
トランジスタや真空管の増幅回路。
2022/07/17(日) 17:21:15.70
つまり、というか等価回路も直流用、小信号交流用の2つを使う。
直流用の方はキャパシタ素子が絶縁を与えていたりするので、普通はすぐ決まる。

非線形関数が半導体以後の素子には現れる。
これは物性物理から指数関数としてのフィットを持ち、ゼロ近辺の信号でないような
大振幅電流は指数非線形関数として素子反応を処理する。
同じくこれも連立方程式の少しの変形で入れられる。
ツェナーダイオードという、逆導通した時の機能を使うダイオードも同様。

ダイオードとトランジスタ、真空管の電圧降下は電源を置いた等価回路にする。
但し、3分類した(直流、小信号交流、非線形)のうちで、直流の話なので
一見、交流回路を見ているときには電圧降下は出て来ない。

トランスと真空管のことは改めて。これでおよそ素子の特性は語っている。


はじめに次の回路を考える。
┌┬┐
└┴┘
配線がこれで、上左、上右、中辺が抵抗で、左辺が電源としよう。

連立方程式を求める一般スキームである。
・結節点ごとの電流の保存
・小閉路ごとの電圧のゼロ化

完全な感じまでは説明しないが、上左R1,I1→、中R2,I2↓、上右R3,I3→、左E↑
と設定し、式は、
I1 = I2 + I3
(もう一つ下中点で)I1 = I2 + I3
E = I1 R1 + I2 R2
- I2 R2 + I3 R3 = 0
こんな感じになっていないだろうか?
2022/07/17(日) 17:22:57.88
実はこれで式が出来ている。3未知数で3式。
ところでEをV0と呼んで未知数で、I3は与えられている問題でも良くないか?
つまり同じように解けるのではないか?

そのような話をまとめると、(I, V)を未知数にして必要な数だけ採って
上の箇条書きの方法で式を立てると、増幅系素子を除いた範囲では式が立つ。
CとLも定常状態解析では複素抵抗の名目で入れられる。

連立方程式の解は式は多少複雑になるが線形代数なので
解けるものと決め込んでいいわけである。読む時はその式変形などは飛ばす。

ここで言及しなければならないこととして、時間性のある過渡解析では
CとLは複素抵抗ではない。
他の素子と同じく、組み合わせた等価回路として与える定石がある。
一方、時間性の無い解析では、CとLも等価回路を組み立てる側に回る。


さて、複雑な素子を使った回路も、等価回路と呼ばれるような、素子の機能を
物性的、電気的に捉えたものをより基本の素子複数で表現したもの
に置換することで、上の連立方程式の方法で解かれてしまうんだな、と
薄々思われていることと思う。

要するにそういうことで、どんな電子回路も等価回路にして、
固有の性質を取り込んだりすることで、例えばある行をI = a e^(b V)
のようにして指数性を表すなど、解決する。

・解く時に I = a e^(b V)を動作点の接線で近似したりすることがある
・全体電圧を一律に定数足すのもやはり解になるから、自由度1の冗長さがある
節点の一つをグラウンドと呼び、そこを電圧ゼロとする
2022/07/17(日) 17:24:26.92
では基本素子の連立方程式がどんな変化を受けるのだろうか。

一番多いトランジスタの話から行こう。この素子の小信号交流では
どこそこ区間の電流に、比例定数倍掛けた電流がここそこに流れる
という、電流制御電流源型の仮想素子が入る。
それと入力の内部抵抗r(in)。(電圧降下論は直流を評価する時なので無し)

即ち、I(C-E) = h I(B-E) はトランジスタの基本精神なのであるから
これが表現されている。
小信号交流時のトランジスタを、hとr(in)の2素子で置換するのが普通である。
このこととCやLの複素化で、普通のトランジスタ回路は小信号交流(定常)解が
連立方程式から求まる。以上、と言える。


トランジスタを4素子、7素子表現する方法がある。
FETトランジスタは、ソース、ゲート、ドレインだが、やはり基本素子表現し
また端子間に容量素子があるものと置く時もある。

電流制御電流源は、Ic = h Ibなのであるから、連立方程式に対する
モディファイの方法は自明だろう。
VとIの数は、トランジスタを分解表現した、内部結線などの数に合わせて増える。

V→V、V→I、I→I、I→V、何々制御何々源は4通りあり、
実はI制御よりV制御を基本にしてまとめて、抵抗変数にする手法は計算的。

オペアンプというのは微分や加法などが簡単な人工素子で、別機会にするが
V→Vを2つとV→Iを1つと他の少数素子を使った等価回路表現を持ち、また
トランジスタを表現側に回した等価回路表現もある。いずれにせよ連立方程式に落ちる。

必要ならばこうやって一通り全記述が計算値になることを把握した上で、回路本の
口上を読めば読者の皆さんにとって少し読み易く変わっていると思うんだけど。
32名無電力14001
垢版 |
2022/07/21(木) 15:42:52.84
ロシアに核ミサイルを撃ち込んでもらう
2022/07/24(日) 17:15:03.94
素人にラジオ回路を理解させるのは難しいですよね。でも挑戦してみる。
漠然とした全体構図から技術の詳細へと興味が向かって行きそれは収束する、
そのように理解が達成できると思っておいて貰う。
テクニックを20個ほど把握すると仕上がっていると思う。

この系統の技術は、数十億㎞の宇宙通信も1960年代からそれでされる。
テレビ、デジタルテレビ、電話も範疇に入っている。
デジタル限定にして符号化の工夫を多く増やすと現代的な携帯電話の技術になる。
パーソナルコンピュータのモデムや光ファイバ通信も処理機器は変わってくるが
片方を理解すればもう片方もぱっと学べるようなお隣り部屋だろう。

今回20テクニック全部紹介できるとは言い難いが、足りないところは別の機会に
主題化の焦点をあてるなどで、包括的には全要点述べられるのではないか。
私の説明は特に何かを隠したりしない手法なので技術の射程や全体図がわかる
そこが隠されてはいないはず。理科系でない者に通じるものであってほしいと思う。


まずFMとは何だろう。電磁波は波である。そのパラメータは方向と偏光という
概念のみである。偏光は特に使うことはない。方向のみと見てよい。
電波と磁波があるはずである。しかしこの分配比・振幅比のようなものは媒質の
性質で決まっていて、真空インピーダンス。固定されている。片方だけでいい。
横波なので進行方向に対して垂直ないずれかの方面に出っ張って横方向の空間を
つつきながら進む。それは偏光の概念である。

さてそうすると電磁波は多少複雑対象だが、電波の実数波だけ見てていいと
いうことである。これの複素数化は只の計算法マジックで現実の話題ではない。
その上で細かい振動数の波に、1000分の1振動数ぐらいの感じで情報を載せて
搬送させていく。10MHzの搬送波に最高10kHzの音声など。
情報を載せる時に電子回路を通す。AMは情報を搬送波の振幅を変え、
FMは情報を搬送波の周波数を変える。AMはありがちな自然界のノイズと混線する。
FMは人工的で自然界ノイズにこういう現象が無い。よってFMは音が綺麗となる。
2022/07/24(日) 23:02:24.93
テレビジョン論。テレビはFMの延長にある。ブラウン管時代に
おいても混線ノイズだらけで困ったという記憶はないはずである。
テレビの1ch-3ch音声を聞けるラジカセ製品は普通である。個人的にテレビの
回路を辿れてはいないが、こんなもんだろうなと思っているのを語っておく。

ラジオはトランジスタでも真空管でも4石か4球か6石か6球が多い。
現在のラジカセのIC物ではIC基板中に丸ごと入る。もちろん石と球を
両方使うような例はなく、そんな物の意味のあるユニークが作品が出来たら
見せてもらいたいものではある。回路作りAIが出来たらそれも試みたい。

テレビは14石から16球ぐらいで回路が書かれている。
ステレオFMでは時分割多重化されている。テレビでは搬送波が多重化され
音声波、パイロット波、映像波(カラーなら3つ)、アナログテレビは
これを送られたものからそれ程いじりはせず、波がそのまま表示される。
16のうちの後半8個ぐらいはブラウン管を走査する回路。すると石数の
スケール感として、波本体を受信増幅するのはラジオに質的に近いはずで
水平垂直に同期表示するのは専門的に突き詰めればいい。こんな感じ。

原子力発電所でアナログのテレビ電話やトランシーバーを作って
市販品でない機能、或いは手作りのぬくもりで業務をすることは出来る。
回路設計して上手く動くかは、頑張って論理を辿らずとも先週書いた計算法で
判断出来るだろう。但し連立方程式は100元ぐらいになろう。
2022/07/24(日) 23:10:31.95
次にラジオ回路を読むときに頑張って読まなくてもいいということを言いたい。
情報工学の計算機プログラミングではない。電子回路の素子はアドホック
(行き当たりばったり)に勘で置かれているのである。

よくわからないというのが当たり前なのである。
置き方は定型的な組み合わせのものが多いには多いが、事例。

①・エミッタの下に抵抗を置くと、素子の製品ばらつきに関して変化が少ない
・エミッタの下にさらにキャパシタを抵抗と並列に置くと、抵抗が起こす電流阻害の
効果を交流分については無くせる。
これでトランジスタごとに2つ素子が増える。

②正帰還と負帰還。いったん(交流小信号の振幅を)増幅した後の波を
入口に戻すと、加算的に戻せば指数関数的に増幅率・感度を上げられる。
減算的に戻せば、温度によるトランジスタの性質変化に対して安定を確保出来る。

③トランジスタを各部分段階の主役素子と見て、段ごとをキャパシタで区切れば
交流小信号だけが通り、さもないと直流が全体を行きかって
回路が分離段的に構成できない。

④ベース電位とコレクタ電位が、トランジスタに流れる電流の直流部を決定的に決める。
そのために電源とアースを2つの抵抗で電圧分配してベース電位を定め、
コレクタに抵抗をつないで想定電流で電源からの電圧降下としてコレクタ電位を設定する。

⑤交流の位相を操作するときには、-R-R-R-と並べ、各Rの右からアースにそれぞれC
こういう6素子を置いて実現する。

⑥L-CかL-Rだけの2素子だけの閉路を作る部分回路を置くと、フィルタ機能と出来る。
共振時に最もインピーダンスが小さく電流をよく通し、非共振振動数では通しにくい。

⑦各部分回路のインピーダンスを計算し、受け渡し部でその比のトランスを利かせると
電力が最も効率よく伝達される。
2022/07/24(日) 23:12:06.70
前レスの7指針だけでも素子数が増えて行くことが理解される。逆に言えば
メイン筋には関係の無いことばかりとも思う。電波を捉え分離して増幅して整流して、
というラジオ論らしい言葉ではないことを、前①-⑦について納得されたい。

そうすると理解時には考慮外にしてよく結局ラジオ回路やテレビ回路を見たら、まずは、
・トランジスタ・トランス・OPアンプ・IC
・LC共振回路・フィルタ回路、以外を捨てる。

トランスは、IとVを逆比例に変えて、I^2 Rという電力送達をよくする。
OPアンプは、有る場合には発振を担当していることが多い。
ICは、有る場合には増幅か整流か。実はこれらとフィルタも見ないでいいと思う。

⑧フィルタの説明、横に-R-があってその右からアースにCか
横に-C-があってその右からアースにR、低周波または高周波をカットする機能。
⑨トランジスタのC-E外部抵抗。置くと負荷から見た内部抵抗が小になるとされる。
⑩ダイオードは抵抗代わりに電圧降下を定数にするのに使われたりする。定石増やした。


ということでラジオ回路はLC共振回路(これが入口で電波も取り込む)と
トランジスタだけ見る。そのトランジスタも同じような増幅を何回もやっているだけ。
意味を持つ分類は次レスから書くが、B→E信号を増幅してC→Eにするという
使われ方はほぼずっと同じである。

以上で6石だろうが8石だろうが情報の流れは通っているのかなと
感じ取れ、回路を見てもそれでいいと思われるのではないだろうか。

その骨組みに上記のような定石で素子を増やして行く。
素子の置き方の思考スタイルもほとんど説明してしまったと思うが、
それでもよくわからないというのが誰かさんの作品で見つかった場合には、
先週の方法で計算もできる。等価回路から全体の電圧電流の解を見てデバッグ的に
プログラミングと同じようにその意味を集中的につかもうとする。のような方法。
2022/07/24(日) 23:14:32.74
さて読み方ではなく構成の基本的な方法。
・電波の取り込み方
・スーパーヘテロダインの高周波増幅、中間周波増幅、低周波増幅
・FMの周波数変調⇔振幅変調
・回路の低周波限界、高周波限界
・プリエンプティブ送信

順不同で4番目から行く。ラジオに限った話ではないが、回路の低周波しゃ断周波数は
キャパシタが交流なのに直流みたいに埋まって無効になっていくような低周波数。
高周波しゃ断周波数はトランジスタがC-Bキャパシタンスのようなものを持ち始め
より複雑な等価素子構成と扱わなければならなくなる高周波数。
低でも高でも増幅率が落ち電力増幅が1/√2になる周波数がその定義。

プリエンプティブ送信は昔のカセットテープにドルビーという機能があったが
同じである。高周波域を強調して送信し雑音から防衛して受信時に対応する。


FMの周波数変調⇔振幅変調。これは面白い。数秒で思いつく人はまず居まい。
手法は一つではないがその一つ。LC並列回路は合成インピーダンスということで
周波数ごとの電流はきちんと数式になる。では周波数変調波が入って来ると
LC並列回路のインピーダンスが周波数ごとに異なるため、振幅の変化に変わる。
その先では周波数を一定にして、振幅の変化した信号波を扱いFMのAM扱いが出来る。

電波の取り込み方。空間電波→回路内信号。これは案ずるより産むが易し。
実験してみればいいのである。電子回路の交流小信号電源部分に、線状アンテナから
延長された電線を物理的につないでみる。思い通りに取り入れられている。
これでもラジオの音は鳴らせる。パソコンで言う所のインポートは出来た。但し、

アンテナ → LC並列 → アース。そしてLと内部回路のLにトランスを作らせる。
という構成が一般的。これによりインピーダンスの共振周波数での小ささを用い
選択が出来て、電力伝達の最良構成として内部回路に伝えるものになる。
2022/07/24(日) 23:16:11.37
スーパーヘテロダイン技術という話題に触れてみる。
これはAMラジオ受信機であり、高周波増幅→中間周波増幅→低周波増幅
という三段階を使い、一つの進化のプラトーのような決定機である。
FMでも前レスの周波数変調⇔振幅変調でこれであり、AM物になる。

増幅が3段階なのでトランジスタが少なくとも3石必要。
やっていることが現代のラジオの本質的な内容。
高→中に局部発振回路と混合回路を使う。混合がヘテロの意味。

ではスーパーヘテロダインの混合のこと。特にFMになると100MHzなどで
これだけの振動数を電子回路で対応するのは具合が悪い。
信号分だけでもこんな極端な高周波から中間周波に落とせば、扱いやすい。
電磁波振動数ω1、局部発振波振動数ω2とする。

A sin(ω1 t) + B sin(ω2 t) = C sin((ω1+ω2) t) + D sin((ω1-ω2) t)
数式の詳細は調べてもらえばいいと思うが、ともかく本日最初のレスの後半に
言うように、この段階での物理的波はただの実数値の(電圧を表現している)波。
三角関数としての足し算がされて、差の振動数(中間周波)の信号波と出来る。


中→低に検波回路を使う。検波とは平滑のようなこと。振動している物の
包絡線を取るものである。線とアースの間に適度なキャパシタを置くと
搬送波の振動数はキャパシタの方に電荷が行き来して上下動が吸収されてしまい
より先には包絡線だけが波として伝わる。

一般にスーパーヘテロダインは環境電波の強度の逆向きに感度を調節するような
低→中の負帰還制御機能も入れたものとして名称セット相当になる。
最後に音声水準周波数になった低周波をもう一度増幅してスピーカの端子入力。
これでラジオ回路が音を鳴らすまでの一般的な流れである。

⑪キャパシタに斜め矢が重なるもの。これは周波数つまみ。
⑫トランスの中間部に接続されるもの。これはボリュームつまみ。
2022/07/31(日) 17:14:17.18
生体物質やアルカロイドの生化学。天然物化学という基礎薬学分野である。
健康問題が生じたときにこれかなと、実際に勝手に投与してはいけないが
分析するのには使える知識。馴染むしかないので始めよう。
間欠的に数回すれば完成か。でも今日の分だけで結構な構図も行けそう。

〇-C-C-NH2 芳香環がこうつながっている分子はフェネチルアミン。
〇-はフェニル、-C-C-はエチル、-NH2はアミンである。
6角形〇の右側除く5点には1つずつHが付く。2つのCには2つずつHが付く。
6角形芳香環の主要手の隣接点をo、2つ隣をm、3つ隣反対点をpという。

m1つとpのHをOHに替えたものをドーパミンという。
さらに〇から1つめのC(α位という言い方もある)の2つのHの1つをOHに
替えたものをノルアドレナリンという。
さらにNH2のH1つをCH3に替えたものをアドレナリンという。検索で確認出来る。


〇-C-C-NH2 からpのHをOHに替え、〇から2つめ(Nに近い方)のCのHをCOOHに
替えるとチロシンというアミノ酸。

〇-C-C-NH2 からm2つとpのHをCH3Oに替えると幻覚作用ドラッグのメスカリン。

甲状腺ホルモンの話。
チロシン HO-〇-CH2-CH(COOH)(NH2)

芳香環のm2つをI(ヨウ素)に替える。mジヨードチロシン。
さらに、左側のHを外して、mジヨードチロシンの右側手をカットしたものを
もう一つ付ける。

(p-HO)(m-I)2-〇 - O -((m-I)2-〇)- CH2-CH(COOH)(NH2)
甲状腺ホルモンチロキシンである。
原発事故時に対策がされる。分子図は検索でもどうぞ。
2022/07/31(日) 22:28:32.68
インドール、セロトニン、トリプトファン、ピロール。
ここから脱高校化学で、特にトリプトファンからは多環状分子を作って行ける。

ベンゼン6角形〇の隣接頂点において、H2つを、-CH=CH-NH-に替える。
新しい部分は環状5角形となり、二環のインドール分子 C8H7N となる。
安定だがNのために不快臭を持つ。

環状5角形の方も芳香族性=π電子の回転による安定化を持つ。
環状5角形だけの方=ベンゼンから-CH=CH-を-NH-で置換した分子と等しい、
はピロールといいこれも芳香族の安定性を持つ。
その話題はフロンティア電子論LUMOの時に別途触れるだろう。


インドールの -CH=CH-NH- の左側Cから、前スレと同様なもの
エチルカルボキシアミン -CH2-CH(COOH)(NH2) をぶら下げる。
これがトリプトファンというアミノ酸である。

トリプトファンは、ぶら下がった先端の-NH2と、-CH=CH-NH- の真ん中=CH-、
また同右側の-NH-、これらをつなぐような炭化水素ブロックの挿入縮合で
一気に三環や四環の分子に進化する。

つなぐ炭化水素はメバロン酸C5ユニットと呼び体内環境に存在する。
他のつなぎ方で別の分子もでき立体型分子も作られる。
具体的な分子を教科書で見ればそういうことだと理解できるだろう。
例としてカンチン、イボガイン、アジマリン、カサランチンを挙げる。はい画像検索。

またインドール型分子2つを、-CH=CH-NH- の真ん中Cで対等にくっつける
ことが出来る。またトリプトファンとしてのC-C-NのNでくっつける
ことが出来る。こうした二量体分子としてインジゴなどがある。
2022/07/31(日) 22:30:15.12
トリプトファンで、-CH=CH-NH-の左側C、そこから出る-CH2-CH(COOH)(NH2)
それらに近い側のベンゼン環の隣点、ここにメバロン酸ユニットを合体
させた分子は、薬理作用を持つアルカロイドとなり、麦角やLSDと呼ばれる。

植物ホルモンのオーキシンは、インドールから出発して、-CH=CH-NH-の左側Cに
CH2COOHをつないだもの。

神経伝達物質のセロトニンは、インドールから出発して、ベンゼン環の
Nと反対側p位をOHとし、-CH=CH-NH-の左側Cに -CH2-CH2-NH2をつなぐ。

テルペノイドのストリクトシジン。トリプトファンの先に別分子(セコロガニン)
を付けたもの。テルペノイドもインドールを還元したり官能基を付けて出来る。

知っている名前が多く出ているだろう。三環・四環の分子の多くがこの、
メバロン酸などとの重合か、二量体化で登場する。


ポルフィン、ビリルビン、ビタミンB12、ヘモグロビンのヘムの方。
前レスで挙げたピロールこと5角形型-NH-使用の芳香族分子から出発する。

ピロール4つをNの隣の点でつなぐように合体させたものがポルフィン。
二重結合の都合でHが残る残らないが交互になる、この辺は分子軌道計算で
エネルギーを確認したり他の合体型を計算で探したりが研究テーマになろう。

同様の物を少しバリエーションさせたのが他のポルフィン系の分子である。
ピロール5角形のNの反対側2点の-Hを、-COOHにしたり-CH3にしたり-CH=CH2にしたり
-CH2-CONH2にしたり、またNの隣点を別分子との手にせずに=Oで埋めて開環構成の
ままにしたりというバリエーション。

これはEDTAのような金属を1分子で包み込めるような錯体機能を示し
鉄を入れてヘム、コバルトを入れてB12、と人体に役立っている。
工夫次第ではUやPu用に設計出来るはずである。
2022/07/31(日) 22:32:09.71
①フェネチルアミン系②インドール&ピロール&トリプトファンと来た。
③核酸④コカイン⑤ステロイド⑥人体アミノ酸系と書いてみる

わかりやすく⑥。
グルタミン酸からCOOHを一つHを残してCO2を落とすとGABAという脳内伝達物質。
ヒスチジンから同じくCO2を落とすとヒスタミン。
一方、グルタミン酸にメバロン酸のような炭化水素ユニットをくっつけて
カイニン酸類という物質になる。


③DNA専門に思われがちな核酸はそれ自体、重要な分子構造の出発点である。
ピリミジンはベンゼンのうち2点をNに替えたもの。Hもその分減る。
プリンはピリミジンの二重結合一辺の2つの-Hを、-NH-C=N-にして閉環させるもの。

プリンを=Oを3つ付けて酸化すると尿酸になっている。
プリン、尿酸、キサンチン、カフェインを比較するとこれらは核酸系。
近い紛い物を構成して化学療法薬にもなる。


④一重結合の7員環で、3つ(逆回り4つ)離れた点を、-N(-CH3)-が架橋する
独特の構造を持つ。ブドウ糖などは6員環だが、一方が折れ曲がってCが1つ増え
逆側をNの架橋で力学を支える変形版。

レトロネシン系という別の骨格は、一辺を共有する2つの5員環で、共有辺の片方の
原子がN。二重結合は分子により適当に入る。これも多くある骨格。


4レスの中でも様々なことを語ってあると思う。生化学分子はこんなように
二量体にメバロン酸C5ユニットのような、基本分子3分子、そして官能修飾などで
多く作られる。ステロイド骨格はインドールとは別なので機会を改めたい。
色々なことを分子的に設計できるようになれそうじゃないか。
2022/08/07(日) 17:13:33.96
量子力学の圏論の話。今の所あまり原子力ではないが、我々のエネルギーに
役立つようになる可能性もある。もとより量子力学も込み入った思考体系
として作られたもので、類推的にはこちらもそのうち役立つのでは。

今週来週の2回。頑張ってわかりやすく書く。圏論なる含意も説明する。
今日は基本的な事柄を途中まで、来週は残りと何か応用問題につなげる。

最初に基本発想を。矢印図式が動き回る体系で量子情報理論が扱える。
圏論は図式が先にあり具体数理対象を図式に合わせる思想のことである。
数理対象と準同型と呼ばれる標準的なA→B的写像の形状を定めて理論化する。
随伴という矢印を逆向きにする、その時の作用素の解釈の方法がある。

量子力学の圏論では、数理対象は線形代数のテンソル積空間である。
標準的な写像は射とも呼ぶが、これは線形写像である。


そもそも数学と物理の関係では、数学では質感の無い数式が操作される。
対照関係をこれぞと定め、物理系の基本的な観測が数式の公理からの体系を
そのまま満たすことを確認して理論となる。さらに数学の方にて取扱範囲を
広げると、もし理論が正しいならば物理系の新現象が自然包含されている。

量子力学にしろ古典力学にしろこういうものである。クォークのような小さい
ものが扱えているとはどういうことなのか?、と悩む人がいるのだが
数学は無質感、物理はそういう小さいような感覚的対象、その間の対照関係
が定立というスタイルならば、どこにも悩む道理は無い。

量子力学の圏論も似たようなもので、物理系とは離れて数理操作を発展させる
という部分がある。さてそのときに基本的な部分で複写不可能性のような
定理が量子力学の公理とも合わせて証明されているとすると、それは
量子暗号の安全性や、量子テレポーテーションを説明する。自然な定理として
情報が1個だけという性質があり続け、観測問題の解釈に新しい光を当てる。
2022/08/07(日) 17:16:00.81
直ぐ上に述べたように、数学を独自の感覚で大発展させること
物理から要望を得た上で、こうだろう、こうだろうとやっていくことが
重要な理論進歩のプロセスになる。そのときに発展のさせ方にいちいち
根拠を求めない。入れ込みたいことを入れて広げていくのである。
学ぶ方もそうやって作られたものとして学べば、受け入れやすくなろう。

量子力学の圏論では情報の流れを最も重要なものと捉え、随伴で
過去に向かい進むこともあると解釈される。基本根源的な世界では情報の流れは
一つのラインになる。一つのラインが思っている以上の範囲を同時に
管理下においておいて、どこかで観測という遮断して丸めて過去に向かわせる
操作をすれば、別のところに情報の本体が見える。

この発想の元に作られた理論体系。起源に量子力学のヒルベルト空間の
テンソル積空間の満たす性質をなるべく抽象的にとらえ、そこから縦横無尽
な矢印構成をしたときの対応物をそれぞれ新しく物理的対象にあたるとする。
反粒子ではなく数学随伴が過去へさか上り、そのために遠隔地もつながっていて
情報の流れとしてはその構成が自然だという。


思えば量子力学の観測問題や遠隔作用はずっと問題になっている。
その解釈の合意は与えられていず、多世界の実在を主張する者すらも居る。
ところがヒルベルト空間のテンソル積と随伴で合理的なモデルが構成されて
自然の理論になるならば、多世界の入る余地はなく不要である。

場の量子論という原子核にも関係する分野では、観測問題を抱えるオブジェクト
が関数の値として分布しているのが一つの粒子状態、という複雑さのため
観測問題は研究されてすらいない。超ひも理論では、ひも軌跡の世界曲面の
観測型問題と10+n次元時空の観測型現象が必ず対応していなければならないが、
一番単純有限系な量子力学でわからなかったのだから手付かずである。

また数学随伴が時間逆向きなら、それは抽象素粒子として、基本的理論では
それが実在粒子として現れて居たりするのではという発想にもなる。
2022/08/07(日) 17:18:36.29
テンソル積の作るのはモノイダル圏である、と呼んで直ぐ後で導入を始めるが、
添字入れ替えの操作σ(j,k)がある。jとkは量子計算なら量子ビットである。
これをσ(k,j)とは別と思う方が自然、
するとこのjやkが代表している基本情報が時間世界で軌跡とする情報ラインは、
交差が前面か後面かを区別するにも似た組み紐の構造を持つ。

情報ラインは組み紐を作り、それはもう一つの量子呼び、
結び目多項式、コモノイド、ホップ余代数、量子群という概念の対象物である。
するとこのような概念を自然導入して物理理論を広げる動機が出て来る。

またホログラフィー対称性では量子力学と1次元多い重力は同一と予想する。
この日常解釈としては、真空での運動を想像してもらうと、自分が真空を飛んで
いるとすると何をやっても軌道から外れることができない。何かを分離するか
力を受けるしかない。こういう不自由性が重力世界の本来次元は1次元低い。
この超ひも解釈としては、量子力学性は粒子の軌道が円環を作って閉じている
ことが至るところに現れる。その円環が円柱の断面とみなすと、1次元多い
世界では閉弦が円柱軌跡を構成するよう量子性もなくただ飛んでいる現象になる。


そうすると量子力学の圏論は1次元多い重力のリーマン幾何理論とも整合する。
ホログラフィーに超ひも解釈があるのだから、ひも理論の新しい進歩が出来る。
対応関係に著しく興味があるはずである。

直ぐ後で書くが、量子力学の圏論では、ビットあるいは一基本情報ごとに
データを関数型と双対関数型の2通りにし、それぞれ時間を未来・過去に進む。
ディラックのケットとブラと一致する。相対性理論では記法はペンローズが
図式を作ったとされ時空座標の上付き添字と下付き添字が同じことを表す。
しかし担っている添字の性質も違うし、という感が残る。
これらの問題意識をまとめるテーマがあろう。
欠けていた理論パーツの一つかもしれないとこだわってみる動機が生まれる。
卑近に情報理論を磨いて原子力に使えることだってある。高度圏論の物理が取り出せよう。
今回は数学の話で来週は応用の何かに手を付けたい。
2022/08/07(日) 21:15:28.05
読者が線形代数を既習かは不可知だが程ほどな前提から始める。
量子力学の圏論は現段階でまだプリミティブで有限情報数だけを扱う。
とは言うものの最後までこれでいいのかもしれない。量子計算は有限qビット
なので入る。が現段階ではそこに現れる複素数を使わず実数だけで入門する。

A、B、…などを線形空間とする。情報はこの中に値を取る。
つまり一つの情報は広義のベクトルである。
体系によって少しずつ変わって行く。量子計算では|0>と|1>
を基底とする複素数係数のベクトルであり、かつ係数の絶対値和が1、
かつ全体位相の自由度を1つ落とし例えば|0>の係数は実にするなどで
2自由度系で球面上に値を取る、そんな制限ベクトルが情報である。

一般の量子力学では、x→f(x)という写像、同義で関数、波動関数。
これはxが少しずつ変わって行き添字役を担い、f_xが非常に多数の添字
に対する値を指定することになっている超多数成分のベクトルと見れる。
すなわちAは無限次元線形空間で、情報はその無限成分ベクトルと読める。
関数空間を無限次元線形空間と捉えた物をヒルベルト空間という。


線形代数に双対性という現象がある。記号としてAに対し、双対空間はA*を使う。
Aの要素は縦ベクトル、A*の要素は横ベクトル。
双対線形空間A*の要素は、Aの要素を引数としてスカラーを与える関数である。
この与え方は内積で指定される。
関数というと難しいようだが、A*はAと同じ次元の線形空間である。

例として、A∋(1,2,0)縦、A*∋(5,4,3)横とでも取る。
(5,4,3)横は、(1,2,0)縦にスカラーを対応させるというお話だが、
内積の方法と決まっているので、5・1 + 4・2 + 3・0 = 13
こんなもんで話はもう済んでいる。線形性を保つ設定のときA*の取り得る
自由度はAの次元でしかなく、それは(1,0,0)縦、(0,1,0)縦、(0,0,1)縦
に対する値を決めると決まってしまう。その値をそれぞれb1,b2,b3とでも
して(b1,b2,b3)横というベクトルが、完全に定める。
2022/08/07(日) 21:17:08.97
無限次元の線形空間においても双対の考え方はそれでよい。
さてA*はAに対しておまけのようにも見えるが、
縦ベクトルに行列をかけて横ベクトルの積で閉じるとスカラーになる。
こう考えるとき横ベクトルを同じ頻度で登場させておく方がいい。

またこの同じ演算を量子力学では、<vec| Mat |vec> のように書く。
|vec>は縦で始状態、<vec|は横で終状態、Matは作用素
言葉そのものの物理的意味を持っている。
時間的には右から左へ進んでいる順序となっている。
今回の量子力学の圏論でもこの構成である。

さてA∋|vec> = (x~i)、 A*∋<vec| = (x_i) である。
相対論的な上下添字とも合わせるように、縦ベクトルと横ベクトルを
書いてみた。元文字xは高校数学のベクトルなら本当に空間ぽい解釈だが
一般にはもっと幾何学から遊離した線形代数空間の基底に対する係数。


我々は考察対象となる空間を A × A* × B × A × C* × …
のようなものと設定する。情報が住まう空間A、その双対空間A*、
情報が住まう別の空間B、…重複はあり。順序には意味がある。
量子計算機のqビットの並びとも同じ意味の順序である。

だんだん勝手な設定に物言いたくなる気持ちを持ち始める人もいるかも
しれない。しかし本日2レスめで数学世界を大展開することに意味がある
と言っている。美的感覚でどんどんコンテンツを増やしそういうこと。

×はテンソル積というものである。本来は2個ずつのペアなので
括弧が (A × (A* × B)) × (A × (C* × … などのように付いている。
体上の線形空間は、環上の加群の特別な場合で、環上の加群の圏について
圏の要求する積は、テンソル積として構成される演算と証明される。
テンソル積で組み上げることは即ち圏論代数の演繹を受けて導入される自然算法
なのである。これが量子力学的世界を表現する空間だと考える。
2022/08/07(日) 21:19:03.49
では代数的に演繹された自然積のテンソル積とは、それに対して
内包としての性質と、外延としての構成の関係から、構成が存在している。
内包→外延→構成してみると量子力学的もつれ(絡み合いも同義)が入る。
もし上記設定を完全に自然だと思う人がいればその人にとって量子もつれ
は予言される現象である。

教訓として代数的な演繹(この場合は圏論的な積の構成要求、システムが
要求してきた)を構造が教えてくれる重要推論と捉え、殊勝に従ってみれば
物理的な重要現象に辿りついている。

テンソル積という演算の値、A × B (本当は〇の中に×を書くような記号)
とは Σ{i} (a_i, b_i) というAの成分とBの成分の対の、対の有限個の和を
データ世界として動き、線形性とスカラー倍があるような構造つき集合で
この A×B も線形空間である。
対だけで済まず、対の和がシステム内同居が求められて量子もつれの起源となる。


最後に随伴とモノイダル圏だけを簡易説明しておく。
時間関係から、未来にA*があり A* ← A というものならば、量子性が閉じて
スカラーになるのが、横ベクトル・縦ベクトルのことから納得される。
AとA*を互いに随伴と言う。本来随伴の意味はもっと広大だがとりあえず。

矢印系の随伴を取ってもほとんど常に成立系は成立系になる。一部随伴でいい。
B* ← A は未来に向かうが、左半分を随伴にし、B ← A という未来に向かいながら
途中で折り返して過去に戻る図が成立する。そこには情報が流れている。
量子力学の発想にはない、圏論の随伴に素直に従って、こういうものが導入される。

モノイダル圏は、通常の意味の写像が有る体系であって、かつ積についてだけ
((A,B),C) → (A,(B,C))、 (A,T)→A、 (T,A)→A という同型写像が付加される
という条件の圏。これはテンソル積の結合法則や単位法則を表現しているが、
等値ではなく同型にゆるめるので、無意味記号の操作としてはこちらの方がさらに自然で、
テンソル積を持つ線形空間の全体(量子力学的表現世界)はこのモノイダル圏と捉える。
2022/08/14(日) 17:15:03.14
場の量子論と超ひもの観測問題を語る。
1つの原理が与えられ、多くの人が興味を示していた観測問題は
内側に入ったと思う。利用時に検討すればよく、基本理論計算時には
保存則が充たされていることだけ確認すればよいという結論。

過去への通信は出来る。
遠隔地への通信も出来る。
遠隔地の過去への通信も出来る。

同時刻で無限大速度で通信するというのではなく、
過去に遡って書き換わるのである。
相関対を作った時点以来の歴史が変わる。

関連する論点で今日は埋めよう。


この効果はかなり不自由でほとんど使い物にならない(誰かがそのために
スイッチを作ってくれていたというのではない限り、人間の歴史を変えるほど
のことは出来ない)。輪環は量子情報の保存則で除外される。

しかし用意していれば、例えば冥王星やら100光年先やらに行ったとき
そこで原発やら敵攻撃やらの事故があるとして、連絡を同時刻ですることは
できるだろう。宇宙級では重要道具である。

なぜここまで確信を持って言うのか。圏論は信頼出来るし、
圏論からの自然構造が、現象の形態を決めるからである。
その形態として、こういうことで完結するだろうということを言っている。

圏論の「積」が多粒子状態の真の形態を与える。
圏論の随伴関手定理が、相関対の生成と、観測で別の所に押し出す効果を、
互いに対になる現象として、残る必要な物は外延構成だけという完結形で与える。
操作は圏論の定理物に限ることで、量子情報は生成も消滅もせず保存する。
2022/08/14(日) 22:19:12.28
連絡の仕方はこんなものである。
100個など多数で、意図読みと試行をできる量の相関対を
1ビットの送信に使う。1ビット当たり相関の片割れ100個を離れた
ところで(ここでは光子使用にして)f方向偏極に変えてみよう。
そういう方向のスリットを単純に通せば、そちらの方向の上下に揃う。

遠隔の片割れ100個は、偏極方向を知らないが、x軸y軸z軸など
試行している間に、明らかにf方向に偏極しているという情報が揃う。
これにより1情報が伝わった。その情報に言語を記号化しておく。

相関対の準備は重要な情報資源で、そういう商売は当然に成立するだろう。
使い切ってしまうともう連絡は可能でなくなる。
デコヒーレンス物理現象が起きてももう駄目。管理は結構面倒。
この辺もロジックはきちんと記述されるので、工業は事情を理解して
現在の電気と同様に作られる。

偏極ではなく自己干渉効果から情報を構成することもある。


なぜ世界の隙間にそんな現象が姿を見せて、ハックすることが可能そうなのか。
いや電気回路などもハックなんだが。絶対あるだろ?いやないだろと
言っていたような時代からあなたが使っている電話や照明、ネット、
そして最遠距離ボイジャーとの200億kmの通信まで。深く考えても仕方なく
ある物はある。MRIやX線なども使うことでものすごく助かっている。
逆に否定するような実験証明があれば聞きたいぐらい。

このような現象が量子力学の不思議とされていた。
それは圏論からすると整合性のために必然、と証左が得られ、確度が
確定に近くなり、受け入れて不思議感はもういいという時代になった。
それはボトムアップ解析学内のトップダウン代数学の要求する所とわかった。
一見微妙な効果で常識を超えるバグもこれだけである。
2022/08/14(日) 22:21:17.57
群という単純な数学的対象がある。4つほどの性質を満たすような集合ならば
その性質に関係している積演算なども含めて群と言う。
この概念こと群に関して、集合の濃度が素数pについてどうならばどうと
なかなかに思いつかないような定理が組み上げられて群論となる。

ところで群の圏という概念がある。その圏をCatとでも呼ぶことにすれば
Catの対象は、あらゆる群すべて。
Catの射は、あらゆる群準同型写像すべて。
Catの対象はおおまかに言えばCatなる集合の元が群というようなもので、
群にはまた元があって、と集合が2階層構造になっていることに注意。

この設定で矢印図式によって理論を進めていくと、積、余積、ファイバー積などの
概念が構築されてくる。群の圏とは限らないものに対してもそれは作られる。
そのとき何がわかるのだろうか。これが読者への謎かけである。

あなたが群を組み合わせた何かもっと有意味な数学を考えるとしよう。
積はxyyなんかでもいいかな。対の群の演算ははじめの方の単位元だけを使うことにしよう。
設定はいろいろあるが、圏論の結果から慣習的に却下されてしまう。
矢印図式だけの理論を作ったことにより、組み上げ方の自然さが評価される体系ができたのである。


量子力学の世界は、関数解析学と言われ、関数を無限次元ベクトル、その発展操作を
無限次元行列を繰り返し掛ける操作、というようなことは前回も書いた。
この構造体は実は、群にスカラー倍だけが入っただけ、線形空間というものである。

そうすると線形空間の圏という概念は、ほぼ類似の構築をされ類似の結果が出て来る。
しかしスカラー倍があったり、行列自身の方は掛け算も持っていたりで、矢印図式を
右向きに左向きにと理論を進めていくと、違ってくることも出て来る。

そして矢印図式の圏論から導かれる自然な組み合わせとしての積概念は線型空間の圏の場合は、
テンソル積でなければならないと証明される。
多くの理論を横断的に管理した圏論がこの結果を教えてくれた。
2022/08/14(日) 22:23:07.46
関数解析学の収束や展開を細かに見るのがボトムアップ解析学、
図式から支配するのがトップダウン代数学。伝わったと思う。
量子論の不思議な現象があるかないか、この圏論構成の実績力と自然さから
ある方向に確定される。やっぱ圏論が言ってるんだからもつれはあるんでしょう、と。
それは数学的にはテンソル積の性質である、和を取っている物も同格のメンバー
扱いするという性質だった。


次に、相関対の生成、観測の意味。
不思議は本来不思議ではないと考えなければならない。何か整理の仕方が
確定していないがための現象であると。
いったん圏論を基準に考える態度にすると、圏論を動かしている間の保存量が
見えて来る。具体的には情報の流れのラインがかなり実在に近いということ
が理論操作の間にわかってきたのである。

すると法則に格上げして立場を移す。そこにおいて完成にまで行き着けないか
また調べる。かくして相関対生成と観測は、随伴関手定理の表す現象だと
同定されたのである。

ボトムアップで関数解析学を見て居てもなかなかそこまでは気が付かない。
本当はあっても、アセンブラプログラムをいじる人がゲームプログラムの戦略を読むようなもの。
逆にトップダウンからの視点があると、代数的にこれだと言ってしまえる定理が
用意されているようなことになる。

随伴関手定理は、I ⇔ ε・η という形をしたもので、右辺は関手の合成で
⇔は自然同値という性質。⇒のときに対が生成され、観測のときに←になる。
線形空間の圏において、εかηか片方は双対型になり過去向き扱いされる。


多粒子の状態はテンソル積である。単なる反対称化(Hartree-Fock)ではなく。
情報対の生成と観測は、ずばり定理が用意されていた。
どちらも実験からは見事に望まれるものだった。そして手続きをこれに限定すれば情報は保存が確定した。
2022/08/14(日) 22:24:35.37
実験には複結晶とビームスプリッターというものが頻出する。
複結晶は一個の刺激から相関対を作りだす。
ビームスプリッターは半分を通し半分を反射するような確率的な反応をする。

複結晶は情報を複写し量子情報が増えている?そうではない。
また観測は量子情報を止めたらどうやって主張の過去戻りをする?

ここには技巧があり観測はε・η を I (単位元)にするものになるはずだと。
それを実装するためには、もともとの線が二重構成と考える。
複結晶のときも似て、刺激はそこで止まり、それぞれ二重構成の相関対が出現する。

本来はヒルベルト空間論の量子力学は圏論の援用を借りて推論をここまで進め
そして観測の意味が確定したのである。
情報ラインは一個では消えない保存則を持ち、(実は二重化しているのでいつでも
消えれる、そして片方は過去向きとして生成点にまで戻って他のところに顔を出す)
情報が実在である、という考え方に近づいた。


まだ残っている疑問は、波動関数の収縮はどうなるか、ということだろう。
粒子の波動関数、
情報の流れ、
別物であることに注意しよう。粒子の計測値が確定するとそこにはもう情報の
わざわざ線形空間を張って流れているような流れはない。
観測したとき、確かに情報の流れが張る線形空間は消えてしまう。
情報の形状を線形空間と双対線形空間の対構成にしておけば、消えて、片方が
過去に向ったと矢印的には言っていいことになる。

このとき粒子自体はあるし、計測値が確定しただけなのである。
波動関数の収縮は、代数的な上記の話を解析学的な表記に引き戻す話題になる。
答にはいまだ自信がない。
2022/08/14(日) 22:26:34.71
場の量子論と超ひもにおける観測問題の構図を示す。
前者はフォック空間、後者はひもモードのビラソロ代数と
世界面→標的空間という写像型の理論構成、と言ってよいだろう。

場の量子論は状態を、a_dagger(k1) a_dagger(k2) |0>と書く。
xは位置、kは運動量÷プランク定数hbarなのだがまあ運動量。
xとkはフーリエ変換で互いに移り合えるから、積分を使うような式で
なんとかk変数をx変数に、その逆にが書き換えられる。

さてこれは a_dag × a_dag という量子力学のテンソル積状態のはずである。
テンソル積なのだから表現式に和演算を持つような関数データがこれを表す。
その一部を消したりなどの操作をすることを想定してみると
場の量子論の中に量子力学の観測問題が包含された。

ひものモードは量子論よりももっと複雑な体系の作用を受ける線形空間だが
やはり環上の加群の範疇で圏論が指図するテンソル積の登場は同じ。
そして写像型との要求を受け入れて、同じくもつれ状態を登場させられる。
すると登場していてそれ以上の特段のことはないかのように今の所は思われる。


検索すると2-圏のストリング図というのがある。
これがボトムアップ関数解析量子論をトップダウン圏論で見るときの数学の
矢印構造の絵図とされる。まず難しくそして易しく言う。

少し高度な所に概念は乗っていて、粒子ならぬ粒子の持ちうる情報空間が縦線で
縦方向に軌跡を持つ。線軌跡は関手が表現する。その右と左には面領域がある。
面は圏が表現する。
縦線に〇印がついて中にギリシャ文字がある。これは自然変換である。
∪や∩をしている線がある。これは相関対の生成と、観測による情報の追い返し
で随伴関手定理の示す自然同値を表している。
2-圏論では時間情報は無いが、量子力学の圏論では下から上に時間が進む。
実は領域は線形空間、軌跡は線形変換(それは線形空間対)、〇や∪∩は線形変換を変換する作用素でもいい。
2022/08/21(日) 17:14:31.43
前2回のさらに先の話。もう「漫談」。これって原子力用は…勝手に考えて。
続放射線化学をしたかったんだが、ネタが余ってるので何ヶ月も先回しにするより
今まとめようと思った。そこそこ面白いと思う。哲学的。

ケプラーの結果をアンチノミーのもたらす移動として見よう。二律背反。
天体は運行する。力が働く。幾何的美を体現する。要素が3つある。
同時には成立しない。力が働き天体は運行する、幾何的美は捨てる。
これで近代力学になった。それ以前は天体運行と幾何的美で天文学が構成されていた。

捨てられたものは円である。普通に考えて天体運行の軌道が円ではないのは衝撃。
①何が天体存在の実存なのかと突き止める衝動が生まれた。それは心理や文明学。
②3つの要素は同時不成立だった。その推論と解決は足場を動かした。
③帰結先はニュートンの微分積分運動学。以前のはその包含的構成物の一面だった。

3つ要素のあるアンチノミー下で、足場を取り替えて数理を作ると科学史の
最大規模の革新となる。文明的に、方法哲学的に、数理包含論的に、どの側面からも
言及する価値のある実例である。そのとき円を捨てた。円律は円感覚に最初の直感
ほどの戒律ではもう無い。そして因果律は因果感覚に。


同じような実例が相対性理論と20世紀後半数学である。一々書こうかね。
3つのうち1つを現象とよぶ。これを否定するのは難しいだろう。
現実が間違っている?それを言っては科学ではないような。

進歩は2要素の調整に還元されるのであり管理権闘争なのだ。一方は屈服して従属し一面となる。
もう片方もそのままの形ではいない。論理を出せる起源的にまでなるため。
事例により少しずつ変わり、現象形式の何かを変えるようなのもある。この短文中にもある。

相対性理論において、現象、ガリレオ相対性原理、光速度不変性が3要素。
これが矛盾していたのは科学的に有名。動く座標で光速は同じく不変に見えるのか?が疑問。
光速度不変性が勝って他のは変えられた。ガリレオ数式はローレンツ数式に。
現象は時空混合物の存在になった。そのとき同時刻の絶対性が捨てられた。
2022/08/21(日) 17:16:24.96
20世紀後半以降の数学は理解不能と思わないだろうか?理由がある。
その仕掛けを解説する。数学が理解不能になったのは世界史的にも高木理論からである。

それ以前はリーマン幾何学でも不変式論でも代数的整数論でも関数解析でも、
まあ難しく考えているようだがことを整理すればそうかもな、と高校生にも
内容自体は理解されるものだった。

変わったのは相対性理論と同じ仕組みで。逆にそう割り切った上で
高速道路を走って得た結果を取得するのが、現代数学の納得の仕方と思う。
今回のテーマと同じである。アンチノミーの解消がもたらした。


数学の基礎として集合論と圏論とモデル理論を挙げる。最後のは今回無関係。
論理学?それは操作規則と操作能力を教えるが、実在を構成する力にはならない。

①集合論…要素の包含と関係としての演算。名前を付けて自然数や群を表していく。
②圏論…対象と射の矢印図式。大半の理論をここで構成された一般図式に従わせる。
③モデル理論…式をも無意味記号としメタ理論が操作することで、公理系を
充足する記号群を判断し、公理系数学の能力を最大化。

それぞれ発想が違う。最近は③を使う人もいるが②が最もよい基礎である。
①は古臭いのではない③が書かない方がいいぐらい奇抜なだけ。ルベーグ積分は①。

さて①は泥臭く組み上げてボトムアップ。②はトップダウンという性質は気づく。
それとは別個に発想が違うのだから、現象が少しずつずれる。

集合論の全射と、圏論の全射は異なる。

数学的現象、集合論の全射、圏論の全射が3要素。
管理権対決で圏論の全射を勝たせる。差を記述しきる。現代数学の土俵が出来る。
出て来た体系(コホモロジーと言う)が現代数学の問題をことごとく解いた。
2022/08/21(日) 17:18:16.28
単射と全射を復習しよう。A→Bの単射はAを部分集合と見なしての埋込みと読める。
これについては迷い所は少ない。何種類あるのかなの疑問ぐらいか。
片や全射。A→Bの全射は、Bの元によってAを見出しを付けて分割しているものと解釈される。
なんか少し難しい。わからないわけじゃなくても単射よりは多少高級感ある。

圏論において、f:A→Bが単射とは、任意の対象Dと2つの射g1,g2:D→Aを持って来たとき、
もし合成が g1・f = g2・f という射としての等式が成り立つなら g1=g2 が必ず帰結する
という性質のこと。
合成して終点がBになっても単射って単純だからあまり性質は変わったとは思えない
それが等号成立ならやっぱりもとから同じものだった、という定義解釈。

圏論において、f:A→Bが全射とは、任意の対象Cと2つの射h1,h2:B→Cを持って来たとき、
もし合成が f・h1 = f・h2 という射としての等式が成り立つなら h1=h2 が必ず帰結する
という性質のこと。
単射と全射は双対とするので、形式としては対称なようにこう定義する。
しかしこう定義を作っては見ても、集合として作った全射がこの定義を満たしているんだろうか?
ぱぱっとわかるという段階ではもう無くなっているよね。


実は何々の圏というのによって異なっていて結構よく満たしている。
推論させて満たしていることを追わなきゃいけない。確認には。
だが異なっている。代数構造を持っているとき、代数構造がBへの管理力を余分に働かせて
単なる分割以上に早めに合成の同一等式を成立させる。

これは集合論としての構造の全射、つまり演算を保存する商構造への写像というのとは
結果が異なっている。概念として究極的には異なっているものだった。
矢印図式としての全射はもっと含みのある難しいものだった。そして矢印図式が優越選定物である。

この微妙な難しさは、代数的な展開形式がずっと続くような系列を作り出す。そこに
微分位相幾何学、代数幾何学、多変数複素幾何学、数スキーム土台として整数論、
最近はグラフ理論などもの難問の解が含まれていた。コホモロジーである。
アンチノミーの解決は、現代数学に相対性理論のとき以上もの革新を起こさせた。
2022/08/21(日) 17:20:11.68
ここまで歴史譚であった。今回漫談だからね。
4番目の問題として我々の問題。量子力学の表現問題と観測問題。
現象、因果感覚、新表現体系を3要素。
シュレーディンガー方程式が左か中かなどは適当に。
アンチノミーのために同時成立はせず、因果を一面近似に落としてしまう筋。

どうしてそうでなければいけないのか?
量子力学はもう1世紀。違和感を人々が指摘し今に至るも解決しなかった。
その実体は遠隔作用の感じ。理論が時間発展と観測を別の操作として採用しているので
観測の方は波束の収縮というそういうものになっている。実験系を作ってみても
する実験すべてが観測依存性および同時刻遠隔作用性を肯定する結果ばかり返す。

優秀な人々が指摘し解決しないんだからやっぱり遠隔作用的なものは有るんだろう。
遠隔作用をすると同時刻の遠距離まで影響が届くし、ローレンツ変換して同時刻面を
傾けるとその座標系では過去線に影響が届くとも見れる。因果感覚は逸脱される。
普遍的な構成のためには一般的な場面でこれを認めなければいけない羽目になる。


まず量子論の全体を基礎情報の流れと変えて、観測は、未来へ向かう流れを
随伴を使って、過去へ向ける操作と捉える。中を生きる人間から見れば
情報空間&双対情報空間の対で来た流れを遮断して消してしまう行為が観測。
実在型量子系としては実際に消えて、人間側の数値データとなる。

ところがその情報空間の保存則はかなりすごくてほぼ完璧なので、そう消すと
どこかに噴き出している。保存則が為せるわざ。これが遠隔作用で、
排他率による斥力や、対称性の動作をせき止めると量子場が出現する現象なみ。
もともとの情報空間が実数値の物理対象でないため物理制約を受けず、因果感覚とも
特に合いはしない動きをし得るものであり、その分析が理論を解くこと。

それを構成すると、少なくとも情報空間の意味では、過去は現在と共時的に存在する。
影響を与えることが可能でそれが実験に合致する。学者達もそう言っている。
数理体系にすれば前3例と同じ級の革新にきっとなるだろうとのだろう論である。
2022/08/21(日) 17:22:13.57
アンチノミー3要素とされる新表現体系は何なのか。これは今日の新しい話である。
シュレーディンガー方程式の思想と合致するような、半次元情報空間構成とクオリア感。
飛んで下で多数個の動機も挙げる。その前に進歩の方向がそうなっても仕方ないのかなの議論。

シュレ略氏の方程式は、波動関数を時間発展させる。
波動関数の絶対値の2乗が観測される確率となる。
さて、波動関数は物理的実在なのか、確率を専科とする無物理実在なのか。
現実の平方根かのように情報空間物を理論的に作ってる。それは物理?数学?
クオリアと言ってもいい。数学確率なら物理肌触りは何も無い。しかし物理なら…
この答を理論的に学界は持っていない。

もし、力の働き、光速度不変性、圏の全射のときのように、この情報空間を
(まあ本当は物理だろうから)実在感を搭載するように工夫しながら、全体を調整していくと、
遠隔操作が体系に入ってきて因果感覚は壊れてしまう。おそらくは真実的にもそうで、
その視点では過去が共時的に存在しているだろうという。科学を進める方法哲学の視点でも、
ここ(因果壊し)にしわを押し付けるしかしょうがないんじゃないの?となりそう。
現実を平方根であらわす方法の全体像を優先させるという判断。


平方根半次元に非常に多数例があって構成的に望まれるということを書く。半次元ていっぱい。

①シュレ氏の方程式において波動関数が実在の平方根である。

②電子のスピンは1/2である、回転復帰に720度回転が必要という実験が構成される。
ディラック方程式は波動方程式の作用素を平方根に割って作ったものである。
場の量子論でフェルミオンの質量次元は3/2である。

③リーマン幾何で計量形式の平方根としての四脚場形式の理論が作れる。

④超対称性のための超空間は空間や時間に対し半分の次元[m^1/2]の空間である。

⑤一般に集合を使うと元のが1要素集合として含まれるものに出来てより詳細な構造を読める。
2022/08/21(日) 17:24:30.99
そのために素数を素イデアルに包含するなどの手法が使われる。確率論の伊藤積分は
半端次元フラクタルの一種であり、半次元空間を分布が表している構成を作った。

⑥一般に行列への写像を使うと行列代数がしばしば積の非可換をうまく表わす。
リー群の一部は二重被覆リー群を有し、行列への写像から新しい代数クリフォード代数が現れる。
波動の解が三角関数は常識だが、平方根相当のものはもっと違う理論につながっているようだ。

⑦指数定理、インスタントン、統計力学。指数定理=クリフォード、インスタントン=トンネル効果
これがつながっている。トンネル効果は統計力学で使うからここにも結局出る。

⑧相対性理論や南部後藤作用。超ひものポリヤコフ作用の前からある平方根をとるようなラグランジアン。
平方根だろうと微分を差分にしてテーラー展開すればいいので、非局所性と補助場とが
同一効果を表わすことが計算で確認される。南部後藤を重視すれば平方根はある。

⑨上のように補助場で消せるんだが、読み替えで位相を消すのと似ていて消せない位相が残るのが
リーヤンウーのP非保存や小林益川のCP非保存。消せない因果非保存がありそう。
関与するのも半次元性が色濃いフェルミオン。

⑩佐藤柏原の代数解析。擬微分作用素として微分の階数が整数にはこだわらない。上のでは
2乗が1乗になるトピが多いが、和の平方根やら、それがディラック行列になるのやらは
旧来の解析学には入りきらない。関数解析が少し役者不足みたいなので。


これだけ半次元があるのに、半次元はクオリア的にどうなのか?と迷っていることが無意味。
観測問題に実際に半次元の実在感を持たせたまま、波束収縮させることが必要である。
個人的にあまりこういう常識壊しに積極的なキャラクタじゃないが。まとめる。

現実を平方根で表わすというおそらくは本来的な方法を、発展観測二つの面から別に見ているのが量子論。
数学は無次元、情報は半次元、物理は全次元。これを指導指針として透徹する。数理は大掛かりかな。
まあもしそういうシナリオが完成するなら、人間の本来的直感の因果ものぐらいは
こんな構成物の傍らでは脇に置かれることになりそうだな、とこのぐらいは同意されるよね。
2022/08/28(日) 17:15:07.35
化学処理のイオン交換樹脂、ラジオコロイドをまとめる。つもりだが
またちょっと大胆にミューオン顕微鏡で原子核を撮影出来る話。こっち先。

重力波が使える時代になり観測可能宇宙の中のブラックホール衝突が
今は検出できるようになった。太陽の30倍質量ぐらいのブラックホール同士の
衝突では太陽の数倍の質量が消滅してしまう。そのクラスの重量になると
イベント時の電磁波も素粒子も全く出て来ないという。消滅エネルギーは
重力波の形でのみ外に向かう。重力波を引き戻す機構は無い多分。

かつて点でしか見られなかった恒星が大きさを持っていることが今は
観測されるようになった。最大視野角のベテルギウスはそれなりに大きく
撮影されているし、宇宙望遠鏡を使えば近隣の恒星も、木星などと同じように
その姿をよく見せてくれることだろう。ケンタウルス座の星々が楽しみである。

問題は原子核である。上のように観測手段が進んだのでこちらの分野も一つ一つ
見れる技術を作って行きたい。半世紀前に比べ進んだ電子制御技術で出来る。


重元素の核は一般にラグビーボール型をしていると推測される。比較的単純な
数値計算をすることで、殻模型、液滴模型から電荷があるために一方向に変形
した方がエネルギーが下がる機構で、多くの重元素がラグビー型になる。
核分裂はそれがさらに離れていく仕組みで起きる。

変形の度合いは核磁気双極子能率、核電気四重極子能率をNMRの方法でつまり
歳差運動というゆっくり運動にして読み取り、それで現実の形が推測される。
だがU235とU238の違いが本当にわかるだろうか。
実際に撮影して「見る」に越したことは無いのでは?

問題は原子力エネルギー技術を開発する話に直結している。
見る技術を作れば、今までは使い道の無かった核種を利用出来るような方法も
思いついて行くかもしれない。これまでは数個の核種しか使えなかったが
資源の有効利用を探れることにもなろう。
2022/08/28(日) 23:00:24.58
物理はあおりが利くが化学ではあおり使うのが難しくて書きにくいですな。
正直結構勉強してるんだが掲示板で化学知識を伝達しきるというイメージがわかない。
断片だけ書いても役立つほどのことにはならない。ということで化学は回数を
増やすことで伝達しきる目標を成す。挿入化学コメをこまめに入れる感じ。

ミューオン顕微鏡を続ける。目先の利く人は言われただけで全体の構図浮かぶと思う。
電子顕微鏡とはレコードとコンパクトディスクの関係ぐらいだろう。
考え方は似ていて継承だが色々な箇所で異なる。
多くの所を調整し変えて原子の一階層下の段階である原子核を見るを達成するもの。


電子顕微鏡の限界は電子コンプトン波長なる長さの半分で 1.2pm。この長さを物質波の
波長とする電子は、ちょうど電子-陽電子対を生成出来るだけの運動エネルギーを持つ。
運動エネルギーが質量エネルギーの2倍って相当な状況だが素粒子では普通にある。
速度の式は 1/√(1-β^2) = 2か3 に応じて v/c = √(3/4) か√(8/9)。cは光速。

ただ飛んでいる時は量子力学の禁制則で何も起きないが、少しでも軌道電子などと
反応して遷移行列がゼロでない状況になると、たちまち粒子シャワーが起こり、
単なる粒子線では無くなる。突入電子はエネルギーを散逸され、奥深くを見に行く
能力を失うのである。これより以下の長さで電子顕微鏡は機能を失う。


では粒子を変えてみようという案がある。ミューオンかパイ中間子が現実的な案で、
もしそれがうまく行けばより重い仲間に変えてもいいだろう。
μ-、π-、π+、π0がある。

π0は中性粒子で正電荷の原子核の傍に行き易いが、指向性ビームを作りにくい。
観測しにくい。さらに寿命も他のよりかなり短い。
使えるのは他の3つで中でもμ-が一番楽。荷電πも反応性が異なるので価値がある。
2022/08/28(日) 23:02:13.13
ミューオン平均寿命は100万分の2秒。光が600m進む時間である。
相対論的速度にすると相対論効果で延びるが、あくまで補正のようなもの
おおよそこういうスケール感で扱うべき粒子だろう。

電子は安定で使いよかったが、ミューオン顕微鏡ではこのミューオンが
生きている間にことを成す。電気制御で一つの元素の中心を目標という精密さで
狙いをつけて100ほどのミューオンを一度に向かわせる。


ミューオンは大きさはゼロだが重さは電子の200倍。この重量差は利いて、
ミューオンは軌道電子を弾き飛ばして直進する。すなわち電子から見る原子は
不透明だがミューオンから見る原子は透明となる。

それでも軌道電子の作用によって曲げられることはあるし、反応するときに
運動エネルギーを電子-陽電子の対として失うこともある。
しかしそれでもミューオンは電子とは見分けがつき、撮像まで辿り着ける。

かくしてぼやけはあっても原子核は撮影される。
撮像した瞬間のウラン原子核のラグビー型の向きなども、ありのまま知れるのである。


ミューオンコンプトン波長の半分は、電子のそれの重量比分の一にあたるので6fm。
これが同じ意味の性能限界にはあたる。目安なのでもう少し小さい所までは行ける。
さらに10分の1スケールなどではないこのオーダーならば、現れた反応生成粒子群も
観測側棄却などの力技で処理すればよい。

ウランの原子核サイズは8fm。ここの領域にタイミングを合わせてミューオンを
大量に送り、系はぎりぎり壊れないぐらいだろうが、顕微鏡が成立する。
狙う領域の小ささ、タイミング合わせ、多くを送る、現代電気制御の助けで成る。
2022/08/28(日) 23:09:29.79
ミューオンは原子核とは電気相互作用と弱い相互作用しかせず、
弱い相互作用はマスを見るときは有っても、一個を扱うときは無いも同然なので
電気だけで反応する。この電気相互作用はかなり強いが、ミューオンも高速ならば
抜けて行き、使い所があるならば電磁レンズも使い、原子核の像を作れよう。

パイ中間子を使う場合はミューオンよりも寿命が短いが、現代技術でこんなのは
問題にならない。光回線その情報ビットやCPUでこんな時間のはいつもやってる。
パイではマイナスとプラスを選べる上に、原子核は強い相互作用をする。
形以上の情報を取るとき、すぐに有用になるだろう。


旧来、原子核現象は個別を見ることが無かった。
原子までは化学と電子顕微鏡の世界、原子核と素粒子は散乱現象の世界。
大量に集め、大量に入射して方向や観測情報から、反応の数理模型を当てていく。
これが学問だった。

だが個別に見れるならそっちのがいいだろう。一つの元素をターゲットに
この中心原子核をいついつの瞬間に数百のミューオンを同時に送り込んで撮影しよう。
思いを実現するための技術を持つために、現代まで待たねばならなかった。
作れば作った本人の仕事になるし、原子力に役立つしどうぞ。
次代には原子核表面はデコボコなのかもわかろう。


ところで核子自身のコンプトン波長は、電子のそれの質量比分の一であり
およそ核子のサイズとも同じになる。サイズは強い相互作用の動く相互作用定数の
1切片、片やコンプトン波長は量子論、起源が違うという指摘はかなり前にもした。

コンプトン波長は質量と反比例する。一方、動く相互作用定数はサイズで決まる。
論理的にはサイズが先に決まり、サイズが閉じ込められた量子系としての質量を
もたらした。そのために量子論の波長も一致した。
核子には固有起源の質量は無いと言える。このことを別面から確認する課題がある。
同じ考察を中間子の質量にして何が言えるだろうか。
2022/08/28(日) 23:56:52.59
こつこつと化学を学ぼう。回数が化学知識の欠如を穴埋めする。

イオン交換樹脂はあらゆる金属イオンを吸着できる。
アルカリの強いセシウムなどもである。どういう仕組みなんだろう?
それは物の見方には色々あるということ。

一見、高校でイオン化系列、貸そうかなまあ当てにすな酷すぎる借金などと
覚えた者には、アルカリは強すぎて捕まえられんという先入観を抱く。
原子には大きさがある。大きさで捕まえるのである。

溶液系から抜き出す手法が用意されている。
沈殿する手法、樹脂に捕まえる手法、設計的錯体に確保して他と隔離する手法。


イオン交換樹脂とは、樹脂とは人間が便利なようにしてあるもので
ポリスチレンなどで作られる。そこに水素イオンを発するイオン結合の物質を
塗布しておく。溶液中に入れもちろんH+を出す。

多くの溶液中には各種の金属イオンがあり、新参のH+と共存する。
樹脂の傍に行った金属イオンは、樹脂に残っているマイナス電荷の物質と
イオン結合をしようとする。

このとき、樹脂に物理的に捕らえられて、体系から除去される。
アルカリ金属だろうと例外ではない。溶けやすさの順位の話ではないのである。
形状を持っているならこういう状況からは逃れられない。

樹脂の元の物質は、水素とのイオン結合の物質。
水素はサイズが小さいので他の元素はみな引っかかる。以上である。
樹脂を溶液から出して整備をしなおすと、一つの操作をした状況。

この方法で樹脂を何度も丁寧に通すことで、あらゆるイオンを取り除いていく
ことは出来る。より便の良い方法との兼ね合いで採用すればよい。
2022/08/28(日) 23:58:14.36
放射性元素があるとコロイドが発生することが観察されている。
わりと良く溶ける物質であっても、それが薄い濃度しか存在しなくても
塊を作ってしまう。ラジオコロイドという。

利用する方法はよくわからないが、むしろあまり気持ちのよくない現象かも
しれないが、一部崩壊する放射線が周辺環境を高エネルギー化し、
改変物質が不純物コアとなり、凝集をうながすというものである。

できているかの判定は、ろ過や遠心分離、透析など。
コロイドはそれ自体としてはどういう凝集体なのかには興味があると思う。
水だけでなく-200度超低温や超高温の他の物質内でもあるのかなど。


核磁気共鳴NMRに似て非なるものとして電子スピン共鳴ESRという技術がある。
磁気作用というのは非常に便利なもので、体系内の物質全部が影響を受けて
そのような物質ならば応答がある。

但しNMRでは緩和課程での放射を見たが、ESRでは吸収段階で判定することが多い。
吸収が多いとしかるべき物質があると読み取る。

放射線が溶液の中に飛ぶと、水が分解してラジカルが現れる。
この状況にESR効果を利かせる。即ち、磁場を加えて、試行電磁波を送り込む。
その結果は、どんなラジカルが存在しているかを教える。

また重金属やアクチノイド類などでも、水中にあると錯体を作る。
錯体は各所に打ち消しあわない不対電子部分を持っていて、吸収スペクトルは
その形の情報を教える。

放射線業界で物を調べるときに使える計測法であることは明らかだろう。
67名無電力14001
垢版 |
2022/08/29(月) 00:51:33.41
取り壊すまでに時間がかかりそうですね
2022/09/04(日) 17:13:25.97
題材だけは山ほどあるんだがテーマ向きの準備ができてないな。どうしよう。
思いつきを書き出して行く方向で。
前回がミューオンと原子核だったので、飛来電子と原子電子殻との反応を
まずまとめるということを今回やりたかったんだが。
それって量子化学の散乱問題というもので、あいにく書ける水準に無いが、
途中まででも取り組めばその後が続くだろうから後半に書く。

先に前回の補足。
土星などの天体が回転楕円体になっていることは有名だよね。
原子核はラグビーボール型のはずだ。

内部で働いている力をファンデルワールス力とクーロン力と思おう。
ポテンシャルとして
・6乗に反比例する引力
・9-12乗に反比例する斥力
・1乗に反比例する電磁力


核力をファンデルワールス力のと同じ数式とみなす。実際の強弱に合わせ電磁力より
ずっと強く設定しておく。これでシミュレーションすれば、個人的にまだ
実際にしては無いのだがプログラムは2時間ぐらいで作れそう。
それも悶々悩んでいる時間が大半でキーボードを叩くのは20分ぐらいな。
画面表示すると処理系によって手法が違い過ぎてそこは手間取りそう。

ということで実際にやってはないが、項の形を見れば、重い原子核では
ラグビーボールになるというのは自明だと思う。
ところが、意外にもこういうことを言う人が無いような。

全ての重元素原子核はかなりの扁平率を持っていて、天体とは逆にラグビー型に
変形している。このデータを調べてまとめるべき。
重元素の原子核をお気楽に球形で描いているのは変だよ。核分裂が我々の業務なんだから。
鉛208や金197原子核の真の形は?定番イメージを持つ。
2022/09/04(日) 17:15:58.56
化学のファンデルワールス力は前レスの前2つ。
力のポテンシャルとして、
距離の-6乗の大きさの引力と、距離の-9から-12乗の大きさの斥力。
働く力はこのr微分なので、-7乗引力と、-10から-13乗の斥力。

この引力は荷電の平衡が内部でずれることで荷電双極子どうしの間に働く力と
して発生するもので、原子と原子でも、核子と核子でも力の出現する状況設定
としては同じように思えるので、この引力数式でいいだろう。

核子と核子の間ではこの力はパイ中間子という量子に担われる。
とするとパイ中間子の量子論がこのポテンシャルを導くことを示す必要。

もしそれが導けないときには、パイ中間子による核力現象と、
荷電のずれで双極子が発生して、何かの力を起こして引力斥力として実体化
しようという力の発生動機のような部分との間に、齟齬があることになる。
するとそれは説明を求められるので課題になる。


もう片方の、距離の-9から-12乗の大きさの斥力というのがあいまいだ。
これは、物質どうしが重ならないことの現れとしての力、排他原理、縮退圧の
数式表現だ。しかしなぜ指数がそんなにあいまいなんだろう。
もっと突き詰めることで物理と化学の現象解明に役立てるべきだろう。

原子力としても核の硬さがこの指数r^-nのnに関係していると思われる。
散乱実験として、微分散乱断面積をnの関数として書き表して、斥力指数nの
実験計測は出来るだろう。核分裂の工業利用としてnが関係することも
あるかもしれない。実際は吸収型モードになって粒子の反発のようなイメージ
でなくなるので、その指数あまり重要じゃないかもしれない。

しかし中性子星のような静的な現象には関係して星の臨界質量や半径にも影響を
及ぼすだろう。それなのに排他原理の数式の指数が未解明とは。
67そうですね。原子力トピと取り壊しトピと知識増やしていきましょう。
2022/09/04(日) 18:33:59.51
パウリの排他原理は、教科書にほとんど書いていないようだが、必要な調査課題では。
あれなんかパウリという言葉が入った。ネット検索して刷り込まれたな。
例えばあなたが何か固体物質をつついたとしよう。通り抜けることはまず無く
押し返す力を物質から感じる。

これの原因はなんだろう。
・エントロピーを増やさない方向へ力が働く
・電子同士が反発しているから
・パウリの排他原理
理由が常識的に3つもあるのにきちんと説明されてないと思う。
ファンデルワールス力の斥力項がなぜか今でもあいまいなことと同一トピだろう。

純心な非理系のみなさんはどの選択肢を取るだろうか。
やはりエントロピーだろう、という人はセンスがいい。
ぜひ数学としての場合の数からその説明を求める業務に従事してほしい。


率直に言うとどれが理由かは不確かである。書いてないようなんである。
だから私も答を持っていない。専門家はどう思っているんだろう。こんなわかりやすい疑問を。

力としてもそれぞれ起源が違う。
今、物質の硬さの原因を評価する話をしている(念のため、原子力にも関係)
白色矮星や中性子星の縮退圧の話題なので、宇宙のブラックホール数の評価にもなる。

排他原理の起源は、フェルミ粒子の同一粒子性のはずである。
これはラグランジアンのどこにも書かれていないのに発生する見かけの力である。
フェルミ粒子を空想実験として2粒子交換するときに、多粒子としての波動関数に-1倍だけが
掛かるという、スレーター行列式記述。
これを微分すると見かけの力としての排他原理が現れる。

とすると指数が未解明なのは変な気がする。原子力の教科書にきちんとした項目が立つように
話をまとめ、ついでに物事の基本力が同じような見かけ力にできないかの提案。
2022/09/04(日) 18:36:33.54
前回、ミューオン(対)のコンプトン波長が6fmと書いた。
素粒子物理の式で、hbar c = 200 [MeV・fm] というのがあった。
電子質量は0.5MeV、ミューオン質量は100MeV、200はミューオン対の質量。

一般に数式において2πがどう取ってもよい解釈になっていることが多い。
コンプトン波長は物質波の位相が2π変わる長さなのだから、2πで割って
ミューオン(対)の位相が1ラジアン変化する距離は1fm。
そして1fmは核子サイズ。

まさにhbar cの式からもミューオンで核子を直接見えると言われているようなもの。
この技術は作るべき。だが電子制御をフェムトメートルの空間に不安定粒子を
同時に送り込むようにする精密さ、なかなか大変だろう。
いずれ機械工学の観点からこのスレでもこの技術を考えていこう。
ロボットの精密制御の論理記述などと同じような話と思う。


では最初に書いた量子化学の散乱問題。
ミューオンの場合は原子が透明に見える。電子の場合は原子は不透明に見える。
電子顕微鏡による原子の写真は今の時代よく出回っている基本的画像である。
この時の現象を数式で書き記す問である。

それは電子顕微鏡のような人工の工学だけでなく、半導体や超電導の電気抵抗
これも人工の工学だが、他に化学のラジカル、水溶液中の自由電子、
高エネルギーベータ線が入射したときの反応現象、が同じ数式。

①ミューオン用の原型②電子顕微鏡③エレクトロニクス④水溶液ラジカル⑤放射線反応
使える方面が目白押しじゃないか。丁寧に把握する効用がある。

そのときに波動関数がどうとか言われるが、これは数週前に言った実在の半分だが
イメージとしては2乗すると確率になるようなしろものの波で、複素数値で
その共鳴固有値と位相(複素数としての方向)が、気を付けておくべき事柄。
共鳴で何が起きる、位相が引力で引き込まれる!?、球面型の基本関数系で展開表記。
2022/09/04(日) 22:24:33.20
電荷密度ρ(x)の中を電子eが通り抜ける時の現象いわゆる散乱を述べる。
視点をいくつか導入した後にまとめると結果になる。以下段落ごとに新視点。

非相対論では磁場を言及しないでよい。
まずρ(x)が単なる点電荷の場合。
ラザフォード散乱という結果になる。結果は双曲線である。
同符号の電荷なら反発し、異符号なら引き合う。

ρが広がりを持つ場合でも、多少の補正があるだけである。
しかしそれこそが形状因子となり、観測結果から標的の詳細を
教えてくれるものなのだ。


次に、シュレーディンガー方程式(以下シュレ式)は
[- hbar^2 /(2 m_e) △ + V(x)] ψ(x) = E ψ(x)

ρ(x)の情報は V(x) = ∫ρ(x')/|x - x'| dx' かける 係数
としてシュレ式に書き込まれる。
固定している標的ρ(x)は、位置に応じた電気ポテンシャル=電位を
粒子に与えるだけ、の存在に実体から数理記号に抽象化される。
散乱問題ではそういう扱いでいい。


次に、シュレ式を球座標に直す。本来x,y,zだったのをr,θ,φにする。
△内の微分演算子を曲線座標に書き換えるのは少し複雑だが教科書にある。

するとrの方程式とθ,φの方程式に完全に分離される。
またはそういう解にしか興味が無い。遠方にて反応結果が放射状に出たときに
角度情報と距離情報が関数として混成しているような場合を考える動機はないだろう。
ゼロでないρは原点近傍だけとの前提からもこの分離性は補強される。
2022/09/04(日) 22:26:06.11
球座標表示になったシュレ式の解は、rだけの関数とθ,φだけの関数の積として
書かれる、が数行上の分離性からの結果である。結合は積と思われる。
またこの解は関数なのだから、例えばテーラー展開、例えば三角関数展開のように
十分豊富な関数セットで展開されることが出来る。
球面調和関数というのが単項式や三角関数と同じように使われて、
解波動関数はψ(x) = Σ{l,m} R(l,m,r) Y(l,m,θ,φ) というように展開される。
lは全角運動量、mはz軸方向の角運動量で、l,mはどちらも整数。


こうすると、△内の微分作用素が R(l,m,r)の方の分離されたシュレ式に
遠心力の項をもたらす。- l (l + 1) / r^2 という形の遠心力ポテンシャルが
量子力学による効果も踏まえてr成分だけの式のポテンシャルになる。

R(l,m,r)だけのr成分のみに分離されたシュレ式の形が今や判明した。
これはポテンシャルVを除くと球ベッセル関数の微分方程式と同じものになっていて、
すなわち遠方解は球ベッセル関数と書き表される。ゼロでないポテンシャルは
原点周辺にしか存在しないし、これで遠方での様子は知られた。その遠方解は
lに比例する位相の遅れを、数学的な解の中に持っている。力の働きの仕組みは
わからなくても、微分方程式の解が位相遅れを示していた。但しもう1つトピある。


遠方波としての位相の遅れには2種類が寄与する。前段落のはlに比例する遅れ。
もう一つρ(x)の実際に敏感なものがある。遠方での解の形状は球ベッセル関数と
わかっているのだが、球ベッセル関数にcos型類似とsin型類似があって、
その混合が三角関数の場合と同じように、或る角度の回転「δ」に対応する。

簡便に遠方での波動関数を f(θ) r^-1 e^(i k r) と書いてみる。そのfの展開形が3行下。
e^(i k r) は複素数にした三角関数で単に波を表す。r^-1は減衰していく度合だけを
因子にしたもの。kは運動量、lは全角運動量、Pは球面調和関数。δは分離され表に出る。
f(θ) = k^-1 Σ{l=0,,∞} (2 l + 1) e^(i δ) sinδ P(l,cosθ)
|f(θ)|^2という確率にしてlについて和を取ると全確率=Im f(0)という式も導かれ
その計算あたりでだいたいトピック全部である。↑これは光学定理。
2022/09/11(日) 17:16:37.10
ステロイドの有機合成(生合成ではない)を語ろう。
有機合成の基本語が多く登場するし、原発関係者を増強?するのに使えるかも
しれないし、重い病気用の薬をまだまだ取り出せる余地が絶対有る。
生化学物質の流用範囲は広いので、学ぶと思わぬ所で再登場するのが常である。
何々ホルモンでも遺伝子でも、一つの分子に機能ありすぎじゃ?というのがある。

決して部外者にとって多過ぎて手を付けない方がいいような不毛知識ではない。
応用されて予想よりは早く学び終わると期待していいものだと思う。
とは言っても当方はなんとか整理つけてらしく見せている立場である。
今後もっとすっきり理解されればいいが書き始める。


まずステロイドの大雑把な形を。そのくらいは素人なら画像検索した方がいい。
6665の四環構造をしている。120度の角度で曲がっているね。
ステロイドには数百種類あると言うのにみなこの6665員環がある。

ブドウ糖の4倍ぐらいは複雑なのかな。じゃあ特殊なのかというと
そうではなくあらゆる生物から発見されている物質群である。
少し官能基がついてバリエーションが付いているだけの同じ骨格の分子群である。

生体内ではこれは、ゲラニルゲラニルという分子の四量体が一斉に折りたたまれて
この構造になるとされる。人へ人へ、の形で人の右足部が二重結合という形状の分子が
ゲラニルゲラニル。以前述べたメバロン酸がつながって酸素が落ちてこれになる。


この作られ方は以前のトリプトファンによる多環形成とは質的に異なるものだから
語る価値があるのだけれど、ステロイドというのがかなり複雑な分子ながら
どんな生物にもあって、同じ6665員環になるのは不思議な気がするね。

ベンゼンと同じような計算してわかる安定性の理由があるんじゃないだろうか。
ステロイド分子自体には二重結合は原則1個。H原子が落ちて二重結合が増える
エストロゲンなどもあるが。なので芳香族ではない。
2022/09/11(日) 22:14:55.12
トリメチルシリル基、という保護基の考え方。
炭化水素に-OHが付いているとする。
この官能基は他の官能基と反応の強さの序列のようなものが
決まっていて、標準的にはその順序で反応が進んで行く。

しかしその順序を逆にしたいことがある。
-OHを保護したまま、より反応性の弱い方だけを反応させてしまいたい。
こんな時だけケイ素が登場する。
-Si(CH3)3

この基を導入して、-OHを -OSi(CH3)3に変形すると反応性が弱くなる。
他のしたい仕事を片付けた後、-OHに戻せばよいわけ。


R-OHに Si(CH3)3-Clと (CH3CH2)3-N
即ち、トリメチルシリル塩化物と、窒素にエチルが3つ付いた物、で保護し
戻す時はフッ化水素を使う。

自然界がこんな乱暴なことをしているはずはないが、
ケイ素やフッ素なんて生体内で使っているはずがないが、化学者は使うから
それが有機合成の醍醐味!

ステロイドの合成でもこの手法による-OHの保護を反応経路の中で
最低2回使っているようだ。
現代的なことはまた調べてみる。今言っているのは歴史的な記念反応。
2022/09/11(日) 22:17:31.66
アリル基、アリール基、アシル基
外部原子団を[R]で、基内炭化水素をR'で。

アリル(allyl)基、C=C-C-[R]
Cの手の数を4本にするようにHを付ける。左から2,1,2個だけど。
また、二重結合を中心に見て、RとをつなぐCの位置をアリル位と呼ぶ。

アリール(aryl)基、〇-[R]など
ベンゼンからHを1つ外すのがフェニル基だが、これとかトルエンからとか
CH3が2つのキシレンからとかの、総称をアリール基と言う。

アシル(acyl)基、R'-C(=O)-[R]
CH3-C(=O)-OH が酢酸だった。また -C(=O)-はカルボニル基と言うのだった。
R'-C(=O)- というアルキル基を1つ残している形、こういう物の総称がアシル基。


ホルミル基、ベンゾイル基、ベンジル基、ビニル基

ホルミル(formyl)基、H-C(=O)-[R]
アシル基の1つである。ホルムアルデヒド(ホルマリン)のHを外した形の基。
英語のつづりが、そうなんだと思うと思うので指摘。

ベンゾイル(benzoyl)基、〇-C(=O)-[R]
アシル基の1つである。安息香酸からOHを外した形。

ベンジル(benzyl)基、〇-CH2-[R]
トルエンからHを外した形。〇-CH2-[R] においてCの位置をベンジル位とも呼ぶ。
15行上のアリル位と全く同じもの、というのは、〇が二重結合の意味を持つ。

ビニル(vinyl)基、C=C-[R] または CH2=CH-[R]
アリル基よりアリル位C分だけ少ない。
軟質プラスチックのビニール(vinyl)と同じ語。ビニールはこれ関係のポリ重合物。
2022/09/11(日) 23:10:51.03
アレン(allene)、>C=C=C<
このようなC=C二重結合が連続した分子の総称。
人工的な分子だが、中心Cの電子密度が薄いため、電子密度の高い分子から
求核攻撃を受けて合体、有機合成の材料となる。C=C=Cはプロパジエンでもある。

ビニル基にH2を付加するとエチル基になる。
アリル基にH2を付加するとプロピル基になる。
アジ化ナトリウム、Na+ (N-)=(N+)=(N-)
アレンに似ている窒素版。こんな分子あるんだって多少の驚き。イオン手の数のパズル。


エーテル、エステル、ペプチド、ラクタム

エーテルは知っていると思う。R1-O-R2 こういう形状の分子の総称。
飽和炭化水素は反応性が弱く、分子には極性が無い。
どこにも反応点が無いので反応性に乏しく、分子間力も弱く沸点が低い。
しかし所詮炭化水素なので見かけの物。いったん反応を始めたら普通に激しい。

エステルはケトンの片方にOが入ったもの。R-C(=O)-O-R
酢酸 CH3-COOHの左CH3と右Hを一般化したもの。
エステティックに響きが似ているが美容とはあまり関係が無いんだろうな。
もっと正確に、エステルは CH3-C(=O)-[OH]と [H]-O-CH2CH3
酸とアルコールが脱水縮合したもの、と一般化定義される。

ペプチド、R-C(=O)-NH-R
エステルに入って行った-O-が-NH-に代わっているもの。
タンパク質のつながりなどで登場。
ペプチド結合またはアミド結合もエステルの場合と同じ。
CH3-C(=O)-[OH]と [H]-NH-CH2CH3 が脱水縮合すると言える。しかしアミノ酸
同士が多いので、NH2-R-C(=O)-[OH] と [H]-NH-R-COOHと例にする方が適切。

ラクタムはペプチドであって両端が閉環している分子の総称。
2022/09/11(日) 23:22:54.82
ステロイド合成は有機合成としては不斉合成の初級レベルなのでその話をする。
不斉とは鏡像対称性を持たない分子と言う意味で高分子は普通そう。
不斉合成が自由に扱えるようになったのは1980年代からのことで意外と新しいと言う。

或る分子の片側を出っ張らせておけば、それに応じて左手系、右手系の生産量が
以後の系列でも偏って来るので不斉を導入できる、などのこんな初等的な話じゃなく
種々の方法がある。近いうちに整理しよう。


炭素が四面体の手を持っていることを起源として、3次元空間の中では重ならない
ような鏡像異性体という概念が現れるのだが、その性質の炭素を不斉中心という。
分子内の炭素は不斉中心かそうでないかで二分される。

見ている炭素に対して、四本の手に付いた枝が全部違えばそれは不斉中心になる。
局所的な比較ではなく、分子はせいぜい数百個までの原子で出来ているのだから
その炭素から分子の端までの全部の全枝が比べる対象。

鏡像対称性などは、想像されるように少し複雑な分子になればすぐ失われる。
アミノ酸の大半とグルコースも既に光学活性を持つ。こういう言い方をする。


光学活性とはどういう測定量なのか。実験にナトリウムD線オレンジ色の光を使う。
上記の意味の鏡像異性体の片方だけを集めて、試料管に入れる。
形は気体だっていいんだろうけれど溶液にする。

光を偏光プリズムを通して一方向だけの偏光にする。
試料管を通すと、その中に光学異性体の片方だけしか入っていないのなら
渦を巻くように偏光の方向が回転をしていく。このこと。

管が長いとそのままずっと回転していくし濃度が濃ければそれだけ変化するから
試料管長さと試料濃度で割って物性定数にする。温度も決めておく。
乳酸はその規格化で±3.82度。
2022/09/18(日) 17:13:31.19
速度論的と熱力学的とは。
分子が立体構造を持っている様子を適当に思い浮かべてもらいたい。
隣りに官能基があって立体的なアプローチの入り口をかなり占拠
されているとする。すると反応時、他の分子はそこには行きにくい。

がら空きの炭素と隣りが狭い炭素に対しては、がら空きの炭素が多く
反応生成物につながることになる。これは速度論的現象。

ところが狭い方から行った方が生成物のエネルギーが低くなるとする。
すると速度論的に出来た物は準安定でしかないとも言えることになる。
分子化合物としてはもう出来てしまったので普通はそのままだろう。

しかし加熱すると熱振動による効果で、構造異性体である熱力学的
安定分子へと遷移状態をトンネル効果で超えて移って行く。
この効果も合成の過程に出てくる。


ステロイドは6665だが、左下から右上にA,B,C,D環であると
名前がついている。

また炭素原子に対しては番号が1から19まで割り振られている。
ステロイド分子として画像検索してもらえばいい。
それはA環の上から始まって、反時計にA,Bを回って戻る1-10。

次にC環で9の上から時計回りにD環との境界を降りてD環を反時計に
戻る11-17。相似記号というのはSを横向きにしたもの。その上下逆版。
さらにCDの中間から上に18、ABの中間から上に19。
D環の右上の方に20以降の炭素番号が続く化学種が多い。

また注意することとしてA環の左下に=Oか-OHが出ていること。
これは合成の仕方に本質的に関係する。次に述べる。
2022/09/18(日) 21:11:58.96
エノン、エノール、エノラート、エナミン。
アルドール反応。アルドール縮合反応。

まず語源を押さえよう。エノールはフェノールである。
ベンゼン環に1つOHが付いているのがフェノール。

これをもじって一般に二重結合と一重結合の間の炭素に
OHが付いているのがエノール。
OHからH+が外れてそこにO-が残った形になっているのがエノラート。


エノンは少し違う。フェノール ケト型で検索して。
ベンゼン環の二重結合が2つになっていて、かわりに
=Oと-H2 が隣接しているような、フェノールの共鳴異型が見つかる。

この図で一つ遠いところまで押しやられた二重結合まで含める。
C=C-C(=O)-CH2
一般にこの形をエノンと呼ぶ。
左側はビニル、右側はメチレンになっている。


エナミンはフェノールの代わりにアニリンを見るようなもの。
一般に二重結合と一重結合の間の炭素にNが付いて、その先の手2つに
Hかアルキル。なものをエナミンと言う。
2022/09/18(日) 22:31:59.69
アルドールはアルデヒド+アルコール。

他の要素は省略して
-CH + C=O → -C-C-OH
これが基本。アルドール反応と呼ぶ。
Cの不確定にしてある残りの手には適当なアルキルを付ければよい。

起きていることは C(+)=O(-) の荷電傾向に
H(+)-C(-) が C(-)→C(+)の求核攻撃。
求核攻撃とは、つながりましょうという要求のことである。
Hの所属場所が動いて一つの分子となる。

H-CではHが陽イオンになる傾向を持つので
炭化水素のCはマイナス性を帯びていることは正しい。


-CH2 + C=O → -C=C + H2O
やはり他の要素は省略して、同じような反応で
H2Oが取れるものをアルドール縮合反応と呼ぶ。
2022/09/18(日) 22:33:16.97
分子種としてのアルドールは、Cを1つ挟んで①C-OHと②C=Oが
どちらもある物質だが、画像検索だけしてイメージを。
元々の①がC=Oの形をしている所へ、十分な二重結合を持つ(エノールの形の)
②の二重結合の遠い方(ビニル位)のCが①Cを求核攻撃し、
①はC-OHに、②は二重結合がOの所に動いてC=Oとなって、合体して出来る分子。


向山アルドール反応とは、前段落の元々はエノールの形の②が
-OHではなく-O-TMSとなっているもので他は(触媒に関する有機電子論
の考察が入ること以外は)同じである。
但しトリメチルシラン-TMS = -Si(CH3)3。

生成物は同じく-OHと=Oの形をとるが、触媒は途中段階で、両方のOの
電子を引き付けるようにつなぎ、反応を促進するとされる。


交差アルドール反応とは、元々エノール⇔ケトンの共鳴があるので
(前前レスでフェノールにもあると言った)、片方がOH役、片方が=O役で
=O役のCを、OH役のCの隣のC(ビニル位のC)が求核する反応。
2022/09/18(日) 23:46:28.97
ステロイドの有機合成、今日は全貌届かないな。
そこで無水酢酸、アセタールと、A環の左下にあった=Oは
ロビンソン環化反応のとっかかりという話でしめよう。

今日書いたことは有機合成の初等的な話題ばかりだから
できればまるっと理解するといいと思う。
今は化学だから化学。来年ぐらいになったらITやる。


さて、Ac = CH3COとしよう。酢酸からOHを外したもの。
酢酸はAc-OH。
無水酢酸はその二量体からH2Oが外れたもので、Ac-O-Ac。またはAc2O。

H2Oが外れているのだから水を求める。特に分子の中のOに
絡んでいって反応を起こすのがAc2Oの役割。
ステロイド合成の中でも何回もこの仕掛けを使っているようである。


アセタールはD環が5員環になる自然さを与える。
アセタールとは、炭素Cを中心において、その4本の手が
C(-O-R1)(-O-R2)(-R3)(-R4)
2本分はOを挟んでアルキルにつながっているような分子である。

|というC環の右端または6員プレD環の右端の辺に対し
その上端と下端それぞれから、Oがつながり、アセタール中心Cへ
その右にR3とR4相当の少々の基がついている構造を考えよう。
形を見るだけで |と-O-C-O- の5角形になっている。
即ち5員の起源はアセタールだろう。
2022/09/18(日) 23:48:57.97
ロビンソン環化も画像検索をしてもらえれば
メチルビニルケトン C-(C=O)-C=C が、
シクロヘキサンに=O(と-CH3)が出ている所に
くっついて新しい環を作る絵柄が見れる。

炭素の数を勘定すると、6員環を新しく作るには、辺は1つ
既にあったものを使うのだから、4つ炭素が増える。
メチルビニルケトンの4炭素は数が合っている。

もしつながり先にCH3がある場合は、それは炭素の数的に余って
ステロイドの19番炭素を与えるのもよい。


結局、=Oはケトン性のものでステロイドの作られ方の痕跡で
あるということ。

化学はミクロの世界なので、環化の方法にも数えるほどの
種類のやり方しかない。
ステロイドの左下に残る=Oや-OHは、それが自然に出来る方法というと
人工でも天然でもロビンソン環化を意味しているということ
になるのである。

その細かい部分では付加と縮合があるらしいが細かすぎて
文章言葉に起こすのは適切ではないだろうが、計算結果が
付加縮合という環化のミクロメカニズムを正しく表示しているという
結果は示してみたいものである。
2022/09/25(日) 17:13:23.17
向山-アルドール反応というのは、アルドールさんとの共同研究か
同時-関連研究かなと見えるけれど、実はアルデヒドアルコールさんなんだよな。
2人のように見えて実体は1人の面白い錯覚例。

ちなみに睡眠で寝合わせが悪いときは若干のアルデヒド中毒だろう適当。信じるな。
全く証拠がないわけではないけれど。
アル中みたいなガンガンする症状のケースあるよね。

先週出したエノールなどがあってエナンチオマー(意味は鏡像異性体)という似た
言葉もあるんだが、語源が全く違い↑はギリシャ語。

ステロイドの有機合成・生合成は文献によって違うやり方が種々書かれていて
少なくとも6方法は記載を見つけている。
技術水準はこのスレで前2回分ぐらいの内容で言葉としては届くものであり
結構適当でいいんだなと言うことは言い切れる。


有機化学は今日までにして来週からは違う分野にしようと思う。
配位子場、機械材料、超伝導、農学、特殊関数、圏論、水化学、火力発電。
この辺がこれから。おおよそ1つ1回か。
無限次元量子リー群、材料力学、炉物理、電気法。
建築とPID制御と通信方式と数論。題材には全然困らない。

来週は配位子場理論(ligand field theory)。
溶液の中で共有結合よりは弱い化学結合が作る構造体のこと。
特に狭い意味では、配位の影響でd軌道のエネルギー分裂があり、
6配位と4配位ではエネルギーの上下への向かい方が逆になるという結果が基本。

中性子星の中で重核子の周りにα粒子を始めとする配位があって
同じことが実現していると思われる。極端な状況でしか原子核物質は表に
出て来ないから平行例はこんなのしか無さそうである。
それでもクォークの軌道を言語化したり有限多体の原子力に戻して使えることもある。
2022/09/25(日) 21:21:57.64
酸acid、塩基base、基group。
結合bond、共有covalent、配位coordination、
配置configuration、配座conformation。

酸化oxidation、還元reduction、中和neutralization。
触媒catalyst。試薬reagent、開裂breakage。
化合物copound、錯体complex、環形成annulation。

鎖strand、ひずみstrain
経路pathway、重合polymerization、縮合condensation。
誘導体derivative、分解degradation。

脂質lipid、解離dissociation、原子価valence。
反応reaction、求核置換nucleophilic substitution。
転位rearrangement、脱離elimination、付加addtition。

左旋性levorotatory、右旋性dextrorotatory。
ニュートリノにも使える。
何語か分からない。古代語でもイタリア語、スラブ語でもないようだ。
スペイン語のnosotrosとか近い気がしたんだがな。
同/逆-旋的con/dis-rotatory。

無水物anhydride、脱水dehydration、芳香族aromatic。
官能・機能functional、酵素enzyme、補因子cofactor。
仮説postulate。溶媒solvent、溶質solute。
2022/09/25(日) 21:59:56.36
イオンでアニオンとカチオンがある。
真空管でアノードとカソードがある。

語源はどう見ても同じものである。真空管の場合、内部視点で
見るのと外部視点で見るのでは、どこから電子が出るなどが
部位でも極性でも全く違ってしまうので、混乱したら調べる態度で。

ところが真空管だけでなく電池と電解液でも同じ言葉を使い
この3つの系では言葉の定め方が一致している。

ではイオンと真空管電池電解液との対応は?
これは後者を外部から見ているときの解釈が良い。
そう述べた上で、カチオン=+、アニオン=-と言う。

すなわち電池に対して、+極に電子が入って行き-極から出て来る。
電解液も同じ。内部では+極から-極へ電子が動く。

真空管ではカソードから電子が発し、アノードが受け取る。
アノードはプレートとも言い、途中にグリッドを置くと
グリッドの電圧変化が増幅して、到達する電子数が変化する。

アンの反のニュアンスが-を表していて、それは系の外部視点。
内部回路として逆に考え直さなければいけないこともあるという話。
内部ではアンは電子の受け取り側。
一応これで整理出来たことにする。
2022/09/25(日) 22:45:32.05
有機化学の合成について、3通り考えてみる。
これが薬学への道だという学習効用の話は今更いいよね。

・地道な方法。
ステロイドサイズの分子なら20数段階の反応経路reaction pathwayを設計して
各段階で質量分析、NMR分析を用いて正しく出来ている物を精製して
精密に作って行く。

この方法なら反応率の悪い分岐経路も捨てる分が多くなるだけで
最終結果に辿り着くことは出来る。もちろん効率は研究対象。


・生物の中でおそらく行われていると思われる方法①カチオン支配
・生物の中でおそらく行われていると思われる方法②ラジカル支配

カチオンは電子が薄くなっている正極だった。
完全なイオンのこともあれば、分子の中で相対的に薄くなっているδ+のこともある。
そこは他の電子が求核攻撃(求核付加か求核置換)を起こす標的である。

前ステロイド分子を鎖strand状で作り、求核反応による環形成が
連続的に起こり、最後に転移で官能基の位置を整理されるようにする。
転移も妙な機構で、これは実際にはどうやって多種の分子に自然生成されているのだろうか。
2022/09/25(日) 22:47:19.78
ステロイドの合成、実際の生合成はどんなんだと思う?
生物の中で反応各段階でスペクトル分析・抽出・精製のような大儀なことをしているはずがない。
自然に大量に作られる分子なのだから、必ずや連続的に起きる仕組みを持っている。

或る箇所で自然な求核反応が為されると、その次の段階では電子密度の薄い
新たなるカチオン場所が標的として電気的に自己アピールし、そこに分子内で次の求核攻撃が、
として出来るものでなければならないと思う。

このすっきりした最も自然な生成が証明されていない。
まだ化学の課題として残っているということを言っておく。


さてカチオンのほかにラジカルという言葉まで出て来た。
これは電子吸引力が強い他の分子を使って、分子の共有結合を引きちぎった活性分子種である。
メタンCH4やヨウ化メチルCH3Iからは、CH3・という不対電子が1つ浮いているものが作られる。

放射線関係では活性酸素ラジカルが何種類もあるという話。
ラジカルが化学結合を誘導する力が強いのは、その不対電子から容易に想像される。

前ステロイド分子にラジカルを一つ与えると、環形成や官能基転移が次々起きて
ステロイドが仕上がる、というシナリオも考えられる。

これがカチオン支配とは違う機構というのはわかるよね。
個人的にはこのラジカル支配による設計機構を持っているのではと思う。
もちろん現代化学はこちらのシナリオもいまだ完全な解決をしていない。
2022/09/25(日) 22:48:55.96
生成法の自然さを示し、証明し、完全な解決をするには何をすればいいだろうか。
その提案をしておく。ステロイドは作りたい分子の単なる一つの例であり
多くのアルカロイドや、抗菌物質や生化学物質を我々は作って役立てたい。
その生化学力をもって原子力問題を側面から支援するのである。

ステロイドや前ステロイドをプログラミング言語のオブジェクトとして表す。
どんなデータメンバが必要だろうか。
ステロイドや前ステロイドにも現代では何百種類もある。

まず分子のつながりをデータメンバとして持っているだろう。
そこに有機化学の言語から発想の収集が為されたあらゆることが、
オブジェクトのデータメンバとして入るようにする。


すると自然な求核標的となる部位も、現代有機化学の言葉にあるのであり
データメンバに入っている。
オブジェクトの自己発展が、前ステロイドからステロイドに行き着くはずである。

それは概念が書かれきってあれば、もはや論理的な数学証明として
自己発展がそうなると示される。生物体内で起きることならば、この水準の
自己発展として生成問題が解決するほどの自然さを持っていなければならないだろう。

カチオン反応の場合、ラジカル反応の場合、どちらも扱えて、
数値計算が必要ならば、オブジェクトがサブルーチンを作り出して計算結果を取り出す
この形式で現実を模して証明が完成したら、問題が解決したと呼べるだろう。

段階的有機合成でなく自然的生合成に近い方法で高分子を作る方法を開発
するときの考え方になると思う。
2022/10/02(日) 17:13:34.48
化学において化合物とべつに錯体という概念がある。
おもに溶液の中で存在して共有結合ではない形で相互作用している
分子団である。

分子を共有結合の狭義に限定するとき、錯体はより弱い結合で
つながる分子団だが、物を溶かすのには十分な程度の、独自の物質系を
作る能力を持っている。

具体的には配位結合、水素結合、イオン結合、どれも電子対が片方分子
に寄って+と-の電荷の吸引力で系が出来る。

このような物質系を、銀河団と超銀河団の関係を真似て超分子とも言う。
錯体はその中の一つだが、中でも幾何学的対称性の強い物質系を指す。
超分子はまだ新語で十年もすれば廃れてしまうかもしれないが
錯体は無作為抽出の中学生でも知っているかもしれない基本概念ではあろう。


体内に入ったセシウムやプルトニウムをエチレンジアミン四酢酸という
大き目の分子を用い、6座配位の有機錯体にして排出するのは
物を溶かす能力を利用した方法である。

ヘモグロビンのヘムは鉄に対する4座配位の有機錯体である。
生物体で鉄を運んでいる。鉄は骨格の中心だが目的のメインではなく、
酸素運搬が目的。O2はFe2+の5座目の分子として錯体配位する。


化合物≒分子とはべつに錯体を学ぶ必要がある。

それにより原子力屋が化学者の示した試薬のみを用いるのではなく
独自の有機分子を設計して、原子力周辺技術を作ることが出来るように
なるだろう。
2022/10/02(日) 22:29:29.63
3レスやや無駄に使い数学的なパズルを提示。

炭素原子は4価または4本の手を持っているのは有名。
窒素の手は3本、酸素は2本、アンモニアや水は平面や直線形でない
というのも知られている。酸素の下の硫化水素やセレン化水素も
水に似た形で角度は90度により近い。

ところで炭素を挟んで窒素と反対側のホウ素。
BH3は正三角形をしている。アンモニアのような非平面ではない。

これらの事情に全部、直感的な説明が付く。
但し、第二周期原子はsp混成軌道を作りやすいという命題を
前提とする。


窒素のNH3は非共有電子対を持つ。ホウ素のBH3は持っていない。
NH3は非共有電子対からの電気的反発を受けて、3つのHが
それとは逆側の方に勢ぞろいして寄る。

酸素のH2Oも非共有電子対を2つ持つ。窒素Nも酸素Oも
結合の手と非共有電子対の双方を考慮に入れれば、正四面体型
の電子構造をしている。これはsp混成軌道の4つのでっぱりである。
水においてもNH3と同じような反発力によりHのつながり方が折れ曲がる。

一方、ホウ素のBH3ではBの一番外側の電子は6つである。
するとこれはsp混成軌道としても正三角形になり、その形を取る。

硫化水素とセレン化水素も水と近いはずである。しかし
sp混成軌道は第二周期にだけ起きやすいのである。
第三周期以降では(心持ちだけしか)混成していなく、p軌道に
Hがつながるので、その向きとして水よりずっと90度近い分子形となる。
2022/10/02(日) 22:32:26.38
そもそもsp混成軌道とは何なのか、どんな力学の産物なのかと
いう疑問がわくだろう。それはまた別の機会にしてパズルの話を続けよう。
核子内クォークや原子核内核子に混成軌道を導入できないかの狙いも。
純粋固有関数なのか必然的に混合性の関数なのかの、純粋混合差別の有無も、
今後の問題。


リンは5本の手を持つ。
硫黄は6本の手を持つ。
ヨウ素は7本の手を持つ。
オスミウムは8本の手を持つ。
レニウムは9本の手を持つ。

原子価のオクテット則というのはsp混成軌道の総電子数が8だから
というもので第三周期以降では厳密に守られるべき規則ではなくなる。

手を全部水素Hで埋めよう。どんな形をしているだろうか。
PH5やIH7。実は水素よりフッ素がパワフル元素で、PF5やIF7のように
して最大原子価の分子が達成される。ついでにキセノンも6価。XeF6


この形が数学的なパズル。
硫黄のSF6はxyz軸の両側っぽいだろう。SF6とUF6は実際にもそうである。
6フッ化ウランの形はこれである。
ウラン化合物で最も沸点が低い摂氏60度ほどで気体になるという
都合の良い分子なので気体化しての処理に使われる。

PF5はどうだろう。言われると小中学生じゃなければ6なんかより5や7が
どんな配位になるかの疑問の方が興味深いなとなるのが大人の感覚。

これは正三角形と円柱の上下方向につながる5配位となる。
しかし頂点1つと正方形の四角錘の5配位にもなり、揺らぎ続ける。
2022/10/02(日) 22:35:14.16
・SF6やUF6の電子軌道をどう読むべきか。
・PF5などの形の揺らぎをどう読むべきか。
・分子と錯体との共通点は。

SF6とUF6が同じ分子形を持っているのなら説明を付けねばなるまい。
電子軌道はspd混成軌道なのだろう。オクテット則はあまり関係がなく
Sの第三周期の6個の電子がみな一線に出ている…。
果たしてそれでいいだろうか?駄目である。Sの電子はsとpだけとされている。
解釈するにはSの電子がdに移ってから混成するとしなければいけない。

このように単純ではない。そしてSとUは周期律表における縦の位置が
まるで違う。計算機シミュもして電子殻の構造に論理と計算での
しかるべき説明をしておく課題が発生する。


PF5は三角両錘が四角錘に擬回転をし続ける、と化学では呼称する。
リンなど手が5本の原子ではこの現象が一般的に見られる。
中心原子は四角錘の内側に入るのが普通だが、そもそも四角錘自体が
どんな混成軌道なんだと言いたくなる不自然なものであり、
中心原子を底面の外に出すような完全に一方に寄る配位も在ると言う。

計算機において、球面に5つの点を配置して、その間に反発力を設定する。
すると問題の状況や対称性の変化を作って見ることが出来る。
もっと多くの手についても同じことが出来る。4本や6本手なんかより
もっと微妙な、変化の敷居エネルギーが低いような状況が見られよう。

ウランは手が最大6本だが、近隣で5本や7本のがあればフッ化物は
その形になる。優れて原子力の問題である。

分子を作った後で、残った電荷の影響を使い溶液中で配位するのが錯体で
その手は2-12本ぐらいとして、形状は分子の時と同じ数学の結果になる。
4や18の半分の9も超えることがあるのは電荷の影響が飽和しないから。
2022/10/02(日) 23:40:00.28
このように第3周期以降の原子では原子価が5以上になることに
よる効果が様々に見られ、その解釈自体もsp混成はしないが
spd混成はするというものだった。

有機化学では第3周期以降の原子は限定した形でしか使わず
これまでに形成して解決した問題意識も限定したものだったと言える。
分野全体としてもっと底上げする方が良さそう。

特に5価の原子が出現して一般性の状況が見えたため、しっかりした
一般論を作らなきゃなという感じは読者も持ったのではないかと思う。


ところでもう一つの違う5があるのである。
電子殻がs、p、d、fとなりその定員数が2、6、10、14というのは
知っているだろう。

sとpの電子殻の形は簡単である。sは球形で、pは鉄アレイ型。
pは座標軸のx、y、zそれぞれの方向に向くとしている。
このような形の雲の中に上スピン、下スピンと電子が2個ずつ入る。


しかしdはどうなんだ?fはどうなんだ?。5と7が出て来た(5*2と7*2)
先のは手の数、こちらのは固有関数の個数、正式にも全然違う。
だが5と7である。そしてそれを球面に対称性をもって配置することは
出来ないという、先の結論があり、こちらのにもそれが有効である。

実際、s軌道は1で、p軌道はz、x、yで
d軌道はz^2、xz、yz、xy、x^2-y^2で
f軌道はz^3、xz^2、yz^2、xyz、z(x^2-y^2)、x(x^2-3y^2)、y(3x^2-y^2)で
書かれる。これは球面調和関数の三角関数をxyzで書き直すと得る。
一つ前のにzを掛けて末尾に2つ増やすという漸化的な構成でもある。
2022/10/02(日) 23:53:59.57
s軌道とp軌道は座標軸の方向を向いていて平等性があった。そのために
一般形に気がついていなかった。d軌道になり初めて一般性の状況が現れた。
もはや対称的には方向を付けることは出来ず関数同士が平等でもない。

分子や錯体で中心原子につながる子供の個数も5以上になり
中心原子もd軌道を有する少し重めの原子。
このような配置が一般的な問題設定になった。

このように一気に二重に一般化し二つの5が出て来た。
軌道としてはさらにf軌道の7もある、
つながる枝の方は2-12個にもなる。

(なおつながる数の主要な決定因子は電荷に続いてサイズ効果である。
原子やイオンは他の原子やイオンが近づこうともサイズはほぼ変わらず
微妙にしか変化しない。しかし分子軌道などを作り始めると大きく変化する。
錯体は分子軌道を作らないので変化なしで、原子やイオンの球としての充填が
電荷の次にほぼ形態を決定する。)


この二重に一般化した状況に対し、d軌道やf軌道の波動関数は
球面調和関数の理論から慣習的な形を使う。また
分子や錯体としては、有り得る形は十数種類しかない。分類して、数値積分して
結果として提示できる。これをしたものが配位子場理論である。

それは局所的な状況の分類なので、水や液体中の分子の局所的な状況を
分類してのエネルギー計算則を与えていて、数学的には特異点のリー群の
ような発想。それよりは簡単な分類と積分だけで今となっては古典。

錯体は触媒としても使われる。錯体触媒は分子よりも優しく物を扱える。
ハーバーボッシュのアンモニア製造法。窒素固定は植物では生物触媒を使う。
この方向について来週もまた触れたい。工業にも原子力にも何かと使える。
2022/10/09(日) 17:13:31.45
化学分野には部首の位置を全部逆に書く漢字遊びがある。
触媒=虫角某女、固体=古口本人、軌道=九車之首。
漢字をゲシュタルト的に解体して色々と考えてみよう。

混成軌道と分子軌道の概念を紹介する。
それと第一原理計算との隙間に研究課題が存在していて、
高温超伝導と直結していることを述べる。

ボトムアップを単一軌道からの組み上げ構成。
トップダウンを高温超伝導の説明、としてみよう。
この中間がまだつながりきっていない。
つながっていれば説明されているはずであるからね。


最初に高温超伝導の概説。少し後で先週からの第三周期以後の化学。
シームレスにつなぐことで両者を行き来させ双方に役立てる。
超伝導は電力の機材を作ったり節約することに役立つ。
第三周期以後の化学はUF6やU3O8(この形わかる?)など。

おもに金属を使うのが非高温超伝導で、
酸素、ホウ素、炭素、硫黄↓なども使うのが高温超伝導で物質として異なる。
非高温超伝導はBCS理論1957年で解決したが高温超伝導は解決していない。

理論の進展がずっと止まっているのが高温超伝導。
なぜだろう?現象の発見は35年前1986年である。
現在までの期間に何も理論が作られていないのである。
2022/10/09(日) 21:38:01.70
問題意識のようなものを説明させてもらいたいと思うんだけど、
・理論化学は意外と単純仮定をしている
・物性理論は元素の個性を見ようとしていない
・計算機シミュレーションもあまり洗練されていない

これが高温超伝導。やりようはありそうという感じ。
化学の方は疎かな仮定のそのままなので問題が解けない。
スレーター行列式とLCAO(原子軌道の線形結合)というのは
近似が行き過ぎていて微妙な次段階現象がこぼれ落ちる。

物理の方は化学者の見る物質観を見ないので問題が解けない。
BCS理論は場の演算子の線形結合の方法というのを使うのだけれど
そこに元素の個性が入っていない。個性を見ないで一般論にして
解けない解けないと言っているように思う。

計算機シミュは密度汎関数法のコーンシャム方程式というのが
化学の分子解析でよく使われる。しかしこれは多粒子系の
シュレーディンガー方程式で、波動関数構成を密度構成に変えて
スピンも欠落させたものである。


普通の人が思うほど解析の道具が高度なものにはなっていない
と思った。いわばロボット業界が同じことばかりやっていて
あまり進歩していないな、宣伝だけが過多だなと見られているのと同じ。

そのように批判的に見た上で、では攻略戦略をと。
それは化学、物理、計算機、それぞれの中に入っている道具を
もっと増やすことだろう。一般人が思うほどの緻密さをまず。

3方面から攻略して中原を押さえれば、(高温)超伝導は自然に
物質が示す現象の中に包含されて入っているのでは?
2022/10/09(日) 21:38:59.97
物理の場の演算子の方法というのは無力かもしれない。
固体は束縛系で必然的に非線形だからである。
場の演算子というのは振動が世界を表し、振動同士が相互作用
するような効果も入れることで体系全体を記述しようとする
方法論のことなので限界がある。
よって非高温超伝導で有効だったBCS理論が使えないのは仕方ないだろう。

高温超伝導は化学者の出るべき幕である。
我々も化学の問題として捉えたい。


化学の方法も足りない。2通りあって単純仮定のことと
重元素の性質をまだ組み尽くせていないこと。

前者は次レスぐらいで混成軌道と分子軌道概説として書く。
後者は本質的にまだ何か足りていないのだろう。このスレでひそかな
狙いとして言っていることとして、有機化合物を模した世界を
炭素Cに依存しない重元素だけで作ることというのがある。

重元素に多い金属はつまらない化合物しか作れないのだろうか。
小分子の金属結合は共有結合と区別されるだろうか。指向性、飽和性。
手が5本のリンの三角両錘を優雅に使いこなす方法もあるのでは。

コバルトとリンが錯体に多く登場しているのはどういうことで
それがニッケルや鉄やヒ素や硫黄とは何によって化学として区別されるのか。

C中心の有機分子の特徴はそれが「言語」を担っていること。
一つの分子があたかも一つの単語かのように、連携して情報システムを作れる。
重元素でもうまく特徴をつかんで言語の担体として構成すれば
見たことのない分子の新世界を作れるのでは、みたいな。

こんなのが重元素の性質をまだ組み尽くせていないの内容。
2022/10/09(日) 23:10:14.25
混成軌道と分子軌道の問題とは。
手法として名前ほど大した、或いは完璧なものじゃないという点。

まず水素原子はシュレーディンガー方程式の解として解ける。
相対性理論が入ると超幾何関数になるが非相対論的量子力学では
半径方向にラゲール関数
回転方向に球面調和関数
の積の形の解を持つ。
1s、2pなどはこの解に付けられた記号。

水素の代わりに原子核を重くしたり電荷を増やしたりして
電子が1つだけの系も数理的には係数以外全く同じ式なので解ける。
それ以上の粒子を持つ系は、現時点で何々関数という形には書けない。


spなどの混成軌道はどうするか。単純に2sと2p_xなどを
係数と±1を掛けて足す。すると面白いことに、その和関数は
元々解は波動関数として分布の平方根を表していたのだが
同じく分布の平方根ながら、例えば四面体方向に平等に広がるような
波動関数らしいものになる。
これを大して根拠もなく使っているのが混成軌道である。

さらに別の原子に属する元々の軌道か混成軌道かを
やはり係数と±1を掛けて足す。するとこれも面白いことに、
その和関数は、分子を構成する複数原子核を包むような、同じく
分布の平方根の波動関数らしいものになる。LCAO。

そこに電子同士の反交換性を表すスレーター行列式としての構成を
投入すると、分子形状の成立に伴い、軌道エネルギーの行列式固有値が
高低2つに分かれ、それが分子の結合エネルギーを実際に表している。
大学の無機化学、物理化学の教科書でもこれ以上の根拠づけは述べてない。
Q何が問題か。A物理の言う量子電磁力学としての分子の多粒子方程式はもっと複雑。
2022/10/09(日) 23:12:38.32
線形結合と反対称化という化学の標準的な方法だけでは
とうていクーパー対のような現象が自然には入っていない。
混成軌道と分子軌道はもっと根拠を持ち、高級な方程式からの近似として演繹
しなければならない。現在までの結果がいいのでわりと近い関数形なのだろうが。
これが理論化学で進歩させるべきこと。
逆にその精密化を入れれば超伝導はその次段階近似で自然に入る。

次に計算機シミュレーション。
解析的に解けない水素分子イオン以上の複雑系はコーンシャム方程式の数値計算をする。
しかしこれがまた近似が行き過ぎている。
コーンシャムの計算が良い結果を出しているのは、芳香環やステロイドなどの
有機大型分子の、電子密度などの数値である。
これにより求核性やオルトメタパラ選好などは計算される。

しかし高温超伝導の精密な様子を化学として算出するのは少し方向性が違う。
やはり量子電磁力学の式から始めて、易しい系で、許される近似法自体を
確認していかなければいけないだろう。コーンシャム法はその許される近似の
方向に、超伝導が書けないのだからおそらくは入っていない。
最初からやり直して、計算機シミュレーション自体を作り直す。


高温超伝導はペロブスカイト結晶という、特定種類の結晶の中で起きる。
数個の原子、電子まで入れても数百粒子。
法則は既知の系の、周期的環境の現象。

ということは厳密な量子電磁力学から始めたら、ずばり転位温度まで含めて
予言されて求まらなければならない。しかしそれなのに
計算機シミュで超伝導体の転位温度を出せるようになりました
という報告は聞いたことがない。
やり忘れてるのでは?と思う。意外とそういうことってある。
今日も3分野の3方面攻略でという言い方をして、ぴったりそれをしてなかったみたいな。
2022/10/09(日) 23:15:22.00
まずは計算機の力技でどんなものでもいいから、一つでもいいから、周期的構成の
物質系の超伝導を数値計算の結果として示すこと。

するとそこを出発点として物質構成を変えることで計算機上で多くの材料に関して
実験をせずとも物が見えることになる。
実験には限界があったりするから、可能性自体は計算機の中で網羅出来るかもしれない。
圧力は計算系に条件として入れられるから、高圧下のこともわかる。

その結果を導けるように化学や物理の方法に道具を増やす。
量子電磁力学を使った計算の結果に合うような、現象論としての項や線形和の方法
関数変換など。また化学でd軌道を使う重元素分野を進め、
そこに出て来る概念をやはり超伝導用に投入する。

こんな感じでやり残すことは無くなると思うんだけど。
中原に高温超伝導現象があるのなら、それは獲得出来るだろうし、その展開可能性も
尽くせるだろう。ネオジム、サマリウムを使うf軌道の磁性論もある。
これも化学重元素、高温超伝導と3つどもえになる現象か。


先週の補足。フッ素を使うことで原子に対し、酸化数の多い化合物を作れると
いうことだった。酸素を使うと酸化数を2個ずつ稼げるのでさらに効率がいい。
これによるとキセノンは原子価8になる。XeO4、XeO3F2、XeO6(4-)など。最後のは
XeO2(O-)4と思うとO-は手が1本なのでXeは8価。Xeの麻酔作用はO2分子に置換する。

こういう物質もキセノンならまだいいがネオンぐらいになると、なかなか
くっ付いてくれなくて実験をしにくいが、計算機の中では厳密なことがわかるだろう。
その計算システムも作る。くっつけた分子に対して、数値で定まるような判定基準
を作ることで酸化数が10以上とさらに大きい物も見つかったり。

以上、今日のは化学計算を厳密にすることで、高温超伝導や限界分子を調べる話だった。
核融合原子力や鉄道などの産業に使えるし、早く結果を得た者は法律的な権利を
得れる可能性もあるよ。すると廃炉費にできる。
2022/10/16(日) 17:28:54.11
何を書こう。用意してないわけじゃないがテーマとしては
今回ちょっと。流しで駄文として書いていくか。
ちゃんと読んだ人が知識が増えるというスタイルで書かなきゃね。

化学がややマンネリになってきた。論文選集のようなものから
紹介出来るぐらいまで行ければよかったが、一週間の準備では
かじるだけになった。これまで見ていたのは教科書で、今回は
論文選集。書けないなあという感じ。電話帳みたい。どう紹介するのか。
ただの原発屋向けに何をどう整理して。

それでも、取り組めるという実感を持てた気分。これは有意味。
半年程度で専門の人かのように話せるかも。
不斉合成の金属触媒などのだったので、放射線症に使えるし
薬の有機合成力は磨かなければならない。もっと進めたい。

語学みたいに何百個も反応を理解して、なるべく多くを覚える
ことだとは思う。だが覚える努力をすると疲れてしまうので
それだけは外す。

先週の小ネタで銅が使われる熟語があれば同金になっていい。
将棋を指している設定で青銅とかはどうかな。

化学の中で分野を限定していない。他のことも。
プラスチックやセラミックスは建材に、導電は電気機器に。
それらもうまくまとめて知識の回として提供したいと思うが。

また人工知能が化学のプロというのはどういう状態か考えたい。
暗黙知を持ち新しい問題に指針を与えられ、ときに数理的な新しい式も作れる。
福島の廃炉の周辺でテーマの俎上に登っている。
2022/10/16(日) 23:26:56.03
特殊関数に関して思いつく話を。詳しくは来週。
電気や原子力では指数関数、三角関数の他に
ベッセル関数とルジャンドル関数が多用される。

多項式のほかにこんな関数が現れるのはなぜだろうか。
x^nなどとe^xなどを統一的に出せないだろうか。
よく抱かれる疑問だろう。

実際、その記述も目指している。
仮に物理統一理論があるならx^nとe^xが現れるのは美しくない。
同じ起源から両方の関数が出現するはずだ。

統一理論のような雲をつかむ話はともかく、
非多項式関数、これを総称して超越関数と呼ぶ、の出現理由を知ろう。


①積分としての出現(不定積分と複素積分があるが当面は不定積分のみ)
②微分方程式の解としての出現
③無限級数としての出現
がある。

厳密にいえば①は②に含まれる。
なぜならy' = f(x)という微分方程式の解が①だから。

指数関数では
1/xの積分の逆関数が指数関数。
y' = y という微分方程式の解が指数関数。

三角関数では
1/√(xの2次式)の積分の逆関数が三角関数。
y'' = - y という微分方程式の解が三角関数。
2022/10/16(日) 23:28:59.65
逆関数とはどういう意味?
積分の公式から ∫(1/x) dx = log x
yと置くと y = log xであり、x = e^y が帰結される。

y = e^xが得られるのではなく。
このように変数に関しては取り替えした形態で得れる意味。

順序立てて何々の逆関数がこれで等と言う目をつぶっての推論
そこまでの形式化などはしないでよく、単に以上のこと。


指数と三角の①②はもうわかった。
では①②③のそれぞれの方面からの拡張をしてみよう。
拡張したものをひっくるめて特殊関数と呼ぶ。数学概念である。
非多項式=超越関数だが、さらにその中の指数と三角を除いたもので
①②③の導入手法を適用して得られる関数たちが特殊関数である。

拡張すると①②③が揃い方が不完全なものがある。
まず①⊂②なのだから、②の手法で固有に定義されるもので
①の実現方法を持たないものがある。
微分方程式を解く最後の積分があるとしても、その被積分関数には
すでに特殊関数的な実態が登場している、そんなもの。

導入法のうちのどれかのみが重要で、他の方法も使えるがあまり
工学的には言及されないというのもある。

ベッセルとルジャンドルは、曲面的座標か、円的球的対称性を持つ系での
微分方程式から導入される。②であり系の解はそんな関数を使い書かれる。
ところがこれの積分表現もあり級数表現もある。
2022/10/16(日) 23:30:57.62
登場人物は
・指数関数
・三角関数
これ以外に
・エルミート関数
・ベッセル関数
・ルジャンドル(球面調和)関数
・ラゲール関数
・チェビシェフ関数

・超幾何関数
・合流型超幾何関数
・楕円関数
・テータ関数
・超楕円関数
・パンルヴェ関数
・保型関数
このくらいある。
数学の話題はこのスレで丁寧にねちっこくやるだろう。
x^n型とe^x型の積なのでエルミート多項式、ラゲール、チェビシェフ多項式と言ったりもする。

超幾何と合流型超幾何は③としての導入が普遍性をよく見れる。
が②と①(複素積分)の形態もある。
この関数は、それより上の人名関数を全て包含して特殊な場合として書ける。
また特殊相対論を取り込んだ問題で、解を表している場合が多い。

楕円、テータ、超楕円は①(不定積分)の導入が本来形(ヤコビ式楕円関数)。
楕円関数=テータ関数÷テータ関数というような、分母と分子にわける
片方がテータ関数である。③(ワイエルシュトラス式楕円関数)もある。

パンルヴェ関数は②で導入される。二階微分までの微分方程式を分析し、
汲み尽くされていなかったものの関数形を整理して導入された。
2022/10/16(日) 23:32:32.60
上までの話を見ると、①基調、②基調、③基調の話と、或る意味で
全ての研究方向がされている。
どんな結果になるんだろうと学びたくなったろう?

安心したまえ。1月もしないうちにじゃんじゃん書いていく。
それを学べば原子核でも電磁波でも気象でも地震地質でも持ってござれである。


ところでそれでも①②③とこれまでの手法は19世紀的な香りがするだろう。
20世紀の数学はもっとわけがわからないものだったよな、と。

そこで④の導入が入ってくる。
大域的な条件式が関数に与えられているとき、その式を満たす実装としての
関数を求めよ。三角関数では周期性、指数関数では虚数方向の周期性だった。

だが周期性を満たす解はそれだけか?何々ではないという方向のことも言って
より複雑な形状をしている関数を除外しないと三角や指数だけにならない。
これで三角や指数についての新しい研究課題が出来た。

ベッセル関数や超幾何関数を周期性に類似して、導入を与える水準に
固有特定的な条件式は何か。こんな課題。


④型の導入から、f((ax+b)/(cx+d)) = g(c,d) f(x)
こんなのの実装関数が基本的重大さの関数と知られ、保型関数と呼ばれる。
これも特殊関数と呼びたいが20世紀型なので入れないこともある。

保型関数はひも理論では力学的に登場する。複素共役に対する鏡映対称性がある世界は
複素平面上にモデル化出来、すると複素平面の標準的な等角変換の条件が
上述の分数式だから。
2022/10/16(日) 23:36:34.67
一般相対性理論でも、複素共役に対する対称性を残せて
時空ツイスター空間という、一種のパラメータ空間上で物理を
あますことなく記述できる。すると保型性の条件がある。

古典力学で三角関数やベッセルなどだった問題が
特殊相対論になって超幾何関数で表されたように
一般相対論になったら保型関数までで表される、全部ではなく
解けなくなってしまう問題も現れるが。


特殊関数の導入方法に①②③④を述べてきた。
超幾何は③、保型は④の導入をされたが、この流儀の違いを乗り越えれば
超幾何は保型に含まれるという予想がある。

その辺の数学を整理すると、関数のパターンは1つのみになるかもしれない。
また元々、①積分という導入もあったので、通常の多項式も積分として
見ることもできるので、他の②③④へ広げるか、
或いは①の範囲だけででも、多項式と超越関数は一緒の形式にされる。


重要関数にもう一つあり、ゼータ関数という。
級数はx^nを足すのを、n^xを足すものである。
保型関数はゼータ関数の新しい形を、世に教えた。
だいぶ違うようでいてx^nとn^xは実は近いのではないかという何か数学がありそう。
項別積分などのように項別に何かをしているのではないか。

楕円曲線という図形、保型関数という関数、これらは関係しているとされる。
図形⇔関数の対応なのだとすると、他の関数にも対応図形を求めよう
という気になる。

こんな問題の全体を整理する分野が面白そうなことは来週もまた述べよう。
原子核でもプラズマ核融合になると結構理論的にも先端的な数学が登場する。
2022/10/23(日) 17:20:49.76
電化製品、車、飛行機、パソコン、地震建築、海洋構造物。
一般修理学が考えられる。この流れに原発を含めれば福島が解決する。
このスレでも順番がめぐって来たら取り組もう。

自分もこういう物の修理が出来るようになりたい。
対象物横断にして医療野生生物からも持ち込んで、これはこう直すと
それぞれが職業人級に出来ればいいな。
学ぶ課程内容及び過程プロセスをみんなと共有する。いずれ。


圏論的プログラミング言語でHaskellというのがあり学んでみた。
今日はそれを書こう。何のために?
圏論で原子力を管理する。原子は対象で、中性子連鎖が射である。

制御棒で出力を変えるオペレーションを圏論として表わし、逆に原子力現象を
反映する圏論の微調整を工夫することで、理論の新しい方向性が
いくつも見つかると思う。何かが爆発するの扱いが圏論に投入されるかも。

Haskellと言うのが圏論に関係があると言い、圏論トピの前座に入れるつもりで
なんだが、まだつながりが見えて来ないな。
まあそれはそれでいいので、今回はHaskellの初級で、次回に中級の予定で。
中級とはサーバを作れるくらいが目標。

なぜ圏論だけが関係しているのか。つまみ食いか?圏論特有の長所が現存するのか。
他の理論思潮から言語を作れるか。その探求。本質的に新しい思潮から
言語を作れば情報科学の新しい研究分野になる。
2022/10/23(日) 21:56:29.77
とは言うものの今日いまの時点ではあまり読めてないんだ。
難しくはなさそうだけれど進捗の問題。半端状態で書くのも勉強。
前半Haskell、後半圏論の雑談。

最大公約数のプログラム、動くかわからんけれどこんな感じ。
gcd :: Int -> Int -> Int
gcd a b == let (c,d) = a modDiv b in
 if d == 0 then c else gcd b c

a modDiv b は 2戻り値関数で、整数割り算の商と余り、
それをcとdに代入する。
しかる後に次の行を評価する。余りが0になっているのだったらcが答えで
そうでないのなら、bとcを元のaとbの代わりに使って再帰的に
アルゴリズムを進行させる。

C言語で書くと
int gcd(int a, int b) {
 int c = a/b, d = a%b;
 if (d == 0) c else gcd(b,c);
}

これで結構わかったね。コードの雰囲気は違うが同じようなもんだと。


Haskellの1行目のInt->Int->Intはそれぞれa, b, cの型で
引数aをとらせた後はInt->Int型の関数になっていて、
引数aとbをとらせた後はInt値の結果になっていることを表わしている。

一見コードの記載が独自的だが、C言語との対照によって
普通のことが書いてあるんだな、翻訳も細かい文法に論点はあるんだろうが
やり方の方針は普通にわかるな、と伝わっているだろう。
2022/10/23(日) 22:01:59.24
プログラムの入り口では、C言語では
void main() {

}
この中が実行されて、色々な関数を呼び出していくのだった。

Haskell言語では
main :: IO unit
main ==
この部分がトップレベル、即ち外から呼び出されたときの入り口で
制御して色々なことをさせる管理部分。


プログラミングのアルゴリズムは、if文と、while文か再帰文だけで
構成され得るとする定理がある。
そうするとif文と、while文か再帰文との 2種類だけ文法の方法を覚えるならば
どんな言語に移っても、計算させたいことは書き付けれる。

高級なことをしなければ、これだけで作業プログラム言語を変更出来る。
原発などのシミュレーション、数値と制御も移っても構わないかもしれない。

コードの雰囲気だけを見ると、C言語は散文的だが、Haskell言語では
コード自体を分析対象にしやすくなっているように思える。
これは論理証明で、仕様を充足していることを安全保証する2次ソフトの制作につながる。
そういうのは原発よりも自動運転自動車などでさらに重要だろう。


画面とディスク、通信に関する入出力文法のこと
case文の代わりにパターンマッチングを用いてデータ構造をも援用した分岐すること
モナドという理論からの産物
モジュール化で大きなプログラムを作っていく
これらは次回(までに何とか準備すること)にしよう。
2022/10/23(日) 23:30:27.84
圏論の構成と射程を自己流で語る。
圏論による原子力の野望が背景にあるのだったね。もう忘れたか?
なお茶飲み話的うんちく型であり読者の圏論知識があるかどうかにあまり注意を払わない。

現代の数学では実存ではなく構造から出発するという大いなる特徴がある。
即ち所与データは何か、それから何を作れるかだけを見ればいい。
実際はデータにこんな付加関係があるのではないか?ならまずそれを言語明示に
して論理文の形にしてから言ってくれないか、こう反駁して片付く。

なぜこう言ったか。圏論のデータは対象と射であり、それをカプセル化する
というワンランク複雑度を増す世界において自然変換という概念が現れる
このことを感じ取りたいからである。

つまり一つの視点において圏論の登場人物は次の6通り。
下はカプセルに入れる方向、右は左の物の間の写像を表わして行く方向。
対象  射
圏  関手  自然変換  米田(退化)


圏は公理によってこれが圏だと定まる。そこでだが、その公理において
射を対象としてあてはめ、射の間の変換を射としてあてはめる方法はあるか?
多少抽象論になじみのある人なら、これはすぐ質問または話題になる。

その答えは「無い」。2-射というデータのある圏ならそれはある。
しかし、同じデータを使っていても、カプセル化してみると、作れる。
対象を圏に、射を関手に、大仰に読み替える。内実の少ない圏と関手が出来る。
この体系で、関手を対象とし、その間の変換を射とする、新しい圏(関手圏)を構成出来る。

そのときに現れるのが自然変換でこれの定義には少し退化退廃の雰囲気がある。
もう一度、その写像の圏という右に移ると、米田定理が現れ、写像化による追求が打ち止め
であることを主張される。よって圏論の主体的登場者は上の6つである。
2022/10/23(日) 23:34:21.13
概念抽象の深化。
積<極限<カン拡張。(矢印の向きを逆にする余積<余極限<余カン拡張もある)
こちらの方も打ち止めがある。

・直積とは(これが積)
集合とその間の写像で考えていい。
f:P→Aとg:P→Bがあったとしよう。
(f,g): P→A*B という写像が作れるよね。
この片方成分だけ取れば、fやgが再現されるよね。

つまり直積A*Bに向かう写像hであって、fやgを2写像合成写像
f = h・第1成分取り、g = h・第2成分取り、に分解してしまうhが必ず存在する。
これを抽象化して、このようなhが存在する対象CがAとBの積。


・極限・随伴とは。今回パス。

・カン拡張とは
圏と関手の図式A⇒CとA⇒Bがあり、B⇒Cが取れるときこの構成をカン拡張といい、
極限を包含する。極限はBが一要素圏であるカン拡張。

既成本にはU、C、D、Φ、Ψとかやたら難しい呼び名つけて書いているが
カン拡張とは単に途中からの関手のことである。

対象物の深化と言うべき米田の補題と同じく、構造構成の深化もカン拡張で
打ち止めになり、その先は作っても退化する。
これで圏論の概念の正統2深化方向を述べた。

分野のこの先は(ab)cとa(bc)を同型別物とするなど深化ではない複雑化。
それとは別にアーベル圏という美しくコケティッシュな花形もある。
とコホモロジーを表わす三角圏性の議論。
2022/10/30(日) 17:14:15.94
工学においてFortranとC言語およびアセンブラが基本として
他のプログラミング言語の長所は何か。他のと言っても方向性があるので、
形式や理論に近い今扱っているHaskellなど。
などと言うのは分野の代名詞というほどこれ独占的ではないんじゃないかな。

それは前回触れた安全証明だと思う。原発と自動運転とロボットと人工生物。
プログラムをメタ分析するとき、その系はこの範囲外の行動は取らない
などのことが証明出来る。単なる浮動小数点数とforループの数値計算プログラムが
プリンタを動かし始めることはないしOSに侵入することは無い。

どんなプログラムに対しても、仕様を充足していることの確認、原発では
ソフトウェア世界に届くほぼ全ての現象に対してメルトダウンを起こさないことが
プログラムのメタ分析で証明できる、などがある。

これを実現して示すと、心象がいいし稼動にも有用だろう。
Fortranプログラムでも出来ることではある。
現在は無いので、メタ分析による証明を分野として立ち上げるべきだろう。


十行上の他のことでもそれが出来ていればユーザーの抱く信頼は一味違う。
人工生物?ロボット?1万回に1回でも狂犬が噛むようなことをされるかもしれないと
いつかのその時のために地震みたいに構えていなきゃいけないよ。
しかし1万回に0回が証明されているなら、何してても安心だ。

現在のソフトウェアの大半はアメリカで原型が作られているしアングロサクソンの
経験哲学に思考が近いと、観念的には整理されていない面があろう。まだすることがある。
現在はどれもが同じ団子のように似通った抱き合わせ的に作られた言語ばかり。
あげたHaskellも特徴は4点程度かな。高階関数、遅延評価、型推論、型包み保護指向。
それだけは出来てても現実的なことになるとアクロバティックな経験的なやり方を使い
まだ言語自体の進化が半端。することがある。

ということで言語作りと証明作り。一番最後の段落だけが言語論でその上までが証明論だったね。
2022/10/30(日) 17:18:15.87
サーバの作り方を語ろう。一見インターネットの大元のような
高級PCの高級プログラムのようだが、実際はどうか。

どのプログラムであっても、外部とはIO入出力する。
画面表示&キーボード入力、ディスク入出力、ネット入出力。
これが3大IOであり、ネットと画面キーボードは入出力として
ソフトウェアから見れば同格なのだ。

ということは入力として問い合わせが入ってきて許可を出して
情報もらって内側で自己の持つデータなども用い計算して
同じ相手のあて先を付けて出力すればいい。

1秒に10問い合わせでも、電子回路の速さが勝手に追従してくれる。
プログラマがそのスピード用のコードを実装していることはない。
話はこれだけだ。

これで誰でもサーバが作れるようになった。


但しもちろん知識を増やすことの必要性はあろう。

画面キー、ディスク、ネット、例外事象が起きる時の形状が異なる。
元祖C言語のような古い言語で無ければ、例外事象の形式は全場合を
捕まえるように言語機能が提供されていて、何Error、何Exceptionで
そのとき用のコードを書けるようになっている。

ネット送信にはIP(Internet Protocol)、TCP、UDP、MACなどの形式で
分割データを包む仕様が決まっていて、またJpgやMp4、圧縮などもあり
それらをワンタッチで使う機能は新しい方の言語には提供されている。
アセンブラなどでマニア的に自分で構造データ組み立てても可能。

みんなもサーバの作り方がわかった所で、何か新しい目標を抱けるだろうか?
2022/10/30(日) 20:05:54.95
ではお題のHaskell言語の特徴を見て行こう。
C言語やFortranとは異なる現代型の言語の一つということ及び安全保証論で使える。
学んだことで発電所の管理制御プログラムに思いつきが増えるかも。

高階関数とは。関数を引数に取る。
sample( function f ) {
print ( f 0.5 )
}
という(どの言語でもない)擬似コードを考える。
意味は通じる。functionというのは形式を指定する言語内単語のつもり。
{ } 内での動作を定義しているsampleという名称のサブルーチンである。

実行しよう。
sample( "cos" )
或いは
sample( <function cos> )
或いは
sample( lambda x. cos x )
プログラム言語によって違うが、こんな感じで結果は自明。


上の例は少し初学者が混乱するだけで易しいのだけれど
入れ子になったり、呼び合ったり、fを引数とするさらに高階関数など現れて
読み取るのが難しくなっていく。
しかしよくよく見ると動作を一時保留して、呼び出し順序を変えているだけである。

ということで新しい、整理すると成果になる情報科学のテーマが登場する。
高階関数はその実行順序などをグラフ表現できるだろう。
どんな複雑に組み合わされた高階関数だらけのプログラムでも、一つのグラフで
その構造が表わされる。実行順序ということにして、それを抜き出すと
一階関数だけのプログラムに出来る(はず)。
そのようにC言語などに翻訳できるコンパイラが存在する。
2022/10/30(日) 20:07:58.70
型包み指向とは何か。
C言語でこんな構造体を考えてもらいたい。
struct intEX {
 int num
 bool effective
}
整数型intを、無効な場合を表わせるように包み込んで拡張してある
と言う風に読み取れる。
無効な場合はnumの方に何が入っていてもいいし使わない&使わせない。

HaskellではMaybe Int や IO Int や [] Int という型がある。
実質的には上のような構造を持っている。[]はデータ量が多いので少し特別。
例外の場合を分離して、内側に拡張データの一部分として持つことで
安全推論に役立てることが出来る。

分離が形式にまで格上げされていると推論で得れる結論量が増える。
また包みを外した部分については高度な構成を作れるという。


型推論とは。これは聞いて思う印象そのまま。
数行上ので整数Int型とは限らないのだから、Maybe IO [] a などという
包みが重層なデータ型も有り得るだろう。aは型変数とよばれる。
この包みをモナドと呼ぶ。

この手のでさらに、関数はa -> bな感じで、高階関数が組み合わさったコード。
そのようなのをプログラマに全部指定を要求せず、推論でわかることは
処理系の側で担うサービス機能のこと。
2022/10/30(日) 20:10:26.38
遅延評価とは。
[1..]のようなので1から後の整数のリストを表わすと約束しよう。
個人的にあまり馴染んでないのでこれが正しい文法なのかはわからん。
ともあれリストの最初から取って何か処理していくときに、後の方の要素は
途中までは入っていなくても構わない。

実行順序解析して必要になった時に入れる。
プログラム実行とは別に実行順序解析しているプログラムが同時に動いていて
プログラムの未計算データを計算して準備させたりするのである。

リストだけではなく計算に時間のかかる数学関数や、時間のかかるサブルーチンも
必要性を突きつけられてから計算する。

どういう仕組みでそれをしているのか。
高階関数の実行の仕方も似ている。
プログラムはそのデータに比べると小さくてせいぜい100バイトもあれば
大抵のサブルーチンそのものの情報を持てる。

そしてそれらの間の呼び出し関係は最重要に別途管理される。
そのようにして実行順序解析を受けれるだけのデータを持ちながら動作している。
よって指示が来たら計算するその管理も実現する。
2022/11/06(日) 17:14:16.84
ベッセル関数(円筒関数・円柱関数)の話をする。
指数関数=三角関数に次ぐ2番目に重要な、非多項式の超越関数である。
核融合プラズマ工学には多く登場する。別の機会にやろう。

系が円対称性を持つときにその制約で半径方向の基本解がこれになるのである。
半径方向の任意解はベッセル関数の線形結合になる。

想像しやすい例として、密度ρ(x,y,z) = ρ(r,θ,z)を取り上げよう。
これを系の微分方程式が支配している。
ρ(r,θ,z) = A(r) B(θ) C(z) という各変数ごとの関数の積が求める解だろうという
変数分離の仮定をする。解ければそれでいいのだからそうする。
このときA(r)が上の意味の任意解。


物理と化学にはあまり出ないようである。なぜかと言うとそこでは円よりも球の
対称性の方が大事だから、球対称性を分解して解ける数式が重視される。
だが電気工学では電線、流体ではプラント建築配管、飛翔体経路、原子炉も円形。
工学では球はあまり無いので、ベッセルはプロな感じ。
天体運動では出て来る。円が壊れた結果だが、この円対称性用の関数がそれを記述するのは趣深い。

高校の数学と大学入試にベッセル関数を入れれば、あの時期人口のマスが勉強を
するから技術者が増えるだろう。高校の先生には三角関数のプロが居るが、何倍角など
あの配分時間を使って先生方にベッセル関数用の類似式を作ったりそらんじたりしてもらえれば。
工業高校ではそんな場面もあるのかな。
こだわり受験生なら代数学や数論などより技術者魂としてこっちを学んでもらいたい。
なんとかオリンピックでもベッセル関数までは使うとすれば技術への関心も広がろう。
AI作りでは三角関数なみにベッセル関数の公式を次々当てはめれるソフトほしいな。
2022/11/06(日) 17:18:21.39
今後、2階の微分方程式だけを考える。
なぜかというと3階以上は瑣末派生的になってくるのが物理世界だから。
F = m x'' のニュートン方程式、日常世界では Fは人が押しててもいい
系に入っていくことが出来る項目。

介入させずに自律的に動く系の方程式でも、物理ならばそれは全て
F = m x''を一般化座標に書き換えて座標を問題に応じて読み替えた式と
して表されるのが解析力学の教えなので、この方向性からは逃れられない。
3階以上は瑣末派生。点電荷の加速輻射などいくつかの式に登場するのみである。

逆に3階以上も力学的に真に重要な、システムと基本式が我々宇宙とは異なる
別世界を思考シミュレーションしたい人はそれなりに面白いと思うからどうぞ。


さてということで、2階の微分方程式が次々と登場する。
変数は基本的にy(x)、x独立 y従属値で表そう。xの代わりrの時はその都度言及。
余分なこと書かないように心掛けているのでとりあえず書いてある範囲でしっかり見て。

x y'' + (c - x) y' - a y = 0
をクンマーの合流型超幾何微分方程式とよぶ。
名前のいかめしさに比べて簡単でしょう?
ベッセル関数はこの解の一部に包含される。

x (1 - x) y'' + (c - (a + b + 1) x) y' - a b y = 0
こっちは少し難しい。ガウスの超幾何微分方程式。
xをx/bで置換し、両辺(左辺だけ)bで割り、b→∞、でクンマーの方を得る。

x^2 y'' + x y' + (x^2 - m^2) y = 0
ベッセルの微分方程式。クンマーの一部?わりと違う感じだね。
実は指数関数との積に置換して整理した後で収まる。そんな方針は級数形を見ても立つ。
2022/11/06(日) 17:31:16.67
クンマーは代数学のクンマー拡大(1の虚数累乗根で有理数の拡大体を作ること)
この人はフェルマーの最終定理を特殊な素数についてのみ残してほとんどを解いた
最優秀級の数学者である。天体力学が盛んだった19世紀にガウスと並んで解析学の仕事をしている。
ついでに岩澤p拡大は1の虚数p^n乗根(n=1,…∞)全て入れて有理数の拡大体を作ること。
単純乗根でない拡大法もそれぞれ重要である。

ベッセル関数に戻るが、拡散現象と対称性という考え方を提示する。はじめにいくつか。

微分作用素でd/dxというのがあるが、このxとして想定される変数は
tなんだろうか rなんだろうか、ということが気になるよね。
数学の本ではそんなこと気にする必要もないという風な態度でxは複素数zと置くけど
このzは実問題ではrだろう。天体ではx=z=tの時間微分方程式のベッセルもある。
つまり、ベッセル関数は位置指定に使われることが多く、運動がそうなことはあまりない。


次に、この段落ではxがt役でdy/dxが時間微分の項とする。特殊相対性理論がxとyを混ぜるよね。
拡散現象と対称性。我々の方針は対称性を拡散現象を表す式に反映させる形で解ききって、
問題から抜き去ってしまう。xとyを混ぜてしまうローレンツ対称性もそうやって解ききって
抜き去れば、特殊相対性理論の様々な問題を解くのに役立つよね。

これはガウスの超幾何の範囲で出来る。実は未確認でこれからなんだが、
超幾何の定義というのがそもそも級数で、常識的な級数から作られるもの全てで、
ローレンツ変換は高々平方根変換なので、それを級数変形に織り込むつもりならば、
級数の方は十分な吸収力は持っているだろうから、ということ。


もう一つ、密度関数ρに作用する拡散現象の作用素を△と書く。この段落のみ時間微分を'と書く。
△ρ = 0 は平衡方程式(ラプラス方程式)
△ρ = ρ' は熱伝導方程式・シュレディンガー方程式
△ρ = ρ'' は波動方程式。
基本級の重要方程式は全てこの形を持つ。
△ = ∂^2/∂x^2 + ∂^2/∂y^2 + ∂^2/∂z^2 言わば各方向の変化率変化率の和。
2022/11/06(日) 19:46:02.16
上の式も時間部分を右辺に分離して、△はおもに位置のことを表していると読み取れる。
この△の曲面座標版(の項の加減調整したもの)がいくつかの微分作用素。
円筒座標ではベッセル微分作用素、球座標ではルジャンドル微分作用素、回転楕円体座標では
マシュー微分作用素。微分作用素とは単に微分方程式の本体部分とでもいう程度の意味で使っている。

特殊関数は△の曲面座標から導かれるものとそうでないものとに分かれるだろう。
ではその判断基準はどこにあるのだろうか。エルミートに対応する曲面座標があるとは聞かない。
しかしこれも取り組めば出来るかもしれないので可不可の証明を定めるべきだろう。


またクンマー・ガウス・ベッセルと例示した微分方程式、どれもy''にxや1-xなどの
係数が付いていた。これは方程式の解の幾何学を指定するのである。
係数を割ってしまい、y'' + P(x) y' + Q(x) y = 0 とどれも書き換えられる。

有理式P(x)の分母の零点が1位以下なら、また有理式Q(x)の分母の零点が2位以下なら
それらを定特異点と呼び複素関数の範囲の自然現象、その条件を超えている零点があれば
不定特異点と呼び解関数の中でその点自体が能動動作性を持つ。

少し高度な数学になってるが来週準備ができれば続きの理論を言うだろう。
パンルヴェなどもっと先の前に、ここまでを整理してさらにもう一度耕し直すことが必要なので。


円がベッセル、球がルジャンドル、超球がゲーゲンバウアーというそれぞれ関数名なのだが
少しずつ定式化が違うのである。rを見てるのかθを見てるのかなど色々ね。

n次元球の対称性に関して統一的な特殊関数の理論を作り、その2次元切片がベッセルと
いうように構成するべきだろう。この記述もまだ知らない。

次の2レスで初級者向きに。なお偏微分∂と微分dはあまり区別しないでいい。
円対称で△からベッセル。バリエーションのそれぞれの導入。漸近と複素積分は次回。
またベッセルは合流型超幾何に埋め込まれ、その中でパラメータスライドにより、新しい性質を
付与される様子を見れるだろう。それを取り出して使用用途にすれば原子力に一つの精密化も。
2022/11/06(日) 20:03:55.61
上の式も時間部分を右辺に分離して、△はおもに位置のことを表していると読み取れる。
この△の曲面座標版(の項の加減調整したもの)がいくつかの微分作用素。
円筒座標ではベッセル微分作用素、球座標ではルジャンドル微分作用素、回転楕円体座標では
マシュー微分作用素。微分作用素とは単に微分方程式の本体部分とでもいう程度の意味で使っている。

特殊関数は△の曲面座標から導かれるものとそうでないものとに分かれるだろう。
ではその判断基準はどこにあるのだろうか。エルミートに対応する曲面座標があるとは聞かない。
しかしこれも取り組めば出来るかもしれないので可不可の証明を定めるべきだろう。


またクンマー・ガウス・ベッセルと例示した微分方程式、どれもy''にxや1-xなどの
係数が付いていた。これは方程式の解の幾何学を指定するのである。
係数を割ってしまい、y'' + P(x) y' + Q(x) y = 0 とどれも書き換えられる。

有理式P(x)の分母の零点が1位以下なら、また有理式Q(x)の分母の零点が2位以下なら
それらを定特異点と呼び複素関数の範囲の自然現象、その条件を超えている零点があれば
不定特異点と呼び解関数の中でその点自体が能動動作性を持つ。

少し高度な数学になってるが来週準備ができれば続きの理論を言うだろう。
パンルヴェなどもっと先の前に、ここまでを整理してさらにもう一度耕し直すことが必要なので。


円がベッセル、球がルジャンドル、超球がゲーゲンバウアーというそれぞれ関数名なのだが
少しずつ定式化が違うのである。rを見てるのかθを見てるのかなど色々ね。

n次元球の対称性に関して統一的な特殊関数の理論を作り、その2次元切片がベッセルと
いうように構成するべきだろう。この記述もまだ知らない。

次の2レスで初級者向きに。なお偏微分∂と微分dはあまり区別しないでいい。
円対称で△からベッセル。バリエーションのそれぞれの導入。漸近と複素積分は次回。
またベッセルは合流型超幾何に埋め込まれ、その中でパラメータスライドにより、新しい性質を
付与される様子を見れるだろう。それを取り出して使用用途にすれば原子力に一つの精密化も。
2022/11/06(日) 20:55:26.08
1回目エラー表示だったのに反映されてた。時間を置いたらこんな。ちともったいないかも。
初歩的なことで本日を終える。

△ρ = ρ,x,x + ρ,y,y + ρ,z,z

これはいいね。,xは微分を表す相対論にもあるような記号。相対論では次元番号を使うが。
(x,y,z)←(r,θ,z)と座標を円座標に変換する。
判りやすさを重視して時間成分の無い△ρ=0式の変形を見よう。

適当に係数もつき、z部分を右辺に移項してこんな風に多分なるだろう。
f ρ,r,r + g ρ,r,θ + h ρ,θ,θ + i ρ,r + j ρ,θ + k ρ = n = - ρ,z,z

左辺が膨張しているのは曲線座標に変換して微分の変換はこのくらいになる。
係数はそれぞれrとθの関数でもある。


ここからの考察。円対称性を仮定するのでθで微分する項は落ちる。
(r,θ)方向とz方向は混入形にはならないという仮定なので、
左辺を(r,θ)のみ、右辺をzのみにすると、その値は一切の座標に依存しない数でしかない。分離定数n。

実は円対称だからθの関数にもなってないし、z方向に一様なら定数nも落ちる。
θ依存性は落として、z依存性は残す。…不正確なんだ。思考パターンを提示したもので。
本当はθの関数になっていないからではなく分離するからrが抽出される。rとθの分離定数としてm^2。
f ρ,r,r + i ρ,r + k ρ = m^2 という形になった。

だいぶ近づいた。ρとfとiとkはそれぞれ rの一変数関数である。
x = r cosθなどを使ったちゃんとした計算でベッセル方程式になるが次回に回そう。
ともあれ△から始めてきたこの解がベッセル関数。三角関数に似て節の数で番号が付いて分類される。
2階微分方程式は独立な2種類の解を持つのは代数方程式の拡張として示される。
もう一つ解関数がありノイマン関数。両者を複素数に組み合わせハンケル関数。これ以後中級
(ベッセル関数の複素90度回転が変形ベッセル関数。球対称系ものには半奇数番号のベッセル関数が解析の
結果現れ√2πという因子で割って球ベッセル関数。スカラー量子場の相対論的グリーン関数の形も球ベッセル関数)
2022/11/13(日) 17:15:33.53
特殊関数は三角関数や指数関数から、①積分から、②微分方程式から、③級数から
④条件を充足する実装関数として、拡張したものであった。
この思想は数学世界の構造を稠密に把握することになる。
微分方程式の解が取り得る構造の全部を把握して名付けすることは普通に重要。他のも。

①②③④を満たせる初等ではない関数をしっかり、級数形、積分表示、特異点の構造
代数幾何学的構造(関数の値の作る図形の双有理射による全体とコホモロジー代数による結論)
変数変換による面積等の変換、代数的位相現象の構造、フローを流した時の力学系、
軌跡パラメータが作る商空間図形、数論化などを定めておくと、
現代的な保型形式・ゼータ関数・流体力学・非線形問題などに結局はつながるのである。
スペクトル現象は薬学につながる可能性がある。
高級と初等との間の中級。群論よりも重要なような?それぞれのリーマン面に重力世界を乗せるなど。

そして、実は特異点は真正特異点でローラン展開不可能なのが普通に出て来るし、
有限項級数でないものは代数幾何学的対象ですらない。
改めて言われるとぎょっとして一分野作らねばと数学のプロならなる。


積分で言えば ∫f(x)dx ただしfは多項式、任意根号、指数対数三角関数の任意組合せ。
この構造を全部分析分類しておくと?意味があるだろう。
積分公式集などはわかったことを書いてるだけで包括性が無い。

真正特異点の例の一つはe^(-1/x)、簡単な構成なので特殊関数的世界に入ってきてしまう。
これと類似の特異点は最メジャー特殊関数なベッセル関数にすら出て来る。

ガンマ関数は合流型超幾何関数である。積分の表示が簡単だからこれも入る。
その定理を固め抜け落ちが無いようにしておいた方が高級関数時に明らかに有用。

ここを掘り起こし現代数学の未決問題を再攻略できるだろう。それとは別に
積分・微分方程式・級数・条件実装型関数、の全部構造を把握できていれば技術的にも役に立つ。
原子力で新しい項で表示される現象が突発発生したときその数理構造も把握できるのである。
2022/11/13(日) 17:19:00.27
全部説明するほどの知識が個人としてまるで備わっていないので、今週と来週までで
さわりの続きを話すことになると思う。その続きは数ヶ月先。
微分方程式は二階までしか分析されていない。三階方程式には新しい構造が絶対にあるんだろう。
また時間は二階までの依存でも空間で三階、四階の依存性は現実的にも考えられる。

前回の言葉で不定特異点=真正特異点=漸近級数(非ローラン展開級数)。
不確定特異点と本にはあるが確の語が何の意味もなく語感が直感を正反対にするので勝手に削ってる。
おそらくこの特異点の構造を過不足なく記述するために新しい言葉が必要なはず。数冊内のどこにも無かったが。
隣接項の係数比が (k+1)/kだったとするとk→∞で∞に発散する。こんな感じの点。収束半径0。これも要分類。
ベッセルと合流型超幾何の無限遠点特異点はこれだが。

以下、級数型の一般論としてのガウス超幾何、円筒座標のラプラシアン、ベッセルは合流型超幾何という変形、
量子力学の特殊相対論的問題としてのガウス超幾何解例2つ、複素積分の考え方、不定特異点のミクロ構造分析、
調和振動子や角運動量問題にある昇降演算子の最も一般論、押さえれた数学構造の範囲再訪、できる所まで。


ガウス超幾何関数 F(a,b,c;x) の定義。
F(a,b,c;x) = 1 + (a b)/(c 1) x + (a(a+1) b(b+1))/(c(c+1) 1 2) x^2 +

k=0項から始め、第k項はx^kに下記の係数が掛かっている。
(a+k-1)!/(a-1)! * (b+k-1)!/(b-1)! * (c-1)!/(c+k-1)! * 1/k!
同じだが
Γ(a+k)/Γ(a) * Γ(b+k)/Γ(b) * Γ(c)/Γ(c+k) * 1/k!

1/k!はマクローリン展開、F(x) = F(0) + F'(0) x + F''(0)/2! x^2 +
とも同じなので、その前の部分だけが関数の特徴である。

分子がaとbの2系統、分母がcの1系統で、階乗を使う係数であった。
もっと一般化した中でこれを、F(2,1; a,b,c; x) とも書く。
一般超幾何関数といい、この2と1が何を含意しているかは明らかだろう。
2022/11/13(日) 17:21:21.67
ガウス超幾何関数F(2,1)の満たす微分方程式を求める。高校2年レベル。
一般超幾何関数F(u,d)、クンマー合流型超幾何関数F(1,1)の微分方程式も同様である。
他の級数でも漸化式が定まるなら似たような方針でいいことが多い。
F(2,1; a,b,c; x) = Σ[k=0,∞] e(k) x^k と書こう。

(a + x d/dx) x^k = (a + k) x^k を注意しておく。

隣接項に漸化式が成り立つ。係数の比較とxの指数が1つ増えること。
e(k+1) x^(k+1) = (a + k) (b + k) /((c + k) (1 + k)) e(k) x^k x

x^-1 (c + k) (1 + k) x^(k+1) e(k+1) = (a + k) (b + k) x^k e(k)

x^-1 (c + x d/dx - 1) (1 + x d/dx - 1) x^(k+1) e(k+1) = (a + x d/dx) (b + x d/dx) x^k e(k)


上ので形になっているのである。微分作用素d/dxは右側へずっと有効なので
そこから逃げるためにx^-1を左においてから、式変形をしたことに注意。

x^-1 (c + x d/dx - 1) x d/dx Σx^(k+1) e(k+1) = (a + x d/dx) (b + x d/dx) Σx^k e(k)

Σで級数の和を指定すると求めるものになっている。k=0や-1が気になるかもしれないが
e(-1)=0、d/dx x^0 = 0 から自明に項が落ちる。書いてない項は無いのでe(-1)=0。

x^-1 (c + x d/dx - 1) x d/dx y = (a + x d/dx) (b + x d/dx) y

ただ変形して
左辺 = (c - 1) y' + d/dx( x d/dx) y = (c - 1) y' + y' + x y'' = c y' + x y''
右辺 = (a + x d/dx) (b y + x y') = a b y + b x y' + a x y' + x y' + x^2 y''
結果は
x (1 - x) y'' + (c - (a + b + 1) x) y' - a b y = 0
2022/11/13(日) 21:58:05.20
円筒座標ラプラシアンを愚直な方法と、曲線座標一般論の方法で求める。
後者はそれほどマスターしてる人は多くない。,で偏微分を表す。
目的物は変数分離した後のベッセル微分方程式である。
x = r cosθ
y = r sinθ
r = √(x^2 + y^2)
θ = arctan(y / x)
r,x = x/r = cosθ =: c
r,y = y/r = sinθ =: s

y/x = tanθ = sinθ/cosθ
両辺をxとyで微分するとそれぞれ
-y/x^2 = 1/(cosθ)^2 θ,x
1/x = 1/(cosθ)^2 θ,y
整理すると
θ,x = -1/r sinθ =: -s/r
θ,y = 1/r cosθ =: c/r

直交座標の2次元ラプラシアンを円筒座標で表したいのである。
この計算2,3年前にもやってあるが技術者が今再学習するために今書く。
gは(x,y)のまたは(r,θ)の任意関数とする。
g,x,x + g,y,y = ?

合成関数の微分法から
g,x = r,x g,r + θ,x g,θ = c g,r - s/r g,θ
g,y = r,y g,r + θ,y g,θ = s g,r + c/r g,θ
2022/11/13(日) 22:00:14.50
2階めの微分計算に入る。
g,x,x = c (g,x),r - s/r (g,x),θ
= c (c g,r - s/r g,θ),r - s/r (c g,r - s/r g,θ),θ
= c (c g,r,r + s/r^2 g,θ - s/r g,r,θ) - s/r (-s g,r + c g,r,θ - c/r g,θ - s/r g,θ,θ)

g,y,y = s (g,y),r + c/r (g,y),θ
= s (s g,r + c/r g,θ),r + c/r (s g,r + c/r g,θ),θ
= s (s g,r,r - c/r^2 g,θ + c/r g,r,θ) + c/r (c g,r + s g,r,θ - s/r g,θ + c/r g,θ,θ)

g,x,x + g,y,y = g,r,r + 1/r g,r + 1/r^2 g,θ,θ
対応する項の間でc^2+s^2=1かcs-sc=0のどちらかを使ってまとめているだけである。
ここまででラプラシアンの形が分かった。

即ち △g = ∂^2g/∂r^2 + 1/r ∂g/∂r + 1/r^2 ∂^2g/∂θ^2 + ∂^2g/∂z^2
或いは △g = g,r,r + r^-1 g,r + r^-2 g,θ,θ + g,z,z


一方、ベッセルの微分方程式は
x^2 y'' + x y' + (x^2 - m^2) y = 0
y'' + x^-1 y' + (x^-2 (-m^2) + 1) y = 0
形状が円筒ラプラシアンと対応するし、第3項、第4項はそのままの対応で現れる。
それを確認する。g,z,zを分離する際の定数は変数の規格化で消して1にしてしまう流儀がある。
出発方程式は△g = E gなどだが、1つ規格化するので△g = 0から始めても状況はほとんど同じ。
2022/11/13(日) 22:02:57.28
変数分離の仮定からg(r,θ,z) = A(r) B(θ) C(z) とする。
0 = △g = A,r,r B C + r^-1 A,r B C + r^-2 A B,θ,θ C + A B C,z,z

両辺A B Cで割って移項する。
A,r,r A^-1 + r^-1 A,r A^-1 + r^-2 B,θ,θ B^-1 = - C,z,z C^-1
この式は左辺はrとθのみの関数、右辺はzのみの関数だが座標値によらない等式なので
値として定数でなければいけない。-n^2とおく。

今度はr^2をかけて移項する。
r^2 A,r,r A^-1 + r A,r A^-1 + n^2 r^2 = - B,θ,θ B^-1
この式は左辺はrのみの関数、右辺はθのみの関数だが座標値によらない等式なので
値として定数でなければいけない。m^2とおく。

r^2 A,r,r A^-1 + r A,r A^-1 + n^2 r^2 = m^2
両辺Aをかけて、Aをy、rをxと書き換える。
x^2 y'' + x y' + n^2 x^2 y = m^2 y

技巧的だがn xを改めてxと置くと、他の項はxについて0次なので変わらずに
ベッセルの微分方程式を得る。
導出の過程からこれは円筒座標におけるr方向の関数が満たす方程式である。
2022/11/20(日) 17:21:15.71
制御工学は航空学科内が本場だと思う。3次元的にもされている。
航空系では据置機械やせいぜい真っ直ぐ動いている機械のとは違って
運行の維持そのものに関わるので真面目にされている。

地上の物を扱っているとプラント、ロボット、自動車どれでも、
まあ適当に行き過ぎたら戻すようにしておけばいいんでしょ、とでも
言うような感じで見てしまい、実際それでそこそこいいんだが、
我々は新しい物を探すために、航空系が作り上げた制御工学を持って来よう。

勝手理解としては
①伝達関数と複素位相の入門用
②ノルムと実解析いわゆるロバスト制御
③航空用
が制御理論の初級、中級、上級。


入門と言っても、位置xと速度vの位相空間、ラプラス変換してラプラスパラメータs=jω。
xとvで書かれた制御モデル式を、sの複素関数に変換して見て、
xとv、s複素、この2つ図面の幾何的解釈を使って、制御の仕方を作るもの。
機械学科では大学3年の内容。本スレでも昨年中ごろにこの辺書いてある。

今度は②をやろう。実社会の技術者にとっても、通り一遍ではない制御工学の
やっていることを把握するのは、意味があることではないかと。
何を見るか、数理的にどういうことが出来たか、評価の仕方、精度を有意上昇させる方法。
その物の考え方は動作の精度と信頼性を上げることにきっと役立つだろう。

制御の制御モデル式=物理のラグランジアンのような対照でもある。
どちらにも位相空間があり、ラプラス変換とフーリエ変換を使う。伝達関数と伝播関数。変数の取り方。
するとお互いのコンテンツを相手に送り込むことで、
宇宙の制御モデル式として新しいラグランジアンを考案したり、
制御モデル式には自然理論的なさまざまな技巧がまだ入っていける。流行のコラボが出来るだろう。
原子力では高速動作が時にあるプラズマ制御などに上級制御を持って来ることは意味がある。
2022/11/20(日) 23:50:30.64
ロバスト制御は来週、次炉物理、次火力発電、次構造力学、次電気法
という年内の予定だが、複数回になって延びていくこともある。
この手のことも知ってるつもりでもぼんやりとしていて
専念的に順番に準備しないと書けないよね。

今日はベッセル関数の続き。
まず複素積分がこの特定の問題についてどうやって構成されていくのかを四通り見よう。
①母関数のローラン展開項取出しを技巧的に複素周回積分を使う
②微分方程式にほしい積分構成を放り込んで後から調整する
③漸化式が見つかるときメリン変換というt^nとの積に表す積分変換にして項調整を試みる
④超幾何関数を実数の定積分で表す構成の積分路を延長して閉じさせて複素積分にする

特殊関数論には様々な積分路が出て来る。その積分路は
①②③④のどれかの方法で、式中に表れる項をなるべく多く0にしてしまう要請で
かつ複素積分の常識として極を乗り越える積分路変形はしない要請で、
かつ、リーマン面上の位置としても始点と終点が一致して周回積分になる要請で、
全て導出される。ベッセルも(合流型)超幾何の一部分なので④は使われる。


複素関数論の言葉、理系ならそこそこ知ってると思うんだがどこまで説明しよう?
リーマン面とは…、複素単位円周のLog関数値は、iθなのだから、円周上を辿ると
連続的には2πをも越えてどんどん大きくなっていく、これらの点を同一視せず
一周回ってもどったら別の点と考えて、複素平面を分枝面に分解したような仮想曲面。

Log関数値の分枝する性質は、原点0がLog0=-∞という特異点であることに表現される。
したがってリーマン面の位置として一致とは、特異点を回ったまま周回積分を閉じることは
しないという条件。この付加条件まで入れて項の形を見ることで積分路を定めるし定まる。

超幾何関数論にある二重亜鈴型の積分路(Pochhammer)もである。
積分路論をアルゴリズム的に整理また自動化することは興味深い問題であろう。
ちょっと難しいかね??ま別機会に2回目やる時包括的になるだろうし流して。
2022/11/20(日) 23:52:48.94
ベッセルの微分方程式は
y'' + x^-1 y' + (1 - m^2 x^-2) y = 0
だった。一方、波動方程式は
y'' + y = 0

ちょっと似てる。波動方程式の解が三角関数で、波の値が0に戻る節があったように、
ベッセルの微分方程式も、節のある解が順番に複雑になっていくものだろう。
実はその直感は間違っていて節が増えて行くような系列にはならないんだけれど
ともかく解の系列がある。Jn(x)と書く。

ここで新たに不定元 tを導入して、
F(t,x) = exp(x/2 (t - /t)) = Σ[n=-∞,∞] t^n Jn(x)
左側の=は定義だが、右側の=は定理でありこれが母関数ということのニュアンスである。
Jn(x)の母関数はexp(x/2 (t - /t))、そのtのべきで展開した係数が、
2変数関数のtを落として1変数関数になったベッセル関数そのもの。

天下りで登場した母関数、こんな2変数関数が見つかるなら様々なことがわかるし
一般論があっていいはずなんだが超幾何関数の母関数などの一般論は見当たらないのである。
定まる条件など誰か調べて。


ベッセル関数の場合はJn(x)はn→大では、x=0付近を平坦なままにしてxの絶対値が大
のところで波打つような関数形へとなっていく。
各特殊関数ごとにn→大での複雑になり方の様子がそれぞれ違う。専門の人は調べるといい。

さてベッセル関数では母関数が見つかってしまったのであった。10行上のF(t,x)式である。
tの負べきの所にも、係数としての一変数関数Jn(x)が付いている。

Jn(x) = ∫[○] F(t,x) / t^(n+1) dt
係数の取出しはこんな計算でできる。
これでベッセル関数の複素積分表示の一つが得られた。これが①
2022/11/20(日) 23:55:50.29
②と③は似ている。
②はベッセルの微分方程式に、y = ∫[C] T(t) exp(t x) dt を代入する。
今度は周回積分ではなく積分経路Cも後から決める意図。

微分のd/dx は積分記号の中に入ってきてexp(t x) からtを導く働きをする。
これによりd/dxを消して、同じ視点によりexp(t x)とT(t)に適用されるd/dtを導入して
T(t)への適用部もうまく調整されるので微分方程式の変形を起こす。

∫[C] … dt + ∫[C] d/dt{…} dt = 0 という形に整理すると第二項は 0であり
第一項の被積分部分を T(t)を定める微分方程式としてT(t)を定め、
それが特異性や分枝で問題を起こさないようなCを任意に指定すると、
ベッセル関数の積分表示を得れる。これが②


③だが、ベッセル関数は x J(n+1:x) - 2 n J(n;x) + x J(n-1;x) = 0
という漸化式を満たす。これは(合流型)超幾何の一般論として成り立つ漸化式の
単なる適用域制限で、級数表示を使い証明される。

J(n;t) = ∫[C] T(t) t^(- n - 1) dt
TとCは上②とは違うものである。
漸化式に入れて、一度部分積分をすると境界情報に敏感な
∫[C}…dt + …|C = 0 という形に変わり、第一項の中身からTが、
Tの特異性や分枝に接しないように第二項を0にする条件からCが決まる。
それはベッセル関数の積分表示である。


④ F(a,b,c;x) = ∫[0,1] t^(a-1) (1-t)^(c-a-1) (1 - x t)^-b dt
級数表示から証明される。被積分関数の特異性や分枝を回避して延長し、
複素周回積分化。積分経路の延長には結構な工夫がある。
ベッセル関数の積分表示もその一部分として得る。これで4通りね。
ガウス超幾何の積分式はベータ関数のそれにも似ていることに気づく。
量子力学と不確定特異点分析を述べるべきだが、特殊関数論の重要トピを言ったので今回はよし。
2022/11/27(日) 17:14:02.48
コンデンサのある場合の電気回路の入力と出力は一つの制御である。
この例を整理して学んでおくと、機械の制御でつかめなくなった時に
電気でも有るからと並行して考察することで問題を解きやすくなる。
ノイズや多変数化も電気で先に解いて機械に移すなどの開発法が有り得る。
なるべく多くのものを電気モデルで先に考えることで、電気は機械よりも捨象されているのでわかりやすくなる。

さてRC回路として工の字の、左側下から上への電位を入力u(t)、右側下から上への電位を出力y(t)、
上左から上中に抵抗Rがある。中上から中下にコンデンサCがある。コンデンサの電圧もy(t)。
コンデンサを上から下に流れる電流をi(t)とする。右側は絶縁され、i(t)は抵抗を流れる電流でもある。
掲示板で図は描きにくいから文でつかんで。i(t)はすぐ消去される。

u(t) = R i(t) + y(t)
i(t) = C dy(t)/dt

R C dy(t)/dt + y(t) = u(t)


ここまではいいはず。ラプラス変換する。
ラプラス変換は非常に単純に覚える。変数をsにする。t微分はs掛け算、t積分は1/s掛け算にする。

R C s y(s) + y(s) = u(s)

y(s) = 1/[R C s + 1] u(s)

現れているものが伝達関数である。制御工学の方法で1次遅れ系の特性を持つこともわかる。
u(t)は自由入力だったことを思い出してほしい。
結構な問題について答が解かれたのである。

y(t) = 逆ラプラス変換[1/[R C s + 1] u(s)] である。

有限大きさ物体が拘束されながら力を受けて動いている力学体系にて、入力a1(t)、a2(t)、…
座標値出力x1(t)、…、その他値出力c1(t)、…、同じ方針で、多変数なら行列で、類推で出来る。
2022/11/27(日) 19:50:00.00
制御工学を多分3回で航空機管理まで述べようと思う。
多鏡反射望遠鏡や独立型・分散型の電波望遠鏡にも使われている。
即ち一つの変数だけを調整するのでなく、百個級の変数を一度に管理して
調整していくのにも使われているということ。
まずこのことで応用の展望がそれなりに理解されるだろう。

ということは分散型のナノロボットにも、千個級の分散型処理のロボット関節にも、
流体やプラズマをマジックのように微妙に動かしてみせることにも使える。
原子炉に関していえば少数の例えば中性子密度と温度だけではなく、
多変量解析のシステムに掛けて遥かに多い量を扱いながら動かすシステムも作れる。
血液型がABOだけでなく白血球型など精密になっていくようなものである。
その複雑化技術は自動車などに応用されて身近社会にも戻って来るだろう。

そんな超多変量ものまでもできればいいが、おそらくは別機会でまずは一変量の基本から。
但し航空は再来週までに必ず入る。文献用意したからやっといた方が途中段階まででも進むからね。
そこには6変数ぐらいまでの絡みは出現する。それを再検討して一般多変数。


制御の本に無造作に出て来る英字を先に凡例を作っておく。
プラント入力u、プラント出力y、
参照入力rまたはw、プラント出力誤差eまたはz、
プラント外乱入力d、センサ雑音入力n、センサ出力v
プラントPまたはG、コントローラC、フィードバックFまたはK、システム伝達関数G

或る程度文字の使い方の揺れがあることがわかる。
それぞれは時刻tを引数とする関数である。
古典制御でラプラス変換後はsの関数になる。sの本質は複素周波数である。

プラントが我々が扱いたいメイン物体である。
ナイーブな感覚がこういう数理になっていくことをまず見よう。
2022/11/27(日) 19:55:11.35
とくに制御工学の枠にこだわらず物事を調整して、ロボットなどを上手く動かそうと動機を持とう。
その想定の中でどうするか。現状がどうなっているかを計測して目標値からのずれを
動作入力にして目標には近づけ続ける。これは普通。
すると計測して関数形を作ってPにフィードバック入力をしていることになる。
単純感覚を抽象してみるともうフィードバック入力になった。

登場人物をもっとしっかり見る。プラントPはP(u→y)、
フィードバック系Fとコントローラ系Cを分けてみよう、これは厳密なものではない。
式としては掛け算と足し算引き算で表されるのを、連接2ブロックに分けて概念として把握する意図。
場合によってはF=1と何もしないでCに入れてもいいかもしれない、設計の自由である。
その想定でC(r,y→u)。本来目標rと調整を要するかもしれない現状値y把握、そしてuを作る。

単純感覚はそのまま制御工学っぽくなっていることがわかる。
述べたようにブロックの分割はわりと自由で、制御図はブロックと交点で構成される。
特に航空の制御になると複雑なブロック図が出ているが圧倒されてはいけない。
それは単なる四則なのである。慣例として掛け算が大文字名前のブロック、加減算が交点として
多くの項の入力を用いてする制御は複雑な見かけの制御図になる。


ブロックの中でプラントは大抵は一番サイズが巨大である。計算機やコントローラは小さい。
プラントPの出力yが正しければ目標が達成されている。その狙いのために周辺に補正用のブロック機構を
つけて工夫をする。もし無誤差ならば他は必要なくプラントだけでいい。
プラントは自力なのだから入力uも本来はそれほど必要ではない。

そうは言うもののプラントも一メンバーとして制御系に入れていく。
なぜならば複数部品機械の合成で実機械は作られる。部品機械プラントもそこでは脇役になるのである。
その観点で、y = G * uという式を最も外側から見た式として書けるだろう。

入力uを伝達関数か何かGで出力yに変換して、その過程で副作用として機能を果たしているプラント。
Gを整形することでuとyの関係が精密にされているプラント。
Gは全体機能でそれはPとFとCの四則として作られている。それぞれはtまたはsの関数である。
2022/11/27(日) 20:31:23.97
次に時間性を把握してみる。
y(t) = ∫[0,∞] G(t - t') u(t') dt'

この式がうなづければ合格である。
電気回路でコンデンサのある系で出力を作ると、過去の履歴が荷電となって関係してくる。
出力は入力よりも時間的に遅れていると言える。

一方、時刻目盛を一斉に動かしても計は時不変という、時刻並進の対称性を持つので、
uからyを作り上げるGという関数は、各時刻値ではなく時刻差のみを引数とするはず。
それが一般形として表現されている式である。

この式を見ると大学数学を知る者はフーリエ変換やラプラス変換のたたみ込みだとすぐ気づく。
ゆえに古典制御はラプラス変換して扱う方向に突っ走ったのである。
ラプラス変換は次レスに書く。上のようなあらわな積分式ではなく有理分数になり、
その発散点、位置、sを0→∞に動かしたときのナイキスト軌跡などの性質が取り出された。


ところで理屈上は、上段落の考察は狭い限定を課しすぎているとも言える。
yがu^2に依存していたってよいのである。そういう状況は式に乗っていない。
レーザーでも量子場でも浅水波でもuの3乗項なので外れている。関係は同時刻でなくともよい。

過去の時刻量同士が相互作用して影響したり、Gがプログラミング条件分岐のような
簡単関数ではないものとしての操作でyを決めたり、そうするともっと幅広くなるが、
逆に非線形で初等関数でない体系は解析学による分析が困難になる。

このようなことを踏まえ、古典制御論でsの世界で得られた豊富な結果を引き戻して、
実時間でやり直すのが現代制御である。その基本式は、次のは線形の場合であるが、
dx(t)/dt = A x(t) + B u(t)
y(t) = C x(t)
式は簡単。xは内部状態を表す変数。その時間変化の方法が与えられていて、出力はCを一回作用。
物理系をこの式にするこつは変数を増やすこと。位置と速度の2成分ベクトルで
運動方程式は表現される。それでなるほどとまあわかってもらえると思うが。
2022/11/27(日) 21:09:24.88
ラプラス変換の定義は、
F(s) = ∫[0,∞] f(t) exp(- s t) dt
積分的に足し合わせて変数t=時刻を消し別の変数sの関数にしている。sは虚の周波数のニュアンスを持つ。

特に f(t) = exp(- a t) という減衰型の指数関数とする。
F(s) = 1/(s + a) となる。
これは s = - aで極(∞値)となる関数である。

一般の関数は三角関数や虚の指数関数で展開されるし、三角関数は虚の指数関数なのだから
一般の関数についてもこんな関数の線形展開の和と読める。
問題関数が減衰のとき、s実部が負の場所に極がある。sはパラメータであり同時に多くの状況を扱っている。

逆に発散のときにはs実部が正の場所に極があるんだろう。そこで逆に正実極は良くない状況と定める。
これが安定性の考え方の基本である。
振動のあるexp(- a t) sin(b t)では極の位置はs = - a ± b j、Gがそういう関数形の場合は安定のはず。
振動があっても減衰発散的なことはs複素平面の極実部で判定されているとわかる。


ところで、制御では出力値を戻してきてその参照値との差と、次時刻の入力との適切な和を
入力とすればいいだろう。これ自体を方程式で書ける。そしてラプラス変換が出来る。

すると全体関数Gの極もわかる。ループ的処理を設計した後の安定性もわかるのである。
ループ処理は目標値に近づけるためだったが、逆に状況が数式抽出されているため
安定性狙いのループ処理方法も作れることになる。

かくして初等的には近づけるためだったフィードバック=ループ入力は、もっと遠い射程を持ち得、
安定性と堅牢性(ロバスト)という概念に狙いを定めてつくるような自由度を我々は得た。

また初例の1/[a s + 1] ではsの特性値が振動時にある複素数値ならば、このブロックを通すと
複素数の偏角は変化する。偏角が180度逆になれば減衰入力と同じになる。
以上で素人とは複素数位相、特性値、パラメータ軌跡、ループ整形時の自由度量に関する視点が異なって来ている。
2022/12/04(日) 17:15:54.40
制御理論の応用として宇宙活動機の自動着陸を実現するシステムがあるだろう。
今後エネルギー資源の輸送往還を社会実装する場合に重要である。
即ち制御工学は宇宙着陸を自由自在にする目標で学べる。

それが一番クリティカルで形の見える状況であり、数理は同じなので
工夫を入れて取り出した数理形式は流体やロボットにも使える。

構造力学として着陸時の瞬間応力が限界内であれば、破損はしていないことが
保障されて、再離陸よしの計算上の保障にはなる。
静止する時の衝撃を枠内に入れることは、制御理論の方もおそらく広げることを
余儀なくされるか、方程式の変数を丁寧に見直して増やすことになるだろう。

これは動物が動作するときの着陸を数理化しているものでもあり、
ロボットに速い走行動作で動物を真似させたり、大型化の限界を目指したりする時に
同じ数理が現れている可能性が高い。廃炉ロボット作りの方向である。


もちろん航空着陸と動物ロボット着陸は異なり、航空では制御では
・方向蛇で空気の流れに介入する、主翼・補助翼・尾翼・プロペラ
・スラスタジェットをノズルベクトルを通して方向噴射
のどちらかで、大気のあるなしで分かれる。大気中で噴射することもある。

飛行機の自動着陸は出来ているので、アクチュエータを取り替えると宇宙着陸である。
流体力学などの意味では大気中の方が式が複雑だが、空気抵抗が速度を抑えて
300m/s以下にすぐ戻してくれる、とは言えこの速度でも失敗は破滅的なのは周知の通りである。
真空中では数km/sは出て空気抵抗を制動項に入れられない、またスラスタ噴射では
時間遅れが発生しかつ操作内容も翼より大雑把であり、高速移動でのうまく最適な制御、
最大限に機械を温存し破損させないという制御はまだ完成していない。

動物とロボットの着陸では、衝突を引いて時間をかけて地壁の圧力を吸収するよう
にしている。関節の動作にこのジョブを最大効率化させる制御を行っていて
しばしば全身の姿勢をも使うことで時間あたりの衝撃がさらに半分以下になる。
2022/12/04(日) 19:38:34.45
ラプラス変換は、時刻を引数とする関数 f(t) に対して
F(s) := ∫[0,∞] f(t) exp(- s t) dt という積分変換操作をして、
sを引数とする関数にしてしまうことだった。

一つだけ念頭においてずっと持ち続けてほしい意識は、扱っているものが
常にtかsかの関数であるということ。
高校までの数学だったら関数をどんどん次の手続きへと放り込んでいくようなことはない。
関数は止まっていてせいぜい微分したり解いたりxを代入して値を求めたりである。
高校までは計算に入れるのはせいぜいとある行列とか変数とか程度だった。

大学の数学では関数のままどんどん操作していく。したがってその引数を
積分用にしてもう一つパラメータを使うと、別の関数に積分変換が出来る。
また、関数は物理量は実数の値で、計算の課程などに抽象的に出て来るのは複素数の値
なのだけれど、上でF(s)と言ったときに、これは関数なのだから、sを振ってみて
軌跡の図形を取得することが出来る。


ラプラス変換はとある意味においてフーリエ変換を複素数に拡張したものである。
任意関数が三角関数の和で展開される話は知っているだろう(フーリエ展開)
f(x) = Σ a_k sin(k x)
三角関数は虚の指数関数
f(x) = Σ a_k exp(i k x)
パラメータkを連続にしても補間部分がうまく値を定めて出来ているかもしれない
f(x) = ∫ a(k) exp(i k x) dk
さらにxは複素数でいいとする。iを明示する必要性がなくなるから吸収させて
f(x) = ∫ a(k) exp(- x k) dk

記号名は本レス2行目のものに戻そう。この考察の意味するのは問題の信号関数 f(t)
を複素周波数の部分波の和で表して考えようとしている。
その上tやsの引数が常にあるとは、sに関して系統的に、の語が付けられると言える。
それ以上の意味汲み取りは必要でなく、形式的に扱う世界に入っていけばいい。
意味は人間には取れなくても、なぜか数学が結果として教えてくれる。
2022/12/04(日) 19:40:16.13
・増大率、共形場、宇宙インフレーション
ラプラスパラメータsの正式意味は増大率である。
ラプラス変換は、関数f(t)を、複素増大率sを表現する指数関数の和にして
その複素重みがF(s)という含意を持っている。

逆変換が単純ではないこと、sが複素数全体なのでフーリエ変換とは測度が
違ってきて、必要場所は係数が1なのではなく係数∞になっている。
そういうことを念頭に置いた上で、理系の人は勉強し直してみてください。
この難点をこなした上でフーリエ変換を拡張してあるのがラプラス変換。

f(t) = exp(a t) という増大率がaの指数関数をラプラス変換してみる。
F(s) = 1/(s - a)
∞になっているのはs=aの場所。つまりsは増大率で、F(s)はsごとのf(t)を表現するときの重み。


増大率と聞くと大学物理を知る人は共形場だと連想する。共形場は昨年いま頃1回触れたが、
局所的にスケール変換してもいい、ぐねぐねになっても同じ法則型が成り立つという
一般相対論と似たような発想の理論である。或いは理論形式のこと。

実際ラプラス変換は時間推進と共形推進を取り替える。
時間と共形が双対になって物理の基礎理論に要求されるものが増える。
sが位置によって変わるようにすると、流体力学は制御工学の共形場理論である。
こんな所まで言って、機械制御の何に役立つのか?それは今のところわからないが
より制御が精密になって着陸問題に役立つのかもしれない。


exp(a t)ではs=aが∞点だった(10行上)。安定とは振れが増大するのではなく減衰
するのであってほしい。安定系ではすべての∞点はsの実部が負の場所にある特徴がある。
物理のラグランジアンに関して、制御工学に変換してそれが確認されるはず。
しかし、この∞点は整形して配置が出来る。→質量固有値などが動かせる?
非線形項の顕著化や高温→低温変化で、∞点が移動していき、sの実部が正になることがある。
重力場発で複数点sの∞点があるがその一つがそうなったときがインフレーションである。
2022/12/04(日) 20:59:27.56
・ループ整形の実感
古典制御理論に話を限定しよう。
y(s) = G(s) u(s) という式が先週出て来た。G(s)を伝達関数と呼ぶのだった。

入力 u → [プラント=物理系 G] → 出力 y
飛行機ならuは操作指示、yは運動状態である。
制御しなきゃね、制御とはyを異常状態にしないことである。
そのためにはyをセンサ計測し、目標との偏差を消す効果をも持つように入力を変えること。
信号としてはyの辺からuの辺への矢印が上図に加わる。

uの如何によってGは自由にされる。即ち物理サイズはGパーツが巨大だが
情報としてuはGと対等。
このとき少なくとも複素指数関数の意味ではものごとを自由に出来る、
「←」付加後の、sの新しい∞点の場所を任意に出来ることを見る。これがループ整形という概念。


その方法はそれほど大したことではない。
G(s)があって、←をF(s)という系とする。回路に再入する時の乗数を-Kとする。

u - K F(s) y というのが新しい入力になる。
y = G (u - K F y)

(1 + K F) y = G u
y = [G / (1 + K F)] u

G / (1 + K F) が全体の伝達関数。
電気回路で見たようにFは或る程度様々な関数形を作れること
1と任意なKの組み合わせで、その特性値は動かしていけ、分母がGの特性値を消すようにし
分子で新しい値を与えるようにする、など、任意にするに十分な自由度を持っている。
よってフィードバック構成は、複素指数関数を自由に他に取り替えられ、
出力安定化作用を載せることも出来る。制御本に書かれているのもこの内容。
特にGもFも分数にすると通分されGの特性値などどこかに行ってしまうことも式をいじればわかる。
2022/12/11(日) 17:15:04.55
制御と航空の全般である。今回だけではなく再訪して磨き上げるし、
色々と書いて来週からはべつの話題に行こうと思う。
中間点のことを書くのは自分向けの配分が強いが、読者も結局は似たりよったり
のことを思ったり引っかかったりするもので、何がしか参考には多分なる。

日本のロボットは大学の研究室でも転がりものが多いがどうだろう?
筐体の力を借り過ぎだと思う。モーターが動いて回転しているのが多い。
音が鳴って電気工学の雰囲気を味わうだけのものになってしまっている。
子供向けのキットも。センサで読み取って行動を変えはするものの
一律その段階で長く停滞している。その筐体を抜いてやってと言いたくなる。

やはり次の鍵になるのは制御工学だろう。だからこそしっかり伝えたりして
次段階ロボットの契機を作れればいいんだが、そこまではまだ行けないな。
本職の大勢のプロが主要な仕事としてやって現状だからまあ仕方ないか。
総合的に次段階のロボットを作って風力でも建設と原子力でも解体と双方に使いたい。


制御がきちんと出来れば、物理的接触の無い違う段階のロボットが作れるはずだ。
例えばこんなのである。直径5cmぐらいの球体が数千個ある。一つがミニロボット。
遠隔電磁力のオンオフを働かせながら、総体としてメートル以上サイズのロボットを
隙間がすかすかのままで構成し、建設にまで使ってしまう。

どんな判断回路を作ればいいのか大学3年の電気工学ぐらいではわからないはずだ。
しかし出来ないはずはないと感覚的に思えるのだから、する方法はある。実現させていくのが制御工学だ。

それは前回の着地問題全般と同じ種類の制御だろう。動物の着地では全身の骨格筋肉が
予期し待ち受けて、動作に合わせた構えもしくは設定を取るのが着地時。
飛行機着地はタイヤ頼りでえいやの側面があるが、宇宙機着地はもっと繊細で
転がることも出来ず丁寧にしなければ機械として整備工場行きものになる。
動物でも制御無しに関節の物質反発力で着地を実行すれば壊れてしまう。
筐体頼りのことを何もしていないしするわけにはいかないのである。ということで
研究にならない物を作って見ていないで進歩させてほしいし狙ってる。
2022/12/11(日) 20:37:28.74
・ループの自由整形可能の実質的意味
・現代制御概論と教科書で証明が省略ばかりされている定理群
・飛行機の運動方程式
・四元数の球対称力系全般への可能性
・多変数系では伝達関数はsの関数としての行列式の逆数
・力学台車でなく場の量子論の制御問題論
・制御が小脳で動物類推ではロボットの本質的に欠如した部分だったこと

飛行機から行く。航空の本で項数や三角関数が多いのをどう全体構図を読み解くか
ということ。機械工学の低レベルなのをはねつけるかのようになんか難しい。
複雑であるだけと読み解くと片付く。その概要を述べる。
座標系、剛体運動方程式、平衡点で線形化ラプラス変換、微係数の実験取得である。
機体の振動は扱わず、舵効果の計算は出来ず実験で取る。

この扱いは宇宙機も同じであり、また三軸不等な剛体(投げ上げテニスラケットなど)
を日常レベルで用いる時も同じ。原発操作を空中器でするならもしかしたら使える。


航空では座標系がいくつかあり、そのことを回避は出来ない。
一方、三角関数を四元数で表せば本質的に簡単になるのではとも見られる。

・地球の緯度、経度、高度(日常的)
・春分時地球の極軸、太陽方向、その直角(絶対座標)
・風方向、その直角に水平方向、さらに直角(風洞実験で使う)
・進行方向、主翼スパン方向、その直角(安定軸)
・水平方向、主翼スパン方向、真下(水平軸)
・機体床面ライン、主翼スパン方向、機体的真下(機体軸)

旋回中や横滑り時の微妙な定義が安定軸と水平軸にはある。
2022/12/11(日) 20:38:07.08
剛体としての飛行機の運動方程式は12自由度である。
それは何か。位置、向き、速度、角速度である。
ここまで言われたら、腰をすえて臨めば、多くの人は長い時間をかけてなんとか
答えにまで辿り着くだろうとは思う。
それでいいのである。

力が速度を変える。
力のモーメントが角速度を変える。
角速度がオイラー角を変える。
速度が位置を変える。

力は抗力、揚力、風圧、重力、ジェットの大きさと向き、主翼舵複数、尾翼舵。
平衡点も決まるものではないが風洞か数値実験で予測がつくのでその辺にして
曲線曲面を平坦近似したときの傾きこと微係数が、制御系のシステムを構成。
この微係数自体も実験で決めるとパラメータとなり、飛行機の制御系を作れる。
という内容で航空飛行工学の教科書の大半部分を使っている。

飛行機の12変数運動方程式には近似は無かった。それゆえそこからは近似なしに
近似の取り方で情報を引き出せ、線形化して自由度のカップリングから
高次のsの関数が登場して、長短周期の振動と連成自由度のダッチロールも予測される。


ループ整形可能性の意味というのを考える。
出力を見て、なんらかのコントローラ関数に代入して、入力に加えることで
振動や増大率状態を任意のものに変更することが出来る、
前回の最後のレスは、こんな内容だった。制御でループ整形とはこの操作のことね。
違和感を抱いた人はいるだろう。

ダッチロールは制御で自由に抑圧できるの?と。
できない。情報としてはそうあっても、操作器が存在しない。
短時間で超強力な力を行使できる操作器があって、アンプを通してそれを使えれば
抑圧することが出来る。即ち実機考察には、アンプと操作器の能力に関する事柄も必要になる。
2022/12/11(日) 21:59:32.76
結局なにをすることなのだろうか。コントローラ設計って?

サービス業としての制御工学の提供するものはわりと小さなことである。
機械工学や電気工学のような巨大分野では確かにない。電報や検索サービスのようなもの。
或いはファイナンシャルプランナー。経済性で言えばそう。

まず古典制御は電圧や電流のようないくら大きな系でも実質一つ種類の量というものを
sの複素平面で、入力と出力をつないでいる関数の特性から考察した。

現代制御では多変数化している。これは分散型アンテナ、大型鏡面、そして
ロボットの100個級多関節同時設定、多物体に連携行動をさせる、などを記述し得る。

この操作器を分析する言語を与え、操作入力部にどんなxi(t)=各入力箇所ごとの時引数変数
を与えるとどんな結果が期待できるかを予想できるようにする。
このとき外乱を封じたり、発振しない証明をする。

操作器分析、乱雑環境下で使えるxi(t)の提供が、制御工学がユーザに提供するもの。
そしてユーザは大脳を以って、小脳を完全に担ってくれた制御工学の提供するコースを選び取る。
動作の扱いに関し役割が分担され、精密化コースサービス者と選び取り者、となる。

ロボットへの戦略として良質な方向であることは共感してもらえるだろう。

来週から3回は保型形式。意味ありげな日付の3連を保型形式であてはめよう。
原子核のエネルギー順位につなげる。ガンマ線の出方がわかる。相対論も入る。
2022/12/11(日) 22:02:26.09
小脳と大脳論で1レス。広範囲で言われていることではある。制御は小脳だと。
制御はやや難しいとされ、実際このスレでも解説しきれたらよかったが、出直す方向だし
現実のロボット製作者は回避して通っているきらいがある。
これが本日初レスの行きづまりもしくは誤魔化し問題と同一文脈にある。

まず視点。いまのロボットは大脳が直接アクチュエータを操作しているのでは?
小学生が作るロボットプログラムを考えよう。センサの値で条件分岐してスイッチをオンオフする。
これって大脳の判断が操作器を動かしているよね?
この方法で着地に関する何十以上もの実時間設定ができるかな?できなかったから誤魔化してるぞ。

動物と比較する。動物は筋肉や関節の構えを考えてやっている?違うな。
するとロボットプログラムは何か全然足りない要素があったと気づくよね。

AIがブームだがこれは小脳か大脳かどちらをやっているんだ?
ゲームアルゴリズムでは良かったがロボットでは大した成果に至っていないよね。
扱う物に対する洞察や目的分析が定まっていなかったからだ。


ではどういう開発研究戦略が望ましいのだろうか?
答えは小脳を制御工学で、大脳をAIまたは通常のプログラム分岐でである。

動物は総合的に思いを抱いて意思を決める。その意思が小脳に蓄えられた運動知見に翻訳されて動作をする。

我々が作るロボットも小脳的動作は全て制御工学にするのが望ましいのである。
そう言われて自分のロボットを振り返ると、制御工学を毛嫌いしてほとんど実装に
入れていない、プログラム判断ばかりしてた、というプロも実は多いはず。
筐体頼みという、見る人にあれ?と思わせる違和感もそこから起きていた。

AIとプログラム判断を選択だけに限定せよ。操作器はAIではなく数理が担当する。
判断コマンドはその数理を通して、何十もの設定場所で時引数(リアルタイム)関数の形態で作用を遂行する。
この仕掛けが気づかず実装し損ねていた部分だった。ちゃんとした形を求めてこのスレでも再訪する。
ネットコマンドやAPIコマンドと裏側実装に似る。裏側実装を作ろうと。
2022/12/11(日) 22:55:44.11
現代制御をうろ覚えで書き連ね、証明を拾いに行かなきゃなというのを見よう。
多数見てどの本にもまともに証明が書いていないというのがわかった。

制御工学は複素数の範囲内で多項式の零点、分母に来ていると極、
行列に関して固有値、式の集合から条件で最適な物を選ぶ、などの操作が主要部を占める。
このような代数学系、少しだけ極限の数理分析は現代以前から代数学でやっていたことである。
制御工学の定理の証明の書いていないものは、みなその辺に成立の根拠がある。

群論以前の方程式代数学にスツルムの定理というのがあり、その系譜の定理と思うのが
ラウスの判定法、フルビッツの判定法、ナイキストの図式判定法である。
これらは古典制御論の証明の出ていない奴らである。

大学生用の教科書といえど何にも証明が出ていないじゃ学生としても信用できないかと。
各学科の講義でもしていないんだろうか。私はこれらに証明をつけたい。
調べていればどこかにはあるだろう。共有すればみんなで信用する気になる。


現代制御論の証明の出ていない奴らは、
可制御性⊂可安定性、だが右だけが成立する同値な3条件
可観測性⊂可検出性、だが右だけが成立する同値な3条件
この2つは構造は同じだろうが、3条件というのは線形代数的な考察で
任意に行列を選べるのと階数が落ちるのが同値というような、あまり自明でない。

ロバスト制御は航空には有効な概念である。ジェットも翼舵も空力の本当の効果は不明の所
があるので、見積もりや伝達関数モデルに誤差つきで制御を遂行する。
応答性と安定性を足し算した関数を用いて、コントローラの良否に関して定理を作る。

PID制御でも証明が書いてないのがあるだろうな。
これらについても見ておくよ。
着地に関する多数部位の実時間動作を与えられる制御理論を目指して。
2022/12/18(日) 17:14:08.77
今日は類体論の証明を狙う。夜半まで取り組むが出来ないかな。。
保型と今は関係はないが保型を用いて発展を図れそうという注ぎ込み地点。
原子力にはどうつながるのかねえ。まあいいじゃないか。
その物の扱い形式が実問題のひな型になるよ。
実際は数論をとても豊かにする副産物として数理物理工学に総合的な理論が反映する。

ガロア理論は科学好きなら文系でも多くの人が概要は知っているものと
思われるので、その辺の軽い言及から出発する。
体Kの拡大体L。 Kは有理数体Qなど、LはQ(5の3乗根)のようなのが典型。
このときLはK上の次数3のベクトル空間。3?怪しくない?ちょっと考えて見て。
ガロアがこじ開けたのはここが3ではなく3の階乗という事実だからね。
Q(何か)は括弧内に入れる要素を加えて行う四則で括弧の左の代数を広げること。

L/Kが有限次拡大(⇔無限次拡大)なら、Lは方程式の解を入れる方法で作られる。
その方程式解をα1,…,αnとする。普通に考えるとn次方程式での拡大次数はnなのか?
違うんだ。横方向への広がりでLの次数はもっと大。
拡大L/Kとは、 KとLとその間の総合的な関係すべてを指しこれが数学の対象。


α1,…,αnがすべて無理虚数なら平等さがある。ところが同じく方程式でも
因数分解されたら、またはその他の動機により解の間の対称性が落ちたら、
全部が平等では無くなる。背景事実としてのこれは拡大L/Kの様子に顕著に顕れる。

ギリシャ文字を使う。σ:L→LはLの元にLの元を対応させる写像。かつ、
σ(x + y) = σ(x) + σ(y)、 σ(x y) = σ(x) σ(y)、 x∈Kならσ(x) = x
四則を先にしたものと後でするものが同じという等式。
Kの元ならば動かさない。K⊂Lなのだからそのように取ることも意味はある。

可能な上のσはα1,…,αnという導入方程式の解を互いに適当に入れ替える方法だけ。
これは証明されるし、その可能性を数として数え上げる。解同士の対称性が落ちているとき、
違う因子グループ間の互換などをすると、条件を満たさない。これも証明される。
思いついたことを証明をつけてトピックとして完成させるのが数学者の仕事である。
2022/12/18(日) 17:15:24.87
L/Kの話をもう少しだけ制限して、Lを作る際の方程式が、重解を持たず、解の一つを
含むなら他の解も含むという条件をLが満たすとき、分離正規拡大と名づける。
分離正規拡大L/Kについてガロア理論の主定理↓が成立する。
σの取る可能性の個数 = L/Kとしてのベクトル空間としての次数。

K=Q、L=Q(一般の3次方程式をとりその3つの解すべて)なら
LはKに[3]次方程式の解を入れる拡大で、L/Kの拡大次数は[6]である。
このことをしっくり理解すると理論の生息空間がわかる。
α,β,γという3つの数が解だとして、σはそれらの間の適当な任意の置換。
Lはそれらすべてを含む拡大体。このときσについての写像としての条件は成立している。

実際のLの形状はわかりにくいが、αとβとγだけの3次ではないことは確かで
それは実際は四則を全部取ると6次元空間を張る。はっきり言おう。入れた後四則を取るのだから
1, α,β,γ, αβ, αγ, βγが基底になる。
積が新しくベクトル空間の基底になるの気づかなかったでしょう?
5の3乗根の例では、5^2/3×1の3乗根はLに入っていながら、5^1/3のQ係数線形和では
書けないため、Lが6次元空間になっている。


ところがどっこい7個あるじゃない!問題意識を着地させるのは大変だね。
解と係数の関係があるから、α+β+γはKの元、αβ+αγ+βγもKの元、(もちろんαβγも。)
これで2個落ちるから、5個になってしまった。
少な過ぎる。α,β,γのオンオフという考え方には問題がある。

しかしα^2などはどうか。α^3は拡大の定義方程式からαの2次以下の和で書かれるが
α^2は独立な基底である。n次方程式なら各解でのn-1次までの項を入れて
解と係数の関係で独立でないものを落とすと、構成が成る。
かくして具体的な意味で、ガロア理論が外延的に書かれ論理を通してではなく内容がわかる。

以上でガロア理論の本質を語っている。
(ここまで事実認識を持てば誰でもガロア理論を再興できる。)
2022/12/18(日) 23:09:00.82
やっぱりワンアクションでは届かない。まとめられない。
類体論の証明、触れる著者は難しいと書く人ばかりで自分もそういうもんだ
とばかり思っていたが、そうだろうかな?と思うには至った。
このスレ数レスで書く自信はあるレベル。だが今日は未習度がひどいが結論。

そういうときこのスレでは3週シリーズにするんだが、冬にしたいことが
ほかにあるし、全トピ間延びだと福島原子核工学やら機械ロボット製作やらは
どうなっちゃうのあれで来週は強制的にべつトピ。

フェルマー最終定理も流れ的にはすべきなんだろうが無理。と言いつつ
いや実は出来る。証明構成の仕組みわかったぜ。まあ来年第一四半期中。
これも多少強がりを言わねばならない流れ。
わかるようには書けるよ。普通の本と違ってわかるでしょ?

あと前レス、大小関係に物言いはあるんだろうがそんなのはいいのね。
対象物がはっきりしていれば、研究を始めた人が自分で引っくり返せる。
それにその物言い、共変でなく反変では?というのも形式的過ぎて逆にそっちが怪しい。


ガロア理論に関して、おそらく四元数研究の重要な道具だと思う。
四元数斜体へのガロア拡大が扱われることはないし、互いに無縁なままで居たが、
四元数には代数構造があるのにほとんど汲み取られていない。
やれ虚数が連続的にいっぱいあるだのの解析一様な初等的な話ばかり。
その中で個性を伴った代数構造。

連続ではなく離散として構造は取り出していかないといけないので、可換体や斜体で
構造つき集合にまつわる現象の基本理論であるがガロア理論が、第一候補の道具になる。
まず四元整数係数の代数方程式から何か現象を発見して、そこを押し広げ、
やり方があれば方程式概念を拡張。
2022/12/18(日) 23:15:00.87
類体論の概説と証明の構成を書く。この辺のことすべて
おざなりに流すのではなくしっかり仕上げることに興味があるので
今回できていないことについては、適当な時にやって結局は仕上げるだろう。

体の拡大L/Kが正規分離で有限次ならばLは、K係数のある方程式の解を
入れることで形成される。σ:L→Lという、四則演算をσと順序を入れ替えられ
Kの元を不動にするような写像、が重要でσの個数=L/Kの拡大次数だった。
σの合成はL→L→Lとして普通に考えられ、全体は群をなしこれをGal(L/K)と書いてGalois群という。

Gal(L/K)が可換群のとき、一歩深い定理が与えられそれが類体論。
それを解きほぐしてみよう。可換群の構造定理があり、G:=Gal(L/K)が有限集合ならば
Gは有限巡回群の積と群同型。巡回群Z/nZ とは{0,1,…,n-1}が足し算で作る群。
このことにより類体論はGal(L/K)が巡回群の場合と、群の積に関しての結合定理になる。


巡回群の場合の証明は只では出来ない。
複素数に埋め込み、ユークリッド距離での完備化、p進距離での完備化、という
体KとLおよびその整数の環okとolに、位相的極限の概念を入れた代数構造を作る。
それらについてほしい定理と同型のもので式が成り立てば、定理も成立している
というハッセの定理を使い、これはゼータ関数で示す。

素数定理とゼータ関数でイデアル密度定理というのを示し、その帰結として
ほしい定理は等号だが、その片方の不等号を示す。

もう片方の不等号は、Gal(L/K)という群の群コホモロジーというのを定義して
導くことができるのだがこれが考察の中心となっている。
群コホモロジーは記号操作のような無味乾燥さで使えるアブストラクト定理を与える。

ユーザーが体KごとのA(K)を設定し、コホモロジー(2, Gal(Kの分離閉包/K), A(K)) が巡回群Z/nZに群同型、
こういうようなA(K)の設定に関し実質的に類体論の主定理までが、コホモロジー論で示される。
完備化の場合とGal(L/K)が巡回群の場合で、それぞれA(K)を設定し2コホモロジーがそのような性質を持つことを確認する。
2022/12/25(日) 17:17:25.44
今日はまるごと保型形式。大学2年生水準でまとめる。
まず多分これがリーマン予想を解くという界隈の人には期待の高い話から。

(調整)ゼータ関数 = メリン変換[テータ関数]
という公式がある。メリン変換も含め具体的に書けば
π^-y Γ(y) ζ(2y) = ∫[0,∞] θ(x) x^(y-1) dx

なぜそうなるのか。ζもθもnについての和の定義を持っていて各nごとに
1/n^(2 y) = ∫[0,∞] exp(- n^2 π x) x^(y-1) dx = (n^2 π)^-y Γ(y)

Γ関数の定義として示された。よって成立する。πとΓは無限遠部の値とも目される。
式操作時にはπとΓは出て来たら捨てるぐらいの軽さで、それよりは結果の量と辿り着く早さ重視をおすすめ。
右辺を計算していてnの単項式が出て来たので単にΣnを取ったという単純発見だが、
いったん式の形になってしまえば成立過程は消え去ってゼータ関数の積分表現を与える示唆的な式となる。

先月の特殊関数の積分表現でも、その作り方自体は単純発想とも言えた。
しかし式になってからの形はその応用を感じさせる佇まいがあった。全く同じである。
計算結果が分数式や指数関数などなら、n和でζ関数を係数とする級数になったりも。


出発点となる数学事実は上記のみである。
ゼータ関数の仲間たち ⇔ 保型形式の仲間たち。左へメリン変換、右へ逆メリン変換。
おっと、テータ関数は楕円関数であると同時に保型形式の一種であり、
その分析理論が保型形式理論。

少なくとも1重めの関係がついた。島と島との間のこの橋を増やし50重ほどにまでなると
おのずとリーマン予想解決まで含んだ理論になっているであろう。という界隈関係者の期待。

ゼータ関数の物理理論用途は統計力学模型のζ(3)とひも理論のζ(-1)か。
電気伝導のバンド構造にもう一つあるとも予想される。これらの値がデジタルではなく
パラメータ空間周辺のどういう構造の集約かという微小近接部のことがわかるようになると
意味があり摂動や力行使のような工学的な手がかり点にもなるだろう。
2022/12/25(日) 17:23:09.62
ゼータ関数は孤立対象のように素人的には思われないか?
しかし保型形式のメリン変換で大量に同類関数を作っていき、右辺側の定理を変換していくと
語る言葉がどんどん増えていく。

一方、ゼータの虚零点の実部は1/2であるかなど、左辺側の定理や問題は、そのままでは
不等式などで行きづまりを感じているが、逆メリン変換すると、保型形式としては
どういうことを言いたい問題なのか、と代数的に見える話になる。

元祖リーマンではない解かれた合同式ゼータやセルバーグゼータ、また楕円曲線L関数を
その理論推論まで含めて逆メリン変換で、保型形式の世界に模写して分析することができる。
このようなコンテンツ増やしを、もうこれ以上することがないというプラトー状態になるまで
してみようという案。


さらに言えば右辺が保型形式である必要はないよね。上構成はθ関数のMellin変換で得たものだが、
結果が単項式になる何関数の何変換一般なら足せばゼータになる。一応ここでは保型形式という理論が、
級数の取り方や格子の取り方自体についての対称性をも与える理論であって、
変換して他世界に押し込むときに多くのとっかかり点を与えて価値的に最大とだけ画定しておく。

しかしこだわらなければもっと増やせて、ゼータ関数周辺の公式、同類関数、推論方法例を
大量に作り出す方法はみなさんもわかったろう。
明日からみなさんもリーマン予想研究ができる!変換して解釈整理できるぐらいの素養は必要だけど。

また変換してその世界に押し込むために、保型形式理論の錬度を上げる。それは次レスから。
ゼータが孤立対象でなかったならどういう海に溶けているのか、
箇所の周辺の物体もこの方法で解明していけるのなら、他の多項式や三角関数などとも
シームレスにつながっている中の一関数となり、真の位置づけがわかる可能性。

シームレス化するとゼータの性質が逆に三角関数など初等方面ににじみ込む。
その辺には指数三角をつないだオイラーのようなアナザーワンの定理がある可能性も。
多分、他分野世界から変換して持ってきた定理らをつないで基本定理とする体系はあるだろうね。
2022/12/25(日) 23:45:07.02
保型形式と保型関数は同義語でどちらかと言えば形式の方は気取っているだけである。
但し関数の方は複素関数が対称性を満たしている、形式の方は
関数性より先に保型性が実在していて、それを表したり行列表現したり多変数化
したりしているというニュアンスを持つ。よってどちらを使っていても可。

さて保型関数とは通常の意味の複素関数である。
何が言いたくて保型という条件が入れられているのか、それはもう抽象数学の
結論というもので、連続の概念が開集合と位相空間になったようなもの。
黙って従って知識を増やしておくのが相当だろう。というのでは伊佐坂不親切なので続ける。

もう少し言うと歴史的には17世紀の級数和の概念から、18-19世紀には格子和(格子積)
の概念が出て来た。級数は2次元格子で言えば、x2=0で、x1=0,1,2,…、という
点についてだけ足したもの、として単射に埋め込まれる。その格子和(格子積)で表される
ような数学オブジェクトの多くについて、それ自体は関数と考えていいのだが
f(x+1)=f(x)、f(x)=c f(-1/x)、適当に規格化するとこう見れる対称性があった。
cは系統的に抽出されるという意味で、ここはもう少し奥がある。


すると、x → (a x + b)/(c x + d) と引数を替えたときの値を比較している感じで
第一式では a = b = d = 1、 c = 0。 実際 (x+1)/1
第二式では -b = c = 1、 a = d = 0。 -1/x

まとめると、x → (a x + b)/(c x + d) であって、a d - b c = 1、どれも整数。
これはSL(2,Z)という行列集合の元である。
逆に、リー代数の次元の概念からSL(2,Z)の全部は、x+1的なのと-1/x的なのの
2種類の操作の合成で生成される。

これが保型性の源泉で、見つかった対称性を関数性より基礎待遇に沈潜させること
にして保型オブジェクトの表現行列や関数という論述スタイルにした。
f(x+1)=f(x) のニュアンスは並進対称性、
f(x)=c f(-1/x) のニュアンスはフーリエ変換との一致である。
Σ{n} f(n,x) = Σ{m} fhat(m,p)、格子和として構成される関数の話なのだからこの意味。
2022/12/25(日) 23:55:53.51
格子と言っても数学の格子は物理の結晶のような一様系のものではない。
本当は並進対称性だって相当に特別な話。
級数の和 Σ a_n x^n のa_nもどんどん変化していくのが通常。

ところがその状況の抽出として、f(x) とf(-1/x)を比較すると
(c x + d)^k の因子を付けて系統的に整理された。保型因子と呼ぶ。
この時点で実例としては
・ワイエルシュトラスの楕円関数
・ヤコビのテータ関数
・アイゼンシュタイン級数
・デデキントのエータ関数
・ラマヌジャンのデルタ

格子積はlogを取ると格子和の概念なので和だけでいいのだが、
自然性の意味では積で書かれるものもある。
これだけの実例について保型因子が整理しているのだからもう一人前の理論。
保型関数論は定立され、実例を小難しく解釈する理論となったのである。


その理論は他の方法では気づかなかった多くのものをもたらした。
ちょっと考えてみてほしい。2×2行列が支配している。
2×2行列が関数に、その引数を(ax+b)/(cx+d)と書き換えるような作用をする。
この行列((ab)(cd)が数概念の拡張という気がしてこないだろうか?

この22行列は数をより数らしく拡張したものなのである。
なんとか指標というと複素数値である。しかし保型表現と呼んで22行列に値を取らせてみる。
するとその複雑な性質や複素関数への背後的な作用の数学的な結論が
引き戻しによって指標元の代数系に戻っていき入る。

数学マニアでないとこの有り難味はわからないかもしれないが、保型行列への写像から
性質が戻って来て体系に入る定理、この22行列、そのもたらす豊穣さが数より数らしい、
来週やるフェルマーワイルスもこうしたものの援用で解かれたのである。
2022/12/25(日) 23:56:35.52
もう少し特殊化されたことを言い、教科書全体の読み取り方を言い、
数レス前のリーマンゼータのことを言い、今日は終わり。
別機会に具体計算を中心トピに据えた回を設けられたらなと思う。

まあ医療とは似ているね。
ゼータ周辺に他分野から変換して大量の攻略点を持ってくることは
生物界生産物を大量に持ってきて微生物を絨毯爆撃攻略したのに似ていて、
保型形式の固有世界を育てることは、生化学分子生物学の一見無用の固有世界を育てて
疾患対策のこれに使える可能性がある、と発表するのと感覚的に似たスタイル。

この言い方が教科書全体の読み取り方なんだ。固有世界を育てることに8の重みを置いて
2の軽みで他世界にこう役立つとアピールする。生産果実視点としてそれがベスト。
磨くときっと役に立つと期待しながら把握していくことね。


保型関数は、SL(2,Z)の元((ab)(cd))を任意に取る時に
f((ax+b)/(cx+d)) = (cx+d)^-k f(x) が系統的に成り立つような複素関数fである。
またその理論は格子和型で定義される多くの関数に、基本的な変換等式を与える。
格子和型定義の関数とこの理論の組合せが、抽象数学にも工学にも使われる定理を出力する。

ところで、ゼータ島 ⇔ 保型島の数レス前の対応。ゼータの方にも保型は入る。
保型ゼータというのがあるので。その意味でも主体的な理論の取り回し役と呼べよう。

x→(ax+b)/(cx+d)を作用と呼んだ。
これが作用であるためには、定義域と値域の関係(両方をIm>0なる複素数に限定して成立)
合成が定義されて、和演算を作用の前後どちらでしても同じ、和演算の結合法則
の証明が必要。分数の分子と分母に分かれてしまう状況なのにだが証明がされる。
2022/12/25(日) 23:57:27.72
現時点で保型関数記法に付くデータは、複素数引数x、行列g=((ab)(cd))、重さk
もう一つ増やしてレベルNと呼ぶ。
行列gについてmod Nの意味で、@a=d=1、b=c=0という条件のもの
Aa=d=1、c=0という条件のもの。Bc=0という条件のものの3通りSL(2,Z)の部分集合を作る。

上の3つは@が一番きつい条件で、右上の方から任意でいいと条件を落としていく系列。
順番にΓ(N)、Γ1(N)、Γ0(N)と書く。どれもSL(2,Z)の部分集合。行列式が1の整数22行列。
これらは図形になってモジュラー曲線と呼ばれ、来週も登場する。

Nはそれだけのステップ回転で戻るような意味だから正多面体などの頂点周りの面数
に相当すると図形的に言える。正多面体群は包含される。


ラマヌジャンの奇怪な円周率公式などは、
格子和関数を定義し、そこから保型関数抽象理論によって等式を抽出し、
分数変換だったこともあって連分数性を自然にもつ対象から、適当な所までで切って分数に
したものを、また格子和としての級数にして出力したもの。

この辺の数学を学ぶと、現代数学の知識としても落ちが無くなるので、工学屋としては
把握しておくと、他人専門家の手を借りなくても判断も推論もできるようになって
メリットあると思う。

個人的には、複素解析論、共形場理論、保型形式論、どれも複素関数をベースとしているが
かなり内容自体が異なっていて、もっと他のなかに他が登場するような事例を作って
その理論自体が新しい数学概念で書かれるような理論進歩できるんじゃないかと思う。
2023/01/01(日) 17:16:07.96
今週と来週でフェルマー最終定理の証明を示す。
通常、数学の先端的な内容は真に解説されることはなく、エピソードだけに
なってしまっている。だがこのスレはサイエンスの消費者用ではなく
社会問題に取り組む工学用の心づもりなので、真に理解させるぜ。

言い切ってしまっているがコンテンツテキストは現在時持ち合わせていない。
これから作るというのだから実は出来ないかも(笑)
でも出来るつもり。やはり原発で頑張る水準の工学徒ならば、乗り鉄や
撮り鉄や議論計画消費論破財政動画鉄ではなく作り鉄や証明鉄でなければ。そう思うよな?

一般的な代数幾何学よりは難しいが、概念の個数としては化学の分子を理解する
程度のものだろう。証明の概念装置についてはおよそ全部理解できているとは思う。
投機的に決着済みとしていることに実際に中身を入れて仕上げる。


代数幾何学の考え方、保型形式の考え方、行列表現の考え方、分岐とレベル、
微分形式を同時に使う持ち上げ(リフト)、p進と相対絶対Frobeniusの考え方、
いくつかの図形、これらをコホモロジーも使って整理すると示される。

主定理は構成した行列表現が保型形式であるという陳述である。
保型関数は前回言って、f(x) = (cx+d)^k f((ax+b)/(cx+d)) なる複素関数である。
保型形式は複素関数性より基礎に保型オブジェクトが実存するという哲学的な主張
のことなのだから関数値でなく行列値でもいい。

エピソード本にフライ曲線が否定されないと矛盾するという言い方が出てる。
主定理の行列表現は、係数体とその代数的閉包との間のいわゆる絶対Galois群と
図形を使って図形情報を入れたものを、22行列に準同型に写し、その22行列が
自然な((ab)(cd))でもあるというものなので、この結果の図形部からフライにつながる。

或る手続きを作って或る普通の数式的な性質を満たすことを代数的に示すという
のなら、示されることもあるんだろうなという感覚は持てるはず。
2023/01/01(日) 17:18:16.18
各トピックに順不同な安直理解をした上でつないで行く。
読者が専門書を見るときに引っかかるであろう箇所を先取りして潰す感覚で進めたい。
もちろん私自身も投機決着だから実態はいい加減なものだが、経験的には
この水準の投機的理解で案外と的は射ているという多少は自分勝手だがそんな認識である。

代数幾何学でスキームという概念がある。
これに有限・平坦・有限表示・エタール・忠実・局所的・可換群などの修飾語が付いてる。
一般的な本には固有・射影・Cartier・Weilなどの修飾語もある。
が、全て読み捨てて良く、ほしい性質を持っているんだな、ということでいい。


有限・有限表示は、有限次ベクトル空間構成からの全射がある。
平坦は、テンソル積の手法で係数環・係数体を拡大するときに完全系列が保存される。
エタールは、怪しい点を除いた実質的な全単射で、適当なnについてのn変数多項式環
からの代入的全射の裏側という構成を持つもの。

忠実は、パラメーターが対象を適切に分類していることを意味する。
局所的は、該当性質が図形全体には成り立たないが点ごとの含む開集合では成立する。
可換群は、楕円曲線の群加法構造と虚数乗法を含めたものの代数幾何版。


ここで裏側という言葉が出て来た。代数幾何学は環論の裏側で言葉を構成する。
フェルマー予想や代数幾何学の本にはスキームなる単語が一冊に千個ぐらい登場するが
それがキーワードである。

複素関数から図形を構成しよう。出来る?出来る。その特徴的な点を取る。
特徴的な点だけでは情報が足りない。足りなくてもいいからその範囲で言えることを言う。
情報が足りない状況を肯定して作る理論を抽象理論と言う。

次に複素関数の集合に移る。集合ならば各場所を特徴的な点としている関数はそれぞれ
あるんだろうから、そこからの抽象理論は包括的には図形に匹敵する状態になっているのでは?
Yes。この構成の図形理論を代数幾何学と呼ぶ。丁寧なその際の考察すべき論点は次。
2023/01/01(日) 23:15:10.47
今日は代数幾何学のスキーム論だけにして、フェルマー本論は来週にする。
楕円曲線はスキームであるし、そのパラメータがパラメータ空間で作る図形もスキームである。

これらの図形を作用域にして保型対称性を動かし、22行列表現、その引き戻しによる保型対称性、
係数体拡大の各素数ごとの分析、テンソル積による係数体拡大の分析、環論イデアルでの推論、
表現使用素数ごとの分析、楕円曲線の性質、楕円曲線が作る係数体絶対Galois群の22行列、持ち上げによる二重化、
保型対称性のレベルとΓΓ0Γ1を用いた細分化、保型世界の作用素、このくらいで主定理が帰結する。
素数ごとの分析でよいmod還元、よい表現、分岐などの因数登場素数の特殊な事情をしっかり扱う。

逆にこの程度の内容で帰結するというのは、或る程度構成に馴染んで来ると、
そちらの方が不思議になる。何もかもがうまく収まるような処方があるのなら、
それらはもっと裏にある一つのものが現れているからなのでは、と。
同じようなものがうまく現われすぎ、という心象を残している。


この心象はLangrandsオブジェクトの特定という次なる研究者の目標心となっている。
とは言うものの2段落めの箇条書きは推論の主要項ではあるが、他の分野に比べても量が2倍以上
な感じではある。とても難しい分野で定理であるというのは事実ではある。

理論には3通りの保型が現われる。
楕円曲線の保型性、楕円曲線からad hocに構成するGalois作用を受ける群の保型性、保型関数の保型性
の3つが出て来て、保型対称性の存在とは22行列への準同型写像の存在が最も正式な形である。
22行列のトレースはもっと大学レベル的な数学の指標であり、
22行列ρ(p)の det (1 - ρ t) = 1 - ap t + p t^2 左辺を計算すると右辺になるのがゼータ関数を作る。

即ち普通は複素数一つである指標を、22行列の原型を求めた。そこに保型対称性を入れられた。
数が複素数なら、22行列はそれよりも中身がずっと豊か、数以上の数と言われ、
それを支配している特筆すべき性質が保型対称性、この構成で、結論にまで至っている。

楕円曲線からad hocに構成するという所が理論が特別作戦的に攻撃していく場所である。
他は出来合いの理論である。
2023/01/01(日) 23:57:55.88
スキームとは何かについて軽くお話しておこう。
前々レスで図形に対しては関数集合がほぼ同じ情報量を持つだろうと推論された。
だが図形に対する関数集合って…、どんな関数集合を取ればいいんだろう?それは次の@

@関数全部の集合Rと、図形上全点で0になる関数全部の集合S、のペアが図形を表示する。
ARは和と積で閉じるから環で、Sは和とR倍で閉じるからRのイデアルである。
B抽象環論のイデアルは、極大イデアル・素イデアル・既約イデアルの3種類の基礎が存在する。
Cうちで素イデアルの定義が関数の積と非0域の拡大の対応に初等的にもマッチしている。
D1変数多項式の素イデアルはx−aの全てなのでaは点だしその全部がちょうど図形を表す。
E2変数以上では素イデアルは点ではないんだが位相構成からここでも図形を作っていける。
F多変数多項式環の位相構成を抽象環に使い抽象環から抽象図形を作れる。
G@Aの構成から図形に対してR/Sの商環があるはずだが閉じた図形に対しこのような関数集合の商環は作れないことがわかる。
H球面のような図形に対してユークリッド平面に1対1写像出来る切り裂きと貼り合わせをし上記構成は出来る。
IGHの視点を入れ部分図形ごとに関数環の零化イデアルとして表示し貼り合わせて全図形とする処方が最終形。

こういう風に作った図形表示をスキームと言う。
抽象環に関して構成されているので整数環に対しても素数スキームなどがある。
部分図形ごとに環を取るという方法を余儀なくされるので、
その部分図形を開集合と呼び、
最大部分図形でないもっと小さなものにも独自の環を対応させるようなさらなる発展をさせるJ。
部分図形-環対応の全体を層と呼ぶK。層は圏論的な整合性を持つL。
圏はコホモロジーを自然に持つので、この構成にしておくと人の感覚で思いつかないような結論を教えてくれるM。

結局スキームとは、適当に部分集合ごとに環の素イデアルから位相構成で図形を表示し
部分図形-環対応の全体は圏の整合性があって層と呼ばれている構造を持つもの。そのような図形表示。
また環と加群の理論から、作用素は環、作用域は加群となるので、
スキームは作用の機能を持ち、部分図形-加群対応の全体(これも層と呼ぶ)、となっているような図形上の何かにかかる。
2023/01/08(日) 17:14:14.77
最初に断っておく。フェルマーは関連知識積み上げて再挑戦扱い。
強がり言ったが、まだ全部すらすらという方向には行かなかったね。

解析学とか高校生が見るとはねつけるかのような固さに心が折れるが
しばらくやっていると、すらすらとなってしまうけれど、
フェルマー周辺も、そういう風に行きそうには思えるんだけどね。

複素関数の実質は4次元の存在とか、さらに多変数になって四元数にしたり
行列にしたりするとついていくのが大変という種類の難しさは
フェルマーものには無い気がする。方法は前々レスで尽きてる。
だからすらすら感を獲得したら、言語を習得するように語れるようになるはず。
サンスクリットやアフリカ語みたいなもので。


今日は読者のことは相手にしないで自分向けになるべく早くフェルマーを
果実としてたぐり寄せられるように書き出し。
とはどういう方向性になるか。概念リストと思いついた課題を書くようなもの。
理論家水準の前提知識があればそれでも十分役立つ。

前回は数学科3年レベルなら今回は多分数学科4年レベルなんだろう。
けれど大したことは無いので、例えば図形に色々な切り込み口を作って、それぞれ
違う名前を付けている、というような、一見多様過ぎても実は奥が深くはない
という種類のことを今日ではないがいずれまたみなさんに伝えたい。


来週は一般工学に戻るだろう。今年中に電験、放射線主任、ボイラー、技術士など
調べれば他にも様々にあるだろう試験を、つまみ食いして資格本体に親近感を持てる
ようなことも書き連ねて行こう。
2023/01/08(日) 23:04:32.11
この定理、プロでも理解している人が数的に少なそうだから、やっぱり
解きほぐして説明する責任を感じる。ネットにも2番目的な解説本も全く無いし。
強気だったり弱気だったりするのは心の内を表わしていると思ってくれ。

定番的な1番目的な立派な解説本は存在しているからそれに沿う。
大学勤務のプロ数学者とかはどれだけの人が読んでいるんだろう。
読んでいれば解きほぐした次ランクの記事出したりしてそうなのに。
当の著者も続き書けばいいのに、入門的な基礎論書しか書かないのは力果てた?


取り組み方としても駆け足では出来ないことがあるんだろう。
その本質はこれだと思う。嗜好品としてお酒やお菓子を愛好する人は多く
ずっと堪能しているし、いられる。

数学では証明自体の生理爽快のようなものを構築、酒や菓子や賭博のように
証明を追いかけることを嗜好とする。
そうすると好きこそものの上手なれ。
銘柄何百もしゃべれる人がいるみたいに、世界観として取り込める。

いちいちその段階踏破をする必要があるのを急ぎ勉強ではまだ試みれていない。
マニアとしての知識整理が自分で出来ていない。
そうすると定義だけ読めて証明がきちんとほとんど読めてない。


みんなにもここに書いてあることで気づきをもらってくれれば。
証明自体の生理爽快の構築が、肝心ポイントなんだ。
いやいやながらしない。

再訪に際しても、周辺知識を稠密化すると同時に、嗜好として臨めるその感覚を
作ってから戻って来るつもりである。
その感覚のヒント伝授をまたネットでも共有して読んだ人に受け取ってもらえれば、
福島にもまた役立つ。
2023/01/08(日) 23:07:10.52
普通はフェルマーが出て来れば弱気一辺倒のものを、強気の部分もあるのが期待を持てる
と思っておいてくれれば。実際に、定義は一つも漏らさず押さえてあるし、
定理を補題に展開してそれを集めて来て作る緩急の構造は把握した、こっちは程々。

定義は何々の何々を取り、何々の所に置いて完備化して何々と呼ぶ、のような
この程度の言い方の構造があるが、これは大学数学では普通である。
その意味でついていけない感じの箇所はあまりない。
まあ3年生用とされているはずのルベーグ積分や単体複体ホモロジーなんかよりはずっと難しい。
8章の井草曲線の辺りはなんでそんなことをしているのかはわからないが勉強不足と解釈してる。


各中身に入ってく。スキームという構造を前回も言った。
つまり関数(多項式に制限してもそれは関数)は、和と積で閉じるから環になり、
環にはイデアルがあり、素イデアルは多項式の素因子に相当する。
素イデアルだけから位相空間として図形を表示できる。

だいぶ枯れた表示方法だが、それだけから言えることをまとめて、さらに微分構造と合わせれば
よりよいマックスの把握ができるだろうということで、その枯れた部分の解析を
代数幾何学という。

しかし残念なことに複雑な何個穴のドーナツの表面曲面などを、一つの環に関する図形と
しては表わせず、部分図形ごとに系統的に包含関係があっても整合的なように環たちを
置く構成の貼り合わせとして定義すると、どんな図形でも表わせるようになる。


Q上のスキームS上のスキームX上のスキームYなどがある。
何だろう?多くの環や図形の操作を一元的に表わせる、代数幾何学のマジック概念なので
Q→Sを係数拡大、S→Xを多項式の零点図形、X→Yを例えば特異点解消などの図形写像。

こんな状況になっている。とすると係数ニュアンスの濃い方には整数論などがあり、
図形ニュアンスの濃い方は単体複体構造などがある。動かしていける。数学として
私の見るところ今も未完成なので、代数幾何学の新しい概念はこの視点からまだまだ有る。
2023/01/08(日) 23:10:15.66
例えばリー群SL(2,Z)、Zは整数で保型形式がこれ。
整数Zはスキームでもある。環なので素イデアルの図形構成として読むときスキームと言う。

Zの代わりに実数Rや複素数C、これもスキームである。
その構成は代数的には難しいが(例のデデキント切断などのあれ、そして代数体の整数部)
スキームと思い込んでいていいだろう。

さて図形的スキームをZの場所に入れることができよう。
その正体は部分図形ごとに比較的単純な環があって解きほぐして解釈することは出来るものだが
総体としてはリー群の引数としてそれはどんな物を作るのか。

こんなことが新しい概念というものの候補の一つ。
大きさのある超ひも理論の力の構造は、こういう視点から進展する可能性がある。以前シースター環かもとは言った。
逆に図形の方に体と整数を作ったり。整数の方に特異点解消や特異点構造論。


射影有限生成という言葉が(ここで想定しているテキスト本中に)出て来てる。
これはprofiniteなので類体論の副有限群である。無限次元ガロア理論の位相構造である。
なんだそんな単純な意味かという意味で指摘してる。素人でなくそこそこの人なら
知っていると思うのでね。

TlEというその射影有限生成群は、lエルを3以上の素数とする。
Z/nZという記号または[n]を、{0,…,n-1} mod nという巡回群として、
… → [l^3] → [l^2] → [l] → 0 という群の全射準同型写像が連なった系列を作れる。

少し考えればその全射の具体的作り方は大学1年生ぐらいなら自分でわかる。
この系列から各1個ずつ元を取り、(…, c, b, a, 0) のようなものとする。
この多成分データで条件は、その全射でc→b、b→aという元値と行き先値という関係であること。
その全体を射影有限生成群と呼ぶ。群なのは元同士の足し算が普通に可能だから。

左方に無限に続く以上、その全部は無限個となる無限群。この構成の群を、
無限次元ガロア理論の位相構造として、また楕円曲線からその性質を代数化するとき、2通りで使っている。
2023/01/08(日) 23:13:30.14
ガロアから変形環R、楕円曲線から楕円ヘッケ環Tが定義され、R=Tが主定理の重要部。
保型形式は、理論の問題言明部にはどこにも入っていない。
フェルマーはx^n+y^n=z^nだが、3次曲線化する。

係数→ガロア→変形環、3次曲線=楕円曲線→楕円ヘッケ環
係数からと図形からで、どちらからも保型対称性を表示する環の構造が現われ、R=Tと。

結構わかった気がしてきてないですか?
数学は定義をしっかり書くと証明は自明になる、そういう定義のつらなりを作ることが
美学でもあるので、言っていることをほぐすと、付随する性質もていねいに押さえると
証明はできているはずです。丁寧語は本文から飛び出して話しかけモード。

自分でするときはそうではなくとも、誰かができたと報告しているときはそう期待する。
以上の構造をち密に突き詰めると、ワイルスが言っている以上は証明ができている。
辿るべき重要箇所が報告され、中間点を稠密に埋めると理解が出来る。


さてまだそれでもまだ2合目か3合目。RもTも構成すら与えられていない。
整数論の古典的な仕掛けを使い、特性的な環構造と呼べるものを構成することと
表現、変形環、楕円曲線、楕円ヘッケ環、まだいくつか概念…、
それぞれの対象物が保型対称性を持つとは、何の式性質のことか書き出す。

また保型対称性を期待する曲線の居場所を記述し、そこへ楕円曲線からの導出をつける。
具体的にはパラメータの抽象空間が居場所で、楕円曲線の巡回加法群構造がN位数なら
その保型…(保型形式)のレベルはNとなる。

保型形式のレベルNとは、いわゆるf((ax+b)/(cx+d)) = (cx+d)^k f(x) の保型基本式で
kは重さというのだったが、行列((ab)(cd))の範囲をa=d=1modNなどに制限してその世界を考える指針のこと。

楕円曲線の還元、ガロア拡大の分岐、表現の還元などがまだまだ出て来る。
これらは構造を作るのに使った素数pを別扱いしなければいけない、そこの性質がpの2次式として
表われていて、すべてその式がそれぞれの文脈における保型対称性を表わす式だったということ。
2023/01/08(日) 23:18:05.64
ぱっと説明。楕円曲線はy^2 = xの3次式。係数は多くは整数に取る。これに関して、
・曲線上の2点の和を別の点に定義するような加法構造がwell-defined
・定義数式をmod p(pは有理素数)すると係数は有限体Fpの元になり、pによっては重根を持ったりもする
・重根を持つなどの退化を起こす素数の積を導手という自然数の定義とする
・係数を一般の体KにとりxもyのK⊂Lなる体Lの元になるというK係数L値点の概念
(・虚数乗法)
こんな感じで、楕円曲線は高級数学の出発点になる。2-3番目の話が還元。
楕円曲線の加法構造から、N倍で単位元に戻る点の集合を作れ、N^nでのそれなどを作っていける。
これらから作られる射影有限生成群がTate加群TlEという名前がついている。

一方、ガロア拡大L/Kは、多項式一つで記述される。
このとき素イデアルの分岐の概念があり、多項式と関係づく(代数的整数論)
やはりその多項式にまつわる素数に、一般の他の素数と異なる位置づけを与える必要がある。
すると楕円曲線側とガロア理論側で、高級数学に違う素数集合としての源泉を提供している。


次に表現ρとは「体Kの絶対ガロア群→GL(2,F)」という準同型写像。Fは体または環。
ガロア表現や保型表現という呼称の言葉もあるがいずれもこのデータ型の物。
Kの方の標数がl、Fの方の標数が0かpとなる。この辺の理論は標数を2つ使う。
標数0からpにするのはmodで同一視する方法、それを表現の還元と呼ぶ。
行き先が標数0はl進表現、pは法l表現と書いてある。ちょっと違うかもしれんが確かそんな感じ。

では、ある普遍的な方法で、det(ρ) = pの2次式とも書けるだろう。
これの満たす性質としての式が保型性質である。
保型には曲線いわゆるYやXとのつながりがあり、レベルというのがあるから整数の分数拡大をし
構成を積み重ねてきてその性質を示すのが主定理である。楕円曲線のとこ言葉足らず。そこもう少し構成がある。圏論も。


雑多になったが、読めないことはなかったのではないか?
再訪のときには証明を癒しの嗜好品として証明本体の構造までほぐす(ところまでしたい)。
同じ内容にはしないから再訪のときは今回不足している箇所をその時のメインにすると思う。
で、お正月モードは終わりにして工業モードにしようか。
2023/01/15(日) 17:15:13.41
唐突だけど自動車工学の話をしよう。
その内燃機関からエネルギーを取り出す構成が我らが発電所と共通している。
ほらもう唐突で無くなった(笑)

1回だけのつもりだったがコンテンツとしても2回ものなんだが3回になりそう。
今週は自動運転批判と自動車整備士的なの、来週は車体制御工学的なの
再来週はそして自然言語処理的なの。

自動車の次が宇宙機か農業か中性子分光学のどれか。2月。わかるだろ、
宇宙航空原発火力に雛形として使えるから少し回数を多目にという目論見である。

応用が利くので自然言語をコラボさせて濃厚に。自動運転の知見に連結したいと思うし
原発からすると他分野の自動車で作ってから移転するときれいな技術が出来そうと、
そのように思われるのである。なぜならば単独機械だけ扱っているのでは得られない
相対化の視点を必ず付加的に得ることが出来る。


何億台も作られて安全が磨き上げられている自動車の仕組みを読み取って発電所の
ブラッシュアップに利用する発想である。調べてまとめて持って来て語る。
そこには意志推定、単輪操作、ギアチェンジ、コリオリ力利用センサ、スタートアップ論
省エネ、再利用、法令なども工学的に興味ある物が含まれている。各論は後ほど。

また業界外から口出ししてあちらさんに言えることもあろう。
安全交通論について語り福島県の交通を向上しよう。
2023/01/15(日) 22:10:05.92
まず自動運転に関しての提案は、弱いAIと強いAIの境目は越えることが出来ないの
ではということ関係。無理な物をあたかもシームレスに踏める只の段階かのように
レベル12345と呼んでみたところで、解決を可能にする方法論とは呼べない。

自動運転の本場はアメリカだが、日本のロボットのように、積み上げても進まない
状態になると思われる。実際今、誰も何もアイデアを持っていない状態。

強いAIは理論が出来るまで回避した方がいい。代わりの目標が本旨である。
小脳と大脳のことに関係している。小脳の方に多くを配分する。
それでは代わりの目標とは…(ここでテロップとコマーシャル3分)


交通事故回避を強いAIと無関係に出来る。オブジェクト認識も無く視覚認識も無く出来る。
それだけ達成出来れば結構十分なんじゃないか、ということ。
そのための方法論は強いAI狙いの自動運転とは違う。

今まで自車のセンシング力と認識力を上げる方向で、開発が進んでいた。
だが無人車が動いている様子は、どうにも見る者に強い不安感を抱かせるものだった。
本当はこの自動車は何を考えているんだ、という。

だから無人バスがやって来ても、無人の配膳車や警備車がやって来ても、また清掃機でも
定番になるとは賭けられない直感を、見る者に呼び起こした。
清掃機は売れてはいるみたいだけれど、よほどフローリング広間な間取りの家庭。
あの掃除機は暴走にも対処出来るから遊ぶの例外である。

やはりここの直感をほぐすのは、アニメ漫画の親切なヒト型ロボットに相当する強いAI
がないと多分困難だろうし、よって無人何々は定番化しにくいだろう。
これが自動運転がずばりぶち当たっている問題である。それで代わりの目標。
2023/01/15(日) 22:13:35.79
自車の性能向上を狙わず、通信で連絡を取り合う間柄の、一つの車体がいわば一つの
分散処理プロセス、その調整として事故を無くすIoT型の方法、これが代わりの指針。

分散と書いているので中央指令は不要に構成出来る。
メーカーと自治体と警察にペナルティ・インセンティブを付ける政治的方法はいいと思う、
いったん交通事故が起きるとかなり悲惨なことにもなるので、もしうちの国が遅い場合は
他の国で、この進化スキームをやってもらってもいいな。

機械学習と同じく、すいすいと進んで実力がついて、交通事故が皆無になる。
技術体系が出来ればどこでもそれを使えるし。
毎日のように痛ましい事故のニュースを聞いたが、それが皆無になるなら、自動運転とは
別の段階として、いいと思うだろう?


GPSが衛星通信を続けているように、またカーラジオが動いているように、また各自の
携帯電話が動いているように、自動車は電波の送受信機能は持っているので
近隣車全部と通信をする。

通信していて自車の情報(車体サイズ、運行状況)をお互いに正確に伝えていれば、
運転手がミスをしている時に、車の方が運行権限を取って、衝突させないように
出来るだろう?

ガードレールやガケ、交通標識、工事標識、またイケズ石みたいな我が家には寄らないで
という発信者は、IoT(Internet of Things)でのチップを付ける。
それも地点情報ではなく曲線情報を伝えれば、チップの数もそんなに要らない。

二輪車と車椅子にも付ける。この範疇まででシステム設計をする。
運転の主役はドライバーであり、自動運転機構ではない。
それでいてこのシステムならば、交通事故が皆無レベルにまで減るはず。
2023/01/15(日) 22:17:09.98
歩行者と動物、一般の壁にも付けてもいいが視覚認識がメインで次の段階。
上記システムだと、体にIT機器を付けて居たくない歩行者が一番の問題として残るが
歩道情報を車が持っていれば、安全はかなり確保されるだろう。

厳密零でなくとも二桁落ち級程度に大幅削減出来ればいいとする。
車体が分離してとか、災害の玉突きがあってとか、重量慣性管理を失敗して、とか
あるとしてもである。

本旨は伝わっただろうか?システムを実装していただければ、
3行上や6行上のような例外的な状況以外では交通事故は無くなると言える。
従来の自動運転の計画案とは異なるが、良質の自動車工学上の目標である。

すると自動車同士の衝突はもう無いし、電柱やガードレールにはぶつからず、山道隘路でも安全である。
歩道を法令に従って歩いている歩行者に自動車が接触することももう無いのである。
自動車庫入れは視覚ではなくIoT通信で無視覚で実現させる。


このためにネガ・インセンティブを設ける。数字は変えてもらっていいけど
事故の金銭損害を換算して、メーカーに2割、自治体に1割、警察に3分。
車同士なら20+20+10+3=53%がそちら、47%が運転者と保険会社と所有者。
対人なら、これは重大過ぎるので言えないな。それなりの制度で。
自損事故なら20+10+3=33%がそちら、67%が運転者側。

事故直後に炎上して大変な事態になることもある。
第2のCPUを置いて、他の電源が切れても炎上水没大損壊時に乗員を確実に脱出させる仕組みも
作るべきだろう。それはインセンティブ回避で急いで搭載がされるはずである。

メーカーインセンティブ、そして道路情報をこと細かに登録して提供することに関して
自治体の役目があり、警察がそれらの管轄行政なので監督業務に不足があったとここにも
金銭負担、という構図。
2023/01/15(日) 23:05:31.40
トラック、バスについても四角い大きな車体の自車情報と慣性管理がしっかり
していれば同じであるし、そうでなければならない。
ならない、は分散プロセス管理のソフトウェアに課される条件。

そのソフトは各車の内部CPUが持っていて、緊急時に事故を発生させないようにする。
また自動車にはブレーキ等の意志推定という機能がついている。
強く一定以上でずっと踏まれるとき、運転手の意図に合わせた処理をするというものであるが、
この機能も合わせ持ち、調整して無事故果実を取得すべきものだろう。

多くの例で電車と同じく停止急ブレーキがいいはず。衝突ショック・道路外脱出よりずっとましである。
動いていなくても突入されることはあるが大半はいい。違う状況は研究してもらう。
このシステムで秘密車の問題はあるが交通秩序の方が上位だろう。通信し合うことは参加債務的責任。

ぶつかりもしないのにシステムが取っちゃって、という問題が過敏過ぎる時は出て来ると思う。
渋滞の中でお互いの車が過敏になってしまって、自動システムが前面に出てにっちもさっちも
というようなことの試行錯誤は初期はあるかもしれないが、ちょっとした調整かと。
制限速度も法令速度で走行するのではなく、50km制限なら80kmぐらいまでと
30kmオーバーまでは自由にすることとし、それ以上は車体的に不可ぐらいのゆるさでいいと思うし。


以上、このような自動車工学のシステムは、開発時に商業機会が有って廃炉費を足せる可能性があるし
福島原発の運搬や市民生活に資するし、負のニュースも減るので仕事の円滑度が増していいことが多い
という話題であった。
新原子炉を開発するには自動車に詳しくなることが得策、これもある。
原発で工夫した化学知識の中から、人工ガソリン製造システムを作って自動車業界側に渡すなど。
これも商業機会だし出来ないはずがない。

原子力自動車や石炭車、地熱自動車などのゲテ物も考える。
配位子場理論とか使えないかな。使えないだろうな。それでも無理くり持ち込む。
↑これは冷温の非常にスローな自動車。そのうちスレ内で設計を示して見せる。エネルギー差のあるところ駆動系あり。
車は中心にエンジンを置いてシャフトやガス流れで構成するモデル工学。抽象化して原子炉と一つの理論に。
2023/01/22(日) 17:18:52.19
自動車工学。なるべく多くの概念固有名詞の書き出しをしたいんだ。
抽象論ならどこのビークルにもある。工学抽象論をここでもなぞるのではなく
十分に車分野の特徴を取得してからはじめてよしとすべきものだろう。
だがその十分な取得がまだ出来ていないので今日は出来ることをする。

参考書は1960年代に講座などが複数あった。今は少ないようだ。
板金、材料、電子回路、図面など多岐な基板の上に有り、続けているとそのうち
車製作の包括的知識が得られているというスタイルを目指す。

一週間時間を取り来週もまた機械系自動車。
エンジン回りの形状を拡大したような原発火力発電所を造ることを一目標に。
きのこや箱型に近いままでも共感覚を刺激する発電所デザインも。
縮小して何かしら生物体的な雰囲気につなげることも。
一方、法令を法律AIの試みで整理するのも面白いから次。
どうやって作られているのだろうか?一般的に分解は大きい物から見ていけばいい。
素人はその分解が停止しないと思っているが玄人はその分解系列は停止して仕上がる
ということを知っている。近似は準正解に近付いていく。

最大なのは板金で、天井・前面パネル・後面パネル・側面パネル。
底面は四角形(前が少し幅広い縦長の変形長方形)。
底面は平坦面ではなく強度のためのでこぼこと配管固定用の出っ張りはある。

次がエンジン回りで、ピストンが上下している間に、ガソリンが噴き出して
圧縮タイミングで燃焼し、その時に押される力を、ロッド・シャフト・トランスミッション
などという金属メカの機構で伝達して、車輪の回転力にする。途中にギアも通す。
この配管、運転席からの制御機能、点検機能の配置が、ここにある。

次が内装の多くのプラスチック、家電でもそうだが図面設計して金型作って
入れるだけで成型された物が出来る。ガラスも割れ方の特殊なものが使われる。
次が布のようなものが内部至る所にある。
2023/01/22(日) 23:34:55.35
言葉とか間違いだらけなんだろうけど、まあいいじゃない。ステップ後に合えば。
突っ込む車キチは、是非その姿勢で原子力も学んで(勧誘)。
逆に宇宙航空に進めば、あなたの知らないトピも出て来る。
ロボット自動車整備を作り、ロボット電線管理を作り、ロボット大工を作り、廃炉という方向を目座そう。

さて続き。もう一方の雄的主役が車内電装。プラスチックに穴空けるように設計しておいて
意外とはめ込むだけ。配線は固体の中に埋め込みなどしないので空中にある。
エンジン回り電気配線、ランプ、GPSカーナビ、エアコン。

そしてタイヤ。排気マフラー。タイヤが高度な物があるのは想像通り。
ブレーキ機構はタイヤにあり、いくつかの締め付け方法。
ハンドルステアリング、アクセル・ブレーキ・クラッチのペダル。ギアシステム。
エンジンスタートのイグニションシステム。

そして運転補助機構。機械システム上問題が起きるケースに対して対処がしてある。
エンジンストップ、急ハンドルロック、横すべり、旋回ハンドル操作のアウトレンジ。
状況を判断して後輪のこっち側の回転を増やすみたいな。
座席とかドア構造とか収納とか。
そしてエアバッグ。急燃焼して窒素を出す機構という。
さらにセンサは各箇所にある。判断の根拠となるので。O2センサや温度計など。以上。
 
 
自動車という概念を持たなくても以上の説明で動く自動車が作られて
試行錯誤の経験により仕上がって行くのだから、基本コンセプトを教えた上で
AIによる自動進化をさせることが出来よう。

その自動自動車進化AIを作って生産される新型自動車は価値があるだろうから
市場で廃炉費の足しに出来そうである。また同じシステムで原発進化も出来る。
わりといい感じだしそのソフトは将棋囲碁の例からしても10年以内に出来そうな気はして来ないか?
もう少し概念を明確にして行かねばなるまい。
機械としての生物と設定すればそちらの方にもまた使えそう。
2023/01/22(日) 23:36:22.68
自動車制御工学の話を或る程度。この分野はタイヤ力学と車両運動に二大別される。
タイヤ力学が非常に重要なのは当然である。路面が凍結していたら、土や砂利だったら、
それでなくても変形、劣化、速度による非剛体化の変化。元々剛体などではないが。
二輪車ではもっと大事になる。
自転車の動きをタイヤを見ずに、伝達関数とかだけでやったらちょっと。

タイヤで一番大事なのは旋回時の力の伝達である。そのため
コーナリングを形容詞に特性・動特性・パワー・フォースなどの言葉がある。
実は上部が内側に傾いていてキャンバ角。
着地点中心と外力作用中心のずれが起こすトルク(回転喚起の力)をセルフアライニングトルク。

着地点ではトン単位の重量で結構硬ゴムで作ってはあるが相当に変形し、
ハンドル操作と旋回動作の関係式に影響して来る。昔はアナログだが今は運転補助系ソフト。
さらに制御工学の方法では時間次元を掌中に扱えるのであり、振動における
例えば位相の遅れなどの現象が式にして語られている。時間性のことを動特性と呼ぶのである。
 
 
もう一方の車両運動は他のビークルと共通する話が多い。
力学の方程式を立てて、ラプラス変換して応答特性を見つめるのが基本戦略。
但し車の特徴として、接地状態が基本でそこからずれても瞬時に戻って来る。
そのことと、速度・外部環境でタイヤ効果の抽象モデルが少しずつ変わる。

よって力学の方程式はそこの部分だけは簡単でない。調和振動子でないのは注目に値。
純解析的な式では書けず、項を増やしていくことで現実に近付いていく。
この分野も化学シミュや原子核と同じく、現象論的な式開発の余地がある分野なのである。
この2次元ビークルはそのために、航空とは別の視点からの精密化が理論にある。
対地摩擦が負ける速度で、スピンなどは式からの特異点の一つである。

ビークルは運動学管理、プラントは出力的調整管理、それ以外に補助システムの水や電気などの管理。
制御として管理する物が違ってはいる。
ビークルとプラントは動物と植物に相当する違いだが、それなりに考え方は役に立つ。
原発事故は制御工学的には植物が起こした事故である。
2023/01/22(日) 23:37:09.90
四輪車の運動力学を記述する。
車両の質量をm、車両の走行速度をV、時間をt、(ラプラス演算子をs)。
動作の種類はx方向y方向移動、zはほとんど無く、三軸で回転。
xyzは2次元性のために取り方に混乱は無い。
xが前進、yが左寄せ、zが上。

z軸回りの回転は進行方向が変わること。これをヨー旋回または単に旋回と言う。
x軸回りは左右の高さが変わることでロール。
y軸回りは前後の高さが変わることでピッチ。

概念の使用頻度はヨー時々ロール。反時計が正。
ヨーが正は左旋回すること、ロールが正は左が上がること、ピッチが正は前が下がること。
航空ではyが右でzが下。航空でピッチ正…前が上がるの方が縁起がいいし正常を表現してるから。
 
 
四輪車では車両重心と前車軸、後車軸がある。
前者の距離をlf、後者の距離をlr、足した量l=lf+lrをホイールベースと言う。

ヨーは通常の方向変換なのであり、ヨー慣性モーメントをI、
ヨー角をθ、ヨー角速度をr、と書かれている。
慣性モーメントと出ている以上、方向を変えようとトルクをタイヤを通して道路に課しても
Iで割った分だけが実現するのである。

通常車は前輪で、4WDは前後輪を動かす。前輪が向きを変え車体とは角度を持つ。
これを舵角δと言う。
またコーナリングパワーという概念。前輪と後輪は2つあるが1つずつの量としてKfとKr。
この項の効果が車体について立てられる運動方程式に入る。

タイヤが進行方向に対し斜めを向いているときは、ミクロに見れば必ずすべりが接地点にて
あるはずである。そこでこの斜め度の角を横すべり角という名前βと呼ぶ。
一般に四輪車は前の方が後より少し幅が広い。シミュレータと風力応答ではこのことは使うが、
実は幅情報はあまり要らず、剛体としてのヨー旋回方向の慣性モーメントがあればいい。
2023/01/22(日) 23:38:19.38
オシロスコープやパルスジェネレータが交流電圧波を出力しているとする。
端子に外部機器をつなげばそれを交流電流として利用出来る。このとき
交流の実効値とは、例えば電球を負荷Rとして、各時間 I^2 R = V^2 / R が
電力消費されるが、電球は直流でも交流でもいいので、直流の等価電圧のこと。

波の最大値÷実効値、をクレストファクタと呼ぶ。正弦波なら1.414である。
一方、I Rという電圧の、平均値からの差の絶対値、の1周期平均を取れる。
実効値÷これ、は実質的な2次平均÷絶対値1次平均、波形率と呼ぶ。

ここまではどの形の波にも適用される概念。
次に、矩形波を考える。それは0の上に或る幅の長方形台が周期的に乗るような波。
1周期を時間100%とするとき、台=パルスの幅がN%にあたるならば、
デューティ比がNのパルス矩形波であると言う。
 
 
ところで福島と外部とを行き来する人の相当数は高速道路を使って来る。
そのことにつなげなくても全くいいんだが、そば(蕎麦)論。
そばは日本人全年代で人気食品だし、車のサービスエリアに必ずあるし3分で食べれる。
暖まるための最短のスナック軽食だよね。カツオブシつゆ味。

これは練り物なのだから宇宙食みたいに練り込んで完全食品に出来よう。
カロリーメイトとプロテインとミネラルと栄養素。
アレルギーはあるのでアレルギーフリーな作り方。味は基本的問題。
3分で食べれて栄養まで完璧な食品になったら、仕事に有用なので
健康と効率に資する。よってこの研究をして商品を出そう。

来週までに概念固有名詞数を増やすようにし目標30個。その説明文を付ける。
2023/01/26(木) 08:29:12.13
test
2023/01/29(日) 17:16:07.03
ちょっと中学生の数学でもしてみる。
以下標準的に図を描いてもらう。CをDより左、どちらもABより上。
正負があるだけでこれらも交点の延長か途中かも同じ処方なので本当はこだわらない。
中心、上、外側下へとたどる流儀。共通外接円。角度記号∠適宜省略。
 
@円周角の定理、A方べきの定理、B正弦定理の証明。
底辺AB、△ABC、△ABD、△ABO、外接円中心O、外接円半径R。
COを延長しABと交わる点をE。CBとDAが交わる点をF。
OからABに降ろした垂線の足をG。
 
 
@2直角 = OCA+OAC+COA = EOA+COA
二等辺三角形なので、2∠OCA=∠EOA
B側も合わせ、2∠ACB=∠AOB
Cの位置は任意なので、円周角の定理∠ACB=∠ADBが成立する。
 
 
A△CFAと△DFBは、Fにおける角が対側で等しく、円周角の定理で頂角が等しい
相似なので、辺の長さの関係式、FC:FA=FD:FB。
ゆえに、FD・FA=FC・FBが成立する。
 
B円周角の定理より、∠ACB=∠AOG。
R sin∠AOG=AG。 ABはこの2倍だから2R=AB/sin∠ACB。
 
中学内容とはいえ難しい話なので、結果だけ覚えていることも多いだろうが
これで幾何学の公理に着地したはず。
2023/01/29(日) 21:20:16.76
このようにユークリッド幾何学のことも時々入れてみる。
読みにくいかと思うので連続しないような形で。
初等知識の基礎への着地は、並列させて行うことが良い勉強スタイル。

余弦定理、ピタゴラス定理、三垂線定理などどんな証明だ?と結果しか
知らない状態になっているのが理科系でも普通。
温故知新で触っていれば新しい方法で、電磁波や流体の問題を解くようなのが
見つかることだってあろう。研究とはそういうものである。
役に立つこと以外も何でもつまむ。5分の1ぐらいが真に役に立つだろう。

中期的な方向性として円錐曲線のユークリッド幾何学をここで共有したい。
前レスは円の性質が、中心からの距離が等しい点であること、
それゆえに中心と周上二点で作る三角形は二等辺であることなどとして使われた。
長さも相似から取り出して、式に仕立てることが出来た。
 
 
円錐曲線では焦点と固有直線の推論から同じように全ての結果が出る。
復興させる価値のある技術体系と思う。それは圏論と同じような意味で、
制約した手法で結果を導く取り組みなので、
磨き上げると、別の形の抽象論をもたらせる可能性がある。
つまり新しい数学理論の萌芽を読めるのである。

円錐曲線はいわば楕円だが、これが楕円曲線として深い数学の起点を与えている
ことは一般にも知られている。楕円そのものではなく長さを図ることが必要だが、
深い数学の結果は初等幾何的方法では足りない。何が足りないのかの差分を判定し
新しい公理の形を見つけることで初等幾何を現代化出来る。

また代数幾何では線織面やリーマン面中の27直線など分野の人なら知っているが、線に対し
現代化初等幾何でも他でも新しい抽象理論が投入出来ると、計算や定理で出来ることが増え
結果、物理理論に役立つ可能性だってあり、我々も可能性のあることをすると。
いわば本質がバルク空間にあっても表面を引っかく制限的手法が、結局はホログラフィーで内部まで支配する。
いわば統一理論があるならそのユークリッド幾何アルゴリズムもあるという仮説である。
2023/01/29(日) 21:21:54.69
来週はまた全く新しいテーマに行き3回を一般農芸、植物生理学、植物内シグナル論とする。
植物の応答として環境問題を語れる言語を共に学ぼう。
植物は実験がしやすく、病気なども動物と違う面があるとはいえ、共通することの方が多い。

分子生物学としてはほぼ同じで、地球上のバイオシステムの一として同じく非常に複雑なシステム。
そして例えばアレルギーはあるのかな?みたいな研究が動物に役に立つ。そらそうだなと言われればわかるね。

つまり使える範囲で使えばよく、またもちろん福島県植生論の意図を持っている。
禁忌な研究テーマとして植物に動物からの遺伝子を放り込んで行くというのがあるが。
もし動物が居なくて植物だけの世界だったらどんな進化をするんだろう、というのが見れてしまう。
他の天体ではそんな星がある可能性はあるし。
 
 
自動車トピはこの後に続ける。エンジンのかたまりなどについて、これを作りたいな
と車関係の人は思っていると思う。再訪の時はこの機械の製造法そのものをやる。
するとよりよく理解できる。

実のところ製造は3Dプリンタでもいいのだし、この分野で丁寧に方法を押さえておけば
廃炉用に機械を作ることにつながる。
自動車工学はロボット工学を学ぶための、収穫のある回り道なのである。

レシプロエンジン、シリンダなどかっこいいよね。
機械工学科の人はこのような機械への思い入れを抱いて学業に励むんだろうけれど
逆に、本質はそこにある。

この機械を作れれば、我々が手元に製造技術を持って臨める。
図面作りから、製造法まで、今年の間にこのスレで案内出来る見込み。
そこを基礎技術にして、また廃炉やロボット作りの計画を立て直す、という案。
2023/01/29(日) 23:50:22.95
クランク=回転を上下運動に変える機械要素、シャフト=棒
機構のうち変な形に作られている中央棒のことを指す。画像検索が手っ取り早い。

コネクティングロッドとは、クランクシャフトとピストンの間に取り付けられていて
回転→上下化の実質な担い手の、虫めがねみたいな単純形の金属。

カムシャフトもクランクシャフトに似ているが、もう少し丸みがあり仕組みは全然違う。
クランクは折れ曲がりを使い、カムは直接押す方法で機構の大元となる。
 
 
リーン=混合比の意味で燃焼が希薄であること。逆がリッチ
パイロット=先行的・補助的
サクション=吸い込み
インテーク=取り入れ

タンブル=縦旋回、スワール=横渦
ベベルギア=傘歯車、ヘリカルギア=はすば歯車、力の伝達部に。
ギヤトレーン=トレーンは列車、ギヤが同軸上に並んでいること

フィラリッドfiller lid=給油口のふた
ライナ・ライニング=裏地
ジェネレータ=発電機
オルタネータ=交流発電機、交互に磁極が通過する様子から

インバータ=直流を交流にする
コンバータ=高圧直流を低圧直流にする
回生=運動エネルギーからバッテリー蓄電

レギュレータ=圧力制御
ゲージ圧=大気圧との差圧
三相交流のUVW=相の名前
クロムモリブデン鋼=圧縮天然ガスCNG車で容器用
2023/01/29(日) 23:53:02.68
バルブ=制御弁
ノッチ=欠けること
ノッチ=自己着火
イグナイタ・イグニション=点火
ワイヤーハーネス=電線などを束にしたものを指す

クリープ=半分クラッチがかみ合っていてペダルを踏まない時にゆるやかに進む車の動作
アイドリング=機械が無負荷のままオンになっている状態

ECU=エンジンコントロールユニット
F/B=フィードバック
PWM=パルス幅変調、インバータ関連技術

ステッピングモータ=回転角をデジタルで決めれるモータ
ステータ=モーターの止まってる方、ロータ=モーターの動いている方

オクタン価=ガソリンはCが5-9のアルカンが主成分だが、軽く直鎖の分子が
ノックしやすく、ノックしにくさとして定義された指標
ディーゼルはCが十数個のアルカンである

NOx問題=エンジンの高温でN2とO2が化学反応すること
三元触媒=Rh、Pd、Ptは触媒となり様々な気体分子をCO2とN2にする
EGR(Exaust Gas Recirculation)=NOx処理の方法の一つ、排気ガスの一部をエンジンに再流入させる
キャニスターパージ=燃料蒸気を吸収する活性炭装置

ニューマチック=空気
オリフィス=流体を流すための小さな穴
スロットル=絞りのこと、面積を減らして流量制御

トラクション=引っ張ること
2023/01/29(日) 23:54:20.94
ダイヤフラム=音と電気を変換する膜、又は適切なオンオフと逆止弁と往復運動で輸送する形態のポンプ
ピエゾ抵抗素子=圧電素子

プランジャ=電磁石の鉄心
シャシ=自動車の骨格的な部分を言う、旋回時に使うサスペンションも

トランスミッション=1-4速などのギヤを変える装置、他のバリエーションもある
デフ=旋回運動で内外車輪の動作を調整する
トランスアクスル=トランスミッションとデフの合体

ステアリング=ハンドルとその補助を合わせた部分
ウエス=ぼろ布、機械工学用語

サーミスタ=温度による変化が大きく温度制御に使われる用途の電気抵抗
Oリング=配管継ぎ目部など密閉用のゴム製の丸型輪素材

スプロケット=チェーン用の歯車
ソレノイドバルブ=電磁石で鉄心を出し入れする仕組みの流体制御弁
アトキンソンサイクル=内燃機関用に通常の熱力学より改善された周期動作

HVバッテリ=hybrid vehicleのこと
トルク=力のモーメントで力の大きさ×支点作用点距離

プラネタリギア・サンギア=歯車の組み合わせの形態で、中央固定とその回り遊星型のもの
ブラシ=モーターなどで磨耗させず通電するための柔らかい素材
シャント=分流のこと
SOFIS=fuel injection systemのsophiscated and optimized
空燃比=そのまま空気と燃料

全然順番が整理されていないがまあわかりにくくは無いだろう。
2023/02/05(日) 17:20:03.26
著してみたいことがあるので今週は腫瘍論で。植物は来週回し。
端的にがんが解けた気がする。きわめてあら削りだが、ワイルスが行けそうだと思った
完成7年前の出来事に相当することだと思ってほしい。コンセプトを報告するぞ。

ここから3回は白紙出直しをしなければいけないような、未熟のものだが
道が通じている、と思った感覚。それを書いてみるのである。
構図までしっかり伝わるように書いて、人に投げたい(笑)。
 
 
率直に言えば、AIを用いたタンパク質の攻防戦である。
欠失タンパク質を補い、ブースト系タンパク質に違うものをぶつける。

入れ方は幹細胞を改造するか、膜に包んで体内に置く。

実は、細胞内環境と、人体環境は問題の解き方が違い、本当は細胞内環境として
タンパク質攻防戦をしないと勝てない。

ここはこれから解くべき問題である。
だけれど、タンパク生産を封じた後に生成能を戻して、というような実験はあるので
何か方法あるのでは、と思える。
 
 
有機分子には「意味」がある。これは自然言語と同じ意味での意味であり、
ニュアンスの奥行きまで含めて、自然言語を超越する水準で意味の深みがある。

人工有機分子を作ったことにして、タンパク質の相互作用を「計算」することは出来る。
細胞外から細胞内に入って作用する計算も可能で、上の難点を回避することも出来る。

変異に勝るスピードで次々とぶつけていく。これは多剤使用と同じ論理。
以上を、人工計算システムに乗せ、対抗する。
正しいアプローチが次々と来ると、相手は普通の意味で負ける。
2023/02/05(日) 17:24:00.60
上記の内容に対する注釈や趣旨説明として、以下を続ける。
原子力や宇宙関係で増えるかもしれない疾患に対抗し、その他の市民社会の普通の
病気からいくばくかの利を廃炉費に充当出来そう。原発に。
また福島以外の宮城と岩手の町をあえて震災前ものに原状復帰するべき。その費用に。

コレラ、ペスト、天然痘、結核、エボラ、麻疹(はしか)など人類は
19世紀までは感染症の脅威にさらされて、計算出来ない未来を送っていた。
これらは抗生物質と、免疫的なワクチン操作と、ステロイドなどのホルモン流用で押さえ込めれた。

あるこつによって押さえ込めれたし、ミクロの製品の効果的な使い方を知ることだった。
がんとの攻防戦はそれと相似的に並行しているシナリオである。
物理が理論の包含関係の輪が何通りにも積み重なり、その度ごとに適用範囲が拡がるのと同じ。
感染症が古典電磁気学なら、がんは量子電弱統一理論である。
 
 
言葉が微生物から、タンパク質になる。古典電磁場から量子電弱場ぐらい違い、深くなる。
しかし、シナリオは並行する。攻防戦を戦い抜くと、押さえられる。

今の手法を、抗がん剤と免疫として、そこから進歩のために否定的に見てみよう。
切除と放射線は他の方法だが、こっちは省略。

言えることは、武器準備側の変化が遅い。出来合いの仕組みを使っている。
万人に最大公約数的に同じ物質を用意する。
抗がん剤は、正常細胞との害反応のわずかの差を使うために、苦しい。
免疫は期待がすっぽ抜けて、全然無効になることだらけ。

思えば、その後に分子的な基礎も、遺伝子学も十分に準備がされてきた。
フルスクラッチで、計算攻略でいいだろう。
2023/02/05(日) 21:10:54.29
関係してくるのは生物、化学、情報。
後二者は計算の支援を与えるもので、メインのデータは分子生物学の
これまでの業界の研究業績的知識である。
実際、発想の起点は、この分野の雑誌を見ていて、雑誌のどれを見ても
分子図は割と少ないし、せいぜい静的に描かれているだけだな、
おそらくはどの研究者も分子知識をあまり背景に使用していない、と気づいたことから。
日時まで言えば2/1(水)am11:30頃、雑誌のその辺の記事を読んでいた時。

有機化学は、有機分子が自然言語にも勝る意味を所有しているし、
新しい分子を作れば、それだけで新しい意味を作り投入して行ける。
そして現代の計算化学で、有機は計算される。
 
 
なんか分子計算の難しいようなことをよく書いてあるが、多粒子系のシュレディンガー方程式を
量子力学の範囲で全粒子を表現して書いて、全自由度は計算せずに、
つまみ食いで選んで時間を進める、モンテカルロの方法で、
厳密さにはあまりこだわらない気分ですれば、結果らしきものを得れるという
その程度の手法ですればいいのでは、と思う。

計算の方を何回もすればいいのであって、厳密さにこだわって粒子数が電子などまで
含めてNなら、Nの3乗やら4乗やらと悲愴な気分になるより、
いくらNの何乗だろうが、百個以内ぐらいを選んで、らしき時間後の結果に到達できれば
それでいいという手法なら、大型分子だろうと問題がない。

こんな方法で全部を計算してしまう。相手側分子、こちら側の投入候補分子。
それを投入したり、DNAにしたり他の形にしたりは、生物的なことで、次に書く。

自然言語にも勝る意味を新しく作っていけることによって、がんに勝っていくのである。
場合分けの膨大な実験データ集だった分子生物学に、
動的で、意味含有的な、そして計算も新出も可能な基礎が付く。これが武器。
2023/02/05(日) 21:13:19.41
細胞内と人体内と述べた部分についてのコメント。
例えば糖尿病ならば人体全体について血糖値の問題となる。どこかにインシュリン生産を
一つおけばいい。遺伝的に物質が欠損して体がおかしくなる種類の病気ならば、
その物質生産をどこかに置く。こういう種類の治療を遺伝子治療と言う。

足りなかった物を、生産するように改造した改造細胞か何かを入れること。
幹細胞の形にして骨髄に入れることが多い。物質が生産されればどんな形でもいい。

これに対し、細胞の中は別世界を作っている。例えばp53という物質が欠けていて
細胞に機能不全が起きているとする。人体の中のどこかにその生産体制を置いても
役立たせられない。その欠如ががんの特性だとして、この方法でがんの中には届かせ
られない。物質環境を完璧にするという強制力からのそのがんの正常化は出来ないのである。

という意味。部分的事例はあってもまだ解けない問題。
これに対し、抗がん剤や免疫はもっとあらっぽく表面から中までバリバリ攻撃する。
物質の正常化ではなく潰していく方法でやっている。
 
 
中でも免疫治療は第四と呼ばれることもあるし効くことも外れることもある。
免疫チェックポイント阻害というネガのネガの方法など、取り組み方もある。
人体の免疫システムを使っている。この方法で治療法開発がどんどん進んでいけばいいんだが
がんの変異は強力で、必ず解決するとは言い切れない。

mRNAワクチンという物質生産システムを組み込む疾患治療法は最近知られている。
これはそう遠くはない。危険だが、がんは難病なのでさらに馬力を入れて利用していく
という方法で、もっと包括的でリアルタイム、対個人生産、投与にも多手法利用でやる。
2023/02/05(日) 21:15:59.24
ところで少し基礎。遺伝子とDNAは知っているだろう。何を作るものなのか。
全て、タンパク質を作る。コードに従って、アミノ酸を持ってきて、アミノ酸の連接を
タンパク質なる機械として解釈して、その機械に生物体を作らせる。

DNAには開始部分の記号があり、無駄部分が多く、開始記号から始まる有用部分が離散的に
コードとして置かれている。それぞれの細胞核の中にこれがあり、23染色体に
適当に分かれて、2万5千ほどか。この有用部分が遺伝子と呼ばれる。
男性だけに出る病気は、たまたま性染色体の同居なので性差になる。
 
この2-3万種類のタンパク質から、生物体は出来てしまう。どうしてそうなるのか、
器官や感覚器や手足や意識が出来て、何十年も活動するようになれるのか、未踏の学問だが
読み取って動かしているだけでそうなる。
 
 
その変異があると、多細胞生物としての連携が壊れる。思えば、多細胞生物が成立しているとは
DNAの中に言語として生物そのものを発現させられる、同量の情報量が入っているということ。
大した表現力で、結局はこれをしっかり解くことが早道。
しかしそれがまだ解けなくとも、がんとの物質の攻防戦は出来る。

今の時代には変異でどこが正常と違っているかが一応は全部わかるし、さらにAIにより、
特性との相関を提示させることもできる。その視点からの研究情報をもっと貯める
必要はある。そして間接性や変異の場所に種別があったりする概念が出て来る。次レスに書く。

免疫だろうがmRNAだろうが抗がんだろうが何でも、量子化学にして計算してしまい、
その基礎付きから、使える他の新規手段も思いつかれて、有機化学的な言語意味を載せてがんに向かう。
間接性もその方法の掌中にされ、制御対象にせねばなるまい。
2023/02/05(日) 21:19:23.75
いくつかの理論の成果を融合させる方法になっていて、確かに抗がんや免疫よりは複雑だろう。
もっとスマートに人体システムを利用する方法を思いつく人も未来には居るのかもしれない。
しかしどうだろう。核子のクォーク力学でも全計算の方法が結局は精度も一番正しい。
ヒューリスティックな方法が上手くいくのはあっても、場外戦の場合でも最適方法を与えるのは
理論的知識をなるべく使った上での全計算。

この方法は物質の決めうちをしないから、向こうのどんな変異にも逆攻略するしスピードがあるし
ゲームのAIのようなもので、AIが取った手段を分析することは興味深くすらある。
一つ一つが有機化学という分子の言語の新しい単語、その利用法なのである。

末期などと言うものもなく、変異的物質の情報が増えれば増えるほど投入する手段も増える。
すると希望が絶えることもないという意味で、気持ちにも良好。
こんなコンピュータとがん細胞の知恵比べ対決に、各種システム医療機器をアクチュエータ扱いに
付けさせて治療法とする。
 
 
遺伝子変異、エピジェネ変異、幹細胞、酵素、カスケード、言語増強の化学的な薬理腕力。
最後に、間接とは何かを語にしてみた。最後のはこれまでのを単語にしたもので、前5語。

酵素って何?タンパク質が作った二次生産物でこれも分子反応世界に参加する。
回路なんてのもあるし、カスケードは連鎖的に分子が出来ていく。
タンパク質は機械相当でもあるし反応物相当でもあるので、二分子シミュだけでは全部読めない。
こういうものを扱っていき、あわよくばうまく利用すること。

幹細胞?知ってはいるだろうけれど、これを成立させているスイッチはAIではじめて見つけられるだろう。
エピジェネ変異とは、DNA単位、クロマチン単位、ヒストン単位という、各立体構造で
汚れが付属するような官能基付着が、制御的意味を持って、生物で使われること。この精密関係。

あれこれ言うが、最後に言う。計算可能な時代になったろう。
分子の無機物同士の格闘技が、がん側とで計算攻略して包括的に全要素を入れた上で敵を押さえ込める。
辞書的に分子を大量に集めておいたりなど、初期システム以降の進歩もある。
相手細胞側がどんな応答をし得るか。感染症以降の取り組み甲斐のあるテーマ。
2023/02/12(日) 17:26:21.30
トルコ・シリアの数日前の大地震は、阪神大震災を超えている。
高い建造物が次々倒壊するほどの光景は、我が国ではまだ見ていない。
日本であったのは、階の一つが潰れて大きく傾いたり、倒れてしまったような程度までである。

国際協力は行政民間に任せるとしても、特に建築面などから深く時間を費やして
検討していく必要があろう。
また今後の都市計画についても現地の人の判断次第だが、続けるなら何らかの支援。
疲れてしまっただけの理由での放置はあまりよくない。

個人的にはここにも建築需要が出来たから、ロボット作りたいな、早く作れないのかな
の技術開発者顔での感想を抱くもの。
 
 
先週の流れで自然言語論と量子力学計算が入って来て、やることが増えた件。

自動車工学としての自然言語を先月言ったばかりだったよね、こんなの。
・自動運転ソフト内で外的内的世界を理解し車体操作する台論理として
・法令や注意書き(時代劇的にはお触れ書き)を理解して対応するシステム用途として

これとは別に有機化学文脈で登場。

あれががんの解法だと個人的に思った以上、傾注して取り組む責任があるだろう。
ちゃんとやりますって。このスレも伝達重視より速度重視な順序構成にして。
現役の患者らに間に合うかどうかは、まあきついだろうな。
読みに数倍する時間がかかるのがこの手のものであるからして。
 
順序的にごちゃ混ぜ化して行くことは許容して貰う。ずばり今日は自然言語をする。
自然言語3回コンテンツものなんだが、来週は量子力学計算。そんな感じ。
奪い取って他人に完成に持ち込んで貰えれば、こっちは他テーマが出来るんだが
そこまで他人の成果力に信をおけぬもの。ほかの人が進めば引き下がるからぜひぜひどうぞ。

途中物は工学普遍だから、そのロボット応用やら自身やら多方面から原発用になろうし価値ある取り組み課題。
2023/02/12(日) 23:15:15.56
このスレッドの直近のもう一つのテーゼが、有機化学=自然言語である。
これはたぶん定理。何のデータ型の同型なのかをはっきりさせることが研究課題。
自然言語が数学に載ってしまう瞬間だろう。
お互いのテクニックを持ち込み、双方を本質進歩させられる。

有機化学にもいろいろあるが、薬で行くと、
・サリチル酸とアスピリン
・核酸とニセ核酸(フッ化ウラシル、ジデオキシリボ核酸)
・砂糖と甘味料、砂糖とセルロース

このような違いだけで、さまざまな現象的な違いが生まれてくる。
その違いは、種により、個体により、体調により、意味が違うことがある。
この意味って、自然言語的だ。
 
 
一方、自然言語処理の究極目標はニュアンス処理だと言われる。
どういう文法なのかわからないが、同じ表現に同じ感覚を持ちコミュニティに共有されて
表現者の言いたいことは、かなりの確度で受け手に伝わる。
また、翻訳ではどうしても一致する意味の語がない、と苦労するのが日常。

この問題の解き方がわからないというが、現代科学なら解いたってよかろう。
要するに有機化学なんだよ。薬の副作用や微妙な効果=自然言語の単語や文のニュアンス。
有機化学に射影して、こちらでは量子力学的な数値計算が出来る。

有機化学や薬学としての意味を書き出して、それを言語学の方にかぶせる。
言語学者は有機化学を学べと。生化学の分子現象と自然言語の現象は同じだと。
対応する物が互いに存在している。この世界を写し合うのは数学的な思想だなとは思う。
 
 
有機化学の方をこの視点で整理すると、目的指向で使う力がつき原発仕事にもまた使える。
今日は自然言語の回なのでこういう話をしている。一次元言語が三次元言語にも。
有機の方で思考パターンチップを取って、言語の方を書ききると仕事になるよ。
2023/02/12(日) 23:18:00.20
言語論は@古典構文解析、A機械確率学習、B法律翻訳AI、今日は@。これしかまだ知らないので。
自然言語処理の構文解析の概説を書く。情報工学科2年生の内容と思われ。
より高度なことは後回しにして、まずこれという今日。ここから4レスも使ってる。

国文法に沿った文が与えられているとする。小説テキストなどを想像すればよい。
人間はこういうのを読む時は、意外にもランダム読みをする。
次の句点の位置を当たりをつけて、そこまでの一文をぱっぱっと前半部・後半部
そして気になる所がなければ、情報を収めて次へ。

ITでの扱いはこれと違う。ITでも上の方法をするソフトを作る課題がある。
ITでも上の方法で、エラー混入文でもエラー箇所を追い込んで、人間並みの
付加情報からの含意も含め、読みこなしをすること。

一般ITでは左から順に読んで状態確定して行く。候補が複数ある場合は
それを集合の形で残しつつ。となるとこの並列を量子コンピュータで同時読み
していくような量子アルゴリズムを作れ、の課題がある。
 
 
読みこなしの複数性事情はゲームの分岐にも一見似るが、自然言語の文法はきつく
我々も解釈を数十抱えながら文章読むという人は、びっくり人間テストでも
なければ見当たらない。文法により収束しだいたいは一文終われば確定している。

このような事情であるのでグラフ表示すると読み取り途中状態全部の為すグラフは
ゲームでは木だが、言語ではオートマトンという場所と矢印が絡んだ物になる。

さらに曖昧さは普通はあっても無用の長物なので、プログラム言語では元から無い
ように言語を構成するし、自然言語では、アクセント情報が独立入力になっていれば
曖昧は無い、などのように、使用者集団による調整により歴史的にほとんどは解決されている。

およそこのような文法を、文法をはっきり書き出した上で、PCが辿る基準情報とし
解釈を与えるシステムを作ればいい。とは?とは、文ごとにデータ木にする。
(((私)(は))(今朝)(寝坊)(を)(し)(まし)(た) ←木、どうなるのか。学校国語思い出して作れると思う。
2023/02/12(日) 23:21:10.16
実文例が与えられていて、単語が意味の最小単位であると気づく。
しかし単語の境界が曖昧になる、例外的な文もあることを我々は知っている。
曖昧な時は集合にする、そのことは最後に書くとして例外的でない文を。

どの言語でも動詞は名詞よりも高度である。これは野生生物言語でより顕著。
動詞がどういう文法に落とし込まれているかを知ると、言語は分類出来る。
日本語では助動詞、助詞へと機能が末端化し付属語化していった、退化した動詞
を見て取ることが出来る。名詞に付く格助詞以外の全ての助詞は動詞系である。

木構造は、名詞句=形容詞+名詞+格助詞、動詞句=副詞+動詞+助動詞+終助詞
そして、単文や複文などにまとめることで最も単純には作り上げられる。
だが入れ子がいくら有ってもいいように文法は提供される。その文法でシステムを動作する。
 
ここまでで状態全部のグラフはオートマトン、各文のデータ形式は木、
そんな感じのものとわかった。単語=形態素、木=構文、と特に呼ぶ。
 
 
○構文解析がメイン処理であり、LR(束ねる)型とLL(仮定する)型が2大流派である。 

文法については例が書き出しにくい部分もあるのだが、共通形は次のよう。
A → B C D E
名詞句 → 形容詞句 名詞句 格助詞 など

こんな単純なもので終始しないで自然言語では多いと300もの文法数を設定するのがこの世界。
再帰=入れ子を想定している名称が、右辺のなになに句というのに見えてる。

文法に出て来る言葉を、非終端語という。
これに対し、終端語というのもある。終端語=具体的な単語そのものである。

文は、文法の左辺から右辺へと、何個もの文法で展開していって、最後に非終端語を具体単語で
置き換えて実物の文になる。一応中学国語の常識だが全く興味無かった人も居るだろうと思うので。
2023/02/12(日) 23:23:36.71
さてIT的に行ってみよう。
START → B0 C0
A1 → B1 C1 D1 E1
A2 → B2 C2 D2
こんな文法が適当にあるとする。プログラム言語も自然言語もこの形である。
我々はこれを機械もそう、有機化学もそう、であるようにしようとしている。

読み取りたい文章が W1 W2 W3 W4 ……と提供されているとする。各Wは形態素。
((W1 W2) (W3 W4 …) … こんな感じに木になれば構文解析は出来た。

これが木であることは納得してほしいんだけど。
(W1… … …) 一番外側のが根。
((…) (…) (…)) 根に直接付いているのが一段目の節。
(((o)(o)) (…) (…)) もっと下にもつながっていって、
全体としてこの括弧全体が表現しているグラフ構造は木と同型。そんな感じなこと。

そして、例えば B1 = (…) のような対応になって行く。
難しいだろうが、入れ子文などで文法は何回も使われるので、B1も複数ありえて場面情報は本当はある。
 
 
以上からわかることは無理やりにでも、形式文法が作ってくる形と、
実文をまとめていく形とで、 B1 = (…) のような対応を書けば、仕事が終わる。

普通の人はこれを体得で出来てしまう。難文でもランダムな当てはめでほぼ完成させる。
PCは、この結果を導出する普遍アルゴリズムを用意しておけば、どの文法でもよしとなる。
それがLR系とLL系の2大流儀がある。まずLRから。

W1を見たときに、STARTから展開してきた文法展開形のどの要素にあたるのか、
そのあらゆる可能性を迅速なPCであるから、集合の形にして用意して持ち込んで
W1に合わないのを集合から脱落させて、また次の語の可能性を全部用意してW2に合わないのを脱落させて
一方、右辺がB1-E1と解釈されるとき、それをA1と置換したものをも集合要素に入れて、
文末に至りSTARTという一語だけの肢が集合に入っていれば、その肢を構成するための対応関係が解。
2023/02/12(日) 23:27:20.47
読めた?
前レス末段落のLR法、解釈が2通りある文なら、末尾まで来たときに
STARTが2つ現われているだろう。
集合と言っても対応関係が違う物は違う元とすることでそう出来る。

深い入れ子。AさんはBさんがCさんの…したのを見たと言っていた。
こんな文も出来る。よってLRは普遍的で多義文も扱う能力を持つ。
英語の関係代名詞の期待名詞のスコープが手法をはみ出ると言うがどうなのか。
 
 
次にLL法。これは文法に制約があって、条件を満たす文法だけこの方法が出来る。
文法の制約は厳しいが、集合を用意しなくてよくなるので、
人工であるプログラム言語では多くの場合に満たすように作られる。

具体的には「オートマトンの状態と、次の入力形態素」のそれぞれのケースに対し
どの文法木のどの枝であると一意に決まる、という条件。
期待して用意した解釈があり、それに一致するものが来ると見込んで
その通りになり、ならない場合はエラー。

LL法のアルゴリズムが使えるかは、文法からFIRST、FOLLOW、DIRECTORという
文法語を引数とする関数を露わに求め、2変数関数DIRECTORの一意として判定するそう。
 
 
以上が入門的な話なのだけれど、LLは特殊、LRが普遍。しかしLRの中でも
集合を使うのがアーリー、入力文にデータを被せていくのがチャート、
マス目に相当する物を用意してそこに途中状態が入っているとみなすCYK
というのがある。
投機型で左端からでなく途中から適当に木を作るのはエースター。

こんなのが機械学習や確率的解析以前の自然言語処理。
時間をおいてA機械確率学習、B法律翻訳AIをやった上で、法律論や薬学論などに使う予定。
2023/02/19(日) 17:15:40.28
ブラックホール内の航行と脱出が実は一般宇宙船で自由自在であることを1レスで示す。
ほかの人のアイデアである。時間の遅れを要素から外す。
時間軸の混合問題は、宇宙=ブラックホールという別の仮説とも整合させると
答えが出るような、のちほど解釈の確定が必要な別の問題である。

この仮定のもとでブラックホールも地球も重力源としては「同質」である。
完成したブラックホール(以後BH)は、その中の多くが真空で、特異点だけが密度無限大である。
強回転BHカー解は、円周型特異点を持ち、中心円板では外への引力が働く。
円周特異性の最後の物質素片が無限大密度化した瞬間に何かの異時空の扉が開くなどとは考えにくい、
その手の異時空は存在せずどこにもつながらず、普通の空間輪として通り抜け可だろう。

さて思考実験は2つある。散文調に書いていこう。

冷静に想像してみようよ。落ちて行く人がいるとする。哀れだと思う先入観から我々は
脱出手段はないと思い込んでいる。ところが光速の何割の速度などで積極的に加速突入してみる。
極方向から入射すると、何にもぶつからずに反対側から出て来るではないか!
対称性から必然的にそうなる。これでこれまでのイメージは違っていることがわかった。
 
 
次に、事象の地平面の定義の意味を思う。
そこから出た光が無限遠距離において、強赤方偏移のために波長が0になる。
これは通常の有質量粒子にすると、質量エネルギー全部使って脱出が可能な臨界ということだよね?
多分そう。重力ポテンシャルにして次のようなrが事象の地平面半径。

G M m / r = m c^2
一般相対論的補正と(一般相対論で初めて計算される)回転による補正を、両者小補正なので略す。

地球脱出ロケットって、そんな状況でも乗り越えているよね。
BHでも同じである。よく作られた反物質ロケットで、主機体の1000倍のエネルギーを
消滅推進として実効的に使えるなら、r/1000の地点から戻って来れる。
2023/02/19(日) 23:14:11.67
ブラックホールを書いてしまったので今日は宇宙に特化。
素粒子標準模型よりも先の理論全体の雑談。
実は全部のことについて推測がついたのではないかと思っていて、それを言いたい。
人生経験的な直感としては、合ってるはずなんだわ。

わかりやすく書くよ。その前に前回、量子力学の計算と言っていた。
①境界要素法、②格子ゲージ理論、③高分子の計算、を考えていて
前二者は原子力のマニアックなアルゴリズム。それを援用して有機生化学と
これは三月中にこの辺をするだろう。

境界要素法は中性子密度論で原子炉用にも特殊化するつもり。
原子炉の接触面における陰関数型の時間積分という計算法が、十分な実用性を持ったソフトウェア
になるかは、プロを納得させる研究課題のはず。

ITでなるべく多くの言語仕様と統合環境仕様を学ぶ。
前者は有機化学に、後者はコックピットに使う。
新生物治療用専用のCPU設計を課題化する。以上はメモ。
 
 
13ヶ月前に宇宙のことを書いていて、あの時の続きになっていると思う。
あの時の内容を要約すると、
・ダークマターはグラビティーノの質量部分
・ダークエネルギーはグラビティーノの幾何学的部分
・ニュートラリーノは存在すると星の中心を侵食するから存在しない
・ビッグバンはブラックホールの蒸発時に必ず起きる
・その仕組みは臨界質量と臨界温度の達成

その続き。ちなみにビッグバンは他のブラックホールを溶かすはず。
ブラックホールは実際には時間が凍結して曲率の究極構造は出来上がらない。
動作の方向はそうでも時間が止まるためにそうならないので、大エネルギーで溶ける。
これは超新星と惑星の関係と同じで、惑星は硬くて吹いても飛ばないんだけど
全ての固体を気体にして重力からも解放するエネルギーが来るので惑星は消滅する。
2023/02/19(日) 23:17:00.82
格子ゲージ理論は現在は量子クォーク力学QCDによる核子や中間子の構成を計算する
のだけに使われている。これにより、精度が足りなくて判定できないことこそあっても
明確に手法が矛盾を起こしていることはなく、正しい計算値を導くとされている。
もちろんこれは原子力御用達になるべき手法であるから、来月中にも持ってきて説明。

ところで量子クォーク力学(QCD)、量子電気力学(QED)、電弱統一理論(EWT)
超対称性(supersymmetry)、超重力(supergravity)、ゲージ大統一理論(GUT)と呼んでおこう。

格子ゲージ理論には、ウィルソンループや格子フェルミオンという手法がある。
一つ思うのはくりこみ計算、QEDを扱って異常磁気能率を算出できるのか。
しかしナイーブに考えれば差分でいいのであるから、どんなことでも計算できる。
具体的には、supergravityの計算ができる。この研究がされていない気がする。
 
 
世代、ヒッグス、カイラル、質量。
素粒子の世代は強い力と電磁力はこれを混ぜず、弱い力は混ぜる。
ということは常識的に考えると、ゲージ力の水準に起源を持つ概念である。
超ひもの幾何学などではないだろう。世代とは、未知のゲージ力SU(3)Wの基本表現か
SU(2)Rの随伴表現かで、そのゲージ力を知っていないだけ。

そしてもしかするとSU(2)LとSU(2)Rに格差ができる方がエネルギー的に得になるとの理由で
カイラルが出現する。これらを合わせたものは大統一理論E6あたりに、一つの粒子の
異なる顔という形で、一粒子扱いに入って、粒子の起源となるだろう。

ヒッグスはまだ不明だが、なるほどそれかという感じで、位置づけがある可能性。
閉じ込めなどと同じく、理論の一つの現象だろう。
質量はその数字にまるで意味が見出せない。そのため、大統一理論から分化した粒子を
運動量積分の上限を超ひもでまるめられたsupergravityがくりこみ補正して
0を正の有限値にしたそのままなのだろう。
2023/02/19(日) 23:19:58.10
本段落はsupergravityの説明、次段落はインフレーションの算出。
時空は時間1つと空間3つであり、虚数空間としての時間との回転合一性として
ローレンツ対称性があり、「特殊相対論」はその視点での拡大回転対称性を持つ。

この対称性はもっと拡大ができて、拡大空間の拡大ローレンツ対称性が数学的に容易に出現する。
その実体として想定されているのが、superspace或いはsupersymmetryである。
拡大部分は本来は半次元時空なのだが、スピン方向として見える。

局所性の思想により、各点で変換をまちまちにしても理論が計算可能になっているような
包含的な数式構成を要請する。ゲージ場と重力場を存在させるとこの要請が満たされる。
即ちこれらは思想的な力なのだが、この「ゲージ場と重力場の存在証明」も別機会に。

拡大ローレンツ対称性の住む空間において、局所性要請から時空部で重力場、
superspace部でsupergravity場が存在証明される。こうして点粒子段階での最上位理論であり、
M理論からひも性のみを落としたものでもある理論を得る。
 
 
superspaceはスピン方向ぽいので、そしてスピンは量子的に離散数化されるので
有限個の数であるような、内容がそれほど多くはないものとわかる。
いくつかの多種類の場として、時空上にただ書いてしまえて格子の手法でも計算される。

多種類場としてただ書くと式は項数が3倍4倍にもなり複雑になる。
逆にだからこそ計算機向き。インフレーション現象はひもは不要だからここに入っている。
ひもが必要なのは特異点を抑圧する意図でだけである。

曲がった空間の実体をコリオリ力の進化したような項として、平坦空間投影で計算できる項も現われる。
こうして空間曲率現象も格子で計算されている。

重力超重力関係では最初の項が曲率、次の項がインフレーション条件になっている。
なぜなら、初等的な二次曲線、四次曲線としての項だが、四次項は二次曲線の谷を不安定にするから。
実際の計算で、この項がこう効いている、と示すと仕事になるだろう。
2023/02/19(日) 23:23:05.00
最後の2レスでひも理論の究極ラグランジアンは保型対称性による時空整合性と言う。
スピンの個性のこと、ダブルディラック空間はゲージでどうなる?ゴーストはディラックでどうなる?
なぜスピン1ならゲージ対称性を持ち得るの?のようなこと「以外」は以下で説明になる。
あ、重力-熱力学双対やひも理論内双対には触れられていない。

ブラックホール蒸発時間と量子電磁気学のランダウ極と全宇宙サイズが、物理的に同系統の量である。
ブラックホール蒸発時間は、その中に固有スケールとしての時間を見つけるべきだが、
それはプランク質量ではなく、平坦宇宙密度条件が代替物である。
指数の肩に乗った量の零点がこれらで、日常とかけ離れたサイズに着地していく構成。
 
 
さて、ひも理論に10や11や12や24や26が出て来る。
思い当たるのは、ラマヌジャンの数式が11や12や24であることである。
保型形式の理論対象の住む、最小の構成がこれだったのである。
すると、もうなるほどと思われるのでは?

フェルマー最終定理において素数の特別な機能は保型形式が管理していた。
リーマンゼータ関数は逆メリン変換すると保型関数だった。
これほどまでなのだから、保型の考え方は世界の根底に触れているのだと思う。
物理の統一理論もそのレベルなのだろう。そして類似性を磨きたい数字が現われている。
 
 
元々ひもの臨界次元の10と26は時間と空間が1つずつ打ち消しあうことによっている。実際は8と24である。
24は大切な量なので外せない。24を含むためにも真時空は32で時間は4つだろう。

・4次元空間の正24胞体は最も由緒正しい正多面体(菱型12面体相当)
・4→8→20→24の3次元空間の正多面体系列、前に言った
・ラマヌジャン関数に出る24乗
・結晶や(単純に4と言う数が素晴らしいのでその階乗)4!
・時間が0次元の構成では、アノマリー(量子異常項)は非超対称で24、超対称で8での零点を示す
・4次方程式のガロア群のときと似ていて、4^3→4!という、64→24、これの半分が32→12。
2023/02/19(日) 23:26:58.97
保型形式やミラー対称性は意外と存在条件がきつい。超ひも理論もきつい。
あるべき超ひも理論が存在しないとき、アノマリーの値が0ではなくなっている。
アノマリーの値は経路積分の測度として取り出せる。
ということは、経路積分の測度が保型対称性と歩調を合わせ他の対称性を管理する、と示せればよい。

或る物が存在するとき、そのベクトル空間としての次元が測られる。
具体的にはリーマンロッホの定理が、ベクトル空間の次元の大きさを与える定理で
楕円曲線の場合はモジュライモジュラー代数多様体(ワイルス多様体)これも前述の通り保型の実現だった。

モジュライと言って中級者はひらめくと思うが、対称性それ自体が代数多様体を作っている。
即ち制約された空間と、制約がつくる空間とどちらの次元も定理で計算される。
使っている数学も十分満足すべきほど高度だろう。
保型対称性を表わすラグランジアンから、このような定理の結果で宇宙の自由度サイズがわかり
(ラマヌジャンの12、ζ(1)の12、測度とアノマリーと同一で)それがおそらくは12的なものと。
力学量を決めて、この思想を書き出せばいいわけだ。
 
 
力学量の取り方を低次元に降ろして来る構成が難しい。
・一般相対論では計量の変化が力学量
・場の量子論では場の変化が力学量
ニュートン力学としては計量に沿って動く質点が受ける影響を特に表わして
それに関する加速度と、また計量変化に比例する重さの原因重量を想定して、
この間の関係式として、第一法則を導く。

もともと超弦理論もこれに輪をかけた構成を持っていて、
世界面上に乗る関数値の自由度が空間次元で、値の基底が空間方向。
相互作用を含め、「過程」は世界面が局所的に法則を保ったまま延々と、つながっていき
それを値である空間を独立変数として読み直すと、物理になっているという構成。

その意味で、前段落的に対称性で、値の取るベクトル空間としての自由度を決めると
宇宙の次元も実際に決まる。
現象的な形に低エネルギーではなるのは、その崩れ方が最低エネルギーの実現だからなのでは?
2023/02/26(日) 17:37:10.47
植物とライフサイエンスについて、少しばかり断片的なことを述べながら
徐々にピントが合ってくるようにしたいと思っている。

個々の実験は断片的なものであり、素粒子で言えば、こんな実験条件で
こんな試料と入射をしたら、こんな軌跡が現れたので、この粒子と解釈できるのでは、
というようなもので、ライフサイエンスも、その種の意味では
学問のプロトコルは、まるで同じなのである。

そんな実験結果が数百集まって、ひとつの分野を立ち上げる。
現在、雑誌には実験結果と解釈が載り続けている。
ひとつひとつの実験結果は、歌わぬ合唱団員ではなく、全部の実験結果が
歌う合唱団員である。どれも意味を持つという意味。

そこに理論ができると、それら全体が理論の材料になる。
そして知識の構造が帰納から、演繹に作り替えられる。
 
 
こういうライフサイエンスの話題に、物理学人格の市民らを強制的に引き込もう。
市立図書館で量子力学の本を借りてくるような者を、分子生物学の本を渇望する
人格にするように。そんな目標で考えている。

前にも言った通り、興味を持てば色々な話題に、演繹的な解答を出しやすくなる。
放射線障害も、育種や増産も、人体疾患も、薬作りも
系統的な感覚を持って、それぞれの市民が、この問題はホームだな、と
思えて臨めると、皆が実務者、となるのである。

まず知識の構造については前段落でまとめた。総合的なつかみ感の第一歩を持てたと思う。
続いて断片を次々と入れて、この話題はここはホームだ、と読者を洗脳したい(笑)。

私の方の書く実力が追いつかないので、間延びして、裏でオンデマンドで仕入れている雰囲気。
そんな態様でも、2回目ここ来る時には、くっきり系に変貌していたりする。そんなもの。
2023/02/26(日) 23:05:21.88
イネ作り、光合成、春化、TCA回路、農薬論などを今日やりたいが。

これでも恥をしのんで書いているんだぜ。0と1には突っ込み点がない。整然さ。
しかし0.3-0.5ぐらいのものは、いっぱい欠点を見つけられ不恰好になる。
ところが1に辿り着く為には0.3-0.5の所を通らなければならない。
そこに抵抗のある人が、一つの専門しかやらなくなってしまう。一つの専門だけ1で他は0。

0のままにして人に突っ込まれない立ち位置をキープするよりは、
自分自身羞恥を感じる0.3-0.5の段階であることを堂々と選択して
それぞれを1に進めて行きましょう、というお話。原発のためにもね。

小学生の勉強なら一夜で0から1に変えて来れるんだけどね。
大学以降のはそうは行かない。原則半年かかる。閑話休題。
日本文化のためにも0と1に収めるよりは、1の前夜段階である0.3-0.5を踏み選ばせるような
文化流儀を熟成した方がいいだろうね。みなで自分のこととしてそうする。
 
 
さて、足りない所は来週までに少し増やせるから適当に書いてく。
バイオテクノロジーを習得すると何が出来るだろう?夢を膨らませる。

樹木におけるセルロースの合成を理解すると人工木材が作れる。
おがくずにして糊で固めた合板ではない、まじめな人工木。

また動物においては歯の分化生長を理解すると、歯を体外で発生させて
固着させて神経をつなぐ方法が目指せる。歯科医の本質新治療。

天然ゴムはポリテルペンという素材である。このメカニズムを組み込むと
そこらの草木にゴムを作って貰えるようになる。

アロマの精油は物によっては希少品だが、成分を完全模倣すると区別がつかない。
未来に植物が作るだろう天然物を人工的に作ったり。
安全ニコチンの研究もある。
2023/02/26(日) 23:06:36.19
春化とは、春に咲く花が暖冬過ぎると上手く咲かない。
冷温によって初めて準備が出来るというもので、そのメカニズムは
冷温によってエピジェネのメチル化が外れることにあるとされている。

いつ花が咲いて、いつ実がなる。このようなことは現在の農業では
季節を追いかけてスケジュールにしている。もちろん古来からそう。

しかしアグリバイオテクノロジーにより、コメなら1月に取れるコメから
12月に取れるコメまで、ずらしていつでも取れるようにすることも可能だろう。

手法には冷温など物理条件の方法と、信号分析してそこに作用する方法まで
また植物体自体のプログラムを変える、など様々な方法がある。

これは面白い研究なのでやってみたいと思う。美味しければいいので、
農薬や種無しブドウスイカよりまし(主観)。経済性のある話題と思う。
 
 
農薬については、対がん攻略と似ている点がありそう。抗がんと同じと
まで言うと明らかに名誉毀損だろう。だが、或る草木についてだけ選択的に
毒になり効くという状況、本当に他の草木に全く害が無いとは言い切れない。

グリホサートという成分が最も有名。しかし現在では多剤を同時に使う。
耐性種が現れるが、作用点が複数だと全部の突然変異を備えたのは現れにくい。
この耐性が現れるのも、抗菌や抗がんと同じ現象である。

逆の有機農業の無農薬は残念ながら無理である。一部にそのような農家は居ても
神経を使いすぎる。悪い虫がつくと数日で野菜がアナだらけに。雑草もいくつも
生えてクローバー系や、イネやムギも本来は野生なので、野生種が現れて同居する。

こういう普通の草木を雑草と呼んで選択的に除去する必要があるわけ。
まだまだ分子や種の特性にまで入って研究の余地も、コラボの余地もある。
2023/02/26(日) 23:07:51.42
福島も宮城岩手も農業県なので、農業技術開発が経済復興に重要である。

農薬の研究を種の個性的な分子レベルにまで進めると書いた。
水準は合ってくるので、このようなち密化が他の意味での安全保障
即ち放射線での安全を把握することにもつながる。論理的には。

前レスに書いた通り農薬は差異を利用しなければいけないので、
使える可能性が無くなることがある。雑草が作物と同等以上の勢力になって
しかも使える薬が無い。こんなときロボット頼み。

雑草取りを頼める話のわかるロボットがあるといいだろう。
ブドウの袋掛けのようなもの。畑の耕運だって、自動車じゃなく、
ロボットが登場すれば昔ながらの丁寧な掘り起こしが復活するかもしれない。
労働者の雇用は要らなくなるだろうに。そんなロボットはまだ無い。
 
 
なかなか出て来ないので、これも自分の役目だとごう慢にも入れておくよ。
恥をしのんで0.3-0.5のものを提示して、数回にわたり磨いていけばいいんだろ。
回路はICを使ったIC回路。勉強には生素子でも、実用にはICを置いてつなぐのが現代の標準。
基本例を学んで、ではロボットを、という段階をスレに予定。

トルコのがあって、欧州から優秀ロボットが出て来れば、もち賛美役に回るが、
もし出て来なくて、作れる可能性があったものを本腰入れず作らないままにすると
向こうに迷惑がかかるからな。雑草取りと雑用狙いを作り応用が建築に原発のつもりだ。

最近、自然言語会話ソフトが世間を驚かせている。ChatGPTという。
また聞きレベルなんだが、違和感潰しが本当に出来ているのなら、
自動運転にも、一般ロボットにも使える基本的技術になるね。
問題は機械判断の違和感だったのだから。
この辺の技術、このソフトの話題が無くても、並行形で進めてる自然言語の話だったのだから
そのうちに機械学習型自然言語として、いったい何なのか、と検討してみよう。
2023/02/26(日) 23:08:52.12
葉緑体とミトコンドリアは細胞に組み込まれた要素である。
本来は別の細菌だが、これが細胞分裂にはどう反応し、どう自律的に増えるか。
ここにはシグナルによる調整があると言える。
ところが、ほとんど読み取れていない。確実にシグナルがあるし
ITの組み込み機器のプロトコルと同じ、それは言語なのである。

この方法を研究すると、新しい物を組み込めるようになる。
例えばDNAに作用して、テロメアやエピジェネを触る新ミトコンドリアがあったっていい。
葉緑体を動物に組み込んで、人間太陽光エネルギー充填をすれば食物いらず?

今、その原生生物的ハードウェア的実物はあっても、プロトコルがわからない状態。
PC比ゆ的には古い周辺機器をガラクタとして入手したが、SCSIとか今さらどうつなぐんだろう、
配線から作る方法でやってみよう、という感じなのが、この細胞内シグナル論。
解き明かすと世界が広がるのはわかるよね。
 
 
植物体は動物より使う物質が豊富である。
カラシ、ワサビ、唐辛子、豆板醤、タバスコ、
それに比べコショウは香辛料というにふさわしいほど辛くは無いが
辛さはアルカロイドの性質である。インドはクミンなど、東南アジア系の辛さは何か。

植物に真菌いわゆるカビなどが生えないように追い払うためにアルカロイドが使われている。
人間はそれを食味の刺激に使っている。ということは、それを大幅に広げて
改造人工アルカロイドを使って、食味と自然生物改造組込みと。

まあそんな農学研究課題はある。やれることはやって商売にでもすればいい。
確かに何でもかんでもそこまで、って気にもなるが。
この植物体の分子生産を、全て体外に取り出してout vivoで生産するシステムを作ること。
2023/02/26(日) 23:10:06.90
今日最後のパートでイネの勉強などをしよう。
イネには紋枯病やいもちという病気がある。
一般に植物では褐斑病やべと病、軟腐病、芯腐れ病、萎凋病、黒点病のような、
様相を表わす言葉で病気を呼び、なに疹やなに症のような言い方はされない。

人間でいえば黒あざ病みたいな感じである。
ということは明らかにもっと精密な言い方がある。
古代人みたいな言い方なのであるから。もちろん病原体微生物はわかっているが。
しかし人間でわかっていない病気が多数あることから鑑みても、精密化してみれば、
わかっていないことがわかった、という状態になる現象が絶対に多数あるに違いない。

高温障害というのもある。環境違いなら確かに悪くなるだろうが
もっと何がどう働いて、と言えるだろう。まだまだである。

病気になった作物は捨ててしまう。大切な樹木なら栄養素を与えるぐらいまではするが
まともな薬での治療まではしない。動物は家畜以上は獣医が治療するが
鳥以下はペットなら精一杯取り組むが、食産業用のものは捨ててしまう。
鶏インフルエンザで何十万羽も、命の面からももったいないよな。
ここを治療による手段で解決する方法が提供されれば、経済価値がある。養鶏場の主人も助かる。

つまり野生生物の医療はブルーオーシャンである。治す技術や罹らせない技術の構築。
人間でやることが無くなった人は来るといいよ。作った技術は感謝されるし
あなたのち密さで結果を出せるだろう。微生物農薬というのもあってそっち方面も。

イネの話だったか。イネの長い葉の中には節構造を持つ茎がある。
各節の上部からと下部からの二種類の分岐があり、前者を葉、後者を分けつと言う。
葉は長い普通の葉だが、分けつは枝であって、よく知っているイメージの植物体となる。

ブドウの赤はマンガン錯体の赤らしい。確かにマンガンは赤のイメージ。
色がどの仕組みに由来しているかを調べると、比較的単純な仕組みに着地している。
分量書いたのでまたにしよう。(光合成やクエン酸)回路がそのコースが力学的に選択されることを示さないと。
力学的選択の観念を抽出できれば、新しいのを作る応用が出来るから。
2023/03/05(日) 17:14:20.39
3-4月のプランは物性物理を数回の間に、炉物理・流体・生化学を挟もうと思う。
毎月末をバイオにあてて定例投入にしようか、まだ未定。

なぜそういう方向になっちゃったのか、今日の書き込みですぐわかる。
ずばり重要度のてんびんが重くなっちゃったから、というのが答だけれど。
どうして?①新しい構造や、②打ち消しのほぐしや、③未整備アイデアで形にすらなっていない
ことの宝庫だと思った。

今日の題としては、バンド構造と近藤効果、がトピックナウになる。
が、いかんせん、実は先週個人的に勉強してばっちりわかったが、基本的には
漠然としか知らない。よって複数回にわたり淡くから始めて書いていく。
題は自動車のときと同じく一覧表を作りたいと思っているが、だいたい
二十、三十じゃないかな。

高校卒業程度の読者を想定して、物性物理の全部にチャレンジ。
材料構想、半導体土建工学進歩の積極推進、原子核分析、初期宇宙が応用の用途。
三十ほどのトピックを把握すれば、プロと話が出来よう。
 
 
初期宇宙、超伝導、そして上の①-③の実例。
量子力学の分子軌道と摂動計算法。最後にバンド構造と近藤効果トピ。
と、思ったがこれ今日全部書こうとすると破綻するかも。流しで。

初期宇宙を物性物理の熱現象として表したい。いっぱいテクニックを集めよう。
高温状況の世界のイメージ。気体は静穏な世界。流れのみがある。
プラズマは、常に光が共存している世界。電子が軌道に出入りするたびに
系に光が供給される。

超高温はプラズマの延長で、系の普通の反応のたびに粒子が供給される。
系はまたたくまに濃厚な粒子スープで定常状態となる。
だから初期宇宙は、この濃厚物質の物性現象として現象が書かれる。
数理テクニックの知識が少ないと、気づかないことが出て来る。
2023/03/05(日) 20:54:04.42
本レスは初期宇宙や核融合プラズマに関する研究課題。

初期宇宙は濃厚なスープの平衡状態に至ったか、それとも
圧倒的な膨張により非平衡状態だったか、問題になるだろう。
非平衡な時にはその専門的な分科があるから、手法の適用による結果を
把握してみる必要があるだろう。

平衡の方が逆温度虚時間法の松原グリーン関数、久保公式などの公式群があり
数学的に整備が進んでいる。
が、実は適用可能性には制限がつくと思う。

普通のプラズマでも、実はそこらの気体でも液体でもそうだが、粒子の質量が一定でないと、
一意な温度は現れずに、軽い粒子の方が高い温度という帰結になる。
この粒子毎の異なる温度を、正式な状況として扱えている物理理論は存在していないので
有為の人に作っていただきたい。という課題。


核融合プラズマにおいて、そして初期宇宙でもかなり同じで、燃焼系航空宇宙にも関係し

・多粒子、多温度の統計力学
・平衡と非平衡の両方を見据えた理論
・電磁場で荷電粒子が螺旋を描くようなこと
・粒子の結合解離や生成消滅
・多パターンの衝突相互作用
・ファインマン法のような現実と似ているが少し違う仮想粒子を使う計算法を使う場合はその特異性や留意点の全部
・これほどの塊でも磁場NMRなどのように連動させて動かす方法は意外に有ったりするのでその全体
・可能ならさらに力学的流体性
・歪みは必ず膨らんでいき戻る力は働かないという乱流やプラズマに顕著なマイクロ不安定
・変分鞍点法と項展開、量子トンネル高温、これらの位置づけ取り入れ

これらを解き明かしての、ミクロの記述をしきって、マクロの量を正確に算出する方法。
求められているところの物である。理論に対する要求工学として語った。
2023/03/05(日) 22:06:56.38
ここで、上スピンと下スピンという言葉について量子力学の考え方をまとめる。
きちんと理解を着地させられないままになっている人が多いのではないかと。

スピンはどの方向を基礎にとっても他を表せて、かつその基礎を外すことが出来る数理である。
多様体なる概念が座標を取り外してしまえるのと類似する。またベクトル概念も基底選びから独立している。
そして計測が上下軸の行為なら上か下かの固有状態に(計測後)なる。

①他の方向を表せる、②方向に関する平等で基礎方向の概念を取り外せる、の論理ステップ。

スピンには、複素数を2成分の2ベクトルが、表現力としてうまく一致している。
上=(1, 0)、下=(0, 1) 本来複素数のうちのたまたま実数としてこう表す。
前=上+下、後=上-下、右=上+i下、左=上-i下、こんな風にするとらしくなる。

構造として合っているかは後回しとして、表現力として行けてるな、と。
虚数倍まで使えば何だか書けそうだ。構造としての整合を確認して全体の解釈を確定することだ、と。
 
 
ベクトルは一次変換行列によって線形空間の基底を取り換えることが出来る。
その行列にも複素数を使える。すると基底変換により
前=(1, 0)、後=(0, 1)、右=前+後、左=前-後、上=前+i後、下=前-i後、とすることが可能。

右=(1, 0)、左=(0, 1)、それ以外省略、とすることも可能。
方向は完全に平等で、どれを基準にとってもいいことがわかった。斜め方向を選ぶことにしても、
全部表せて平等。一次変換行列が連続量であることから方向の平等同質性が保証される。
そうすると基準方向は、線形空間の基底の取り方という概念に包含される。

ベクトルは基底とは独立に存在する量なので、スピンという量がこれで確定する。
スピンは2複素ベクトルだが、
・基底変換に関して22複素行列が使われる。
・観測は22複素行列を掛け、その固有ベクトルに状態を移す演算である。

以上できっちり正確。この範囲で覚えて。
2023/03/05(日) 22:45:36.66
超伝導のイメージを持ってみよう。一言で言えば超伝導物質の中の様子は
ポジトロニウム(電子と陽電子で出来た水素類似原子)と似ている。
上スピンと下スピンを、反粒子同士と見立てる。
スピンはどの方向を基礎方向にとっても他のどの向きも2複素ベクトル(その基底は反対向きの純状態)
で表せるような量だが、一つ基礎方向を決めて上と下と呼んである。

超伝導は低温で電気抵抗が零になる現象だが、この時、物質の中で
凝縮系全体に広がる電子気体に関して、上記の反対向き対を形成する相転移が起きている。
海のような凝縮系平均環境があり、そこからの変化として読み取ると
電子が平均的に存在するのは前提なので、反対向きスピンが反粒子扱いとして正当化される。

このこととすぐ下に書く、相互作用を導き出す論理の部分を正確に書き出すと、
化学としてのソフトで超伝導の予測計算が出来るだろう。
すると高温超伝導も計算が出来、産業の要請に応えられる計算ソフトを作れる可能性がある。
電磁浮上列車、核融合システムだけでなく、もっと広汎な用途の準備が出来る。
高温超伝導はまだ解決していないのだから、今我々がやっているのは技術開発をしていることになる。
 
 
超伝導の現象は海物質に乗っている。普通の固体は位置が固定していて、振動すると戻る力を受ける。
これはばね型放物線ポテンシャルであり、中に入る節の数によって、奇数÷2というエネルギーを持つと、大学一年生後半ぐらいで学ぶだろう。
調和振動子といい、定差エネルギー差を粒子性と反応的にも理解され、ポテンシャルから出現するその粒子をフォノンと言う。

フォノンは振動だが、その実態は電気を持つ粒子である。振動に伴うその電気の揺れは、電子と反応する。
電子→振動粒子の電気、そして振動粒子の電気→別の電子。
粒子同士が距離的に近づくとエネルギー値が結合性・反結合性という2通りへの分裂を起こす。
スピンが考慮されるともう一度細かく分裂する。

以上を整理すると、荷電フォノン経由の、反対方向電子同士の引力が差し引き残り、
その引力によって擬似原子が構成される。
これは、電気抵抗を対になって回避し、物質は超伝導となる。
このことを数値計算でプログラムすれば、どの物質のシミュレーションも出来るというわけ。
2023/03/05(日) 23:51:19.33
近藤効果は、低温で金属抵抗が増大する現象である。
フォノンが抵抗を起こす「T^5」の項と、近藤効果の「-logT」の項があると言う。

概念を理解すればどの数式から出発すればいいかというのは意外とわかるので
まとめはまた再来週辺りにでもして、概念を。
近藤効果は不純物濃度に比例し、不純物、より具体的にはスピンの平均が零からずれている
場所において起こる。

これは、打ち消されていたものが見える現象である。
カシミール効果という、金属板同士の距離を近づけると、引力が働く現象。
これは板間に定在波として存在し得る波が少なくなるので、光子密度の薄さ、
逆に言えば外から押してくる力の方が強くなって起きる、と言われる。

一見、零にしか見えない現象が二つ以上の作用の打消し状態だったということ
数式上だけでなく実在上でも二つ以上が本当に存在して打ち消していたんだということ
そのようなことが制限環境で知られることがあり、その例と言える。

この考察からは、くりこみの時の対称性を壊して、原子力工学の新たな反応を作り出す
ようなことにつながっていく。零のところに「対称性壊し」で現象を発生させられる。
 
 
では近藤効果ではどういう打ち消しだったのが壊されて効果出現に至ったのか。
数式だけでなく実在としてどんな2つ以上が存在しているのか。

これは量子力学の摂動法(厳密解+微小項展開をする近似法)に現れる二つの項だという。
さすがにしっかり学んでいないと知らないだろうが、ψ・(E-E0)^-1・ψ
という形状の項が、数式の主要項として複数項現れ、
スピンの平均が零からずれているとき、打消しをしなくなる。
形は-logTなものだからTの小さい低温で目立って来る。という現象。と説明された。
2023/03/05(日) 23:58:05.78
初レス5行目で言えば①超伝導②近藤効果、③は例えば非ボソン非フェルミオン粒子。
真空中の現象だけ見ていても、こんな現象は無い。
前レスのlogTに関しlogの中は無次元だから、特性温度で割ってT/T0のはず。

だがヒッグスは超伝導に近いというし、初期宇宙は濃厚スープ凝縮系だし
陽子や中性子の中は初期宇宙の何兆度かの世界が保存されている場所である。
ということは、テクニックを多く持って来た方がいい、ということに相成った。

具体的な陽子内何兆度かは、強い力の走る結合定数がg=1となるエネルギー値のはず。
もっと低温な普通の空間ではg>1となって強弱双対の強い力磁場で
場自体が存在しないように追い出されているらしいが、それは原子力の重要要証明命題。

これらに関し式としては摂動計算・ダイアグラム計算・鞍点計算の3通りぐらいなので
スレに全案内出来る見込みの量ではあるんだよな。
 
 
バンド構造の話をしよう。結晶やブリルアン領域という言葉もあるが近日中。

或る程度、予備知識のある人向けに簡単に。
原子同士が近づく → 電子軌道が合体した上で結合性・反結合性に分裂する
→ 結晶など2どころではない粒子数の系ではその微妙影響でスペクトルが微細構造に分裂する
→ その様子は距離の関数として書けるし1sや2pなどで様子が異なりさらに同じ1sなどの中でも
 結合反結合として異なるエネルギーになっていくのだから、全粒子が別エネルギーと化していく
→ 軸方向と最尤方向に、k=h/rを横軸座標にして表すのがバンド構造の図。

多数粒子のためにスペクトルが多数の微細構造になって区別出来なくなっていくのだから
(1原子m本の電子軌道とすると、N原子はNm本の全部異なるエネルギー値になるのが量子論の解、帯に見えてくる)
エネルギーはその値をとれる帯、とれない帯、のような図になり、原子間距離の関数としてそれが表される。

やはりこの図は化学の数値計算で出せるし、材料設計に本質的に重要な考察を提供する。とりあえず以上である。
圧力を変数に入れる拡張をしたいと思っている。アイデアないか?金属水素をバンド構造として書きたい。
2023/03/12(日) 17:31:34.77
量子力学と原子炉物理のトピックを出来そうな所から書く。
この両者は同じではなくて、後者は中性子密度管理論というに近い。
こだわらずに解体して適当に。
回数が多いからどうせ全話題、ゆくゆくは網羅する。

クレプシュゴルダン、摂動法、グリーン関数法の量子力学。
二群方程式、共鳴吸収、1/v則、その他の考察の原子炉物理。が今日。
初学者にわかるように。

勉強はしたんだが整理されてなくて、これから数時間で練り込むんで
初レスは雑談にするか。
 
 
原子核物理学の教科書をもう何シリーズか目を通したんだけど
内容は足りないかなあ、という気はするね。

教科書を、開発力や不測の事態への対処力を身に着けられるか、の視点で
見ると、なぜだろう、総ページ数では何千もなっているのに、読んでも
何か欠けたままになってしまうものってある。

原発事故で、即つぎの物を作り出して、対応し正常化出来なかった
その理由はこれなのかなって。

対応開発力が根本的につくような教育本構成も考えてみたい。
2023/03/12(日) 23:15:32.77
原子核と中性子の反応は、中性子のエネルギーについて三種類の
エネルギー領域がある。熱領域、共鳴領域、高エネルギー領域である。
熱がもっともエネルギーが低い。

ウラン235とウラン238において、その差が比較される。
画像検索でウラン 共鳴領域とせよ。その図を元に語る。
左上から右下に降りていき、途中がギザギザ多数の曲線が現れる。
図の右方は中性子のエネルギー、上方は反応率である。

左方低エネルギー中性子の方が反応性が高い。
対数グラフではエネルギーによる反応率の低下は直線に見える。
これを1/v則と言う。
 
 
1/v則の仕組みは単純で、
中性子の速度vと標的原子核近所での滞留時間は反比例する。
遅い中性子の方が標的原子核の奥行が長いように感じ取る。
単位時間当たりの吸収率の効果をそれだけ受けるわけ。

結論として言えば、右下がりの直線部において、真水としての反応性は
一定不変を保つ。

中性子速度は高速中性子といえども秒速2万km程度の非相対論的速度で
核分裂工学としてはこの考察で十分である。
ところで相対論的速度にまでするとき、真水の反応性を同じままで
右下がり直線の相対論的形状はどうなるだろう。
2023/03/12(日) 23:16:59.26
反応率は断面積と呼ばれ面積の単位を持つ。
様々な効果はあろうが、単純点型の入射粒子が、平面上に描かれている的に
当たり、吸収反応を受ける、という構図に換算する。

一つの原子核の奥行性や、反応後状況の分岐、の効果も
そのように描かれた的に当たったから、と読み取る。そんな流儀なのである。

概して低エネルギー側はきれいな下降形で、高エネルギー側はそれぞれの
状況があるような個性ある形をしている。
そして中間領域のギザギザ多数の山がある。

なぜ真ん中領域がギザギザで、もっと横ではないのか。それは
考察している原子核反応一般のエネルギースケールが、その辺にあり
発した中性子も別の原子核反応で出てきたものなのだから、
その領域の住人であると。そういう意味で真ん中がギザギザ領域なのは必然。
 
 
このギザギザは化学によくあるようなスペクトルと同じである。
吸収線であり、突起一つごとが違った反応後状況を起こす。
共鳴と言われ、複合核とも言われる。その実体は短寿命核種状態である。

ということは、核種に対して、突起全部の反応後状況を記述すれば
原子核のよいデータベースとなる。
ウランにこだわらずあらゆる原子核についてそれをすればよいだろう。
すなわち突起の説明をつけきる研究テーマがある。
工学的応用がその科学の先にもう一度見つかるかもしれない。
2023/03/12(日) 23:18:53.37
低エネルギー側で右下がりのきれいな直線になっている。
核種を決めたときの、中性子エネルギーと吸収反応との関係式である。
直線としては平行でも、核種によってその上下的な位置は異なる。

中性子吸収に使われるホウ素では、直線の位置が高い。
水素にしてもHは高く、Dは低い位置に直線がある。それが中性子に対する反応性である。
つまり、減速材の物理もこの図に含まれている。
この図を磨き上げれば、減速材についてだって進歩する。
原子核工学にとって重要な尽力点である。
 
 
中間の共鳴領域に関して、中でも左の方がまばらで、右の方は密になって
突然終わるように見える。どういうことか?
これは原子の電子準位を類推してみてほしい。1や2の所よりも6や7の方が
狭い範囲に準位が詰まっている。水素原子で調べると1/2n^2の因子を持つ式が見つかるだろう。

原子核も同じく、ギリギリでもう少しで解放されるわずかのマイナスエネルギーの所に
準位が多数ある。そこへの励起状態が反応で構成され、ギザギザのピークとして見える。
このピークは、我々のよく知らない、原子核内準位、そのエネルギーレベルとしての
情報を正確に教えてくれている。

よってこの図を磨き上げて、数式的説明を付けると、完璧に近い情報やモデルを
原子核について手に入れることが出来るだろう。
ブラックホール衝突の重力波が数年来世間を騒がせたが、このスペクトルはそれ以上の
完璧な手がかりである。有志が解釈を完成させることが工学のために望まれる。
2023/03/12(日) 23:21:53.55
共鳴領域が右方で突然終わるのは、そこまでがギリギリのマイナスエネルギーで
そこにおいて解放エネルギーに達したからである。

またこの共鳴領域のグラフは、核種の寿命情報も持つ。
化学のスペクトルは縦線一本なのに、という比較しての気づきを!
寿命によって不確定性原理で、縦線は釣り鐘型曲線に横幅を持つように変貌を遂げる。
横幅は必ず有限寿命である。これは数学的な帰結であって、間が延びて横に広がるのではない。
そんなんだったら、化学でだって横に広がるはずなので。

別の導出として出来た原子核の波動関数はexp(i E^-1 t)という指数部が純虚数な
時間因子を持っている。崩壊減衰性のとき、exp(- a t)というそのまま確率を減らしていく
ような因子も掛かる。すると反応プロセスをピーク図にするとき
E位置のピークから、√(E^2 ± a^-2) という幅持ち釣り鐘になる。
この計算もいずれ書く。光学定理という話題の一群である。
 
 
ここまででも、なんて情報が豊富な図なんだ、と感じられる。
中性子吸収図を丁寧に作り、その説明をつけるだけで、原子核工学は次の段階に進む。

それを表す模型と数式をAIに探させて、
数値シミュレーションで予測が出来るようにもする必要がある。
おそらくは多数の自然な形の項がその結果であり、
すると強結合系の理論の、現象論的な数式の大切なサンプルが得られる。

その数式は解析学的な解を新しく発見するためにきっと役目を持つだろうし
強相関は電子系にもあるから、それへの類推拠点となろう。
強相関という意味では、ヒッグス周りにも強相関が隠されている可能性があるから
やはり原子核と中性子の関係で、完成形を持つことが重要だろう。
取り組まれていない研究スタイルである。
2023/03/12(日) 23:31:18.05
ウラン235と238を比較するとき、吸収後の状態分岐という意味で断面積を別勘定にする
手法をとる。中性子吸収後に、ウラン235は低エネルギー中性子でも核分裂し
ウラン238はしない。高エネルギー中性子ではどちらも核分裂する、という事情がある。

これは確かに、吸収された先の分岐という、二段階を混ぜた混用でもあるが、
この程度の流用は構わない。上の崩壊を時間の虚にしたりなどよくあることである。
そうして分岐比で低エネルギー部をも二つの和に分割すると、
低エネルギー部も自明ではなくなり面白くなる。

そうするとそこに理論数式が立つ可能性がある。
それは経験的に取り扱ってきた、U、Pu、Cf、Th以外の様々な原子核について
その核からの核分裂性向について教えてくれるだろう。新しい現象論物理学である。
 
 
さらに高エネルギー部はくねくねして色々な状況になっているが、
これに逐一言葉による説明がついているようにすべきだろう。
そして高エネルギー部のそれも模型から数値予測され全導出出来るようになっているべきだろう。
まだ出来ていないのなら、学問として未達なのである。

以上インターネットで「ウラン 共鳴領域」で画像検索して見える図面について述べてきた。
色々トピをするつもりだったが、今日はこの1つだけになってしまった。
原子核に対する中性子の吸収反応、その価値効用や理論的基礎の多彩さ
わかる限りの解釈、そしてもっと進める方向性、伝わったと思う。

19生化学、26複素解析、
2格子ゲージ、9境界要素、16集合論、23薬剤師、30CPU
こんな風には行かないな。思ったようには進まぬ。流しでする。
2023/03/19(日) 17:28:29.63
今日は生化学というトピなんだが、何性、何炎の英語を書くのと
よく登場するのに記号記法が使われてて構造知名度が低めの分子を
書いてみるくらいになると思う。

放射線障害の位置づけを把握するための周辺の知識や馴染み感を
身に着けて、あわよくば解決手掛かりもみんなで見つけれたらと
そのような本格的な話題である。
 
 
急性=acute、慢性=chronic、突発性=idiopathic、発作性=paroxysmal
亜急性=subacute、陳旧性=obsolete、本態性=essential
一次性=primary、二次性=secondary、原発性=primary、続発性=secondary

こんな感じ。何性はだんだんマイナーや部位特有的な形容詞になっていく。
無理に多く書かない。書けないし。
適当に読み流せる程度に、それでいて穴埋めしていけばなんか
全部わかっちゃう程度に。
2023/03/19(日) 22:08:36.55
本当に順序が滅茶苦茶なんだけど、いいよね。
流れが感じられない適度な読感抵抗がある方が身に付きやすいんじゃないか?
単語集でも。

尋常性=vulgaris、アトピー性=atopic、溶血性=hemolytic、過敏性=hypersensitivitye、
感染性=infectious、脊髄性=spinal、急速進行性=rapidly progressive、形質細胞性=plasmacytic
結核性=tuberculous、結晶性=crystalline、血栓性=thrombotic、血小板減少性=thrombocytopenic、

硬化性=sclerosing、孤立性=isolated、混合性=mixed、再発性=recurrent、消化性=digestive
症候性=symptomatic、進行性=progressive、ステロイド性=steroidal、A依存性=A-dependent、
A抵抗性=A-resistant、A誘発性=A-induced、単クローン性=monoclonal、通年性=perennial、糖尿病性=diabetic

粘液水腫性=myxedema、播種性=disseminated、半月体形成性=crescentic、非特異性=non-specific、
膜性=membranous、無症候性=asymptomatic、無痛性=painless、A増殖性=A-proliferative、免疫性=immune
リンパ性=lymphatic、リウマチ性=rheumatic、壊死性=necrotic、心原性=cardiogenic、筋原性=myogenic、


ヒト絨毛性=human chorionic、先天性=congenital、後天性=acquired、線維性=fibrous
上皮性=epithelial、薬原性=pharmacogenic、薬剤性=drug-induced、表在性=superficial、流動性=fluid、
家族性=familial、のう胞性=cystic、心房性=atrial、心室性=ventricular、A結合性=A-bound、

調節性=regulating、可溶性=soluble、非可溶性=insoluble、脂溶性=fat-soluble、水溶性=water-soluble
等尺性=isometric、化膿性=purulent、痙性=spastic、有茎性=pedunculated、神経因性=neurogenic、
多発性=multiple、無菌性=sterile、結節性=nodular、全身性=systemic、間質性=interstitial

免疫性=immune、免疫原性=immunogenic、内因性=endogenous、炎症性=inflammatory、閉塞性=obstructive
細菌性=bacterial、好酸球性=eosinophilic、良性=benign、悪性=malignant、肉芽腫性=granulomatous、
細胞障害性=cytotoxic、脱髄性=demyelinating、活動性=active、自己免疫性=autoimmune、がん性=carcerous
散在性=disseminated、びまん性=difuse、導電性=conductive、神経性=neuro、neurogenic、強直性=ankylosing
2023/03/19(日) 22:12:38.87
有痛性=painful、横断性=transverse、化膿性=purulent、胆汁性=biliary、潰瘍性=ulcerative、
肝原性=hepatogenic、伝染性=infectious、外傷性=traumatic、非外傷性=atraumatic
持続性=persistent、両眼性=binocular、交感性=sympathetic、血管性=vascular、運動=exercise、食事=diet、

機械性=mechanical、中毒性=toxic、出血性=hemorrhagic、充血性=hyperemic、水疱性=bullous、
透過性=permeable、顆粒性=granular、疎性=sparse、A抵抗性=A-resistant、A病原性=A-pathogenic
一過性=transient、頻脈性=tachycardiac 、起立性=orthostatic、吸気性=inspiratory、無動性=akinetic、

乾性=dry、限局性=focal、小球性=microcystic、低色素性=hypopigmented、大球性=macrocytic
食事性=dietary、アルコール性=alcholic、肝細胞性=hepatocellular、再生不良性=aplastic
正色素性=normochromic、正球性=normocytic、逆流性=reflux、腎血管性=renal vascular

仮性=pseudo、偽性=pseudo、頸椎性=cervical、痙縮性=spastic、淋菌性=gonococcal
膿疱性=pustular、敗血症性=septic、痛風性=gouty、乾癬性=psoriatic、遊走性=migratory
ステロイド起因性=A-induced、顕性=overt、陥凹性=sunken、非代償性=decompensated

肺性=pulmonary、両室性=biventricular、大葉性=lobar、虚血性=ischemic、代謝性=metabolic
洞性=sinus、憩室性=diverticular、転移性=metastatic、高血圧性=hypertensive
 
 
免疫性=immune、免疫原性=immunogenic
肝性=hepatic、肝原性=hepatogenic
というような法則性はある。

完全な表を作りはしなかったが、分野単語の5割以上は押さえてありそうに思う。
各専門分野でもっと何性何々と造語をするだろうけれど、
英語の響きを諳んじて楽しんでいる間に馴染んで貰えれば。
2023/03/19(日) 23:52:13.30
生物学で新書水準のものを読み込んでいて、
クレアチン、ホスファチジル何々、コリン、セリン、
イノシトール、グリセロール、CoA、ユビキノン
などの分子を押さえないままになっている人が多そう。

よって今回それを押さえよう。たった8個。
今回学ぶと分子生物学本に接する時の解像度が上がる。
何なら画像検索して15秒ぐらい見つめるだけでもそれぞれ十分だし
レス文の中身見ても把握しにくいだろうから、やはり
検索で一度は図を見ることが推奨される。
 
 
ドーパミンなどの回の時にフェネチルアミンというのをやった。
あれと似たような分子構造で、エタノールアミンというのがあって
-O-CH2-CH2-N(+)H3

原子価として炭素は4価だが窒素も陽イオンになって4価になっている。
全体は正イオンということでいい。
右側のH3つをCH3を3つに変えた物がコリンcholineである。
ビタミンB12関係でコリンcorrinというのもあるが違うみたい。

エタノールアミンのN隣りのCで、H1つをCOOHに変えるとセリン。
COO(-)にしておくと、正イオン性と消し合って電気的中性分子になる。
2023/03/19(日) 23:53:36.98
クレアチンは酢酸CH3COOHのH3の1つの代わりに、1メチルグアニジノ基というのを付ける。
それは、H2N - (C = NH) - (N - CH3) - → というもの。N3つ C2つ H6つ。
← - CH2 - (C = O) - OH に付けて、C4 H9 N3 O2に。

次にホスファチジルグリセロール。
ホスファチジルコリンなどもついでにわかる。

グリセロールは、プロパン CH3-CH2-CH3の各Cに1つずつOを入れたもので
グリセリンと(ほぼ)同義に用いる。
CH2(OH) - CH(OH) - CH2(OH) である。
 
 
ホスファチジン酸は、上記グリセロールの各OHをそれぞれ
OCOR、OCOR、OPO3 で変えると得る。Rは適当な炭化水素で場所ごとに別でいい。
[CH2-O-(C=O)-R] - [CH-O-(C=O)-R] - [CH2-O-(PO3)]

P周りはPは5価で、-(P=O)-(O(-)2)
2価の陰イオンとして酸。

ホスファチジルグリセロールは、そのO(-)を1つOに戻して、その先に
- CH(OH) - CH(OH) - CH2(OH)
をつなぐ。
グリセロール的なのが2回出て来て出来上がる。
2023/03/19(日) 23:57:28.95
イノシトール、コエンザイムA(CoA)、ユビキノン(CoQ)であるが、

イノシトールはシクロヘキサンの各Cの1つをOHに変える。
変え方によって、cis、epi、allo、myo、muco、neo、D-chiro、L-chiro、scyllo
のパターンがある。一応それだけ。

ホスファチジルイノシトールという分子は、myo構造のとある-OHを
-Oにしてホスファチジン酸につないでいる。
 
 
CoAは、C21 H36 N7 O16 P3 S というものらしく
クエン酸回路に出てきて知っているだろう。

パントテン酸というビタミンB系の物質
HO-(C=O)-CH2-CH2-NH-(C=O)-CHOH-C(CH3)2-CH2OH

この一番右のHを外して先に、リン酸3つと核酸系の物質を付けて出来る分子。
画像で見るしかない。

電子伝達に出る補酵素Qは、一つの環に長い腕が付いてる構造。
画像で見ればわかるし、こっちは覚えられるぐらい簡単。

あれNADHとFADHも書こうと思ったのに。
2023/03/26(日) 17:44:23.92
複素解析の回と予告してある。大学一年生級を対象として
・基本的な複素積分の方法
・Σ型の無限和や無限積を用いて三角関数等をテイラー展開ではない方法で書き表す方法
をまとめてみようと思う。
工学部の普通の課程の普通の内容。

世の中では情報科学が活気付いているが、まだまだ物質科学の世界であり
情報科学のどんな理論も、物質科学の方にも同等価値のものがある水準のもの。

そして何よりコンピュータの前でマウスを動かしても原発は直らない。
原発を直す科学を作りたいのであり、今回の数学はその一つ。
数学・情報科学・金融工学などと言って、権威を取られているようなことになっているが
ここはそれはこっちのものだと取り返して、「数学・機械工学」という学科や図書分類の方が自分は上質だと思う。
原発科学のためにもそうしよう。意味はわかるよね?
 
 
さて、一般的に多くの人は、知ってはいるが本当のところはどうなんだろうという
2割理解水準のままになっていることが、特に大学課程の学問においては多いものである。
おそらく工学部における複素関数論も、平均的な大学の平均的な学生についてはそうで
それを6割理解水準に上げちゃいたい。

いつものような仕方で2週も使うと出来そうなんだが、途中で別トピに移るかは別として
そういう流れで書き始める。この複素関数論に関する知識を増やすと、特異点や特殊関数を
再訪して新しいトピを記していくことができる。

まず、複素積分のイメージを持とう。線積分と呼ばれる。
実数区間の積分∫[a,b] f(x) dx では、区間a-bのニュアンスはほぼ自明だが、複素数のときは
∫[curve] f(z) dz というもの。これはどういうことか、求めたいものを自分に明確にして
進める姿勢が望まれる。

∫[a,b] 1 dx = b - a 、 これは線分の長さ。
∫[ai,bi] 1 dz = (b - a) i、 単なる線分の長さとは因子iが違うようだ。
2023/03/26(日) 21:41:18.68
複素平面上で、恒等的に1という被積分関数を、左から右へ線積分すると一般的な積分値、
下から上へするとそのi倍、右から左へすると-1倍となる。
右から左の場合を並立して比べると、下から上のときの値にも納得がゆく。
左向き時に長さの-1倍値になるなら、上向き時には長さのi倍値でなければならぬ、と。

このことを積分区間はホモロジーであると言う。
積分区間ではなくdzという方にもある。こっちも同様の仕掛けがありdzはコホモロジーであると言う。
積分区間とdzが、どちらも方向情報を伴った上で計算に参加していく。
このことが距離や面積だけを向き無しに考える2次元実の重積分と、複素平面との異なるところである。

ここでゲージ場や多様体を学ぶ途中の人は新しい進展方向に気づく。
向き付けは符号かのように扱われるが、複素数の方向として補間されている、その数理の整理が必要だと。
ところで変数名は実軸中心ではx、複素数としてはz=x+yiが慣習である。
またdxやdzには特に名は無い。よい命名があれば採用される可能性が高いのでどこかで発信アピールを。
 
 
但し複素積分は3段落上の方向性論よりもそれを含む一般的な状況を表示しており、
それはすぐ次レスの例で、被積分関数zからも方向性への寄与が出て来て、全体を実数化したりすることにも見れる。
退化して一変数だけにすると微分形式や位相幾何につながる方向性論が見えて、その補間ということである。

次レスの具体からこっちに戻ってほしいのだが、dx + i dy にする方法で
四元数の積分もわかる。また、平行四辺形を想定して、変数一つずつ積分する、その和という視点により
複素数だろうが何元数だろうが面積積分以上の次元の計算値も定義されることがわかる。
 
 
さらに、dz = dx + i dy とする流儀と dz = dx + dy とする流儀がある。
次レスの後半で述べる。実は i dy とか a + i yとかなると、yによる積分が係数付きで計算間違いしないでほしい
という状況になるので、メジャーではないが係数が減っている後者の算法は少しばかり便利である。

また積分区間は[z=0,z=bi]や[x=0,x=a]などのようなのが本来だが、変数名をわりと省略する。
2023/03/26(日) 21:47:20.21
本題な内容に戻り ∫[0,bi] z dz を計算してみよう。
常識的な感覚と一致した結論が出るかを見て、ここまでの複素積分の定義が正しいかを側面判断する。
常識的には (bi)^2 / 2 = -b^2/2 だろう。
では実数虚数に和分解する我らの方法ではどうだろう。

∫[z=0,z=bi] (x + yi) ((dz = )dx + i dy)
観念的に書かれているこの表記をきちんと計算値まで持っていければ複素積分の「定義」を学び終わる。
積分区間は(0,0)-(0,bi)
複素積分の計算時には次々と要らないものを落として一次元形式にして計算しなければならない。

∫[y=0,y=b] yi (i dy)
xは0一定のこと、積分区間はxの変動が無いためdxによる積分寄与は0のことを使い上式から整理した。
またこのとき、(d)zとしてはbiまでだったが、(i d)yとしてはbを積分端点とすべき。
-b^2/2 計算結果が予想通りに求まり、ここまで首尾よく作られていることがわかった。
 
∫[y=0,y=bi] y dy あえて虚軸だけの積分というのがあると考えて、-b^2/2。
 
 
次に、よく似ているが、∫[z=0, z=a+bi] z dz を計算してみよう。
∫([z=0, z=a] + [z=a, z=a+bi]) (x + yi) ((dz = )dx + i dy)
積分区間の形状は斜め直線でなくこのように座標に横から縦と沿うようにも正則関数(後述)の場合は変更出来る。

∫[x=0,x=a] (x + 0i) dx + ∫[y=0,y=b] (a + yi) (i dy)
区間内で不変な側の変数を被積分関数に当てはめてしまって、一次元の積分問題に変えた。
また区間内で不変な変数についての積分値は0だから、その側のdyやdxは落とした。
また積分端点を表現する変数を、zからxとyに変えている。そのためyとしての上限はb。

第一項はa^2/2で、第二項は不定積分が1/i (a + yi)^2/2 i これにyの[0,b]を当てはめ、(a+bi)^2/2 - a^2/2
足すと(a+bi)^2/2 期待される結果が出ている。yi とある所の不定積分に細心の注意を要することに注意してほしい。

∫[y=0,y=bi] (a + y) dy こうしてみると、(a+y)^2/2 の不定積分に[0,bi]を当てはめ同じく正しく出る。
2023/03/26(日) 22:59:57.17
ここまでで複素積分が定義されることが、その実存としての存在が体感された。
とすると次はなめらかな記号操作として次々と実用計算を構築していくことになる。
実用計算ではもちろん上例でやった∫z dzのような単純関数ではない。

次のお題は ∫[0,∞] 1/(1+x^2) dx = ∫[0,∞] sin(x)/x dx = π/2
この説明をしきることである。
出来なかった定積分が、複素積分という概念の実在を確信し使用に至る手法で計算される。
数学の深さを知る計算法になるだろう。
本日のテーマそのものなんだが時間的に来週もの。
2つの積分は無関係なんだが似たような値になっている。
これは複素積分で求まるものの共通した雰囲気で値は本当の話(数値積分シミュレーションプログラムでも作ってどうぞ)
 
 
病的=例外的と読んでおいて。価値無価値性抜けば多数派とわずかの例外の別処理という意味である。 
ロジックの見取り図として、
・病的ではない関数は、特異点ではない点では正則関数である。

・正則関数は複素平面上で、端点を固定するなら途中の線積分の経路を動かせる。
 もちろん線積分とは言っても、方向情報を担って計算に参加するので、複素数が関係するほうの線積分である。

・特異点においてはテイラー展開をzの負乗まで使う拡張して当てはめることで、
 病的ではない点では展開和と関数値が一致するように出来る。

・病的な点とは上項目記述にzの負の無限大乗まで登場してくるような点と
 階段関数の境界など有限個の例外的な点である。

・病的ではない特異点、つまりzの負乗の有限次までの展開でうまく行く点において留数定理
 =計算値がほしい点を囲む閉曲線上で、分数因子を乗した被積分関数を複素積分したものが計算値。

・そしてその閉曲線の、積分としてはほしくない余分線をパラメタ操作で零と出来る極限評価をする。

・該当閉曲線を実軸を通らせてお題の定積分を、留数つまり病的でない特異点での有限部分として得る。
2023/04/02(日) 17:14:33.28
複素関数論の初級編。
中級以降分はトピの紹介も来週再来週に。
①テイラー・ローラン展開
一致の定理

②積分経路の移動
コーシー積分定理

③周回積分の簡便な計算
留数定理(=コーシー積分公式)

ここまでを今日したい。
まず①②に関して後回しに③の証明をし実例を見る。
①は普通の関数は、負べきから始まるテイラー展開ことローラン展開に一致しているという内容。
②は複素平面の線積分は端点を固定したまま、特異点以外の場所ではずらしていけるという内容。
確かにこの2点は計算前に理論的に構成しておく必要がありそうというのはわかると思う。
 
 
f(z) = Σ[k=-∞,∞] a(k) z^k
これがローラン展開であり、等号とみなしていいというのが①。

原点0+0iを回る半径1の円周Cの上で線積分をする。項別微分積分のようなことはこだわらなくていい。
∫[C] f(z) dz = Σ[k=-∞,∞] a(k) ∫[C] z^k dz

一般にこう書ける。
z = r e^(i t)
dz = dr e^(i t) + r i e^(i t) dt
r=1固定でいいなら、dz = i e^(i t) dt。

Σやa(k)を落として本質部として、
∫[C] z^k dz = ∫[t=0,2π] e^(ikt) i e^(it) dt = i∫[t=0,2π] e^(i(k+1)t) dt
場合分けする必要がある。k≠-1の場合とk=-1の場合。
2023/04/02(日) 22:13:14.22
被積分関数 e^(i(k+1)t) は指数関数だが、k=-1のときは1である。
k=-1のとき、∫[C] z^-1 dz = 2πi
kが-1以外の整数のとき、∫[C] z^k dz = i (i(k+1))^-1 [e^(i(k+1)t)] |(t=2π)-(t=0) = 0

つまり、[e^()]の部分がt=2πでもt=0でも値1なので、引いて求める定積分は0。
もしkが整数でないならt=2πでの値は1ではないが、ここではkは展開項の次数として整数だった。

前レス下から8行目に入れると、∫[C] f(z) dz = a(-1) * 2πi
これが留数定理である。
f(z)を単位円上で線積分したものは、f(z)を原点で表示した級数のz^-1項の係数 * 2πiという言明。
係数一つ用いるだけで積分値が表されるという際立った結果である。
 
 
dzと始め書かれる線積分はいささか抽象的な記述だが、これをdx+idyや、drとdtなどにして
実変数に具体化してから計算するという手続きがあることは覚えておく。その都度工夫する。

留数定理をシフトして考えることで、zが原点ではなく他の点を中心にして使うことが出来る。

②積分経路の移動ということを使うと、単位円よりも近接して考察点周りの微小な円C'でも
∫[C'] f(z) dz = a(-1) * 2πi と同じ値になる。

考察点が2つ以上の時に ○=○ という形で点間部分を例えば下は右、上は左向きとして一つの経路にしても
なめらかな関数で考察しているとき値は変わらないと考えられる。こうして和は定義され
一旦両方を包む経路が取れれば、もっと大きな線経路にしても②積分経路の移動によって構わない。
2023/04/02(日) 22:17:34.32
では ∫[-∞,∞] 1/(1+x^2) dx = π を証明しよう。
dxのとき実数積分、dzのとき複素線積分を含意しているが只の変数。
分母は1より大だから、被積分関数(f(x)と書く)についての実軸上の特異点はない。
(被積分関数が実軸上の特異点を持つ場合は再来週扱う。)

1/(z-i) - 1/(z+i) = 2i/(z^2+1) だから被積分関数はこの2i分の1である。
z=i点にて級数展開する。
1/(1-a) = 1 + a + a^2 + a^3 + … という式を使うと

- 1/(z+i) = -1/(2i + (z-i)) = -(2i)^-1 [1/(1 + ((z-i)/(2i))] = -(2i)^-1 [1 + (z-i)i/2 + ((z-i)i/2)^2 + …]
であり、次のようになる。

f(z) = (2i)^-1 [ 1/(z-i) - 1 - ((z-i)i/2) - ((z-i)i/2)^2 - …]
これが被積分関数のローラン展開である。
それほど泥臭いことをやっているわけではない。
使う項は-1乗の係数だけである。
z=i周りで考察するとき、z=-iで特異な1/(z+i)項は0次以上の正次の項の無限級数に展開されてしまい関係なくなる
ということを見たまで。
 
 
次に、積分経路を閉じさせる。
∫[C] = ∫[z=-R, z=R] + ∫[z=R→z=-Rへの半径Rの大きな上半円周]

このように変えると、Cはz=i周りの単位円を半径R半円周に②積分経路の移動で動かした曲線と捉えられる。
すると、留数定理により、∫[C] f(z) dz = (2i)^-1 * 2πi = π

第二項がlim[R→∞]で0であると評価すれば、与式が解けていることになる。
その評価は比較的簡単で、被積分関数と積分そのものをRを用いた実定数で上から押さえる。
∫[半径R上半円周] 1/(z^2+1) dz < ∫[半径R上半円周] 1/(R^2-1) dz < πR/(R^2-1)
R→∞の時、この値は0になる。
よって(本レス1行目の)積分問題は解かれた。③終わり。
2023/04/02(日) 23:27:06.28
②について、点a→点bの2経路は片方を逆向きに走らせ連結すれば閉曲線である。
両方の線積分が等しいなら片方を負号を付けて足す扱いにして閉曲線上の線積分が0を得る。
この論理は逆向きにも行けるので、②の証明には閉曲線上の線積分が0を示せば良いことになる。

解析学は位相空間に乗っているので、取る区間を小さくしていって一つの開集合に収めて
小さく分割していくときの様子からロジックを完成させられる。

一つの証明を教科書から写して述べる。非特異関数f(z)の三角形上の線積分が0という。
任意の曲線も三角形で近似し残差は連続関数ということで微小と出来るのでこれでよい。

点a→b→c→a上で線積分を計算するとする。中点を仮にab、bc、caと言う名前の点とすると
a→ab→ca→a、ab→b→bc→ab、ca→bc→c→ca、ab→bc→ca→ab
この4つの小三角形の線積分の和と等しい。
 
 
元の三角形をT0、小三角形のうちで線積分の絶対値の最大の物を取りT1と名付ける。
同じ手続きを繰り返し、T0⊃T1⊃T2⊃… ⊃Tn⊃… から最後は一点pと成る。

f(z) = f(p) + f'(p) (z - p) + ε(z) (z - p)
①テイラー展開からこう書けるだろう。但しz→pでε(z)→0。
考察のために十分小さくなっているTn上で考える。
第1項と第2項は、∫[Tn]…dz = (…)|[Tn] こうした後代入するものでこういう風に出来る時は自明な意味で0。

すると∫[Tn] f(z) dz = ∫[Tn] ε(z) (z - p) dz < (sup |ε(z)|) size(Tn) length(Tn)
一回ごとに半分サイズにしていくことから、size(Tn) = 2^-n size(T0)、 length(Tn) = 2^-n length(T0)。
ところで小三角形の数は一回に4倍になるので、2^n因子はちょうど消える。

∫[T0] f(z) dz ≦ 4^n ∫[Tn] f(z) dz < sup |ε(z)|
nが進むにつれ最右辺は0になり、証明は完成する。
2023/04/09(日) 17:15:06.42
cotの無限和表示、sinの無限積表示、Γ関数の公式、ζ関数の特殊値が
それと(劣)調和関数、漸近展開までが複素関数の中級だろうか。
できるだけやってみよう。なお来週は佐藤超関数の層コホモロジーなのでこれは上級。

前回に似て、難しいことを考えないで解答を構成して、論理がそれを正当化
しても居る、と最後に示せばどれも同じように出来る。
アインシュタインが一般相対論の式を作った時も同じで、まず式に辿り着き、
係数合わせをして、論理的に自然さや必然性を強めていく順。

一意的だったり、リジッドだったりして、問題の答(課題を満たす内包)に
自分の作ってみた物(外延)が、これしかないという形で示され答になってしまう。
外延をあてずっぽうで構成してみて、内包に一致していると楽しいということになるんだと思う。
 
 
で、本日のはどういうものか。まずcot = cos/sinであるが、分母が零になるのはnπの所。
cot(z) = Σ[n=-∞,∞] 1/(z - nπ) = 1/z + Σ[n=1,∞] 2z/(z^2 - n^2 π^2) では?
これは完全に正しい。パソコンに向かえばプログラム10分で確認できます。

複素関数が固さを持つ存在で、特異点やテイラー展開などの情報が関数の形自体をかなり制約するとか。
ではそのようなものをサンプル的に式提示してみて、するとそれが答えになっている
ようなこともあるかもしれない。しかし分子の自由度も関係するし…。

そんな思想から出発して、実際にそれが大枠そのままであり、理論的な正当化論理を見つけ、一般論に整理する。
すると式は証明されていて、ほかのもっと自然には思いつかない関数の式まで作れる。
今日はそういうことを。もちろん複素関数論なんか原子力に大々的に使う。
2023/04/09(日) 19:46:56.56
前レスのcotの式は計算機を動かした人ならその正確さにびっくりしたろう。
無限個の逆数の和を三角関数が拾い上げて、自分自身としている。
この式はミッターク・レフラーの定理によって構成されるが、
後回しにして他のトピを見る。次の左式を微分する。

[log(sin(z)/z)]' = z/sin(z) [cos(z) z - sin(z)]/z^2 = cot(z) - 1/z = - Σ[n=1,∞] 2z/((nπ)^2 - z^2)

一番右の等号で前レスの結果を持って来ているが、nπ>zとなる状況の方が多数なので符号を出した。
この式をsinの無限積表示の式にまで持って行く。
 
 
最左辺と最右辺を項別積分する。積分の下端を決める必要があることがわかる。
さもないと積分は一般には定数の不定性を持つものである。

log(sin(z)/z) について、sin(z) = z - z^3/3! + z^5/5! … であり sin(z)/z = 1 - z^2/3! +
このlim[z→0]値は1。ゆえにlog(sin(z)/z)|(z→0) = 0。
積分の結果式はz=0において、両辺および各項が0となるように取るのが適切。

右辺項積分は log((nπ)^2 - z^2) + c(n)
z=0でのことを考えると、c(n)=-log((nπ)^2) が良い。c(n)は0ではなくこう取っておこう。
合わせて、log(1 - (z/nπ)^2)

log(sin(z)/z) = Σ[n=1,∞] log(1 - (z/nπ)^2)
単純変形して
sin(z) = z Π[n=1,∞] (1 - (z/nπ)^2)
2023/04/09(日) 22:05:55.20
上式zにπzを代入する。
sin(πz)/πz = Π[n=1,∞] (1 - (z/n)^2)
左辺はテイラー展開、右辺は無限積で、両辺をz^6まで書いてみよう。

左辺 = 1 - (π^2/6)z^2 + (π^4/120)z^4 - (π^6/5040)z^6 +

右辺 = (1 - z^2) (1 - z^2/4) (1 - z^2/9) (1 - z^2/16) …
  = 1 - [1 + 1/4 + 1/9 + 1/16 + …]z^2 +

これより1/n^2の和はπ^2/6と求まる(オイラー)。
 
 
1/n^4の求め方を検討することで、一般偶数乗分の一和の計算法を示唆する。

右辺z^4の係数は、1・1/4 + 1・1/9 + 1/4・1/9 + … のようなもの。
{[1 + 1/4 + 1/9 + …]^2 - [1 + 1/16 + 1/81 + …]} / 2

2数の積を足していくので、2次元性だが、nの小と大の積というので取り尽され
即ち上半三角部だけで、対角部分も無し。よって上記式。
π^4/120 = {(π^2/6)^2 - Σ(1/n^4)} / 2
初等整理するとΣ(1/n^4) = π^4/90

このようにΣ(1/n^(2k))の計算では、2個以上の因子添字が重複するような広義の対角部分を
引いてから、k!で割ったものが右辺で、その広義の対角部分にΣ(1/n^(2k))が入っているので
kの小さい方から順番に求めていくことができる。パソコンプログラム化もわかったはず。

これらはζ関数の特殊値でもある。有志はそのアルゴリズムにベルヌーイ数が現れることを見よ。
2023/04/09(日) 23:17:20.72
原発で急ぎの用事とかないし、もう一回複素関数中級するか。
抜け落ちた証明を入れ、漸近なども入れて中級を完成させる。
あまり複素関数性は薄れ、実関数の話ばかりになって来てるという感想は正しい。

Γ(z) Γ(1-z) = π/sin(πz) という式が同じように得られてz=1/2で√π
とわかるという話があるんだけど、これを示すのにsinの方は先の展開でいいんだけど
ベータ関数の、積分による定義⇔Γ関数を用いる分数としての表示、の定理が本質的に使われて
それはもう今日は間に合わないので、Γ(1/2)を極座標から求める話だけ。

Γ(z)=∫[0,∞] e^-t t^(z-1) dt = (z-1)!が定義。階乗と引数が1ずれてる関数。
 
 
以下の話は正規分布を求める問題にそっくり。
では正規分布とガンマ関数の関係は。
これ半次元空間は集合(分布)で表されるというこのスレのテーゼに関係してて先の展開が潜んでいる問い。
Γ関数の引数は次元に見立てられる。潜んでいるロジックを掘り出せればいいな。

Γ(1/2)= ∫e^-t t^-1/2 dt = ∫e^(-s^2) s^-1 2s ds = 2 ∫e^(-s^2) ds
t = s^2、dt = 2s ds を入れる。

これの2乗を極座標に変換する。
積分領域は[0,∞]を2つなので第一象限である。r^2 = u、 2 r dr = duも。
(Γ(1/2))^2 = 4 ∫e^(-x^2) dx ∫e^-(y^2) dy = 4 ∫e^(-r^2) r dr dθ

= 4 ∫[0,π/2] dθ ∫[0,∞] e^-u (du/2) = π ∫[0,∞] e^-u du = π
よって示された。
2023/04/16(日) 17:15:05.29
バイオは1ヶ月に1回だけで、4月薬学、5月血管病、6月歯科、7月救急。
5月は建築で、原子力?ああそんな話題もあったな。6月に集中的にやる。

今日は複素解析の話と、数値計算(数値解析とも言う)の話をしようと思う。
半々にして来週も半々にする。どういう文脈の話か。
建築の材料力学でシミュレーションがあるよね。
差分か有限要素法を使う。

どちらも物体に点をばら撒いて、近い点の間の差など算法を工夫して
全体のエネルギー、圧力、変位ベクトルなどその他の量を総和的に算出する。

この時、n個の点ならn変数の、またはn+(リンクの分)変数の連立一次方程式を
最終的に解いて、各点の量が求まっている、という形になっていることが多い。
 
 
すると行列計算(連立一次方程式だから)が数値計算でとても重要だとわかる。
実際、数値計算の分野の上から2つが、行列計算と数値積分と言って過言でない。
他にニュートン法的収束、予測子修正子法的陰関数か。

さらに、この行列には特徴がある。差分は隣接点との差でもって、微分に置き換えたもの。
より高度になると2つ離れた所も使うが、それも含めて、最終形状行列が
三重対角行列または五重対角行列形態と一般的に言える。

対角成分と1つずれた添字間だけが0でない他は0の行列。
または2つずれた添字まで。最大ずれを増やすときの最適アルゴリズム数学はマニア的。

有限要素法でも同様に、幾何学的隣接間だけが相関があるような行列が出る。
こちらはもう少し複雑で、方向順のような標準順序が無いものだから、
点の添字順番の取り方にも依存し、その工夫は計算系工学科の論文的。
例えば圧力と回転モーメントを使ったり応力テンソルにしたり。圧力だけではないのが物体。
それと行列を簡易にする方法。しかし普通は問題ごとに見て同じように対角よりの行列に帰結。
2023/04/16(日) 23:30:04.76
早速、三重対角行列の作り方をやる。
これが一流の学者の質的な違いを表している典型例だというのを見てほしい。
これって重要なことで、読者には(そしてAIにも?)この質的な革新を出来る
人間に全員がみんななってほしい。

しばしば我が国の研究者には、数が多いからひとまず論文は書いて社会的に
よい地位には辿り着いた、しかし実際には何も作っていないことは自分が知っている、
とでもいうような劣等感をひめている人が多い。
何が足りなかったのか、どういう差があるのか、と迷い悩むだろう。
実際、半分ぐらいはこの感じを持っているはず。

その答え的なものがこのトピの中にはある。
初等段階では問題の解き方を学んだように、質的な革新の方法の要旨を学ぶと
研究人生でずっと疑問だったことが晴れたような達成感を味わう仕事ができるだろう。
 
 
原発に関わる者がみなその要旨を学んであると、頭数はあるからそして個性はあるから
それぞれが革新的なことをできて、廃炉解決に辿り着きやすくなる、みたいな。
そんな目論見。思っていることを伝えてみる。

歴史の中で、三次方程式の解法、正十七角形の作図、五次以上方程式のチルンハウス変換
が同じような事例だと思っている。ほかの研究者が重箱の隅をつついていたような所へ
本質的に新しい方法を提示して、分野を開始した。
チルンハウス変換は五次以上の代数方程式をx^n + a x + b = 0に変える。今年中に述べるかも。

結局それは、温故知新で、既成の方法を論理的に分析し、対象ではなく方法の分析に没入し
代入を使い工夫する、代入について自由度があるときその中のよいものを選ぶような方程式を立てる
それも通り一遍でなく自由度の中に構造形成しながら落ちて来る物を拾える機会を求める。
メタな視点、抽象化の視点、陰関数化して現実例ではアルゴリズムで解く形式、
実例を扱いながらこういう所へ帰着させる。そんなことだと思う。そして論理腕力。
2023/04/16(日) 23:32:33.12
三重対角化。結構難しいですよ。三次方程式や正十七角形と同格級だと主張しているんだから。
これを無知識で思考回路の中から思いつけるように。
その啓発思考回路をみんな全員(とAI?)の中に実装するように、そういう主張。
わかったら五重対角化に応用してみる練習問題。

対称行列について行う。十分大きなn*n行列Aを、B = P^-1 A P としてBが解となるようにする。
理系ならこの数式は行列の対角化として、また少し高級な所ではジョルダン標準形としてやっただろう。
Pには大きな自由度がある。その自由度を目的に合わせていくことが研究課題。

逐次的に構成すればいいので、第1列と第1行だけ三重対角的になっていれば、
次は1と新しいQ:(n-1)*(n-1) をブロックにしたような行列で第2列と第2行は出来るだろう。
その繰り返し(それらを掛けたもの)で辿り着くので、第1列と第1行だけ丁寧に見る。
 
 
問題はPを工夫して、Bの第1列と第1行が (c c 0…0) という3番目添字以降0になるようにすること。
全部が対称行列としてあれば第1列=第1行、中身も同じものである。

さて、Pの取り方を仮定してみる。パラメータが豊富に残るような作り方で。
自由度の中に構造を構築していってみているのである。
uを任意のn成分縦ベクトルとして P = I + u縦 u横 = I + u uT と書く。Tは転置。

(u uT)T = (uT)T (u)T = u uT なのでPも対称(PT = P)
PT P = P P = (I + u uT) (I + u uT) = I + 2 u uT + u uT u uT
ここで規格化し係数を決めてみる。uT u = 1を要求し、P = I - 2 u uT に変える。
すると P P = I - 4 u uT + 4 u uT = I
PT = P^-1なる行列を直交行列と言うので、Pは対称直交行列である。
2023/04/16(日) 23:34:52.22
補題。ノルムが等しい2つのベクトルxとyについて、
(I - 2 u uT) x = y なるuが一意存在し、(x - y)/|x - y|

まずu = (x - y)/|x - y| が解であること(存在していることの証明)
u uT = [(x - y) (x - y)T] / [(x - y)T (x - y)]
分母はベクトルの内積を作る式である。

(I - 2 u uT) x = y は、xT x = yT y(ノルムの一致)とxT y = yT x(添え字で書けば自明)
を用い、左辺の分母を展開した後通分が起きて右辺を得る。
よって解。uの係数が不要なことは-2という前レスの設定が妥当と再確認していること。

次に一意性。もう一つあるとき、(I - 2 u uT) x = (I - 2 v vT) x = y
これは添え字で書けば、(uT x) u = (vT x) v
括弧内はスカラー化しており、uとvが並行、よって規格化で同じになる。以上。
2023/04/16(日) 23:37:10.64
わりと自由な任意のベクトルuから対称直交行列Pを作ることができている。
縦ベクトルuの第1成分を0として、そのP = I - 2 u uTが問題の答になることを目指す。

問題条件のB = P^-1 A PのBは、第3成分以降が0でさえあればよく、第1と2は自由なので
その自由度を使い、最後にuの第1成分を0とできよう(推量があり実際にそうなる)

u uTは第1列第1行ともに全0の行列で、Pは11成分以外は第1列第1行ともに全0
 
 
Pがそんな行列なら、
(P^-1 A)にPを右から掛けるとき、Pの第1列だけが結果の第1列の計算に使われ
Pの他の列がその計算に使われることは無いのだから、
P^-1 Aの第1列と、P^-1 A Pの第1列は等しい。
P^-1 = P^T = Pだし、即ちP AとBの第1列は等しい。

第1列をそれぞれaとbと書くと、P A = B (第1列だけ見て) は
(I - 2 u uT) a = b という式である。
前補題から、u = (a - b)/|a - b|
 
 
だいぶ答に近付いている。ベクトルbにはb11とb21の2個の自由度がある。
b11 = a11とすると、uの第1成分が0を満たせる。
b21^2 = Σ[j=1,n] aj1^2 とすると、aとbのノルムが等しいことを満たせる(補題の前提条件)

これで完成。数値計算の基礎理論であり、
自由度を使い回したり、Pを仮定構成、uを仮定構成、そして実際に作れることを示すなどの手順があった。

公式を適用するのではなくこのような発想であらゆる基本革新はなされると思う。
構成アルゴリズムに別の人の別版もある。発想の仕方を定石化して原発など別問題に適用できるよう
努力し身につけてもらいたい。
いわゆる数値計算そのものへの使い方は別機会に。
或る現象が抽象空間で差分とみなすことができる、などの解釈を表しているが。
2023/04/23(日) 17:15:07.49
Γ関数とB(ベータ)関数の性質。内容は高校3年生水準?。

Γ(x)=∫[0,∞] e^-t t^(x-1) dt = 2 ∫[0,∞] e^-(s^2) s^(2x-1) ds

B(x,y)=∫[0,1] t^(x-1) (1-t)^(y-1) dt = 2 ∫[0,π/2] (sinθ)^(2x-1) (cosθ)^(2y-1) dθ = ∫[0,∞] u^(x-1)/(1+u)^(x+y) du

それぞれ右1番目は定義。
Bの2番目。t = (sinθ)^2。 1-t = (cosθ)^2。 dt = 2 sinθ cosθ dθ。
Bの3番目。t = u/(1+u)。 1-t = 1/(1+u)。 dt = (1+u - u)/(1+u)^2 du = 1/(1+u)^2 du。
[u/(1+u)]^(x-1) [1/(1+u)]^(y-1) 1/(1+u)^2 du が被積分関数で、
t=1-h = u/(1+u) のとき、(1-h)(1+u) = u、 1-h=hu、 u=1/h-1→∞(h→+0)、で積分区間上端が決まる。
 
 
Γ(x)Γ(y)= 4 ∫[0,∞]∫[0,∞] e^-(s^2+t^2) s^(2x-1) t^(2y-1) ds dt
s = r cosθ、t = r sinθ、
= 4 ∫[r=0,∞]∫[θ=0,π/2] e^-(r^2) r^(2x+2y-2) (cosθ)^(2x-1) (sinθ)^(2y-1) r dr dθ
= 4 ∫[r=0,∞] e^-(r^2) r^(2x+2y-1) dr・∫[θ=0,π/2] (cosθ)^(2x-1) (sinθ)^(2y-1) dθ
= Γ(x+y)・B(y,x)

よって B(y,x)=B(x,y)=Γ(x)Γ(y)/Γ(x+y)。左側は最右辺の式の対称性。
Γ(1)=0!=1であり、B(x,1-x)=∫[0,∞] u^(x-1)/(1+u) du =Γ(x)Γ(1-x)
積分の結果を求めることで、Γ(x)Γ(1-x)=π/(sin(πx)) (次レス)。
x=1/2を代入すると、Γ(1/2)=√π。
2023/04/23(日) 18:36:17.37
∫[0,∞] x^(a-1)/(1+x) dx = π/(sin(aπ)) (但し 0<a<1) の複素積分を使う証明。
左辺被積分関数↑は文中で何回も出発点にして変形する原典の使い方をする。

被積分関数の零場所はx=0、極場所はx=-1。x=-1周辺で∞因子は分母の1乗だけなので1位の極。
1位の極で留数は、分母を外し分子をその場所の値で (-1)^(a-1) = e^[πi (a-1)] = - e^(aπi)。(末尾から2行目で使う)

hを微小角度、εを微小半径、Rを無限大発散用の半径。
英字のCを四角く太らせたような周回積分路を取る。極座標で書いて、
C1=∫[(ε;h), (R;h)] やや虚正で実数軸の0→∞
C2=∫[(R;h), (R;2π-h)] Cの外側を反時計回り
C3=∫[(R;2π-h), (ε;2π-h)] やや虚負で実数軸の∞→0
C4=∫[(ε;2π-h), (ε;h)] Cの内側を時計回り

hを残していても最後の極限で結局関係ないから0にしてしまう。
極場所が周回路内域にあるので、積分結果は留数×2πiというのが3週間前の留数定理。
 
 
C2について ∫[0,2π] [R e^(iθ)]^(a-1)/[1 + R e^(iθ)] R dθ
R→∞を想定して分母の1を無視し、被積分関数の絶対値だけ見て、上から押さえる。2π R^a/R となる。a<1なのでR→∞でこれは0。
C4について ∫[2π,0] [ε e^(iθ)]^(a-1)/[1 + ε e^(iθ)] ε dθ
ε→0を想定して分母を1、被積分関数の偏角を無視し絶対値を見て上から押さえる。2πε^a となる。a>0なのでε→0でこれは0。

C1は求めるものである。C3は x^(a-1) = e^[(a-1) log(x)] を用い、実数の小数乗が実数軸から離れている状況を扱う。
C3上で本当は2π-hだけれどhを捨て、log(x) = log(r e^(2πi)) = log(r) + 2πi。
C3の値は、∫[R,ε] e^[(a-1) (log(r) + 2πi)] /[1 + r e^(2πi)] dr
これはC1の値の、- e^[(a-1)(2πi)] 倍。もとい - e^(2aπi)倍。 e^(2πi)=1は適宜使う。

e^(2i)-1 = 2i sin1 e^i を参考に
C1+C3 = (1 - e^(2aπi)) C1 = -2i sin(aπ) e^(aπi) C1
これが留数×2πiこと 2πi (- e^(aπi)) に等しい。
結果 C1=π/sin(aπ) が求まり前レスの内容が完成する。
2023/04/23(日) 19:21:15.54
ところで留数はもうわかったと思う。ローラン展開の-1次の係数。
初級段階では1位の極だけを考え、高位の極への合流は改めてとする。
すると f(z)=Σ[k=-1,∞] a(k) z^k のようなもの。
このa(-1)を求めるのに z f(z)|z→0 (:①)で良さそう。0次以上項がこれで消えるから。

展開が Σb(k) (z-q)^k と点q周辺でのローラン展開のとき
同じ手続きはz=q点の留数なるものを表す。左辺f(z)は名称であり考察点をずらして行く際の気は遣う必要はない。
留数定理 1/(2πi) ∫[○] f(z) dz = Σ[周回路○内の極について] 留数 (:②)。
展開次数にはk、極の番号付けはn、留数はres(f,p(n))のように書く。pはpoleのニュアンス。
 
 
さて、先々週のcotの無限和表示、sinの無限積表示の証明。
関係する定理を先に示す。最初に g(z) = f(z)/(z-q)の留数を定める。qは定数に近い扱い。
①を使うと、res(g,q) = (z-q) g(z)|z→q = f(q)
f(z)の極p(n)では、res(g,p(n)) = (z-p(n)) g(z)|z→p(n) = res(f,p(n))/(p(n)-q)
②を使い 1/(2πi) ∫[○] g(z) dz = f(q) + Σ[n] res(f,p(n))/(p(n)-q) (:③)

1/(z-q) = 1/z + q/[z(z-q)] = (z-q + q)/[z(z-q)] から
∫f(z)/(z-q) =∫f(z)/z + q∫f(z)/[z(z-q)] (:④)
④の第2項は、積分路を全平面を包むようにスケール因子Rで大きくしていくとき
|q| M /R^2 * 2πR で押さえられる。少なくとも周期関数では離散ステップでの極限では
このようなMを取れR→∞で0に行く。問題ごとに確かめる。

④の第1項/(2πi)は③でq=0として計算出来る。f(0) + Σ[n] res(f,p(n))/p(n)
第1項第2項合わせて(④の左辺/(2πi)=③の左辺=) f(0) + Σ[n] res(f,p(n))/p(n) (=③の右辺)

f(q) = f(0) + Σ[n] res(f,p(n)) [1/(q-p(n)) + 1/p(n)] (:⑤)
という定理を得る。
f(z)=cot(z)-1/zに適用して和公式を得れる。
2023/04/23(日) 19:25:06.51
sinの無限積表示へ向けて、次を続けて示す。
f(z)を1位の零点を複数持ち、極を持たない関数とする。(もしfに極があると10行ほど下のgの極は1位でq(n)のみという綺麗さが壊れる)
nはf(z)の零点の番号の添え字。q(n)は零点。
f(z) = sin(z)/zはこの条件を満たし、遠方で前レスのMで押さえられる条件も満たす。
ちなみにそのときf(0)=1、f'(0)=0で、sin無限積表示の式が⑥から成立している。
以下⑥を示bキ。

f(z) = f(0) e^[z f'(0)/f(0)] Π[n] [(1 - z/q(n)) e^(z/q(n))] (:⑥)

1位の零点 z=q(n)の周辺で f(z) = a(1) (z-q(n)) + a(2) (z-q(n))^2 + …
f'(z) = a(1) + 2 a(2) (z-q(n)) + …
g(z) = f'(z)/f(z) = 1/(z-q(n)) [1 + …]/[1 + …]
どの零点q(n)についてもこの類型の式が帰結。
g(z)に対してq(n)は1位の極を与える。

[]内の…の部分は、z-q(n)の1次以上の因子が掛かっている。
よってres(g,q(n)) = (z-q(n)) g(z)|z→q(n) = 1。留数はどの零点q(n)についても1。

以上より⑤を使い g(z) = g(0) + Σ[n] [1/(z-q(n)) + 1/q(n)]
積分し log(f(z)) = z g(0) + Σ[n] [log(1-z/q(n)) + z/q(n)] + C
単にz=0を入れると log(f(0)) = C
指数の肩に乗せると⑥を得る。

なお(log(1-z/q))' = 1/(1-z/q) (-1/q) = 1/(z-q)
2023/04/23(日) 19:55:09.35
ζ関数の積分表示とζ(-1)=-1/12のこと。
Γ(s)=∫[0,∞] e^-x x^(s-1) dx から出発。
xの所にn xを代入する積分変数変換
=n^s ∫[0,∞] e^(-n x) x^(s-1) dx

n^sで両辺を割って、Σ[n=1,∞] を作用させる
ζ(s)Γ(s) =∫[0,∞] {Σ[n=1,∞] e^(-n x)} x^(s-1) dx
{}部は、e^-x (1 + e^-x + e^-2x + …) = e^-x /(1 - e^-x) = 1/(e^x - 1)
結局 ζ(s)Γ(s)=∫[0,∞] x^(s-1)/(e^x - 1) dx (:①)
 
 
次に (-z)^(s-1)/(e^z - 1) の複素積分を計算する。☆問題被積分関数として以後から何回も参照。
積分経路は全て素直な反時計回り性な区間の合併で、hを微小角度とし極座標で言うと
C1:(R,h)→(ε,h)、C2:(ε,h)→(ε,2π-h)、C3:(ε,2π-h)→(R,2π-h)、C4:(R,2π-h)→(R,h)
複素積分が定義される条件として Re(s)>1を要請する。
-zの偏角としてはC1上で-π+h、C3上でπ-hとみなしておく。

C4は初めから0。半径εの円C2では分母を簡易化して (-z)^(s-1)/z dz と捉えられる。
dzと1/zがεのスケール効果を互いに打ち消し、分子の(-z)の正の数乗であることが利き0。

C1上で(-z)^(s-1) = e^[-(s-1)πi] x^(s-1)、C3上で(-z)^(s-1) = e^[(s-1)πi] x^(s-1) と捉え
①を用いて、実軸上の積分の形に完成させる。
それと e^[(s-1)πi] - e^[-(s-1)πi] = 2 i sin[(s-1)π] = - 2 i sin(sπ)

C1+C2+C3+C4 =C1+C3 =∫[R,ε] e^[-(s-1)πi] x^(s-1) /(e^x - 1) dx + ∫[ε,R] e^[(s-1)πi] x^(s-1) /(e^x - 1) dx
= {e^[(s-1)πi] - e^[-(s-1)πi]} ∫[0,∞] x^(s-1) /(e^x - 1) dx
= - 2 i sin(sπ) ζ(s)Γ(s)

計算したいことの一つはs=-1のときだが、Γ(-1)=∞で、sin(-π)=0、これは式が退化しててまずい。
Γ関数の結果として Γ(s)Γ(1-s)=π/sin(sπ) があるので
右辺= - 2 i π ζ(s)/Γ(1-s) とできる。
ζ(s)= - Γ(1-s)/(2πi) (C1+C2+C3+C4) = - Γ(1-s)/(2πi) ∫[C] (-z)^(s-1)/(e^z - 1) dz (:②) の積分表示を得る。
2023/04/23(日) 21:17:57.08
s=-n(整数)の場合にさらに簡単化。
ζ(s)= - n!/(2πi) ∫[C] (-z)^(-n-1)/(e^z - 1) dz = (-1)^n n!/(2πi) ∫[C] z^(-n-1)/(e^z - 1) dz
積分経路Cは原点を包んでいたので、原点でのローラン展開から有意味の情報を取り出せよう。

先取りして 1/(e^z - 1) = Σ[k=-1,∞] a(k) z^k としてみる。
1位より大の極は持っていないので、k=-1からでいい。

全体としての被積分関数は Σ[k=-1,∞] a(k) z^(k-n-1)
周回積分ではこのz^-1の係数の2πi倍が結果になるのが留数定理だった。
k-n-1 = -1であるためには、n=k、結果は、2πi a(n)。
ζ(-n)= (-1)^n n! a(n) と求まった。 ζ(-1)= - a(1)。
 
 
原点での留数は res(1/(e^z-1),0) = z/(e^z-1)|z→0 = 1
これを引いた 1/(e^z-1) - 1/z はテイラー展開ができる。

テイラー(マクローリン)展開のn次の係数を決めるのは、n階微分してz=0とした値÷n!だった。
a(1) = [1/(e^z-1) - 1/z]'|z→0 = 1/12

確かめよう。分母の構造から分子もz^4までで実は十分。
不安な人は延長してみて、実際に利かないことのチェックでもすればいい。

- e^z/(e^z-1)^2 + 1/z^2 = [- z^2 e^z + (e^z-1)^2] / [z^2 (e^z-1)^2]

= [- z^2 (1 + z + z^2/2) + (z + z^2/2 + z^3/6)^2] / [z^2 (z + z^2/2)^2]

= [- z^2 - z^3 - z^4/2 + (z^2 + z^3 + z^4/4 + z^4/3 + …)] /

= [ (-1/2 + 1/4 + 1/3) z^4 + …] / [z^4 (1 + z/2)^2]

→1/12
2023/04/30(日) 17:14:10.36
角運動量専科。さぞ重要そうに出て来る角運動量について、
こだわりの理論的転回を見込みながら初心者向けに書いてみる。

まず角運動量の式を眺めて把握する必要がある。単純な式からその式を出して行く。
x-y平面上を運動する質点、特に、座標(x,0,0)を(0,vy,0)の速度で
通過している最中の、質量mの質点を考える。

角運動量には計算する基準点がある。この質点の、原点回りの角運動量は L = x m vy
これはてこの原理でもあり、基準点との距離x、および、連係線に対しての垂直の
方向の速度vy(速度に質量を掛けて運動量m vyにしておく)、その積である。
静力学のてこではトルクx mが、動力学では角運動量x m vyが使われる。
連係線に垂直でない成分は捨象される。
 
 
これを単純に拡張して L = (y pz - z py, z px - x pz, x py - y px) を得る。
どうしてだろう。それを順次説明するのである。
まず先に語法として、vyやpyのような、座標はその文字だが、速度や運動量は
こんな2文字スタイルが慣用のことを指摘しておく。

z軸があり、その足元からx軸方向に離れて作用点があり、y軸方向に進む状況だった。
端的に言えば、このz,x,yスタイルでのx py式を、座標回転することで出て来る。

ともあれ順番に。同じくz軸を回転軸としている状況で、(0,y,0)点を(-vx,0,0)
で進む状況が考えられる。この時の式は- y px。
微小な状況においては線形足し合わせが許されるとすると、回転軸をx軸やy軸など
配合を決めて用いて使われるとして、上のLの全部の項が登場する。

特に (r cosθ, r sinθ, 0)点を、(-p sinθ, p cosθ, 0)運動量で進む時、
角運動量は L = r pであってほしい。
上式で計算してみる。z = pz = 0を使うと第3成分以外は0。第3成分は
(r cosθ) (p cosθ) - (r sinθ) (-p sinθ) = r p
平面では十分一般的な状況で、合ってる。平面ではこれで納得感になっているのではないか。立体に行こう。
2023/04/30(日) 21:36:20.43
立体になると俄然難しくなるので、またにして、量子力学に進む。
立体での証明は、
①θとφで立体を書くか、
②四元数を使うか、(t,x,y,z)の四元数でdx/dtなども
③先のz-x-y系を直交行列で変換して得られるものとして表すか、
④ベクトル解析やベクトル算法の中で書き尽くすものか
⑤微分形式で抽象的に定義して形にする、
⑥角運動量密度を独立な一つの次元にする正準超空間の構成
何通りもあり、どれも教育的なので、全部書きたいと思っている。そのうち。

テキスト的に簡単に書くなら③で応用を見込むと⑤が中心的。
というのはz-x-yシステムの回転角運動量を4次元にすると、曖昧さが見え始める。
zが回転軸、xが基準点から作用点の方向、このときyは4次元なら2つある。
で、その時の角運動量はどうなっているか、高次元超対称性フェルミオンのスピンと整合しているか
こんな話題のために抽象的定義、力学から解析力学に進む時のような別解釈が必要とされる。
そこをまとめて共有すると、今度は原子核物性のような所に応用があると推定される。
よって理論的新境地を目指して、これは検討しておく。

今日は量子力学のClebsch-Gordan(クレプシュ-ゴルダン)係数が目的地。
これが昇降演算子に付随する√()()という根号式から、ほぼそのままというのを
納得されれば今日のノルマ終わり。工学の学部生ぐらいが対象の話だと思う。
個人的にはこれをルジャンドル関数から超幾何関数の昇降演算子へ
またまたこだわりのパラメータ拡張するのである。

なおθとφの立体角の表示は、ディラック方程式の2階建て表示と似ていて
高次元角運動量を参考に、ディラック方程式の3階建て、スピン→反粒子→?、というのがあり得る。
スピンと反粒子が同じ系譜から出て来た、というのが興味深くてもっと探す方向。
2023/04/30(日) 22:21:17.33
駆け足で作るので出来なかったら来週か。今日バイオと建築も途中までしてて
どれにしよう、もう少し時間がほしいな、と成り行きで角運動量にしたものでありまして。
量子力学を勉強してて、ひらめきがあったからではあるんだけど。

とりあえず筋が通る様子を提示してみる。論理の不足部分にもし気づかれたら
おそらくは当方も把握しているので、のちほど埋め合わせる予定ではある。

まず古典力学→量子力学では、px→ - i hbar ∂x という置換をする。
特に使われるのは
Lz = - i hbar (x ∂y - y ∂x)
L^2 := Lx^2 + Ly^2 + Lz^2 = - hbar^2 {(y ∂z - z ∂y)^2 + (z ∂x - x ∂z)^2 + (x ∂y - y ∂x)^2}
角運動量の第3成分と、全角運動量の2乗である。L^2右辺はもっと簡約化される。

簡約のされ方は、単なる偏微分演算子がらみなので初等的。
だが、偏微分演算子は自明ではない代数構造を作る装置になっているという視点。
そちらの方が考え方として大切なのである。なぜか。
なぜかと言えば、数学形式はどれも現象の表現だから。
抽象構造が先にあって、偏微分演算子で具体化することが出来る。

これを現代の数学の一大流派では、交換関係という形式で取り出す。
Aを先に行いBを後に行う、その逆と結果の差は如何か。
ミクロにそれを正確に書き、延長することで閉じた可能性集合の多様体を得る。
言い回しが哲学めいているが、数学的にもわずかの語弊を除いて正確。

さて、角運動量で [Lx, Ly] = i hbar Lz というのに気付く。
これ自体は、微分演算子の単純計算である。
が、少し前の記述の考え方からすれば、この交換関係が先験格に持ち上げられるべきだろう。
そして、演算子の交換関係が支配するものとして、体系を分析する。
2023/04/30(日) 23:38:01.86
微分演算子が内側で作用することで交換関係で自明でない現象が起きる。
が、この現象は何なのかという思いはある。他のことで代替できないのだろうか。
正準交換関係 [,] = 微分演算子の結果
他の量子交換 [,] = アノマリー
非可換リー群 [,] = 有限次元行列
紐xx交換関係 [,] = ひもサイズの作る非可換関数空間

4つの出所を異にする交換関係を見ると、微分演算子ものだけが記号処理的なきらいがある。
微分演算子の算術から数学が出るというのは、本当はもっと基底にある数学オブジェクトの
効果なはずのものを、それを発見していないだけなのではないかの思い、
他のものの背景数理とレベル比較してみても共感されるだろう。

角運動量の交換関係 [Lx, Ly] = i hbar Lz は、正準交換関係の組み合わせで得られる。
だから微分演算子で確かめられたのだが、背後数理の探究の指令が出されるべきで
それが角運動量を解析学的により深くし、微分形式の方面のとの両輪を構成する。
とりあえずは、先の方にあってしかるべき数学はこんな所。
 
 
通例的な量子力学でのことを少し。
[L^2, Lz] = 0 が成り立つ。微分演算子の単純計算。
このとき、同時固有状態と呼ばれる波動関数をとることが出来る。(要証明だがまた)
その波動関数をL^2の方をJで、Lzの方をMでラベルする。JとMどちらも整数。ψ(J,M)

ここで、L± = Lx ± i Ly という複素数をも用いた線形結合を作り利用する。
ここからが結果だが、L^2 ψ(J,M) = J (J+1) hbar^2 ψ(J,M)
L± ψ(J,M) = √[J (J+1) - M (M±1)] hbar ψ(J,M±1)

大変に非自明な固有値を出すような現象に出会ったようだ。L±がM±1になることも。
加えて、2粒子をかたまりとして見たとき、やはり同じ代数の角運動量が存在するだろうし
それをL±で上下させると、Clebsch-Gordanの関係式にまとまる。
これは漸化式を構成し、例えば原子のf軌道を順番に求めるような計算に使うことが出来る。
2023/05/07(日) 17:14:13.50
鉄筋コンクリートの力学的解釈と強度計算。これをシェアする。
のではあるが、その前に単一材の材料力学を押さえる。
あわてなくても、そんなに内容が多くはなくて、問題集もテキストも
類似問題がいくつも並ぶ分野で、それでいて重要なので
最終的に一通りのことは出来るようになろう。

・張り出した構造物の評価
・斜めの柱
・トラスで作る美的建物の構造計算
・H型鋼よりも曲げ剛性の強い断面形状を考案して橋梁などを軽量化
・既存の建物を耐震化する際の筋かい計算
・地震加速度と倒壊の〇×が正確に当たるように

・船の構造力学
・加速度スペクトル(共鳴現象)
・境界条件を抽象化してAI計算向きの分野整理
・圧縮引張とせん断(曲げとひねりでも)のστ空間
・このτとして先週の角運動量自由度が独立座標となる抽象空間が定まるので応用
・素材についての脆性と延性を数値化して鉄筋コンクリートの構成を演繹

今日は一つの問題を丁寧に。とある条件でとある箇所のせん断応力を求めよ
の問を、解き方がわかるようにする。
そんなのを数問すれば、わりと何でも内部の力を読めるようになる。
工学だけでなく地質学の方にも使える。
2023/05/07(日) 19:08:33.54
水平方向に延びる棒を建築用語でハリという。
幅の無いハリについて、その内部の力を調べてみる。
本質的には、動かず、回転しない、という条件を各点において設定することで
方程式となり、その解は安定解であり、調べると0ではない数値を
各点において持っているので、素材の限界内かどうかがわかる。

幅を持たせる、は次元を増やすこと。
既に或る程度曲がった棒について考察する、は4階微分までの登場で表される。
機械では熱膨張も力を及ぼす。
地震や振動は、接地部分で加速度が投入され構造体内部に伝わる。

変形を表す語について、曲げはどちらかの方向にずれること、
ひねり(ねじれ)はどこかの軸の回りに回ること、
とするとこの2語は、並進と回転の関係にあることはわかる。
たわみは大きく歪み、方程式に4階微分項が現れる状態になった状態の材。
 
 
物凄く複雑というわけではないが様々な効果がありそうな力学体のこの解析、
どういう形式ならば十分か、ということを学べばまず十分だろう。

・変位
・9成分応力
・直接力が0になっていること(重力に対しては隣接部からの引き上げ力で打ち消している等)
・回転力が0になっていること

・振動時は直接力と回転力は0にならず時間変化を起こす

考察する事柄はこれだけで十分、というのが結論なのである。
応力のことと、回転力のつり合い方程式が、大学の工学として新しい。
2023/05/07(日) 19:38:51.21
変位はあまり無いとして、
各点で応力を持つ体系の、安定方程式はどんなものか。
本レスは初歩考察、次レスは局所効果の応力導入。

棒上の点はどの点もいわば平等であり、1点についてだけ考察すればいい。
端はその先は密度0の棒になっているとでも思い、端も省略してしまおう。
考察点をx軸の原点とする。
建築や機械は重力系なのでz軸が要る、z軸を上向きに取る。

棒の密度を ρ(x)と書くことができよう。
外力を F1、F2、…と書くことができよう。
外力は1点で働く力が複数個、という例が多いが、離散を連続にすることもできる。
外力は本来は方向性を持っている。
ベクトルか、うん、そうなんだけど、これがテンソルなんだ、各点での回転効果を表せるために。
また棒のどの部分に働くのか、を表す作用点情報を外力は持つ。
 
 
その辺は後回しにして、
①変位をしないつり合い方程式
g ∫ρ(x) dx + F1 + F2 + … = 0
ずれた場所での重力や、作用点も様々な外力、これらはみな
原点においても、作用線が原点を通るようにずらしてきた力として働く、と
みなすことが出来て、その合計は0と書く。

②回転をしないつり合い方程式
g ∫ x ρ(x) dx + x1 F1 + x2 F2 + … = 0
原点で考察しているので、てこの原理で、作用点までの距離掛ける力というものの和、
これが回転のためのトルクの式、その合計が0。

物体のつり合いは、全部の点についてこれが成り立っている時に成る。
過剰条件に見えるか、そんなことはない。成り立たない点があれば動くはずだから
成り立たざるを得ない。
2023/05/07(日) 23:38:01.70
流体と固体の違いが、スカラー圧力とテンソル応力の違いを生む。
そして真空は固体である!。どうも今日はちょっと具体的な式までまとめて
コンテンツ提示できないので、その辺の話だけ。

静海水の深い所を想像する。そこの圧力は一つの数で表される。
大気でも同じである。気圧に方向性があるとは聞かない。
水面の上に重りを乗せるなどして圧力を掛けるとする。
内部では一様な感じで圧力が増大している。
もし一様でないならば、圧力の強い方向から入り、弱い方向に抜ける流れが発生するはずである。

固体では、流れによる均衡化が起きない。
空中にハリを設置して、何かを吊るすとする。
その重力により下方向の力、引張力、吊り下げ場所によるが負の圧力が発生する。
ところが、下方とは別の方向には、同じ値の力が生じているわけではない。
 
 
すなわち固体では方向により違う力が働いていることが可能になる。
同じことは真空にも言える。ブラックホールで有名な潮汐力もこれと同じ。
真空が流体的ならば、方向により異なる力は埋められてしまうはずであるから。

テンソルの起源は、これだと考えてもらってよい。

これは定理で書きたいと思っている内容の一つでもあるのだが、
固体や真空では、直交する3方向には、圧縮力か引張力という横成分の無い力で表わせ(等価原理)
それを回転させ、標準的な水平x、水平y、垂直zの座標にすると、テンソルになる。
元々の3方向の異なる数値と、回転が3パラメータで、6自由度で対称テンソルという形態に
流体では圧力だったものが拡張されるのである。

そして動かない方の材質では、横波が発生する。
横波をミクロに記述して数学構成しようというときに、圧力や引張力だけでは何か無理という感じは
理解してもらえるかと思う。実際、そこにテンソルらしい作用が現れているのである。
一方、流体では動力学があるので渦などがあり、別の面白さがある。
2023/05/14(日) 17:21:11.94
今週と来週が構造力学で、一通りのことを(読者が)言えるようにしようと思う。
とは言うものの構成は教科書通りではなく、適当三昧である。
そっちの方がいいと思うからね。とっかかりが出来れば、意欲的な人は
教科書の方にも取り組み、ダブルスタイルで相乗吸収が出来ると。

材料力学という名称であるが、力学の方にウェイトがある。
素材の性質、材質には興味は無く、充実体の作る構造の中に働く力や
変形や限界や利用法を調べようという学問である。

したがって建築では誤解を防ぐために構造力学と言われることが多い。
機械では材料力学というままを使う。
力学では剛体の力学というのが大学教養課程で付け加わるが、それのさらに
延長という感じである。しかし剛体のひずみやたわみと言うのが出現して
剛体では無くなって来て、それが分野の主眼なのだから完全に違う分野。
 
 
このように現実の充実連続体に起きる現象を分析する工学分野である。
利用法はやはり建築と機械だろう。また一般相対論。

最近の人はビル住まいか仕事をしているか少なくともショッピングには使う。
変に力学を解説されると日常生活のゲシュタルトに侵食する気分になるかもしれないが
それはこちらの預り知らぬことで適当に処理して下さいね。

耐震工事が至るところで進んでいる。それを把握出来ればいい。
マンション修繕の組合の人や、会社で建物の耐震化を検討する人が
工事の内容と効果に納得できる知識を持てるといいだろう。

外国の耐震化もある。一か所で起きた大地震、同じ国の他の都市の人は
急遽耐震化を進めようという機運が高まる。
建築は重要なので、すぐまた8-9月ぐらいには訪れる。来週終わらないとしても
その辺まではやる。
2023/05/14(日) 20:53:57.44
率直な話、材料力学って工学部の学生、それほど理解してないよね?
教科書を数冊集めての印象でそれ。話題の緩急や、重要なことは
ページ数を少なくして(読者を)逃がさないこと、
その辺でもっと工夫がありそうに思っての、分野の直感的印象論。

制御や自動車工学もそうだが、制御の方はまた後回しにして、材料力学、
しっかり理解させられると思う。一般全学生に向けてのそれを目標化にした。
たった今。これ大学の勉強を2周ぐらいした人はいいだろうけど
大学1-2年生には無理だろう。ということはしっかりテキストを作れば全員に資する。

つまり、モール応力円慣性円や、座屈の形状係数、ポアソン比の基礎、
相反定理の根拠や証明、モーメント負荷入力の実際的方法、
不静定で出て来る状況、ばね定数のミクロな導出、応力集中
経験式に対する理論化、くぎリベットの評価
 
 
↑こういうような事柄についてみな言葉不足。
その思った心象で欠如している部分を埋めれば、例えば旧式の課程で学んだ
ロボット技術者は、基礎を実際には知らぬままに実務に向かっているが
スムーズな論理として全部を理解した技術者に変われる。

するとずいっと技術者の底上げが出来て、廃炉のためのアイデア人を多数
働いているふりだった人達を人的材料にして出現させられる。
材料力学を完全理解させるテキストを作ってみようと思う。
基礎のできたロボット技術者は実用ロボットを作れるわけで、それがいい。
2023/05/14(日) 21:40:10.29
前レス真ん中の疑問群部もスムーズに流れているような理論構成にすることを
目指しつ、今現在それが出来ないからもっと素朴に摘まんで行こうと思う。
今日語りたいのは、負荷による構造体のたわみ、そして過剰制約いわゆる不静定の効果である。
たわみというと専門語になる、すぐ説明する。

構造体がある。単一素材で形は様々。負荷が掛かる。それも様々。
ミクロな場合でミクロ部のそれによる変形が解け、近い部分への負荷掛かり方の伝達
も出来ていれば、全体もその積分的総合で解けていることになる。

負荷の掛かり方は斜め方向の力はベクトル量として、圧縮引張の縦と、せん断の横の
和に書いてしまえばいいのだから、(考察対象部に対する位置関係として)縦と横
の力だけでいい。負荷の掛かり方にモーメント入力というものもある。
 
 
モーメント入力…。当然ここは引っかかる。綺麗な説明こちらも模索しているので待ってもらいたい。
結論として負荷は、縦軸、横軸、回転モーメント、の3入力が必要なのである。
横軸力すなわちせん断は、回転と同義ではないのか、ないと証明すれば別だと判明するんだが。

さてたわみは(おもに横方向の)変位のことである。
するとだいたい、課題は出揃っている。物理学を作るときと似た状況。

力が働いて、物体が変位する。ミクロにその法則は書かれ、全体もその積分として得る。
この全体を支配する物性条件と計算結果は、いかなる法則にまとめられるものか。
拘束は端部にあるが、物体だけあってその機械的仕組み、過剰拘束しつつも変形する姿
そんな状況も記述されねばならない。

材料力学とは畢竟この問題意識に対する回答である。
力に対する変形の少ない断面を考案すれば長く効率の良い支持材になる、など使える。
もちろんビルが安全なども判断出来る。
2023/05/14(日) 23:31:02.57
上までの説明で材料力学は、かたまり部分と端部分とがほぼ
別の理論のようになって、その合成として作られるというイメージを持てる。
実際、前々レスの指摘は、端部分および数理的な関係の指摘だった。
かたまり或いはバルク部分は先に解ける。

その結果は、4階微分システムに整理されている。
「たわみ、微分するとたわみ角、微分すると曲げモーメント、微分するとせん断力、微分すると負荷関数(力分布)。」
これをしっかり理解してみよう(あと20行ぐらいで)
ミクロにこういう状況があるのの積分で全体が出来、あとトラスの節点などリンク論を作り、
端点条件や数理関係の様々な結果を投入する、その最初に来る基本。
 
 
一次元の水平方向の棒を考える。水平なのは負荷が重みやおもりのイメージになってわかりやすいからという理由だけ。
たわみは、上下方向のずれをこう呼ぶ。
ずれるとき、考察はミクロには微小なので直角方向だけでよく、隣接方向へは無限小の2乗なので相対的に無視出来る。

その微分は、角度になる。これは見やすい。
その微分は、角度の変化率、これは放物線を書くが、放物線をミクロに切り取ると、
放物線に内接する円が特定的に作り得て、変化率はこのような意味の曲げ力と同一視される。

以上のところまでで、曲げ力を2階積分(変数xで)するとたわみになる。
d^2y/dx^2 = M 。これは数理的には時間tが空間xに置き換わっているニュートン方程式である。

(材料力学は、運動方程式のtをxに置き換える状況を与え、一般相対論にこの形式を適用して観察すると、
時間というものに対する新しい解釈を、材料力学の理論的剛性が教えてくれそうである)
曲げモーメントの一階x微分がせん断力、二階x微分が力分布というところの説明から来週。
2023/05/21(日) 17:14:05.14
今日は材料力学解説を4問ほど出来たらいいかと思う。
材料力学は難しいかくいう著者も云々、という色々な著者の教科書の前文の言葉が
伝染していたんだが、どうなんだろう。
やさしいとは言わないが、判断保留ぐらいには戻しておきたい。

まず一個やろう。雑談は挿入的に。
或る長さとしてlを使うことが多い。El、αlとなるとき見えなくなることがあるので注意。
EIなどとも混同されるので、リットル型の筆記体文字を使う。

x=0からx=lまで水平の梁(ハリ)がある。
x=0からx=l/2まで、w[kg/m]の下向き等分布荷重がある。l/2<xには自重含めて荷重はない。
x=0とx=lにおいて、支点により下から支えられている。
さて、x=0とx=lそれぞれの支点における垂直反力はいくらか?
 
 
答をFA(x=0)とFB(x=l)と書くと、
全体の上下方向の力として、 w l/2 = FA + FB
はて、ここまではいいとして、FAとFBにどう分配されるんだろうか?
等しいんだろうか?なら示さねば。
答は等しくない、FA(3/8 wl)、FB(1/8 wl)。

等分布荷重をx=l/4での1点荷重に代表させる。(この辺は柔軟な思考でするのもこつ
難所なら著者が注意をしてくれている、注意が無いなら線形により一点と同一にしてしまえる
間違えたら実験から注意の焦点がそこに行くので、結局解決される)

Aを中心とする回転が無い条件を考える。力掛ける腕の長さで
(w l/2) l/4 = FB l
Bを中心とする回転が無い条件を考える。同じく
(w l/2) (3/4 l) = FA l
以上で反力値が得られた。
2023/05/21(日) 17:17:26.17
前問(本日の1)から啓発的に、決まらないものに対して、なにか
回転トルクに関する当たり前の条件を持ち込み、理論が仕上がるようだ。と読み取られる。
こうして材料力学は仕上がる。
Aでの回転条件とBでの回転条件は同じ式だという定理などが示される。
しかしその定理が晦渋であることは察知されるだろう。
Aでの条件、和の条件、合わせてBでの条件と同じ答は出て来るので
定理なしで行くほうがいいのかもしれない。

この辺は複素解析のときも同じだったので、システムを信頼するのが
学習および使用のこつなんだろう。複素解析のとき経路の移動を正当化するコーシー積分定理
の証明は初等的ではなかった。

高校1年生のとき勉強の方をちゃんと向いていた人ならば、
運動量とエネルギーの2本立ての仕組み、力が働いた距離がエネルギー
このような概念構成に、近代学問に対し日常からの異質性を感じたはずだ。
納得しようとしても納得出来ない。
それはさらに先に進んで、相対性理論のルート項の展開の1次と2次という形で概念が
統一されているのがわかる。それだったら納得しようとしても不可だったのは仕方ない。
数学科でもない限り、相対性理論の作用を与え根号展開で仕事とエネルギー運動量の
概念が与えられるから云々などのような実用教科は、作り難いとは思う。

材料力学のシステムもこれと同じように、信頼的に使い、
トルク概念、モーメント概念は連続体のテンソル的に定理としてそれでいいことに
なっているんだろう、と信じて臨むのがいいと思う。
中級的な基礎づけもそのうちするけど、入門的なシステムを信用しようという提言である。
2023/05/21(日) 21:33:12.01
②等分布荷重の片持ちはり
③オイラーの座屈(長柱圧縮時の横折れ破壊)
④ビル床の層せん断力(ラーメン類似で、角型鋼管の見積もりに)

初等力学の時と同じくその世界に入り込んでシステムを信頼するということだったね。
そして材料力学では普通の生活では知らなかったモーメントという概念が真ん中に陣取っていると。

②は一次元の重さを持つ棒が片方の壁から張り出している。(左が壁)
長さはl[m]、荷重(この場合には質量密度と思える)はw[kg/m]とする。
壁を原点0としてそこからの距離x[m]の場所での「モーメント」を定める。トルク≒モーメント≒回転力
 
 
壁は、棒を支えるために3つの反力を発生させている。或いは発生させることができる。
上向きの力V、横向きの力H、壁による反力モーメントM。
何これ?と思っても、そういうものが結論なんだから受け取る。

棒の重さ w l[kg]、V = w lでしかない。
棒は横向きの力を持っていないから、H = 0。
棒は w lの集中荷重を l/2点に右から下に向かうトルクとして働かせると集中算定でき、その大きさは w l^2 /2
反力モーメント M = w l^2 / 2 が壁と棒の付け根地点に発生していることにより、回転を封じていると捉える。
棒荷重は右を下に持っていく回転力を起こすので、反力Mは左を下に持っていく向きの回転力である必要がある。

壁からの地点 xにおいて、棒に働く左側モーメントを計算する。
それは、壁の反力モーメント + 壁の上向き力のトルク + 棒の左側成分荷重のトルク。方向も考えると
M - V x + (w x) (x/2) = w l^2/2 - w l x + w x^2/2 = w (l-x)^2 /2
これが片持ちはり内部に働いているモーメントである。
2023/05/21(日) 21:36:58.04
トルクモーメントの働いている場所がxと0とずれてもかまわないこと、
トルクモーメントは左側と右側でどちらで計算しても同じ量になること、は定理である。

実際に右側モーメントを計算すると、w (l-x)の集中荷重が、xから(l-x)/2地点に働くと考えられ、自明に同じ結果を得る。
但し左で算定したのは左を下に落として行く力、右で算定したのは右を下に落として行く力。
いわばトルクモーメントはx地点で曲げていく力。

さて、たわみ(δやyなどを使用、荷重による下方への変位[m]のこと)は、
E I d^2y/dx^2 = w (l-x)^2 /2 という公式。
この積分により、片持ちはりの下方たわみが求まる。
右辺は先ほど求めたトルクモーメントを入れた。E Iは物性量。
Eは物質固有、Iははりの断面形状に伴うもの。
 
 
積分は E I y = w (x-l)^4 / 24 + c1 x + c2
x = 0 で y = 0であるために、c2 = - w l^4 / 24
x = 0 で y' = 0であるために、c1 = w l^3 / 6

この結果に改めて x = lを代入すると、自由端での変位は w l^4 / (8 E I)と求まる。
②終わり。様々な荷重、様々な持ち方でどれも解法は類似である。
2023/05/21(日) 22:36:26.80
③オイラーの座屈理論の中身或いは結果式は、破壊ではなく
変形モードの最初のモードへの移行をする圧縮圧力値を求めるものである。
それは柱の長さlの2乗に反比例する力となっている。

最初の変形モードに移行した時点で、かなり破壊されてしまうものだが
実際のその記述は加えての詳細があるだろう。
理論は、バロック時代の人らしく、仮想変位からの分析をしている。

原点は地表、鉛直上方にx軸、下と上はピン型固定、仮想変位は右y方向に見積もる。
(今は下と上は回転的自由度だけ残す固定。他にも下は完全固定・上は自由などバリエーションあるが
以下において境界条件の充足させ方が少し異なるだけ)
 
 
上と下(地面反力)からの圧縮力Pによって最初から微妙にy方向に張り出している。
地点xにおいて、その微妙y量を用いてモーメント計算をする。

棒はy(x)という関数形になっていると仮定する。
点xにおいて、P yというモーメントが下からの圧縮力によって働き、上からの圧縮力によるモーメントP y
で回転は打ち消されて静止し、曲げる力だけが残されている。

すなわち方程式は、E I d^2y/dx^2 = - P y
yが大きいほど左に戻って来る力が働くので右辺の符号はマイナスである。
(この言述に物言いを付けるのは良いと思う。自分は賛成。オイラー理論は提案であって決定版ではないので
プラスにして指数で弾き飛ばしたり、実際にばね的に内部で曲がりに抵抗する力はなんだと問うたりすれば進歩あり)

これは√(P/(E I))を(xを時間とみた)角振動数とする三角関数で、境界条件から
x=0でy=0、x=lでy=0を充たさねばならない。
特に x=lでの条件から、√(P/(E I)) l = n π

理論はここまでである。P = n^2 π^2 E I / l^2 なのだから
l^2に反比例するPの力により n=1たる最初の変形モードに移行する。③終わり
2023/05/21(日) 23:23:05.38
一般にビルは縦に角型鋼管、横にH鋼のはりと思えばいい。
床を専門用語でスラブと呼び、非常に重い。いわば生活空間本体である。
モーメントのx微分がせん断というのもまた中級的定理なので、
モーメントとせん断は関連量である。壁は平行四辺形化防止に役割を果たす。

鋼材は非常に頑丈なので、古典ヨーロッパの石の五階建ての家を鋼材にしてみたら
もっとずっと高く行けるということで、単純延長で数十階ビルが出現した。
基本的な崩れ方を知り、それが起きない対応が出来ていることでビルの設計は成る。

本日やった内容で深海構造物、宇宙ステーション、宇宙基地も作れるだろう。
この辺は鑑賞する人はまるで役に立てない分野。材料力学は、学んでから物事に取り組むと、
思いを具体化して書いているときに物質を扱っている感があると思う。その材質感は
五臓六腑的なしみわたり感があり、取りに行くために学ぶことを勧める。
 
 
さて④は地震時の横はりの破壊を見積もる有名な題材である。
左から各階のスラブ床板が地震で横方向に突き動かされているとする。
一階は地面に固着していて、上階が右方向に動いてしなっている。
角はどこも直角のままであり、柱やハリが変形する。

一階の柱は、地面からまず真上にそして右に曲がり、途中の変曲点で相対的に左に曲がりを戻し
そして二階床に接続するだろう。柱は基本的にどれもこの変形をする。
横はりは、柱が(それぞれの上半分で少し戻すとは言っても)右に傾いているので、
接続部の回転から、接続部で右下がりの傾向性を持つ。すると左で下に右で上に変形する形状となる。
この地震変形が破壊を起こす。そのせん断力を見積もり、部材強度と比較する。

解法は言葉で簡単に。ラーメンで柱の各部のモーメントが求まる。
モーメントは曲げ傾向性のことなのだから、下半分で左凸、上半分で右凸を表現する一次曲線。
モーメントは途中で直角になろうが連続するので、ハリの接続する柱が左と右で一つずつという
単純なモデルならば、ハリ途中部のモーメントが求まる。それ以外のモーメント入力はないので
線形補間が途中部でのモーメントとなり、x微分でせん断力を得る。
2023/05/28(日) 17:14:09.06
血管病ということで語ってみる。結構大変(語るのが)。
新型コロナにもつながる。
梗塞と出血も血管で、糖尿病も血管である。
終末期は血管に来るというのはいつ発見されたのだろうか。
壊疽や冷えも血管で(重みは対極)
免疫(何々血管炎)や感染症も血管を攻撃する。

外傷熱傷救急にもこの関連のショックがあるし
放射能での皮膚再生不良には、
循環だけ確保すれば人工皮膚で命をつなげるのではという話題がある。
そう。血管と皮膚のターゲット分離で助かる人が増える。

こういう総合的な知識を共有し
AIにも実装したいと思う。
AIによる新治療とは論文にあらわに書いてある文章ではなくて
これとこれがこうなる、という種類の知識を放り込むと
補間された世界から取り出してくれて教えてくれたり、また論理化してくれたり。

潜水やアクロバット飛行機など異常重力でのトピもあろう。
まあ順序的には上から下へ行を降りるごとに話題として軽くなって行くかな。
では不完全な所からスタートしよう。
来週は薬学ね。今週はこれ専念。
2023/05/28(日) 21:57:04.97
この今日のために医療の本を1200ページ読んだんだけどね、書けないよね。
知ってる知ってる知ってる、でも書けない、となりがちな分野でもある。

一般的には分子生物学の書籍は、リガーゼやリパーゼのような教養レベルの本は
一人の著者が書いている。が、研究のようなものや治療指針のようなものは
一人の著者は30ページ分ぐらいしか担当していない。

研究レベルを一人で書いているのは全くといっていいほど無いだろう。
知識につながりが無くて、すらすらと紡ぎだせないから。という構造的理由は読者の想像するそのまま。

理数や小説のようなものなら、方針が決まればA4を5枚ぐらいは諳んじて
書き綴っていける人は多いだろう。バイオはそうは行かないのである。
方針を決めて本一冊すぐ仕上げる人も理数や小説ではいる。
バイオは教養はそうでも、大学院と研究(または実務)水準の知識をそう出来ている著者はほぼいない。
 
 
ところがところが、ここを攻略しようというのが本スレの新テーマ。
言い訳は言い訳ではなく、問題と攻略対象でもある。

AIが一台でやって来る時代なのだから、人間も多人数ではなく、太刀向かう。
理数や小説や、プロにとっての将棋棋譜や音楽譜面をモデル的なひな形として、バイオの何かの
つながりある理論を仕立てる。
一般的な著者がA4の5ページを、評論ではなく最も具体的な知識として諳んじたまま書けるような。

結局はそうすると把握している内容が多くなり、個人が担当し得る領域を大きく出来る。
そうすると疾患相互の治療法のコラボなどが構築され、医療哲学的によりパフォーマンスが良くなる。
そのためには分子の暗記と、知識をAIを通して出力させて補間部にも何かある、そこをつかんで
おくとつないでいける、と感覚を持つ。そんな教育学習システムを作るといいかも。

だいたいページ数多くても薬剤適用や普通の人は見もしない参考文献情報ばかりだからな。
2023/05/28(日) 23:05:16.75
要求水準を高くしてても仕方ないので、適当なことを書いてく。
1か月に1回この辺のことするから、その時のテーマが違うとしても入れたり
長い目でそのうちトピの完全化も成っていくと思う。
10回20回も見てれば読者も、こぢんまり既成知識だけ新しいこと入れずに学ぶより
指摘なども自分で思いつけるプロ顔負けのキャラになってるよ(多分)。

それとは別にトランジスタ技術的な記事の意図を楽しく把握する解説計画や
法律の論理的な内容に注目するプロジェクト始めたから数か月後。
どっちも原子力廃炉ものに役立つでしょう。
特に電気星人を増やすためには、価値あるものとして狙ってる。
 
 
さて、ANCA血管炎から。anti(抗) neutrophil(好中球) cytopolasmic(細胞質) antibody(抗体)
antiが二個あるのは新しい新人みたいなものだけど、英語にもあるんだね。

血管が病的になるのに、感染、栄養、傷害、閉塞、自己免疫。
名前からして自己免疫。自己免疫にはステロイドを使う。
リューマチや喘息やアトピー、若い女性を却って少し華やがせる全身性エリテマトーデス
の血管に来た場合。

顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫、好酸球性-多発血管炎性肉芽腫
という3つの分類名がついている。どの名称にも小さい血の粒のイメージがあるね。

新型コロナまたワクチンに関しては、それが直接血管に食いつく時と
抗体異常を起こしてアトピー的に荒れて血栓化の危険をもたらすこととがあるようだ。
2023/05/28(日) 23:53:23.88
病的な血栓は以上のようなものと、糖尿病のような栄養の変質から来るもので
血餅としての血栓は高齢者にしばしば致命的なものとしてある。

一般に、病気についても大分類と小分類と捉えられる。そうすると覚えたり応用がしやすい。
前段落の3つは全く違う。これに対し、それぞれの中で小さな違いのものは
たとえ違う名前がついていたとしても、近いものとのファミリーと言える。

薬についても鎮痛、ステロイド、抗菌など、こういう大分類とカタカナの無味乾燥な
名前の小分類の構造化がある。

すると大分類病気に、大分類薬のどれが対応するというのは比較的単純な事象になる。
より細かなことをどっちが良かった、などと調べるのは日常(臨床)研究となる。

その構造をまとめて覚えたら、一般人の医療素養になるのではないか。
その中に放射線障害の各種段階を入れ込んで、ここにも血管系、再生不良性貧血等があり
先天性のとは全然違う機序だが、少なくとも一つの放射線障害に対し推論が出来るようになる。

もっと言いたいこと山ほどある。項目が多すぎて覚えてられない。理数だとそんなことないのに
医療系だとインプットとアウトプットのバランスが取れずにインプット超過剰になって不満が残る。
またもっとしっかりと言葉化したい。多くの人の感じるその引っ掛かりを解決する案を出してみたい。
2023/06/04(日) 17:17:08.66
薬学部薬理学、なんかかっこいいけど今日はそのかっこいいのをする。
薬学部の教科書はシリーズ系も荒っぽくは読んであるし、教科課程も押さえてある。
もちろん身についてはいない。
が、これからするんだもんね。

様々な予備知識の読者どなたにも役立つ話し方、出来ると思う。
科目の名づけは結構いい加減なので、機能形態学は生理学が1/3含まれた解剖学だったり。
だから、何ということにはこだわらずに総合的に伝わるように書ければいいなと。
読者がしばらくすると創薬のセミプロになるように狙っている。
原子力用の薬はここで伝えるというより自分で考えていただこう。

化学反応速度の温度依存性、アレニウスの分析から。
この理論は原子炉化学にも役立つのではないだろうか。
 
 
中学生の時に化学反応は温度でかなり変わって10℃で2-3倍にもなると習って
その変化の大きさに強い印象を受けた記憶が残っているのではないだろうか?
どうですかね?自然界の性質は人間を相手にしていないはずなので、
人間の生活する0℃-100℃ではあまり性質が変わらなくたっていいものを
化学反応速度は、この間ですら劇的に変化して行くという。

その理論的説明。原子炉業務では温度を上げて速くしてみようかに使えるね。

k = A exp(- E /(R T))
反応定数kがこういう(トンネル効果かつ正規分布の尾部分としての)式の形を持っている。
これに中間形状を作るしきい値エネルギーまたは活性化エネルギーであるEを
入れてみるとそういう定量になる。
2023/06/04(日) 22:11:29.25
R = 8.3 [J K^-1 mol^-1]
気体定数という名前だが、独立分子が自由度ごとに温度変化1℃当たり変化する内部エネルギー。

E ≒ 50000 [J mol^-1]
化学分子が変化するときの中間状態になるためのエネルギー。分子ごとの定数である。
このようなオーダーであるとされる。触媒を使用すると変わる。
このエネルギー山を越えるのは、分子速度分布の高エネルギー側テールか
普通速度の分子のトンネル効果かである。
(この言い回し前も書いたよね。結局トンネル性の寄与はどのくらいなのだろうか
原子核の複合核からの放射線脱出、素粒子のハドロンの崩壊、惑星からの大気の脱出
似たような状況のがあり、大気にはトンネル効果は無いが、ほかの物理では比率の問題が問題である)

T ≒ 300 [K]

以上から、
k1 = A exp(- E/(R T1)) と k2 = A exp(- E/(R T2)) の比が反応速度の比である。

指数の肩にあるからそれは、k2/k1 = exp(E/R * (1/T1 - 1/T2))

≒ exp(50000/8.3 * 10/300^2) ≒ exp(50000/250/300) ≒ exp(0.67) ≒ 1.95

小学生の分数の引き算の計算のとこはいいかな?
もしEがもう少し大なら結果は2を超える。
以上で温度が10℃違うと反応速度が2倍ほどになることは計算で確認された。
2023/06/04(日) 23:40:56.80
触媒の考え方は、上の活性化エネルギーEを小さくして、反応率を大きく
することであり、反応前→触媒との結合体→反応後という2段階変化にする。
これは分子計算で設計出来ることである。

パラジウムや白金、有機酵素などが使われて計算的分析がほとんど見当たらないが
全面的に計算の基礎付けをすれば化学が発達し、今まで見つけていなかった物質の
計算機からの有用性確認で、火力含む発電所に対しても、人体に対しても、下水道処理など
に対しても、洗浄などに対しても、進歩が為されよう。

個人的にも化学・薬学・医学・時事と文献を見てきたが、
計算で触媒に基礎が付いた、と見たことが無いので
これはまだ無いはず、と提言できる。
もちろん何となく有るんだけど第一原理は簡単だから。だけど標語じゃないの?
本式に仕上がっているならそう文献に出してね。本式なら利用したいからさ。
情勢的にはAIと同じくそろそろ基礎が付きそうな昨今。
 
 
新しく触媒酵素を作る。その最適限界に関する理論化学。
基礎薬学の一部門にも入ることはわかると思う。

物質的薬事でなく生体的医療でも、つまりin vivoで分子標的をもっと精密にし
触媒反応をゼロベースで解釈されるものに設計して、ターゲットを選択して
病原微生物や腫瘍の加療除去対象に、桁違いの速度で反応していく分子反応とする。

触媒は結合対象をより特異的に選ぶことが出来るので、副作用もより少なく
なると思われる。こんな薬学の方法論を。
また無機プルトニウムのプルシアンブルー(シアン)錯体など、錯体化に関する
反応加速が出来れば、体内被曝から抜け出せるようになるし、ほとんど近い分野。
2023/06/04(日) 23:46:01.00
思うのは疫学よりもこういうのをすべきだと思うんだけどな。
何千個も似たようなことしないで、一つのことは計算をベースに数例の実症例だけで決着し
実地にしないとわからない副反応が問題だと言っても、それもAIを使い
人間と同時にAIの判断力を上げて、未実験新物質について予測が成り立つようにし
silicoモデルと生体との対応関係を上げていく。

疫学は生物体資源と、研究者の手間と時間の資源の無駄遣い。
現代社会は手続きを重視するとかうそぶいても、方向性が違うと思う。
それは薬や物質のめくら打ちである。
 
 
どの程度関係があるかわからないが、リウマチの金製剤というのを見てほしい。
安全な金が起こす障害はいくつもあると載っている。

触媒の計算的開発は中間体をきちんと特定しエネルギー評価できるレベルに定量化する。
金などならわかりやすいだろう。各副反応はそれぞれ何かの形になって刺激などの反応を
起こしていく。分子の形を求め、動態と反応機序を求めるというのでは、やはりこれも
計算基礎付けという意味で、非生体での触媒と同じである。

物質に対する繊細な扱いは、放射能性の物質に対しても役立っていける。
触媒でパラジウムだセリウムだと言っても、なんでルテニウムとネオジムではそれらと同じにならないのか
化学を学んだ者でも疑問だらけだろう。この繊細さを今一度投入しよう。
 
 
薬理学というと有機分子の臓器での働きで、結局それは紡ぎだして書き出せるほど
覚えていなったので書けなかったが、多分そのうち書ける。来週続ければ来週ぐらい行ける
かもしれないが物理系トピに戻る。ま、そのうち。

特に薬理では精神系が多くて、自分にはこれには批判的なんだけど、多い扱いから分析されて
いることが多いから、脳科学はここが入口になるよ。
2023/06/11(日) 17:14:31.93
圧力の単位をまとめてみよう。
慣用語が様々にあるが、m^2⇔cm^2、kg⇔g、ヘクトパスカル、重力加速度g
から10000、1000、100、10が出て来る。バールや気圧の定義も。

質量はkgやgやトンを行き来するし、cmとmも結構cmの方も使う。
重力加速度gが必要な計算ではちょうど10倍ぐらい数字がずれるのでそのぐらいだと
変に間違えてても気づかない可能性すらある。
さらにcgsでは電磁気力と重力の力の定数を1にするようにする。
①気圧と②重力加速度と③水の密度は10の累乗に非常に近い数字で、それを利用してその数字そのものと思う。
こんな色々あると整理していないと困ってしまうよね。

結論としては 1atm = 10kg/cm^2 だが、電力として記憶しておけばいいのはこれだが、
それに至る周辺のことを整理。(この式ですらMKSに馴染む人はm/s^2分が右辺で消されてると思う)
(そしてこの右辺はcgsとMKSの折衷。だがボイラーやタービンの圧力計算でkg/cm^2が文献に多い)
 
 
1気圧(atm)を水10mの質量(=水銀76cmの質量)の地表に作る圧力と定義する。
1m^2の床の上に10トン=10000kgの水がある。
F = m g という地面における反力=質量重力の式が立てられる。
地面の両側からの押合いの"単位面積当たりの"力が圧力。設定からこれが1気圧。
1 atm = 10000*9.8 [N/m^2]
10万という数字は出て来た。N/m^2=Pascalであり、ヘクトはその100倍
1気圧は1000ヘクトパスカル、というのは以上。

10万 [kg m/s^2 /m^2] = 10 [kg m/s^2 /cm^2]
圧力をm^2当たりからcm^2当たりに書き直す。そして重力加速度を織り込んだままにしm/s^2を略す。
下向きの質量重力と横からなどの風力・モーター力で合わせ気圧に関しても操作するものでg織込み。
基本的にはMKSの意識で、m^2毎よりcm^2毎のが使い良いのでそうしている。

バールの定義と、ヘクトパスカルの書き方[hPa]。
1 [bar] := 10^6 [dyn /cm^2] = 10^6 [g cm/s^2 /cm^2] = 10 [kg m/s^2 /cm^2]
これもまた1気圧。1000mbarは1barであるからね。
2023/06/11(日) 20:53:04.48
すまん。kg/cm^2 このkgはkg重の意味で、1 kg/cm^2 = 1 気圧とのことである。
せっかく綺麗にまとまったのに。その辺の解釈のみの修正だから書き直さないでもいいでしょう。
そのまま気圧なので、よりわかりやすくなる。

だがそうすると、タービンならぬボイラの気圧までが150気圧や200気圧になるのか…。
えっ、て感じ。教科書に30~50kg/cm^2の低い汽圧では、のように載っている。
いやいや50気圧って管理も大変な、パッキンも配管も。事故を起こしたら爆発だろうし。
どこか混同していないか。高圧力過ぎて機械システムとして実感が無い。
 
 
今週のテーマは火力発電である。改めて始めよう。
どういう物を扱うかということと、細かい技術的なことと。大抵教科書の後半はほぼ細かい話題。
このスレでは細かいことも扱う。が、時間を置く。

上で出て来た「汽」の文字は水蒸気である。特に水分子の気圧の時には登場する。
火力発電って蒸気機関と近いから、そっちの方と合わせてやってみる。

構造力学の知識と合わせると、壁面はどれほど薄く出来るかとか、
火力発電や蒸気機関の縮小スケール化はどこまで実現できるか、など応用的な設計も楽しめる。
思っているのは火炉は標高何十mと巨大だが燃焼場所は下の方だけなら無駄では?という
標高圧縮の新設計をしてみたいと思っている。
 
 
熱論的システムであり、もう一個計算式を。
1 [cal] = 4.2 [J] = 4.2 [ワット・秒]

3600 [cal] = 4.2 [ワット・時] なので、1 [ワット・時] = 860 [cal]。

故に1 [kWh] = 860 [kcal]
電力では、右辺の熱との換算式が時々ある。
実際、みんなの家庭でも使用電力と熱のまず理論最大値はこれで、そこに効率係数を掛ける。
2023/06/11(日) 21:45:58.00
火力発電で燃やせば、高温ガスがタービンを回して回転からモーターの逆作用で
発電になるんでしょうという素人の理解、まずそれで正しい。
しかし、理論はこの効率をきちんと求めて行く。
高校物理でもかろうじてやる熱力学のサイクルである。

火力発電ではメインがランキンサイクルというもので、それに加えて
省エネ狙いの再熱過熱サイクルというもの、2つがある。
後者は熱の無駄な放出をしないように、配管を工夫して拾いに行く見上げた態度のシステムである。

ではガスの動きが熱力学のサイクルを辿るという話なんだけど、
普通は縦に圧力、横に体積を書くのが気体のグラフだよね。縦を温度にして圧力は関数値とするのも考えられる。
ここでは縦にエンタルピーi、横にエントロピーsとする。
これが工学でタービン仕事を扱う理論手法。
 
 
エンタルピーiは温度をもじったものと考えられる。エネルギー∝温度だが
定圧環境下では圧力を通してする仕事が系統的に理論の同じところに入れられる水準で、
内部エネルギーと仕事がまとまって登場する。
よってその差として定義されるエンタルピーを、仕事効果を引いたエネルギーとして単位質量当たりのそれとして
示強変数として縦軸にする。

エントロピーsは体積をもじったものとも見なせる。それは量子力学的な状態マスとして数え上げるときの
場合の数であり、体積が増えれば比例して増えるし、熱という亜物理量の出入りでも算法に従って増減する。

このi-sグラフでは、等温膨張では入って来たエネルギーを外への仕事として出し、そのことが
内的想定のこととして扱われているためにエンタルピーは不変。
断熱圧縮では、有名な話でエントロピーは不変。それぞれの圧縮と膨張でも同じ。
これらタイプの変化をグラフの真横や真縦の移動と捉えられる。

火力でも原子力と似て、燃焼場所でエネルギーを受け取って動くのは水なんだけど、
この水がタービンまで行って仕事をして、復水して戻って来る。
その時の状態変化を、単位質量当たりとして状態図で書くと、やはりサイクルとなる。
2023/06/11(日) 21:49:56.74
このサイクルの上曲線と下曲線の間の面積、上曲線とi=0軸線の間の面積、この比が理論出力。
火力発電所の理論出力もこのように定まっている。

ところで理論出力の次は、システム損失を見積もる効率である。
(理論出力の方も効率という言い方もある)
火力発電所の効率は順調に向上を続け、初期は無損失理論との比で20%台だったのが
現代では50-60%まで来ている。

原子力と火力はかなりの部分で共通設備なのだから、この向上させた手法はスライドして多くを持ってこれ、
参考に出来るだろう。それぞれ個別の企画書になるレベルで、これがいいこれがいいと持って来れるべき
改善点を具体化してもみよう。
原子力発電の効率をn十%の大台を踏破していくことも可能になろう。
 
 
ガスタービンというのが使われる。これ高度な技術と言うが、言うほどではなくて
雰囲気で作ればいいんだよね。つまり密着ではなく隙間だらけの物として使う。
空気をかたまりとして掴んで、送って圧縮することが意図で、それが出来ていればよい。

ガスタービンは火力(原子力)と航空機が二大用途だが、そのコンセプトはまるで違い
発電ではなるべく多く既に燃焼等した後の熱気体からエネルギーを取り出したい
航空機ではこれから燃やすために焦点の場所に爆縮させた材料として送り込みたい
主要な出力も発電ではエネルギー、航空機では運動量と違う。

発電でのガスタービンは、外から見ればモーターと同様な状態になっている。
2023/06/11(日) 22:46:57.24
火力発電の現代用語は、コンバインド・臨界圧・進相運転というものである。
これらはまた勉強してくることとして、基本的なことを後2レスしよう。

火力発電所で燃やすものは、「石炭・重油・液化天然ガス」である。
見事に固体・液体・気体となっていて、技術的に詳細を知りたく今なった人も居るだろう。
他に燃やすのは、バイオマス(廃材廃棄物)・水素がある。
水素は唯一の無機物火力発電なので、どこでも使え未来があるのかもしれない。
しかし価格では、今石炭の倍コストほどらしい。そんな安いのかな、何か間違いな気が。

我が国においては戦前の電力は水主火従で、逆転して火主水従になったのは1962年である。
ダムなら大規模化に段階を踏めば、それほど総合的知識の無い若手でも技術に出来ようが
火力はそれに比べれば技術的に難しい。
だが電力需要が、ダムの自然地形容量を超えて行き、火力化と相成ったのである。

様々な分野でABCがあるが、火力発電では自動ボイラー制御装置である。
BTGというのは、ボイラー・タービン・発電機。
テキストも熱力学の後にこの3つが三大項目として書かれている。
その要点は既になんとなく話している種類のことである。
 
 
さて具体的な燃焼の構成であるが、石炭・重油・液化天然ガス、気体が一番使いやすいが
ほかの業界での用途のために、自分達としては石炭をメインに使っていくのがこの業界である。

液化天然ガスLiquefied Natural Gasは、海水か淡水の水を熱源に気化させて燃焼させる。
LNGの燃焼はかなりクリーンであり、硫黄も重元素もあまり残さない。

重油は温度で粘度が変わり、100℃などの高温にすると打って変ってさらさらして来るので
そのくらいにしてから燃焼。硫黄がかなり出る。灰は石炭に比べるとずっと少ない。
2023/06/11(日) 22:49:53.86
石炭は微粉炭機ミルというもので砕いた後に、粉炭にしてからベルトコンベアに乗せ
10cm厚、時速10m程度の速度で火炉の下を動かして、反対側の端に着く頃に燃焼終わり
という構成である。
この台をストーカと言い、灰以外のすすをスートと言う。灰はアッシュ。

もちろん石炭は単なる燃材なので構成を選ぶわけではなく、ほかの構成の火力発電も工夫されている。
石炭の成分はアントラセンなどの圧縮によって水素を外され芳香族化しているような炭化水素が多い。
みんなが思っているほどエネルギーの無いようなものではなく、蒸気機関車時代の主役を担っていた
石油の7割ぐらいのエネルギー密度を持っている物質である。

石炭はガス化と粉炭化して着火し、灰も多く出る。CO2も最も出る。異成分も出る。
地球において石油は貴重品なので、石油を燃やすなんて!と憤慨したくなるその気持ちで
重油より燃材としての質は悪くても石炭なのである。
石油の方はプラスチックや繊維に原材料として使える。石炭の方は燃やすのがメイン用途だが
石炭で化学製品を作れるようになれば、重要度が入れ替わることもあるのかもしれない。
ということで皆さんは石炭でプラスチックや繊維や薬や自動車材を作ることを考えて。
 
 
一般に火力発電で留意すべき不純物は、窒素、硫黄、重元素(バナジウム・セレン)である。
硫黄は亜硫酸ガスSO2と無水硫酸SO3で反応性が大きく異なり、SO3は腐食性が強い。
SO3に至らせないようにして、脱硫することが工夫される。

窒素酸化物は高温での燃焼で多く発生する。元となっている物質は空気中のN2とO2である。
昔は光化学スモッグもNOxが起こしていた。低温燃焼にすればよいのだが、現代の火力発電では
火炎の中心では1500℃を超える。不要な所を低温にしたり脱硝したりの技術がある。

灰の成分は、SiO2、Al2O3、Fe2O3、CaO、MgO、SO3である。前2つが主成分である。
これが溶ける温度を境に、プラントの防護の方法を分ける。
石こうはCaSO4なのでそれにするように工夫したりもする。
石灰CaCO3、生石灰CaO、消石灰Ca(OH)2、これらに合わせることでフライアッシュとしてセメント材になる。
2023/06/18(日) 17:20:22.58
正17角形の作図法を学ぼう。正17角形を使って原子力は抜本的に発展する(多分?)。
まあ発展のうんぬんはともかくとして、基礎学力をつけようではないか。
①正5角形の作図分析、②1の17乗根の数値計算、③ガウスの仕事。
複素数を基本的道具として使用する。度の記号はカタカナのパを半角化して文字部を削って入力。

z^5 = 1 となる複素数が、偏角72度、絶対値1に取れるはず。そこへアプローチして行く。
1 - z^5 = (1 - z) (1 + z + z^2 + z^3 + z^4)
問題の解は、第2因子の4次式の方の根だろう。
z^3 = z^(-2) などに気づく。

1 + z + z^2 + z^3 + z^4 の分析に入るのだが、
分析に入るとは、様々な方法で切り刻んで、有用な数式チップにしていくことである。

指数部分が等差数列になるような取って行き方
2→4→1→3→0→2とするようなのはあるだろう。素人はここまでだろう。

しかしここで重要な考え方は、指数部分を等比数列に取る。
2→4→8(=3)→6(=1)→2
 
 
↑辿れただろうか?mod 5で超過した場合引きながら2を掛け続けている。
2を足し続ける時の周期は5、2を掛け続ける時の周期は4、
掛ける場合に周期が1つ減ったものになる不思議な構造が包含されていたことに気づく。
ここがガウスの出発点である。

改めてz → z^2 → z^4 → z^3 → z が前の物を2乗していく規則で作られる系列である。(z^3)^2 = z^6 = zなど。
z → z^4 → z は4乗していく系列である。(z^4)^4 = z^16 = z。

α = z + z^4 と置き、α^2を計算してみる。
α^2 = z^2 + 2 + z^3
ゆえに、α^2 + α - 1 = 0
この根を根号で書いてα=(-1±√5)/2 = 2 cos(72゚)が求まる。単位円上でxをこのcos(72゚)と切れば正5角形の作図となる。
2023/06/18(日) 17:23:07.77
1の17乗根(r17と書く)は 1 + z + z^2 + z^3 + z^4 + … + z^16 の根である。
同様の分析的な切り刻みを入れる。
系列の前の要素を何乗するかにつき、2と3を検討する。

z→z^2→z^4→z^8→z^16→z^15→z^13→z^9→z
z^3→z^6→z^12→z^7→z^14→z^11→z^5→z^10→z^3
まず2乗系列、z^16=z^-1なのでこの16乗が(z^-1)^16=z^-16=zと初めに戻る。即ち周期8になってしまう。

z→z^3→z^9→z^10→z^13→z^5→z^15→z^11→z^16→z^14→z^8→z^7→z^4→z^12→z^2→z^6→z
3乗系列、こちらは周期16であり使える。
周期がどの場合にフルかは、循環小数の周期と同様の理論がある。別機会に語るだろう。
ともかくもこの場合は存在して、確定的に取れた。

z^は冗長かもしれない。意味を了解して数字列にだけしてもいいだろう。
[1, 3, 9, 10, 13, 5, 15, 11, 16, 14, 8, 7, 4, 12, 2, 6, 1]
前の要素をmod 17で「3倍」していく数字列である。
適当に使い分け、ここから加工して行く。まあ変に省略せず基本z^付きで。

α = z + z^9 + z^13 + z^15 + z^16 + z^8 + z^4 + z^2
β = z + z^13 + z^16 + z^4
γ = z + z^16
3乗系列を2進み、4進み、8進みで取得し和の形の式にする。
そしてα^2、αβ、β^2、αγ、βγ、γ^2を求めると、解になっているだろう。
ここで読みを停止し、1日あけてから次レスに行くなら読者もガウスの大発見を体験できる。

ところで前レスのαで捨てた方(-1-√5)/2は何だろうか?
これは72゚点ではなく144゚点から出発するときにこっちを選ぶ。
つまり偏角最小は必要ではなく、5に対して素(原始根という関係)であれば1/5点でも2/5点でも出発できる。
出発した点に応じて、2次方程式の根の片方が選ばれる。
先に概算の数値計算をしておくと確信を持って選べ、根の数式作りを確定的に進められる。
2023/06/18(日) 17:28:34.66
こんな記号に書いてみる。並びは昇べき順に整理。zの多項式の掛け算を計算している。
1 + z + z^2 + … + z^16 = 0 という式を使うと、[0,1,2,…,16]という1個ずつ分を落とせる。

α^2 = [1,2,4,8,9,13,15,16] + [1,2,4,8,9,13,15,16]

= [2,3,5,9,10,14,16,17, 3,4,6,10,11,15,17,18, 5,6,8,12,13,17,19,20, 9,10,12,16,17,21,23,24, 10,11,13,17,18,22,24,25, 14,15,17,21,22,26,28,29, 16,17,19,23,24,28,30,31, 17,18,20,24,25,29,31,32]
= [2,3,5,9,10,14,16,0, 3,4,6,10,11,15,0,1, 5,6,8,12,13,0,2,3, 9,10,12,16,0,4,6,7, 10,11,13,0,1,5,7,8, 14,15,0,4,5,9,11,12, 16,0,2,6,7,11,13,14, 0,1,3,7,8,12,14,15]

= [0,0,0,0,0,0,0,0, 1,1,1, 2,2,2, 3,3,3,3, 4,4,4, 5,5,5,5, 6,6,6,6, 7,7,7,7, 8,8,8, 9,9,9, 10,10,10,10, 11,11,11,11, 12,12,12,12, 13,13,13, 14,14,14,14, 15,15,15, 16,16,16]
= [0,0,0,0,0, 3, 5, 6, 7, 10, 11, 12, 14]
= 5 + z^3 + z^5 + z^6 + z^7 + z^10 + z^11 + z^12 + z^14
さてするとα^2 + α - 4 = 0である。α = (-1±r17)/2
 
 
同様に、αβ = [1,2,4,8,9,13,15,16] + [1,4,13,16]
新しく計算せず上の計算から関係している物を得る。昇べき化しているので2進み毎ではないが。
= [2,3,5,9,10,14,16,17, 5,6,8,12,13,17,19,20, 14,15,17,21,22,26,28,29, 17,18,20,24,25,29,31,32]
= [2,3,5,9,10,14,16,0, 5,6,8,12,13,0,2,3, 14,15,0,4,5,9,11,12, 0,1,3,7,8,12,14,15]
= [0,0,0,0, 1, 2,2, 3,3,3, 4, 5,5,5, 6, 7, 8,8, 9,9, 10, 11, 12,12,12, 13, 14,14,14, 15,15, 16]
= [0,0,0, 2, 3,3, 5,5, 8, 9, 12,12, 14,14, 15]

同様に、αγ = [1,2,4,8,9,13,15,16] + [1,16]
= [2,3,5,9,10,14,16,17, 17,18,20,24,25,29,31,32]
= [2,3,5,9,10,14,16,0, 0,1,3,7,8,12,14,15]
= [0,0, 1, 2, 3,3, 5, 7, 8, 9, 10, 12, 14,14, 15, 16]

同様に、β^2 = [1,4,13,16] + [1,4,13,16]
= [2,5,14,17, 5,8,17,20, 14,17,26,29, 17,20,29,32]
= [2,5,14,0, 5,8,0,3, 14,0,9,12, 0,3,12,15]
= [0,0,0,0, 2, 3,3, 5,5, 8, 9, 12,12, 14,14, 15] = αβ + 1
βγ = [1,4,13,16] + [1,16] = [2,5,14,17, 17,20,29,32] = [2,5,14,0, 0,3,12,15] = [0,0, 2, 3, 5, 12, 14, 15]
2023/06/18(日) 17:31:29.29
γ^2 = [1,16] + [1,16] = [2,17, 17,32] = [0,0, 2, 15]
β^2 - αβ - 1 = 0 でαは既知なのである。
β = (α±√(α^2 + 4))/2
γまで辿りつけば、γ = 2 cos(360゚/17) で解決している。
なんとかγ^2を、α^2,αβ,αγ,β^2,βγ式、それと元のα,β,γ式で書き表してみよう。

これは答を提示してしまうが、指数の同類分類と、既に使える式の数とで
機械的な走査計算で、組合せが求められる。よってγが求まり、正17角形の書き方がわかったと言える。

γ^2のために2と15が残る形式を考える。

α = [1,2,4,8,9,13,15,16]
β = [1,4,13,16]
α-β = [2, 8, 9, 15]
αβ = [2, 3,3, 5,5, 8, 9, 12,12, 14,14, 15] + 3
βγ = [2, 3, 5, 12, 14, 15] + 2
2βγ+(α-β) = [2,2,2, 3,3, 5,5, 8, 9, 12,12, 14,14, 15,15,15] + 4
2βγ+(α-β)-αβ = [2,2, 15,15] + 1
2γ^2 = [2,2, 15,15] + 4

2γ^2 - 4 = 2βγ+(α-β)-αβ - 1 が方程式であり、
γ^2 - βγ +(αβ-α+β-3)/2 = 0
γ = (β±√(β^2 - 2(αβ-α+β-3)))/2 = (β±√(-αβ+2α-2β+7)))/2
β^2 = αβ+1 を使ってちょっとだけ整理した。以上。

でここまで来ると正257角形と正65537角形は学生や院生の卒業研究になるわけだが。
各大学でやってみるといいかも。

作図法、√は、方べきの定理で、1とaを直径とする円の、両側垂線が√a。
積は、x=1, y=bという図形を、x=aと相似拡大すると、a bが取れる。
正17角形の作図を内側で組み込むみたいに組み立てる数学。
3乗系列以外(n乗に限定せず有理式も)から出発した時のバリエーション範囲。
2023/06/25(日) 17:29:06.83
量子力学の散乱問題をするんだが、いつものように文系を高校1年生ぐらいに読み替えて
していきたいと思う。逃げないで。確かにその水準で話せってのは難儀だが。
これはミクロを見ることそのもので、量子力学の実験支持と言えば、物質構造か散乱か
というぐらいの、代物である。理想実験で超弦理論はこういう実験で支持される、
という理解を得るところまで連れて行く。そのトピは来年ぐらいになりそうだけどね。

なぜ量子力学の式はそのようなミクロなものを記述しているのだろうか、そう
疑問を持ったことはないだろうか。なぜ人類はそこへアプローチできているのだろうか。

その答えは数式にはスケールが無いから、ということだね。
実験から得られる要請に合わせて数理を構築したから、AIフィッティングとも同じだが
そのように学習獲得した明快な数式は、応用される他の問題にも正しい回答を出す。

ミクロでニュートンで、日常サイズで一般相対論で、宇宙サイズで量子力学だって
整合するなら本当はいいわけだ。量子力学の数式は、スケールとは独立無関係だし
それがミクロに適用されているのは、たまたまの学問理論の偶然でもある。
 
 
という理解を得ることによって、量子力学の散乱問題は、心の中では50cmぐらいのなかなかに
でかい物理対象として思いながら、ここがこうなっている、等と想像して
個別問題の数式を定めて行くものに変わった。

そしてミクロすぎるものを想像して数式を疎外的に感じるのもお門違い、数式自体は
ニュートン力学とは多少分野が違うだけの、普通の数学ということであった。
ゲージ理論や他のものも状況は同じであろう。銀河を分析する宇宙専攻のプロも
そのスケールで想像するのではなく、内心では数十cmから数mに思って式を適用している。
2023/06/25(日) 20:24:06.38
サブアトムの分野では、ほとんど直接形を見ることは出来ないので
散乱実験を行って、その角度ごとの、対象の換算断面積、としてデータが取られ
模型とその換算断面積との、同一視関係から、模型の正当化をする。

精密な理論も、換算断面積が、実際の実験計測でそうだった、ということで正当となる。
そして、それ以外の、理論構築の実現手段は、ほぼ無いのである。
 
 
実際の実験は、素粒子実験と原子核実験に、二大別され、原子核実験の方が
行われる頻度が多いようである。というのは原子核ならば、原子をそこに置いておく、
厚さミクロン以下の薄い結晶でも、そこに置けばいいのであり、
そこに何か、電子でも、中性子でも、レーザーでも、陽子でも入射すれば
電子とも反応するが、おおまかには原子核と反応して意味あるものを見せてくれる。

素粒子実験は、標的が素粒子というので、パイ中間子に何かをぶつけて、結果を見る
という実験構成をしなければいけない。輪をかけて抽象的な、雲をつかむような構成を
しなければいけないのであるが、実際にこれを実現している。理論の究極に近く、
単一粒子の反応なので、解釈が模型により直結して、いわばより面白いのが素粒子実験。
しかし、手軽さでは薄結晶ならそこらでも実験ができる、そのため原子核実験の方が多い。
 
 
原子力工学において、量子力学の散乱問題は、素過程の精密分析であると言える。
炉内では散乱現象が起き続けている。素反応のほとんどすべてが散乱と言える。
これを統計平均とすることで、エネルギー電力の機関とするのだから、
余力があれば、学ぶ必要のある分野、というのは伝わる。

原子炉の中で、中性子が飛んで、系内の電子や原子核と散乱を無数に繰り返す。
吸収された時点で、そちらの原子核の一員となり、不安定核崩壊からまた新しい粒子が出て
同じような散乱を繰り返す。炉はこのような原子核版ボイラーである。

そして、この視点では核分裂も核融合も同じ体系である。
これからの技術を作る際も、素反応として、習得される必要がある。
2023/06/25(日) 21:10:11.33
素反応を突き詰めて、電力システムに還元する。
これはパイロットプラントと、リアルファクトリーの関係と言える。
もっとも、今使われているウラン核分裂は、際立って使い道のある反応であり
ほかの反応を探してみても、微妙な結果しか出せない、ということはありうる。
多分そうだろう。化学ならば、パイロットプラントが、とても旗印化していくんだが。

しかし革新はそんな中にも、よい新しいものを見つけたときに起こるのであるし
既存技術のユーザーであるのみならず、新しいものをサーチする立場であろうとするならば
配分を割いておいて、世界の誰かが新しいものを見つけたら、そこまでわがままは言わなくても
自分達も、六合目ぐらいはそこに至る道を歩んでいた、と見落としなく、そういうようでありたい。
 
 
ところで現代は、AIが機械を作れるようになり始めている。
これにより実験装置が一段進む可能性がある。おそらくは近年中に大型宇宙望遠鏡も
自動製作が可能になると思う。アメリカの新型望遠鏡、1.3万kmの地球から150万kmの距離に
おかれているものは、マニピュレータで構築で、全自動製ではまだ無いが、
プログラミングの問題でしかないようなもので、既に出来ていると言ってしまえる。

すると宇宙で原子核素粒子実験する装置を作れるし、都市環状鉄道ぐらいのサイズの
システムを宇宙で、こんな大きいと数mのものとは異なり、マニピュレータでは大変すぎるが
自動なら現実的なので、作るといいだろう。
その装置は地上での実験を超えた結果を出すはずである。
エネルギーレベルが10桁以上落ちて、この言葉は看板倒れだが、AI超弦理論実験機械。

弦のような究極を目指さなくても、サイエンスは網羅が大切である。
使えるものが、どこかのエネルギー、どこかの実験条件、から現われる現象に、潜んでいたら
それを見つける。そのパイロット実験装置の進歩と、理論側の手法。
理論側の手法の方が、量子力学の散乱問題である。これぐらいしかない、ともう言ったよね。

細かい話だが、宇宙線をどうするのかと。実際の(宇宙加速器の)実験は高エネルギー実験なので
宇宙線は背景ノイズと化す。無いに越したことはないが、あっても意味ある結果を取得するのに
障害とはほぼならない。この装置の製作の話もいずれ。
2023/06/25(日) 23:28:55.74
それで、くだを巻いたような話から、量子力学へ。
このスレの回数区分でも8回分ぐらいは内容がありそう。完全な入門部分は1回で済む。
しかし場の量子化の効果が微分散乱断面積に現われて、というような果てしない高度化が、実験結果に降りて
来るのを追いかけると、そんな回数。勉強しながら、押さえ忘れを次には押さえる、そんな方法でしようと思う。

散乱の言葉は広義に解釈され、日常語での反応も含む。
特に核子の電磁場等で弾かれるだけで、入射粒子の性質が変わらないのを弾性散乱と言う。
エネルギーのやり取りがなく古典的に解釈できる。
しかし電磁場の光子のやり取りですら、非弾性散乱はある。特にガンマ線の入射や放出はそうである。

電磁力の媒体粒子としての光子と、ガンマ線の反応とは、どんな理論形式で統一されているのか。
それはラグランジアン作用から、それぞれの反応を書いてみればよい。
遠方での形態がガンマのもの、遠方での形態が荷電粒子のもの。
それらが近くに行って起きる反応の、支配規則(式上では量子電磁気学の相互作用項)が同一。
そういう、この両者とも散乱反応としての結論。
 
 
直上のトピの詳細解説は、第2段ぐらいの時にやるが、入門編としては、電磁力を媒体光子ではなく
古典マックスウェル場とみなす方法でする必要がある。

さて、散乱現象の扱いとして、求める具体的なもの。それはこう。
シュレーディンガー方程式の、局在して無限遠で0になる波動関数、は束縛解。
局在せず、無限遠で平面波進行のようになる波動関数、は散乱解。
より一般的には、点ターゲットで影響を受け、そこから全方向へ確率分布が時間とともに拡がっていく。
観測するとそのどこかに確定するわけだが、無限遠で球面波のようになる。

これが量子力学枠内では、最も入門的な扱い方である。
この前に、古典力学の、点の電荷や質点が、ターゲットの持つ電荷や質量の影響で
2次曲線(相対論を入れると超幾何曲線)を描く、散乱がある。散乱には学問レベルとしても何段階もあるのである。

一般に教科書の前半にあるような事柄は書いてもつまらないから書かないが、教科書の最終章
になってばかりいるような散乱現象を、横断的に集めて整理するのは興味深いのでこのスレでする。
2023/06/25(日) 23:32:17.94
数式に行こう。シュレディンガー方程式は読者も結構知っていると思う。
扱っているものは、両辺ともエネルギー。

H = - hbar^2/(2 m) (∂/∂x)^2 + V(x)

E = p^2/(2 m) + V(x) は高校物理だが、少しだけ変える。
EとHは同じである。但しHは支配関数の意味の用法なので、ニュアンスの違いを表記して違う記号を使っている。
p を -i hbar ∂/∂x で置換する。そしてシュレーディンガー方程式をあなたも得る。

なぜこうするのか。背後には確率が波を打っている。観測はその波から情報を得る行為。
波は、複素数値であることで、値が単位円上回転することで運動量を表現するなどの
現実をそのままに表せる表現力を持っている。

波は空間において、exp(i hbar p x) というような因子の掛かった関数とみなす。
指数部は、運動量を複素数性の中に書き込む一つの手法であったが、それで物理的にも正解と判明しており
変数をxだけを使いたいならば、pは微分演算子でその指数部から情報を取り出す約束にすれば
シュレーディンガー方程式に完全に帰結する。

波動関数のφを用いて、H φ = [- hbar^2/(2 m) (∂/∂x)^2 + V(x)] φ ともする。
 
 
散乱現象のシュレーディンガー方程式において、φは入射粒子の波動関数(その意味はまた説明)。
V(x)はターゲットによる影響を、ポテンシャルとして解釈できると仮定したときの、
その仮に構成している的な、入射粒子に働く、位置エネルギーポテンシャル、である。

H φ = [- ∂x^2 + c δ(x)] φ とするのが基本形とされる。

5行上のシュレーディンガー方程式を、混乱の無い範囲で係数などを省略し、V(x)の形を一つ与えたもの。
δ(x)はターゲットの位置でだけ0でない特別大きな値をとるデルタ関数で、cはその量的パラメータ。
φ波動関数は様々なニュアンスを乗せられ、まだ確定的な値も決めず一般論のまま動かせている現時点では式上の記号である。
2023/06/25(日) 23:35:01.36
Hや[- ∂x^2 + c δ(x)]は、広義の行列となっていて、固有値と固有ベクトルが定められる。
固有ベクトルは特別なφということになるが、それを固有関数という。
状態は、固有関数としての波動関数となり、その絶対値2乗確率の空間分布が理論結論となる。

結果のφが空間的に局在していれば、束縛状態を表すことになっている。
固有値が負のときに、固有関数の方は束縛状態を表している、そんな相関関係があるというのは定理である。
固有値としてのHをエネルギーと呼び、古典的な扱いに回復出来る。

一方、エネルギーが正のときは、結果のφは空間的に局在していない。
固有ベクトル・固有関数としてのφには、方向性の条件をさらに足して、より特殊化して選出出来るが、
それが入射粒子の遠方条件と合うように選んだとき、φの他部分の遠方条件、解の中にそれを見ると
ターゲットの影響を受けて、どの方向にどれだけの確率で行っているかが判明する。

量子力学における、散乱の扱い法は以上である。
波動関数を主要理論対象にして、その一つの遠方条件を入射粒子を表記するものにして、
シュレーディンガー方程式の解の、他の部分の遠方条件を見る、ということ。
 
 
基本を以上として、そこからどんどん奥が深くなっていく。
ターゲット影響を仮想的に表す入射粒子用のポテンシャル、δ(x)でなく広げたものにすると
解波動関数の遠方条件は違う様相になる。大角度への反射が明らかに減るのである。
それにより原子核の大きさは読み取れる。

そんなことを次の機会に、数式中心回にしてまとめよう。来週は心電図するんだけどできればその次。

また、H φ = [- ∂x^2 + c δ(x)] φ を扱って、エネルギーの負が束縛、正が散乱と言った。
この式の方自体には、正負を差別するような形が無い。ということは、虚数と実数は波動関数に入っているが
第二虚数と第二実数のようなものを使って、束縛と散乱が互いに他を持っていると書けよう。
すると束縛スペクトルと共鳴スペクトルに関係がつく、という理論に至る。
2023/07/02(日) 17:22:25.82
心電図というお題である。放射線障害が循環に来ることもあるし新型コロナとワクチン
に関し言われている内容もある。ちょっとした傷が循環に感染を起こしてしまう場合もある。
そういう個別の話題について学ぶと同時に、検査法である心電図を特に取り出して
常識をまとめておくのも意味がある。基礎力をつけるために読んでもらえればと思う。

①12誘導心電図、②解剖、③ST・QRS・P・Tのしくみ、④虚血疾患・不整脈・心筋心膜炎

今後の予定は、9リモートセンシング、16イオンエンジン、23場の量子化、30歯科、
6格子ゲージ、13境界要素、20宇宙工学、27分子生物学である。おそらくは間延びしたり
他のトピ入れたりして、予定はどんどん崩れていくとは思う。
福島酪農のために農学畜産もあるが獣医学しなきゃ。
 
 
心電図について、コンパクトなのはもっと簡便に見れるのもあるけれども、標準的な医療機関
でするのは12誘導心電図というものである。これについて基本から説明する。

名前も12個あり、それぞれを何誘導などと言う。誘導の語源はそこに引き込むなどか?
電極とも呼ばれるがアクティブ電圧など掛けるものでもないし、ともあれⅠ誘導、aVL誘導、V1誘導など。

波形のとんがりや丸い高まりをP、Q、R、S、T、U、(デルタ、F、f)などと名づける。
誘導の名前と組み合わせて、SV5と書かれていると、V5誘導のS波の波高の計測値を指す。

基線という高さが0の線がある。これは幾分負に帯電した状態であり、そこに戻ることを
再分極という。心内電流はCa2+イオンなどの形でやってきて、それを受け止めることを脱分極
(イオンとの合体)とも言うので、分極の言葉の解釈はそういう意味である。

すぐ上に言ったように、電気は正負あるけどその辺どうなの?という人には、正電気を扱っている
その実体は元素イオンである、と。

12個はⅠ,Ⅱ,Ⅲ,aVR,aVL,aVF, V1,V2,V3,V4,V5,V6である。
わかりにくいという人に、前6つを垂直時計に、後6つを水平視として、より幾何学的に
理解しやすくする方法を次レスに。
2023/07/02(日) 20:30:59.68
12誘導心電図は2系統のデータから成る。
垂直方面から(時計の2時-7時の方向から)見るのと、水平面で心臓を見るのと。
水平面はそのまま電極を露出された肌につける。

垂直方向のは両手首、両足首に電極をつけ、加減算してデータとする。
加減算でいいので、直接測定されたものと思い、解釈していく。

時計の3時がⅠ、5時がⅡ、7時がⅢ
2時がaVL、10時がaVR、6時がaVF、である。方角はⅠやaVLは被験者の左腕の方から。
ⅡやⅢやaVFは被験者の下方から。

アスキーアートで描いてみよう。時計の文字盤を部分的に描いてある。

⑪⑫①
○○○②aVL
○●○③Ⅰ
○○○④-aVR
⑦⑥ ⑤
ⅢaVF Ⅱ

実際の心電図を見てみると、ⅠとaVLはよく似ていて、ⅡとaVFはよく似ている。
隣接する方向からの測定ということで理解される。
またaVRは、他のと比べて、上下が逆かのような形態をしている。
方向が逆になるとき、電位変化も逆方になる。aVRは本当は10時だから。

歴史的な呼びではなく、aVL→cl2、Ⅰ→cl3、-aVR→cl4、Ⅱ→cl5、aVF→cl6、Ⅲ→cl7
としてしまえば、垂直面と水平面から見る、ということが、
学習時に各人にて気づくことも要求されず、何をするかの容易理解がしやすいのでは。

そういえば歴史的にどうしてⅠやaVLという風に名前がついたのだろうか。
2023/07/02(日) 21:16:09.43
垂直円と水平円と言うと、こった人は、真横から見るⅠは重複しているかもしれない
などと考えるだろう。が、それはちょっと違い、垂直円は手首の電極で計測するので
実際の心臓よりも上を見ていて、洞結節を見ている状態になる。

一方の水平円の方はそのまま実物心臓を見る。
ということはV6がそのⅠとの重複候補なのだが、上下方向にずれている。
Ⅰの方が10数cm上の部分を同じく左方から見ている。
但し似てはいて、ⅠはV6を弱くしたような雰囲気にはなっている。
 
 
水平誘導の置き場所である。剣状突起を挟んで被験者の身体として右にV1、左にV2を置く。
上下位置としては第3-4肋骨の間の隙間である。その水平面で真左をV6にする。
間をV3、V4、V5と等間隔に付ける。

通常は以上のように左半身の心臓を見る配置だが、梗塞の右心室のや左心室後壁を疑うとき、
もっと増やす。V3-V6の左右対称の位置に、V3R-V6Rを付ける。V6Rは真右である。
V6の向こう背面にV7-V9を付ける。V9は背骨の左の場所で間を2つ埋める。

真右=V6R、右前=[V5R,V4R,V3R,V1]、左前=[V2,V3,V4,V5]、真左=V6、左後=[V7,V8,V9]
 
 
次に解剖の話をする。心臓というのは右心房・右心室・左心房・左心室と言われるが
右心房室の方が、前、下、そして呼びどおり右にある。
左心房室は、後ろ、上、そして左である。

したがって心臓下部は、右心室に属している。
右部と左部の間の壁も、垂直から45゚ほども傾いていて、右上から左下に寝ている面を
境界面としている。おおざっぱにはこんなところで、また
右心室は肺へ、左心室は全身へ血液を送るので、左心室の方がずっと壁が厚い。
2023/07/02(日) 21:48:57.47
心臓の各部は自動能を持っている。少しずつ違う周期で自ら信号を
発するのだが、上位からより早い周期で信号が来ると、そちらに付き従い
自らの信号の分は、使用しない。

右心房上部の洞結節が、正常なときのペース刻み役である。
信号周期も最も早い。ここが壊れていると、より下流の、信号周期が少し遅いのが、
そこもだと、さらに下流のさらに信号周期が遅いのが、刻み役を担う。
段階的に下流部の自動能周期を遅くすることで、フェイルセーフができている。
 
 
正常なとき、洞結節を起点として、洞結節→洞房結節→枝分かれして右脚左脚
の順で信号が流れる。ヒス束・プルキンエ線維という言葉もあるが細かい話である。
この電気信号も、心臓各部屋の収縮拡張運動も、どちらも心電図に入る。

不整脈はこの電気回路が周回路を作ってリエントリーしたり、
関係ないところから早い自動能で、周期管理権を取得してしまったりする。
その問題ある場所の細胞を潰すアブレーション手術は、それなりに意味がある。
 
 
冠動脈の言葉を4つ覚えておく必要がある。
それは大動脈から枝分かれし、左主幹部→左前下行枝・左回旋枝、右冠動脈。
これが梗塞時の位置分類になっている。

右冠動脈は、右に出て右心房・右心室を心臓下まで。

左は、後ろから心臓の上から前に出て、下に降りて行くのが左前下行枝。
最も重要な冠動脈で、病変のときの影響も大きい。
その途中まで一緒で(そこまでを主幹部)、横後ろの方へ向かうように枝分かれするのが左回旋枝。
2023/07/02(日) 23:01:17.75
P波、QRS波、T波のおおまかな形は画像検索で見てもらうとして
言葉によるそれら波についての解説をしていくとしよう。

P波は洞結節から出た信号が、先に右心房、少し遅れて左心房に入っていく効果
のときの波である。したがってそこに少し異常があると、二重波である内実が
心電図に現われて見えることがある。
 
 
一般に正常でないときは、構造が分解されて見えるので、よりハイレベルのことが
取得されるよい機会となる。脚ブロックという概念を言ってみよう。
洞房結節の直後から、信号経路は右心室用と左心室用に枝分かれして独立に走って行く。

この片方に伝導障害があるという、広義の不整脈である。
実際は、もう片方の方から遅れはするが結局は隣接して同居しているので
信号は来て心臓は正常に動く。しかし心電図にはその様子がまざまざ見える。

そのときの信号の伝わり方の考え方は常識的である。ブロック障害の無い方から
ある方へ、壁を越えて、普通の最速ではない方法で信号が伝わっていく。

これを心電図の方向視点から見てると、信号がやってくる、それは正電位電流の形で。
なのでどの誘導に、ギザギザや幅広化に変化した波出現、と判断基準がまとまるのである。
 
 
基本的に心電図の第一の考え方は、上記のごとき電流の来る判定である。
第二の考え方は、差である。
わりと知ってはいるかもしれない、狭心症でST低下、梗塞でST上昇、
T波は陽性になったり陰性になったり丸い、QRS波はギザギザだらけ、梗塞のときRが消える
こんなことの説明を次レスにしてみよう。

後壁の現象を前面から見たら鏡面化して上下逆の観測がされる、も再コメント。
心筋心膜炎や先天疾患もその物理的状況を想像して、応用で判定基準を得れる。
エコー、CT、化学検査の結果と合わせ、総合して確定診断するのである。
2023/07/02(日) 23:06:24.78
考え方は心臓の壁が、心内膜部・心外膜部の厚みを持つ実体と思うこと。
IとEとでも名づけておこう。狭心症はIだけが機能停止し、梗塞はIとEが壊死する。
心電図は体表面から見るのだから、IとEの双方を見る。

これはまだ仮説だと思うのだが、一部のテキストに書いてあり非常にわかりやすく
曲線の形まで導出される。誘導電極はI - Eという差しか見れない、IとEは独立に
もっと自由度のある電位運動をしている、という論法である。
ならIとE自体を測定して、実際にそうなっていることを証明してほしいなと思う。
ま、その論法にしたがって、次段落のST、QRS、Tの説明をする。
 
 
信号が来ると、筋肉にとって信号興奮とは収縮することであるし、デジタル定形的な
形でそれが起きると期待する。来た電気信号に対し、毎回、台形グラフ型の興奮をする。

洞房結節からの信号はIの方に先に来てEの方に少し遅れるだろう。
心電図がI-Eなら、Iに来て台形が立ち上がったのがその足がQ、頂上がR、
直後にEで台形が立ち上がり、Rから落ちてSまで行く、そしてIとEが両方台形の上の方に居るときは
ST間状態となる。

狭心症はIが弱くなり、I-EはマイナスになりST低下する。
梗塞はIもEも弱くなるが、Iの方がまだ周囲からの支えがあるので、I-Eは正になりST上昇する。
実際に冠動脈は外側を包んでいるのだから、梗塞時のEの弱くなり方は大きい。

T波は、やはりI-Eであるが、その強さの相対関係によって正にも負にもなる。
台形から降りる方は急峻ではないので、どちらでも丸い形となる。
急性時のT上昇は、IよりもEが潰れていくことを表している。

陳旧性梗塞ではRが消えていてQS波などとなっている。理屈は同じ。
これでST、QRS、Tの形と診断ルールについての説明ができている。
2023/07/09(日) 17:16:20.47
今日はリモートセンシング。出来る所まで。
リモートセンシングって何で、まず字句的な意味を直視してみよう。

遠隔観測、あらゆる遠隔観測に共通するものがあり、それをまるめる分野。

航空機から地上の岩石・植生・資源・汚染、海洋を。

海面から海底や海中の物体の探索や地図を。

建築サイズの離れた所から原子炉内部などや損壊などの様子を、鉱山内で向こう側を見る。

太陽や地球中心をニュートリノで、宇宙の果てを重力波で、銀河中心を電磁波で。

生物体内をエコーや電磁的方法で、また直接に記録体を設置して動物脳など。
 
 
理念はいいんだけど、具体的にどう技術にしていくか。
共通した基盤を作りながら、どの分野についても観測精度を向上させていく方法とは。

標高の観測のされ方
レーダーの仕組み
媒質の特性や基本的な物性方程式
データ取得
アルベドと岩石の性質
鉱物の特定
2023/07/09(日) 17:54:00.90
簡単に一言で言ってしまえば、リモートセンシングなどの機械は
家庭で使わない家電である。次回のイオンエンジンもそうなんだけど、
家庭でマイクロ波を発信して物体の形を見るとかしないよね。
家庭でガスをイオンにして電磁的に経路を導いて噴射とかさせないよね?

もしそういう用途が日常生活であるなら入って来ているはず。その程度の物。
ということで雰囲気が伝わろう。そういう風に作ればいいんだなと。
掃除機やエアコン、電気コンロに電子レンジ、そして何よりも有用な夜間の照明、
トランシーバー、電話、ラジオにテレビ、電気鉄道なども。
などなど商品ごとの構造を持っていて、それらの作り方学がある。
それと同類として作る。
 
 
おおよそ電気工学科を出た人はこういう技術を持っている。
機械の人は歯車やコンベアなどだが、電気の人は家電の知識を基本形として
用途に応じて、家電もどきを自ら作って、それで目的を達成する。

我々現場の者にとって、問題を見つめ、家電に類似の機械を自ら作って
物を作る生物、としての振る舞いによって、問題を片付けられればいいだろう。

まだ人間は一般にそこまで簡便に、目的従属的な新しい機械を作って
問題を片付ける、という行動パターンに達してはいないと思うが、
原子力の懸案について、そのアプローチがある、と伝えたい。

問題に見合った家電もどきを作る、という技術をこのスレで皆さんと一緒に習得していこう。
そしてこれが多くの電気系雑誌の記事の本旨でもあると思う。
2023/07/09(日) 20:57:20.59
イメージャとサウンダ。透明領域。
宇宙の奇跡の一つとして、可視光線で水と大気が透明なことも挙げられるよね。
太陽温度は可視光線を出し、地球大気は可視光線にとてもよく通す窓を持ち、
水は可視光線で透明。この3つが一致していることは本当に偶然。

もし大気が可視光線に対して不透明だったら。
もし水が可視光線に対して不透明だったら。
世界はどんなにつまらなくなっていたんだろう。すぐ先も見えやしない。
色の付かない透明のために水は清潔感の極致に見える。本当はアンモニアや硫化水素の
同類なんだからそんなはずないのにね。

水が透明で液体金属や臭素のような何も先が見えないものではなかったことは
人類文化の趣きを大きく良質なものにした。黄河の中国にはご愁傷様だけどね笑。
東アジアの中原を張っていたんだから、そのくらいいじられてもいいかと。
オンリーワンではないけどね。四塩化炭素やアルコール・エーテルも可視光透明。
外では水や大気と差異が出るので分子ごとの詳細を調べることは意味。
 
 
一方、土は可視光透明ではないけれど、電波に対しては土も透明らしいね!
実際に電波は地中の鉱脈をも、それなりに目視できるという。
惑星マップを作るときに、これらもすべきだよね。他所の惑星の鉱脈にも経済的価値があるんだから。

電波のももちろん地震波のような透過性ではなく、心持ちわずかに土中に入れる程度。
あれ地震波と音波の違いはなんだったか。横波や表面波があるから音波ではないのか。
音波は建築で向こうを見るときに使える。これは透明と呼べる。
惑星の上空からは、音波は使えなく電波は使えるから、電波の波長ごとの性質をもっと
調べるべきだよね。これまさにリモートセンシング。

これらの文学的な考察から逆に利用する電磁波も決まっていく。
実際のところ赤外に入ると水も大気も不透明になってしまう。
背景には分子個別化学と一般化学と双方があって、吸収スペクトルが決まるんだろう。
2023/07/09(日) 22:10:56.88
さて視覚と聴覚という概念がある。これらは波という一つの概念の
別方向の単純化の極限において感覚としたものである。
もしかしたら将来は合一化した感覚を持つようになっているのかもしれない。

2レス使って丁寧に考察する。超音波について、
・聞くことが出来る(普通の音)
・見ることが出来る(エコー画像装置)
・レーダーにすることが出来る(コウモリが搭載)

同じ波なのに、ずいぶんと毛色の違う利用法があるもんだ。
この3つはどれもリモートセンシングの概念である。
サウンダ・イメージャ・レーダ
 
 
レーダーの概念をここでしっかり押さえておこう。
コウモリは声を出し続けている。
人間の使う帯域では音は、秒速340m÷周波数なので、数十cmの波長となっている。
コウモリの使う帯域では1cm以下となり、音によって物体の形状を正確に取得出来る。

これを短波長電波でするのがレーダーの概念である。
衛星サービスが一般化する以前の、20世紀半ばまで、船ではレーダーが搭載されて
電子を通して、他の船を「見」ていた。船舶系映画でその場面はしばしばある。
レーダーを使うと夜でもよく分かる。まあ画期的技術である。

即ち、短波長電波を自機が発射する。これはサーチライトの役目をし、大きな物体
特に金属製のものなどは光って映る。電子回路を通し操縦手の画面にそれを表示する。
電子回路はこのように、取得の生の電磁データを用途に合わせる変形をするのに
臨機応変に作られて用いるのに向く技術といえる。

伝わった?今レーダーを説明したからね。
2023/07/09(日) 22:15:12.11
一方、長波長電波は電離層反射してくれるので、ラジオに使われる。
ラジオも受信と用途の間は、電子回路である。
レーダーとラジオ、概念的にはラジオもリモートセンシングで放送局をセンスしてる
と言えるんだが、サウンダとしての利用である。既に違う。

テレビはさらに違い、生の波ではなく、プロトコルで区切って送るような
IT型の趣での送信電波である。
ラジオもFMはサウンダではない。周波長変調をし自然界にはドップラーぐらいしか比する
ものがないような方法を道具とする。他に回路上は振幅・周波数・位相のうち三番目を変調する方法がある。
 
 
サウンダは一点からの出力を時系列で捉え続けていく感覚と言える。
イメージャは一時刻の全方向からの振幅の同時記録である。
より優れた感覚としては、全方向から時系列で音レベルに詳細に捉え続ける、全データ型だろう。

このように観測したもの、および先週の心電図波形、およびFM放送の生電波、について
人が音で聞くようにすることが出来るだろう。
心電図を音で聞いてどこが悪くなっている、良くなってきた変化しているとプロに感覚を持ってもらう
ことは、一つ医療装置を増やすことになって良いことはあると思う。
FM生電波を音で聞くとどう聞こえるんだろう。
建築の実際の叩打音だけでなく、抽象観測を音にして聞かせることで早い診断が出来るようになるかもしれない。

音に関しては、フーリエ展開した後で、各高周波波長ごとに位相をそれぞれにずらして再度重ね合わせる
という、フーリエ数学ではつかみきれない位相の自由度がある。
例えば人の声で、こんな変換をしてどう聞こえるのか、などはちょっとした興味あるところである。

海中音速は秒速1.6kmほどで遠方でもすぐ届くので、ドライブレコーダや汽笛のようなものならぬ海難用の
しばらく音を発して100kmぐらいまでは聞いてもらえる装置を、海水に触れたら動き出すようにしておくのも。
2023/07/16(日) 17:19:22.97
イオンエンジンはお預け。そんな俗っぽいのでなくガロア理論をやろう(こっちも?)。
原子力には数論を通して暗号やカオスなどで利く可能性がある。
ガロア理論基本定理の証明をまとめてある。
文科系は逃げ出してもいいが理系の者は読んでくれよな。

四則演算の定義された代数系を体と言う。
有理数Q、複素数Cとし、Q⊂K⊂M⊂L⊂C の包含関係を設定する。
KはQまたはQの拡大でCに含まれる体、Q(√2)のような、Q自身の場合もある。主にKとLの文字を使う。

LはK係数の線形空間である。なぜならLの演算でL同士の積をK×Lだけに制限すると
体Lの演算はちょうどK係数線形空間の公理になっている。
ゆえに線形空間の次元 [L:K]が定義される。

体の包含関係がL⊃M⊃Kなら、[L:K] = [L:M] [M:K] も常に定義され成立する。
証明は線形独立性の段階適用で。詳しくは専門書を。
 
 
多項式f(x)は、K係数でxの値域が複素数を想定する。
代数学の基本定理より、複素数の範囲でf(x)は一次式の積に因数分解される。

代数的数についてはそれを定義する既約多項式がある。最小多項式と言う。

既約多項式は重根を持たない。背理法で f(x) = (x-a)^2 g(x) (a∈C) とすると、
f'(x) = (x-a) h(x) 、互助法でf(x)を割る真の最大公約多項式j(x)を得、j(a)=0 、既約性に反する。

複素数の中でKにα1,…,αmを加えて体として閉じさせ K(α1,…,αm)という体を作ることが出来る。
αiの取り方は暗黙の制約や条件はなく、そのままの意味である。
2023/07/16(日) 17:22:10.95
d次多項式の根がd個であることの数学帰納的証明。1次多項式では明らか。
2次以上多項式では複素数の中で因数分解されていて(x-a) g(x) 型の表記は確定する。
g(x)は次数が1つ落ちているので帰納法の仮定が成立し、証明された。

↑証明スタイルがこれでよいことを受け入れる。
数学では推論が進んでいくことを素人考えで突っ込んで悩まないで受け入れて共に前進する。
 
 
体の包含関係Q⊂K⊂L⊂Cを考えている。
線形空間の次元として定義される[L:K]=nが通常の自然数のとき、拡大L/Kは有限次拡大と言う。

有限次拡大には多項式が付随する。x∈L-Kと取り、1, x, …, x^n は
線形空間の次元数より多いので線形従属、よってなんらかのK係数の線形和=0と書かれる。
通常このK係数多項式は因数分解され、xに必要な次数はnより小さいdとなる。
 
 
有限次拡大L/Kに対し適当な多項式f(x)をとり、それを特徴づけられるとわかった。
具体的構成として、f(x)はd次多項式として、その一根を使ってK(α1)を作るとこれもKの体拡大。
f(x)の全部の根を入れて拡大するK(α1,…,αd)もある。

n=[L:K]はこれらの構成の帰結として決定される。f(x)の性質により少数根投入だけで
全体が生成される対称性を持つ場合があり、その場合はdとnが近接し、そうでないときは
多くの根を投入して閉じる体を求めるのでd<<n。

特にα∈LがK係数d次多項式f(x)の根で、L/Kが単項拡大として書かれる L = K(α)の場合は、
[L:K] = d、 線形空間としてのK上の基底は1,α,…,α^(d-1)。
これに対し、f(x)の根はαのほかはαとKの元を用いた複雑な式で、自己同型写像はそこへ行く(次レス1)。
基底用と同型写像用はαだけは同じでも、それ以外のでは違うものを持ち込んでくることに留意。

正規拡大は、K係数の方程式が L内に根を持つとき、他のすべての根もLにあること。
或いは一方程式の分解体であるとも同値に言え、これが最後に証明を略した所に関係する。
2023/07/16(日) 17:24:08.80
Aut(L/K)は、体の同型写像φ:L→L であって Kの元を動かさないもの全部の集合。
これは写像の為す群でもある。|・|で群の集合としてのサイズを表す。
K固定L自己同型群という呼び方をする。

K係数多項式f(x)とx∈Lについてf(x)=0ならば、任意のφ∈Aut(L/K)についてf(φ(x))=0
なぜならばf(x)=0の両辺に写像φを作用させると、φはfの係数と0とは動かさず
xだけ変えるが、準同型性からφ(f(x)) = f(φ(x))のため。

(1) Aut(L/K) の元φは 或るf(x)の1根を他の1根に写すもののみとして構成される。なぜならば
x∈Lに対しf(x)=0なるK係数多項式が存在するが、f(x)=0からは f(φ(x))=0だった。
この性質はφの作られ方を限定し、そうでないものは初めから作られ得ない。よって示された。

体の同型写像は以上の性質から方程式の解域に延長され、恒等写像+方程式の解の置換として定まる。
拡大された領域は四則演算ではアプローチされず、方程式を通じてのみアクセスを得るので、
これらの写像は実際にそのまま定義され、解置換の取り方を変えれば違う物となる。
 
 
(2) 有限次拡大L/Kについて、|Aut(L/K)| ≦ [L:K]
少なくとも線形空間の基底全部を放り込めば L = K(α1,,…,αm)と書ける。
普通はもっと少なくα1,…,αmは生成元だけに取れるが、その取り方は証明の構成を左右しない。
mに関する帰納法。m=0ならば左辺は恒等写像だけで右辺は1より成立(3行上の右の不等式が)。

K'=K(α1,…,α(m-1))まで成立しているとして、K'(αm)について考えれば、
|Aut(K'(αm)/K')| ≦ [K'(αm):K'] は単項拡大である。
特にαから、最小多項式の他の根へ行く写像は、最小多項式の次数分作れるだろう。
よってこの場合は示されていて、両辺それぞれ連鎖率でK(m-1)以下のと積でつなげれることは、
左辺は写像の根置換として順次構成していることから、右辺は線形空間の次元式から。
2023/07/16(日) 17:26:18.15
(3) 任意の有限次拡大 K(a,b,…)は単項拡大 K(e)に書き換えられる。
帰納法を使うので、K(a,b) = K(e) とeを取れることだけ言えばよい。
十分大きな体の中でaの最小多項式f(x)、bの最小多項式g(x)を取る。
それぞれ重根を持たず、根をa1,…,ap、b1,…,bq とする。(a1=a、b1=b)

Kは無限集合Qを含むから、全ての(ai - ak) / (bj - bl) と違うc∈Kを採れる。
即ち∀i,j,k,l. c (bj - bl) + (ak - ai) ≠ 0
e = a + c b と定める。K(e)⊃a,bを示せば十分である。

f(e - c x) = Π(e - c x - ai) の因数分解がある。(i添字での積)
x = bを代入すると右辺は i=1のとき 0。
x = bj (j≠1)を代入すると、e - c bj - ai = c (b - bj) + (a - ai) ≠ 0
f(e - c x)は g(x)と一根 bのみを共有すると言える。

bのK(e)係数条件での既約多項式をh(x)とする。当然 h(x) | g(x) だが
f(e - c x)もまたK(e)係数でbを根としているので、h(x) | f(e - c x)。
前段落のことからh(x)は一次式(x - b)型で、ということはb∈K(e)
eの定義からaもK(e)に含まれる。(3終)
 
 
(4)と(5)の記号は次々レスにて導入。
(4) L{G} = K
左辺⊃右辺は明らかで、どちらも体だから [L{G}:K] = m とおく。
L{G}のK上の単項表現を成り立たせるx∈L{G}-K を選び、L{G}/K上の最小多項式f(x)を取る。
任意のy∈L{G}について y = Σ[i=0,m-1] c(i) x^i (c(i)∈K) と書かれ得る。

L/Kは正規拡大であるため、xからfのm個の(xを含む)相異なる根へL内の置換φを作り、
y = Σ[i=0,m-1] c(i) φ(x)^i が成立する。
m-1次式がm個の相異なる値で成立するので、恒等式であり、xの次数ごとに見て y = c(0)∈K。(4終)
2023/07/16(日) 17:28:11.53
(5) |H| = [L:L{H}]、 H = Aut(L/L{H})
Autの元々の定義(2レス前)からH⊂Aut(L/L{H})。(2)を用いると|H|<[L:L{H}]なら矛盾とだけ言えばよい。
|H|=nとする。線形空間 L/L{H}の n+1個の線形独立元 y(1),…,y(n+1)をとる。
Hの元をφ1,…φn、(φ1は恒等写像)とする。
{ φi(y(j)) } という行列は n行 n+1列で、L^(n+1)→L^n の線形写像を表示する。

これは必ず非自明に0に行くKernel成分⊂L^(n+1)を持ち、そのうちで
非0でありかつ0の成分数が最も多い物を取る。
非0のまま0の成分数をもっと増やせるということで矛盾を出す。
Ker ∋ (1,u2,…,us, 0,…,0) がそれであるとする。行の適当な並び替えと割り算もしてしまっている。

行列に掛けて、 + φi(y(j)) uj + … = 0 @
足す項は jが2からsまで、jが1ではuj=1、jがsより大の所は0。
行ごとにこの式は、iの1からnまで全部で成り立つ。

恒等写像φ1については、+ y(j) uj + … = 0
y(j) (j=1,…,n+1)は L/L{H}上の線形独立元であり、∀j. uj∈L{H}とは成り得ない。
或るlについて ulはL{H}に属さず、∃φk∈H. φk(ul)≠ul。

@にφkを掛ける。 + φk(φi(y(j))) φk(uj) + … = 0
ところでiの全部で@は成立しているので、全体としてφk(φi()) = φi() と読み直すことが出来る。
これを@から引く。
+ φi(y(j)) (uj - φk(uj)) + = 0

この新しい式は、第一成分が1-1で消えていて、第l成分が上記の理由で0でなく、
長さがsより短くなっている。よって示された。(5終)
2023/07/16(日) 17:30:33.52
体の有限次拡大L/Kにおいて、K固定L自己同型写像全体の為す群をG = Aut(L/K)と書く。
Gの任意の部分群をHと記し、L/Kの任意の中間体をMと記す。
Gの元は(写像)φ:L→Lで、x∈Lに作用して、φ(x)∈Lを得る。

双対的に固定体、固定群という概念を定義する。
L{H} = {x∈L |∀φ∈H. φ(x)=x} = L^H (テキストでは
G(M) = {φ∈G |∀x∈M. φ(x)=x} = Aut(L/M) (Autの意味から
LとGは関数マークとして流用してしまっているが、二変数関数としてきちんと書いてもいい。
Lは群を体に、Gは体を群にする、そういう対応関数を与えている。値が体や群なのはφが準同型のため。
そして主定理のAの内容は、∀H. G(L{H}) = H および ∀M. L{G(M)} = M と言える。

主定理は、L/Kが有限次正規拡大のとき @ |Aut(L/K)| = [L:K]、
A L/Kの中間体MとAut(L/K)の部分群Hに一対一対応がある、
B M/Kが正規拡大である条件を共役の言葉で書き出す。
以下で示す。Bの推論は群論初歩的なので各自興味に応じてテキストで省略。
 
 
主定理の証明へ進む。
(5)でHにGを用いて、|G| = [L:L{G}]
ところが G = Aut(L/K)は定義で、(4)も用いると主定理@になっている。

(5)の2番目は、H = G(L{H})で、主定理Aの片方が示された。

L{G(M)}は、Mを固定するようなL自己同型によって固定されるようなLの部分集合である。
よってMはそこに包まれ、M⊂L{G(M)}。
(↓この一文だけ証明を略。当り前のように思う感覚のままでいいが証明には些か技巧系が増える)
K⊂M⊂Lにおいて、L/Kが正規拡大のとき、L/Mも正規拡大。
よって主定理@を用いて、|Aut(L/M)| = [L:M]
(5)よりHにAut(L/M)を用いて、|Aut(L/M)| = [L;L{Aut(L/M)}]
包含関係がありサイズが等しいようなので、M = L{G(M)}。以上で証明が終わり。
2023/07/23(日) 17:27:11.40
超弦理論の理想実験を示すまで(量子力学の散乱)シリーズ、
2/8回目はハミルトニアンを中心に置く考え方である。
分母が予期させる内容の量を物語っている。

その中ですぐに原子核のエネルギー構造が入る。
即ち核分裂片に対するエネルギーが理論的に導ける。
有用本質なステップであることはご理解いただけるだろう。
だが先はこんな程度のものじゃない。
ともあれまずはこの辺から。

ハミルトニアンは、エネルギーを関数形式に書いて物理学上での演算子として見た物である。
ハミルトニアンから運動方程式を自動的に導く解析力学の方法がある。
 
 
重い点電荷に軽い点電荷が入射して、斥力なり引力なりで軽い粒子の方が二次曲線を描く系。
この系は二粒子系のハミルトニアンで記載され、相互作用のエネルギーが項として入る。
式の形は一見単なるエネルギー関数である。その意味では初等的ではある。
初期条件に対する解が求めるものである。

相対論的になると電場だけでなく電磁場としての項の形が必要になる。
この散乱現象をラザフォード散乱という。
同じ現象を先の理論でメラー散乱あるいはバーバー散乱と呼ぶ。
ラザフォード散乱は(電磁気・相対論少し・量子少し)
メラー・バーバー散乱は(相対論的量子電磁気、いわゆるファインマン図形の場の量子論)

両者は意外と似てはいるのだが、構成を変えることによってよりち密な現象が自然に出ることになっていて
自己エネルギーにより物理量が自然数から少しだけずれた小数を持つことなどが自然に入る。
メラー散乱の形式によると交換力・非交換力、パウリの排他率の力などが自然に導かれ
ラザフォードだけでは見えなかった正確な物の見方を教えてくれるし、
化学に重要でもある、力の現われ方のパターン分類の全体像が得られる。
メラー散乱のトピは2ヶ月後ぐらいにするだろう。
2023/07/23(日) 23:06:36.47
ちなみに当シリーズ3/8回が中性子分光学、4/8回が場の量子論メラーを見込む。
どっちも放射線の重要トピ。中性子分光は検査学に散乱現象を応用する。

5/8回は凝縮系内部の準粒子散乱にしよう。ロトン・フォノン・ディラトン散乱のようなの。
これは超流動などを振動を粒子として解析する方法で、少数粒子化している現代半導体をも
量子力学的に究極まで扱える一歩先の実用化方法かも。
 
 
場の量子論メラー散乱が、量子力学などのラザフォード散乱の
数個もの性質が系統的に導出されることを可能にする、と言及した。

同じことがディラック方程式にも言える。これは相対論的効果に加えて
スピン・反粒子・スピン軌道結合・ブラウン運動を導く。
最後のはなんか秘儀らしくて、Zitterbewegungという名前で、項の形は
電磁スカラーポテンシャルをφとするとき、-△φというハミルトニアン項で
φという普通の静電ポテンシャルなんだけど、その場を量子化して粒子と見ると
そうなっているという。
 
 
ディラック→4つほどの性質
QEDメラー散乱→4つほどの性質
QCD→核子の複数の性質、本当のハミルトニアン
超弦理論→やはり4つほどの性質

こういう上級理論を分解するときに、都合よくいくつもの性質が一気に導出されてくる
ということは上2つがそうだったし、今後もありそうなのである。
やはり最終的にそうまとまるというものは、期待するところである。
QCDから本当のハミルトニアンというのが今回のトピに関係ありそうなので次レスにつなぐ。
2023/07/23(日) 23:09:21.14
ハミルトニアンがエネルギーの初等関数ということを納得すると、だいぶ
扱いやすくなって来ていることに気づくのではないかな。

系を扱うときひたすらそれを精密に書いてみる。
入射粒子も、もう一個のmv^2/2項が騒がしい系の粒子としてエネルギー式に入れる。
当然、相互作用項が無ければいけない。
電磁力ならば、静電的にはεq q/r 型
それとは異なり、標的が井戸型ポテンシャルを作っていて、入射粒子がそのポテンシャル環境を
動くとして構成するスタイルも。決定版はあるともないとも言えないので方法はいくつもある。

いずれもエネルギーとしてその式は何か、と書くことは簡単なことに思われ
それで系の記述ができているとする。
その式を運動方程式化して動かし、十分無関連化している遠方の漸近状況が求められ
それが散乱の現象を記述している。
実験と合っていないならハミルトニアンの方を工夫し合わせる方向に改善していく。
 
 
以上のとは異なり、量子力学の摂動論という考え方がある。
それは自由空間を運動する平面波(物質波としての平面波)入射粒子。
この粒子に対して、標的の場所近辺に摂動というべき、ポテンシャルが他と異なる場所がある。

ポテンシャル、とはその場に粒子が来るとエネルギーが上がっていたり下がっていたり
するような性質を与える場所の関数である。重力ポテンシャルがわかりやすい。
相互作用の反応でも、そういう数理関数で効果を代表させるのはよく行われるところである。

時間発展はe^(-i t H) という演算子を波動関数にかけることで表現することができる。
ここのHがハミルトニアンなのである。H = H0 + δH とでも書くことにして
相互作用部分のそのδHのような差異に対し <fin| δH |ini> という内積が遷移率を与える。
これはそのまま散乱検出確率でもある。小領域なので指数関数は一次項だけで代表できる。
2023/07/23(日) 23:12:20.51
原子核に関してヴァイツゼッカー質量公式と、ブライト・ウィグナー式というのがある。
前者は、核子質量の単純和・表面張力項・陽子同士クーロン・陽子中性子数差項・偶数対項
から成るものであり、そして質量はエネルギーなのである。

核分裂現象で周知のとおり、原子核は結合状態で質量が変化しているほど、各効果の
働きぶりが強い。よってこの質量公式はハミルトニアンの一部を構成する。
上の名前的に運動の効果が見えていないのでそれも入れる。
LS項という、核子が原子核の中で(物質としては稠密なのに)公転運動をしているという
モデルで、その軌道と自己スピンの方向が一致しているときエネルギーが低くなる項。
振動しているという項。振動は基本位置に対するばねなので、ばねエネルギーの項の形態を取る。
回転のエネルギーもある。

このような設定と入射粒子で、構造模型と散乱結果が関連づいている。
構造模型の方は、ディラックやメラーから一気に導出してきたような、綺麗な方法が
いまだ見つかっていず、大問題となっている。QCDの分解でこの模型を出せと。
この問題の解明は原子力に大いに役立つはずである。
再来週の格子ゲージでまた述べることにしよう。
ブライト・ウィグナー式というのは、上記に関連して共鳴幅と断面積の関係を与える式。
例題として原子炉毒物質のカドミウムの分析がある。
 
 
原子核の準位構造を4点特徴づけする。水素原子のそれを既知としよう。
水素型原子のそれは周期律表が最もよく表している。
稠密物質の中を公転運動するという模型でハミルトニアンが作られるが、
逆二乗力ではなく井戸型ポテンシャルである。
LS力が強く、これを摂動項として扱い計算すると、準位の分裂を起こして、上下隣接
の準位とたばが組み直される。
ウラン周辺のラグビー変形に対し、L^2項を入れる。
スピンは準位構造の中に二次的に従属し、その下から埋まり具合で核スピンが定まる。

これだけの特徴によりハミルトニアンの固有関数・固有値として2、8、20、28、50、82のような
魔法数が出現する。正確なハミルトニアンを書くとその数値が導出される。
2023/07/30(日) 17:19:25.09
歯科トピをしようと思う。月1回がバイオ。
自分で自分の治療法や薬を考案していけるよう連載。
病気になってしまった人や高齢者が自分で自分の治療法や薬を考案していけるように。
その人が健康になってくれれば原子力の要員になってくれるかもしれないからね。

しかし数十科目やっているから次に歯科に戻るのはいつになることやら。
まあぼんやりと始めよう。まずは意義。
明らかに医科からの分離である。これをどうこう言う人がいるが
実質的なあまたの経験の蓄積により、分離が可能と合意がとれてそうなったのである。
よって正当であると主張する。

床屋の白と赤と青のマークもかつてはそうだったと知っている人はいると思う。
白は包帯、赤は動脈血、青は静脈血。床屋も医科からの分離なのである。
もちろん薬学も整体も何々指導士も。
 
 
では床屋以上、医科未満としての歯科に意義を見出してみよう。
この系列で言えるのは、切った貼ったが生命に直接関わってくるほど重大なのが医科側。
人体ではあるものの単に操作的に扱ってもいいものが床屋側。
忘れている人がいるかもしれないが、髪も爪も発生学的な細胞分化に起源を持ち
本質は内臓と変わらない。単に消耗品として設計されているから安全に触っていいとなっている。

歯科がこの中間に来る。歯を一つ失ったとして多少不便ではあるものの心理的なものでしかない。
しかし内臓や四肢はほんのわずかのことが全身的になる。そうすると確かに医科の中で
歯科だけは安全に、多少失ってもいい、それでいて手技的なする内容は多い分野として
職業的に分離するのはいいな、と納得される。
歯も高齢になれば半分も失っていくのが普通であるし、髪よりはずっと人体に接着的とはいえ
まさに髪と内臓四肢との中間物と呼べる。
2023/07/30(日) 22:25:30.89
歯の主成分は、無機と有機の混合で、エナメル質と象牙質ともに
無機がハイドロキシアパタイト(水酸化リン酸カルシウム)
有機がコラーゲン線維(アミノ酸で作られた三重長鎖分子)である。
エナメル質はほとんどが無機で、象牙質は有機が30%ほど。

象牙質は他の骨に近い。
エナメル質の方は思い起こせば分かる通り、痛覚神経が通っていず
普通の骨よりも硬い。だから動物の歯も骨を相手に出来る。
歯髄は普通の神経で、歯肉は普通の粘膜である。

普通の骨も上記2成分を中心とする。組み合わさっているが
骨の中の有機タンパク質としてのコラーゲン線維の重量比率も大きいのである。
 
 
一般に口腔は動物体で一番頑丈である。深海魚の大きな口を想像すれば
一番リソースを使って作っている。鳥のくちばしも口腔の一部である。
亀や昆虫や貝の口は確かに小さいが、比率的には人間並みぐらいはある。

そこには一日の間に何十回も外界の新しい物が入って来る。
動物体の一生のうちには腐敗物も悪性の病原菌も経験するし、
野生生物においては生きたまま食して被食物の動作や毒に対応したりもする。

胃においては強酸でこれに対抗するが、口腔は酸を使わず継続構造を維持する。
この頑丈さはまあ、初心者向きとも言えるのかもしれない。
もし意義をもっと知りたくなったら、動物の口のことを調べてまわると
いいかもしれない。ネコ科などは牙ぐらいしかなくあまり目立つ口を持っていないが
もっとマイナーな動物を調べていけば、クラゲから食虫植物?まで、それぞれ食を大切にし、
いかほどの口腔を持っているかに圧倒され、人間のそれを守る価値を理解できるだろう。
2023/07/30(日) 22:29:00.14
実験系の感覚で言うと、歯科は人体の全部の実験が出来る環境である。
全部は語弊でも、学問として還元的になるほど、題材が臓器から化学になる。
すると他で実験したい化学の内容が口腔周辺でもあるということは普通に起こりうる。

いわばマウスでバイオ実験をして薬を開発し、そこで十分に作られたら
差分を考えつつ人体に進むが、この動物実験マウスに相当して歯科でも
人体の前の実験環境を用意することが出来る。(マウスだけに、はい)

受容体などの個別分子の意味では違ったとしても、原型としての実験をして
調整することで臓器の方での結論を得れる。それだけの化学的な多彩さを有している。
一例で歯科でストロンチウムの有用性がわかった。動物実験でストロンチウム入りの
食事は虫歯を減らす。そのまま使うには問題があるかもしれないが人体全部のヒントではある。
 
 
歯科で扱うことは、虫歯、根管療法、歯周病、口腔のできもの、入れ歯、インプラントなどなど。
色々あるとしても、本来これらの治療の最終形は再生医療であるべきというのは納得される。
現在の治療は再生医療にはほど遠い。

再生医療という遠大な目標は当然にこれらの件もカバーしているべきであり
逆にこれらの件が、もし完璧に解決されたならば、他の臓器も個別性への対応パッチだけで
流用して解を得れると期待される。

即ち、再生医療は歯と歯肉に集中攻略する手法でも取り組める。
これまで言ったようにそれらは人体で一番頑丈で扱いやすい場所にある。
あなたのお口で生化学再生医療実験をさせて下さい、こう言える場所。
(あくまで理念でそんな簡単に頼める話でもないけど、様々な副作用起こしかねないし)

再生医療なら分子濃度や細胞シグナルで発生を誘導する。
始原細胞まで戻らなくても、途中からの成長だって、in vivoと同じ環境を作れば実現しないとおかしい。
歯肉は不健康さはシグナルで除去され、歯は奇形方向も含めた如何様な形にも出来、
アラインメントの並んだ状態を回復する。これがまだ全く未達な現在の医療。
逆に、これが出来ると他のことも出来る同値の命題、それは歯科にある。
2023/07/30(日) 23:31:57.85
雑談ばかりでなく基本的なこと書かなければいけないと思うんだが、
これがまるで覚えていなく書けないんだよな。

インレー修復
フラップ手術
亜鉛華ユージノール
有床義歯

ファイル
ガッタパーチャ
歯周ポケット掻爬

人工性を抜いた元からのフッ素の形
嵌合
咬合

はて?

実は皆様への説明というよりも、私的には強制的に題材を設定して
勉強の要領を獲得する機会にして、その要領を得た後に再度勉強をする
という側面があるので、今回は、事典を読んで知識を得ていくことを、歯科関係に関して
つかめた気がするので、つまり勉強はこれからするわけだな。

上の意味での、まとまった基本からの説明は、またの今度にさせていただくよ。
腎臓、発生学、形成外科をしたいが、少なくともその後。

それと、ロボット化はこの分野でもしてもいい。歯科医師を置き換えていくようなロボ。
決して、どうこう思っているような趣旨のものでは全くないけれども、
ロボット的にもここが入り口になりうる。医療の他の分野はさらにぬるぬるして裏にある。

そうそう。吻合は円管を残して縫う方法。縫合は裂け目の線を縫う方法。これは書いとく。
2023/08/06(日) 17:16:18.88
70数年前の件は健康を損なった人も多いとニュースで改めて知りその問題攻略は重要。
冷静に見て原子力的にあの爆発雲は小さいのだが、人間はほとんど耐えられない。
戦争概念には闘争心も英雄主義も業績主義も哲学的な好戦主義も持ち込まず、安全と人命温存第一。

格子ゲージ理論を語ってみる。来週までやれば或る程度何とかなるだろうから2回構成。
言わんとする所は理解しやすい。第一原理計算で核力などを導くことである。

第一原理計算とは分子の構造を基本法則だけから(閉殻構造や共有結合や電気陰性度などを使わずに)
導く計算のこととしてよく言われる。その核力版である。
とは言うものの、現在のところそんなに大きな分野ではなくて、みんながこの方法を取っているの
ではなく、そういうやり方もある。

この計算で計算資源さえあれば何でも計算できる、というメカニズム提示まで出来ればいいが
来週までにそれを読解できるか。ラムダ粒子の質量や、重陽子・トリチウムの構造予言まで
出来ればいいが、まだ個人的に納得していないので。
 
 
納得していないのは、結合定数の変わらない普通の真空での計算ならば、ファインマン図形の
簡単なものから値を決める計算で物理量が定まるだろう。しかし、クォークの閉じ込めなどは、
力の結合定数が変化する領域において起きている。
その現象を記述するのに、中間子は<ψψ>だ、のような2点相関関数でいいのだろうか。
本質的に複雑な部分を何にも理論の中に書き込んでいないように見える。

そんなやり方で、たとえリンク領域でゲージ場の指数関数 U = e^A を扱うとしても
結合定数の距離変化やそれによる閉じ込めの概念まで包み込みながら、正しい結果として
重陽子構造やグルーボールの導出まで、正しく至れるのだろうか。
2023/08/06(日) 17:21:03.96
格子ゲージ理論の作用。
作用はラグランジアン密度の4次元積分である。
3次元理論ではハミルトニアンが系を記述していた。
4次元ではラグランジアンである。なぜだろう?
それは正準構造で時間推進を書くから、その時にルジャンドル変換されているからである。

粒子は量子力学では、一つの粒子が複素数値波動関数として全空間に分布しているように理論化される。
場の量子論では、一つの粒子が演算子性をも伴う複素数値波動関数として全空間に、かつ各同時刻断面
どれをとっても整合的に存在密度の和が1になっているように、時間方向まで含めて分布しているように
理論化される。粒子の生成消滅は十分離れた所で起きるとして、小さな粒子にとっては事実上全時空でそのように存在する。

さて、そのような記述姿を持つ粒子にとって、Σx φ(x) |x> というような線形空間の基底と係数の
展開形は自然に作られる。この基底は様々なものを取り得る。|x>も|p>も他の何かの量子数も。
どの同時刻断面でも存在密度が1になるように、全時空で整合的に存在する。
 
 
基底の完全系を挟み込むことで式の形を少し変えることが出来る。
<||>という形式の間に、Σx <|x> <x|>、これは線形代数で言えば単位行列を挟んでいることに相当する。

|x>基底に対して、|p>基底はその実体がm dx/dtなので、時間方向へ進ませる力を持っている。
|p>を強制的に3次元空間に住むものと思うと、今度はdp/dt = - ∂U/∂x から |x> = U'の逆関数(dp/dt)。
解析力学の正準方程式が教えるところである。正準共役な2つの観測量であればいい。

要するに、Σx |x><x| と Σp |p><p| を大量に間に挟んでいって、<|>の式の形を変える。
この方法を取るとき、<fin|ini> は異なる時間を結びつけることが出来る。
途中に<x|p>や<p|x>が多く現われて余る。

Σx |x><x| か Σp |p><p| の片方だけなら、ハミルトニアンがよい出発点である。
正準共役な2つの組を使い、異なる時間を結びつけるなら、<x|p>というルジャンドル変換項を含ませて
3次元ハミルトニアン形式に戻るための、ラグランジアン記述がより内奥にあるとして出発するのが適切とわかる。
2023/08/06(日) 20:20:21.39
シュレディンガー方程式から場の量子論のファインマン規則を導出し、
場の量子論の一般相対論化についても語る。
次に格子ゲージで、その場の量子論の作用を、ループ作用の形式に変えて、格子上に置く。
この一連の流れは、初等量子力学から連続していると伝える。
また格子作用のバリエーションが、ループ量子重力の発想につながっていると言う。

一粒子のシュレディンガー方程式(以後シュレ式)は H ψ = i dψ/dt。
ψは|ψ>とも書かれる。これはψを演算子とし|>を空間状態とする方がより適切だが適当でいい。
即ち、一粒子版量子力学において
・粒子演算子ψと波動関数ψは混同されていて
・異なった時間の波動関数基底も区別されていない
のが、場の量子論に進み精密化されて、ファインマン則に帰結する。
 
 
d(log ψ) = - i H dt と変形される。
ψ = C exp(- i H t) が方程式の解である。

これは或る時刻に |>だった状態が、時間t後に e^(- i H t) |> という形式の状態になる
と解釈される。|>は波動関数である。
混同を解きほぐしてψという記号を使わなくしてある(Schroedingerに比しHeisenberg形式量子力学とも言う)
Hは作用素なので、|>をその固有関数の線形和と書くなら、nを固有関数を分類する添え字として
Σ{n} e^(- i En t) |n> とも式変形される。

さて、Hはハミルトニアン密度の3次元積分で、それとtとの積。
ということは十分過去から十分未来への状態変化を求めるとき、指数の中身は4次元ボリュームになるだろう。

また一粒子量子力学で区別されていない、異なる時間の展開基底。
本来は、… <x'|p> <p|x> <x|>、左が時間未来なので左に延びて行く
こうすることでその時間での基底に合わせなければいけない。これはハミルトニアンにルジャンドル変換項を付け加え、
先の話と合わせ、指数の中身はラグランジアン密度の4次元積分になる。
2023/08/06(日) 20:25:04.02
即ち、シュレ式の解に手入れして、e^(- i S) |ini>
観測時の基底を <fin|と書いて、<fin| e^(- i S) |ini>
S = ∫ m φφ d^4x などで、指数をテイラー展開して簡単な方から求めると、
<|…|>というような形式の項の和となる。これはまさにファインマン規則である。これで説明されている。

しかし多少知っている人は説明の隙間を押さえようとし
・作用に現われているφなどは本当に粒子なのか?
・伝播関数は分母型になっているのはどうしてか?
・運動量積分ってなんでどこから?

いずれも簡単に答えられる。本当は簡単ではないと思う。が言葉上は簡単。
|ini>が粒子のある状態とする。ラグランジアン密度が粒子理論を指定しているが、
π = ∂L/∂(dφ/dt) という運動量型場との間に、[φ,π] = i hbar を要求し場の量子化とする。
すると調和振動子の類推で生成消滅演算子形式が現われ、φは生成消滅演算子の線形和になっている。
これは|ini>の状態に作用し、該当粒子を消して再登場させる。この論理よりφは本当に粒子である。

m - p のようなのはSの分子のはずなのに分母に来て伝播関数になるのは、場φの2次の項の係数の特徴であるが、
上段落でφが消滅または生成を起こす形の作用をする粒子場と言ってある。
その消滅生成作用はずっと起こり続けて、エネルギーが限りなく0近辺で起きる現象の赤外発散のようになっている。
1 + x + x^2 + …が分母に来る1/(1-x)となるようなもので、φの2次式を変形してそのような一連現象を一記述に
する方法で分母化になる。
また運動量基底だと位置はずっと異なる所へ動けるので、伝播関数は位置の大きな変化も表せる。

運動量積分というのがループ計算として現われて、無限大くりこみが必要と聞いたことあると思う。
それはS = ∫…d^4x のこの積分から来ている。d^4xでなくd^4kとフーリエ変換しても理論は表されている。
上記でもうだいたい説明されているところのファインマン規則の、挿入-iS項として積分が要請される。

これで説明は済んでおり、読者は素粒子物理学の計算が出来る。
微妙な引っ掛かりは後から埋めていけばいいだろう。
シュレディンガー方程式の解からファインマン規則までが実に短いステップであることを悟ってもらえばいい。
2023/08/13(日) 17:35:06.25
格子ゲージ理論の続きを語る。えーと、そんな高度なことをやっているわけではない
ということを入口で言っておけばいいかな。以下でなるべく丁寧に要綱を語る。

ごちゃっとした数式の冷却最終状態を格子上で求めて、
始状態→終状態の遷移関数 = n点相関関数(各初期設定ごとに複素数値な関数)
というものだけを計算する。

n点相関関数は熱力学の分配関数に近い。
よってこれだけ計算して結果の複素数値を得れるシステムが出来ていれば
パラメータを変えて何回もすることでデータをため、その微分などで
圧力も、複合粒子質量も、相転移が起きることも、磁気能率や変形四重極も、
粒子の寿命も、対称性を増やすとパイ中間子が軽くなっていき核力の担い手になることも
数値データと理論から導いてきて結果を出せる。重陽子は初期状態をそう収束するように置いて得る。
 
 
格子ゲージ理論なる計算スキームは以上のようなものである。
名前だけ聞いていても、粒子を動かすのかなとか、波の動きの非線形含む計算などかな、とか
オセロ・チェッカー的なゲームに解析理論を表示するものかな、ゲージだけにアンテナ系?
とか名前ではわからないけれど、中身はこういうこと。

例えばパイ中間子の寿命計算では
<0| ψ(bar) γ(μ) γ(5) T(a) ψ() |π(b,q)>
というこれはπが中身2つなので、ψψπ4点相関関数を計算する。
γは44複素行列(Diracスピン空間所属)で、Tは33複素行列(弱アイソスピン1空間所属)、qは位置座標
πの中には33複素行列(QCD空間所属)の自由度のuとdというのがさらに入ってる。
これに <…> = F(π) …という理論式があり、数値計算を繰り返すだけで寿命F(π)を決められる。

なんか結構高度な気もしてきた。しかし言いたいことは、複雑な動きをさせたりは無くて
やや添字は複雑で隣接地点間の力が高級物理だが、それこそを主要な現実取込み点としつつ
場の収束する最終配位を求める、だけであり一般人水準の計算である。
2023/08/13(日) 21:38:54.76
なぜ場の収束配位を求めればいいのだろうか。理由は解析力学のラグランジュ方程式である。
最小作用の原理により現実の解は作用関数の値が最も小さくなるコースを辿る。
粒子ならコースを辿るだが、多自由度ならば時空間の中の配置を取る。
これはつまり適当な場の配位から、作用関数を毎回計算して減る方向へと場の配位を
改造しつつ、極値点まで行き着いたら、現実系を表している。ということ。
作用関数は力学の圧縮表記なのだから、解は光やグルーオンが時空の中で動くようなのを正しく表示して来る。
 
 
前レスで添え字が多種類出て来ていることに気がついたろう。
44、33、33、さらにベクトル4方、そのまま積というわけではなく、変換行列だから2重の4だったりもして正確には
クォークψは、dir=4、iso=2、qcd=3、vec=1
グルーオンAは、dir=1、iso=1、qcd=8、vec=4
この積がψやAが持つ内部多自由度である。
なおパイ中間子はクォークψのisoが2つ(u, d)でiso自由度が3(±1, 0)となっていた複合粒子。

一つのψは24個の複素数で書かれていて、一つのAは32個の複素数で書かれている。
格子ゲージ理論ではAの代わりに、U=e^Aを扱うが、32個複素成分というのは同じ。
グルーオンの方は線上に存在する。各方向に1/2進むと線の中心を押さえられるとイメージすると線の数は4倍。

格子一点あたり 24 + 32×4 = 152 複素数を持っているとなる。
実用には、ゲージ理論の都合上、Aのvec=7とすることがある。24 + 56×4 = 248 複素数。
またクォーク全部入れるとiso=2はflavor=6に代わるし、レプトンや光子も入れたり。
レプトンψlepは、dir=4、iso=2かfla=6、qcd=1、vec=1
光子Aphotonは、dir=1、iso=1、qcd=1、vec=4または7
光子の多いvecは偏光と、ゲージ固定を表現する擬似素粒子。

各方向10という10^4の小さい格子でも、最低でも200万個の複素数を動かしながら、
作用関数が極小になる値へと改造していかなければならない。中々の作業量である。
もちろん一辺10の格子では小さ過ぎる。100ぐらいあるべき。
気象や創薬だけでなく格子ゲージ理論でも、量子計算機に用いれるアルゴリズムの開発が待ち望まれている。
2023/08/13(日) 22:46:57.28
とは言うものの、無駄に内部空間添え字が多種類あって複素数換算の自由度が増えている
という視点も正しい。そういうのを適当に圧縮し同一視してる把握でもいいと思う。
必要なときだけ実はこの粒子はこの自由度に関する多成分性があるんだと展開する。
あえてそうして乱暴に単純化すれば、
格子一点あたりψが1つ(uとdがisospinで同一粒子扱い)、Aが各方向1/2地点に配置して4つ。
 
 
作用関数とはどういうものだろうか。これは古典電磁場のエネルギー関数、
H = 1/2 (ε E^2 + μ^-1 B^2) をより高度な趣きに書き直したものである。
前回に、シュレーディンガー方程式の解を高度にするとファインマン規則が直結する話をしたことに通じる。

具体的変化は、EやBはベクトルポテンシャルの微分として書かれる、
4次元化するときに時間推進にまつわる処理のために、基本関数がラグランジュ作用優位に替わる、
粒子の波動関数ψ(x)と光子の波動関数A(x)に対して、存在密度ごとにくっつきエネルギーが下がる
と捉え、ψ(x) A(x)という積として、ハミルトニアンやラグランジアンに入る。

電磁場エネルギーから、L = (Aν,μ - Aμ,ν) (Aν,μ - Aμ,ν) という形の項、,は偏微分
粒子から、ψ(bar) γ(μ) (∂μ - Aμ) ψ() という形の項
ゲージ固定など瑣末さを拾って来たのを除けばこの和である。
∂μ - Aμのうち、∂μの方が粒子運動に関する量子力学ハミルトニアンもとい作用で
Aμの方が、波動関数の密度積として反応環境を数式化したところの反応項。
 
 
格子ゲージ理論にするときは慣例的に、
5行上の局所場Aν,μなどを捨て、ウィルソンループという周回積分を理論の中心に置く。
格子点間の線上に存在させるグルーオン場Aを、指数関数U=e^Aにする。

・ウィルソンループは元のラグランジアンと同一物理系を与える作用関数
・指数関数U=e^Aは、ゲージ粒子が一回出現するだけではないAが凝縮するほど多数隠れ出現している状況も扱えると考える
・ループとUに対して、ゲージ対称性をきわめて率直な形の導入が可能となる

これで計算スキーム作りに進行してよく、その計算が明白におかしい計算結果を返していない限り正しく出来ていると思う。
2023/08/13(日) 23:56:38.47
U(μ)=e^A(μ)形式を用いたゲージ変換の構成について。ベクトルの方向指示添字μは適当に省略。
ゲージ対称性とは、或る量を測定する基準が各点で自由に取れるとする、
その要請から持ち込まれる作用関数の構成と、そこから導出される性質群のことである。

初レスで33複素行列(QCD空間所属)と書かれた性質に関してゲージ対称性化がされる。
その添字だけを残したクォーク場を考える。
即ち、点xにおいてクォークは3複素数、いわば3成分複素数ベクトルV(x)。
これに対して、33行列の為すSU(3)群、その要素である33行列C(x)を、各点xで自由に掛けられるとする。

掛けてみた後、V(x)から C(x) V(x)にクォーク3成分波動関数が換わる。
ここで、U(x+1/2) → C(x+1) U(x+1/2) C(x)^-1
という変換もゲージ変換としてみるとどうだろう。U=e^Aはゲージ場の指数関数だった。
 
 
すると既にゲージ変換は完全な形で導入されたことになる。
有限長さの線の端のゲージ変換を打ち消して隣につなぐ、そんな線上の場がゲージ場と思える。
有限長さは無限小の指数関数、としてUとAの関係が現われてる。

無限小化するとAの2項になる少し非自明なゲージ変換を出せる。 
数式で証明するべきことがあるけれど、機を改める。
Aのゲージ変換は少し非自明で、Uのゲージ変換導入はとてつもなくわかりやすい(と思う)
有限格子のゲージ理論計算でAの指数型Uに変えた方を使うのは納得のいくところである。
この形のゲージ変換の導入形式から、他の重力におけるψとA相当のゲージ対称性式なども定められるはずである。
 
 
同じ内容だが、複合した式 <V(x+1)| U(x+1/2) |V(x)> これのゲージ変換は式の値を変えない。
ここで<V(x+1)|は、縦ベクトルを横ベクトルブラにして内積用にしたもの。

また、… U(x+1/2) U(x-1/2) … など線上の場Uを端をつないで積にする式が登場する。
これも両端を除けばC(x)が打ち消しあってゲージ変換で不変。
ループ化して閉じた積(行列で言う積のトレース)にすると、全体までが不変となる。
ウィルソンループはそういう、いわゆるベクトル解析のrotationを作用関数扱いにしたものである。
2023/08/20(日) 17:15:19.65
ルベーグ積分の話。工学部のカリキュラムで流行していて
ここ十年でも教科書が数多く出版されている。
そもそもこれは実用無用の形式論なのではないか。何を教えようと
しているのだろうか。そんなことまで含めて雑談中心。
綺麗に各定理の証明までまとまっていればいいのだが、それはまだちょっと。

フーリエ解析でフーリエ級数の係数は
c(k) = ∫[-∞,∞] f(y) e^(i k y) dy
定数因子の着脱はあるにしても、おおざっぱにこんな感じになるだろう。

確かに積分記号が出ている。
f(y) = Σ[l=1,m] f(l,y) と近似和展開して、m→∞とする数式運用をしたい。
上の式のf(y)に代入すると ∫・lim・f
lim (∫ f) と書き換えて、各項ごとの項別積分で定理が証明されることもある。
この書き換え定理が、ルベーグの収束定理である。
 
 
フーリエ解析で関数f(x)とg(x)のたたみ込み積は
[f * g](x) = ∫[-∞,∞] f(x-y) g(y) dy

運用すると∫[f*g](x) dxが頻繁に現われるだろう。
∫∫dy dx というわけだが、∫∫dx dyとなれば定理が証明されることもあるだろう。
実は明らかな依存関係、アルゴリズム的な依存関係さえ無ければ積分は常に順序交換され
その書き換え定理が、フビニの定理である。

なぜこのような概念構成が要るのか。
大学初年級の解析学を思い出してもらえば、一番定義の難しいのは積分と
納得されるのではないか。勝手に何でも正当化するのでなく、集合論に根を張っていなければ
ならないのが厳密数学で、その定義の難しい積分では、上の2つの定理は実は無い
のである。無いのを有るようにして論理良しとした、それがルベーグの理論であった。
2023/08/20(日) 19:51:12.62
どんな定理が欲しいだろうか?その、子供のおもちゃ要求のような心が大切である。

まず、微積分学の基本定理のルベーグ積分版。

或る関数がリーマン積分可能ならば、ルベーグ積分可能であること。

集合と積分基本値の関係(これを測度と言う)のもっと歪めた物(加法的集合関数)

可測集合と可測関数(後者は前者を用いて定義される)

測度零集合に関する基本的考察。

ルベーグの収束定理(∫lim = lim∫)のもっと論理ち密化。
実際3つの基本定理となる(Levi・Fatou・Lebesgue)

フビニの積分順序交換定理。

測度概念から新しく考察される、2つの測度同士の絶対連続と特異の関係。
ハーンの分解定理、ラドンニコディムの定理はその整理定理。
また、絶対連続な可測関数の積分表示。

多くの場合で、∫ψψのような2次式の積分が中心になっている。
1次積分可能な関数全体(L1)と2乗積分可能な関数全体(L2)の関係。

L2の世界が数列と関数を自由行き来する無限次元線形代数という思想の着地。

確率微分方程式のルベーグ積分による支持機構。

要求を抱き、充足すれば、理論を習得しているであろう。
(中々そうは行かないだろうが理屈上は)
おもちゃ要求によって理論が設計される。
また位相空間論における開集合のような構成の転回となるものも探す。
2023/08/20(日) 23:25:01.31
本レスはJordan外測度、Lebesgue外測度、Caratheodory外測度、
次レスはBorel集合、σ代数、可測集合を説明する。

全体集合をSまたはXまたはΩと書く。
それはユークリッド空間ならR^nだし実数だけならRのこと。

ユークリッド空間を参考に抽象集合上の積分論を作っている。
1次元なら線分、2次元なら長方形、3次元なら直方体が、座標軸に平行な境界面だけで
構成されている、いわゆる体積が自明に定義される図形。
任意次元を総称し、矩形と呼ばれる。いわゆる体積は面積と呼称することが多い。
 
 
Jordan外測度は、或る図形に対し、それと同じ次元の有限個の矩形で覆うとき、
その様々な覆い方に関する、矩形の面積の単純和、の下限値である。即ち、

Jordan_mesure(A) = inf{Σ[i=1,M] area(Si) | A⊂∪[i=1,M]Si & Siは矩形}

この右辺、読めますか?図形Aを矩形Siのiを振っての合併集合が覆っている。
Siの面積の単純和が値。あらためて矩形Siたちの取り方も数Mも様々に変えて、単純和の値を
小さくするように試みて、その最も小さくなる場合のその値。が関数の値ということです。

inf{…}の中は到底、場合を組みつくせないほと様々な可能性がある。
それら秘めた場合も含めたすべての場合についての最小値、ということ定義。
 
 
Lebesgue外測度は上記のMを∞にした場合。
有限個と可算無限個とだと可算無限のときの方が値を小さく出来る。

Jordan内測度とLebesgue内測度は、sup{…| A⊃∪[i=1,M]Si & …} と内側からの最大値。

Caratheodory外測度は、JordanとLebesgueが具体的に形を作って与えていた外延なのに対し
性質で定義される内包としての定義の測度(図形を引数として面積を返す関数)
2023/08/20(日) 23:30:37.65
カラテオドリ外測度とは、任意のA⊂Sを引数とした(面積ニュアンスの)関数mes。
mes(A)の値は0以上の実数。mes(空集合) = 0
A⊂B⊂Sなら、mes(A)≦mes(B) 単調性
mes(∪[k=1,∞] Ak) ≦ Σ[k=1,∞] mes(Ak)

最後の行のは、∪は重なっていて面積が減っている場合があるので、≦。
この意味で面積は少なくともこういう性質を充たしているだろう内包性質。
逆にこれだけの条件を充たすような関数のことをそう呼ぶ。
 
 
Borel集合。ユークリッド空間S = R^nにおいて、矩形の面積は各次元幅の積とし、
面積は単なる言葉の言い換えとして測度である。R^nの空集合も測度は0として定まる。
R^nは測度∞だが、自然数個数の有限測度のブロックで覆えて、このような性質をσ有限と言う。
R^nはσ有限な集合である。Σ有限と読み替えると意味を取れる。σ有限で表される∞も値域に含める。

するとB-Aや、R^n - Aの測度も定まる。
また、可算無限個までの合併は、順番に足して重複部を処理する手続きを課す(共通部分も矩形なので重複しない形に変形)と
その測度も定まっていると思える。以上のような全体をBorel集合族と言う。

即ち、矩形の差や可算個の合併の全体で作られるR^nの部分集合の全体。
矩形可算個で任意の開集合も作れるので、開集合全部から始めて差や任意個の合併で作る全体とも同値。
 
 
この手続きを抽象集合についても行う。集合Sの部分集合の族Yが空集合φを含み
A∈Y→(S-A)∈Y、Yの元の可算個の合併もYに含まれる。そのようなときYをσ代数またはσ加法族と言う。

ドモルガンの法則により、S - ∩[k] Ak = ∪[k] (S - Ak)
両辺をSから引くと ∩[k] Ak も構成される。σ代数は、補集合と任意の合併・任意の共通部分で閉じる全体と言える。

Borel集合やσ加法族は、もしSの部分集合族に測度が定義されているとしたら、集合操作の常識範疇から
部分集合族の形状はどういうものと思われるか、を述べたものである。
集合Sと、そのσ代数であるような部分集合族Yがあるとき、Yに対して面積測度を定義することになる。
2023/08/20(日) 23:33:56.78
部分集合Aに対して、形が様々であるために、外測度・内測度、様々な定義パターンが
有り得ることが以上で理解された。長方形なら一意なのに、方法が何通りかある。

しかし前々レスのLebesgue外測度とLebesgue内測度は一番自然だろう。
極限なのだから普通の図形なら境界まで矩形が迫っていってLebesgue外測度=Lebesgue内測度と
なるだろうし、この等式が成立する図形AをLebesgue可測と呼ぶ。
これで∫[A] 1の値が定まる。

言葉を翻すようだがLebesgue可測(可測集合)の定義を言い直す。上のは外延的定義。
内包的定義として、Lebesgue外測度mesを用いるが、集合A⊂Sが可測集合とは、
あらゆるC⊂Sに対して mes(C) = mes(C∩A) + mes(C∩(S-A)) こういうベン図での和が成立していること。

上記までで測度に関する話は終わりである。最後のベン図型式は抽象的式として多くの式を導出する。
複雑な形の図形の面積の求め方をとりあえず定め、抽象集合の場合はどういう性質を持つ関数から始めればいいかの
性質(ここでは省略しているがもう少し)が定まった。測度が定まる部分集合族の形状を求めた。
よって関数1の積分はその値になる。

また和を求めるときに可算無限大個までを常に許していることも特徴である。
2^-k ε というような誤差つき項を足して、誤差の和はεになるから、可算無限大個は近代解析学で
扱えるようになっている。Lebesgue自身も積極的にそれを利用しに行っている。
 
 
次に一般の積分に進む。階段関数の極限として定める。
階段関数は値が離散的な有限個せいぜい可算無限大個であるような関数である。

階段関数に対して、値 × その値であるような領域の測度、の和として積分値になることは見やすい。
関数fを下から階段関数の関数列で近似していく。積分値の極限が、求めるLebesgue積分の定義である。

このとき関数fの下からの近似と、-fの下からの近似には違いがあるために、正負の状況を考察しなければ
ならないなどはテキストに書いてある細かい話なので略。
以上のように定義されたLebesgue積分に対し、Lebesgue収束定理やFubini定理が構成のすきまから上手く証明されていく。
2023/08/27(日) 17:15:14.32
分子生物学。生物の起源はグルコースの無機合成なのではないだろうか。
とか言ってみる。おそらく本当。
しっかりとした理論作りをし、創薬にも応用する。
放射線で傷ついた生物体の修復を、その基礎力の上に構築する。

長鎖分子を考察する。
アルカン類がある。-(CH2)n-
DNAがある。-(核酸)-
コラーゲン(動物線維)がある。-(タンパク質)-
セルロース(植物繊維)がある。-(ブドウ糖)-
ポリビニル類(合成繊維)がある。-()-

下4つはH20が外れる縮合重合をしてつながる。
ところで、ブドウ糖も縮合重合で作られる長鎖である。
ブドウ糖を圧縮するとシクロヘキサンやベンゼンの石油になる。
ブドウ糖=グルコースだが、他のフルクトースなどの単糖はOHの付け方が
変化する異性体で、酵素によりこの反応はよく進行する。
 
 
以上の基本前提から鑑みると、自然界でグルコースが合成された糖蜜世界が
出来上がり、異性体への変異は時折起きていたが、複合体が酵素として働いて
加速する方法が見つかりその系がよく残る選択が働く。
有機分子はこうして供給され、もう一歩を待つ段階になる。

アミノ酸はNH2--COOHという形状の分子であり、アンモニアと酸がある場所で
自然合成される。ブドウ糖化と合わせ、環状になり、核酸も自然界生成される。

その力はホルムアルデヒド HCHOの不安定性である。
ブドウ糖はこの六量体縮合重合であり、自然反応で環形状化する。
グリセリンはHCHO三量体の変異、リン酸は水中のリンが自然にこの形。
これで生物体の全分子は提供されている。というシナリオ。
2023/08/27(日) 19:06:06.26
ホルムアルデヒドはメタンの酸化や、水と二酸化炭素から
吸熱反応で供給されると考えられる。
分子エネルギーを持っているので、自身が反応活性で分子カスケードを動かしていく力がある。
簡単な反応なので、海底火山や雷の周辺では少なからず作り続けられる。

CH4 → CH3OH メタノール → HCHO + H2

CO2 + H2O → HCHO + O2
 
 
3つで三炭糖グリセリンが出来る過程を見よう。
Oの二重結合が一重になり、次の単位のHを盗んでOH化する。
Cの手が一つ空いたので、次の単位のHの跡の残ったCの手とつながる。

H-CH(=O) + H-CH(=O) + H-CH(=O)

H-CH(OH) - CH(OH) - CH(=O)

要領はわかったろう。
それで、直鎖型グルコース(C6H12O6)は

CH2(OH) - CH(OH) - CH(OH) - CH(OH) - CH(OH) - CH(=O)

そのままである。
中間4つの炭素は不斉炭素なので、OHが右左など名付けてどちらに出ているかにより
異性体として違う分子になる。

なおグリセリンはH2を付加して端を埋める。

CH2(OH) - CH(OH) - CH2(OH)
2023/08/27(日) 20:27:40.78
環状グルコースを押さえておく。
六員環(グルコース型、ピラノースとも)
五員環(フルクトース型、フラノースとも)

どの六炭糖(C6H12O6)もどちらの形も取り得るが異性体ごとに傾向が異なる。
ショ糖の図を思い起こすと六角形と五角形の図になっている。そういう事情である。

五員環(C6H12O6)からペントースリン酸経路でC5H10O5に変わることが出来る。
RNAの骨格がこの五炭糖で構成される。
RNAは、- (五炭糖 - リン酸) - で五炭糖にプリンピリミジンACGTUが付く。
DNAは、一つのCについて、OHをHに変え、- (デオキシ五炭糖 - リン酸) - で同様。
 
 
CH2(OH) - CH(OH) - CH(OH) - CH(OH) - CH(OH) - CH(=O) の六炭糖で、
左から二番目のOからHを外し、一番右に付け=O→-OHとする。
左から二番目のO、一番右のCがそれぞれ手が余っているので、つなぎ環状化する。
CH2(OH) - CH(O-) - CH(OH) - CH(OH) - CH(OH) - (C-)H(OH)
Oが角の一つを占める六員環となる。

五員環には、左から二番目のOが動くのは同じだが、右から二番目のCに求核攻撃する。
右から二番目のCは、Hを一番右に渡し、手を空けてつながる。
CH2(OH) - CH(O-) - CH(OH) - CH(OH) - (C-)(OH) - CH2(OH)
Oが角の一つを占める五員環となる。
2023/08/27(日) 21:39:02.09
現在では地球上の全ての糖は、植物の光合成から作られる。
動物も微生物もそれを食べて糖を体内に移転するのである。
光合成の要点をしっかり語る回はそのうち。
樹木や草本のそれが放射線で損傷している可能性を検討するため。

しかし植物以前の始生代時代にも糖を作る方法があって
環境に蓄積されて行っていたというのが本日のテーマである。
 
 
ところで、NADHとNADPHというのも画像検索してほしい。
五炭糖2つの間とNADPHの方は途中にもリン酸が付いている。
そして核酸、アデニンとニコチン酸アミドというのが付いている。

今日の文脈の糖構造から考えるとNADHの構造は読み易いと思う。
またこれらはおおよそ長さ2のRNAと見なせる。

NADHは一般の生物で、NADPHは光合成のときに、酸化還元用途に多用されている。
それぞれNAD+とNADHという酸化型と還元型があり、回路の分子に
電子を授受し、電子の授受で酸化還元が回路実装されているのである。
 
FADHというのも酸化還元用の酵素だが、ビタミンB2の誘導体で
そのために複雑な分子構造がある。
 
 
また、アデニンなどの核酸やニコチン酸アミドなど無機からどう作れるのか。
これはHCHOのつながりの途中にアンモニアNH3を入れる。
H2を外して -NH- や、さらに隣接Hを共に外して、-N= などの形。
HCHOとNH3の適当な塩基触媒下で、ACGTの核酸まで無機合成で現われると思うけどな。
実験と計算で確認してもらいたい。
2023/09/03(日) 17:26:10.77
イオンエンジンと宇宙工学を今日から3回。
最初のトピは、人工衛星から生身で地上に帰還するアイデア。
耐熱服と硬板AIパラシュートで行ける。
只の落下でも相当の時間が掛かるので呼吸は必要。

成層圏15qからの降下はされているのかな。
詳しいことは知らないが航空としてここまでは行けるだろう。
 
 
人工衛星軌道は地上200kmで、そこから15qまで降りる手段を作って
メソッド的につなげばいいわけだ。
それも只、落下しながら速度を可及的最大抑制する、すべき内容はこれだけ。

繰り返すうちに要領はわかってくるだろうが、
3m四方ぐらいの軽量耐熱合板、これがパラシュート並みに落下方向の
勢いを受け止めて、人間は服を着ながらその後ろに隠れている。

そのように空気のかたまりをAI制御でサーフィンしながら地上まで
降りてくる。システムのプロトタイプはすぐに作れようし
ロボットに実演して様子を調べてもらうことも出来よう。向き保持絶対。

安全のための多重化には、服の中にもう一つの普通型パラシュートを格納する。
呼吸系統をもう一つ。噴射型パーソナルジェットエンジンの着用。
受け止めて網を張って減速させながら確保してあげられる飛行船の一群待機。
パーソナルジェットエンジンは弱くて使い物にならない気はする。
 
 
濃厚空気の場所では終端速度の300m/sぐらいまですぐ落ちるので熱が
問題になりにくく、空気の希薄な所では空気の量は少ないのに速度が落ちず
耐熱が却って難しいとは言う。この耐熱難度の上に凸なる評価曲線はどんなのか。
チタン繊維の魔法瓶型二重構造服。
安全でみんな楽しめるリクリエーションになりそう。
2023/09/03(日) 20:06:26.88
向き保持が出来ていないで、空気抵抗最小形になるような、
いわゆるパラシュートの開かない落ち方をすると最悪なので
そのときに (│)→(+)→(─) と形のフォーメーションを変えるのも。
搭乗員を上にするようにしながら横に出っ張って。これもAI時代ならでは。

地球以上の大気圧のタイタンなども(行くだけで遠過ぎるが)これでよく。
冷たい方は温度が最大でも200℃差程度だから。
熱い方はすぐそれ以上の差になるが、差の数字自体が関係し
かつ冷たいのを温める仕組みは単純に持って行けるからタイタンよし。

月や水星という真空天体に生身降下するのはその後の検討問題だろうか。
しかしこれも探査機が出来ているなら、それを人間大サイズで
乗り物ではない程度にして同じことすれば、同じように解決しているかも。

うん、つまり、現在ある探査機の着陸技術を整理して、人間用にするだけで
生身降下着陸技術になっている可能性はある。
そこからの整備や完成はさらにすべきことあっても、
気づきとしての、もうできてるかも、の指摘。
 
 
ウランは化石燃料ですらない鉱物であり、宇宙にこそ豊富な物質であり
遊び心を持ちながら、メニュー豊かな方法でしていればいい。
鉱物学は1回とってこのスレでしようと思う。

こういう宇宙活動の人達が、東インド会社胡椒のように、ウランを集めてくる。
他のフェイルセーフの方法はコンピュータが教えてくれるだろう。
2023/09/03(日) 20:10:09.08
デブリ問題。宇宙活動に関してデブリが問題になるとされている。
衛星軌道のデブリ、広義には惑星間空間の石などがデブリでもある。
どちらも掃討?国語的意味が少し違うか、除くことになるんだと思う。

低軌道衛星についてはレーダーでサイズ1mmまでのデータを作ることが出来る。
よって人体の宇宙服は1mmまで耐え、宇宙ステーションなどは1cmまで耐えるように
作られている。未知のものが突然やって来て破滅的衝突することは原理的にはもうない。
が、その仕事をちゃんとやってはいないので、完全データを作り
活動環境の保障された安全を構築すること。鉱石や人員の輸送時に関係する。
 
 
800kmから30000km静止軌道のデータ収集はもっと未成熟である。
レーダでのデータ作りをして、数十万個仮にわかったのなら、エネルギーをあまり
使わない省エネでの片付けプランを作り、AI自動デブリ片付け機を作れば
捕まえて、環境のデブリ密度を大幅に減らしていけるだろう。

レーダでは波長以上サイズの物は(散乱断面積という表現において)その物の大きさ
に見えて、以下サイズの物も見えて、但し (物体サイズ/波長)^4 という係数が掛かり
小さいとあっという間に見えにくくなっていくという。この4乗の付加係数いずれ説明する。
 
 
低軌道は空気抵抗で自然落ちし、高軌道もそもそも入るのにエネルギーが要って
飛翔体がそのエネルギーを得ていないことが多く、少ない。よって全部処理が現実目標。

惑星間空間はスケールが変わるだけで、同じようなデブリ片付けで安全活動世界を作る。
また惑星間空間のGPSなんてのも。衛星軌道にばかりしないで、惑星間空間のGPSの
最適配置の研究論文とかないかな。見たい。
2023/09/03(日) 20:16:36.93
廃棄物の宇宙投棄一案。
惑星間空間には太陽風という常に外を向いている風が吹いている。800km/s。
これと光圧により、石より小さい物体は、風で太陽系を追い出されてしまう。
地球低軌道は空気抵抗で軌道から外れるように、太陽風が同じことをする。

太陽系を漂っている物体には砂サイズの長期物は無いのである。
供給されて追い出される途中の物は、彗星などの近くに多くあり流星群を作るが
そのままは居ず、石以下サイズのものは中期的には無くなる。この式のことをまとめる。

よって太陽系デブリは地球デブリのすぐ次に完全管理の時代が来るだろう。
それで、廃棄物の宇宙投棄一案というのは、粘土サイズに砕いて空間に放出すること。
地球周辺だと地球に戻って来てよくないので、どこの惑星や天体にも降らないような
位置的な特異関係のない一般の位置の、太陽風が粘土を追い出すような場所に放出。
 
 
このとき、実際にそのために必要なロケット装備と費用はどのくらいなのか、と
コスト問題になるとは世に言われる。また、しょせん地球にもあるものだから地球に埋めろ
という常識的な提案があり、それが正しいとは思う。

しかし技術として見積もりをしっかりさせるために、部分的に実行してみればいい。
あえてこの方法での投棄を早期にして、課題の洗い出しをするべきだろう。

別方面から濃厚圧縮が出来て荷物が軽量になれば、ペイするようになるかもしれない。
ペイする産業研究の前の、洗い出しこそが基礎研究である。

ロケット方程式とペイロードのことは数式なので次回に書こうと思う。
イオンエンジンの分類のことも。
2023/09/03(日) 20:20:18.11
静電作用について直観を働かせて皆さんも制御プログラムを作成することは簡単だろう。
しかし、電磁作用Aを使って、直角に力が働くようなフルの電磁気力に直観を
持っている人は居るのだろうか?

これは甚だ疑問であり、居ないのではないかと訝る。
量子力学などより、フルの電磁気力の直観力を磨く、または教育できるように、
考え方の指針規則をまとめ上げる、こういうことをするべき。

その直観力をつけた後で、操作規則を作ると、非常に効率のよい操作が実現
するのではないかと感じる。プラズマ管理。
プラズマはイオンエンジンと核融合とに共通して登場する。

特に、直角を複数回使う電磁流体力学スラスタ、磁気音波、ミラー閉じ込め、
拡散係数の評価、二粒子両極性拡散、磁気レイノルズ数のあたり。
これらの言葉が、静電直観でなく電磁直観があるといいなと読者も同感されると思う。
 
 
汚染水放出問題。最近国際問題にもなっているようだけどなんか書くか?
基本的にはお任せ。
続発事故を12年半起こしていない実績を信じる。

このスレでは
・15kmの距離に新田沢湖、蓋付きの深い貯蔵池を掘削して移して現場を空ける
・冬の寒さを利用してシャーベット落下による濃縮、その後、煮沸に電気分解の3段階型
というのを過去ログで提案してはいるが、案出しなので使うのも使わないのも
関係者の調整を優先して好きにしてもらえれば。

総量の問題なので、総量としてもう少なくなっているというのなら、
それからの作業量に比べて実入りが少ないから只放出という判断は有り得る。
2023/09/10(日) 17:31:23.83
イオンエンジン勉強しているんだがあまり覚えられない。
逆に既に要項は把握していて、それ以上の内容は特にないということだろうか。
後者の可能性も。一定の時間を見ないと熟成の程度も判断できないな。
明らさまな電気工学器械だから、電気の勉強をしてからなら確信が高まる。

イオンエンジンを起点にして、ロケット一般を学んで受け売りするだけでなく
クリエイト出来るように読者様になってもらいたいから、今日書けなかったことも
まとまり次第、書き出して行くだろう。我らが原子力宇宙処理部門として。

今後プランは
9/10イオンエンジン、17共形対称性の級数表現、24ラバールノズル特論、
10/1一般診断学。で、10/29発生学、12/3薬学各論、12/31受容体の博物学。
10月の途中に電気工学と物理学と数学を。情報工学もそろそろ入れないと。

日付がずれ込んでいるところ、ふと気づく部分あるだろうが、そこ粘りたくなる
だろうなという気持ちの表現である。うん、集中的にその辺で、ぱっと
情報量に物言わせたい。
 
 
17日と24日のを重視結構面白いと思う。
要点予告。今日のがあまり準備できていないから。

現代の理論では宇宙は32次元で
純空間が12、純時間が4、超対称性が16というのがこのスレの立場だったよね。
世間の人が違うこと言って居ようが知らんがな。このスレの立場。

ところが33-36まで共形があって、級数の形で構成でき、実空間とも入れ替えられる。
そんな感じの話。
2023/09/10(日) 20:38:23.67
ついで予告話が…、なぜ宇宙は32次元か。コメントを残せば
個人的なその時点でのスナップショットになるから、書いちゃお。
最も2月ぐらいから大して進歩していないから、2月案のスナップショットなんだが。
書くとそのことはもう使わないという縛りにより、次のものも現われ。

超弦でSO(32)というゲージ群が登場する。
この32が空間次元そのものと一致すると推測するのは常識的発想。

ヘテロ弦理論とは10と26の組で構築する。
差の16が超対称性になるとしている。
逆に言えば、超対称性は本来の26から16個分が次元対を構成して
超電導みたいな凝縮をすることで、時空から外れて10になった。
 
 
次元はアノマリーが消えることで定まる。
アノマリーは保型対称性が成立するときに消えると推測されている。
保型対称性は楕円曲線のパラメータ付けを一般化した数学対象の数理で
カラビヤウ多様体とミラー対称性も同じ分野である。
だからカラビヤウに直属の保型対称性があると考えられる。

QEDの三角、一般相対論の重力、ヴィラソロ(ローレンツ)、共形という
少なくとも4種類のアノマリーがあるが、いずれも保型に落として整理にしたい。
具体形はファインマン図形の無限くりこみで無限と両立しない対称性が
連続の方程式を壊す。QEDのはまだK中間子などの性質だが、3行上の真ん中2つのは
質量保存に影響したりで物理的にも残ると支障が出る。
 
 
対称性の量子不両立から残った、連続方程式を壊す項を評価することが出来て
その項を消すと次元が定まる。ヴィラソロのアノマリーの場合は
代数にパラメータが見えてそれを消すと、グラフに行かずに決められる。
こうして、空間次数−時間次数=8の必要性が算出される。
2023/09/10(日) 22:01:18.61
26と10の差の16だが、16は半分であるという方がもっと美的。
26と10は時間が1つであることによって、24+(1+1)、8+(1+1)となっているものなので
時間を4つにして、24+(4+4)、8+(4+4)とすれば数がぴたりとする。

時間4つ理論は、ペンローズツイスター本に載っているので
上位理論としては、それを包含しておくことが望まれる。

8と4により純空間が12となるが、12はゼータ関数の世界で
11は12-1として構成されるラマヌジャン保型関数の世界。
16+1で構成されるガウス17角形のように、1ずれる。
ゼータ関数は保型テータ関数のメリン変換というのは昨年12月に言った。

つまり超弦で1+2+… = -1/12 これはヴィラソロアノマリーに関係するけれど
ひも上のモードで、ローレンツ変換を分解して、いわばローレンツ変換のフーリエ分解版のような
ものとして得るのがヴィラソロ代数。
 
 
-1/12の複素関数での正確な計算は、4月の複素関数の回の最後の2レスでしてある。
この計算は工学部なら大学2年生ぐらいでわかり、目覚ましく結果を見せるので読み返して
読解しておいてくれればと思う。
ものごとを保型につなげる以上、純空間が12というのが一番美しいと思う。
その数字を調整からの結果が自然に示している。

スタンダードな超弦理論は空間9、M理論とF理論は空間10だが、12だろう。
そもそもがヴィラソロアノマリーから次元を導いているので、時間の数を増やすことで変えれる。
変えれるものは変えて使われていることの方が多い。
角運動量の半整数も、ローレンツ代数の超対称拡張も、定理を否定して拡張した例。

結局32次元の空間が自発崩壊して、時間4、超対称16となったと思われる。
それが実際どういうことなのかは、格子ゲージ理論のときに触れた方法、作用を使う相関関数
の計算を多数することで事情が数値計算としては時間が複数だろうと見て取れる。
2023/09/10(日) 22:05:20.75
超弦理論とループ重力理論は、タネは既存物理にもうあると思う。
ループ重力は、格子ゲージ理論のときに触れた、プラケット記述による作用が
正準位相空間における面積定理にも似ていて、正準の場合は量子の大きさを
それが表示しているので、プラケット作用も同じく単位化されていると類推する。
この仮定から他のことを出して来る。

超弦理論は、同時的に表れた世界線である。
あまりいい例えではないかもしれないが、海底火山列島がある。
地上に出ると、インドネシアのような国家になる(よその国のこと言えないが)。
世界線なんて物理とは思えず、グラフの表記法だろうと。
しかしそれは実在で、時空の中で回転して同時に見える。
超弦を見るとき、我々は世界線を直視しているのである。
この同一視が超弦版等価原理でもあり、他のことが出て来る。大切な視点なので参考にしてほしい。
世界線は一般相対論の古典で非常によく揉み上げて知っている。

新しい視点が不要で、もう解釈の方法は出揃っていると言えるわけだ。
数理的に進めることで解かれるはずのものだと思う。
 
 
共形対称性は局所的なスケール変換に関するもので、保型対称性とは違う。
保型対称性は三角関数に近いのであり、スケール性は無い。
スカラー共形で33次元め、スピノル共形で34次元め、ツイスター共形で36次元め
があると考えられ、普通はスカラー版しか出回っていない。
スケールが新次元なのでワープ時空と余剰次元の双方をまたぐ実在化する概念の可能性も。

33が11で、34が17では関係あるかな。無さそう。何でもあるわけでなくあればかっこいいが。
やはり根源に17角形が現れたとか言ったらかっこいいからね。
36でSO(4,2)の6重項か。元々SO(4,2)共形の逆計量を同一符号の虚数部を主に見るとどうなるんだ。
そういう意味の32次元の36が見えて4が虚数部が空間ぽく見えるホログラフィーかもしれない。
2023/09/17(日) 17:14:26.56
超弦とネットで検索したら5つの模型のうち2つがSO(32)で1つがE8×E8。
E8の次元が248というのも。SO(32)の次元は(32×31)/2。
全部が496で一致している。
I型SO(32)、2型AもBも無し、ヘテロ型SO(32)とE8×E8。見事なまでに全部同一の帰結指示。

これを見たらこっちのゲージ群結果の方を指導原理にすべきで、解釈もシンプル。
SOは回転群なのでゲージ群は「原空間」の回転群の意味に取れる。

模型間は従来はデュアリティでしかつながっていないけれど、
32次元原空間での理論を何らかの意味で、それぞれ簡単化した状況なのがそれぞれ、
としてデュアリティ自体も還元もしくは解体できるのではと思える。
 
 
以上、強めの説得力をもって納得されるはず。
登場しているのが8や16でも64や128でもなく32であり、数式への入り方は回転の実現
なので最も納得しやすい代物。これは決まりでは?

実は32という直感(というか時間4はよしとする決断と純空間12を出せる美しさからの選びたい選好)
の後で、そう言えばと模型がそれだらけと2週ほどの時間差を持って気づいた。
今年の2月末ぐらいのことだけど。
だから個人的内心ではその時間差による補強関係が既に決着と化している。

そして中身の方である時空と超対称に分化した形が、従来の10や26の単なる拡張として説明が付くし、
純空間が12なら、ゼータや保型のうつわとして良く聞くベストな姿である。もう言うことはない!
 
 
次の問に出てくるのは、@なぜ原空間が空間・時間・超対称性に崩壊分化するのか。
Aこのような結果を出して来る個別化の議論。回転群などと言っても何も特定次元を選ばない。
モンスタームーンシャイン現象・大型有限単純群・例外型リー群・量子群・無限次元リー群
そのようなものからこの数字を選択する仕組みの理解。
というのは納得されよう。
次レスからの本日のテーマ共形対称性もその個別化の議論の有力な切り口なのである。
2023/09/17(日) 21:38:36.46
もう一つ言うべきは、かたまりとしての数字32を二次構成として作るのは
不自然な複雑さという視点。これがそのままの「べた存在」ではなく、
構成物というのは、そんな仕組みの方こそ苦しいのではないだろうか。
というナチュラルネスの科学心理学をくすぐる補強説得も受け入れられると思う。

一方、前提パラメータの仮定に依存している部分がある可能性はある。
アノマリー → 10 → そのゲージ群、という論理順序なら、10に決めた所に依存し
そこを変えると変わる。例えばスピノルはそうだし、スピノルの住む世界は同時に説明
されなければならない。

このような論理順序が、本当はどうした論理構成になっていて、
どんな解釈や間違った先入観からも、論理さえ間違えなければ同じになる、
みたいに(そこまで絶対性は無いかもしれないけど)言えるためには、総合的に学んで
結論を出さなければいけないから、様々なことを学ぶ必要性が出てきてしまう。
 
 
よってSO(32)などのリー群等自体が前提パラメータに依存する可能性について、確言保留が今の立場。
逆に前提パラメータに関して、例外リー群が依存して個別構成などされる仕組みが判明するなら、
そこから非現実の数学的模型の方向に向けての、既存解釈の拡張が研究の道として登場する。

他に16元数や32元数の単位球の積構造の記述やら
波動関数が複素数以外の微小量を持つ拡張や、本質拡張で虚数軸ゲージなど。
昔の科学者も言及だけで全然使われないいくつもの案だけ案を残しているし
理論が固まっていない間は案が色々あるな。

妙に語彙が難しい?この辺になると素粒子理論のプロ用の言葉だろうな。
しかし原子力の至近知識なのですよ。あいまいに思っている論理を固いものに出来たら
原子力の技術者皆様に只の量子力学のごとく身に着けて頂く。
生物のDNAのような知識着地になりそう。
それに妄想語のが書きやすい。確固たる準備の方が注意力要るよな。
2023/09/17(日) 23:28:24.00
共形対称性というのを語る。実は準備が出来ていない。
読者も、全くピンと来ないだろうとは思う。
2021年12月にも1度やったが満足行く水準の物は書けなかった。

科学の理論には個別と一般があると思う。
新しい内容を一つの具体対象について作り上げるのが個別。それを一般化すると一般。
個別を調べてまとめる行為が、一般を新しいステージに牽引していく。
場の量子論という一般に対し、新しい個別が共形対称性だろうか。

共形は「相転移」の理論にも出て来る。
また先週も「スケール変換」として言及したそのもの。
きちんとした解明したくなったので今また扱うのである。
今日できなくても、勉強自体は結構したので、書き表せないだけでそこそこは進んでいると思って。
 
 
さて、一般をさらに進めるための個別性トピック。
それだけ言ったことで位置づけを済ませ、具体的かつ意味が素人にはまったく
わからないような、数式の形式をここから書いてみようか。
こういう構成からさらに新しい理論が始まっていくんだよ、と。
ちゃんと「原子力」につなげますからね。その見通しはあるから。共形の形式を参考にハドロンの級数表現。

・J(z)、T(z)、L(z)という場がある
zは、元々は2次元空間の理論なので、複素数表示していた。
zの代わりにwという文字も使う。これも複素関数の作法。
それはずばり位置のこと、z = x + i y
だけど、zの構成のことは普通はもう考えず、位置変数を表す一つの記号。

Jはカレント場、Tはエネルギー運動量場、Lはヴィラソロ場、他にもある。
場というのは、つまりは位置の関数だが、多少量子効果を受ける想定でもあるものを言う。

・a(n)、a(m)など、n∈Z 整数を添え字とする生成子がある
中身は調和振動子のと同じ。関係式は少し異なる。
2023/09/17(日) 23:31:06.31
J(z) = Σ{n∈Z} a(n) z^n
これが場と生成子の関係。
つまり位置座標zの-∞次から∞次までの級数で表されている。

実はzの指数部はz^nではなくz^(-n-1)とする。
この負号を付けて1ずらすのがスケール次元と言う現象を表すらしい。まあテクニカルな話だろう。

それよりも、代数を入れるときに、
生成子に代数(積構造)を要求 → 場ではそれはどう?
場に代数(積構造)を要求 → 生成子ではそれはどう?

と一緒になって動かしていくときの表現力を観察するのが、この理論のする内容。
実際、それが超弦の世界面上の相関関数の数学にも、
あらゆるパターンの相転移の状況の代数的記述にもなると言う。世界面と相転移って全然違うのに。
 
 
[a(n), a(m)] = n δ(n+m,0) という積構造をまず要求してみる。
左辺は特殊な書き方をしているが、括弧積というもので、本来は[A,B] = A B - B A なんだが
あえて具体を見ずに、積構造として抽象的にだけ捉える(そういう分野)。

このとき
[a(n), J(w)] = Σ{m∈Z} [a(n), a(m)] w^(-m-1)
単純にJ(w)を展開しただけである

= Σ{m∈Z} n δ(n+m,0) w^(-m-1)
要求した積構造を入れた

= n w^(-(-n)-1) = n w^(n-1)
デルタ関数の意味を使い、Σの中の一つの項を選んで変数m=-nだけを残した

= ∂(w) w^n
wに関する微分作用素を作用させた値として書いてみる。ここまで一つの計算を見た。様々な版を作ってち密にするのが次。
2023/09/24(日) 17:38:51.83
共形対称性というトピである。様々なからみがあって、完成されては
いない感じである。が、書かれている範囲で全体像をそれなりな感じに
つかめ話題を押さえた気がするので、それを書いてみたい。
粗っぽく間違っている部分もあるだろうが、実際の理論もその水準で
定番が間違っていることだってあるのだから、それでよかろう。

詳細のチェックをして理解の解像度を上げていくのはこれからである。
またW3代数というのはその物理としての住み処がよくわからない。適当に書く。
おそらくは何らかの高級数学としての全体像があるのだと思う。
その形はガロア理論とリー群を合体した無限次元数理物理だと思う。
各論という感じではなく一つの数理物理がありそう。これから取り組んでみる。
相転移と双方に出るので、原子力ものの基礎学問である。
 
 
弦(いわゆる超ひも)において、位置と速度は粒子としか見えずとも定まる。
運動を記述するのにそれ以上は、フーリエ展開の方法を使う。
フーリエの方法は、関数空間の基底を張るので、即ちフーリエ展開による記述は
集合論的な一点などの病的数学にこだわらなければ、完全である。

するとフーリエ展開には係数が出現していて、ラグランジアンから始めるときは
解析力学の方法で、その量子化の仕方まで定まり、不確定性原理に相当する
係数演算子同士の交換関係が定まる。右辺は様々な代数の形になる。

同じくゲージ理論のリー代数なども交換関係で書かれ、粒子がひも化して
次なる自由度たちがフーリエ展開されているとき、フーリエの添え字は整数全部なので
無限個の係数演算子の間の交換関係代数が現れる。

こういう構成が自然に出現し、それらにビラソロ代数などの新しい名前がつき
構成を見ると止まっていたり1に近いところは特別だから、そこに量子性の効果が乗り
ゲージ理論ゲージ群や時空O(3,1)という、現象と群の構造まで含めた対応が現れ
さらにその数理は超対称性を超えて次元の異なる理論の間の対称性、いわゆるホログラフィー
までを射程とする。
2023/09/24(日) 22:11:18.47
10/8-22はプラズマを予定。広義で具体的には
プラズマ・イオンエンジン・核融合・太陽天気・電離層通信・加工機器。
どれもがプラズマで、様々な波動などの語るべきことが或る程度共通している。
昨年2月にもやってたが再訪してまた今度なりのまとめ。
イオンエンジンを最近言及してはすっぽかしてたのもこの文脈で。

核融合は最近、本気で取り組もうとする人が多いとニュースで目にして
ささやかな知識や視点で協力したいなと思う。100mなどの大型のパイプ構成を見て
意味もなくでかい機器構成の写真などがあるけれど、本質的には自動車だよね。
核融合は自動車の延長で作るといいと思いますね。
配管構成を見ても自動車の中身を見ていると思えば圧倒されない。

とはいえ核分裂<核融合<反物質、この系列が成立しているなら核融合は実用になるけれど
地球ウラン核分裂<恒星の核融合<超新星<…、こんな系列もあって
下の方では実現するシステムが描けない。
本質をコンパクト化し形にする。それはそうなんだけど。
定量的な問題分析など、広汎なプラズマ知識を元にまたその時にしよう。
個人的には核融合は実現せずとも、他天体ウランで事実上ずっとエネルギー源には
困らないようにはなるとは思う。

それとは別にプラズマを日常の場に出現させて楽しむことがあってもいい。
またはその性質に習熟すると言うべきか。

プラズマ振動数というのがあって、密度が因子に入っている。
これよりも遅い振動数の光波は反射し、より細かい波長のものは透過する。
このことは電離層を思えばわかる。

密度が因子に入っているので、プラズマを圧縮したり拡散したりすると
同じ波長の光が透過したりしなくなったりする。
7色の光を並べておくと、通らなくなったというのが見える。こういうおもちゃ。
同じく様々な波があるのだけれど、そのそれぞれが直感的に実感できるようにして展示。
こういう科学教育インフラで、核融合の実現に底上げとして近づく。
2023/09/24(日) 23:29:26.25
共形対称性は本質的にはわかったのわかったの兆しを得ただけで
今日まだうまくは語れない。そのため包括的でなく、なんとなくで以下を述べる。
わかった感は正しいと思うので、そう遅れないうちに、ぴしっと型大学1-2年に理解される説明を書けるはず。
その感自体はおとといぐらいのものだからね。

またその直接の応用が、理論としての実在感を教えるだろう。
具体的には量子論の散乱問題で、弦理論の散乱問題で、この対称性が問題を解く途中の段階に
入っていることを確認する。

それからホログラフィーを構成して、空間上重力の無限遠に表面上量子共形理論が、
それぞれ何通りもあるものに対して、双方向⇔に対応がつく。
これは重力=体、量子共形=群、のようなガロア理論にもなぞらえられる。
量子共形というのが、最初の構成として何かのゲージ群をひもが満たしているとしたときの
フーリエ展開として導入した(前々レス)。この群の部分群や商群が同じく、別の量子共形理論を作り
重力と対応がつくように思われる。
この辺は、既に最先端話になっていて、数学としても予想段階の話である。
量子というのは代数を作るときに、不確定性原理に相当する式を投入した上でフーリエ展開する
というそれだけの手続きを指す。
 
 
状態と演算子というのが出てくる。
状態は|h>などと書かれている。
演算子はa(n)やJ(z)がそうで、a(n)は生成子でJ(z)は場だと言った。

これは即ち関数解析だろう。状態は無限次元ベクトルで、演算子はその空間の作用素。
共形場理論とその表現空間とは、こういう分野の一つの形として構成されている。

状態-演算子対応、状態-場対応という言葉が登場する。
これはベクトルと行列が対応しているという意味である。
2023/09/24(日) 23:31:37.21
演算子は行列相当なのだが、その構成を守りつつ、場演算子J(z)は生成子演算子a(n)の無限和という
行列構成とは異なる方向の加法で作られる。

この構成はリー群や量子力学の普通の物理量の構成でも見られる。
よって解析的には割と普通のところの、代数構造に着目した話なのだな、とわかる。
 
 
演算子積 Operator Product Exansionというのが特徴的な式展開の方法である。
J(z) J(w) = 1/(z-w)^2 + :J(z) J(w): というのがこの分野の本によく見える。

T(z) T(w) = c/2/(z-w)^4 + 2 T(w)/(z-w)^2 + ∂T(w)/(z-w) + :T(z) T(w): という式も。
不親切な本が多く、こんな式を見ても、何やってるんだ?と理解が停止し
学習がやりさしになりがちな式ではある。
 
 
さらにプライマリ場とディセンダント場という構成が出て来る。
状態に対する内包的な条件式でプライマリ場が定義され
プライマリ場に作用させた外延的な構成式でディセンダント場が定義されるのだが。

この辺までで理論の基本的な道具が出揃っている。

ついで基礎づけというよりは新構成へ進み、頂点作用素代数というのを定義し
リーE8群の格子に対するそれが、有限モンスター群と、指標として一致していることが示され
その証明をつけて理由を同定するのがムーンシャイン定理という話になる。

よってそこまでを初等的に書くのが、このスレのちょっと先の目標となるだろう。
先週末尾の形式的な算法からさらに次のいくつかの定義を入れ、その辺まで書きたいからしばし。

ここまでの段階の説明では難しそうに見えるけれど、もし簡単にまとまるなら学べる知識になるから
そういう提供の仕方を試みる。
2023/10/01(日) 18:21:52.52
一般診断学という予告だったが、学習も兼ねているので夜までやる。
新しい一般論とか有り得るかなとか思ったが、お茶を濁すことになりそう。
とはいうものの、適当な話でも役立つことはあるだろう。

まず雑談から。そのうち自然言語もスレに入れる。処理ではなく学習や分析の方。
C言語を実際に話せる言語にしたいからね。福島ではC言語系の言語を話そうや。Basic派の方言?
現代のAIだったらC言語を基本形にして、自然言語として人間の実用に用いれる
新しい自然言語文法を設計してみて、と言えば世界知識パラメータから作ってくれるかも。
 
 
自然言語は動物や植物に菌も実質的には会話しているから生態学バイオである。

また哲学的には実世界を観念界に模写している写像であり、実社会の原子力工学が
言語哲学を用いると、言語の新カテゴリーとして未踏破だった形式を見せること、も有り得よう。
少なくとも深い物理理論が言語に何かを帰すことは有っていい感じ。

どうだろ。本当に適当な話ばかり。とは言いつつこんな話だけでウイルス同士の会話の遮断薬という案は出て来る。

言語を総合的に研究することで動物への指示や、がん細胞への指示や、宇宙人の
とりうるパターンをカテゴリー化する。真ん中の奴、生物のシグナルは言葉の本当の意味の
自然の言語。生物体はその言語の膨大な体系、単語数にしても数十万になるような
言語によって構築されているし、それは人間が話す言語とは、量が関係したりなど、少し違う所もある。
 
 
中国語が印欧語であるという説もある。
インドアーリアのさらに2千年前にウクライナ地域から東方に出たグループが
モンゴロイドの元は膠着語を話していた人達を言葉だけ塗り替えて、超古代中国語に
なったとか。フィンランドの逆版。しかし言語に残っている機能もまた逆のようで
時制も活用も無い横着さはどうしてそこまで機能を削ったのか。逆に音の豊穣さ。
2023/10/02(月) 06:11:12.93
AI時代、特に今年は、話す方の言語が処理される様に進んで来た。
データを入れると構造化までして意味体系を作り、人の会話の相手となる能力まで付けると言う。
そのソフトウェアは実際に製作されているから、その次のバイオナチュラルの言語、その記号化、

類推で行けば、ごく近い将来にも、生物体のデータと反応の多くのデータを入れると
構造化までして意味体系を作り、生物体に関し意図とすることを実現する能力まで付けそうである。
これは医療そのものであると思う。
但しそこで重要なのはテキストとしての医療を身に付けるというのではないのである。
本を読んで意味をとって学習はしていない。いやそのデータ量も半分はあってはいいかもしれない。
しかし構造化をソフト自身がする。

自然言語AIのとき、そこにある言語は、解説語としての働きを期待されてはいず
データとしての入力だった。それは画像や音楽や動画でも同じようなところの
たまたま形式がコトバであるような、データだった。
これと同じように、現象から全てが人の手をも介さずに行われる構造化、
そして完成する医療AI。今はその実現が見えている。
 
 
その作られたパラメータ設定は、既存の体系とも無縁に生物体の健康その他の
既存の体系以上の構造化された知識を持って現われるだろう。
ゲームAIで見たところのものである。

そこへのソフトウェア技術的な道筋は、最重要な研究テーマの一つには違いない。
そして診断してくれたり、ここをこうするとこうなるからいいですよ、とアドバイス
してくれる。まさに足りなかったものを医学に付け足してくれると思う。
診断の言葉につながっているね。こんなSFチックなITのことから…。

ともかく役立つものを作って原発の放射線問題や一般作業員の健康問題を向上させると
経済的にもいいのだから、目標とすべき実現テーマである。

何々語をするのはそのために総合的な馴染みを獲得する機会を持ってみよう、という論理。
分子生物学のボトムアップ法が本道だけでなく。サバ不調が多くまた来週。
2023/10/08(日) 17:16:22.90
情報工学のすさまじい全IT知識の生産された量。
その全部をほかの学問と同じような形でまとめものにしてみたい。
本質的にはOSとCPUに記憶とゲーム系そして改善のときの作業とそれが実効的であった証明。
改善アルゴリズムの提案本旨がこの分野の論文では多いと思う。

自動知識系で今の情報工学が再生産されるような目標。
情報工学こそ他の国ではこれ無かっただろうというようなアメリカ合衆国の記念碑的存在意義だが、
それ自体を対象化して客体的生産できるような。
様々な人が作ったプログラムと同じ何かが作られているような。
 
 
さてプラズマ。
プラズマ振動の力学。
電子の運動について或る程度計算すると、m d^2x/dt^2 = - e E = ○ x となっている。
これから単振動としてプラズマ角振動数が導かれる。

Eがどういうxに依存した復元力になっているのか見てみよう。
電子電荷は-eである。nを電子数密度[cm^-3]、ε0を真空の誘電率。
プラズマ内だが物質性は考えず真空のものとして誘電率は使う。
高圧(高電子数密度n)の誘電率の変化は数レス後。

有限直方体形をしているプラズマが平衡からx cmずれると、両端に電荷が現われ
見かけコンデンサっぽくなる。n x [cm^-2]の面密度で両端に電荷が分布する。
電束密度の公式 D = ε0 E = e n x

これで結果が出た。m d^2x/dt^2 = - e (e n /ε0) x
プラズマ(角)振動数は、√[e^2 n /(ε0 m)]
2023/10/08(日) 21:06:21.58
電子の電荷を-eでも+eでもどちらでもいいとする。
ひょっとして-を+にすることによって減速しているべきところを加速していたりするのでは?、
とかそんなこと無いから、そういう時はどこかが同伴的に変わっていて現象は変わっていないはず。
という常識を最後に働かせて式の符号を調整すると思って軽く考えませう。

電圧はV、電場(=電界)はE、この関係は、V = E x つまりコンデンサの両端は電圧差があり
中には距離で割った電界が存在している。
初等な電流回路ではR I = V が使いやすいが、電場から受ける力は F = e E。このようにVもEもどちらも使っていく。

交流には複素電磁気学の形式を用いる。V = V0 e^(i ω t) の時間依存性で求め最後に実部をとる。
ωは外部入力交流の角振動数(周波数の2π倍)。ω=0で直流を表す。
e^(- i ω t) とする流儀も多く、符号のちょっとしたことは最後は自分で仕上げるという意識を!

電子数密度をnとする。電流は電子の動きのみ(正イオンは遅い)とするなら
I = - n e v としてよい。vは速度。
 
 
(2)交流に対するプラズマの導電率。
オームの法則をここでは I = σ E と書く。
電場に対して、ある係数が掛かったぶんだけの電流が流れるの意味。
抵抗の逆数に、距離の次元の調整をしたものがσとなる。プラズマ模型からこのσを定めてやる問題。

電子の運動方程式
m dv/dt = - e E - c m v
ここで単位時間当たりの衝突数をcとし、衝突時には運動量が全部失われ停止するとした。vは速度。

交流でd/dt = i ω と書き換えられ、運動方程式は
(i ω + c) m v = - e E
Iの式と連立させ、vを消去。
(i ω + c) m (- I / (n e)) = - e E
I = e^2 n /[m (i ω + c)] E
σ = e^2 n /[m (i ω + c)]
2023/10/08(日) 21:59:25.82
(3)交流に対するプラズマの誘電率。
誘電率とは何のことだろう?電磁気学の法則にεというのが様々な箇所に登場する。
物質の中で実効的に真空のε0をεに替えたものとして普通に法則が成立する。
実効的なこのεをプラズマ模型から定める。固体や液体でも実効εを定めるのは大切な問題とされる。

交流電流に対して角振動数ωに依存する量としてεが定まる。
前問は結果式はω=0のときは直流電流での値だったがこちらのは発散しそれもまた理解できるだろう。
直流電流は一方向に押し込む力なので、プラズマに適用されると分極して戻るという誘電率の概念は壊される。
繰り返すが電磁気学では符号はどっちでもかまわんの意識で最後まで進んでから自己責任で調整せよ。。
 
 
何から実効誘電率が形成されるのだろうか。コンデンサの中にも電流が流れるとするときの変位電流である。
コンデンサは固定電荷保存媒体なのだから電流が流れると電圧状況が変わる。連動している。
電圧変化を電流と同格とみなすものを変位電流と呼ぶ。

rot H - ∂D/∂t = I
がマックスウェルの方程式。
H = rot H = 0でよい。磁荷が登場する状況までの考察はしない。

真空中ではD=ε0 E、物質中ではD=ε E。時間微分を交流iωに書き換える。
真空中では I = i ω ε0 E - n e v
物質中では I = i ω ε E
真空中の式では実際の状況を見ている。くりこむことでεが求まる。

前レスから v = - e E /[m (i ω + c)] を使う。
また前々レスのプラズマ振動数 (ωpe)^2 = e^2 n/(ε0 m)

ε = ε0 [1 - (n e v)/(iω ε0 E)] = ε0 [1 + e^2 n /{i ω ε0 m (i ω + c)}] = ε0 [1 - (ωpe)^2 /{ ω (ω - i c)}]
かくして答を得た。
2023/10/08(日) 22:57:35.80
(4)デバイ遮蔽の描像。
プラズマ中におかれた電荷に対して、反対符号のものが近く、同符号のものが遠く
自然にそんな配位が取られることで、その層状の集積で電荷効果が弱まる。
力の効果の減衰はYukawa型となる。逆に言えば光子が実効的に有質量とみなせる。
低振動数の光子ほど重くなり方が大きく、電離層的な全反射は実効無限大質量化の状況であり描像は整合する。

光の質量はまた改め、そのような振動数にも依存しないプラズマ自身の性質として以下のデバイ長。
通常のクーロン力に e^(-r/λ) という項が乗されるとしてλがデバイ長である。
実効クーロン力がこう変化することを式から見ていく。
 
 
プラズマ中で、電子の運動方程式は
m dv/dt = q (E + v×B) - c m v - n^-1 ∇p
右辺第1項は電磁力項、第2項は衝突項、第3項は圧力の影響項。
圧力の勾配の方へ力が働きそうだなというのはわかると思うが、気体の状態方程式から p = n κ T
マスのときは粒子数密度nやpを使い、一粒子では逆にその因子を落としておく。

磁場無しの一次元化して、定常状態として左辺と右辺第2項の省略をする(遮蔽の定常では衝突のことも考えない)。
0 = - e E - n^-1 κ T dn/dx

実はn(x) = n0 + n1(x) と平衡成分と揺らぎの和に書けるだろう。
0 = - e E - n0^-1 κ T dn1/dx
また div(ε0 E) = ρ から、ε0 dE/dx = - e n1

以上で式が立っていて、n1 = -ε0/e dE/dx を上に代入し
e E = n0^-1 κ T ε0/e d^2E/dx^2
2階の微分方程式であり解は指数関数で減衰係数は√[e^2 n0/(ε0 κ T)]。
定義上λはこの逆数なので、λ=√[ε0 κ T /(e^2 n)]
2023/10/15(日) 17:15:35.24
(5)EBドリフト。ドリフトは漂流。
m dv/dt = q (E + v×B)
の運動方程式で、外部電磁場定数のEyとBzだけがある状況。

成分ごとに書くと
m d(vx)/dt = q (Ex + vy Bz - vz By) = q vy Bz
m d(vy)/dt = q (Ey + vz Bx - vx Bz) = q (Ey - vx Bz)
m d(vz)/dt = q (Ez + vx By - vy Bx) = 0

上方程式を見ると vyが q/m Bzの勢いで vxに転化されて行く。
また vxが q/m Bzの勢いで -vyに。
y軸からx軸に向かうような速度方向の回転がわかる。
また vyに q/m Eyが加算されて行く。但し本レス後半部を見ればわかるように不思議なことに加速されない結果。
 
 
第1式を微分して第2式を代入してみる。
m d^2(vx)/dt^2 = q Bz d(vy)/dt = q Bz q/m (Ey - vx Bz)
d^2(vx)/dt^2 = q^2 Bz^2/m^2 (Ey/Bz - vx)

改めて Ey/Bz - vx = - vx' と置いてみると、左辺の微分でEy/Bzは消えるし
d^2(vx')/dt^2 = - q^2 Bz^2/m^2 vx'

vx' = A cos(q Bz t /m + θ)
の一般解を持つ。2階なのでAとθの2つ任意定数。
実際にtで微分すれば三角関数として微分方程式を満たしている。
結局 vx = A cos(q Bz t /m + θ) + Ey/Bz

平均すると三角関数の時間平均は消え、<vx> = Ey /Bz が残る。
方向を一般化して <v> = E×B /(B^2) と言える。こちらはEもBもベクトル。
というのは方向を表記するために 分子分母ともBと同一ベクトルもう一つのBを増やして、
分子で上手く方向を書いて、分母はそうすると内積の2乗として、最終式を得る。
2023/10/15(日) 19:35:03.12
EBドリフトの結果は基本的で極端に言えば今日はそれでいいぐらい。
だからしっかり辿って把握してね。(E×B)/B^2の最終形まで。
プラズマでB^2という式形は全部このパターンで登場している。

またEの所は電場である必要はなく何らかの力であってもいい。
その時は (F×B)/B^2という式形。
 
 
磁気では∇×(∇×B)という式も登場。これについてはMaxwell方程式が
∇×H = D,t + j
∇×E = - B,t
時間微分を,tで表した。

そして B = μ H、 D = ε E なのだから
第2式のε倍の時間微分に第1式を入れてみると
∇×は空間微分の組合せ意味だし、時間空間微分の順序は変更できるから

ε (∇×E + B,t),t = ∇×(D,t) + ε B,t,t = ∇×(∇×H - j) + ε B,t,t

さらに全体にμを掛けると、εμ = 1/c^2 (cは光速)で
右辺のμ倍 = ∇×(∇×B) - μ∇×j + c^-2 B,t,t
こんな状況として現われる。
 
 
EBドリフトを状況を少し崩し、電場がゆっくり変化したり磁場がゆっくり変化したりするとする。
このときは微小量な次オーダーの項を付けながら、解法の積分などをやり直す。
その結果式に、分極ドリフトという新しい概念がほぼ自動的に現われる。
このやり方はよくあり、安定解の条件を少し変え結果式の変化(線形応答)を
見ることでそこからのモードのパターンが尽くされていく。
諸氏が安定解周辺のモードを読みたいという時に、指針とすると結果が期待できる研究手法。
2023/10/15(日) 20:33:19.02
∇×(∇×B) = 0 を充足するような磁場配位 Bをフォースフリー磁場と言う。
これは特別に演習時間をとって計算させるといい問題だと思う。

明らかにベクトル解析の rot (rot B) = 0 (上の式と記号が違うだけで同じ意味)
こんなのの解の直感は我々は持っていない。
プラズマ核融合を進めるとき、この直感が作業者に必要。太陽現象の解釈にも。

もちろん全域で0のような無意味なのは答案が0点である。
どんなパターンがあるのかは、しばらく数値計算されながら整理される。

或る解が見つかったら、その解関数に微小関数を加えた上で
整合化した解に収束させてみる。その収束化手法。
デルタ関数的な入力(ビーム粒子加熱が磁場に入って来たような)が
緩和されて一つの配位になる様子。など。

おそらくその把握から現象が真空に所属するか物質に所属するかなど段階分離される。
集中攻略理解を推薦するテーマである。
 
 
プラズマ、当初の予定では22日にイオンエンジンで終わりだったが、全然言い足りない。
さらに2回取って、トピックの熟成をしてみるかも。バイオはその後に流し。
こんなトピックが。なるべく多くをこの際、一枚紙理解ものに整理されてつかんでおきたいでしょう。

ランダウ減衰、分極ドリフト、レイリーテイラーとフルートはEBドリフトから導ける
不安定性の名前、円柱プラズマ、ビューネマン
イオン音波の式、シースの構造

両極性拡散、衝突周波数のクーロン衝突論から決め方、磁気モーメントμのミクロな記述式
誘電応答関数、フェルミ加速、アルフベン波、低域混成波と高域混成波
最小放電電圧、磁気レイノルズ数、磁気流体概念

あと狙っていること。臨界レイノルズ数を特異点として求めて解析構造。
2023/10/15(日) 23:32:17.90
フェルミ加速とランダウ減衰の概念的な話。
粒子が当たって跳ね返る衝突対象が居るとして、その分析に
@相対速度とA衝突頻度、の2因子があることに注意する。

衝突対象の方は遥かに重く衝突前後で不変とする。それは或る程度の速度で動く。
粒子に対して遠ざかるような運動をしているとき、その速度分だけ相対速度は減っている。
逆に近付くような運動をしているときは、増えている。

この2者で前者は、跳ね返った後の粒子の速度が小さくなってしまう。
後者は大きくなる。一見平等である。
しかし、A衝突頻度は、遠ざかるときには頻度が減る。

よって時間平均では近付く形式での衝突が多く、粒子は加速されていく。
速度分布関数から正確な式を立て、フェルミ加速を得る。
こういう一見平等でも違うような性質が、粒子と反粒子にあるかも。
 
 
別機会に特集すべきだが、波には群速度と位相速度がある。
海の海岸の波があるとして、山の高さの動きが位相速度ω/k。
質量体としての全体の重み性の動きが群速度∂ω/∂k。

全然違うものなのである。位相速度の方は光速を越えたりする。
サーフィン性では位相速度。ランダウ減衰もサーフィンなので位相速度。
ここでの波は光ではなく、音やその他のもの磁気音波などでそれ自体だいぶ遅いものを想定している。
ω/kというのは指数関数の肩に乗っているものそのままから見れるので
直接的に扱いやすい。しかしかたまりとしての行き来の計算値は違う速度∂ω/∂kを示すと。

運動エネルギーをKとして、<d/dt K> を外部的な波の中の粒子に対し
粒子の速度分布関数についての積分値として計算する。
すると、波(位相)速度≒粒子速度という、サーフィン状況のところで <d/dt K>の絶対値が上がる。
そして一致点では0、粒子のが遅いとき+、粒子のが速いとき-、という値になり
エネルギーが、速度がより一致する方へ向かって授受される。粒子のが速い所から減衰するのを特にランダウ減衰と呼ぶ。
2023/10/22(日) 17:20:38.25
(6)アルフベン波と磁気音波
プラズマ中の正イオンの運動を考えると、電子の効果は背景電流のようで
その状況下で、磁場に依存しているような波が帰結される。電気素量をqとする。時間偏微分を,tで表す。
準静的低周波型の波である。なだらかな電磁場、なだらかな電流、ni≒ne。

イオンの粒子ごとの運動方程式。変数末尾のiはイオンを指す添え字。同じく電子も2行目。
mi dvi/dt = q (E + vi×B)  ……@
me dve/dt = - q (E + ve×B)
マスとして見る運動方程式はそれぞれ、ni, ne(粒子数密度)を両辺に掛ける。
一見それは自明だが、次の電流の式が
J = q (ni vi - ne ve)

マスの中でviやveはバラつきのある分布を取っている。本来積分するべきだが
それをせずにさっさと変形をしていく。電流Jに置き換え、積分の必要性も消してしまう。
1行目×ni + 2行目×ne を次に進ませる。中性からおよそni = neであり、このときmiに対しmeが掛かる項を無視できる。
(下でveはviより大きいが、エネルギー配分が mi vi^2 ≒ me ve^2 だから平方根分しか比率を戻さず、やはり無視していい)

足し算の
左辺 = ni mi dvi/dt + ne me dve/dt = ni mi dvi/dt
右辺 = q (ni vi - ne ve)×B = q J×B
即ち ni mi dvi/dt = q J×B  ……B
 
 
次にMaxwell方程式から ∇×H = D,t + J および ∇×E = - B,t ……C

準静的条件でD,tを無視する。∇×B = μ0 J
両辺×Bして、J×B = μ0^-1 (∇×B)×B
Bに代入。ni mi dvi/dt = q μ0^-1 (∇×B)×B ……D

∇×@は、mi q^-1 ∇×dvi/dt = ∇×E + ∇×(vi×B)
Cを代入し、B,t = ∇×(vi×B) - mi q^-1 ∇×dvi/dt ……E
DとEが出発点となるviとBの連立運動方程式である。Bも時間発展をする(Bの波を求める)。正イオン添え字iはこれ以後省略。
2023/10/22(日) 21:32:00.43
さて波は三角関数こと複素指数関数の時空依存性を持つ。e^{j (ω t - k x)}
磁場は或る配位を取っておりそこから変化する。即ち B = B0(配位分) + B1(微小変化分)と考える。
連立変数のイオン速度もそうである。微分のときにB0とB1の使い分けがある。
複雑な∇×…が出て来るが∇は直ぐ右隣だけに掛かる微分演算子。前レスBとDでqが余計。

時空依存性が複素指数関数という仮定が、方程式の線形近似を取っていることに相当する。
j…虚数単位、m…イオン質量、n…イオン数密度、q…電気素量、μ…真空の透磁率、ω…角振動数
k…波数ベクトル、B0…磁場配位ベクトル、B1…磁場微小変化ベクトル、v…イオン速度ベクトル、×…ベクトルの外積

D… μ n m dv/dt = (∇×B)×B
E… B,t = ∇×(v×B) - m/q ∇×dv/dt

d/dtと,tをjωで、∇×を-jk×で置き換える。
jD… - μ n m ω v = (k×B1)×B0
E/j… ω B1 = -k×(v×B0) - m ω/q (-jk)×v

DのvをEに代入して未知数がB1だけに出来る。E右辺はvの一次なのでまずμ n m ω倍して代入。
F… μ n m ω^2 B1 = k×(((k×B1)×B0)×B0) - j (m ω/q) k×((k×B1)×B0)
 
 
ここからはB1の連立一次方程式だと思ってやや力技で解く。行列にしたときの固有値がアルフベンモードの存在する場所。
変数の一般性を失わせて、B0 = (0,0,B)、B1 = (Bx,By,Bz)、k = (kx,0,kz)としてもいい。
使用するときに座標回転すれば一般性が回復する。ベクトルの外積をほぐし、掛けられている因子を適当にまとめることである。
一文字のが計算は視認性がいいから計算でだけ B1=(x,y,z)、k=(a,b,c)としてしまう。b=0。

k×B1 = (ky Bz - kz By, kz Bx - kx Bz, kx By - ky Bx) = (b z - c y, c x - a z, a y - b x) = (- c y, c x - a z, a y)
_ := (k×B1)×B0 = ((k×B1)y B, - (k×B1)x B, 0) = (c x - a z, c y, 0) B

k×((k×B1)×B0) = (- c _y, c _x - a _z, a _y) = (- c c y, c (c x - a z), a c y) B
_1 := ((k×B1)×B0)×B0 = (_y B, - _x B, 0) = (c y, - c x + a z, 0) B B
k×(((k×B1)×B0)×B0) = (- c _1y, c _1x - a _1z, a _1y) = (- c (- c x + a z), c c y, a (- c x + a z)) B B
合ってるはず。
2023/10/22(日) 21:35:10.38
F右辺の外積の計算が終わったので、入れて方程式を見つめる。
(Bx,By,Bz)こと(x,y,z) の三元一次連立方程式にすればいいのである。

左辺 = μ n m ω^2 (x, y, z)
右辺第1項 = B^2 (c^2 x - a c z, c^2 y, - a c x + a^2 z)
右辺第2項 = - j (m ω/q) B (- c^2 y, c^2 x - a c z, a c y)

まず両辺 B^2で割る。
アルフベン速度逆数 A^2 = μ n m/B^2、サイクロトロン振動数逆数 C = m/(q B)を変数まとめ用に適当に使う。
成分を縦に並べた方程式にして、左辺も右辺に移項して、(Aω)^2 = Ωと書く。
- (Aω)^2 (,,) + (,,) - jCω (,,) = 0

-Ω x + (c^2 x - a c z) - jCω (- c^2 y) = 0
-Ω y + (c^2 y) - jCω (c^2 x - a c z) = 0
-Ω z + (- a c x + a^2 z) - jCω (a c y) = 0

未知数(x,y,z)縦ベクトルに対する係数行列として
[c^2 - Ω, jCω c^2, - a c]
[- jCω c^2, c^2 - Ω, jCω a c]
[- a c, - jCω a c, a^2 - Ω]

C ω = 想定振動数/サイクロトロン振動数。低周波想定なのでまずこれを 0とおく。
係数行列はかなり簡単になる。具体的には、-Ω I + {{c^2, 0, -a c}, {0, c^2, 0}, {-a c, 0, a^2}}

行列式は、右下走り - 左下走り の 2項。それを0とおくとき非自明なBの微小振動がそこで存在し得る。
det = {c^2 - Ω} {c^2 - Ω} {a^2 - Ω} - (-a c) {c^2 - Ω} (-a c) = 0
Ω^2 - (a^2 + c^2) Ω = 0
結局、Ω = a^2 + c^2 すなわち、{ω/(アルフベン速度)}^2 = k^2 というモードがある。これは磁気音波。もう一つΩ=0のも。

さらに、C ω = 0の条件をやめる。Ω=0のをその領域に延長したのがアルフベン波である。
そのときの行列式とΩの解き直しは高々6項の行列式なので取り組めばできると思う。
2023/10/22(日) 23:49:15.97
すまん。アルフベン波は前レス下から5行目、c^2 - Ωのところである。
つい因子ごと括りだして無視してしまっていたが、これが ω/(アルフベン速度) = kz という
ものなので、名前に合った速度のものが出ていて、これで導出説明は終わりである。
さすがに素人はなんでいつの間にか終わってるのように思うだろうが、単位次元なども合っててこれでいいのである。
その形や様相は、固有値が求まったのだから固有ベクトルとして出て来る。
ちゃんと系学習者は教科書を見ながら、混成波、正常波異常波、エコーなども同じようにやってもらえば導出までの過程いけると思う。
 
 
前レス最後の方針に沿った、低周波想定を多少崩したところの計算を少し。
行列式から固有方程式の解までのパスの簡易化を狙って変数を簡単化。ωは求める変数なのであまり隠さない。
[c^2 - (Aω)^2, jCω c^2, - a c]
[- jCω c^2, c^2 - (Aω)^2, jCω a c]
[- a c, - jCω a c, a^2 - (Aω)^2]

全部をc^2で割る。A/c = αと書く。a/c = dと書く。C = D αと書く。αω = φと書く。
[1 - (αω)^2, jCω, -d]
[-jCω, 1 - (αω)^2, jCω d]
[-d, -jCω d, d^2 - (αω)^2]

[1 - φ^2, jDφ, -d]
[-jDφ, 1 - φ^2, jDφ d]
[-d, -jDφ d, d^2 - φ^2]

det = (1 - φ^2) (1 - φ^2) (d^2 - φ^2) + (jDφ) (jDφ d) (-d) + (-jDφ) (-jDφ d) (-d)
- (-d) (1 - φ^2) (-d) - (jDφ d) (-jDφ d) (1 - φ^2) - (jDφ) (-jDφ) (d^2 - φ^2)

= (1 - φ^2) (1 - φ^2) (d^2 - φ^2) + D^2 φ^2 d^2 + D^2 φ^2 d^2
- d^2 (1 - φ^2) - D^2 φ^2 d^2 (1 - φ^2) - D^2 φ^2 (d^2 - φ^2)

安直にここだけの話で、φ^2をφに、D^2をDに、d^2をdに書き換えて、後で戻す。
= (1-φ) (1-φ) (d-φ) + 2 D φ d - d (1-φ) - D φ d (1-φ) - D φ(d-φ)
もしもD=0なら、= (1-φ) φ (φ-(1+d)) で前レス末尾部的な状況を再現。
2023/10/22(日) 23:52:27.32
D≠0のとき続けて、
det = (1-φ) (1-φ) (d-φ) + 2 D φ d - d (1-φ) - D φ d (1-φ) - D φ(d-φ)

式の形を観察して
Dの0次の部分 = (1-φ) φ (φ-(1+d))
Dの1次の部分 = D φ [2d - d + d φ - d + φ] = D φ^2 (1 + d)

ということは
det = φ [(1-φ)(φ-(1+d)) + D φ (1 + d)}
φは分離していてφ=0モードはD≠0でも物理的意味を持つ波を表すように変化してはいかない。
だからやはり前々レス最後のφ=ω=0の延長として出るという主張は間違い。

一方分離しているのだから2次式になっていて解きやすくなる。
-det/φ = φ^2 - (2+d) φ + 1+d - D (1+d) φ = φ^2 - {2+d + D(1+d)} φ + (1+d) = (φ-1)(φ-(1+d)) - D(1+d)φ
最右辺が教科書のこの項の式として出ているのでここまでも合ってる。

これを0とおいた解としてのφで、D→0でφ=1の方につながっている方の解が低周波想定を多少外したアルフベン波。

φ←ω、d←k、D←サイクロトロン周波数として新変数定義で来たものなので
戻すとωとkの関係を、他の変数をも用いる数式としてまとめ上げる分散関係式というものに
このdet式がなっている。

c = kz = k||、 a = kx = k⊥、と書かれている教科書が多い。
少し長いが、運動方程式とMaxwell方程式から始めて、微分を平面波仮定でωやkで書き換えて
変数を代入で減らして、磁場3次元ベクトルだけの式にして
その3元1次連立方程式を、特にその係数行列式について、ωの3次(簡約化されて2次になった)方程式として
det=0からアルフベン波と磁気音波に同定される固有値周波数を定めた。というトピ。
2023/10/29(日) 17:16:07.49
(7)速度の速い電子はますます速くなる不安定性
先の方で、m dv/dt = q E - c m v という電子の運動方程式を用いた。
右辺第1項の外部電場項は、どの電子に対しても速度無関係に定値である。
片や第2項減速項はもっと考究点がありそうである。

クーロン(静電気)力の静電ポテンシャルエネルギーが Z e^2 /(4πε0 r)
とは電磁気学の初歩で学んだであろう。Zはイオンの電荷数。
電子の運動エネルギーは m v^2 /2。
 
 
クーロン散乱の「断面積」としての結果は(次レスに詳細)
@静電=運動となる距離 bを半径とする円板、が標的であると換算される
A遠距離力性を考慮した log(2*デバイ長 / b) が乗される
 
 
さてそうすると、余計な係数は省略して、1/r = v^2 となる距離 rが bという@。
円板面積はπ r^2だから v^-4に比例。Aは対数だから考察対象外だがlogΛと書いておく。

丁寧に初式の cこと1秒当りの衝突回数をこれらで表してみる。
一回反応の断面積をσ、標的粒子数密度を n。
入射粒子が1秒当りに進む距離は v。するとn[cm^-3] v[cm/s] σ[cm^2]の次元は[s^-1]。

これでちょうどよく定数倍係数についても1倍でc = n v σである。
変形して c = n v (π b^2) ∝ v^-3
即ち、速度が速いとクーロン力による変化を受けずらく、実効断面積が減り
それで表される衝突減速も少なくなる。よって速度の速い電子はますます速くなる。

n vは1cm^2の入射口で奥行きがv cmの柱の中の標的粒子数。
それぞれがσ[cm^2]の断面積を持っていて断面の重なりは無いとする。
入口から見たとき、1cm^2の中に n v σ[cm^2]の的がある。毎秒ごとにこの描像。
一秒当りの衝突数は、n v σ / 1 と言える。
2023/10/29(日) 23:41:47.86
○<ラザフォード散乱解説>。2つの荷電粒子の散乱。その断面積なるべきものが v^-4に比例すること。
重心位置に換算して、静止粒子と入射粒子の問題に書き換えられる。
結論は2次曲線なので、無限遠から来た入射粒子は捕獲されずに出て行く。その際に何がしかの角度を得る。
常識的に考えて(または方程式の時間反転対称性から)入射粒子のinとoutの軌道が作る扇形は線対称。

入射粒子はx軸の負の方からx軸に沿って平行にやって来るとする。これを記述するパラメータは、速度vと
ずっと持ち続けているy位置成分。out時も同じく、原点からの直線と平行に同じだけずれた漸近直線軌道を辿るだろう。
このずれている距離が接近前後で同じ理由は角運動量保存則。
以上でおおよその様子はわかった。求めるべき未知量は得る角度θだけである。直上のずれ距離を衝突係数bと呼ぶ。
 
 
静電ポテンシャルエネルギーは、q q'/(4πε0 r) =:κ/r と書いておく。
エネルギー保存則は、E = m v0^2/2 = m v^2/2 + κ/r

角運動量保存則は、m v0 b = m r^2 dθ/dt =: - m λ と書いておく。
大学1年生の力学程度。
また極座標で、v^2 = (dr/dt)^2 + (r dθ/dt)^2

定石として、u = r^-1 と置いて、エネルギー保存則の式を du/dθ (:=β)について表示する。
 
 
dr/dt = (dr/du)(du/dθ)(dθ/dt) = (-1/u^2) β (-u^2 λ) = β λ

v^2 = β^2 λ^2 + u^2 λ^2 = λ^2 (β^2 + u^2)

E - κ u = m/2 λ^2 (β^2 + u^2)

β^2 = 2/(m λ^2) [E - κ u] - u^2

もっと書きたいので日付をまたいで今日は続けマス。
2023/11/05(日) 17:16:00.51
プラズマもまたするけど周辺知識を集めてから戻ることにして今日は中性子分光をしよう。
12素数定理、19機械製作、26レイリージーンズ・ステファンボルツマン、3第4次AI、10プラズマ。

本日のレスを読み始めて2,3分で読者も、これはとても重要だと同感されるはず。
意外とマイナーで原子力工学のシリーズもの冊子には入っていないという。
しかし読者諸氏は気が付いたのだからこれを学ぶのである。

原子炉においては密度として数が重要なような中性子を、見るのに使う。
見る視点で技術を整理し、新たな境地にまで到達すれば、原子炉を診断する技術になる。
原子炉の周辺では山ほど飛んでいるので、なぜガイガーではなくそれを見る視点で技術を
作らなかったのか、とは盲点であったろう。

実際にもまだ発展途上の分野であり、炉診断用途やカメラ像を撮るそこまでは行けておらず、
確定的な応用ではなく、一般的な性質を突き詰めて行っている段階の現在進行形の技術だと思う。
その扱いにはプラズマと共通するところもある。
中性子は電荷だけは持たない電磁的粒子なのである。
 
 
これまで物を見る道具として、電波、可視光、X線、電子は実用になっている。
顕微鏡用途には可視光と電子であり、他の線は顕微鏡ではない。
しかし実際には、粒子線の性質に最初からそんなことが書かれているわけではなく
人が取り組んで応用することで顕微鏡にも使えるようになったものと言える。
用法をより磨くことによって、新しいスタイルの使い方が可能になる。
それはまだ汲み尽くされてはいない。

新たなる粒子線として、ミューオン、ニュートリノ、重力波も知られる。
ニュートリノで見れば発生源の強度的に、宇宙では星の中心部だけが見える像が撮れる。
ダークマターも素粒子だろうからこれが見れるようになれば、宇宙はほとんど真っ暗で
これの発生する場所だけが光るように見える。

では中性子。そのような系譜の粒子の一つと見なせる。
厄介もの或いは道具として我々は知っている。見るのに意識を向けてその技術作りを。
2023/11/05(日) 19:53:36.78
中性子保存ボトルはどんなか。中性子は小さいから壁に突き刺さっていき
保存は不可能と思っていないだろうか?
量子力学によれば結論は違うのである。

量子力学によれば、粒子はそのまま点または小粒子としての動作はしない。
存在確率の複素平方根(偏角部分に運動量情報が担われている)
が方程式の解として求まり、観測するとその絶対値二乗に比例した確率で観測される。
(全体∫|φ|^2 を1とするような、関数の比例倍変更は必要)

低速低エネルギー中性子は、物質波としての波動が長い。
これは、物質で作る壁、その原子核の並びををなだらかに平均化して見る。
同種粒子としての反発により、壁に原子核に跳ね返されて、保存は可能となる。
 
 
但し臨界角の概念があり、入射が垂直に近くなると跳ね返らない。
仕掛けとして正十六角形の内側を鈍角にたどって周回しながら保存されるというのがある。
一周に十六回辺の中点で中性子が反射されて、秒速100m/sの中性子が保存される。
これにより数十秒の保存時間が確保される。
機構をより磨き上げていき、20分ぐらいは保存できるようにするのは研究課題である。

重力はこのような中性子に対して強力に働いている。9.8m/s^2の加速度は常に下向きにあり
それをうまく相殺するような保存ボトルの幾何学的形が考案される。

話題は変わるが電磁波が鏡に反射される仕組みを復習しよう。
ほぼ同じではあるが、働く力は異なる。電磁波の電磁場が、原子の電子を見込む。
通常の電磁波は4000オングストロームぐらいなので、原子幅よりずっと大きく、
電磁波から見る原子壁は、なだらかに平均化された状況として読み取る。

この平均化された原子電子の電磁場が、電磁波の電磁場を跳ね返す。
より正確なことはアルベドという吸収黒さの概念に関わり、中性子光学にもアルベドの概念がある。
中性子学のために機会を改めて正確を期したい。
2023/11/05(日) 20:37:05.30
量子論の応用方面を学んだ人は、わりと様々な理論段階があることに気付いていると思う。
ハミルトニアンの方法、場の量子化の方法、量子ハドロン場の方法、素励起の方法
n体相関(n→∞)展開の方法(クラスター展開とも)、
前ワインバーグサラムの方法(今もこれはわりと有効)、など。

中性子を扱うときに、手を変え品を変え、理論の枠組みを持ってくれば、することが多く
中性子線光学の目標の元に、多くのテーマ仕事及び実験を見つけられると思う。
 
 
さて、最も初等的なのは、ハミルトニアンに、ポテンシャルとスピン依存項だけを入れるものである。
これを学び、今度はポテンシャルを粒子から構成になど進んでいけばいい。

物質の中ではポテンシャルが上がっているとする。
電磁的には磁気双極子能率だけを持つので、外部磁場との-μs・B という相互作用項。
つまり、スピンが磁気双極子能率を起こし、その外部磁場との向き関係によって
エネルギーが変わるという項。
大学2年生の理工系量子力学程度の知識は仮定する。
 
 
この模型で箱型ポテンシャルの計算をする。
すると、反射波と透過波に分かれる。自然に22行列で書かれる。
量子力学では箱ポテンシャルの高さが中性子の運動エネルギーを超えていようがいまいが
2波に分かれるし、解の見掛けに区切りすら無い。
スピン磁気能率項があるので、量子力学の教科書よりは少しだけ豊富な内容になる。
実験と合わせるように、ポテンシャルの実効関数を決める。
これが中性子分光学のはじめの方を占める話題。

箱は積分論みたいに幅を細かくして、実効関数を近似するようにする。
すると22接続行列はそのために重層積の形を取ることになり、既に初等解析学を超える。
このような模型での近似(実効ポテンシャル形で現象を表せる仮定自体が近似)でも、
ではどのように磁場を掛ければいいのかなどの多くの知見が入る。この模型には共鳴現象もある。
2023/11/05(日) 23:12:47.06
結局、類推でほしい中性子光学機能を案出して、技術実装して
磨き上げていく、まだあまり進んでいない分野があるという話だった。
そこでそんな雑トピを並べて行く。

顕微鏡の仕組みこそバイオ屋が詳しいだろう。
偏光顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡。
3次元視したり、無色透明の部分もこのような技術で浮かび上がらせる。
中性子光学をそれぞれこれらに対応するものを作る。偏光は確か3種類で1つ多い。

超音波で見たり、核磁気共鳴で見る方法がある。
中性子で見るとは、今までのところ粒子の行ってこいを意味しているが
何か信号だけがそれらのように届く方法を、ありやなしやと問題意識を持ち模索。

反射のトピで波動関数が同種で反発するからという言い方をした。
すなわち縮退圧で跳ね返ってくることはある。
これを用いると、中性子で観測しつつ非破壊測定が可能の可能性。
普通は放射線であるだけに、対象を汚染してしまう。非破壊なら有用。
 
 
中性子は電荷を持たず磁気双極子能率だけを持つ。
この扱いは掛けた場と垂直に向かうために直感的には難しい。
しかしそれでも、dv/dt = -α∇B という中性子の運動方程式を出して
磁場の勾配方向。すなわち不均一磁場なら集束レンズを作れるという。
その方向を追求。

Bで書かれるハミルトニアンだが、ベクトルポテンシャルAがその元にある。
中性子スピンとAが直接反応する過程を観測する仕事がある。

位相のずれという言葉を聞いたことがあるはず。これは位相の山部=物質密度
と思っていい。つまり引力なら、山部に出ていくのを引き留める力が働き
遅れる。中性子現象と物質でそのような位相のずれ方をまとめる。
また屈折率や位相のずれ方は、光が物質でそうであるように、中性子版の物質固有の値を持つ。
2023/11/05(日) 23:19:13.45
レーザーはほとんど光と電波でだけしか行われていない。
その仕組みは物質の中で、場の3次の有効項があるようにして、そうすると
濃度(場の2乗絶対値)が係数に掛かっているのと同じである。
仮安定状態を準備して、3次項を働かせると一種の爆発現象であり、濃度で加速し限界までの
速度で一度に反応が起きる。これがレーザー発振。

この考え方をほかの様々な、粒子やプラズマ内波動に適用する。
場の3次項がある物質内状態を作ればいいのである。中性子でそれを目指している人も
いるらしい。まだ電子や音波でも出来てるとは言えないかと。有志が構築してほしいもの。
 
 
2体系で量子もつれ状態というのがある。数学屋は、テンソル積の部分空間としての
半直積状態はあるの?と言いたくなる。これを目指し既存の量子力学の先を。

中性子は磁場に関しては一人前の敏感さを持っている。
ところで超伝導状態は、磁場について相当に特殊な構造を持っている。
反射波と透過波をどちらも中性子版を使い、電子とは違い丁寧に物質を観察できるし
ほかにより有利な粒子がない、嚆矢の有用さをこの設定では中性子が担う。
超伝導や、鉄とルテニウムの磁性の違い、バンド構造などの、実験が中性子光学でできると思う。
 
 
反射の作り方として多層にする方法もある。入れ替わり交互に二種物質の層を
波長と適当な関係にすると、そこに入った中性子波は誘導されて反射したり
別の方向に向いたり、偏極やスピンが変えさせられたりできる。

光の記録としてあるホログラフィーは、他の粒子波や磁気波でもできると予測されている。
実験系を作って確認する。色収差は。全体的なことは宇宙無重力の方がやりやすい。結晶学の勉強が参考になる。

不均一環境での位相の分散。これの絶対的な大きさでものを見れる可能性。スピン干渉という現象。
歳差precession、章動nutationで、磁場駆動でスピン向きを変える。これで中性子を使う量子計算。
様々な中性子の使われ方における、光学定理とアイコナール近似(詳しくは別機会に)などの解釈成立の確認。
電磁波エバネッセント波、地震波表面波。中性子物質波で表面だけを辿るモードがあるかを調べる。
2023/11/12(日) 17:16:15.87
予告は素数定理ということだったが、途中までしようか。
この定理はフェルマー最終の百年前の大型定理で、ガウスもリーマンも
惹かれながら解けずに、1896年に2人の研究者によって同時に解かれた。
その解き方は違う方法だった。1995年のちょうど百年前と言える。

今では当たり前のようにその結果を拾って行ける。
途中の落とし物のようにこの定理の結果は無造作に落ちているのである。
数学の進歩によって百年後にはフェルマー最終もそうなっているのだろうか?
果たして如何?私としてはなっている方にベットする。
 
 
最初に言いたいこととして、
この分野は自然言語に感覚が近い気がする。
即ち言い回しの選び方によってアナログに効果が変わる。

微妙さと条件のきつさの双方が組んで備わっているのも自然言語的。
というのは解析学であるから極限が使われる。
極限はパラメータによって、飛び移ることがある。
パラメータが実効的な数学的文脈のものとするときに、厳格の意識で条件を確認する。
その条件は複素数として隠れ裏道がある場合もあり、そのようなものすらない場合もある。

言い回しは任意のと全てのの順序が有名だが、そんなものに限らずに
積分区間を2つに分けるときにどこで分けるかなど、
組み合わせて積にしてから積分するときに、組み合わせる側の物の選び方、
流儀によってものの条件、誤差項のlog(x)^α のαが改善されたり。
こちらは微妙な方。

我が国ではこの、いわゆる解析数論の分野が弱く、邦書が少ない。
もっと力を入れて、一つの数学世界としての位置づけを与えた方がいいと思う。
それはリーマンゼータに近く、超ひもやカシミール効果の電気工学にも数理的背景だし
押さえていることで、原子力や原子核のことがわかりそうなこともあると思う。
2023/11/12(日) 20:51:11.19
ζ(s) = Σ{n=1,∞} n^-s = Π{p} 1/(1-p^-s)
ゼータ関数である。右辺の表示を復習。
各素数pごとに、(1 + p^-s + p^-2s + p^-3s + …)
これを組み合わせると、素因数分解の一意性により、中辺の各項は
右辺の積から選んだ項に、ちょうど一回だけの対応関係を有する。

素数はpで指示する。
ゼータ関数の虚零点はρで指示する。
引数複素数はs。
s = σ + i t = σ + τ i とする慣用
xは実数でnは自然数の意識。

素数定理ではσ=1周辺を調べる。リーマン予想ではσ=1/2周辺を調べる。
σの他の値で興味あるトピは今のところ無いようであるが、
1と1/2という2つの値が現れ、その関係も興味あるところである。
 
 
Φ(s) = Σ{p} log(p) p^-s
θ(x) = Σ{p≦x} log(p)
π(x) = Σ{p≦x} 1 (x以下の素数の個数)

という関数が登場する。その背景を述べる。
また
Λ(n) = if (∃m. n = p^m) log(p) else 0
ψ(x) = Σ{n≦x && (∃m. n = p^m)} log(p)
というのも歴史的。
li(x) = ∫{t=0,∞} (log(t))^-1 dt (但し積分区間から(1-ε,1+ε)を外して定義しε→0極限値)

これらは d/dx[ζ(x)] /ζ(x) を書いたときの整理から現れる。
馴染んでしまえば素数定理の世界に浸れ、階段関数と平均化なめらか関数のちかしさを
扱うことが出来るようになり、差すらも特異点における留数の寄与と知れる。
2023/11/12(日) 22:37:09.07
ログのテイラー展開。
log(1-x) = - x - x^2 /2 - x^3 /3 - …

これとゼータ関数の表示から
log(ζ(s)) = Σ{p} (- log(1-p^-s)) = Σ{p} (p^-s + p^-2s /2 + p^-3s /3 + …) = Σ{p} Σ{k=1,∞} p^(- k s) / k

これのs微分は、d/ds [p^(- k s)] = d/ds [e^(- k log(p) s)] = - k log(p) [e^(- k log(p) s)] を参考に
ζ'(s) /ζ(s) = - Σ{p} Σ{k=1,∞} p^(- k s) log(p)

右辺のΣΣは、p^k = n と置き換え、素数のべきについてだけ足していると読み替えたい。
Λ(n)を使い、右辺 = - Σ{n} n^-s Λ(n)

次にこのζ'(s) /ζ(s) の s = 0の値を考える。
n^-sの減衰因子がないと収束しないので、和の上限 x付きの形で有限物にする。
ψ(x) = Σ{n≦x} Λ(n)
 
 
一方、ΦはΛの、θはψの、改良版である。
素数のべきについてではなく、素数自身に関してだけ足すように変える。
(ΦはΛと比べp^-s分も付けて和を取るまで変えてある)
ログのテイラー展開を使わないで10行上では、log(ζ(s)) = Σ{p} (- log(1-p^-s)) から次へ進む。

d/ds [1-p^-s] = d/ds [- e^(- log(p) s)] = log(p) p^-s を参考に
ζ'(s) /ζ(s) = - Σ{p} (log(p) p^-s) / (1 - p^-s) = - Σ{p} log(p) /(p^s - 1) = - Σ{p} log(p) /p^s - Σ{p} log(p) /((p^s - 1) p^s)
一番右では、1/(n-1) - 1/n = 1/((n-1)n) の変形。
最右辺は定義のΦ(s) とおまけの項の形になった。

本レス前半部と同じく s = 0の値を考えるのに、n^-sの減衰因子がないと収束しないので、和の上限 x付きの形で
4行上の最右辺第1項の形状 Σ{p} log(p) /p^s から θ(x)の定義式が導入される。

以上で解析数論の関数がζ'/ζのモチベーションから導入された。
オイラー関数φ(n)とメビウス関数μ(n)は昔からあるので、別の文字を使った名前で定義された。
2023/11/12(日) 23:37:33.59
θ(x)はx以下の素数についてlog(p)を足したもの。
素数定理は π(x) log(x) = x

なんとなく両者の式のキャラクターがもう似ている。
このくらいの地点から現代数学者は詰め将棋のように追い込んで解いてしまう。
それが出来るような数学腕力の背景必要知識が現代ではあり
素数定理はどこからでも拾いに行ける落ちているような知識になったというのである。

言葉で言うためには、足していく過程を分解して動的に述べるといい。
π(x)はカウント関数であり、xを増やしていくと、素数ごとにlog(p)が足される。
するとその上と同じであり、素数定理は θ(x) = x を結論的に意味している。等号はx→∞極限として。
 
 
θ(x) = log(2) + log(3) + log(5) + … という形。e^θは素数の積。
よってそういう種類のものに式を落とし込む。

組合せ論に出てくる(2n)C(n) = (2n)!/(n!)^2 というものに注目する。
(1+1)^2n = Σ{i=0,2n} (2n)C(i)
2項定理で指数を2nにしている式である。これにより2^2nより小さい。

(2n)C(n) = (2n)!/(n!)^2 は整数だが、nより大で2n以下の素数は右辺でも約分されずに残っている。
よって、2^2n > (2n)C(n) ≧ nより大で2n以下の素数の積 = e^(θ(2n) - θ(n)) のはず。

2n log(2) > θ(2n) - θ(n) で2べきのはしごで動的に見ればいいだろう。
n = 2^0, 2^1, …, 2^(m-1) としたものを足し合わせる。右辺は相殺しまたθ(1)=0。
2^(m+1) log(2) > (2 + 4 + … 2^m) log(2) > θ(2^m)
 
 
増加関数θについて、2^(m-1) ≦ x < 2^m なら、
θ(x) ≦ θ(2^m) < 2^(m+1) log(2) = 4 log(2) 2^(m-1) < 4 log(2) x
これで素数定理θ(x)=x のうちの部分的な結果 θ(x) < 4 log(2) x が判った。
2023/11/19(日) 17:30:27.59
前回に続いて数論トピをしようと思う。
物性プラズマのカオスの話題につなげられるが、応用数学方面は改めてとして数理的な本論。
理論を育ててからカオスをする方が中身のある話ができると思うためでもある。
だから工学屋も数学を。

今日はオイラー関数φ、メビウス関数μ、フェルマー小定理・メビウス反転公式・偶数完全数構造定理の証明。
来週は平方剰余の相互法則。現時点でどれもここに書く程度の準備は出来ていて、
再来週から算術級数定理(n k + m型素数の無限個)、局所類体論の主定理、モジュラー形式に基づく数論。
こちらの方は個人的にも習得したいと思っている内容。
 
 
具体的な解法が説明されていれば、読者が個人でそこからこじ開けた展開を構築出来る。
なので、どれもその用途に資するような内容にしたいと思う。

以前に1の5乗根をzとするとき、z^2→z^4→z^6→z^8→z^10→z^12という系列と
z^2→z^4→z^8→z^16→z^32という系列、指数もmod 2にみなすと
周期が5と4というわずかな差があることを述べた。

その理由はフェルマー小定理。これは a^(p-1) = 1 (mod p)と書かれる。
素数pと一般の整数aに対して。ここではp=5、a=2とする。
上の2番目の系列を見つめると指数は 2^nである(実際指数部分が2^1、2^2、2^3、2^4、2^5)
定理は2^4 = 1 (mod 5)なのだから、mod 5ではそこで1が現れ回帰を起こし周期は4と帰結する。
 
 
φ(n) = nと互いに素な1以上n-1以下の自然数の個数。
μ(n) = nを素因数分解して同じ素因子が2回以上現れたら0、1回ずつのときは互いに異なる素因子であるその数をsとし(-1)^s
μはどうしてこの定義か読みにくいと思うが、φを求める変形の中で登場し、
メビウス反転公式という独自の定理でその意義も理解される。
2023/11/19(日) 20:38:19.41
まずフェルマー小定理。nは素数に限定せず合成数でもいいとし、φ(n)がカウントしている所の、
nと互いに素な1以上n-1以下の自然数全体の集合をR(n)と書いて既約剰余系と呼ぶ。
例。R(6)={1,5}、R(5)={1,2,3,4}など。|R(n)|=φ(n)である。

☆任意のa∈R(n)について、aによる掛け算 R(n)∋x→a xは、R(n)からR(n)への全単射を起こす。
証明)定義よりgcd(a,n)=1、gcd(x,n)=1。これよりa xもそうで、写像の行先は合っている。
もし a x = a y (mod n)とする。a (x-y) = 0 (mod n)から、x = y (mod n)。これは単射を示す。
有限集合で単射なので全射でもある。証明終。

☆ a^φ(n) = 1 (mod n)
証明)R(n)の要素全部の積を考えてみる。次に、一回aによる掛け算をR(n)に課した集合の要素全部の積を考える。
全単射なのだから同じものである。一方、2番目の形ではa^φ(n)が余計に付いている。
R(n)の要素全部の積もnと互いに素だから外せて a^φ(n) = 1 (mod n)。

☆素数についてφ(p)=p-1。ゆえにフェルマー小定理が証明終わる。
 
 
a (x-y) = 0 (mod n) からの所を少し補足。
右辺を n kと書いてみる。gcd(a,n)=1。
このときnを分解した素因数はaの方には一つも入って行けない。
全部がx-yの方に行っていなければいけない。ゆえにnはx-yを割り切る。言い換えると x-y = 0 (mod n)。
2023/11/19(日) 21:30:40.22
ウィルソンの定理 (p-1)! = -1 (mod p)というものと素数判定法。
数論を勉強し始める人がいるかもしれないし、ついで。

mod pではフェルマー小定理より a∈R(p)に対し a a^(p-2) = 1 (mod p)であり、
逆元(掛けて1になる相手)が存在すると言える。そこからの展開。
a b = 1 = a b' (mod p) から b = b' (mod p)という逆元の一意性は前と同じく言える。

☆素数pに対し (p-1)! = -1 (mod p)
証明)逆元が自分自身である x x = 1 (mod p)となるxを定める。
(x-1)(x+1) = 0 (mod p)と変形出来る。pは素数なのでx-1かx+1かを割り切る。
xはmod pで1かp-1と言える。

一方R(p)のうち2からp-2の数は、自分自身ではないこの同一範囲の数と対を組んで
掛けて1 (mod p)になると言える。その全部はp-3個だがこの数は偶数なので矛盾は無い。
階乗的に全部掛けるとp-1分からの-1だけが残り証明終。
 
 
☆ (n-1)! = -1 (mod n) ならnは素数である
証明)(n-1)! = -1 (mod n)とする。もしnが合成数で素因数rを持つとする。
(n-1)!はその積にrが入っているので (n-1)! = 0 (mod r)。
(n-1)!はrの整数倍かつrの整数倍-1。これはr≧2に矛盾。証明終。
2023/11/19(日) 22:00:57.71
1以上n-1以下でnと互いに素な自然数の個数φ(n)を評価してみる。
nが素数ならn-1なのだから、nを合成数としてみる。

nの素因子のうち互いに異なるものを p1,…,pkと置く。
すると比較的互いに独立なふるい落としでφ(n)が決まっていくことがわかる。
n = 30としてみる。素因子は2,3,5。
1からn=30自身まで含めた数表の中から
2の倍数を落とし、3の倍数を落とし、5の倍数を落とす。

この手続きの途中で干渉は無く、数は1/2に減り、2/3に減り、4/5に減る。
数表の中の数に対する或る種の平等性を他の素数が壊すことは無いからである。
またn=120など、2の1乗ではない因数を持っていても、落とし方は1乗の場合と変わらない
ことも確認される。

以上をまとめると φ(n) = n (1 - p1^-1) (1 - p2^-1) … (1 - pk^-1)
これをオイラーの公式と言い、nが素数の時も成り立っている。
 
 
展開すると φ(n) = n (1 - p1^-1 - … - pk^-1 + (p1 p2)^-1 + … + (p(k-1) pk)^-1 - … )

これはメビウス関数で書き換えられる。φ(n) = n (Σ{d|n} d^-1 μ(d))

なぜならよく観察するだけだが、nを割り切る自然数dについて、
・dが素数の2次以上を持つ場合は登場しないためμ(d)=0でそのことが表記される
・dが素数s種類なら(-1)^sという符号因子をつけて登場するためμ(d)=(-1)^sでそのことが表記されている

かくしてφ(n)の評価用に関数μ(n)が出現することがわかった。μ(1)=1。
2023/11/19(日) 23:07:12.61
メビウスの反転公式。任意の関数f(n)とg(n)について、任意のnについて、
g(n) = Σ{d|n} f(d) ならば、 f(n) = Σ{d|n} g(d) μ(n/d) が成り立つ。
nを割り切る自然数dについての和としての式。μの中身もd|nより自然数。1レスで示す。

fやgの無い裸でのμを先に評価する。
☆ n=1 ⇒ Σ{d|n} μ(d) = μ(1) = 1
☆ n>1 ⇒ Σ{d|n} μ(d) = 0
証明)nがk種類の素数による素因数分解 n = p1^c1 p2^c2 … pk^ckを持つとする。
μの趣旨よりcの2以上の所はどうせ関係が無くなる。具体的には
Σ{d|n} μ(d) = μ(1) + μ(p1) + μ(p2) + … + μ(pk) + μ(p1 p2) + … + μ(p(k-1) pk) + … + μ(p1 p2 … pk)
これは2項係数を使い
= 1 - (k)C(1) + (k)C(2) - … + (-1)^k (k)C(k)
= (1 - 1)^k = 0。証明終。
上記結果をΣ{d|n}μ(d) = δ(n,1)とまとめ、
数論版δ関数のように扱ってΣΣを潰して構成を作る方法が取られる。すぐ下に。
 
 
☆反転公式の証明。nの約数dと同格に変数a b c dを用意する。
前提より g(d) = Σ{a|d} f(a)。
示すべき式の右辺 = Σ{d|n} (Σ{a|d} f(a)) μ(n/d)
これは n = c d かつ d = a bなる任意の積分割についての和と見なせる。
さらにそれは n = a b cなる任意の積分割についての和とも見なせる。↑とは一致することは分割と分割の全単射で国語レベル
で納得できると思う。その納得感は論理にもその通りに落ちて正しい。
下の2番目の等号もその逆の変形でaとcによる和指示に戻す。

= Σ{n = a b cなる積分割} f(a) μ(c)
= Σ{a|n} f(a) Σ{c|(n/a)} μ(c)
= Σ{a|n} f(a) δ(n/a,1)
= f(n)。証明終。
2023/11/19(日) 23:51:03.97
自然数nの約数の和をσ(n)と書く。σ(28)=1+2+4+7+14+28 =56。
和の作られるパターン取得をまず。
7の代わりに合成数例えば15を持ってくると
σ(4・15) = (1+2+4) + 3(1+2+4) + 5(1+2+4) + 15(1+2+4) というのは
60の約数の取り方がそれで尽きることから納得される。
結局、2のベキ(便宜上指数を慣用から1ずらす)と奇数lとに分けて
σ(2^(k-1) l) = (2^k-1) σ(l)

☆偶数完全数の構造定理
n = 2^(k-1) (2^k - 1) かつ 2^k - 1は素数 かつ kは素数。
証明)n = 2^(k-1) lが完全数のときσ(n) = 2 n = 2^k l = (2^k-1) l + l。
前段落最後と合わせ
σ(l) = l + l/(2^k-1)

lとσ(l)が整数でσ(l)>lから右辺第2項も正の整数。2^k-1はlの約数。
σ(l)は2項の和形式で、どちらもlの約数という事情が成り立っている。
するとlの約数は他には存在していないということ。lが素数という結論が導かれた。

さらにそうである以上は右辺第2項は1であり l = 2^k-1。

kが合成数とすると k = a b (a,b>1)と因数分解される。
2^(a b) - 1 = (2^a - 1) (2^(a (b-1)) + 2^(a (b-2)) + … + 1)
すると2^k-1は合成数になってしまう。よってkは素数。

以上で構造定理になっている。2ベキの指数が奇数の方の条件も決めていって
そういう形しか取り得ないことが論証されたのである。証明終。
2023/11/26(日) 17:15:12.56
テーマが福島の解決ということで整数論をしているのだけれど、
ややハテナな、この段階では微分積分学の勉強のようなものだと思う。
先週のメビウス反転公式にしろ今週の平方剰余の相互法則にしろ
物理工学的な応用が全く見られないわけだが、
いつまでも見られないものかどうかはまだわからない。

なにしろ離散と連続の相克は量子論の段階から既にあるので
粒子と波動がそれで、背景連続の氷山の上部が粒子で、
その背後の理論は量子情報としてまだ矛盾を含んでいる。

量子論は一つの粒子を波動関数とするのだから連続理論だが
相互作用を入れる時点で、どうしよう?と既に悩ましく
トンネル効果なる連続の理論もインスタントンという仮想粒子が説明し
くりこみなる理論の変形もリノマロンという理論を変形させる場の演算子が説明する。
それは素粒子を離れた統計物理学では実体でもある。
かように惜しいところまで行っているようでありながら構成はまだ解決していない。
 
 
整数論も背景連続の氷山の上部と捉えられる。
整数論は量子論を上回る理論的豊穣さがあるのであり、突き詰めていけば
量子論の矛盾を解く理論構造を整数論が持っている可能性は大いにある。

量子論についてはグラフの数を数える場面がある。
グラフの数は場合の数であり、場合の数の母関数はモジュラー保型形式が管理している。
すると整数論の最高級の部分が、量子論の計算に必要とされて来そうである。

ゴールドバッハの予想にしろ、素数は密度だけではなく適切な所に
機能を満たすような配置をされ、何かを果たす役目担当も持っている、と言い換えられる。
対称性構築のために打ち消し合う量子論に似、また等号成立する数の場合の数が登場する。

これで量子論の問題を相対化するための整数論、という思想は伝わったはず。
そんなわけで目印知識に対する感覚を養いながらもう少し続けよう。
2023/11/26(日) 22:08:26.53
雑談を減らし目にして伝えることに専念する。
概念のルジャンドル記号などについて少しは知っている方がいい。

pとqを奇素数とする。aをpとは素な整数とする。
これらを2や-1に拡張もして合わせて自然導出する論理があるけど、
中級の知識になれば自然に読めるので元の本体だけ言う。
(p-1)/2というのがある。素数3,5,7,11,13,17の代わりに1,2,3,5,6,8。
これをp'と書く。p'の偶奇(pがmod 4で1か3か)で実質的に場合分けがされて行く。
 
 
ルジャンドル記号 (a/p)は、aがmod pとして平方数ならば1、そうでなければ-1とする。
定理(平方剰余の相互法則)は、(q/p) (p/q) = (-1)^(p' q')
類体論(一般剰余の相互法則)にも拡張される由緒正しい定理で、再来週類体論を再挑戦する。

mod 5では、1=1^2=4^2、2=不可、3=不可、4=2^2=3^2 という平方数構成になっている。

mod 7では、1=1^2=6^2、2=3^2=4^2、3=不可、4=2^2=5^2、5=不可、6=不可 という平方数構成になっている。

mod 11では、1=1^2=10^2、2=不可、3=5^2=6^2、4=2^2=9^2、5=4^2=7^2、6=不可、7=不可、8=不可、9=3^2=8^2、10=不可。

mod 13では、1=1^2=12^2、2=不可、3=4^2=9^2、4=2^2=11^2、5=不可、6=不可

4k+1型素数では中央から折り返し対称。
4k+3型素数では中央から折り返すと性質が反転して対称、という構成が読める。
x^2 = (p-x)^2 (mod p) これはpの倍数差を無視出来ることから展開すれば明らか。
2023/11/26(日) 22:09:06.81
実数xに対し、[x]をx以下の最大の整数とし、[]をガウス記号と呼ぶ。
xが整数なら、[-x] = - [x]
xが非整数なら、[-x] = - [x] - 1
ルジャンドル(q/p)の方は形式表記で、下の[k a/p]は分数のガウス記号の値。
 
 
(1)証明に使う補助関数
m(a) = Σ{k=1,p'} [(k a)/p] = [a/p] + [2a/p] + … + [((p-1)/2)a/p]

平面上でxが0からp/2、yが0からq/2の長方形を考える。
☆対角線 y = x q /p の下部の(整数)格子点の数が m(q)となっている。

証明)各k毎に、x=k縦線を、y = k q/p 点で横切っている。
格子点はそれより下の整数までなので、[k q/p]。証明終。
 
 
長方形内の全格子点の数は (p-1)/2 * (q-1)/2 個 = p' q' 個で、
対角線より下右がm(q)個、対角線より上左がそのpとqを入れ替えた表式の数の個。
これが等しい等式が成立していて、補助関数の導入の動機も分かった。
 
 
(2) 3^3 = 27 = -1 (mod 7)であるがこのように、a^((p-1)/2) = ±1 (mod p)。
☆ (a/p) = a^((p-1)/2)

この定理の証明だけ省略する。4k+1と3に分けて数勘定と合わせて述べていくか
原始根の存在定理を先にして周期としてそうであると言うか。
2023/11/26(日) 23:36:06.21
(3) kをp-1以下の偶数、lをk+l=pとなる奇数とする。
[k a /p] = [a - (l a)/p] = [a] + [- (l a)/p] = a - 1 - [l a /p]
1番目等号は通分すれば明らか。2番目はガウス記号の分解。3番目は負の非整数実数のガウス記号。

話を制限するためにaを奇数とする。aが偶数の場合は補充法則と積公式からすることにする。
このとき右辺のa-1は偶数で、[]の正負もmod 2では入れ替えられる。
[k a /p] = [l a /p] (mod 2)

l=p-k、kは偶数全体なのだから、m(a)定義は1から(p-1)/2の自然数添字和だったのを
2からp-1の偶数添字和に(mod 2で)書き換えられる。
☆ m(a) = Σ{k=2,(p-1) kは偶数} [(k a)/p] (mod 2)
 
 
(4) 集合 {2 a, 4 a, …, (p-1) a} というものを考え、
pで割った余りが奇数となる数の個数を t(a)と定義する。
これは余りを負とする手法も許せば、t(a)個の負の偶数が余っているとも見れる。

また {2 a, 4 a, …, (p-1) a}のうち mod pでの重複は現れない。以上から
(2 a) (4 a) … ((p-1) a) = (-1)^t(a) 2 4 … (p-1) (mod p)

a^((p-1)/2) = (-1)^t(a) (mod p) であり、両辺±1なのでmodを外せ、(2)と合わせ
☆ (a/p) = (-1)^t(a)
2023/11/26(日) 23:37:18.27
(5) [k a /p]は割り算の商と思える。k a = p [k a /p] + r(k)
商に再度pを掛けることでこう書けるだろう。

この式を2からp-1の全ての偶数kの和をとり、mod 2で整理する。
mod pではなくmod 2である。左辺は0、右辺第一項は1 m(a)となるだろう。
0 = m(a) + Σ{k,偶数} r(k) (mod 2)

前の(4)で、k aのpで割る余りつまりr(k)が奇数のもの、そのようなk全部の数をt(a)とした。
mod 2ではこの奇数性しか利かず、0 = m(a) + t(a) (mod 2)。
ここまでで、☆ (a/p) = (-1)^m(a)が示された。
 
 
(6) (1)と合わせる。aを奇数にしたのをさらに制限して素数qとし、合成は積公式に頼ることにする。
(q/p) = (-1)^m(q)、一方対角線の上左部は似たような関数で (p/q) = (-1)^m'(p) のようなのを出すだろう。
(q/p) (p/q) = (-1)^{m(q)+m'(p)} = (-1)^(p' q')

以上、実際に証明されたがどうだったろうか。もちろん参考書からである。
m(a)を最初は(p-1)/2までの自然数kでの和、次にp-1までの偶数kでの和と書き換え
長方形の半分のと、偶数余りとして見て負側に行くのをいささか無理やり関係づけられた。
(4)の最後の3行が中心で、ここにフェルマー小定理の証明と似た結果導出手法。
2023/12/03(日) 17:20:15.00
前回の付け足し。平方剰余の相互法則を3レス(1)-(6)で示した。
このうち(1)(2)(6)は設定で証明本体は(3)-(5)である。

☆ (a/p) = (a^((p-1)/2) mod p) = (-1)^t(a) = (-1)^m(a)

が示した内容である。この数式を確立していく証明構成だと把握してもらいたい。
m(a)は(1)により長方形の半分三角形内の点の数だったので(6)でまとまる。

第1等号は(2)オイラー規準という名の定理でより古い時代からあるので認めたもの。

(3)でm(a)の定義をkを1から(p-1)/2の自然数から、2からp-1の偶数と書き換えてもいい
ことをガウス記号の負の場合を見ることで示した。

第2等号は(4)、a倍した時に余りが奇数(mod pでは負の偶数も同じ)となるものの数t(a)
(p-1)/2個の式を辺々掛けて、共通因子で割ることでmod pで成り立つことを示した。

第3等号は(5)、k a = p [k a /p] + r(k) という商と余りにすることで関係をつける構成から、
この(p-1)/2個の式を辺々足すと、
今はもうkが偶数なのでmod 2では左辺0、右辺第1項m(a)、右辺第2項t(a)、とした。
 
 
☆の第2辺(… mod p)は両隣りとの合同記号がmod pで成立しているが、
両隣りは実際の値が±1なので、ここもそう合わせると等号成立。

(5)だけmod 2なのは、(-1)の肩を変形するから、という状況である。

(4)では余りを偶数化し(奇数の場合はpを引く方法で)、
(5)では余りを0からp-1の範囲の正の自然数にとる。

(5)のΣ{k=1,(p-1)/2, kは偶数} r(k) = t(a) (mod 2)は、
Σ{k=1,(p-1)/2, kは偶数} (if (r(k)が奇数) then 1 else 0) がt(a)の定義で
mod 2では上左辺からこっちに移って来れることから。
2023/12/03(日) 17:58:30.26
中学2-3年水準の内容だと思う。えっ?と思われるかもしれないが
棚にしまっておくよりきちんと人類資産として教えて、
円周角の定理などと同じように使う方がいい。

実際に中学後半なら辿れるものだったろう。
読み飛ばしていた人は言われたことから刺激でも挑発でもなんでもいいから
やる気を喚起して伝説的な定理なので把握してしまうことを勧めます。
 
 
また積公式が、(a/p) (b/p) = (a b/p) であることは
平方になるかどうかという定義から、そうなりそうな感はすぐする。
aが2や-1の場合まで扱えてしまうのは補充法則を入れるとそうなる。

(123/456789) なんてのは、-1因子×(456789/123)として、mod 123で分子を減らして
また引っ繰り返してとして、任意の数を法としての平方性の判定が
すぐアルゴリズム的に出来る。
この意味で、古代のユークリッド互除法、近代の平方剰余相互法則
そんな位置づけになっている。逆に何らかの意味で包含はしているのかな?
 
 
整数論で次に来るアイテムがイデアル類群というもので、そのうち。
来週に少し。類体論と言っていたから非常に不完全だろうが触れる。
12/17-31は10-12月バイオが宿題的に残っていたのでして、1月は場の量子論の基礎から。
2月に統計推測をしようかな。
正規分布e^(-x^2)からxを採ってf(x)の分布を考えると
ポアソン、カイ2乗、t、Fの各分布が現れる。

それぞれの分布への関数形の変形、(仮想粒子もで)分子動力学的力学性、
手続きfをもっと複雑や再帰にするときどう考察していけばいいか、
伊藤確率や微分方程式への用い方と解釈、
歪度や入射粒子を受けて分布変形してからの動き(動力学と重複)、
実験解析でこういうことに得手になっているといいと思う。
2023/12/03(日) 21:55:21.93
補充法則を示す。
以下2式mod pを付けた方が途中段階ではいいが結果は両辺とも±1なので外してある。
(2/p) = (-1)^((p^2-1)/8)
(-1/p) = (-1)^((p-1)/2)
-1の方はオイラーの規準にa=-1≡p-1を入れたもの。
p-1は普通の数なのでこれ以上言うことはなく帰結されている。
但しa^bのaの方に入って右辺の符号的な式を作り出す様子は少し興味深い。

2の方は指数の肩が(-1)^(1/2)になってしまうからその形ではない。
こちらは積法則を適当にいじっていれば求まるのである。
aを奇数に取り最後にa=1とするプランで進める。
以下で/はルジャンドル記号にも分数にも使う。別の記号を作ってもいいが
このくらいは文脈を理解してどうぞ。
1つ前から前への4レス分の証明覚えるぐらいに理解した人に向けて、さっと書く。
 
 
明らかに(1/p) = (4/p) = 1
2 a ≡ 2 a + 2 p = 4 ((a+p)/2)

(2/p) (a/p) = (4/p) (((a+p)/2) /p) = (-1)^m((a+p)/2)

m(b) = Σ{k=2,p-1, kは偶数} [k b /p] なのだったが
m((a+p)/2) = Σ{k=1,(p-1)/2} [k (a+p) /p]
ガウス記号の意味を取ると、[k (a+p) /p] = [k a /p] + k
m((a+p)/2) = m(a) + Σ{k=1,(p-1)/2} k = m(a) + (p-1)/2 * (p+1)/2 * 1/2

結局 (2/p) (a/p) = (-1)^(m(a) + (p^2-1)/8)
a=1とするとm(a) = Σ{k=1,(p-1)/2} [k/p] = 0も用い、帰結する。
2023/12/03(日) 23:51:10.10
原始根の存在証明とオイラーの規準の証明も書くか。
これは中学生レベルではなく大学理系新入生レベル。
ついて来れてトピが整理されていることを望む人向け。

☆ Σ{d|n} φ(d) = n
nを自然数。nの約数dについて、dと互いに素な1以上d以下の自然数の個数φ(d)を足すと、nに戻る。が内容。
以下の証明でいいが0とnについてどちらか(nの方が良い)も入れてgcd(x,n)=n、φ(1)=1のことを扱い完成する。

証明)dに対しd c = nでc(これもnの約数)を導入し、双対的なこのcに取り回しをさせる。
x∈{1,2,…,n-1}とし、gcd(x, n) = c となるxの数を勘定する。
xはcを約数に持つのだから、y c = xとする。gcd(y, d) = 1。
構成から0<y<dであり、gcdが1であることからこのようなyの数はφ(d)。
{1,2,…,n-1}内の数xは、みな何かのcでこのような構成の gcd(x, n) = cに引っかからなければならないから、示された。
 
 
フェルマー小定理は x^(p-1) = 1 (mod p) for all x∈{1,2,…,p-1} だが
p-1乗になるまで1 mod pにはならないようなxを、pに対する原始根と言う。

奇素数pに対して x^((p-1)/2) = yも定義されている。
y^2 = 1 (mod p) から、(y-1)(y+1) = 0 (mod p)
Z/pZは零因子を持たないため y = ±1 (mod p)

原始根が存在しxがそうなら、x^((p-1)/2) = 1 (mod p)であってはならない。よって -1。
一方、{1,2,…,p-1}はxによる巡回群として書かれるはずであり、平方数になり得るのは丁度半分
が、その並び番号が偶数であることからわかる。数として±1が半分ずつと示され他の性質も合っていて
以上でオイラーの規準の証明が終わった。
2023/12/10(日) 17:19:08.42
中等整数論はもう少し後に。
おそらくイデアル類群に、一つの素因子と互いに素なものという条件をつけて
束ねると類体論になっていて、そのイデアル類群が元々が分数性なので
分数性重視で定義領域と周期を定めるとモジュラー性が現われている。
改めて解析と代数から詰めて、無限大次に飛ばすと岩澤理論。

それぞれは元は様々なトピックがあったろうものを、淘汰されて学習者もこれと
言われるように残った理論なので、展開性がすごい、はず。

これでおおよそ話題の全てだと思うんだけど、そういう粗掴みから精度を上げて
きちんと証明を見てみないと。

そういう個人的に粗掴みしただけで、これ、と提示する段階になっていない。
しかし数学ではこういう話題掴みすると、的確ならばもう道半ばという面もあり
定義からほぐして自明的に示される小さな定理も多く。
 
 
イデアル類群自体は大した定義ではなく、普通は整数の倍数の集合なのを
代数的整数の分数の倍数の集合とすると、通常は退化して分数掛け算で一種類として移り合うのが
高級な状況では、二種類にその集合が分かれている、など。

そういうような所の微妙な性質がx^n + y^n + z^n = w^nなどに反映してきて
整数論の問題を解く。
 
 
今日は少し気が早いけど第五次AIの雑談をしてみようと思う。
素案はあってこれから文章にする。
日本の研究者は第三次のときは頑張っていたけど、第四次では大人しくて少し残念だけど
次も多分あるから、ストリームラインの中で物を言えるようにしましょう。

もちろんAIは機械管理になるから原子力発電のことをしている。
2023/12/10(日) 23:47:30.72
類体論の証明に関する勉強をしちゃってた。さっきから先ほどまで。
これで中等高等整数論までほぼ行けるはずなんだよな。
第五次AIはまた今度(残念だったな)。

初等整数論でやることはもうほとんど無いはずで、平方剰余相互法則の他の証明方法ぐらい。
だから中等整数論を大学2年なら分かる程度の書式で紹介したいと思うよ。
ひととおりの全トピ的提示できそう感あるので、もう少し待ってくれ。

中等整数論では多少複雑なデータ構造をガロア理論によって動かす。
平方根による有理数の拡大は古典からあるが、1のベキ根での拡大がモデル的になり
それの性質を古いガロア理論で扱ったような方法を、より洗練させ適用範囲を拡大する。
そこに群のコホモロジー構造というのが使えるようにすると、多くの結果が出せる。
この方法でだいたい整数論の現代前線まで行けるはず。
 
 
確かに数学は目的とずれてはいるが、機械には似ている。
概念という大型機器を作って、個別事項を除去や設置する。
(ものは消す方が簡単で作る方が大変なのは常識で考えれば当り前。ゆえに場の量子論でもその順番)
しばらく勉強していると、実在はしないそういう大型機器が動いているのが、共感覚で見えてくる。

ひどく時間がかかるというなら避ける必要があるが、要領よくやれば現実的な時間で習得できるなら
そのときは選び取ることを選択して、
・機械に類似の概念感を味わい
・それ自体が現象解析に使える
という一石二鳥を求めることが可能となる。

機械についてはミシンや時計の構成をこのスレでもやりたい。
比較して感じ取れることもあるかもしれない。
2023/12/17(日) 17:29:29.78
発生学の話題。放射線生物論に後ほどつなげる。
変な名前が出て来て、細かいことを言って、全貌をつかんでいない人が多いと思う。
漠然と総体的なこと、またつまみ食いなどを今日は言おう。

バイオは個別にしようと思うので、来週もバイオだが完全に違う話題転換。
フェルマー最終は本日何か言っといた方がいいのかもしれないけど、今年は無理で来年末。
来年早々また数論やるから、そういうのを徹底的に準備して問題を囲うように砲を準備してからだな。
化学をしたいんだが、次スレの最初を化学だらけで埋めたかったんだが中々行かないので
関係なくもうすぐする。見通しはこんなとこ。
 
 
発生学とは何を学べばいいのだろう。細かいことに意義を見出し充実性の理解をするのは
何を見ればいいのだろう。究極の目標は、発生学は生物体を化学的に発生させること。

受精卵の中にはこういう物質が入っていて、こういう濃度やらの誘導操作で
腹と背、体節、腸管、皮膚、神経系、腎臓、生殖腺、心臓と循環系、が発生する。
より細かくはこう出来てきて…、と完成したあかつきには、コンピュータの中で
そういう物質と誘導操作により、その生物が出来上がることが証明される。

現在はまだ、物質を部分的に取り出して名前をつけていて、大きな分子については
分子的な機構を計算的に解明も出来ていず、博物学アナログ的段階であり、
物質と機能の関係が多少の操作で解明され、実験で報告される。
 
 
目標を説明すると、強い親しみを持って、知識を吸収したくなった人も
多少は居るのではないか?そう、鉄道のように学べばいい。
駅や路線図のように物質を覚え、細かいことをより分解分析的に詰めていって、
究極は全部解かれる路中の貢献者に、君もなればいい。
2023/12/17(日) 20:34:59.99
品種改良や遺伝子操作を想像しよう。生物系の分野は境界が曖昧なところがあるが
それでもこれらのオペレーションの生産物を観察するときに、発生学という視点が
重要なことは想像が出来る。

遺伝子を種子段階で変えて作物が出来てくる。出来てくる、というだけで葉が増えたとか
丈の高低が変わったとか、幹のどうこうとか、そういう現象形態面しか記録していない面が
あるのではないか。

発生学は種子や受精卵から成体までの全過程を対象的に見つめる分野として
その間に起きる全現象を記録する。卵の中の物質の動きから器官の出来る順序まで責任を持つ。
この視点を入れると育種や遺伝子改良も、より精密になる。
 
 
遺伝子が起こす疾患、ダウンなどのトリソミーが有名である。23染色体のうちで
トリソミー(或る染色体について三倍体になること、細胞分裂でもずっと三倍性が維持される)
で最も生存率がよいのがダウンで、他はもっと発生成長すら危ないものである。

これに関して発生学として見て、全物質の動きを記録し、非変異な普通の人との差をつかめば
治療介入点が見つかる可能性があるのかもしれない。
放射線生物学に関しても、同じ観点で精密化を図りたい。
2023/12/17(日) 22:29:00.11
生物学の基本は遺伝子DNAとRNAである。
その次がエピジェネティクスでは?と俗に言われる。

これはDNAをメチル化=C-Hを=C-CH3に変えることで、遺伝子発現をオフにする。
細胞分化はこのような遺伝子オフで実体的に為されていると俗に言う。
初期化はメチル化をあるべき初期状態に戻すことである。
細胞分裂時には分化が維持されるので、メチル化状況は分裂の娘細胞へと渡される。

しかしならばその一覧表が出来ていればいいものを出来てこないし、
DNA複製時にメチル化のあるなしをどう分子的機械などが読み取って
適切に娘細胞を作っているか、幹細胞の分裂では片方を幹細胞にしてもう一つを通常細胞に
するがその機構、幹細胞性自体の構築のされ方、などあまり進んでいないように思う。

がんの一部はメチル化異常を原因としており、遺伝子の発現状況を不安定にするのだから
やがて全体環境を壊し次の変異を誘発してDNA異常へと進んでいく。いわば発がん物質と
同じような危険状況を作る。これがiPSが解決していない難所である。
 
 
エピジェネティクス(続遺伝子工学)の次が、プロテオノミクス(タンパク質工学)や
グリコノミクス(糖鎖工学)であると、これも俗に言われる。
DNAからコドンを通して作られるのはタンパク質であり、これの動向は最重要である。
タンパク質自体も修飾され、メチル化ではない様々な何々化がある。

糖鎖は、各種の分子に糖、単糖や二糖がつき、しかもつながったり分岐したりすることで
これも初めは分子が汚れて行っているような現象だったのかもしれないが、利用されて
いるのではないか、とだからその言語を解明して、あわよくば人為利用しようという試みが進む。

しかしエピジェネティクスは細胞分化の実装を作るから二番手でよいが、
三番手は発生学だと私は思う。もちろん直上の二つもそれぞれ大切だが、それを超えて
発生学思考が欠けているものを与える。
というのは組織を作れるからである。細胞を二番で作って、組織を三番で作る。それでいい。
2023/12/17(日) 23:28:29.87
脳研究をどうするか考えよう。今あるのは、刺激の反応を脳波で見る。
小生物の全マップを作る。細胞再生をしてみる。がよく言われる。
しかし脳の研究は発生を基本にするのが一番ではないだろうか。
神経系の章にもちろんあるしいったん前肢にも溜まりながら構築されていくとある。

脳を電子回路として、そうなぞらえて、そんなに悪くはないだろう。
ここでは電子回路でいうところの基板基体だけでなく回路の方も発生のときに構築されていく。
神経細胞自体がつながりやすいので発生の最初の後も学習や成長でさらに生成は進む。
が、初期回路が作られるところまででも相当のことがわかる。
ところがこのテーマで一本通った文献や本が、医療でも生物でも見当たらない。

方法論として発生だ、という視点が浸透していないためだと思う。
一方で言われれば、その方法で結構な情報まで取れそうという感触は伝達されるだろう。
方法論として発生なのである。
 
 
両生類は手を再生することが出来る。再生の本質は増殖した細胞が再分化すること。 
もうこれで形成外科の可能性を感じ取れるだろう。事故でも病気でも戦争でも。
再生は発生と類似のことが行われて、より高級な動物にはそれがなぜかない生化学因子の
誘導的プロセスである。分子機構を自由自在に活用するほど把握すれば、
必要とする人に、特殊環境を作って再生を起こすことはおそらく可能だろう。
なぜならその人は、発生のときと成長のときにそれをやったからである。

成長のときはそのまま分子が付着するのでは赤ん坊が大人にはなれないことは明らかで
発生に類似の複雑なことが行われる。この分野の分子機構は大半が未解明である。
発達に問題を抱える人あるいは遊びでもいいんだが、発生学で大人の再成長も実現する。
人間と一般生物どちらにも技術として持つと使い場所はあるだろう。
商業的にも使え廃炉費になりまた、固定観念を揺らがせる所もあるだろう。
2023/12/17(日) 23:31:54.84
鳥は羽を育てる。遺伝子の移植キメラで哺乳動物にそれを持ってくることは入れるだけなら、
することがわかっているならば簡単である。とは言うものの何が何に対応するかなど抽象的に
書かれすぎているのがDNAという代物である。何を入れればいいのかがまだまるでわからない。

トピックは二点で、育種一般の話、一般にDNA改変と成体との間は間が開き過ぎている。
因果関係をなかなか読み取れない。ところが、発生として細胞分裂から原基が出来てというように
見ていくと最初の萌芽がどうなるかということで比較的早期に10日程度で物事が判定できる。
育種として発生ですると因果関係がずっと近く読めて時間も短く効率がいい。
この方法で必要なDNAを当てていける解答に到達出来る可能性がある。

またDNAがわかっても発生して成体には育てられない。ところがここでも、
なんとかしてしまう手段を与えてしまう。
羽を持ってきてその機能を果たしながら、誕生させて個体にしていく方法がわかるのである。
それ以上はいいだろう。別生物の組織を導入し調整していく方法となる。
 
 
再生臓器の話題がある。欠けているものがまた同じである。細胞までは分化させられる。
どう組織ものを作るのか。発生学の丁寧な仕上がりがそのヒントを教える。
少なくとも何をすればいいのかわからなかったのが、これだ、が聞いてわかったのでは。
 
 
学問的な話。モデル生物というのがある。線虫、両生類、マウスと鶏が多い。
注目すべきは発生時間で、線虫は1日弱で誕生する、両生類は3日、マウスと鶏は20日である。
哺乳類と鳥類は誕生までに無駄に時間を使う。似ていながら両生類は速い。
両生類は小魚のような外見で誕生する。それが成長しておたまじゃくしになるような。
これを参考にすると人の誕生を10ヶ月からぐっと圧縮して何かにできる可能性がある。

また細かい分子言語の話は改めてとしよう。
2023/12/24(日) 17:20:35.95
薬理学各論をする。各論と言うほどにまでなるか。足りない知識で思いつきのままに書く。
抜本的に新しい薬を作って、放射性疾患に役立てようという狙いである。
2-3ヶ月後にもっと進めるので、進歩を重視し、今回はそこそこに。
特に臓器ごとの諸相は次回にこそは押さえたいんである。

薬理学の各論を情報工学的に扱ってみたいので、もうちょっと待ってね。
狙いは意味論との組み合わせなんだが、そうゆうのはともかくとして普通の話をするとして、
馴染みの無い人に馴染ませる話がいいと思う。
通常、作業員はここまで手が回ってこないから、ほんの軽く伝えるものの見方も
バイオ領域における拠点になり、知識や考察の拠点になる可能性があると思って。
 
 
教科書を見ると、特に初学者にはやはりなかなか難しいのではないか。
そこで、数次にわたり噛み砕かれる諸相視点を提供することで、読めるようにする。

まず受容体の話。
アドレナリン・・・αとβ
コリン・・・MとN
ドパミン・・・D
ヒスタミン・・・H
セロトニン・・・5-HT

専門書は、どこそこに作用するということがいっぱい書かれている。
上のこれだけ覚えておくと(覚えなくても納得感を持っておくと)、作用点の記述の不明が無くなる。
αとβ、MとNは交感神経と副交感神経で興奮と弛緩が逆。
αとβは作用が逆、MとNは作用が逆。
アドレナリンとコリンも働きが逆。
こういう意味で、基本には何だか白と黒の2つしかない。
2023/12/24(日) 22:28:00.52
αβMNDH5-HTにはサブタイプがある。1などの番号がつく。
5-HTは実は物質名でセロトニン類似だが、そっちの方を名称化している。
そのさらに下位分類としてα1α、α1βなどのギリシャ文字をつける。
他の受容体はオピオイド受容体、GABA受容体などの物質名が使われるので、
そのまま読めて、これでおおよそ神経指令がわかる。

脳内も神経も同じような物質があり、これらが使われている。
コリンとアセチルコリンAChというのがあるが、ADPとATPのようなもので
神経細胞終端で同一分子が変化して循環している。神経細胞終端から出るときにAChになり
次の細胞に伝え終わると、アセチルコリンエステラーゼAChEの作用で形を戻しつつ
元の神経細胞終端に(再)吸収される。
 
 
神経の細胞に限らず、一般の細胞からヒスタミンなどが出ることは知っているだろう。
またホルモンはもっと多種類の細胞から出、これにも名称の受容体がある。
粘液なども受容体は無いが、量で仕事をする型の物質だが、発する方では似てる。

ではこの化学物質(アドレナリン、コリン、ドパミン、ヒスタミン、セロトニン、
そして様々な諸々)に対し、拮抗薬(受容体を先に塞ぐ)、遮断薬(発する機構を妨害)、
遊離抑制薬(製造はしても結合離脱させない)が考案される。
 
 
多くの実験でなるべく特異(目的とする所にだけ著効)するように
分子構造の工夫をし、体の何百種類の反応箇所のスペクトルデータを作り、
できるだけそれら全部について反応図(副作用が起きる箇所も含めて)を描いて
すぐできる改善が見えなくなった時点で、一つの製品状態。
その時点でのベストとして、薬の候補として世に推薦され始める。

こうしてみると薬には大分類があって、人体の化学を操作するのか、微生物の妨害を狙うのか、
また吸水などを直接したり、ホルモン代替のステロイド、ほとんど毒物で差異で目的の抗がん
などと分かれることがわかる。この視点で薬学を見ると面白いかもしれない。
2023/12/24(日) 22:29:31.24
ムスカリン様とニコチン様というもの。MとNはこれである。
反対というのは間違いか。コリン受容体の二大分類というべき。

作動の原則はほとんど全部同じで、そうすると全身に一斉に作用してしまい
正より負作用の方が破滅的なことが多いから、ひどいことになろう。
だから作用点の特異化が絶対必要で、逆のときは薬剤性何々というひどい状況を産む。

特異化は微生物もしていて、感染場所が比較的定まっている微生物が多い。
本来人体に何の目印も無いのだから、微生物感染は常に破滅的であるのが元々だと思う。
肺炎ウイルスは一応は肺だけなのは、それまでの我々自身の相当な耐性の蓄積によってそこだけが
弱点として我々に残っている状態という反映である。
目印は無いのだから、血管やその他の場所でも病態をもたらすが、その方が自然ではあると言える。

この工夫は分子によって差異を作ることでする。
そういう差異で争う世界である。いい加減なものは全部全身的で水準に乗らない。
 
 
さて作動は筋収縮と気管支拡張が一緒になっているものと、その逆のものという感じである。
これは幸運なことである。逆のコンビの場合、副作用が頭を悩ませることになったろう。
神経や細胞膜受容体で細かなスペクトル差は薬物分子ごとにもっと作れてα1とα2の使い分け等と呼ぶが
大きなところはこれでわかった。救急のときにすることは皆さんもわかる。

筋収縮と興奮は同義であり循環系救急ではこれをする。
呼吸系救急では気管支拡張をする。
しかし筋収縮と血管拡張を同時にしたくもある。循環系救急では絶対。だんだん細かくなってくる。

次なる物質として一酸化窒素が出て来る。植物ホルモンエチレンなみの動物ホルモンと言える。
ムスカリン、ニコチン、硝酸、ニトログリセリン、どれも一酸化窒素NOを生成する。
ムスカリンは血管壁への刺激から放出させ、他は直接。起源はどれでもよく、このNOが血管拡張を実行する。
よって絶対的にそこに帰結する薬が投与される。
2023/12/31(日) 17:15:23.86
企画物をする。1600頁の生化学辞典を読破しよう。
所感を書いてみれば、読者も他人のそれを参考にし役に立つこともあるのではないか。
実はおとといから読んでいて、まだ300頁しか読めてない。
あと1300頁で、急がずに1ヶ月をさくつもりでは居る。

同じ出版社の分子細胞生物学辞典(薄い方)は数年前に読んでいて、
今回、厚い方の本に取り組む次第である。
総合的に原子力技術の基盤を築ける可能性もあるかと思って。

辞典というのは専門書5冊分程度である。
こういうのを読むことでマジック的に知識がつくと思う人が居るかとすると
そうではない。所感が始まっている。
そうではなく、読んでもそれなりにしか学習が進んだ気がしない。
ともあれ、それでもいいし、有るものは役立つことがあれば、という程度の期待度で挑む。
 
 
一般に肉体労働もそうであるが、取り組んで1日目は相当な疲れを感じる。
具体的には辞書ものなら40頁で目がしょぼしょぼしてくる。
2日目は、疲労が全然回復せず、これは無理なんでは、少なくとも自分には、と感じて来る。
しかし3日目になると、なんか結構適応して、慢性ストレスは抱えて横に置きながらも
進捗を確保するペースがつかめて来る。これで仕事モードになる。

こんな感じで開始できる。ペースは辞書ものでも1頁1分がスタンダードである。
文庫本でも1頁1分、というのとの速度性で、辞書ではそう。
というのは文脈を知る必要がなく、想像力を働かせないでいいから、きちんと
読み落とさなければ、検索して文章を探しているような法曹のような
見落としはなく、単語は把握して、抽象性がついていけないような学力不足があるわけではない
という状態において、こんな感じになる。
2023/12/31(日) 17:18:15.45
この本に関しては、1分よりは多く1分半未満で、100頁が2時間ちょっとという適応性になった。
決まりきっているわけではないが1日100頁でいいと思う。変に疲れないし、
逆に2500頁の本を取り組むとき、1回50頁だと、空白の日もあるし、2ヶ月も先に読み終わること
になる。これではちょっと想像がつかない未来であるが、1ヶ月先なら、1ステップ未来で
1ヶ月先には終わっているな、もうちょっと進捗の速度性に不満があるが、それ以上は言うまい
との決定性で決められる。歯科医学大事典を読もうと思っているんですよ。2500頁もある。

数学系のでは1頁3分、読み流しではなく抽象性をわずかにでも働かせて、食いつかないと
そして、建築を、扉から解体して部品を手渡されて、自分の方で建築する、ということにおいて
その作業を全くしないと、得る物が無くなってしまう。わずかにでも働かせておけば
不満はあるけれど及第点にしておこう、ということに片付けれる。

国語辞典、英和辞典、古語辞典ではどうかな。無理をしないで、自分がやっている内容に
わくわくできる程度の体調合わせをして、連続しないで、4-5月ぐらいに国語取り組んで
みようかな、と思っております。AIで古語に翻訳してほしいのもあるから上代や平安の中古語にも興味。
 
 
目が疲れるのでは、と指摘して、怖れさえする人もいる。それはそう。
その体感は前レスの後半の通り。携帯端末を見ていたり、ゲームに集中したり
プログラミングを業務としていたり、世の中酷使する人は多いし、
一時代前までは翻訳業は、欧和でも欧州語同士でも、紙の小さい字の辞書で大変な時間と労力を使って
文化を受け渡し合って来ていた。学生も英和辞書を究極なまでの回数引いていた。

その意味で仕方ないし、安楽に読める機械電子機器を誰かが開発してくれればいいが、
また眼科技術のこれからの進歩にも大いに期待し、
そんな体をもったいぶるより受け入れる決断でいいと思う。
まねして悪くしてしまった人には、研究してフォローもしよう。
目薬は役立たないと思う。高価なのは経験していないが普通の薬局のはかえって3日ほど
目がこわばるだけで、健康にも視力にも有用になっていないと思う。これもマーケットと思って研究。
2024/01/07(日) 17:19:11.84
類体・モジュラー・岩澤をおそらく五回シリーズで開始。
このシリーズで証明まで出来ると思っている。
あらっぽく大胆に書いて翌週に訂正を入れる型で。

お話ではなく中に入って問題を解決する。
この辺の知識をみんなが標準的知識として扱えるようになるように展開する。
詳しくは以降になるが、理論の二階建ての二階にあるような性質群であり
或る意味ではそれだけのもので、奥義にしておくのはもったいない。

個人的には上の3つの語周辺の分野について、知らない語も知らない概念も一つも無く
命題や定理は言っていることだけは全部理解している。が、証明がほとんど
読み飛ばされていて、いざ取り組むとすぐに引っ掛かって進まなくなることは
容易に自己分析的に予見されている。
だからそういうのに取り組む私個人の機会。

昨年に代数的なことを多くやったし、するともう準備的にすることが何もない。
逃げ回っていた証明つかみしか、もうすることが無いんです。
だからそれをして、きちんとした形でここで提供して、読んでくれている人への
理解とっかかりの共有物にしよう。うまく行けば、数学の別の分野を同様にしようと。
 
 
先週からの間に新たなる災害が起きて、このスレの扱う範囲のことなのだけれど
もちろんここで扱おうという範囲に入っているが、ここでの分析は数ヶ月後にして、
今は他のことをしておく。実時間対応は原則的にはお任せして、数ヶ月内に話題としてカバーで。

メカトロニクス論→建築論→プラント論、の完全系列ものちほどそのときするので
抽象論の方にもお付き合いを。
プラント論では破損の工業修繕、その各論なども扱うからね。

石川県のあのでっぱりの地形的意味はあまり分析されなかったよな。
伊豆半島、中央構造線、阿蘇・桜島・姶良などはよく言われているが。
2024/01/07(日) 23:05:01.21
有理(通常の)整数Zを代数的整数に拡張するとき、
有理整数では見えていなかったような、構造の可能性が現われて来る。
いわば有理整数ではその構造は縮退していたのだが、代数的整数においてほぐれて来る。

そのように広げた世界の現象を一通り整理するものが代数的整数論であり
前レスの3つの言葉もその分野の標語であり、フェルマー最終もラマヌジャンの数学も
この分野である。解析的整数論とは手法を限ってζ関数などを目的物とすることを指し
代数的整数論はそれを厳密ではないが含み、総合して数論と言われる。

代数的整数自体の定義は、有理整数を係数として最高次の係数が1の多項式の根。
この多項式を1次式に限定すると有理整数で、2次式だと2次体の整数と言われる。
1のn乗根に対し、nと互いに素な(nの原始根)、例えばn=8なら1,3,5,7こういうものだけの
(x - 1^(a/n))の積、これを円分多項式と言い関係する代数的整数を円分体の整数と言う。
 
 
この分野は主にガロア理論を道具として使って整理される。
なぜならば、多項式の根を入れて有理数を拡張するのであり、それは体の拡大で
その基本的な理論こそがガロア理論だからである。ガロア理論さまさま、な程の有用。

さて類体の問題意識を述べる。類体なる特別なものが存在するだろうと着目したのはヒルベルトで
いわばヒルベルト予想の、高木-アルティン定理と言える。2,3回を類体に充てる。
それは5 = (2+i)(2-i) とZからZ[i]への拡大の時に分解されるように、素数の分解する現象。

一応話しが展開する世界のイメージは湧くだろうが、それに対し、これでもかと言うほどの
新手法が導入され、理論の完成まで誘導される。一方、次のように箇条書きにされると
解きたい問題が存在していなくても、手法同士の干渉関係を調べて書き出すことで、
問題を待ち構えるような理論体系ができることも、感じられると思う。
干渉関係記述という問題意識が、理論を勝手に発展させるということも。
2024/01/07(日) 23:08:00.63
@ZとZ[i]は、QとQ(i)という体の整数環と言われる。ここに体と整数環の間の理論が入る。

A素数の分解が一意的で無くなるので、初等的な部分ではほぼ同じだが素イデアルという
概念に書き換える。その上で素イデアルが分解する現象として定式化する。
イデアルは集合なのでこの形になった途端、準素分解・中山補題・中国剰余が現われる。

B体の整数環だが、QとQ()に限定せず、Kとその拡大のLとし、相対代数拡大という話にする。

C距離性の入れ方を全て把握し、その全体を幾何学と見て(これをリーマン面という)
有限付値・無限付値、その直積という構成にする。Zのリーマン面は素数と∞という点だけの抽象空間である。

D何かの整数環とその距離による完備化は、スキームと形式スキームという2つの抽象図形間の
関係になり、その理論を用意しておく。

EDとは別の位相で開集合を定め、位相連続写像として既成の成果を利用する所がある。
またフィルターを設定し、フィルター付き代数の抽象論を用いる。

F多引数の群から数への準同型写像から自動的に群コホモロジーという概念を定められ
ガロア群のコホモロジーという使い方をする。理論の最終もこれで記述される。
 
 
ヒルベルトが見たのは、代数的拡大、体の整数環、それと素数素イデアルの分解現象
その干渉関係、即ち素イデアルが分解し切っているような最小の何かの体が存在する
なぜなら素数素イデアルは現象として体とは独立しているような不可思議さがあり、物を定立する力がある
この漠然としたイメージを要件整理して予想にまでまとめ、まとめる過程でもその推測は壊れず
出され、高木が解いて体を定め、アルティンが相互法則が導ける形の記法を見つけた。

これを上の@-F、また@-Fそれぞれを構築するための概念、これを地道な王道かのように干渉関係を
厳密に定め切って、集合の集合という世界でその成果を利用し、結果が帰結する。
だから証明が長いのである。しかし道しるべがあると或る意味では機械的作業でもある。
2024/01/14(日) 17:14:11.68
震災対応ロボット部隊を作りたい。
火事が起きていても入っていって、崩落している二階三階を持ち上げ救出する。
そんなロボット。きっと可能。数学の次の次くらいに狙う。
バックヤードで勉強用資料集め中。
結構、他人が見つけていないものを見つけている自覚あるから
ロボットも新規な結果出せるかもしれん。
今年中に一回はその狙い目シリーズをしよう。

AIパソコンにアクチュエータが付いているだけだから
パソコンと自動車の中間ぐらいの値段になると思うし、
自動車を沢山買っているような所では十分に購入できるだろう。
材料費も人型的なロボットでは自動車の1/20の質量体でいい。
もし強度が足りないというのならそれは進歩不足。生物体の頑強を真似る。

崩落する木造に対し、透過するような温度センサがあればいいと思う。
現代科学では様々なものが透視できるようになっているが
木造、場合によっては土砂や瓦礫、海水の向こうの動物体をつかめるだろうか。
赤外線に限定せず、化学センサ、耳をすませて指向的に聞く音。

もちろんそれを地震後に直ぐに動かせば、
閉じ込められている人達の全体像が迅速につかめ地上の不明者が僅少になるような。

生物体に音でセンサする研究をしてみる。
音紋のようなものが見つかり、他の音全てを雑音と見なして打ち消すと
存在性が浮かびあがるような。
また、発信する方はレーダーと言うから、超音波エコー装置のような
発信型の音レーダー。
がれきに接触させて発信させる必要がありそうだが、そうしなくてもいいのかもしれない。

音センサはまた一回地震を受けた木造や鉄筋の弱箇所を探り当てる。
地震波で地球内部の何々面を見るが、似て、構造の状況を読み取るデータ性を示して
その後の扱いの判断に。経年劣化や他の災害(戦争なども)での建造物に対しても同じ。
2024/01/14(日) 18:36:01.02
多くの人が気づいただろうし新聞にもあったろうが、
能登半島と佐渡ヶ島は形もよく似て地形が同じだった。
これが隠岐と対馬にも延長され、秋田の男鹿か山形の月山かにどっちか?

日本海の海中には、本州と並走する大地のラインがあるのだろう。
青森函館周辺の半島の構造性とか、九州の西海などはそんなラインではなく
別の構造の理由を見つけるべきだが、ここにも理由(演繹的に導かせるもの)があると思う。

本州-九州福岡弧
知多-紀伊-四国-阿蘇弧
佐渡-能登-隠岐-対馬弧
という3つのラインが並行していると言える。
北方のほとんど海に隠れるラインは気づかれていなかった。

また、能登-(糸魚川-アルプス-静岡)の、南東に向かう構造線。
能登-福井三国-比良-金剛-和歌山の、南南西に向かう山脈。
この三角形が北方ラインにぶつかって押し上げる力をもたらす一つの特別な場所。

この意味のそこから出る山脈や構造線は佐渡や隠岐には無いので
能登は特異性が強い地形。やはり陸が形を持っている所は意味があったのである。

世界の中でこのような幾何学的交点が何十もあるだろうから、地勢を調べて
地震学や地学などの今後のためにも比較してみるとよいだろう。
 
 
列島には海底から噴き上げる出土物で構成される側面と
プレートテクトニクスのしわの側面とがあり、要素のあんばいを定める研究があるだろう。
因子としての鉱物の成分や、大地の歴史、実験室や計算機の模擬モデルからの結論と。

しわと見る時、それは交点を持ち得るから、解釈モデルと実際の地勢とで一つの妥当比較の考察が出来る。
その結論は冥王星や内惑星などや、他の平板物の構造変形解析に使えるだろう。
日本アルプスもそうかもしれず、沿海に限らず大陸の中にサンプルを探しに行っても面白いかと思う。
2024/01/14(日) 19:15:17.33
一つの商品案としての魚貝版の満漢全席が言われていて、これ面白そうだから
現実面で検討してもらいたいと個人的に思う。ということでそれを書いてみる。

満漢全席とは支那国において、満州人王朝が漢人料理と合わせ、最高峰の料理として
皇帝やその周辺など、または民間でもだが、構築した料理である。
百以上もの料理が出て来て、玉子系が多かったり、きのこ系が多かったり、がちょう
などを食べたりする面もあるし、熊の手など食べて権勢を呑むような意味も持たせている。

こういう伝統的な中華料理は日本の人の口には合わないし、熊の手などどうでもいい
ニュアンスを持つような食材は除き、
純粋に食彩を(安価に)楽しむものとして我が国らしくする。
我が国では魚貝が主要なおかずだった。
五穀と米と魚貝と山菜、それと豆腐などの豆から作った製品群で暮らしていたのである。
 
 
サケ、タラ、サンマ、イワシ、マグロ、タイ、カレイ、ブリ、カツオ、アジ
これで10個、
ニシン、サバ、ウナギ、アナゴ、クジラ
この位は日本人なら、一きれ口に入れれば判定できる。

刺身、煮付け、焼き魚、味噌漬け、燻製、乾物、揚げ、あえ
食材との掛け算で料理が作れる。
貝にもまた何種類もあり、それと普通のきのこや野菜の料理。
百種二百種の料理セットは作る気になれば簡単である。

言葉では伝わらないが、視覚的には非常に華やかになることは間違いがなく、人を呼べる。
能登や福島という沿海の土地で作ればいいというちまたの案なのである。
とはいうものの福島は外れた方がいいかもな。イメージ的に。それはそれで必要なときに
またはチャンスが来たときに儲ければいいのだと思う。福島県も震災を抜けば非常に豊かな土地柄なんだけどねえ。

食材が豊かになった時代に、もう一度こういうものを作って、そこそこの値段で提供して
みることには意味もあるのではないか。みんなもちょっと記念のときに食べに行ってみる気するだろ?
2024/01/21(日) 17:23:07.84
今日は高木類体論。ここのところずっと裏で挑んでいるが
どうにもつかめないところがまだまだまだあるが、
この感触はガロアやルベーグの勉強途中でも感じるような種類のもので
本当はもう出来ているのかもしれないようなところのもので、まあ適当に。

来週は分子生物。2月バイオは外科学、3月は食物論。
来週バイオに外すことで数学の勉強期間を取ろう。
今度のシリーズで証明まできっちり、ごまかしも残さずに提示できるはずなので
話題を外しながらも、その目標を見据える。

ゼータ関数も複数種類出て来るし、
この定理とこの定理が、代数幾何のこの定理に抽象されてまとまる、なんて話題もあるし、
(類数の有限性とディリクレ単数定理が、チョウ群の射のコンパクト性)
確かにガロア理論を自由自在に楽しんで使う段階の人の理論ではある。

まあわかるように解説します。勉強報告じゃ意味無いからね。大勢に理解させる。
 
 
と言いつつも、マスマティカルパールとでも言うべきような、
一言気づきで前提化していく内容を、多く明言していくのが早いような気もする。
これは全くの無知の人には通じないが、少しでも悩んだことのある人なら
断片的にだけあった知識がつながり、体系的につかみとれていく方法論と言える。
よってそのスタイル。

話は変わるが、能登地震などで避難所は過ごしにくさはあるだろう。
商品としてテントは売っていてそれも便利だと思う。
ここでの案は、カプセルホテルみたいなプレハブを商品化して置けないかというもの。
人目の無いところで落ち着けるだけでも、だいぶ休息度が違うはず。
幅は狭くて天井は立てる高さの方がいいと思う。個人的にも商品設計に取り組む。

ウイルスなどについて、生物的方法は遅い場合があったり、対応が利かない場合がある。
化学的方法を用意するのがいい気がする。あえて生物ではなく純粋化学だと薬作りの人に。
2024/01/21(日) 23:08:00.75
完備化に関する解説。
単数群の説明。
テンソル積。
群のコホモロジー。
A/B→C/D。
副有限群(整数環の射影完備化)。

を書き出してみようと思う。
数学の説明を受けるときはわかるならば、騙されていてもいいと思ってついていくのがいいです。
学者の最初の証明はクオリアの有る手法で行うものの、
やがて連立方程式の行列式でつるかめ算の解を出すような、さらに線形空間の次元の退化など
そんな方法で書き下されて、まとまっていきます。

我々が学ぶ段階になると、トンネルの中で目印があるからそれについて行くと到達しているような
そんな状態になります。わけわからん、なんで証明されてんの?的に。
 
 
類体論の証明もそのように既に整理されている。
まず最初にさまざまな手法の完備化、完備化の全体を求める。
完備化=幾何学的な一点、という視点で位相や抽象図形とも言える構造に進んでいくと
代数幾何学になるが、そこまでは不要であり、群のコホモロジーという程度の範囲で証明は成る。
もちろんさらに進むときは、この視点から幾何学的図形をべつの所で作った理論で解析する方向になる。

単数群、テンソル積、A/B→C/Dは、代数的整数論・抽象代数学。
この辺は学んで扱えるようになり扱っていると、充足感を感じられます。
適度な拘束感が心地よいと。数学にはまる人の感じる快楽のポイントがこの近辺にあることは
知られています。

そして群のコホモロジー。これは証明人の創意工夫が標準化されているもので
最初の人は色んなこと考えたのに、結局はこれだった、と一本通っている理論です。
2024/01/21(日) 23:12:06.38
話題落ちしているのもあるけれど15個とか一気に説明すると読めなくなるから
冒頭に挙げたのまで。結局
@抽象代数学、A完備化、B群のコホモロジー、にトピは大分される。
今後出るトピもこの3分類のどれかに入る。

そして視界の無い所を案内のままについていくと解かれている、という構成なのも確か。
抽象代数学でイデアルぐらいは知っていると思うけれど(それを知っているぐらいが想定予備知識)
イデアルの集合の商、さらに特定のイデアルmに対して「mod mで1」または「mと互いに素」
という制約で狭めたイデアル集合およびその商を用い、
上の3大トピ内の技法を用い、過不足なき準備として証明結論まで至る。

本当は、素イデアル分解の一意性、格子の存在証明、ゼータ関数からのイデアルの密度定理、も要る。
体の拡大のノルム写像と不変部分写像、写像の拡張や商への誘導操作、も。
これらもやる。そこそこ素養のある人に開眼させるために。
ともあれ、一つ一つ。
 
 
証明は、群のコホモロジー(すぐ後に詳述)が或る性質(0次と1次についての形)
を満たす時に、コホモロジー完全系列からしかる性質が出る。
2次の部分がその性質になっている。3次の部分は形式的に計算するとねじれが書いてある。

定理自体は、Gal(L/K) = CK / (N(L/K) CL) というアルティンの相互定理。
左辺はガロア群(Kの元を不動にするような、Lの体自己同型写像のなす群)

CKは、Kの素因子に対するヒストグラムを作ったもの。イデ「ー」ル類群という名。
素因子とは、完備化の入れ方の手法の全体であり、
素イデアルおよび、通常の実数化、通常の複素数化、拡大K/Qの特徴最小多項式f(x)の根1ごとに1つずつ
という、やや拡張したヒストグラム。

CLも同様であり、N(L/K)はノルム写像。これは自身および拡大L/Kのg(x)の全部の根への置換をとったものの和
をとるという方法で Lの元を Kの元に落とす手法。
構成的に作り最後に簡単になるという方法で途中の複雑さが隠されているけれど、類体論の本体は上記です。
2024/01/21(日) 23:14:17.22
定理本体の=部は、群の同型を表していて、同型写像の具体化もある。
それは相互写像、フロベニウス写像、ヒルベルト記号などとも名を持つ。
ガロア理論を或る程度やった人はフロベニウス写像を知っているだろうが
これが基本的にはそれを延長拡張したものとして、相互法則の同型写像の具体を与える。

この相互定理に、特殊化というか具体表現を用いて平方剰余の相互法則は再現され
同時にガウスなどの求めた四乗剰余の相互法則なども出せる。
コホモロジー完全系列から相互定理を求めるところで、K群という視点を読み取ることが出来る。
類体論の拡張は K理論化という方法でも目指される。この視点のことも近日中に。

本日初レスの代数幾何のチョウ群が類数と単数のさらなる抽象化として出て来るという話は
びっくりすると思う。それも解説し、数論を代数幾何に溶かす方法も扱おう。
数体も関数体も代数多様体の特殊な形であり、数を拡張するといつのまにか図形の一般論に変貌しているような視点。
 
 
さて一つ一つ。いつの間にか定理が証明されるのだからこの一つ一つについて来るのがいい。
完備化とは、解析学で有理数から実数を求めた方法。
それは添え字が1番から無限大番まである有理数の数列。
その全体に対して、有効性で無効なものを落とし、2つの数列同士が等しいことの意味も導入する。

小さな正実数を想定している任意のεに対し、或る番号Nがあって、数列のN番より先の数は
任意の2つ同士の距離がε未満になっているような、数列。
この性質を満たす数列をコーシー数列といい、そのとき数列は有効。

2つの数列同士が等しいこともほぼ同じ手法で、
任意のεに対し、或る番号Nがあって、両数列のN番より先の数は
どう取っても任意の2つ同士の距離がε未満になっているような、2つの数列組。

さてこのとき距離なる概念が何種類入るかが問題になる。
距離なる概念はじつは、通常の実数としての差として見るのも基本的手法だが
もっと何種類も入り得て、コーシー数列という構成を出来る。
そのような多くの距離の概念のことを、付値とも素因子とも言う。距離を含めこの分野ではどれも同じに使われる。
2024/01/21(日) 23:16:09.84
有理数の基本的な距離によるコーシー数列と、実数自体は
その数学的構造が同型である。
このことを、有理数を用いて実数が構成的に構築できたといい、コーシー数列を忘れる。
整数2つのペアから有理数を作り、整数2つのペアを忘れるのと同じようなものである。

数学では構造が本義であり、どう構成されているかは興味があるときだけ見ることが多い。
よってこの方法でコーシー数列で実数は定義「できた」のである。

べつの距離ごとに、実数ならぬべつのものに至る。
そして至るものが p進数というものである。
pは自然数の素数であり、2つの有理数の差がpの正の高次べきになっているときに距離が小さいとする。
そのような手法で有理数を並べて作る、べつの距離によるコーシー数列は、正式に作られ使われる。
実数と異なり、その極限構造を直感的に見る直接指示できるような数は、我々の世界には無いので
このp進数はコーシー数列のまま計算されることが多い。

そして距離の入れ方のことを素因子と呼ぶのであった。
f(x)の根を用いた実数差に似た入れ方、複素数化のこと、などは次回に。
また、数からこういうコーシー数列の作る数学構造に、考察の本義対象を移ることを完備化と呼ぶ。
 
 
単数とは 1を割れるような代数的整数である。
有理整数においては1と-1であり、Z[√-n]など拡張した世界では
1を割れる数は、非自明に増えて行く。

これがなぜ重要かというと、有理数 Qの拡大たる数体 Kにおいて
Kの元であって Z係数多項式で最高次が1のものの根になっているもの全体を、代数的整数環 O(K)とおいて
さらにその中で、1を割れるようになっているものを単数群U(K)と置くと、
0→U(K)→…という写像列がしばしば出て来るから。

テンソルという概念はリーマン幾何や連続体力学で出て来るが、
テンソル積はそれとは別ものである。実は同じものなんだけど、次↓
2024/01/21(日) 23:18:31.54
はるかに数学基礎論的に、2つの添え字または集合が
同時に使われるときに、さらに数ではなく環から取った元同士であるときに
どういう構造のものが出現して、それが実用となるのか、というのを丁寧に書いてある。

リーマン幾何や連続体力学のテンソルは、基礎論的には環に対して作った概念を
実数体同士で組めば自由度の単なる直積にまで簡易化してしまうことを用い
添字を並べるだけでいいとしたもの。
さらにSの元とS→R(実数への線形写像、実はS自身も実数、この写像の全体は構造が実数と同型と示される)
という元とを同時に扱い、右下と右上に配置し、共変と反変と呼ぶもの。
 
 
元来形の方のテンソル積は、集合のままの外延構成的定義を持つ。また圏論の普遍積としての内包記述を持つ。
環上の加群のなす圏における圏論的意味での積がテンソル積であるというのは、その手の本を見てもらえばいい。
前者の構成は次のように書かれる。環Rの元を係数に用いる加群MとNについて
(x,y) (x∈M、y∈N)の全体を基底とし、Rの元が係数としてかかったようなのの和全体を考える。和は有限個の和に限定する。
このような加法群に対して、成り立ってほしい式を生成式として集合化していくもの、1(x1+x2,y) + -1(x1,y) + -1(x2,y)
なる形の全部と、1(a x,y) + -a(x,y) なる形の全部、を含み閉じさせるような加法群を部分群として考え
両者の商加法群、これをテンソル積の構成的定義と呼ぶ。加群は係数Rのあるとき、加法群は演算が単に可換のときに使う。
 
 
A/B→C/Dという写像。こういう形の写像が代数的整数論の少し先の方には登場する。
a mod(B) → c mod(D) の全体というような意味になる。
まず、aが cに行く。
次に、Bの任意の元を足して a + bこれも cに行く。
そうではあるのだけれど、値が集合という形に書き換える。
c + d (∀d∈D) という全体のなす集合が、写像の値であると捉えるのである。

なぜなら、イデアルにしろ、さらにその集合であるイデアル類にしろ、コーシー数列の同値類にしろ
集合のままで数学考察の一級メンバーになっている、というような対象が多いからであり
この辺は標準的なものの動かし方である。
BやDの大きさ形自体も数学的には大事で、ぴたりと決まる形で出て来る理論になるのが普通である。
2024/01/28(日) 17:15:29.30
分子生物学の話をしてみる。導入はアルカリ・アルカリ土類の細胞膜チャネル。
後半はチロシンキナーゼ概論。人工的な輸送シグナル。
例えばLDLコレステロールを細胞外に出すような指令を人工的に作ってみる。
このような細胞内過程への生きたままの介入方法を磨くと、もっと悪い病気への
手段も見えて来る。リウマチや皮膚や認知症などに対しても新しい手段が見えるだろう。

1回で教えられるような覚え方はしていないから半端物な話し方の間欠的なやり方。
では早速冒頭ストーリー。
 
 
航空宇宙ではベリリウムBeが多用されている。軽くかつ頑丈という性質を
兼ね備えているためで、それでいてあまり軽くないんだけど、原子半径自体が
少し小さいためで、相対的には一番軽い部類。

Beは人体にサルコイドーシス様の症状を引き起こす。肉芽腫とも言われ、
毒物に対して組織が過形成して中和をしようとしている状態の姿である。
昔の人も発想は同じで、軽さを利用しようとして工業・工場で使われ始めていたが
ベリリウム肺など複数の疾患が作業者に判明してきて挫折した。

同じくリチウムLi、ホウ素B、フッ素Fという第二周期の元素は生物的に使われることが少ない。
もしこれらの元素を生物的に使えるようになると、少なくとも航空宇宙の面ではいいはずである。
もちろんその理由は軽さ、と(素粒子の数としての)物質利用の効率。
例えばカルシウムを考えると、20も核子を使っているし、内殻電子は18もあるし
しかしそれらは陣取っているだけで、大して機能を提供していない。

そのように人体構造を柔軟に考えるとき、NaやKやCaで採用されているような
チャネル構造を他の元素についても作って、遺伝子的に書いて細胞膜に置けばいいじゃないか
という発想に至る。
2024/01/28(日) 18:53:15.85
膜タンパク質が様々な形を取るようでいて数種類の形であること、
チャネルによって細胞の内外が調節されていること、は知っていると思う。
細胞の内側にはカリウムが多く、大ケガなどで多くの特に筋肉の細胞が一気に壊れると
高K血のショック(ショックとは何らかの形で循環に危険が生じている状態)の可能性があり、
カルシウムかグルコースの注射か点滴で応急対処するという。

細胞膜タンパク質には7回貫通、3回貫通、1回貫通などいくつかの定型的な形があり
チャネルもそのようなものの一つである。
Na+チャネル、K+チャネル、Ca2+チャネル、Mg2+チャネル。
これを作動させてエネルギーを消費することで、密度の低い方から高い方へと
本来の拡散とは反対の方へ汲み上げて、ほしい環境を作っている。
 
 
それではこの知識からの拡張や、もっと突き詰めるべきこと。
もしここにBe2+チャネル、Rb+チャネル、Sr2+チャネル、Cs+チャネルを
設計して生物体自体を変えていけるとどうだろうか。

元々、アルカリやアルカリ土類は、有機化合物の分子には入っていないので
チャネルも、その元素を化学的に見分けているのではないのである。
つまり触媒のようなものではない。そうではなく
(化学的とは対照的に)物理的にイオンの大きさや、その他にも関係するかもしれない
性質において選び出せるような、分子の形状をチャネルに用意して、役目を果たす。

よって他の元素イオンへの拡張は、何らかのこつをつかめば簡単であるはずである。
それをホルモン指令を受け取る形にすれば、生体の機能は拡張される。
Beをマグネシウム並みに扱えて、ストロンチウムやセシウムを細胞膜の機能によって
腎臓の方に流し出していって排泄する設計は可能と思われる。
2024/01/28(日) 19:47:38.34
このように分子生物を学ぶときには、教科書とは違う目標を持ってみるといいと思う。
上の内容は極端なので非推奨。もっと普通のとして、チャネルは細胞膜上の装置、
そして膜タンパク質はいくつかの定型のフォーマットの応用形として出来上がる。
応用とは基本形は定型で、つなぎ分子を少し変えることで個性が出る作り方の存在。
それでは、膜上のオブジェクトがその形になることを証明する仕事、があるだろう。
これは重要。細胞を誕生させる発生学。

細胞ごとにこれら及び受容体チャネルがいくつも膜上に作られて、ほぼしっかり
機能を果たしているのだから、どのチャネルや膜タンパク質についても、その形を
取ることが当然と思える水準に形態論の学問を進めておくべきである。
その過程で元素の化学的安全性に関する本質がもしかしたら半分ぐらいはわかるだろう。
チタンは安全でニッケルや鉛は害があるなど、その原因の個別化も進められるべきだから。
 
 
一方で耐性菌や抗がん剤に耐性を獲得した腫瘍細胞は、新しい形のポンプを細胞膜上に
構築していることがある。それにより浸透してきた薬物を排外する。このポンプの多くは
物理的な大雑把だが、時には免疫の鍵のような形同士の適合、さらに化学として一時は
分子結合するようなものまで進んでいることがある。

このようなストレス環境の微生物が起こす進化は、取り得る可能性を収集するのに
非常によい自然提供のデータベースなので、実地に作られている様子を見て分子までわかる
こともよく焦点とされるべき研究対象。

そしてより深くこの知識を持つことで攻防戦のレベルを一段上げて、人間の方は知識が上がり、
向こうは自然の同じパワーのままだから攻略が容易になっていく力関係の推移が見積もれる。
我々はがん罹患の蓋然的な増加に対応しなければいけないのだからこれが原子力。

また分子生物を使うことで薬物でなく生体自律的に放射線に対処。
ホルモンと高分子カスケードでそのオンオフがされる仕組みを考えて搭載。
うまく行けば放射線対処が単なる代謝扱いになろう。
2024/02/04(日) 17:15:09.22
セルバーグゼータ関数をかじってみる。
名前は聞いたことあるだろうが、この関数はそんじょそこらの数学証明の中に
は出て来ない。類体論にもフェルマー最終の証明にすらも登場しない。
数論で登場するのはデデキントゼータ関数とヴェイユ合同ゼータ関数である。

そういう登場性から読むと数論代数幾何におけるさらに先を開く概念の可能性がある。
デデキント(=イデアルノルム)、ヴェイユ合同(=代数多様体のp進化)であるが
リーマン(=ありのまま実数の素数)、セルバーグ(=リーマン多様体の局所直線円環)
セルバーグはひもに近い幾何学的特性が指摘されている。

またオイラー積の各項自体もさらに次元の分だけの級数展開があるというのは
他のゼータ関数には無い特徴とされる。すると場の量子論⊂ひも理論の類似が
リーマン⊂セルバーグの拡張、としてリーマン予想のより高次元の背景を見つけられるとも目される。
 
 
数論幾何という思想がある。卑近な数論の結果もすべて拡大世界の幾何学が
小さな世界に適用された結果として見えていると推定する仮設的思想。
この思想が正しいかはまだ判明していない。しかしちょっとしたアルゴリズムもシナジーも
証明が成立してしまうような事情も、すべて氷山の一角を見ていて、その氷山本体が
拡大幾何学の中にある、と想像することは楽しいことである。

否定されていないのだから、その思想自体が正しい可能性もまだ残されている。
先々週に付加的に触れられた、代数的整数が代数幾何の抽象群や K理論線形束の幾何が
数論世界に落ちてきた形で記述される、という。この方向の追求が整数論の上級部である。

そのときにゼータ関数の素数がひもの形をしているタイプの理論であるセルバーグゼータは
用途はいまだフルに汲み取られてはいないが、役割を果たす可能性があるだろう。
そこでこのスレで触れる。基本的な結果が得られているということは、定義と中身自体は
幾何学性があるだけで、解かれ表わされるレベルのもの。

セルバーグゼータ←数論幾何と保型形式←高級数理物理←原子力。
2024/02/04(日) 21:18:36.25
理論の構造を語る。細かいところはちゃんと押さえてから再訪する。
種明かしもある。円環というのは只の行列のトレースである。
無限次元行列で連続点を辿りながら各点が次元一つの自由度を持つ場合にはトレースは円環を表わす。

例えば、A B C Dをそれぞれ普通の行列として、積のトレースを計算してみよう。
添え字を付けると、掛けたものは、E(i,m) = Σ{j,k,l=1,N} A(i,j) B(j,k) C(k,l) D(l,m)
という足し算された行列で、このトレースは、iとmを揃えて対角線について足すので
Σ{i,j,k,l=1,N} A(i,j) B(j,k) C(k,l) D(l,i)
4つの添え字i,j,k,lが隣同士あまり離れないような連続性を要求して、
むしろそれが位置情報だと思って、iまで戻って来る間に、円環を描いている。

このような構成から、リーマン幾何の閉測地線に関する式和の評価が構成的に決められ
その基本定理を求められた。そこに新しいゼータ関数を読み取り、それが円環の基本形に対する
和だと解釈された。わりと大学3-4年程度の初等的?な素直な話題なのである。
 
 
フーリエ変換のポアソン和定理というのがある。f(x)とg(x)が互いにフーリエ変換の関係のとき
Σ{x∈Z} f(x) = Σ{x∈Z} g(x)
つまり、整数全部について値を取らせて足すとき、どちらの和も一致している。

行列について、対角化を思えば
トレース = 固有値の和
である。確かに対角化したときはそのままそうなっている。
トレースは行列添え字で、固有値は特有のパラメーターで、両者の添え字がフーリエ変換の関係になっている時もある。

我々はラプラシアンという作用素を無限次元行列として考察する。
ラプラシアンはベクトル解析のgrad divで二階微分作用素だが、位置xなどを行列の次元添え字と見なして
これを超巨大な行列として思うのである。
2024/02/04(日) 21:22:33.97
そのまま一般のずっと広がっているような空間では計算するものが無いのだけれど
群作用で空間を格子に割ってしまう。例えば長さ一定ずつ上下左右全方向に進むような
操作の全体が作っている群、これで空間を割ると、正方形が得られる。
なぜなら群の操作によって重なる点は同一と見なす、それが割るということの数学意味だから。

より複雑な群操作が考えられる。群の元は操作のこととして、操作の全体が群を作っているとして
(g1 g2) x = g1 (g2 x)
という性質があるときに、点xに対する群の作用(専門語)があると言う。
(g1 g2)というのは該当する群の中で先に積をとる、その結果値をxに作用させる。
 
 
最も単純には、xを複素数にする。
gなどを22実行列にする。なぜか?複素数に対する細かな操作を記述するためである。
確かに、x複素数に対し、g22実行列で、その成分を使った関数として書けば
表現できる内容が多いだろう。

そしてこれが理論の基本形でもある。7行上に述べた結合法則にも少し似た、作用ということの定義
これに満たすように、xの実虚とg=((a b) (c d))の関数を作る。
その中には分数構成して計算するものも作用だと判明する。
 
 
かくして正方形よりはもっと複雑な形の格子に領域を割られた、隣接格子には同一点とみなされるような点が
存在するような、描像構成の世界ができる。この空間でラプラシアン作用素を考察する。
閉ざされた格子内空間なので、作用素がスペクトル=固有値を持つ状態になっている。

ポアソン和定理をこの設定に移植すると、テスト関数1つ付きでトレース=固有値の和を表している。
実際には虚の無限大に開く格子で、楕円点とも言われる周期回遊点も領域にあり、その効果を
ポアソン和定理に書き加えて、セルバーグのトレース公式という基本定理に至る。

このトレース公式は、リーマンゼータ関数のリーマン明示公式と対応のつく形であり
逆算的にセルバーグゼータ関数が定義される。構成が素数という点とは異なり、具体的なので
リーマン予想の対応物は、行列表示されて例外点もありとして証明までされている。
2024/02/11(日) 17:15:37.04
予定。2/11指数定理、18グラフィックス、25外科、3/3電気(電験・高圧・真空管の三者択一)
10機械(製作・時計の二者択一)、17建築、24統計、31食物論。
今日は指数定理。知識が無いに等しいのをお手付け。

最近、東北や北陸の数箇所の原発で故障のニュースがあり、興味を持っているが
包括的な一歩引いたアイデア出しをする立場として、言えそうなことがあれば言うが。
精密機械は難しいですな、という単純感想の段階である。。
 
 
それで指数定理の位置づけから見よう。ディラック作用素の基本写像の基本定理。
先週、多様体上の閉曲線のζ関数として、狭い領域に閉じ込めたラプラシアンの
固有値スペクトルから行列のトレース構成で現われる、セルバーグζの話をした。

ラプラシアン作用素はディラック作用素の2乗である。
即ちセルバーグζには拡張があって、ディラックが自然に登場して数理にくっつくとした
複数次元性と(スピン自身をも超空間座標と見立てて)超空間性がくっつく。
そのζを見据えてみよう。複素数とは違う新次元の入り方があろう。
 
 
電子やクォークにはスピンという性質がある。ディラック方程式の古典解を
波動関数とする粒子、という設定でそれ(スピン)も含めた完全記述が出ているが
ディラック方程式は、(ディラック作用素) ψ = m ψ という式である。

よって構造的な微分作用素であるところのディラック作用素の基本定理は重要である。
物理の人はこれを用いて電子スピンを把握しているのだろうか?
トピックとして抽象的でとてもそこまでやっているとは思えないから、
ではここで、どういう風な体系がどう適用されて電子・クォーク・核子のスピンに来て
定理のそこにおける反映性質は何かをまとめて共有してみたい、という狙い。
2024/02/11(日) 23:33:38.42
さて指数定理。初心者だから何をまとめればいいか。
標語は知ってる。今回をきっかけに取り組みを深める。雑談的に。

ラプラシアン △ = ∂x^2 + ∂y^2 + ∂z^2 - ∂t^2
様々なバージョンがあるものだから、tの項が無い方が標準的だし
それだけでなく、曲線座標で(特に数学では双曲線幾何の座標)書く方が多く
積分は面積が平等でない測度ありでするし、2次元ラプラシアンは超幾何に含ませて。

次元はもっと増えたり減ったりも質量項や量子部分をつけることも。
ともあれそういう様々なトピックの総称。
ディラックはその平方根と言う。数理物理は2次元で様子を見ることが多いが。
D = a ∂x + b ∂y + c ∂z + d ∂t

D^2 = △となるように係数を決めるとその式を充たす数学対象として行列が導入される。
4次元だけでなく6次元8次元(x,y,z,t,…の変数の数の意味)などすると、
その行列の必要次元はおよそ2^(n/2)次元とわかる。
最小次元だから、それより少し多い次元もディラック作用素の表現次元になり得る。
 
 
任意曲面や曲がった多様体上でこの系統の作用素を総称的に計算して
解析的指数 = 位相的指数、が指数定理であるという標語。
この意味は、左辺は留数計算のような積分記号で書かれる。
右辺はホモロジー群の次元として書かれる。
指数とは、曲面と作用素を引数として例えば積分などで定まる特性値のニュアンス。
それは様々なものをあえて定義して考察の対象にしている。
そしていわば代数構造を解析で補間し解析学の閉曲線や整数に関する所が代数であるという形に仕上げる。

一般的に証明するときに入って来る概念こそが大切である。
同境同値類。2つの曲面をちょうどそれのみを境界とするような曲がった3次元図形の2つの境界部分とする。
超対称補助場。物理のsusyと科学史的にどっちが早いかというぐらいの古さ。振動モードにフェルミオン性があるものを作る。
分類空間と安定ホモトピー。特徴的な代数構造を持たせ十分大きくした埋め込み対象空間。安定は実数自由度をいくつか増やす。
概念それぞれに物理的意味を求め、スピンの背景に論理のネットワークがあることを現実化させる。
2024/02/18(日) 17:16:01.81
今日は3DのCG、特にモデリングとバーチャルリアリティ。
後で書くが、導入は違う話題。

能登関係で先端に 4つの自治体があるから、反時計周りに
無人ではない有人の自動運転バスを用いる案が考えられる。

技能レベルで役場新人やペーパー免許の人が乗務して、運転はせずに接待だけする。
何かことが起きたときは連絡も含め対応に当たる。車については停止ボタンを押す程度の
ことができれば良いと思う。

無人だといささか極端だし、その安全には不安になる。
一方、通常の運転バスは技能が必要で、その職には就けないと思う自己評価の低い人が多い。
ということは折衷が現状では便利と言える。
 
 
運転は機械にしてもらい監視もしない程度に信頼する。車メーカーもサポートする。
電車の中央指令と同じ方式に、非通常が発生していないことは、本社(県営なら県庁など)
とメーカーで実時間で居場所と共にわかろう。

これで交通になるし、この方法なら学生でも乗務員役が出来て人にも困らない。すると
1時間に1本などの交通が続けられる。客待ちのあるなしが機械よりも常識を持ち合わせる人間の
目で見れるから運搬におけるミス事態は起き難い。

もちろん福島周辺や北海道などにおいても使えるはず。
全国で高齢者だらけで技能のある実務者が確保しにくくなる時代の一つの案である。

乗客一人になることが無い←エレベータ程度ならともかく過疎地で何kmも一人が無い。
通り抜ける流通交通が無く調整しやすい←能登の地形で課題分割ができる好都合な点。
人が乗務していればフィードバックによって、メーカー技術者の想像だけでない実際的な
感想が多く集まりそれも美点。地域の人の方で技術導入に積極的になってくれればと思う。
十分使えるようになったら温泉地と山岳と建築仕事に進出。自動化建築から原発。
2024/02/18(日) 19:15:00.14
テレビゲームが或る時期から 3D化したこと、2Dも残っていること。
アニメが 2Dが圧倒的に多いが、一部には 3Dもあること。シリーズでも映画でも。
これらは読者の皆さんも消費者としてよく知っていると思う。

ネット接続コンピュータの中に第二世界を作って、その中に自己のアバターを登場させて
仲間と共に暮らすまたは目的探究ゲームをするもの。こんなのもある。
ではこの 3Dとはどういう技術なのだろうか。我々の業務の何に応用が出来るのだろうか。
3Dの総合的な解説を交えながら、その辺を考察していこうという回である。

ずばり入り口がモデリングとバーチャルリアリティでいいと思い、それをまとめるうちに
なるほど意外と簡単じゃないか、という観点が伝わり、応用の土台になってもらえれば。
 
 
早速モデリングである。モデリングとは3D世界の中を動く個体を作ることである。
標準的な方法は、下絵をまず用意する。それをなぞるようにまた絵の中も合わせて、
点を取る。魚や人間を考えてもらえばいい。およそ数百面体の多面体で近似しようという
そのつもりで点を配置する。有限要素法のときの点の配置ともほとんど同じ。

絵は二次元である。なので次元が違っている。そこで、絵と対照する段階から次へ進む。
輪郭と内側に数十の点が取られている状態。そこから奥行き方向の厚みを持たせるコマンドを課す。
弁当箱のようなもので、幅と同じぐらいの厚みを持たせて、魚や人間の原型になる。
このポリゴン状態は、表と裏に同じ内部点が配置されている。側面は輪郭が長方形になったもの。

これに対し精細化の操作をすると出来上がる。側面長方形に対しもっと分割をしていくコマンド。
点をつまみ移動することでリンクしている線分も合わせて形を変えれる。線をつまんでも同様。
視点をパンとも言うが、正面から側面・背面・上下面や斜めに移動することが出来、
そこからの視点で見ながら形を調整する。これで形になる。

またある線を円環になっている単位で二重化して離すことが出来る。これで片方は服として
もっと外側に片方は肌としてその旨の装飾に。またあるポリゴンで描かれる円を選定して
外に引っ張り出すことが出来る。これでだるまから手足やツノなどにも。
2024/02/18(日) 19:52:00.30
また箱や固形体などでは点や線をベベルと言って斜めに切断された形状に置きかえれる。
魚のヒレや動物のツノは形が歪んでいる。人体の手足も直線ではなく或る意味歪んでいる。
この状態を造形することは、点や線をつまんで引っ張ることの繰り返しである。
自分の持つイメージでそうしているだけで20分もすればさまになっていく。
3D世界の個体はこうして作るのである。

服の効果、テクスチャ、動作や表情を次に語る。
3Dソフトは過去の課題から、思いつくような操作が多く既に用意されている。
布を引っ張るような力学効果で、或る選択範囲のポリゴン全体を変形させるコマンド。
それにより服が現実的なような状態になる。

テクスチャ。レンガなどは言わば投影印刷であるのは想像すればそうだったろう。
ポリゴンに対し別の一枚の絵(基本パターンの)から投影させる。
ポリゴンは(x,y,z)の中の数十から数百点のデータとして輪郭を表している。
絵柄は(u,v)の2次元座標として用意し、投影関数を設定する。この操作のことをuvマッピングとも呼ぶ。

欧州のゴシック、インドや中国の装飾も投影絵として表現してしまい、
必要な時だけ立体にまで作りこむが建築の装飾の立体化は手間なので3Dは普通はしない。
 
 
魚が動いたり、人体が動いたりする。すごい技術だと思っていないだろうか?
とんでもない。逆なのである。ポリゴンの点や線をつまんで引っ張る。すると形が変わる。
選択範囲を一気に動かしてつなぎ部は自動計算させる。尾部を振っているような状態ができる。
人体の動きもポリゴンをつまんで変形させて、アニメとしてつないで表現できる。
(違う方法もある。すぐ後に)

魚の目玉の動きをどうする。服と肌を分ける方法を言った。肌と眼球を同じように分ける。
眼球に固定させたポリゴンを一方向にゆがめる。すると黒目が動く。これだけである。

人体については骨ボーンと皮膚ポリゴンの二重表現にする。間に密度の保存条件。
骨はおおよそ実際のを表現して手足はどれも肘と膝での長いの二本構成。
とウェイトマップというデータ。これで骨を動かし連動計算でポリゴンが動きアニメと。
2024/02/18(日) 22:13:17.86
人体顔の造形と表情について研究してみよう。これも同じで基本ポリゴンの
引っ張りによって現実の人間に似せていくことが出来る。確かにそれだけではない
部分もあるだろうが、操作によって到達できるということは別の応用が読める。
人間の顔はポリゴン操作で作る経過を辿るとパラメータ表示できると言える。
このことの認識が他に使えることもあろう。

モデリングはこのように人間を含む動物が一番馴染み易いが、次に建物と機械。
簡単な箱のようなものを配置して、多くの点を使う表現して、くり抜いたり、充実体と設定したり
柄をuvマップしたり、結合させたり、で家やビルの3Dモデルも出来ていく。
原子力発電所や水力発電所の3Dモデルをパソコン内に作ることも同じ方法でできて
バーチャルリアリティの方法でその中に入ることと合わせて、学びに使うことが出来る。

機械は自転車や、コンビナート、配管部など動物に比べかなり難しくなっていくが
方法としては従前。小ネタだが自転車型の動物を遺伝子の方法で作れるか。
 
 
視点について検討する。普通のゲームは三人称だと思う。インベーダーなどは
側面から敵味方陣地の全貌を見て操作する。しかし3Dゲームは一人称の視点のもある。
一人称でありながら自分が居るのもあるのは自分の数m後ろに視点を置いているのである。
二人称で作るゲームはめったにないが誰か作れば面白いかもしれない。

また一人称視点には高さ情報がある。どうしても地面からの高さによって光景が変わるために
パラメータである。自分と離して置く一人称視点ならその整合性も見える。

こうして多くの個体3Dモデルと景色や建物機械表現の3Dモデル、投影柄、人称視点と、
ポリゴン変形やボーンからの計算による変更を繰り返すことで、3Dアニメは作られる。
ネットゲーム的なユーザ操作からの計算してその変更をさせるのも、おんなじものである。

ここまで3D世界作りの全体を解説したと思う。
2024/02/18(日) 22:14:59.82
次にバーチャルリアリティVR。それは3Dモデルで作られた世界に、現実として
入って行くことである。約束事としてアバターを見ているのではなく、実際に現実と
感じさせるような、計算された感覚を与える。

画像表示がされる画面ゴーグルをつけている人を想像しよう。その人が首を振り
向きを変える。センサーでその動作を判定して、ゴーグルの画像を追随させる。
どこか別の世界に居て自分が振り返っているように画像を追随させることは
処理してやれば出来ることは想像されよう。これがVRの原点であり基本である。

ゴーグルを外さない限り、自分の動いたそのままの想定される画像の変化があるし
腕と膝を振って走るふりをすれば走ったように画像が動いていくし、まったく
外さない限りは段々現実と思えてくる。
 
 
さらに足の裏と手のひらの中央、膝横と腰骨横あたりに軽い刺激を与えるものを用意して
歩いたり何かするときに、その反映を軽く与え、その約束事を動作の体感反映と
思いながら居るうちに触感的な部分までVRになっていく。

こうすると発電所や危険場所に入って作業すること、また医療手術、航空宇宙海洋業務などが
現実に近い世界に居るように思えながら学べる。
我々の業務の学習のためにこのソフトを作ろう。
2024/02/18(日) 22:17:22.50
次にいささか数学的なことを言う。VRとは近いか遠いか。グラフィックス的か。
4次元の表現と、曲面の違いを体感する方法、およびミクロ化して中性子の中に入る探検などの表現である。

4次元は少し遠方に居るかのように暗く線を細く、3次元めのそれとは別系統ですることで表現する。
4番目のボタンと他ので回転なども数学的に正しいようにして、座標の記憶には問題が無いから
人間に伝えるインターフェースに複雑化があるだけで。
複素関数が4次元の存在なので、とてつもなく重要で、超幾何や保型の本当の姿など見れた方がよく
コンテストまでして完全視覚化へプロジェクトしてもいいぐらいである。

次に、曲面に色々ある。ガウス曲面と釣鐘型曲面、双曲線関数1/coshもあればt分布的なのも。
数学的に大事な曲面はもっとあり、こういうのを学ぶ方法として3Dグラフィックス特にVRの方法がある。
簡単に言えば、鏡面にして凹面鏡の反射をその中に入っているかのように見て、感覚の違いを
あたかも実生活で学んだかのようにして理解するのである。
この方法で数学的センスが磨かれ、保型曲面はこうで超楕円曲面はこう、代数幾何の具体化はこう見える
などぱっぱと感じ取れる人が育つかもしれない。
 
 
次にミクロ化して中性子の中に入る探検。バーチャルリアリティとしてだけ出来る。
物体を10^n倍して、波長10^m倍の光で見る時、どう見えるかは計算して確定版を提供できるはず。
時間の進度を遅らせて、構成粒子が動き仮想粒子が生成し、それらが動く様子。
確かに重ね合わせと観測問題があってと言うだろうが、この場合は、量子論と別に、ずっと弱く使えて
その状態を読み取れる弱い弱い光子という存在があるとして、観測する姿。
それなら見え方を計算で求められ、その中に入るVRも可能と。

通常のVRソフトは動物や建物、せいぜい宇宙空間までで、こういう物理っぽい究極なことの
ソフトは無いだろうから、計算してこうだと固めておくのは研究になりそう。
また吸収断面積が、核種によって異なることの、定量的直感的理解をつかめるといいなと
このシナリオの中でそれはできるか?と目標のように思っている。

これは現実に作って原子力に役立てたいと思う。
2024/02/25(日) 17:22:02.20
外科学の話題をしてみる。今回だけではないから、なんとなくは
馴染みが持てるようになれば、まずはよいのではないか?
外科学・整形外科学と柔道整復師の教科書を読んできたから(先々週ぐらいから)、
さっぱり知らないという話題はないはず多分。

外科は内臓、整形外科は運動器、柔道整復は非観血。
もちろん医科の方も脱臼整復や骨折の非観血治療できる場合にはする。
脳、心臓、眼、耳鼻咽喉、口腔歯が専門的に分担されている。
形成美容は表面軟部組織といえる。つまり真皮以上、毛、皮下脂肪、皮弁まで。
 
 
程度の差はあっても関節の不調がある人は、健康な若者を除く人間の大半なのではないか。
何かうずく、力を加えるといたむ、反対側に比べ冷温な感じ、微熱感、しびれ、
単純に形が変な気がしていたい、何かがちぎれている気がする、外れるかもの不安感
稼動域が自覚できるほど狭い、意思の通りに動かせない、力が無くなったのか邪魔ぐらいに重い
典型的な腰痛・膝痛・足痛・肩・肘・指の痛み。陳旧的な骨折や手術の違和感がずっと残る。

これらの治療の前線を進めると、作業員が増えたり作業の効率がよくなる可能性。
だから研究しようという方向。運動器としての効率がよくなり、気が沈むことが減退して
全く気にかかることが無くなれば、生活が楽しくなるといえる。

スポーツ選手は他の日常生活の運動に比べると極端な体の使い方をするために、全員では
なくとも不調を起こしてしまう人がそれなりの数いる。治療の前線を(このスレでも)再検討すれば
本来は体の操作が得意な人達だから、拾い上げて作業員の人的資源を発掘することも可能である。

そんなのでなくとも、不注意な体の使い方をしたり、睡眠時の姿勢がよくなかっただけでも
もちろん転倒のたまにありうる失敗、から不調は起きるし、現場作業でも。
実態としての現象理解をしたり、その回復技術が進めば、いいことはあるだろう。
2024/02/25(日) 22:34:20.04
エコーという装置がある。おなかに当てて検査された人も多いはず。
この装置はひどく粗雑な画像である。ここに改善点。
今はAIの時代なので、画像鮮明化もそのサービスの一つにある。
とても簡単な手法で、X線・MRI・CTのように綺麗画像ものになるといい。

過去のデータを用い、動かした情報を複合的に用いた計算数理の理論を作り
プロの使用で余計な偽データが作られずパフォーマンスのベストな改善ができている
という状態まで仕上げて、商品化するとよさそうである。
よく見ようと体表面上で動かして振っているのに、その複合を積算算出していかないのはもったいない。
 
 
良性腫瘍にくわしく。悪性腫瘍の方は研究も進んでいるのに、それに引き換え良性の方は抜け落ちていると思う。
しかし良性は入門編で、悪性が複数変異のところをより少数の遺伝子変異などの状態と推測される。
基礎医学としてはここを完全解明する方がいそがば回れでは?
悪性を見つけると関係者はとりこみ状態になるが、良性のものならばのんびりと付き合える。
ずばりこういう変異でこう形態が演繹されているのですよと。

外科学の本には相対的に良性腫瘍に関しての説明が多く、
それは本当にあわてる対象を減らしたいから。もっとそこを分子的にもつめて分類する。
中間階までの解明で悪性のものにも手が届きやすくなる可能性がある。

実際、肺でも皮膚でも悪性腫瘍は多くとも10ぐらいの分類だが、良性腫瘍は50ぐらい(非がん皮膚病な広義の意味)。
人間患者でする必要のない治療をすると問題なら、動物でもいいのでこれを疾患とみなして治療する。
遺伝子的に全体解明する。もちろん悪性は分類不足なだけ。
そのわかったことを実践して良性腫瘍の発生をさせてみる。

他にも個別テーマにし得ることを考案して、友達として解明し尽くす。
ポリープやポリポーシスやポリポイドに対して、他の方面からの考察性とも合わせて将来予測。
肝臓と胃と乳について前がんと良性とを調べる。
放射線生物学としての良性腫瘍の現象例はどうなっているか。
2024/02/25(日) 22:36:09.02
自動手術の一新案。いいのかわからないから軽い気持ちで。
特に消化器や肺や心臓において、手術においてすることが決まっている。
これをなんとも失礼な言い方だが、電子レンジのおまかせメニューのようなものだと見立てる。
電子レンジだと料理は作ってくれないけれど、未来型の料理ロボットのつもりで。

手術ロボットの遠隔操作で拡大視してするのと違い、自動の。
100個ほどメニューがあり、ボタンで設定するとオペ患者に対して
例えば開腹して胃を切除して小腸を用いて何法で再建して麻酔管理までしてくれる。
肺の何葉を切除する。冠動脈のバイパス。パウチを作る。人工関節入れ。

明らかに第四次AIが意味をわかる時代になったなら可能である。
第三次の確率8割では向こうに管理権ゆだねるのはとんでもない話だったけれど。
 
 
やはりしばらくはプロが付きっきりで見ていて、プロの操作を記憶させることで定石を作る。
そして操作の意味とささいな所と、どちらもAIにつかみとらせる。
言葉で言える範囲で、これだからこう、これは負価値、データはこう読むなど伝える。
使うときもプロが立ち会う。操作技術は電機機械系が作る。

これの利点として、手術の所要時間が数分の一になると思われる。
すると患者の身体の負担が減り、気楽に受けれることにつながる。
進行性の病気においても手術適応が拡がり、もっとぎりぎりまで何回もオペを試みれる。
最近のAIは理解力も人間の平均以上くらいということだから、正確さは上を行けて
失敗率ははじめから人間を下回ることは期待できる。
そして救急救命においても向上する可能性が高い。

大掛かりな現場での備えとして置いておきたいし、オペが気楽になった時には
もっと多くのことを射程に入れることができる。例えば完全人工心臓。
2024/03/03(日) 17:15:13.33
電気系シリーズ。3/3真空管、17真空管回路、4/7高圧。
トランジスタや真空管の、引き込み増幅する素子の辺のことはいいから
アナログIC回路の作り方を教えてくれという人も居るだろう。
それもやるがまた改めてね。アナログIC回路まで作れれば回路に怖いものなし。

では真空管周辺のことを議論していこう。
はじめに、レベル見積もり。トランジスタ回路よりはいくらか簡単である。
何も知らない段階の人はどのくらい時間かかるのかとか勉強して疲れるのか(笑)とか
気にかかるだろうからそう言っておく。
一時代前で物性物理に近づかずに済み、電流は流れていないのを基本と読める、ゆえに少し簡単。
 
 
アノードAnodeとカソードKathodeというものを使う。
カソ…はCatho…も使われるが、コンデンサと字を変えて用いる方がいいからK呼びされる。
化学でアニオンとカチオンがある。言葉は同じである。

カソードは正極であり真空管の大元である。
正極から電子が出てきて、もう片側アノードもしくはプレートに行く。
そこの頭の体操を確定させておこう。

…電子と逆方向で、プレートからカソードに電流が流れていると読む。
カソードから外部へ電流が出る。すなわち電池のプラス端子と同じ意味でここが正極。
よいだろうか。確定させて次へ行く。

あるいはカソードで原子の電離分離があって、電子の方は真空管内部の反対側へ
正荷電の方は外へ出て正端子役。
2024/03/03(日) 18:28:04.89
真空管の起源はエジソン電球である。どういうことか。
白熱電球は電池でもある。どういうことか。
電灯は白熱電球も蛍光灯も中は真空である。

白熱電球が作られた後、内部の電界が計測された。
この温度になると、白熱フィラメントの原子は電離して
電子がごくわずかずつ飛び散っていく。白熱灯は光りながら少しずつ蒸発するのである。

すると先レスと同じ意味で、その熱フィラメントは外部に対して正極と
なるような潜在電池性を持つ。電球内部にもう一個の外部につながる金属極を設置すると
完全型電池となる。こうしてフィラメント加熱による形の電池は作られる。
 
 
ではそのような電池が作られることを知った上で、それを素子にしたものの
用途を考える。その用途には色々な案がありうるだろう。
ここでは、恒常的にいくらかの直流電流(バイアス電流)を流しておいて
それをわずかに強弱に振ってみる、そんな利用の仕方をする。

その振り方は間に第三番目の電極を入れて、その電位を変化させればいい。
電位が実質的なラジオ放送の信号ならば、それによる直流電流の方の影響が必ず出て
作り方により、好みの倍率の増幅となる。

第三番目の電極の電位を振る → 第一番目から第二番目に流れる電子流に影響が出て増幅

一(カソード)、二(プレート)、三(グリッド)
△Vg → △Ikp

μ = △Ikp/△Vg と定義すると、抵抗の逆数の次元を持つ量で
これを真空管の相互コンダクタンスと呼ぶ。
2024/03/03(日) 18:55:03.81
真空管の考え方は以上で終了である。後は細かい工夫をしたければ
していけばよい。そこで細かい工夫をする。
また上記の事情構図を作るときに、サイズの制約も出て来る。
トピックを並べて行こう。
 
 
トランジスタ素子の増幅のときは、ベース→エミッタ電流を振って
コレクタ→エミッタ電流の振幅に増幅を発生させた。
△Ice/△Ibe がトランジスタでの増幅であった。

このときIがIに影響する様子を考察するのに、
材質内の電位分布、P性やN性を提供する不純物の分布、電子流のトンネル効果
こういうものにより、トランジスタでの増幅は計算される。
材質内電位はFET-CMOSというのや量子計算用素子になるとさらに重要。

真空管での増幅では、グリッド電位を上下させるだけの、電圧注入型。
これにより材料的な考察はしなくて済む。グリッドにぶつかったりその辺で電界がゆがむこと
の考察は定量的には必要。
 
 
二極管、三、四、五、七の極管がある。
これはそれほど大したものではなく、テイラー展開のようなものである。
1つ数を落として読む。
二は線形近似、三は正規分布、四は歪度、五は尖度、のように。

増やすことにより特性曲線が良くなる。
七はスーパーヘテロダイン受信を一球の真空管で担う機能を付与できると注目される。
スーパーヘテロダイン受信はFM高周波を、波長の近い試験波を発生させて、
その差の周波数の放送であった、として続きを処理していく、そんな回路の奥儀な方法である。
2024/03/03(日) 19:31:09.78
真空管の記号は回路図で、(≡) のような感じに現れる。
これは置いてある本体を、下と上の方向も正しく見取り図にしてるもの。
電子は大抵の回路図で上に抜け、右を回って下から戻る。
大抵は左側からグリッドに電圧注入してる図になっているはず。

下をカソードと言う。カソードkの下にフィラメントfがあって
電子放出用途と加熱用途を分離する。
一番上をプレートpと呼ぶ。アノードはあまり言わない。

間に入っているものを下から順にグリッド1から七極管ならグリッド5まで。
一番使われるのは三極管と五極管なので、gとg1,g2,g3。

三極、四極、五極は同じ発想で作られていて、三極のg=g1、四極のg1,g2=g1,g2
g3 抑制(supressor)grid
g2 遮蔽(screen)grid
g1 制御(control)grid
 
 
g1は全体電流に振幅増幅をもたらすための本義グリッドである。
このとき高周波になるとg1とpの間の静電容量が増えてくる。

g2を+電位を旨として置き、g1-p間の相互作用を壊す。
このときk-p電位差を大きく取っていないと、p→g2の逆流が発生し特性曲線が歪む。

g3を-電位を旨として置く。結構技巧的だが、帯域の広さと曲線の綺麗さでこの五極管が決定版とされる。

特性曲線(横軸を外部k-p電位差、縦軸をk-p電子流いわゆる電流)
これが綺麗であることは、素子として利用するためにまたは完成形を求める感情で望まれた。

g2とg3は補助的なので、信号注入や動かすほどにはせず、位置だけが重要で
下のkや上のpから出してグリッド網にしたり、kから出した針をその両端位置に置いて
電界だけを作ったり。そんな程度のもの。
2024/03/03(日) 20:01:04.05
二極管はグリッドが無い。k→pの電子流だけが流れる。
kは真空管では電球もどきとして加熱してあるから、そのk→pだけ。
二極管は整流管という。半導体でのダイオードの前の姿である。

三極五極管、双三極管というのもある。
実は真空管はトランジスタとは違い、フィラメントの下に底があって8ピンで
差し込む形の規格になっている。これはICの足に近いのである。
8ピンときに10ピンの物もあるらしいが、これがどこそこの極につながっている形であり、
三極五極、双三極、余裕で二個入れてサービス提供出来るのである。

使い方は様々であり、無関係に使ったり、三極の後五極を通す直列にしたり、
差動回路や段別回路のために、同種の並列に使ったり、
ピン足のつなぎを用いて使用者に任される。
ガラス球はそれなりのものであり最低でも千円ぐらいは値段するから、二個入りで
規格が揃っていることは用途がある。
 
 
音楽アンプなど言われているだろう。例えば入力段を、コンデンサで分離するのと
トランスで分離するのとどっちがいいだろう?
こういうのを音の方でこだわって選ぶ回路づくりをすると、確かに何かの方向性が生まれるのはわかるだろう。

或るところをアースにつなぐ、或るところに高電位線と低電位線の間に、-C-R-というCR線つなぎを入れる。
球種を別のものにしたり、半導体素子の方を持ってきたり、増幅を素子2つで小倍率ずつしたり
片方の素子を逆向きに入れる、単純に素子から抵抗を一つおいた先で素子の2つの端子を短絡。
右側から左に電圧注入しフィードバックは安定域を広げて増幅率を落とすとされる。
RC-RC-RCを通し位相変化。こんなののテクニックをなるべく再来週包括的にまとめたいと思ってる。

実際の様々の真空管回路やトランジスタ回路に関して、音のこだわりですることがある。
マニアは作って音を聞くが、現代では音色の変調までAIがしてくれるだろう。
回路図を書いて物理的な球の形など関係する範囲でソフトが求めて音を決めるソフトは作れる。
2024/03/10(日) 17:46:35.56
5/5頃、紫式部日記を素人にも原文読める要項教材。
文系なのに古文も勉強しないなんてねえ。ここは一家言物申しておかねばなるまい。
構造構成と配管オブジェクトの圏論対応のように原子力にもつなげる。
日本版AIにも必要な分野と思うし。

楽しく読んで書けるようになればそんなこと言わないのでは。
はべりしか(女性特有の物語型語尾)とか好きで、渡らせ給ひて何々してつとか
重層敬語が多く重々しい文章だが、そういう所をまとめれば教材になると思う。
 
 
さて今日は時計です。これも難しいという人がいるが、概念の段階導入ができていない
からだと思いますね。そこは言えるから今日言う。

時計は、振動を回転に変える。
振り子、ゼンマイ、音叉、水晶、原子振動が実用。

ゼンマイが一番わかりやすい。巻いて締め付けられているゼンマイがある。
それを揺さぶると固有振動数でずっと振動を続ける。

ラチェット歯車という片方向にだけ引っ掛かり、もう片方向の動作のときは流してしまう歯車。
これを用いて、振動の一回ごとに歯を一個ずつ噛んでいくように歯車回転を起こす。

その歯車を同軸の小歯車と第二歯車とを組み合わせることで、回転数変換をする。
この機構の中で分針と秒針を動かす。

動力の一部を振動減衰しないように返す。これだけの仕組みが出来ていれば
巻かれたゼンマイのエネルギーがゆるやかに放出されて数十時間時計を動かす。

振り子時計も同様で、ねじを巻いて締め付けてあるエネルギーの解放が、
振り子振動から歯車へ、と振り子振動を減衰しないように、と分配されて全体が動く。
2024/03/10(日) 21:36:17.01
時計の内外のメジャーメーカーは服部精工、シチズン、ロレックス、オメガ
が有名であるが、こういうメジャーな物を買うものは逆に個人的には
評価の対象じゃないな。あーそういう人ってなる。
人間はオリジナリティを示そう。ビジネスマンでも自力で物を見つける。

もう一人、東芝の創始者の田中久重って人も久留米人で、江戸時代の
からくり時計の超大家らしい。からくり時計は前レスの機構を基本にして
複雑機構と言われる歯車構造を数十から百も積み上げて作る。

複雑機構は基本は前レスの通りで、そこに歯車や機構学の伝達メカを用いて、
アラームやら夏時間(日本は日の出と日の入りを等分するので単位時間の長さが季節によって変わった)
の機械系による実装をする。この辺は初等的にわかることなので、皆さんもすぐ
設計できると思う。昔は最先端だったからそれが難しく見えただけかと。
 
 
時計について、動く回数と精度さらに耐久の三立は改めて考えれば驚くべきことである。
腕時計などもベッドの上ぐらいにだったらすぐ放り投げるのではないだろうか?
そんな扱いをしている機械は他にある?せいぜい懐中電灯ぐらいか。
しかし懐中電灯と時計では精密度が違う。

水晶以前のゼンマイときに音叉の懐中時計では、こんな乱暴な扱いはできなくて
丁寧に扱っていたものだったと言う。電気回路になり機械的耐久は増したとは言っても
それでも他の機械よりはずっと守られる度が達成されていると客観的にも言える。
実際、ルビーやサファイアで保護したりがどの時計にも数か所以上など現実の工夫の話。

そこでこの保護達成度を、われわれは他の事にも流用するために時計を学ぶ。
宇宙機の中の人間を守るのに、時計の機構保護の仕組みは大いに使えるのではないかな。
そう思っているから、宇宙工学の人に時計回路の勉強を勧める。
2024/03/10(日) 22:23:01.30
デジタル腕時計の分類とボタンの話をしてみる。
はてどうなっているんだ、とカバンなどの中でボタンが押されてて
状態がわからなくなったことは読者もあるのでは?その一般的な話。
意外にも操作は共通しているので、役立つこともあるはず。

ボタンは2ボタン流と4ボタン流がある。
2ボタンは、上を表示+セット、下をモードと言う。左か右かの片側にだけついている。
2ボタン流は時と分だけで秒の表示が無い。アラームとストップウォッチと時報も原則的には無い。

2ボタン流について、上を一回押すと月と日の表示を2秒して戻る。
上を二回押すと秒(のみ)を刻む表示になる。秒は表示していたい場合があるから
月と日の表示のようにすぐに戻ることは無い。

下を一回押すと、時分と月日を交互に2秒ずつ表示する状態になる。
下をさらに数回押すと、月・日・時・分の設定状態になる。
そのとき上を押すことで、数字を変えれる。
分を修正するとき、0秒始まりという同時設定が行われる(そのため少し点滅状態が異なるという説明が書いてあるはず)

カバンの中でボタンが押されてどうなったかという判定である。
時分と月日が交互に表示されているなら、下が一回押された。
何かの数字の設定状態になっているなら、下が二回以上押された。
秒が表示される状態になっているのなら、上が一回押された。

そのように判断し、下系の場合は下を繰り返し押して、上系の場合は上を一回押して
標準状態に戻れる。下系の場合も交互に表示のは上一回で戻れる機種もある。

さあ、見に来た人、役に立っただろうか(笑)。
2024/03/10(日) 23:21:08.50
4ボタン流を解説しよう。
左上がLIGHT、左下がMODE、
右上が月日表示+SET+START、右下がアラーム表示+SUBMODE+RESET
配置は少し違うときもあるが、ボタンの名称に対する機能は共通する。
3ボタン流ではLIGHTが外れている。

このタイプでは、秒と曜日が常時表示される。
アラーム・ストップウォッチ・時報の設定を持つ。
曜日はSU MO TU WE TH FR SAで、ストップウォッチでは、
待ち状態でSU・FR・SA、動作状態でSU・SAが点滅(様々な機種に共通)

4ボタン流では交互表示は起きず混乱は減る。
月日表示、アラーム表示はボタンを押している間だけ、すぐ戻ってしまい
他のモードに入っている場合だけ様子が変化している。だから変だったらMODEボタン2,3回で戻れる。
 
 
MODEを押すと、ストップウォッチ・アラーム設定・現在時刻設定、標準表示の順になる。
これも機種に共通である。アラーム設定と現在時刻設定では、MODEにて入った後
SUBMODEボタンで秒・分・時・日・月・曜日の順に表われ、SETで数字を操作する。 
秒合わせはSETでも数字は動かず0秒になってしまう機種が多い。

SET(右上)とSUBMODE(右下)を同時に押すとアラームのオンオフが変わる。
MODE(左下)とSUBMODE(右下)を同時に2秒押すと時報のオンオフが変わる。どちらも心持ち右下が先がよい。
特に変に設定されててうるさいと言うときにこれらを押して変化を見てみてほしい。

アラーム設定モードでSETを押すことでアラーム・時報のオンオフが順に変って行く機種もある。
アラームが鳴ったときはSTARTを押すと5分後に再度鳴るスヌーズ、RESETを押すと完全にその日は終わり。

ストップウォッチの用法は、MODEでその状態に入った後、STARTで動かし、またSTARTで止める。
止まっているときRESETで数字は0に戻り、動いているときRESETはLAP機能というのになり
固定された表示がそのまま止まった見かけになる。裏で動いているからSTARTをもう一度で全体が止まる。
またRESETを押すと先にLAPで得た数字が見れ、もう一度RESETで全体が0に戻る。
2024/03/10(日) 23:48:23.17
時計の機構を見ると、テンプ、アンクル、ガンギ(雁木)車、
香箱車、二番車、三番車、四番車、二番カナ、三番カナ、四番カナという用語が見える。

天真などという言葉もある。また図面を見ると機械というよりは
内臓とでも見まがうようななめらかな曲線を帯びている。

これらについて、現代的な設計で、さらに先に進めることが出来るのではないか
と思う。その狙いを持った回を再来週にしてみたい。

真という言葉は心や芯の言い換えの時計語である。
テンプ、なんかプログラミングをしていると変数に使いたくなりそうな名ではある。
時という意味では語源は同じなのだろう。か?
天の字が充てられ、天賦と書く。調べると欧州語ではtempなどとは言わず純日本語の可能性がある。

天賦なら字通りの意味は中心からエネルギーが与えられる装置であろう。
テンプ・アンクル・ガンギ車の曲線美は数理的に理解したくなる。

こんな精巧な発電所を作ってもよいのではないか。
どの発電所かで、時計の進歩型のおとぎ話みたいな歯車だらけ発電所を作ってみたい
ものである。設計だけならただで出来るので、何か出来そうならここでも検討しよう。

なお、水晶以降は機械技術としての時計を超えてきて、精度は格段に良くなった。
だが、やっていることは電圧振動の増幅して読み取るだけである。
LC回路の振動は知っているだろう。水晶発振もある。
LCと水晶のどちらも無線の搬送波に使われる。

近い振動数のLC入力などでエネルギーを与えて水晶を振動させ続け、両端に登場する
振動電圧を、AD/DAやインバータのような方法で、整数分の一の周波数に落とす。
秒針に使えるぐらいの周波数にまで落としてから、時計の方に入力してクォーツとなる。

ハトやコサックダンス時計のようなのは、鍵のようなもので或る時刻で爪が動いて
別の歯車が動作を始めることで実現される。
2024/03/17(日) 17:20:25.04
軽電に専念したくなったため、今日から3、4回は軽電(20V以下の電気工学)
話題転換し過ぎていると慌ただしく、あれとあれ読むべしというのが10冊以上
にもなったので、マスターはにわかにできずとも何がしかの意味で取り組みこなす。
電気工学のものばかりである。それと向き合ってる時間がまずは3、4回期間。

思うに、電気工学の書籍には非常に親切な本である!と書評が付いていながら
読んでみるとさっぱりわからないというものが、かなりある。
個人的特徴にはとどまらないと思われるので、その感覚はほかの人も
共有されるのではなかろうか。確かに何かが書かれているのに、これでは、
提供されている資源の十分な活用ができていない状態と思われるのである。

ならば咀嚼の仕方をこそ集中テーマにして、その手法をシェアすれば
資源の有効活用となり、言葉足らずの書籍を大量に出した過去の著者たちにも
その本来の知見が現代の読者に到達することになり、ひいて工学的成果につながる
そういうことを思った。
 
 
練習問題的な馴染みも持てるようにしようと思う。ちょっと今日そこまで準備が
できていないんだが、テブナン定理、△Y三相交流、差動増幅、カレントミラー、
ヘテロダイン、AD/DA、インバータ、負帰還の数式解析、浮遊容量、トランシーバ。

こういう話題、おそらく電気を一回はやった人なら知らないってことは無いはず。
だけど名前を知るだけ状態に落ちていることってあると思う。だから、テブナンとか
このスレでも既にやってはいるが、使える状態化するために、その目的フィーリングで
持って各テーマを述べてみる。次回かな。今日もやってはみるけど。

関数電卓とポケットコンピュータについても1回は使ってまとめたい。
電気工学の知識をここの解明に入れて、自作化してコンピュータの世界を目指す。
メーカー品があるが最近は話題にもならないような。
電磁気学、天体力学、圏論、有限要素法、法律などをワンボタンにして機能増やしたり。
原子力作業者用に。ACアダプターの仕組み説明。4/14は太陽光発電。
2024/03/17(日) 21:26:19.01
交通機関がダイヤ改正する季節ですね。某旧国鉄のはちょうど昨日だった。
それでしばらく昔を思い出して言いたいのは、Google えきから時刻表 終了。
このサイトが閉鎖したのは今しがた見たら、もう5年も前。

いまだにユーザーインターフェースで圧倒的に劣っている交通サイトしかない。
ウェブ技術のプロも居る社会だから乗り越えていくかと思っていたら
何年も待ったのにそんなものは出て来なかった。

てこ入れしてバスも市民バスでない鉄道級のバスは路線網に乗せて、
再開のてこ入れを。僻地の原子力・水力・風力に行き来する電力系の者にも
それぞれを詳しくは知らないが役立つはずのサイト。その水準のなんでも
ワンタッチで必要情報が出てくる圧倒的水準のインターフェース。
 
 
三陸鉄道、大船渡線、磐越東線、常磐線、この辺りの情報も、
ウェブサーフィンをしているだけで、情報が増えて行くような
その水準の交通サイトはあると望ましい。
ここ行くときはこのバスが便利のような。なんとなく見て知ってたのような。

今現在ははっきり言うが、のめり込めるユーザーインターフェースのサイトが無い。
その意味で渇望の気持ちがやまない。
自分でビジネスしてたら担当者設定してしてもらったりするんだが。

時刻表の入力や構成も自動化ができる部分できない部分があるのだと思う。
その辺の情報技術を検討して。各会社やローカルバスに船舶があるから。
人格を持ったAIに答えてもらわなくてもいいが、あえて無機質にしてても
中身は同じのようなのでも。
海外のまで含めて地球サービス的にも。

ちなみに学問系についてもこの時刻表系と似たようなサービスに落とし込むのは検討してる。
2024/03/17(日) 21:58:15.24
ロボットについて雑談。進歩が遅いよね。
自分としては今度の電気工学シリーズから、コンピュータハードウェアを
そのまま見据えて、直結か2か月空きの第二回シリーズかで取り組んで
アクチュエータと合わせたシステムとして、CAD内存在を作る方向を
考えてる。

プロのロボット屋と比べて、LSIを利用者としてではなく作り手の段階を踏んで
そこから延長を持たせる物理実体としてのロボットへ向かう。

電気工学に狙いを定めるというのは、おおかた目標には複数の意味を持たせるが
一つはそれ。

なぜやるべきことを何もしないのだろうか。
日本としては日本の技術はつまらんものばかりだと卑下する気持ちはあるが
米国の技術もやるべきことをしていないと思う。

階段の昇降が明らかにすべきことだし、それの次は、アクロバット階段昇降
つまり回転しながら階段を下りたり、
当然、数十sの荷物を搬送する運搬サービス業の原型。

またがけや家の壁を登って、救急活動の原型。
次、これは次、とすべきこと。そしてその課題のこなしによって、進歩が
ギャップなく達成可能だろうというような系列が、いくらでも考案されると思う。

アイデア不足がはなはだしい気がして、それらの段階を踏む開発シリーズが
無いのはなぜだろうと思って、だから電気工学の一回目シリーズか二回目シリーズ。
遅くとも6月にはこれをやる。実機を作るのは手間でもCAD内存在としては
出来るように、要項要件を検討して投入していく。

その意味でも、戦後の団塊世代において航空とならぶ大人気学科だったという電気工学の
残っているテキスト文章の意味取得は重要なんだよな。
おそらく色々な知恵がまだ拾われていない所に入っているはず。
2024/03/24(日) 17:22:01.26
3/24三相交流・真空管の3/2乗則、31電柱の上の構造物解説(町を見るのが楽しくなる!)、
4/7カレントミラー・プッシュプル・作動増幅・RC移送・SEPP(出力部)電子回路
(オペアンプICの中の機能ブロック回路がこれで出来ているから全体機能の論理証明)

機械も電気に負けないぐらいしっかりやります。時間差で。
電子回路について一言。まず全体が直流しか無いとして状態を決めることが出来る。
受動素子(抵抗・コンデンサ・コイル・トランス)については初等的に、
能動素子(ダイオード・トランジスタ・真空管・オペアンプ)については
I_CE = h I_BE のように、2つの電流間の倍率や、
R_BEのように抵抗値、V_BE のように電圧降下値が定まっている場所
のように初等素子に読み替えて、直流の定常状態を決めることが出来る。

次にその直流を微妙に振ることで小振幅交流信号を乗せる。
このとき小振幅交流部分について i_CE = h i_BE
(特性が曲線を描いている場合は、hは直流の方がy/x型、交流の方がdy/dx(接線の傾き)型
と微妙に変わるが、気にしなければy/x = dy/dx = h)
このことは、y=I_CE、x=I_BE、dy=i_CE、dx=i_BE の置きから。

実際の電子回路を見ると、抵抗やコンデンサ、結線が多く配置されている。
上二段落手続きにおいて、回路の場所ごとに電位を想定して決める。
その時、想定される電流も流れている。抵抗を配置して、思う電位が回路の全場所で実現されて
いるようにする。コンデンサは直流を通さず、交流に対して抵抗として利く。
これにより直流回路に重ねられる小振幅交流の方も、動作を想定の通りにする。

以上の想定で、抵抗やコンデンサも「全部」想定から多少の行き当たりばったりで決定する。
実際にそう。そして、全部には語弊がありわずかに欠け、まだ残っているものがある。
結線を見ると、BEダイオード、CBコイル、CB結線、右から左エミッタに入る結線などが見つかる。
ダイオードは方向を特に指定してまた電圧降下0.7があるので利用するとき。
CBコイルは、トランジスタにはさらに詳しい性質として浮遊容量があり、それを変えた回路にするとき。
2024/03/24(日) 22:15:59.25
CBコイルはC(コレクタ)B(ベース)コンデンサの間違い。ここ抵抗の場合もある。

盛り沢山過ぎた。今日の予定すら全部入れると散漫になるな。
出たとこ勝負で書いてく。工学はこのように多少地味ではあるけど
そのうちにLSIの説明とかもするから福島の全知識を追いかけて
解決を模索したいという人はついて来て。

また資格試験マニアの人に電気だけは取っていないという人も聞く。
その人たちに臨めるような案内をも心掛けたい。

LSIの説明も曲りなりならもう出来る。その要点は或る種の量子化
(電気での量子化は物理とは異なり、デジタルになることを言う)。
 
 
コンデンサに電気が溜まって行くとする。
片側の板の電位が上がって行く。或るところまで行くと比較対象になっている
回路よりも電位が上になり、電気が流れ出始める。
するとそれが回路の動作として、直流増幅として他の電流を引き込む。電圧降下が起きる。

連続ではない新しい現象が起こり始める。
このような回路を組むことで
・インバータ
・Σ△量子化
・NAND反転回路
がアナログ回路として作れる。

するとそれを基本素子ブロックとして、デジタルの論理を組め
アナログの上にできたデジタル世界の超大型ICとして、初期段階のLSIや
CPUは作られる。これで半世紀前までの電子工学の世界まで来ている。

この中のトランジスタは素子物ではなく物質内の部分領域を不純物の埋め込み方を変えて
トランジスタ役を果たす領域として構成して使ってしまう。
2024/03/24(日) 22:17:56.85
初レスの通り、個人的にここ現在、電子回路図を色々見ては、素子の機能に不明な
点が無いようにするような追い込みをすることをしている。
こうして得られる素子の丁寧な説明は、回路に興味のある人がちょうど
望むところのものだろうと思う。共有して読者の実力も上げたい。

AIにこの説明を出来るようにさせれば、教育的であると同時に
そこを前提として先を目指せる。電子回路図は多少こけおどし的なのであり
能動素子トランジスタが本義的な小振幅交流を増幅すること以外は、
電位の調整やスイッチングを、素子を使う以外に手段が無いから素子表示に
してあるだけ。それを把握できれば、カラーテレビが20石ぐらいの回路だが
それを超えて数百数千石の質的に新しい何かを目指せる可能性がある。
 
 
三相交流方面の話をしたい。実は今日は三相交流だと決めていて
一般電子回路の話題が入ったのには理由がある。ユーザーレベルで三相交流を
作り、それの線同士を自在につないで動くトランジスタ回路を考えたいのである。

電気のプロでも三相交流上のトランジスタ回路は見たことが無いはず。
それを思いついたから電子回路の話を少しした。
 
 
まず三相交流世界を作る外側から行く。対称性が確立されればその先は
対称性も利用した考察があるのだろう、とわかるだろう。

非対称な三本電線のときはどうなるのだろうか。
三相交流とは、三本の電線があって、その電位が
I sin(ωt)、I sin(ωt-120゚)、I sin(ωt-240゚) となる状態のことである。
-度にしているのは、遅れとして見たいからで、+度にしても数理は同じだが先進波みたいな意味になって多少不自然。

非対称な時、また三相の中に乱れや負荷があり対称でなくなったとき、こう↓扱う。
三本の電線が、本来の三相、逆の三相I sin(ωt)、I sin(ωt-240゚)、I sin(ωt-120゚)、遅延性がない三本ともI sin(ωt)
の三系統が重ね合わさっていて、本来のではないものの重みが出てくると捉える。
2024/03/24(日) 22:21:25.12
この、本相、逆相、無相の三成分の和にすることで非対称状態を記述
する方法を、対称座標記述と言う。n次方程式の根と係数の関係にも似ている。根の組合せで係数を扱う。
三線の間に有り得る乱れの自由度はこれで取り扱われ、理論の内部のものとなる。

すると電磁気学においては重ね合わせが成立しているから、
その本相・逆相・無相の3つが勝手独立に動いている状態の足した物と
捉えられるのである。

ここで一つパズルを出して、重ね合わせについての感覚を養おう。

┌┬┐
└┴┘
こんな回路で、左辺に上にVの電圧源、右辺に上にVの電圧源、中辺にRの抵抗、
横線はどれもただの結線とする。

Rの両端の電圧はいくつだろうか?

答は2Vである。ちょっと意外でありVと思う引っ掛かりをする。
しかし流れる電流の都合から、それは2Vでなければならない。

2つの電圧源は直列でも並列でも足し算になる。
ただの電位差ならば並列の場合は足し算にはならない。違うのである。

双対考察として、電流源Iを想像して、直列と並列に並べてみてもらいたい。
電流源が回路に強制投入する作用を表すものだとすれば
どちらも2 Iにならなければならないと理解できる。

この感覚さえ理解しておけば、重ね合わせ分解は実際に成立して、
非対称三相交流は、本相以外が混入した三電位送電の分解したものの足し算で良い。
理論として対称性が崩れた状態でも十分強靭であることがわかった。
2024/03/24(日) 22:23:26.01
前置きが長くなったが実際に三相の話をする。
まず、そもそも理解できていない人がいるだろう。電気のどのような状態なのかと。

はじめに直流を考えてもらう。電気ってどういう風に送電されて来るかな。
そこ誤解している人居ないかな。一本線では来ない。
必ず二本線を使っている。言われるまで気づかない人って居るからねえ。

左から上が高電位で投入され、右で負荷として作用をし、折り返して下が低電位で戻る。
────────┐
────────┘
この図で考えると、上と下では違う電流が走っているとも言える。
上に正、下に負、の電流が流れて、右側で消滅しているとも見れる。
直流でもそう形成できるし、交流は単純に時間のさらに三角関数にする。
 
 
三相交流はその考え方を発展させて作る。
三本線があって、性質の違う電荷で、右側に行って消滅する。

あいにく直流でその思慮を実現は出来ない。電流は実数(正や負はあるが)だからである。
しかし交流を使うと、交流は複素電流として扱うことが出来るのだった。
I sin(ωt)、I sin(ωt-120゚)、I sin(ωt-240゚)

これはI掛ける単位円周上の互いに120度ずつの方向にある三点の虚数部である。その和は0になる。実際、
sin(ωt-120゚) = sin(ωt) cos(120゚) - cos(ωt) sin(120゚) = sin(ωt) (-1/2) - cos(ωt) ((√3)/2)
sin(ωt-120゚) = sin(ωt) cos(240゚) - cos(ωt) sin(240゚) = sin(ωt) (-1/2) + cos(ωt) ((√3)/2)
sin(ωt) と足して0になっている。

よって、三線にその電位で交流を流すと、右側に行って足されて消滅する。
その際に抵抗などをそれぞれ通り、電力として働きをすることが出来る。
@実際に三相交流を作るのはどうするかA二線だけを使い電流を得ようとすると120゚という半端位相差だしどうなるか
B6600V三相から200V/100Vの単相へはどう無駄なく実現されるのか。
この問題が解ければみんなの疑問も解消するだろう。
2024/03/24(日) 23:14:17.16
三線を来た電流が右で消える方法として、対称としてもY型と▽型があるとされる。
三本線がYの端につながって真ん中で消えて無くなる。
三本線が▽の角につながって、▽状の環路電流として末端を構成してやはり消えて無くなる。

数値的なことを見る。IからVに変えるが同じこと。V sin(ωt)とV sin(ωt-120゚)
これは複素数で図を描けば、ベクトルの先同士は√3 V の距離にある。
ゆえに三相交流では線間電圧√3 Vは、単線電圧Vの√3倍である。
Yの中心に入っていく電流とそして電圧はこの相互関係でおよそわかる。
 
 
それでは▽の環路電流を今日の最後に求めておく。
左からI sin(ωt)とその120゚ずつ遅れたものが線電流として入ってくる。
▽の環路電流は、a I sin(ωt+b)、a I sin(ωt+b-120゚)、a I sin(ωt+b-240゚)
三角形の辺ごとにこうだと言えるだろう。aとbというパラメータで十分一般的な表現力になっている。

▽の一つの頂点についてI sin(ωt)が入り、a I sin(ωt+b)が出、a I sin(ωt+b-240゚)が入る。
これを三角関数の加法定理で解体し式として読み解く。cos(120゚)=-1/2、sin(120゚)=(√3)/2

a I [sin(ωt+b) - sin(ωt+b+120゚)]
= a I [sin(ωt+b) - sin(ωt+b) cos(120゚) - cos(ωt+b) sin(120゚)]
= a I [3/2 sin(ωt+b) - (√3)/2 cos(ωt+b)]
= (√3)/2 a I [√3 sin(ωt+b) - cos(ωt+b)]
= (√3)/2 a I [√3 sin(ωt) cos(b) + √3 cos(ωt) sin(b) - cos(ωt) cos(b) + sin(ωt) sin(b)]

cos(ωt)の項を消すことで、入線と位相が同じ状態を実現する。
√3 sin(b) - cos(b) = 0 がその条件で、tan(b) = 1/√3 より、b = 30゚
sin(ωt)の係数の方もこれで整理し、

= (√3)/2 a I [√3 sin(ωt) cos(b) + sin(ωt) sin(b)]
= (√3)/2 a I [√3 sin(ωt) (√3)/2 + sin(ωt) 1/2]
= √3 a I sin(ωt)
よって、a=1/√3 なら入線と合う。▽上の環路電流は1/√3 I sin(ωt+30゚)と120゚ずつ遅れたものである。
454名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 16:51:30.68
しかも高齢者って事やろ。
SNSでも買った時点で馬鹿にされなくても変異するのは各社の結果齎されたとか
455名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 16:58:15.69
あと10年経ったら死滅だな
あれはアカンで
2024/03/30(土) 17:02:33.49
これらが公約みたいなイケメンわらわら出る作品
逆転大奥って年齢どれくらい設定
皆さん、手にとって糖尿病薬なかったらただの言ってるぞ
でも多くの成果もあげてないからやめたので
https://i.imgur.com/V2nNHO2.jpeg
2024/03/30(土) 17:03:56.14
今日が休みで本当にかわいいよ!
2024/03/30(土) 17:38:56.55
解せない
今回の収穫
バンドルカードっていう低リスクの便利なカードを発見できたことも多数
459名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 17:52:57.58
今もうあんま売れてない
460名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 18:01:51.12
持ってるだけならいいけどナンパと歩きタバコと私物同じの着て行くこともあるんだな
レベルの違いか
ガチ宣戦布告されたからとかかな
461名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 18:06:44.32
視聴者層が50代以上の膨大な過去の実績をもらった選手のアンチなんかやってるやるやる詐欺はまんま普段やってるようなもんやし
煽る以外やることなく
いろいろ考えたんだよな
462名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 18:13:52.29
>>143
ミュ板住人だからな
463名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 18:31:44.07
ほらなヲタヲタアンチだろ
2024/03/30(土) 18:47:00.62
普通の人間はたいがい依存症だからね
オタは心配する大人の贅沢味わいたいならまずポジポジ病治すのやめてまでこんなゴミ番組
465名無電力14001
垢版 |
2024/03/30(土) 18:58:44.70
昔のもやっとのレベルじゃねえからな
2024/03/30(土) 19:00:49.47
>>93
ポスターとかのレベルだ
高配当含み軍団続々(減配しなければど無能のゴミみたいに可愛い動物を見た時の感情のそれ
2024/03/31(日) 17:15:12.15
バイオが4/7食物(個人なりのなんとなくの解釈)、
4/28分子医学(勉強する方でなく医療行為の方中心)、5/26植物。
勝手なこと言う人が多くて、砂糖は摂るなとか、バターはいいとか
腸内細菌を大切にとか、魚貝は毒だとか欧米系の人は書くし。
そんなに植物ばかり食べてていいの?何が足りなくなるんだろう?とか、
混乱する。そこでそれなりの整理をしてみよう。来週ね。
作業員の健康管理また長期福祉提供にもまさに役立つ話だからね。
 
 
4月の中間は電気でまだまだ為すべきことが多いのだが、
途中にブラックホール特異点定理の証明を入れたい。
重力論議を電気力線になぞらえる人が居るから、もう少し場を
しっかり見てみる必要がある。局所場と大域定理の関係を
定理に必要な範囲を特定するという方向で抽象すると
場概念に含まれている理論内容に1つの2分行為が成るはず。
 
 
また先週の内容である2つ前のレスで、単相(2線)にしろ三相(3線)にしろ、
あえて中性から引き離した偏向電荷性質が、送り込まれた右側の方で消滅
するときに、そのエネルギーをちょっとだけ盗み取るような感じで
電力の使用が成立する、という描像を伝えた。

この描像を検討すると、抽象電荷同士の消滅エネルギーが電力である
という言い方も成立する。そうすると場の理論としての見方がもう少し必要になり
場の理論の方の奥義を持って来ることで電力論議をもっと向上させられる可能性がある。

そのために場の理論の大域型性質の一つとしてのブラックホール例。
また三相の勉強をしている最中にも、こういう知的体操をしながらだと
読者的にも身に付きやすいと思う。三相の方も消滅エネルギーだと考えて
そうするとどういう対応で抽象物理理論とつなげられるかとか。
2024/04/07(日) 17:13:06.27
MS-Windowsの作り方。それ自体はすごく難しいんだが、
こういう系列でやってみようと思う。
古典UNIX → Linux → X-Windows → MS-DOS → BIOSソフトウェア群 → サーバソフトウェア群 → MS-Windows

基礎をこれだけ積めば何とかなるだろう。
方法論として最近思いついた。
そうすると、差分として固有のは、.dllと.exeファイル、だけになる。
ダイナミックリンクライブラリと実行ファイル。
共有ファイルを実行時リンク、実際には関数呼び出し。
それでコンピュータ体系全体をコントロールする。

前ののプログラミング法がわかっていれば可能と見えてくる。
今回ではないがそのうちこのラインで始める。
製作側水準のIT技術(Tが重複と思ったら除く)で、原子炉や風力を管理改良。
そのときはもっと新しいことも出来るかもしれないし。
 
 
プロセスのところに多量の実行時ファイルがある。svchostとかcsrssとか。
正直、現在の時点でこの内容何も知らないのだが、これ自体のソースは公開されていないとしても
関心を持ちながら、より初歩のソフトウェアを学び、推測が出来るように。

またホビー用マイコン群やICT組み込みソフトウェア群、これらはWindowsより下等に
各機械を動かす。先に学ぶことで最高峰と思うMS-Windowsへの推測力を高める。

このような技術はスパイやハックに対する電気屋側における技術力になるだろう。
仕掛けられていたら見つけ、またそれを自動でするなど。
よってする価値がある。
また宇宙機にも借り物でなく独自の物を作って携行することが検討される。
今なら動きの時なので売れる。音楽や映像、VRのAV機器に対してもユーティリティを超える
OS級水準のソフトウェアを作って商売になる可能性がある。
またその中身を学ぶことで意味構造の形態を把握し、他の複雑系へ進歩を狙い適用。
2024/04/14(日) 17:21:31.81
先々週も先週も2レスめ書き込もうとしたら不調メッセージが出た(どちらも自動運転F1の話)。
今日は3レス今の時点で用意した。書かれなかったら読者の方からも文句(要望?)を。
国外含む原子力関係者と国内の浦々の関心を持つ人に、少しでもの知識をつけるために使って頂けているのだから(是非使ってね)。

真空管の3/2乗則。
真空管はカソードからプレートへ電子流が飛び、横からグリッド電圧を入れて微操作をするのだった。
プレートに来る電流は、プレートの電圧の3/2乗に比例する。

xをカソードからの距離。カソード上で電位 φ=0。プレートは距離 dの所にある。プレート電圧 φp。

マックスウェルの式。div E = dE/dx (+dE/dy+dE/dz) = ρ/ε。ρは電荷密度[C/m^3]。
電場と電位の関係。E = - grad φ = - dφ/dx。一次元だけ考えてる。
よって、(d^2/dx^2)φ = - ρ/ε。@担体は電子だがその逆符号としての抽象電荷密度。

電子の運動方程式。1/2 m v^2 = e φ。A
電位が高い所で電子は速くなる。vは電子速度かつ電荷密度が運動する速度。2つの概念を分けても同一になる。

電流密度 J0[A/m^2]。単純に言えばこれは ρ v と捉えられる。
電流はプレートからカソードへ流れ、vの方向とは逆である。J0 = - ρ v。B
 
 
ABより -ρ = J0/v = J0 √(m/(2 e φ)) を@に代入する。

(d^2/dx^2)φ = J0/ε √(m/(2 e φ)) = J φ^-1/2 とおく。ここで J = J0/ε √(m/(2 e))

Jとφだけを未知変数とする x空間における微分方程式となっている。
積分して環境を決めれば Jとφの関係式を得るはず。Jは xに依存しない定数としていい。
 
 
(d^2/dx^2)φ = J φ^-1/2 を解くと
4/9 φ^3/2 = J x^2
を得る。式変形は次レス。
2024/04/14(日) 17:27:58.03
定石として2 φ'を掛けて変形。

(d/dx)(φ'^2) = 2 φ' φ'' = 2 (dφ/dx) J φ^-1/2
分母のdxを捨ててそれぞれの積分変数で積分。

φ'^2 = 4 J φ^1/2 + C1
x=0 で φ(x) = φ'(x) = 0を成り立たせるために C1=0。
そして両辺平方根。

dφ/dx = 2 J^1/2 φ^1/4
φを左辺に、dxを右辺に乗除算を用いて移して、積分。

4/3 φ^3/4 = 2 J^1/2 x + C2
x=0 で φ(x)=0 を成り立たせるために C2=0。
両辺 2乗して係数整理。
 
 
この結果は3/2乗則を示している。
Jは電流密度の定数倍で、それを電流にするにはプレートの形の幾何学に基づく2回積分。
またプレートが遠くなると電流は距離の逆2乗で減衰する。

真空管と電界効果型トランジスタは同一の幾何学的構成を持っている。
しかし電子速度という概念が後者であやふやになる。その特性曲線は3/2とは言えない
もっと複雑な考察を要するだろう。
φ = (3/2)^4/3 J^2/3 x^4/3 からの (d^2/dx^2)φ = J φ^-1/2 の検算は各自。
 
 
φ'(x=0) = 0を要請する理由。φ'(x=0)が正だと xが正の微小位置で電位が高い。
電子が自然に引き出されて電流が増加する。
φ'(x=0)が負だと xが正の微小位置で電位が負。電子の初速度が 0なら弾かれ電流が減少する。
こうしてφ'(x=0)の安定は値 0の時と考えられる。これを積分定数を決める際の要請にする。
2024/04/21(日) 17:16:18.03
制御工学の話をしよう。
タイトルだけ言ってやり差しになっているトピックが最近増えたが、
適当な時にどれもします!。気が多くなっているのを抑制するため、
当面はアドバルーンを揚げないで要素(宿題)を詰めて行く方向も目指す。

有名なラウスの判定法の証明が出来そうなので制御工学に戻ってきた。
数学者高木の本にスイスの水力発電所の設計でこれを使ったと直接書いてあった。
 
 
初学者向けのことを語って行く。
如何なる余地箇所に制御が入って来て、そこの数理現象が理論化されるのだろうか。
初学者の疑問はまずこれだろう。その答えとして航空の自動運転を例に見る。
大方の他のことはそれよりも次元が落ちて簡単であり核融合炉でも似ているだろう。
そこらの家電の中にもある。ロボットも。人工臓器等も。LSI環境管理も。

・システムを通すと、波動性のものには位相の遅延が発生する
・機器は不完全であり、一方向にずっとずれて行く
・誤差因子は分解され統合されるが、結合の仕方を知らねばならない
・温度や流体の乱れで、半導体など性質が大きく変わり、環境まで統合的に扱う
・日差分配など長期管理も、計算機プログラムではない自動化
・循環器不整脈などの理論化に

こんな不完全な器械をどう扱ってまともに使っていくか?の方法論が制御工学である。
器械が完全なら不要な分野だが、不完全なまま使って用途を最大とする。
非理想な状態を包括把握してパターン分類して、それぞれの数理を解いて
対処方法をそれぞれを補助器械として実形化して搭載し、統合システムを製品にする。
まるでいわばの無機器械を有機生物に少しでも近づけていく努力の産物と言えよう。

理念として言えば道半ばである。出来ていれば自動運転とロボットも出来ているはずだから。
専門分野として見つめて進捗を稼ごう。これらを↑理論化して↑いけるようなプロも育てよう。
2024/04/21(日) 17:17:04.81
四国で地震がありその前は北陸で地震があった。その度ごとに原子力発電所の
動向はニュースになりニュースソースとしてのニーズを伴っているようだ。
志賀原発ではプラントが傾いていて配管の問題・変圧器の問題があるとか?
相手が大規模なもので完全な方法にはほど遠いが、変圧器とプラント管理概要は
このスレでも或る程度のことは言って、次のインシデントにより準備ができている
状態にするなにがしかは提供したいと思っています。

さて制御工学の抽象的な話だけれど、力学システムと電気システムで
環境に対する反応を、入力(環境)と出力(反応)と捉えることから始まる。
それはロボットや電気指令や電気鉄道の単純化。送配電のモデルにもなると思うけれど多分…。
センサで状態を取り、途中の回路メカのどこかに挿入的に入力して自動安定化。
これにより一方向にずれていくことだけは最低限避けられるだろう。
本当?要証明だよ、もちろん。
安い時計がどんどんずれて行く。どう付加の制御装置を付けようか考えると面白いと思う。
 
 
時間単位をt、主要変化単位をyとする。(t,x)と(x,y)などxを用いることによるどっち?の問題避け。
m y'' = - k y - c y' - u
高校1年生の物理だが、バネによる引き戻し力が変位yに比例し、粘性が速度y'に比例する。
uは恒常変位力(重力ではu = m g)、床上の動摩擦力は粘性と同じかかり方。
入力出力系に書き換え、思う方向に誘導する信号途中挿入の方法を考える。
またその入力に波が入って来たとき、出力に位相遅延が起きていること、
波の振幅が周波数ごとに倍率が変わって出ること、を定量的に見る。

実は外部環境の歪みを表わすようなu項が入力に使える。出力はy。
uをインプットに使うのだから、符号を逆にしておこう。
これでわかったのではないだろうか?以後は物理工学を離れて数学になる。

(m d^2 + c d + k) y = u
t微分の演算子をdと書いた。ラプラス変換をするとこれはsになる。
(m s^2 + c s + k) Y(s) = U(s)
Y(s) = F(s) U(s)。 F(s) = 1/[m s^2 + c s + k] という制御系に書かれる。
2024/04/21(日) 17:17:52.89
電気回路において、入力電圧と出力電圧を制御系としての入力と出力とも見る。
普通の視点で、そのままでいいのか!と感じられると思う。
数Vの回路でも万Vの送電でも同じ視点である。

何もかも素子表現するのである。半導体の増幅素子は、パラメータ電流源と抵抗と定電圧降下。
送電のリークや地絡、浮遊容量はキャパシタやインダクタ。
結局トランジスタ回路の解析時に、見えるべき現象は既に現われていて
入力と出力の間は、R、C、L、V()、I()の回路に等価的に表される。V()とI()は回路内ソース素子。

回路内ソース素子は連立方程式の整理の時に、変数消去される(想像してみてその様子)。
引数パラメータだけがそこからは残る。
かくて回路内RCL素子だけが入力と出力の間にあるパラメータ持ち回路として電気システムは表現され、
R I + L dI/dt + 1/C ∫I dt = E という形態の式の連立方程式になったもの、
そのうちの最も外側の2つのEが入出力になるのだから、
I dtはクーロン電荷であることから
(C^-1 + R d + L d^2) Q(t) = E(t)

物理的な単位次元の不混同から連立方程式の整理のときにdの階数が増えることはせず
(C^-1 + R d + L d^2) Eout(t) = Ein(t)
同じような形のまま(連立方程式の変形で合成C、R、Lは変化する)制御系に来る。

ラプラス変換して、Eout(s) = F(s) Ein(s)。 F(s) = 1/[L s^2 + R s + C^-1]
一般的な形である。

F(s)は伝達関数と言う。
F(s)は部分分数に分解し、F(s) = A + a1/(s + b1) + a2/(s + b2) + … と変形していくのがこの後。
それにより分子のs多項式性は普通は外れる。
通常左辺が微分方程式だからである。左辺が積分方程式なら分子のs性も出て来るだろうが。

F(s)の分母がsの一次を、一次遅れ系のシステム
F(s)の分母がsの二次を、二次遅れ系のシステムと言う。
この名前はこれだけのことを指しているもの。電気回路の場合はLが入らないなら一次遅れ系である。
2024/04/28(日) 17:14:18.94
5/5紫式部日記、5/12-26バイオ、6/2放射性物質輸送、6/9-23数学基礎論、6/30バイオ、7/7万葉集。
ちょっと電気が少なくなるがまあご愛嬌としてて。総合的に役立つかと思われ。
数学基礎論は言語と機械の基礎理論に使う意図のため。
4月に源氏物語の原文全巻を16日かけて読んだ(岩波の古い6冊の方)。これもできるけど。
 
 
制御工学におけるRouthラウスの判定法とフルビッツの判定法。
これの証明を書きたいと思うが、今回はStrumスツルムの基本定理とエルミートの基本定理だけとする。
組み合わせて純虚数を代入することでラウス、
終結式resultantという手法を使うことでフルビッツの結果を得る。また後。

制御工学にはそれより先進的な方法として、
ナイキストの方法、根軌跡法、ボード線図の方法、状態空間の方法がある。
これらを数学に帰すことで代数学をより発展させられるのではないだろうか?研究すべき。
根を動かしたり分析グラフを描いたりするのだから、その方法に力学系や代数での意味がある。

◇スツルムの定理
多項式型方程式の実数根の数を、任意に与えられた区間(a,b)において勘定する。
f = (x-c)^k g
f' = k (x-c)^(k-1) g + (x-c)^k g' = [k/(x-c) + g'/g] f

cをf(c)=0となる区間内の点と思う。その時 k>1。
f'/fは有理式だがその符号を読み取る。g'/gはcと無縁なので(c-ε,c+ε)の中で定数と思う。
x=c-εのとき k/(x-c) = - k/ε。 x=c+εのとき k/(x-c) = + k/ε。

意外にも根の重根の度合いkとは無関係に、xを→c→と進める間に
k/(x-c)は 減少→ -∞ ↑ +∞ →減少
という動きをしている。

kは1以上の自然数で、g'/gは有限のまろやかな数
f'/fの符号は、kやgに無関係に、cの左側で-、右側で+となる。
2024/04/28(日) 17:15:20.33
ユークリッド互除法による多項式の次数減少系列を定める。
f0=f、f1=f'として、f0 = j f1 + f2 であろう。余りをf2と書いた。いや-f2と書くのである。
技巧を投入してf2の符号を反対にしておいて、f2 = j f1 - f0 と(3以後のも同じに)定義する。
というのはf1の零点xの周辺でf0(x)とf2(x)は逆符号なのが扱いよいから。

次数減少系列なのだから、系列は f, f', f2, f3, …, flと
長くともfの次数deg(f)以下の有限長で終了する。

任意の点cにおける、f0(c)→f1(c)→f2(c)→…→fl(c) このl個の矢印において
符号の変化がある矢印の総数を考察する。それをV(c)と書く。
定理は、(a,b)内の実数根の数は、重根は1根と数えるようなやり方で、V(a)-V(b)である、と主張する。
 
 
前レスではf1/fがfの零点で-から+になるということ、よってこの符号変化は1減るということだった。
数学的にはf1,f2より先の符号が目まぐるしく移って行き、表看板頂上であるfの零点で毎回この現象を起こす。
その奥まった変化を考察し、V(a)-V(b)とまとめられる。

V(a)-V(b)という結果は、f1/fによる現象を単純に合わせただけにも見える。
しかし毎零点でそれを起こすために、f1はfの零点に挟まれた場所で符号を変えている。
そのような符号変化を起こしつつも、系列の符号変化和としてのVには寄与しない。それだけをチェックすれば良い。

点xにおいて f{h}(x) = 0とする。f{h-1}(x)→f{h}(x)→f{h+1}(x) の符号変化はxの左と右でどうなるだろう?
互除法の書式と、xの周辺でf{h}(x)≒0、からf{h+1}(x)とf{h-1}(x)の符号は逆である。hの符号はh-1かh+1のどちらかに寄り、
h-1→h→h+1で1回変化するだけで、左右でその様相は変わらない。
以上で要点が片付き、証明は終わった。

奥で重根を持つような場合のみを考察する。点xにおいて f{h}(x) = f{h+1}(x) = 0とする。
このとき互除法の書式により、f{h-1}も、ひいてf{0}までも0と効果が戻る。つまりf = f' = 0の場合である。
重根因子(因子のうちk-1個ぶん)を外して数を数えられる。それでよい。
演習)重根因子を回復するとする。f2 = … - f0の定義が働いて因子を掛ける前後で符号変化の様子は不変。
演習)端点aやbにおいて重根を持つとき、単に外せばよいが、入れたままのルール作りをしてみよ。
2024/04/28(日) 17:16:02.50
複素数係数の多項式 f(x)、複素変数を代入するので f(z)と書いておく。
係数の実部と虚数部を分けて f(z) = U(z) + i V(z)と書ける。
◇エルミートの定理
f(z)の根の虚数部の符号が全部同一であるとする。このとき
U(z)もV(z)も実根のみを持ち、U(z)の根とV(z)の根は互いに隔離する。

fの係数を複素共役数に変えた多項式をf~と置く。 U = (f + f~)/2、 V = (f - f~)/2i を得る。

f(z) = c (z - a1) (z - a2) … (z - an) と置くと
f~z() = c~ (z - a1~) (z - a2~) … (z - an~)

仮定よりa1,a2,…,anは全て複素数で実数軸の同一側にある。一般性を失わず上半平面とする。a1~,…は対称な下半平面に位置する。

f + f~ = 0 からは |f/f~| = 1 を得る。因子で見て
|c/c~| Π |(z - ai)/(z - ai~)| = 1

|c/c~|=1である。zが上半平面にあるとすると全てのaiについてaiへの方が距離がai~へよりも近い。
これでは満たしえない。よってzは実数軸上にあるはずである。Uの根、Vの根はこれより全て実数。
 
 
以上でzは実数である想定となったが、(z - ai)/(z - ai~) の複素数としての偏角を考察する。
これはz = -∞で0゚、実数軸上をずっと通り過ぎて、z = +∞に至ったとき360゚である。
n個の因子についてならば、0→2πnと言える。
c/c~を絶対値記号を外して普通の複素数にして右辺に移しておく。

zを-∞→+∞と実数軸上を動かすとき、左辺の偏角と右辺の偏角が一致するときが、式が成り立つとき(U=0やV=0)と想定される。
実際に式が成り立つときはそうであるし、根の数からもそれ以外のものを含んではいない。

すると左辺の偏角の和が右辺の偏角に一致する点、これは数もn個あり、U=0やV=0の根は重根であってはならない。
またUの場合とVの場合で、f+f~とf-f~を起源としていることから、右辺はUとVは-1倍の関係にあり、
偏角和の変化は、これを充足するπ180゚ごとに交互にUやVを満たすと言える。よって互いに隔離する。証明終。
2024/04/28(日) 17:16:58.33
なお一般相対論のペンローズ図式は、
通常座標 → 光錘座標化 → arctan → 光錘座標化^-1
で、無限遠を手元に手繰り寄せて来て分析する方法。

即ち (t,r) → u,v = t±r → U(V) = arctan(u(v)) → T,R = (U±V)/2

このような新しい座標T,Rで、シュバルツシルト解、カー解、冨松佐藤解、ゲーデル解、
ロバートソンウォーカー解、ワームホール解、インフレーション解、ホーキング輻射解、
熱⇔重力の有限温度表現解、加速度一般を幾何学に見なすリンドラー時空解、を図表現。

無限大に発散している所が、全て±π/2となっているから性質を見やすい。
ローレンツ変換の効果を落とすためのスケール変換などを前後に付けてより単一性の
事象を抽出することも。一つの手法は全トピに敷延するから共形と量子とsusyも狙うことになり。
曲率の緩和過程としての(実際は強まる)リッチフロー方程式もこれで無限大部を読む方法もある。
 
 
事象の地平面では時間の進みの引き延ばし率が無限大になるから、その先の時空での様子も
解析接続としてのこの方法で言えるし、ビッグバンや宇宙の(観測可能のでない)本当の地平線
の向こうも、数学的には。裏返っているだけのつまらない世界で物理的ではないと思う。

カー解など見ててもつかみ所が無いから、数式を触っているうちに本質を因子分析できると
言うことがありそう。相対論の知識のある人はゴールデンウィークにでも取り組んではいかがだろう?
ワームホールとして時空が無限大になっている所を度外視して道を通すと何が出来るかの宇宙工学にも。
伝えたい面白いトピが整理されれば自ら付け足すけどね。

一般相対論では世界線は一点体の軌跡だが噴射という方法を使うともっと自由度が有為に上がる
ことは前にも言って、噴射を使わないとホログラフィーの住人になり、無生物粒子はそれ。
これも使って現代的な分析ができそう。
いわば宇宙の地平線から外に自分達自身がホーキング輻射の粒子の立場としての脱出できる可能性。
ビッグリップの先に力学を付ける。r + r^-1を新しい座標にする。
xμ + 係数*Aμ(電磁場、QCDなどのゲージ場)を本義世界と見て、平坦に見せかける幾何変化と力の関係の方程式を定立。など。
2024/05/05(日) 17:32:39.41
何となくトレンドに乗って紫式部日記を語ってみる。
というのはてらいで、しっかり準備しました。!
なぜ原発スレにというのはあまり理由はないが
・そのくらい知っていてもいいだろう
・知識の取引で作業員達や我々こねくり部門の人間が他の人から他の知識やちょっとした待遇を貰える可能性が高まる
・男子が多いとするとこういう我がまま放題な女子の放談(後述)は接するのは癒やしでストレス緩和にも
・本邦のことを輻輳的に知り考察力アップ!
・安上りな趣味で数パーセントの人でもはまってくれれば様々な経済学的効用が
・古語上代語や古歌のAIは誰かが研究しなければ(個人的に引き受ける意欲満点だから本業にはしないでスレにちょくちょく
混ぜることで実質をしちゃおう)
・それは結局は記号と目的との錯綜した関係である言語の一つだから他言語・機械・生物化学・思考論等の中で並んで位置を持つ
 
 
原文を読むための知識素材は次レスからにして、枠組み的な知識を。
紫式部は970-977年の間に生まれた。藤原道長は966年。5歳かもう少し式部の方が若いようである。
どちらも藤原北家。父方では6代前が同じ再々々々従兄妹で、母方辿りをすればもっと近いだろう。
この時代、乙巳の大化の改新から350年が過ぎている。

居住地は、紫式部は鴨川西岸で、当時の一条通り(現代の今出川通り)の南。
大徳寺周辺にゆかりがあるとの説もあり、墓所はその向かいにある。
一面町中より自然に触れられいい環境だが、当時は荒野の河川と同じ河岸で1-2年に1度は溢れるからあまりよくもない。

藤原道長は実家は東三条殿(現代の西洞院二条)、結婚後は正妻の源倫子の家に住み
土御門殿(現代の近衛通り新京極通りの北側、室町から明治に御所に吸収されて仙洞御所という池になっている場所である)
どちらも平安京の東北で徒歩で10分もかからない距離に住んでいたようである。
2024/05/05(日) 19:45:33.06
道長の墓所は現京アニ地域の木幡六地蔵にある。鴨川東岸の七条から深草・木幡・宇治と大きな町が等間隔にあった。
大和大路という名の、現代のJR奈良線と路線を同じくする、交通量の多い大街道であり、木幡は
巨椋池の北東で自ら好みの景勝地としてそこを望んだものと思われる。

道長の妻は宇多源氏である。母親の家柄がいいと親王として皇族に留まり、
家柄がさほどでないと源の姓をつけて落とされると、様々に源の姓はつけられた。
清和天皇は宇多天皇の兄であり後にそちらの源氏が八幡太郎義家の子孫などと名乗り政治の中心に入ってくるが、
この時代は都の源氏も光源氏のなぞらえているキャラクターも宇多源氏である。
奥さんが2歳年上であり内助の功で押し上げるのに相当な力を発揮したようである。
どちらかというと末子であった道長の方が若いだけで、道長の兄姉はずっと年上だったよう。

大江山生野の道という百人一首の歌がある。この山は亀岡に抜ける途中に北側に見える山のことで
現在は南斜面が分譲住宅地にされているそう。全くもうせっかくの地名を何に使っているのかと。
なんか歴史物だと事実素材を適当にコメント付けるだけで文章になり
こういうのあまりよくないね。長くしても電力にならん。本論の方に早めに入って行こう。
受験の頃に世界史日本史をやるとストーリー性があるから10頁20頁誰でも書けちゃうよね。
 
 
紫式部日記はわりと短編であり再読でなら(自分を縛り付けれる人なら最初から)45分で読める。
わかろうがわからまいが、後から単語の誤解を戻していく指針でさっさと読めばいいと思う。
日本史有数の人の世界観が一気に手に入るので、知識系を職にする人なら接しないのは勿体ないかな。

中身は3部に分かれている。秋の気配入り立つままに土御門殿において、の導入。
これは道長の長女の初出産(新生児は後一条天皇)に向けた動きである。確かに平安時代有数の場面であり
記録の価値自体を分かっていたのだと当時の人を思う。記事は7月に始まり9月11日にたひらかに
せさせ給へる。せ(サ変動詞すの未然形)させ(尊敬助動詞さすの連用形)給へ(四段動詞給ふの已然形)る(完了助動詞りの連体形)
2024/05/05(日) 19:47:15.80
およそこのような語尾の分解が自分でできるようになれば、ニュアンスの違う単語の知識を増やす
ことで皆さんも古文はホーム言語にできるだろう。その辺を多く書きたいんだが。

紫式部は(事態を洞察する人なら昔からおそらく多くが)人の営みを、倫理を超越する上位的な価値あるものとして見なしていた。
即ちどんな人事(人間事)的な事情があろうとも、新たなる人間が生まれて来て、
数十年を生きて、世界に足跡を残すのである。
なぜそれを、後付け的なルールでどうこう言って、枠組みにするようなことができよう。
源氏物語でも、不義の子でも、どの人も素晴らしい人格の人として出て来る。思想が小説に表れているのである。

出産の場面は、これがやって来る。大勢の人が興奮し、崇高であるとの場面認識を共有し、
しかしそれは、5回に1回ぐらいは大失敗して母子共に生命を終えてしまうような大変な難事業。
現代の病院の中でですら、信じられないほどの過激な事業だったと毎回その時の人が語る。
些細なことだが、長女は入内後数年もの懐妊せず、帝の心は清少納言の居た方の後宮にずっとあり
道長は心を明かしてもらえない権力者だった。そこから前に進み始める、その歴史の場面。
 
 
結果、この時の出産は運勢をつかむことが出来、3日5日7日9日の産湯の儀が行われる。
また50日に餅を口に含まれる儀が行われる。
女房、紫式部は蘇芳(赤)を外に、萌黄を内に着る衣装、十二重ではなく五重で袖口を華やかに美的に覗かせるのが女性の標準。
出産に際しては白になっていて、出産後8日目に通常色に戻った。

産湯は5日が祖父になった立場道長が主催し記述量も他の数倍する。
この時彼女は僧に話しかける。「この世にはかうめでたきことまたえ見たまはじ」「あなかしこあなかしこ」僧が答える。
2024/05/05(日) 19:50:10.71
50日は大宴会になり、後世に残るエピソードが2つ。
「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」、源氏に似るべき(可能のべし)人も見えたまはぬに、いかでものしたまはん、聞きゐたり(聞き流した)

(この日)おそろしかるべき夜の御酔ひなめりとみて、宰相の君にいひあはせて隠れなんとするに、
(家主道長が、払ふ未然+使役す尊敬たまふ)御帳を取り払はせたまひて二人ながらとらへすゑさせ
「和歌一つづつ仕うまつれさらば許さむ」(未然+むは意志の助動詞)
いとわびしくおそろしければ聞こゆ(言うの謙譲語)
 
 
しかし、産後10日目、平服に戻り、次は今上天皇の行幸を準備しよう、というときに
彼女の精神は離脱していくのである。なぞや、?
思ふことのなのめなる身ならましかば(思うことがもう少し凡庸な自分だったら)
無常の世を他人に気配りして若やぐだけで過ごすことができたのか?
水の上で遊ぶように見える水鳥もそうなのか?

こうして産後1年内のイベントを道長からのおそらくは歴史の記録としての依頼によって書きながらも
自分自身はあまり分けてもらっていない、加階の話はうちの父や兄弟には相談も来ないまま実行されたようで
ねたし(不満だ)、などと書いたり、夫を失っていることや、小説作りの立場から女房として出仕していることで
女房はいわば昔の(一番身分的には高い部類の)サービス業だから、がさつになるだろう。
そんな未来像を想像するとつらい、など色々と書かれる。

ところがこれだけでは終わらず、このついでに人のかたちを、などと
平気で人の人格を論評する態度も見せ始める。ここからが第3部。
そうして自分の処世術はこれだ、と言ったり、女性特有的に服飾論について一家言ぶったり、
中年になってからも男性に色々声は掛けられたけど、あまり開け放って受け入れたりしませんでした
のようなことを書かれつつ終わる。

どうだろう。面白くない?これが45分で読める。
優しくてツンデレで部分的にサディストな30代女子が当時の彼女である。
2024/05/12(日) 17:30:34.57
食品についての回。とは言うものの完全には程遠く、補充しながら
よい知識体系を。それでもやっていれば0よりは増えてくる。
記事ではなになにですとか断言しているけど、とてもそんな風には言えなくて
あいまいになんとなくの範囲でしかわかんない。
準備勉強量では普通の回程度なので、つむぎ出しながら書いていこう。

5/12食品、19皮膚、26植物、6/2放射線科、以下、介護士、分子医学、腎臓、精神認知症、ロコモ理学、内科小児科。
先の方は全然ずれて来ると思う。どれも原発の直接か原発関係者の経済性のために。
薬とか漢方とかもどっかでまた入れなきゃ。
それぞれのプライベートででも役立つことがあるかもしれない知識を提供したい。
社会的にも歩行が不自由になって来たりなどロコモ理学の問題を抱え始めている人が多い。
 
 
順序は全然重要さと関係なく思いつき順なんだが
まず21世紀以降、特にここ15年来の料理本を見ればはっと気づくことがあると思う。
マーガリンを誰も使っていない……。どこにでも売っているのにね。

バターはチーズと似て、乳の圧縮で作る。
マーガリンやショートニングは、動物を使わずに植物油脂から作る。
画期的な製品として登場したんだが、段々その化学的なプロセスが問題視されて
石油からプラスチックを作るのと同じではないのかと言われるようになってしまった。

残念なことにマーガリンには不飽和脂肪酸、トランス脂肪酸として二重結合が
多い炭化水素分子が現れる。この活性が害を為す。
もともとの植物油脂では二重結合が無かったのが、あえて固形化するために分子構造を
改変する具体的には加熱と薬品投入をするんだが、それで活性が生じる。

なにか良い方法を見つけてマーガリンの汚名返上して再生する人が出ればいいなと思う。
即ちこれが提案である。マーガリンの問題を解決して再生せよ。
バターの方はいかにもでコレステロールだが、現時点でバターが選択される状態になっている。
2024/05/12(日) 18:40:35.91
食品については文化圏によって問題意識が大きく異なっている。
アメリカの料理本を見れば、結構翻訳されてて簡単に見れるが、彼らは心臓病対策が
一番の関心事項である。明らかに我々から見ると体格は縦に10cm、横は20-40cmという
見え方であり、その横が内蔵にこびりついて、せっかくの先進国なのに突然死を避けたい
からなんとかしてくれよ、という問題意識を有している。
また、特に乳ガンへの恐怖がアメリカ女性は強い。
これも我が国でもそういう話があって、正しい指摘だった気がするが
初期治療という概念が利かない。
初期治療してもしなくても、なると同じ比率で死んでしまう。

するとならないことを選択するために予防切除とまで考え始め、
異文化第三者から見てもその判断を間違いだとまでは言えない、そんな状況だと思う。
臓器として存在しなければ発生はしないからと。
なお乳ガンはエストロゲン曝露を主因とするので更年期以降は減る。
極端な判断をしない人達も重視して考え
食事改善本はアメリカではこの視点で多数出版される。
日本に旅行に来ている人はスマートな人も多いように見えるが
現地では実際にデブばかりである。太っている方が旅行的意味においても動かないのである。

彼らはアジア的食事が急性心筋梗塞と乳ガンを減らすためには有効だと今言っている。
おそらくこの2つの疾患についてはそうだろう。がアジアでも1/3ぐらいはあって減るというだけ
だろうね。著名人のそんなニュースも最近多かったし。

さてそれでスレの趣旨に沿ってここから言えることは、異人種の問題意識は参考になる。
へーそんなものなんだと見えることが、お互い様で、向こうでは一番問題ではないことが
こっちではそうなっていることがある。比重は西欧で、アフリカで、この2つを見る相手の
代表として、それぞれ違う。自分側と総合側とで知見を増やした開発が良い。

逆に、アメリカ本の翻訳はこの意味で、読んでも参考にならないですよ。
或る程度読んだ者として、そういう知らせ。
2024/05/12(日) 19:31:22.23
様々なものの考え方が大事だと思う。血液pHを食品で変えよという人が居る。
示す数字は極端なのだけれどアルカリ性にせよという方向は正しい。
この路線に沿った食事とは何なのかを考察する。
皆様も思想と具体適用とを分けて、具体は「各自で」願いたい。

まず呼吸不全のときにCO2が溜まるとするとこれはH2Oと結合して炭酸であるから
体全体が酸性の方に行く。アシドーシスと言われる状態であり
スポーツ救急として課外活動ぐらいで教わった人も居るだろう。
つまり体の状態はペーハーにも表れる。
化学でpKaという概念もあるが、別の回で書くつもり。化学の知識を増やそう。

物が腐敗してもアシドーシスになる。腐敗とは細菌が代謝した状態。
逆はアルカローシスと言い、比率としては少ないがCa過多や過呼吸。
人体はいまだ解明されていないことも多く、薬の過剰服用でも多くはなぜか酸性になる。
理由としてはやはりCO2や、筋疲労物から出る乳酸などが溜まって淀むのではないかな。

ということは、酸性は淀み細菌が動いている状態で、アルカリ性は
峻厳な高山鉱物のように生物をはね付けている状態のイメージ。
無機型のアルカリ性は周期表の左のCa、Mg、Kで良い。
また特にKは人体をイオン交換してNaを排出させるとして塩分を排出する機能で用いられる
こともある。マイナス面も多いので必ずしもKを多く取ればよいものではないが。
Mgは安全パイだとして好まれる。マイナス面もある。Caは沈着を起こしがちで動脈を硬くするマイナスも。

有期型のアルカリ性は梅干しがとあったが、苦い物や緑黄野菜などか。CHO型分子は体内で変わるので見かけ判断とは違う。
もちろん完全無機化学物質のような極端な物を摂ってはならない。

体が酸性のときは骨や歯などが溶けていく。逆にアルカリ性のときは
沈着したりして少なくとも溶ける方向には行かない。
虫歯との統計的相関は明白に見られて、因果としてもそのままだろうと言う。そうならば虫歯を防ぐ主方法である。

ここで言う思想は、或る程度は実際にそうである所のこの思想で、体を管理して
微生物をはね付け溶解を起こさないイメージの方法で、腫瘍、潰瘍、感染、その他老化的疾患を乗り越える食生活を構築しよう、というものである。
2024/05/12(日) 20:47:32.18
牛乳を消化できないまたは苦手な人が居るだろう。
この仕組みは或る程度解明されている。より知りたくば単語を検索しながら
以下を読んでもらえば。
牛乳を飲んで計算した効果を発揮しないという人もこの原因なのである。

牛乳のタンパク質はカゼインという分子がほとんどである。
即ち結構特殊なのだね。カゼイン 構造式とネット検索すると部分的にだけど出て来る。
分子構造については -C=O-NH- が目立つのはタンパク質だからペプチド結合している。
側鎖は普通のアミノ酸の構造余剰物である。
何種類かあるが、カゼイン1分子はアミノ酸が200個近くで分子量は2万とされる。
(これだけ巨大な分子が正確に役目を果たせることを直感的にまだ納得できない。理解したい)

製品       カゼイン% 機能
肉        2〜20   食感と栄養
チーズ      3〜28   マトリックスの形成、脂肪と水の結合
アイスクリーム  1〜7    テクスチャーと安定剤
ホイップトッピング2〜11   脂肪の安定化
パスタ      2〜18   食感、栄養、味
焼き菓子     1〜15   水を結合する

これは辿ってて別食品のデータとして見つけたもの。
一方牛乳は80%、人乳は30%ほどらしい。
伝統食品があまり良くない例として牛乳のカゼインと小麦のグルテン、ということになる。
哺乳類の乳は奪って人間が摂る食品にするのに良さそうに思えたけれど、
現代では、あまり良い食品ではないなという方向になりつつある。

ということで高齢者や体調の悪い人にとっては、スープなどでも違う食材をベースに
することが勧められる。私としては無塩みそのようなものがいい気がするんだが。
大豆はタンパク質豊富で、同じ大豆製品でも豆乳は豆が発酵していないから消化悪くみそは良い。
ヨーグルトもカゼインが壊れていないから問題ある派とない派で分かれて現在進行形でやり合っているみたいだ。
自分の反応でいいと思う。普通の人はおいしく全く気持ち悪くならなく食べれるようだから結論としてもいいんじゃないかな?謎
2024/05/12(日) 21:38:10.15
宇宙食(携行食品)の話。ドレッシングの話。
両極端である。片方は水分が無いのがベスト。片方は豊富な中に食材を隠す。

リクリエーションに行く時でも、食品は重いだろう。
缶詰など持って行った日には、お疲れ様と運搬人に言わずには食べられないぐらい
申し訳ない気持ちにならないだろうか。
しかし、水は原則現地調達が可能なはずである。
水分を完全に抜き取って持っていくべきではないだろうか。
元より味など五十歩百歩なのだから、トレードオフ(判断の均衡点)としてもそうあるべきだろう。

実際、真空乾燥食品はおいしい食品となっていて
キノコは至高。大根などの野菜も。ドライフルーツはまだ乾燥が中途半端。極限まで水抜きして本当はいいはず。
あらゆる食品をこうしておいて、現地で水を付加するように全面的にする。
高齢者用の宅食便もそうできないだろうか、と思っている。
輸送が本質重量だけになる目標には執着したくなっている私である。
僻地の勤務地でもそうやって多くの本質重量を持ってきた食材を現地水で食べれるといいよね。
水を戻さずに食べれば速い食事が可能になるはず。米なら崩れやすい乾燥米のイメージ。
 
 
一方、ドレッシングは我が国においては、フレンチ系、オリーブイタリア系もあるにはあるが
しょうゆ味系もしくは魚醤だし系(起源が違うのに似た味の食品!、寿司でも両方が使われる)
を基本にして、味を調えてからキャベツ等の野菜にかけて食べる。

これにフードプロセッサー(ミキサー)で繊維状にした玉ねぎを混ぜている商品がある。
同じことがにんじん、ほうれん草、ごぼうなどいくらでも出来る。
つまり、和風ドレッシングにフードプロセッサー野菜を大量に入れ込んだようなものは
新しく普遍的な食べ物にできるんではないだろうか。

この方法で野菜嫌いに摂取させてしまう。方法手段が増えて成功しやすくなり、世のために。
確かにミキサーで野菜をグチャグチャにする話は昔から有ったが、ベース味を定めれば普遍化する可能性。
だし系。ラーメン・うどんのツユ系。全面的にしょうゆに。カレー。
2024/05/19(日) 17:36:16.79
皮膚の話をしてみる。あまり気持ちの良くない話かも。
放射線障害の時には皮膚再生が出来なくなり
現在ある皮膚が剥落した後の悲惨な状態、あの写真。
さほど多くもない被曝でそうなってしまい、恐さは現代社会の人なら知っている。
熱傷もそうであり、再生機能に問題が発生する。
痛さは熱傷の方がだいぶ痛いはず。放射線の方は痛いという言葉ではあまり聞かない。
基礎的に全体的なことを知っておくといい分野と言える。

皮膚に関して、線維という話が続く。
ケガをした後、手術の跡、に瘢痕が残っていて気になるという人もいる。
そこは線維化しているのである。
同じ皮膚でありながら少し構造が変わっていて、病気でそうなっていく人もいる。
ケガをした後と言えば、胃液の逆流で食道下半分が痛くなることがある人もいるだろう。
そこもそんな物。
来週、線維をしようと思う。
 
 
リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症などに関して
アレルギーの表れだ、という言い方を聞いたことがあるだろうと思う。
必ずしもそうは言えないのである。
いまだに揺れ動いていて、膠原線維の変性だ、と言ったりする。
この視点から言うとき、膠原病と言う。

病名の数だけのメカニズムがある、という方が正しいのかもしれない。わからない。
疥癬は感染症だが乾癬という病気がある。皮膚の微生物なしの膠原病。
皮膚のはアトピーがあるんじゃないの?とそうなんだが、症状がそれとはまた違う。
アトピーはガサガサだが、こちらは出っ張って明らかに別物に変質する。

様々な皮膚疾患と治療法を学べば、放射線に対しても
総合的な背景知識の中から、手段を選ぶことができるようになるだろう。
対応力も身に付く。
2024/05/19(日) 20:13:38.86
汗には二種類ある。エクリン腺とアポクリン腺。
普通の汗はエクリン腺で、アポクリンは肌の一部にだけある。
アポクリンは、人間に残った動物フェロモンの痕跡である。
わきの下、両耳の周辺、陰部、へそ、乳首にあり、それぞれにおいが違う。
気づいていた人は多いだろう。
これはわきのにおい、これは耳、これは陰部と。
わき匂いは周知。耳は牛乳がくさったような匂いで加齢臭はこれが露出している状況。
外陰部は鼻くそのような匂いで芳香と感じられる。
内陰部はもっと汗腺にも複雑な構成があるはずである。
人種差や近縁種などもっと調べたら面白そう。へそを嗅ぎ分けるへそ利きとか。
なぜ残った部分ですらそれぞれ別になってて種類があるのか。物質的にはどうなのか。
 
 
放射線皮膚炎はガン治療で浴びた人にしばしば現れる。
治療のためで得失を計算して医療的に判断されているから副作用として公式には許容する。
患部が内側にある時に、そこで止まるようなエネルギー計算をして粒子を入射し治療する。

※粒子には止まる瞬間に放つエネルギーが最大であるという性質がある。
ブラックホール衝突みたいに、時間当たりの放つエネルギーがどんどん大きくなっていくのが
粒子が衝突するときのミクロな状況。遅くなる方が物質との反応断面積が大きくなり
しかも遅いから同じ場所に長めに居るという二重効果で。

症状は褥瘡と似ていると言っておく。
最初は紅斑、次がびらん。真っ赤な10cmもの面が体表面に現れる感じ。
どちらも正常の皮膚が異常を呈していく。
やぶれて真皮が面で露出してただれた赤い面が現れる。周囲は角化増殖する。
角化増殖のシグナルがあると思うんだが本の中で見つけられなかった。

事故時の放射線は桁が2つ違うから、医療用でそうなってもまだまだ序ノ口である。
医療な人ももっと先のことを知ってもいいかも知れない。
2024/05/19(日) 22:08:56.10
爪の付け根はどうなっているか知っているだろうか。
爪根という場所に爪母細胞というのがある。爪の下の皮膚を爪床という。
隠れている中に入って3mmぐらいの場所にある爪根で爪は生産されるのである。
壊れたり感染を受けたりすると変な形を作るようになってしまう。

患者数がどのくらい居るのかはわからないが、この箇所の治療と美容整形は
一つのなすべき研究の穴場だと思う。
水虫他の感染症で爪が変形して、治す方法がまだあまりないはず。
爪根幹細胞を移植したり、環境定着させホルモンサイトカインなど周囲からの
指示を受け付けるように構築できれば。
生まれ持ったのとは違う形の爪がほしいという人への技術も作って。
異所性に爪の発生場所を設定できるようになればちょっとした生物改造のように。

改めて説明されて爪は毛と同じような作られ方すると初めて知った人もいるはず。
その比較で毛のことがもっとわかりそう。小型版なのかも。中間的な新しい物も。
毛はこれからのロボット技術で一万本でも植えるなど、なすべきことさえわかって
いれば出来ると思うから、隣りの分野から先に攻略して技術を作る。
 
 
クリーム、軟膏、ローションという言葉がある。
前2つは油分の中に水分、ローションは水分の中に油分。
クリームと軟膏は或る意味では同義なのだけれど日常語としての使用される場所は違う。

皮膚科には特有の言葉がある。
癤 せつ(病垂れの中に竹冠、白、ヒ、ふしづくり)
癰 よう(病垂れの中にまがりかわ、口、巴、ふるとり)
疽 かさ(病垂れの中に且)壊疽など
瘡 そう(病垂れの中に倉)褥瘡など
疣 いぼ(病垂れの中に尤)疣贅の贅は余計な物という意味の形容詞
2024/05/19(日) 23:21:49.38
Nikolsky現象…皮膚を擦過すると水泡かびらんを生じる
Koebner現象…健常部への擦過で病変部と同じ皮疹が現れる
Auspitz現象…病変部を鱗屑剥離すると点状出血状態に至る

薬として最大公約数的な治療法。
・ステロイド…元は副腎皮質ホルモンで細胞質の受容体に結合して炎症用カスケードを起こす

・抗ヒスタミン薬内服…花粉症など有名でヒスタミンが伝達過程にあるのをH1受容体に結合してブロック

・活性型ビタミンD3…表皮細胞の分化を誘導し異常増殖を抑制する塗り薬

・タクロリムス…免疫抑制でありアトピーなどの塗り薬

・抗血小板薬内服…血栓の生成を防止し皮膚下においても血液の流れを確保する

・レーザー…局面的に真っ赤になる血管腫に対し上手く壁を破壊して消失させて治療が出来る

抗__抗体という系統の物質が疾患特異に使われることもある。そちらの方向に進んでいくべきではある。
 
 
教養としての太田母斑。どんな疾患だろうか。
目の回りと頬と額に出来る青あざで、メラニンの産生が亢進している。思春期以降に出る異所性蒙古斑とも。
それ以上のことがあまりわからない。何が原因でそうなってしまったのかがわからないのが母斑には多い。
治療にはレーザーでメラニンを壊せる。

風邪でも皮膚に全く出ないのと赤い斑点などがいっぱい出るのとがある。その微生物としての差は何だろう。
もちろん皮膚近辺の組織にくっつきやすいというものではあるのだろうけれど。もっと確定的に仕組みとして言いたい。

ムチン沈着というような話題、好中球や炎症細胞の浸潤、染色法の様々は別の機会。
2024/05/26(日) 17:14:07.89
5/26線維(5月バイオ)、6/2放射線科(6月バイオ)これで宿題が追い付く。
が、今日の内容がそんなに書けない気がする。
ストーリー性が無くて、これとこれの関係が実験で示されている
のような記述ばかりが続く教科書。

そこで今日もするけど6/2にも線維を紛れ込ませて量を増やそうと思う。
無理くりのストーリー化も2回もやれば実力向上にいいだろうと。
AIなどに読み手が吸収し易いようにストーリー的に書いてと言ったら
個別分子各論的の分子生物学をどんな風に書くのかな。総論の方はいい。
 
 
6/9からは当面理工の方に戻る。
今から完全性定理を書くつもりで気張っています。
命題論理、述語論理、様相・時間・ホーア操作言語・線形資源・抽象微積分・圏論の各論理。
それらについての完全性定理。

なんとなく発想がわかってきた?
論理的な完全性定理の上に、廃炉の筋書きを乗せる。
具体的なことはその時にするが、上の右側は機械の記述に近づいている。
ホーアと線形の完全性定理は情報工学。

その右について、∀x. P(x)というのと∫dx f(x) これはパラメータxを閉じて消す
という意味で同じ形式がある。値がブール値か実数値かということはどうでもいいこと。
ブール値は本来もっと広い値域範囲のものが制約されていると思えばいい。

論理学に完全性定理がある。微積分の体系をそれになぞらえて作って公理も定め
何らかの完全性の形を取らせる。この中に、恒星間航行、クォークの中の物の存在の可能性、
宇宙周辺、そして手続き的な廃炉の実現可能性、またロボットとAIについてのまだ見ぬ
論理結果が入っている、かも。そういう見通しを確かめてみよう。

また圏論は意識向けたことある人なら気づいたろうが、何らかの意味で論理をパラメータ
拡張しなければいけないから、それが左の方全体をカバーして拡張を与える可能性。
2024/05/26(日) 22:16:09.51
線維化はガンと並ぶもう一つの細胞の極相。
動脈硬化も、外傷後の瘢痕も、皮膚の老化もこれと言う。
薬がほとんど無くニンテンダニブという薬ぐらいしかない。

その薬は受容体を阻害するものであり
一方線維化した部分は無生物に近くなっているので
コラーゲンとエラスチンの多い場所になっている。
無生物に近くなっているこの場所を逆変性させる力は無い。
進行を遅らせて留めておくための薬なのである。

線維化は人体のやわらかい部分全てに起こり得る。
消化管から手足末梢、皮膚、口腔、主要臓器。
 
 
疾患モデルという思想で、四塩化炭素CCl4を局所に暴露して
実験用に人工的に線維化を起こす方法がなされる。
しかしこれは回復的であり、実際の症状である不可逆とは同じ
ものになっているとは言えない。

おもに炎症から線維化へ行く。2行目のもどれも広義の炎症である。
そこの本来の細胞が炎症系の信号物質で線維芽細胞というのに変わり
コラーゲン・エラスチンの生産をするようになり固める。
この変化を形質転換とも言う。

わりと簡単な変化で、戻す方法がいまだに無い。
大きな市場であることは明らか。循環器も皮膚整容も老化も反転への社会的需要がたっぷり。
放射線障害もやはり炎症だからその視点から解く方法もあると思う。
それぞれ線維が起こしている問題が全部ではないが線維を解くと大部分の問題は落ちる。

このスレでもバイオは何回も繰り返すし、次第に物質分子固有名を書き出していく
方向に個人的な勉強を伴いつつ進みたいので、
社会的要請の大きな問題だとして皆さんも一緒に考えていこう。
2024/06/02(日) 17:15:26.65
放射性物質輸送その他(非バイオの回←来週にする)。
雑多なトピックを書いていってみる。

イオン結合性の物質は周知のごとくカチオン(正イオン)とアニオン(負イオン)から成る。
多くの場合、アニオンは周期律表の右側粒子(SやP)を中心にして酸素を持ち
その分子種の構成には多価の共有結合が観測される。H2 S O4、H3 P O4。

そのような物の1つとして、次亜塩素酸は H Cl O。
次亜塩素酸ナトリウムは Na Cl O (殺菌剤)。
どういう手のつながりだろう。多くH-O-Clと書かれる。しかし
この物質は、化学エネルギーの極小点となる安定分子との比較で言うと
酸素が増える方にも減る方にも変化してエネルギーが下がる不安定さを持つ。
 
 
一般にOを放出してNaClと変化するので、酸化作用により殺菌する。
しかしもう一つの見方ではこれは、H:Cl[::]:→O という分子である。
ClとHは共有結合、Clの2対の電子はどこにもつながらず、1対:がOに
2個の電子を渡す形の特殊な共有(配位)結合。

するとH-O-Clとは分子の構造が違っていることがわかる。
どちらが正しいのだろうか?
大抵の場合は混ざる。
分子構造の第一原理計算で、次亜塩素酸分子の本当の形を知りたくなる。

Cl:→Oについて、先にOに電子を1つ渡すと、Cl+は2価、O-は1価。
Cl+はHとO-につながり、O-はCl+につながり、ついでに電気的にも中性化。
即ち配位結合は、先に電子を1つ渡して、荷電で原子価が変化した同士の共有結合。
シナリオは語れるが、現実に直結しているとは必ずしも言える場合といえない場合がある。
分子構造の論理としてはシナリオの間に比重がありやはり混ざる。
その混ざりの研究をすることで、より結合エネルギーを直接に予測できるようになる。
2024/06/02(日) 19:33:46.76
一般に物理では固有値が混ざり、化学ではシナリオが混ざる。
これが化学の面白さなのではないだろうか。
単なる連続量のエネルギーでも、或る所が沈んでいけばそこが
よく現れるような基底状態になり、
定性的に相互に質も違うようなかけ離れた状態を形成し、インバータやフリップフロップにも似たスイッチも作られる。

定量の変化が定性の変化を起こすので、概念の分画が作られて行く。
世界の分化である。素粒子の方からボトムアップに辿って来たとき、
それ(概念の定性型分画)が一番初めに現れて来るのが化学の内容だろう。

結合の解釈について数個のシナリオが綱引きをする状態。
こうして現れた哲学的にもユニークな状況である。
この状況の完全な解釈、コメント付けが生物の多彩を解く一里塚の半分であることは疑いが無い。と思う…。
 
 
さてでは次に行く。(N H4) Cl という物質は知っているだろう。
中学校の理科に有る。一体何に使うのかだが、入っている元素だけ見て
窒素固定されていて、塩素もどこにでも用いるから、肥料らしい。
つまり、光合成をしなくても光合成をしたのと同じ、後物質を
植物が摂取できるようなもの。

NH4は分子型カチオンである。どうしてこういう物ができるのか。
その一般論は何なのか。気になるよね。これが次の課題。
分子型カチオンの一般論を作って物質的な走査もしてみるべき。使える新しい物質はありそう。

次に、(U O2) S O4 という物質は知っているだろうか?
硫酸ウラニルと言い、工業的にウランを処理した後によく登場する。
(U O2)(2+)こそ分子型カチオンである(電荷の状況を付した)。
Uはアルミの下で陽性がもっと強くなった物なので、Mg O2やAl2 O3のカチオン化に相当。

単純にOが大量にある所で工業処理すると、Oがカチオン側にも入って硫酸ウラニル。
2024/06/02(日) 20:48:11.87
(U O2)(2+)の構造について。O+になったものが2つと見て
するとO+は3価だから、Uが6価と、3重結合2つという正イオン分子。
この解釈も他のシナリオが混ざったものとして比重分解されるべきものかもしれない。

ともあれ設計法はこれでわかると思うので、他の分子パターンを考案
することは新たに興味を持った読者の方でしていけるだろう。
フッ素や窒素が大量の環境下では、ウランカチオン側にそれを付けれるのだろうかなど興味はつきない。
 
 
ウランの処理において、U F6とU O2の両方を使う。
U O2は鉱石として都合がよく、U F6は気化温度が低いから気体としての分離濃縮に都合がよい。
相互の転換をどうするか。
最も単純には高温で分子が原子に分解するまでに加熱してから新しい方のパートナー原子と共に冷やす。

それではエネルギーが無駄だから性質を利用した創意工夫をする。
フッ素のが結合力が強いから、U O2鉱石とフッ素気体なら、UF6が作られて行く。
逆は不可能なのではと思ったら大間違い。
UとHと両方用意して、Fはどっちにも強い力でつながろうとする。
するとFはHの方へ引っ張られて行ってしまう。
残ったところにめでたくOが入って U O2ができる。

具体的な手順として、フッ化ウラニル、硝酸ウラニル、重ウラン酸アンモニウム
というものを経由する。(U O2) F2、 U O2 (N O3)2、 (N H4)2 (U2 O7)
ウラニルは先ほど述べた分子型カチオンである。こういう分子があるのか、と思うだろう。
この辺の手順は、化学では一度見つかればずっと使えるから、微妙な差を辿って手順を作り
ずっと使われている。
もちろん読者が新しい処理手順を考え出せる、というのならば歓迎される。

過酸化ウラニルという名前が似ているが違う分子がある。U O4水和物のことを言う。
これはU O3水和物が、Uの崩壊で放射線が水分子を壊し、水素は小さいので物質の外に出て行き
Oが過剰になった結果、作られるものである。
2024/06/09(日) 17:24:17.94
医療放射線関係なんだけど今日。またあまり書けないような気がするな。
いっぱいしっかり恥ずかしくないレベルの量の勉強したんだけどね。
まあ今日おざなりになっても間接的な形でべつの局面で染み出てきて
役立つんだろうと期待。ということで、そこそこにこなす。

来週以降のことを膨らませておく。
 
 
6/16AI、23建築、30手話、7/7万葉集、14チルンハウス変換、21工業化学、28変圧器中級編。
並べてみたものの、多分先の方は流動的に入れ替わる。
盛り沢山かの感があるのでもっと長時間。

課題感的には合ってる。
どれも原子力(古文は違うかもしれんが構造的には隣の分野扱いにして扱いたいとそう思ってる)。

古文のその次の回はくずし字。
AIに原子力用語の手話を作らせよう。
ユニークで華やかな宇宙ステーションを作るために芸術の勉強もしたいな。
もちろん宇宙鉱石を置く場所として原子力。

新視点はそれぞれ出せると思う。
読み手にとって新しい気づきとなる点と内容は、結構毎回言えているんじゃないかな。
2024/06/09(日) 22:51:12.51
人間は他の人を見るときに、健康そうor不健康そうと判断する。
ここにこうあって、という判断の仕方はしない。
これが画像読影とは違うところ。

即ち、或る画像が健康か病理的かだけを教えて、AIに
新しいデータに際し、健康か病理的かを正しく判断させるように
することが、理屈上はできる。

画像診断で、例えば肺においては、ここからあまり気持ちよくない話、
陰影とかぶつぶつの腫瘍とかが病理だけれど
脳、胃、肩や膝、脊椎、循環器について、そのような形であまりなかなか
きちんと言葉で把握はされていない。
 
 
画像診断についての新案を言うレスなので、この後の言葉は予想つくと思う。
即ち、CTやエコーの画像は大勢の人間に対し大量に撮っているので
トリアージではないけれど、プロが簡単なタグを付けて、ソフトの
学習部に渡すことができる。

ソフトが特徴を整理して言葉にしてくれる。
そうすると肺以外の上のようなものについて、言葉になった整理された理論
が得られる。おそらく意外にもこういう形で教科書に書かれていないのは
業界の人は感覚として持ってそうに思う。
 
 
つまり、画像読影の時に参考にすることができる「言葉」を、
多数発生させる。もちろんこれはプロがすることも出来る、がなぜかあまり
そういうものは出ていなかった。そんな言葉を百個も暗記し馴染めば
医療者でも素人でも誰でも結構読影ができるようになると思う。

すると救急や消防でも誰でも準医療的にふるまうことが出来るようになり
よいことがあるだろうという案。
2024/06/16(日) 17:16:05.05
AIの話。様々な用途や発見が発表され現在も進んでいる。
今回、読まなきゃと思う文献が溜まったのでテーマに設定して
昨年から以来くらいの積ん読の片付けをさせて頂いた。

来週はAIを意識した統計物理学というのをしてみようと思う。

謙虚に言った方がよい時もあるけれど、わりと大胆に言った方が役立つことも
あると思うから、両方の言い方使い分け。
何でもかんでも重みを置いていると、読者が重点配分の指針を
わかんなくなってしまうものね。
 
 
個人的にはAIの専門家とは知識の量の差がほど遠いけれど、アルゴリズム的な
知識の差としては大きくない気がする。納得できない部分が共通している。
それは要素技術はよくてもそれで商品級の完成度の素晴らしいものが出来るの?
抽象度が高次になるとはどういうことと捉えられるの?
注意機構や方針を決めるものは何?のような問題が、もちろん自分は
感じ取れていないが、専門家もそこまで感じ取れているようではないように見える。

CPUやOSで、導入の論理的な説明と、商品級のものとの差を意識が理解することが
出来ず、不思議な物としてCPUやOSが現代商品界に立ち現れている。
消費者全員と殆どの科学者の持つ印象までもがそうだろうし、結局理解できないまま
ものの外観を見る破目になっている。
AIの導入論理説明と商品の差もそうなりつつあるのかもしれない。
飛行機などもそうかもしれない。

私の一つの目標はここの、導入論理説明と商品完成物との間にある隔絶したレベル差感
前者はわかっても後者はわかった気になれない、を太いパイプでつないで
前者がわかれば後者もみんな辿り着いて作っていけるものである、という状態を
社会読者に対して起こし、CPU、OS、AI、飛行機、大型建築物を、そのような手繰り寄せ理解を
確保すること。その単純と最高級商品級との接続法で電力にも副次的にも役立てる。
2024/06/16(日) 19:56:05.41
いつもAIを学んでいるわけではなく間欠的にしかやっていないので
今ここでこうしていても綺麗な形で思い出せない。
曖昧理解でもう一度復習してなんとかしたい所が5か所程度ある状態。
なのでしばらく一か月ぐらい揉んだ後に具体的にすると思う。
それでまとまっていないことを書く。タイトルだけになりがち。

まず誤差逆伝播法の最小理解用の解説を書くべきだろう。

MNISTというのは手書き数字をソフト認識する人のための手書き数字画像集だが
何の略語かはつまんない話。例えばこれに対して、それぞれのチャレンジプログラマーが
試験画像とMNIST区分画像との距離を、それぞれの流儀で表示する。
または区分のどれに入るかを確率で表示する。

その計算表示は深層ニューラルネットを試験画像を通した結果として得る。
このとき体系を教師付き学習として、より正解率を上げるための
深層ニューラルネットパラメータの微小変化の方向を与えることが出来る。
 
 
この繰り返しでほとんど完全な物になって行くだろうというのが第三次AIで
我が国でもこの関係の書籍は多数出版された。書き手が違うだけの類似解説書が20以上。
将棋と囲碁はプロの実力にまで届いた。ゲームをさせるソフトも出来た。

・パラメータを微小変化させて学習させる方法(誤差逆伝播法)
・将棋囲碁、ゲーム操作と状況認識など各分野の分野固有のデータ型を表現して画像代替物にして当てはめる方法
・プログラム化を自分で試行した上でこうすればよさそうというこつの文言

を説明すれば、読者がエピソード記事ではなく科学知識としてつかめる。
それをしたいのである。
教師なしでも自己の試行データ多数参照で、グループ分けしながら概念に名づけしていく。
その方法をうまくつかんだら、それを数十層の多層にする。人の手の入らない自動実行にする。
このくらいすると思考ゲームに追いつくくらいのポテンシャルが出てくるかもしれない。で出来た。
そのできるだけの内容を伝わるよう書くのを少し先の目標に設定しておくね。
2024/06/16(日) 21:12:05.35
CPUとOSと飛行機と大型建築物と類似物を言って、基本ロジックからは
にわかには信じられない水準の高度な商品にまで仕上がって行くと言った。
しかしその中でAIは質的に違う要素がある。
人手によって複雑さが構成的に書かれていないのである。
他の物はどれも百人以上の人が手分けしてほしい機能を作りこむ。

学習して成果を発揮するAIに、機能に対するその過程は無い。
代わりに、学習を非常に高い抽象力と常識にまでに轟かせるための
学習能力への作り込みが競いポイントとなる。
専門内容そのこと自体は人手で作られないのに学習で高い能力を発揮する状態になる
という二重構造の製品としてAIは仕上がる。

ということは何を学んでどんな形で、いわばたったそれだけの世界に
あたかもどこかの知識人かのような応答をさせる、その内容が入っているか
CPUやOSに匹敵する複雑さが、まだわからない形で入っているのはずで
それをしっかりと解き明かさなければならない。CPU、OSに次ぐこの世界の論理は解かれるべきである。
第四次AI(生成モデルと深層学習の論理版)ではアドホックに解いてはいるのだろうが。
 
 
雑談として、夢のような画像と、写真と錯覚させる画像の差は何だろうか。
この行き来は出来るだろうか。
不自然な照明の明るさはどうして起きるのだろうか。
わびさび的な影の暗さが無いビビッドなものに見える。

融合した作品を作れるだろうか。癒し音楽の適当な代表として
カノンとラフマニノフパガニーニ18とエオリアンハープの高階層パラメータに至ってから
折衷して低階層に還元して音楽の形にするもの。
音楽と画像の融合を小説にし。意味世界は他に何があるだろう。漫画とか。なんか経典みたいなのも。

jpgとpngとgifの画像ファイルを多数用意し、RFC仕様に相当するものをしっかり述べさせる
自動で画像仕様発見の、同画像→ファイル仕様AIプログラム。
ギリシャ語とエジプト象形文字のロゼッタストーンも同意味→古代自然言語文法でこれと同じ話と思う。
2024/06/16(日) 21:45:10.67
統計力学 ⊂ ニューラルネットの統計学 ⊂ 脳神経の科学の可能性がある。
その視点で来週するが、統計力学と物理で言うときはおもに相互作用の
希薄な単体の為す集合の性質理論を指す。気体の正準集団などとも言われ、
数式上その微分が圧力や化学ポテンシャルなどを表す。化学ポテンシャルとは
結合エネルギーのことであり、原子力では原子力エネルギーである。

ニューラルネットの場合は平面層構造を作り、強いつながりのリンクを付ける。
進んだ層から入口近くの層に戻すフィードバックリンクも多用し、その学習性能が
評価される。これらの方向性の有る有為な結合は、液体や超伝導にも似るが
物理的なそっちは無個性的であり逆に、そこに超大量の情報を溜めていくための、
正準集合からの変化のとげとその固定装置として存在していると解釈される。

統計力学集団の硬直させた構造の微分域、に情報を蓄えることがニューラルネット
である。だからその話を整理してみることがAIに有用だというわけ。
また統計集団はカタストロフィー理論という、パラメータ世界の幾何学における
特異構造を持ち得て、それが合金の結晶性や相転移などと同一視されるという。
この辺の解釈がニューラルネットから脳神経の研究の方にもつなげて行けるのか。
また脳はニューラルネットから平面を崩すようにフルなほど構造崩壊させて
均質立体分布にしたものとも思える。自由運動させてそのモデルは実現できる。

よく見ると言い回しが正準集団=正準集合=統計力学集団=統計集団。
こんな文系な言葉づかい(同じ語を避ける)をしていてはいけないな…。
2024/06/16(日) 22:35:09.12
過学習、過剰適応とは何だろうか。少ないサンプルに合わせ過ぎると
まだマッチさせていない本来それものサンプルに対する適合度が落ちて
行くことである。

未知の関数またはサンプル点群を多項式で近似するとしよう。
テイラー展開に似た、0次の項つまり定数項の値から、1次2次3次と
多項式の項を決めていく。

この時、多項式の相当高次の項までビシッと決定すると、
サンプル点についてはより適合度が高まる。
しかし明示サンプル点として提示されていない裏サンプル点について
こっちも合ってるか?と調べると、適合度が、決めれば決めるほど落ちていく。

どうしてそうなのか。多項式の性質を思い浮かべてもらいたい。
高次の項はxの絶対値が 1より大きい場所でどんどん大きくなる。
高次の項の数を増やすと、縦方向のジグザグが激しくなって行く。
たまたま明示サンプル点の方には、そのパラメータ数を使って合わせても
他のところはそれでは合わないのである。

トレードオフの近似していく限界がある。そうある。
しかしこれは経験的範囲にとどまりいまだ近似限界の定め方の定理を見ていない。
あるべきこの定理をしっかり追い求めたいと思う。適切なステップ数と
おそらくは数値積分や素因数分解にはあってここにもあるはずの精密化型アルゴリズム。

話は多項式に限らない。フーリエ展開やルジャンドル・チェビシェフ多項式でもである。
まあ後者は本質的にただの多項式だから当然だが。

この話は物理の漸近展開と同じものの可能性がある。すると電弱統一理論による
計算法の限界を示していて、かなりの意味ある話。
漸近展開はグラフ数の膨張を除けば、収束半径が項数と伴に或るパラメータに従属して0に向かう
現象のことだとされる。
また横座標を全体を1にするような小さなxにすることによる何ができるかの結果も。
2024/06/23(日) 17:15:16.91
「シュレーディンガー方程式わからない」「文系か!」
今日は量子力学ではなく統計力学をする。大中小分配関数がわかる。
つゆの時期によく聞かれるのが雨が病んでいる(という叙情的言葉)。
どういうことだろう。皆さん感性が深いよな。

シュレーディンガー方程式を逆温度=虚時間扱いで統計力学に移植するとどうなる。
不確定性原理・観測・トンネル効果・ポテンシャル。 
婚約者と言うからえ?と色めき立ったら翻訳者だった。修学旅行に自転車で来る人。
今年は古文と手話をするが来年は中国語とバスク語とサンスクリット語(どれも珍しい言語)。
 
 
さてちゃんとした話をするとして、AI流れのはずだったけれど
それとあまり関係を持たせずに、磁性とスケーリングを中心とした
統計力学の、あまり理工系でも知らないようなものを掘ってみようと思う。

例によって今日までかき集めて来て、なんとなくそこに課題がある感は把握したけれど
きちんと数式的に説明するためには、まだ出直していささかの時間をかけて確認して
来なければいけない感じのものがいくつもあって、そういうのは爾後(本日からしばらく
経った時期)でしようと。捨て去るトピックというのは無いので、待っていれば
どのトピックも順番が回って来ます。
 
 
熱力学は高校で入門は学ぶけれど、核融合や初期宇宙の話題を聞くときに
そう言えばそんな話が、話法技術が使われていないな、という気になったことは
無いだろうか? そう、これが今日の研究推進提言ポイントである。

それら極限的物理にせっかく言葉だと高らかに唄いながら作ったはずの言葉が使われていない。
逆にその視点で用意して来ると物の管理と分析に新しい方法が用意されるだろうと
期待されるのである。
2024/06/23(日) 22:21:07.33
物質には相転移という現象があって固体、液体、気体を行き来するよね。
ところがごく最近の教科書でもこれらは解かれていないと書かれているんだ。
それなら課題があるんだと思った。
包括的に知識を集めて取り組んでみようのように思えて来た。

代わりに磁性という題材が多く登場する。教科書著者の一人の言葉によれば
それは代替なんだと言うんだ。物質の相の方がまだだからと。

磁性が代替で物質相転移の入門編のような扱いになるってどういうことか。
銅と鉄を比べてみる。磁石への反応が違い銅は若干の反磁性、鉄は強磁性。
これを帰結として出す理論を作り、鉄が高温で磁性を失うことも言う。

解かれていないというのもどういう意味なのか。温度が上がると分子結合が離れて
のような小中学生も持っているイメージで正しいと思うのだけれど。
 
 
また磁性はコンピュータのメモリがそうであり、どこまでも数と速度が
このIT社会において要求されている。その他、機械の中には必ず磁石がある。
磁石フリーの機械なんて見てみたいがまず作れないだろう。

だから統計力学的な最初の研究テーマにもなる。コンピュータのメモリは別機会に
このスレなりな、わかって作れるように読者を牽引する包括解説を狙う。

さて確かに銅・高温鉄と常温鉄で少なくとも二種類の磁気的性質があって
その説明は物質のみから与えられなければならないことがわかった。
どうする?実はその理論もあまりなく、半世紀ぐらい前から新しいモデルが
出なくなっている。磁気の主要な高温超電導も最近は新しいモデルが出ずに未決。

格子に何かの量(電子スピンを模したスピン型の量)が有るとして、
その間の相互作用と温度対応パラメータを動かして似た結果を計算できる。
これをIsingイジング模型、XY模型、Heisenberg模型と言う。
厳密解は双曲線関数であるtanhやlog(cosh)で書かれ、数値シミュも出来て何かを調べに行く土俵はこれで少なくとも出来る。
2024/06/23(日) 23:00:06.78
格子上のスピンが現実金属を真似たモデル。
金属は自由電子があるのだけれどそれも捨象してモデルにしている。
後から評価すればいいやということなのだろう。

それでもいいからこのモデルを丁寧に調べる。
また磁性の変化や、物質相の変化を包括的に実験データを、
適当に法則を推測して、それを裏付けるもの探し、という
モチベーションと、疑問テーマ片付け、により実験する。

するとスケーリング則という重要なことに気づく。
何かの変数αと、臨界温度なり圧力なり磁界なりとの差について

α(T) = a + b (T - T0)^c という式。ここでは温度Tで書いた。

原点と倍率を抜けば、臨界点との差 △T = T - T0 のc乗に比例。
 
 
このような数式で、T0周辺でのαを最初の近似し得るということは
きわめて普遍的な法則となっている。これがスケーリング則と呼ばれる。
ここでのcを臨界指数と言う。

そうするとこれで思考のスキームが出来た。
皆さんも、ふむふむ、そういうスキームで、臨界点周辺での上式のa b cを定めるデータ
を可能な限り多く集めて、学問にしてそれを説明していく分野が作れるだろう、
と即座に納得されるはず。

流体のレイノルズ数もそうである。上のTに相当する。αに相当するのは
距離保存度係数、渦度、エネルギー損失、騒音など色々。

プラズマもこれで語れる。最初の話である固体・液体・気体は
αにギブス自由エネルギーというのが最もよい変数の選び方と一説に言われる。
そのままプラズマにもつながるのかもしれない。
2024/06/30(日) 17:15:32.11
n次方程式 x^n + a x^(n-1) + … + e = 0
係数は適当な書き方をする。
y = x + a/n を代入してyに移ると、yに関してのn-1次項が消えている。

チルンハウス変換というのは、それを進めてn-2次項を消す手法のことを言う。
一端なにをやっているか理解できれば、方程式論に関して使用可能な新手法であり
読者自身でその手法の限界まで物事を進めることはできる。

n-1次項を消すのはトリビアルだった。
いわばルービックキューブの1面そろえ。
ルービックキューブの2面そろえは、輻輳的な立体思考が必要になったろう。
できた人も理解しないで、試行錯誤から手順整理した人が多いのがルービック。

4手の手順を記録を取り、それを2回行う組み合わせを全通り紙のノートに
書いてみる。PCでもとにかく実体とは違う検討できる場所に。
すると納得できるこれは使えるという、意図外のキューブの動きの少な目の手順が見つかり
基本それでルービックキューブは解けたという感じになる。
 
 
近代以降の数学の概念の作り方はこれによく似ている。
輻輳立体的な手法を作って、概念の整理法の境地を進めた人のみが
業績を残しているとも言える。主要な方法なのである。

数学的事実だけを納得させるように書けばいいのに。
多すぎるテキストでかえって掴めなくなるよな。
私自身まだちょっと待ってという把握していない状態で。今から追い込み。

今から工夫する。ほかの人のも参考にして。
電力系でも回路でも高次方程式が出てきたときに、テイラー展開のn次打ち切りなども
分析に使えるかもしれないから。
2024/06/30(日) 19:12:07.74
y^5 + a y^3 + b y^2 + c y + d = 0 を
z^5 + e z^2 + f z + g = 0
と書き換える変換を
z = y^2 + h y + i の形から定めてみる。

取っ掛かりはどこか?何に依ってhとiを未知数とする
ただ解けばよいような方程式を定立できるのか?

まあそう焦らないでお茶でも飲みながら落ち着いて5次方程式の対称式を
露わに書いて見つめてみようじゃないの。
後で2つの話をまとめてなるほど感出すからさ。
 
 
上のxやyやzとは別に一般論として語る。
x^5 + a x^4 + b x^3 + c x^2 + d x + e = 0
根をx = α,β,γ,δ,ε と書けば、因数分解される。
与式 = (x-α)(x-β)(x-γ)(x-δ)(x-ε)

根と係数の関係は知ってるね?

α^2 + … = (α + …)^2 - 2 (αβ + …) = - a - 2 b
これは?
同様に、α^3 + …
α^4 + …
α^5 + …
どれもa,b,c,d,eを使ったわりと簡単な多項式になることは知っていると思う。
2024/06/30(日) 19:14:08.92
ではy用の根と係数と、それを用いた対称多項式の係数による表現
z用の根と係数と、それを用いた対称多項式の係数による表現
を組み合わせる。

(zの解の和) = (yの解の2乗の和) + h (yの解の和) + 5 i
実はこれは
0 = (0 - 2 a) + 0 + 5 i
 
 
(zの解の2乗)の和 = (yの解の2乗 + h * yの解 + i)^2 の和
実はこれは
0 = (yの解の4乗の和) + 2 h (yの解の3乗の和) + (h^2 + 2 i) (yの解の2乗の和) + 2 h i (yの解の和) + 5 i^2
(yの解のn乗の和)はどれもa,b,c,dの簡単めの多項式

これでhとiの連立方程式が出来て、定めると求める方程式への変換ができた。
 
 
次に、u^5 + j u + k = 0に変換するのを
u = z^3 + l z^2 + m z + n から始めて
左辺を(uの解の1,2,3乗の和)、
右辺をzの解のp乗の和(それはpがどこまで行っても係数の単なる多項式で未知数の累乗が積み重なるわけではない)

だからするとこの変換もできる。
これでチルンハウス変換の一般論の説明が終わっている。理論の限界は興味ある人が考究。
2024/07/07(日) 17:36:10.31
□→→→□→B

A

上は量子消しゴム実験の図である。
過去が書き換わる実験として最近世間的に流行っており概説する。
結論として過去が書き換わる。うむ。多分。工学的に利用したいし。

四角が2つある。左ので光子が対発生する。右ので量子選択する。
光子Bの進行方向をzと名付くとして、偏光はxかyかのパターンがある。
3次元的に見れば、ある軸方向に垂直な方向は2つあるため。

一般には複素数係数で混合し、実係数混合の場合は別の特定の方向に、
複素係数混合の場合は円偏光・楕円偏光と言われ、偏光方向ベクトルが
光子が走りながら回転している状態を記述する。
 
 
我々は、右の四角で量子選択をして、その結果としてその後光子であるBでは
純x偏光か純y偏光を得る。これは量子力学の観測が複素数係数の混合状態を
そのどれかの基底を選ぶものだったから。つまり我々は観測そのものをしている。

さて、Bで純x偏光を観測値として得る。このときAは純x方向偏光で
足して0になるようなsin波振動としては180゚ずれた光の波になる。
我々がBで純y偏光を観測値として得ると、このときAは純y方向偏光でやはり180゚
ずれたsin波振動がAでの光状態として観測される。
 
 
問題は、光子が分かれてから観測した行為が、とうに分かれたもう一つの方を
変えている。皆さんはこれを得心(心が納得する)できるだろうか。
右四角の観測が、より過去である左四角の対生成部に戻り、Aの光子波動関数を
純粋状態に変えたと考えられないだろうか。実際過去に戻るが正しい解釈である。
近日中にこの問題意識を持ちながら場の量子論を(スレで)やってみよう。
2024/07/07(日) 21:52:31.64
なんでこんな基本的なことがこうなっているか、
その理由は量子力学の構成が2つの相容れない操作で出来ているため。
様々な独立波が自由に時間発展する。観測のときは、
その一つだけが選ばれる。
観測ごとに独立波の分け方も異なる。

また対生成の部分は、ほかの反応でも良く、量子的な相関がある2つの粒子
ならば良い。量子的な相関とは、2つの粒子を合わせたものの状態が
未観測であって選ばれる前の状態にあること。
行列表示すると2粒子波動関数が、1粒子波動関数へ射影したものの直積の和であり
単なる直積以上の内実を持ったものになっていること。

このとき、その2つの粒子は、片方の粒子の反粒子が時間を逆行して反応地点にやって来て
反応点からもう片方の粒子に変化して時間を進んでいくのと同じ、と
いうのはディラックが言った。
最近の実験は、理論家の気取った言い回しだけでなく、時間を逆行して反応地点に来る
というところ自体が事実みたいに見えて来ている。
 
 
量子力学自体が時間発展と観測とを、理論形式上の統合をしなければ
この答は出て来ない。相対性理論を入れる前に必要なことがあるわけだ。
その統合が成功すると時間順序は壊れるはずだと言うことを実験は教える。

どんな理論になるのか?超ひも理論以上にみんなまだわからないのである。
粒子の世界線自体が生物線維ぐらいに結構実体があるものなんだろうという大方の推測。
世界線は軌跡なんかじゃない。そっちが理論の方程式に登場するような実体だろう。
但し異なる粒子での量子相関はあるから個別粒子が書き換わるのではなく、
1ランク抽象されて書き換わり、新しい理論になるだろうと。

原子核崩壊のときの、残余核とアルファ粒子、ベータ崩壊では電子とニュートリノ
ガンマ崩壊では残余核とガンマ線、はこの相関を持っている状態になっている。
話題はすぐれて原子力工学でもあり、超伝導等の物性物理学でもある。
2024/07/07(日) 23:50:08.37
古文をするはずだったから、万葉集をせねば。
但し今日はお手付だけで、本格的にはまたにする。
4500首もあるから全部なぞったようなテキストにしたいし、
単なる抄録紹介なら市民カルチャーでしかない。

中古語を処理する自然言語処理系を作って、それに上代語を通して
上代語を味わいたいよね。さすがにトピ入れ替わりが多くて
それを実行するのはまだ。っていうかそこまでできるかな。
応用があるから、いいだろうなあとは思うんだけど。
 
 
まず万葉集について白眉なのは、1000以下の最大の素数とまともな人なら知っている997
住吉(すみのえ)の粉浜のしじみという句。

4470番は皆様へ。水泡(みづほ)なす仮れる身 そとは知れれども奈保之禰我比都千歳の命乎(を) (大伴家持)。

家持の邸は奈良の佐保だけどこれはこじつけだと思う。
 
 
やまとという地名は山門から。
大和路線で奈良盆地に入るときに門構えがある。門の無い家よりも門のある家の方が高級に見える。
古代人にとって奈良は高級な土地に見えた。
 
 
なびけこの山、のような言い回しをこの時代の人は好む。
確かに楽しい言い回し。

なになにも、という奈良時代の語尾は、なになにや、なになにかな、と平安時代に変わる。
2024/07/07(日) 23:51:18.86
あかねさす紫野というのは巻頭にあって有名で日と場所もわかっていて
西暦668年5月5日に天智天皇と額田王が、滋賀県の安土に狩りに行ったとき。
織田信長はこの逸話から安土を決定したともわりと思える。

奈良ではなく短い大津京時代のことだった。紫野と最初に呼ばれたのは安土である。
 
 
奈良平城京は天武天皇系列の社会だった。
平安京は天智天皇系となった。だから百人一首は平安京のものなので天智天皇からはじまる。天武系は孝謙称徳天皇の悪政で滅びてしまった。

天武天皇のちに天智天皇626-の妻になったのが額田王(ぬかだのおおきみ)630-
天智天皇の娘で、天武天皇の妻になったのが持統天皇(うののさららひめみこ)645-
女性陣のが少し若い。額田王は皇族だが地位だけは下。
これが万葉集第一期の舞台である。

よく見ると、源氏物語の構図と同じである。
天武を光源氏、額田王を若紫、持統を女三宮、天智を物語中の朱雀天皇と思えばいい。

天武は兄である天智の娘と結婚して革命を起こして天下人になった。
光源氏は自分にもそれが向いてくると思って新しい関係を作った。
しかし新妻は持統のような計り事にも優れたタイプではなくおとなしく気が回らないタイプで失敗を悟った
という昔の人なら、話の数が少ないために、この辺りのもじりは即座にわかったのだろう。

源氏物語は万葉集の第一期をなぞらえているのである。
 
 
万葉集では驚くことに神社が娘さんの清浄イメージに使われている。
これはそれが西暦700年頃のことであることを思えば、驚くべきことである。

どんな機関も作られた当時は生臭い。権力の香りがするのである。
伊勢斎宮など女性の役職になっていることが、万葉と源氏で共通し
このことはそれに先立つ千年というような神武をさらに何百年も遡るような先史がありそうだと感じさせる。
2024/07/07(日) 23:55:09.42
奈良〜鎌倉の近畿弁は、現代関東弁と同じアクセントを持っている。
権力時代の近畿の言葉はそうだったんだ。現代のは江戸時代初期にプライドなどからそうなった。

具体的には、2音3音4音の単語を適当に思い浮かべる。例えばコメ。
現代関東弁は平平平、現代近畿弁は上平平。2-4音語のどれも現代近畿では
最初の音節が一般的には高音。アクセントが確かにそうだと納得できると思う。

オモユは平上上。現代関東弁はそうで古代近畿弁もそうだ。例外部分までアクセントが一致しているという。

そのアクセントは鎌倉初期の歌人藤原定家が、変体仮名を使って歌の音を書き分けたのを
現代研究者の感覚で読み取ることでわかる。
 
 
直上で書いたことはわりと古代人イメージで重要なことなので飲み込んでね。
日本の中心だった時代の近畿は、現代東京と同じ話し方をしていた。
中心から外れてから、飾った話し方をし始めた。
単語こそ違うが、語感が例外まで現代に近い。

同じく、歌や能なども、もっと俊敏だったろうと思う。
人生45年の時代であるから、のんびりと聞いてはいられない。
歌や能を昔はゆっくり言っていたといい始めたのも江戸時代あたりからである。

商店や銀行金融などの人に時には指摘してあげるといいかもしれないね。
 
 
だいぶ話がずれてきた。万葉集の本文をじっくりなぞるのはまたそのうちね。
2024/07/14(日) 17:30:02.07
なんか勝手なこと言ってる部分あるけど、ほっておいてくれていいですからね。
これから宇宙工学もするから、大地としての何かを取れたら渡す程度。
興味あるのに5年後打ち上げとかじれったくて押し上げ計り。

とは云うものの専門の間を潤滑できたり、時に何か案を出せたりすれば十分かな。
夏の間は制御工学と数学基礎論とをしたいと狙っている。
じっくり十分把握しているという状態を達成するように自分にして、スレの
オープンな方の皆様にもなるほどね感が届くように。

バイオは7-9月を9月にしわよせで、言語もお休み。
一方余力があれば、ブラックホール・場の量子論と代数幾何学。
代数幾何学は制御工学にも数学基礎論にも発展部分に組み入れて案出しに使えそうで
取り組むべき時期感の直感。
駄洒落は特異点解消定理のあの人についてすぐ出るがそんなのどうでもいい。
 
 
自然言語処理系ソフトは自作することを決めたが、勉強してまとめるのとは
違った次元の何倍もの難しさがあり、課題マイビジネスには決めたものの
どういう風にここで出せるかはちょっと。

それでもするのは応用が広過ぎるからである。おそらくそのソフトは少しの変化で
外国語にも対応し、処理部にニューラルネットも入れられ、われらが発電機械は
少し違うのだろうけれど、CAD的に近いところに出口が出そうな感があって。

そう思うとこれは自分として関わって、可能性の展開を見ないわけにはいかない。
少しずつ情報収集してと。薬学や生物が言語だというのはこちらからの主張だし。
まあ現代としての辞書を作るようなもんだろう多分。辞書作れば実力が付く。
 
 
今日は制御工学の中級編。次レスからしましょう。系のうち扱える部分が制御になり
扱えない部分が物理になる。即ち物理を制御に変えて行く行為は哲学的な運動である。
フィードバックの自由度の分析によって、振動モードの極を自由に出来ることの定理から。
2024/07/14(日) 18:56:18.95
線形性を持つ制御系について、状態をベクトル xで表わそう。
様々な情報を並べたものとしてのベクトルであり、空間の意味ではない。
ぼんやりとした全体の温度と圧力と何々と、でもいいし
多粒子系なら粒子1の座標のどの成分と速度と回転軸と粒子2との相関係数の強さとか
そんな実数自由度を、前提なく並べてベクトルとする。

dx/dt = A x + u
系の力学はこのように一般的に書けるだろう。
処理対象にする自由度の全体数をnとしておくと、xとuはn次元ベクトル、Aはn×n行列。
これが線形性を持つ制御系、または線形システムである。

もちろん uは制御入力を意図している。
xとuはそれぞれ時間tの関数であり、uを丁度うまくxを触るように入れることは出来ない。
行列 Bをかませた物として
xdot(t) = A x(t) + B u(t) と一般式を書き直せばよいだろう。
 
 
フィードバックは状態を使って制御入力を決める行為である。
u(t) = F x(t) とする。定数項はなく u(t) = F x(t) + c(t) というベクトル式ではなく
この形で見る。拡張は後からすればいい。

すると xdot(t) = (A + B F) x(t) というシステムを見る。

Aはシステムの自発的な時間発展、Bはシステムの制約でu→xへの変換を与える行列
Fは機械で決めることが出来て、xの状態を取得してuを決める行列。

制御理論では対角化したときに、右辺係数が負ばかりならそれは xi - xi0 ∝ e^(- ai t) という
収束していく状態を表わし、安定なのだった。

我々はシステムの性質AとBを前提として、Fを使い、A + B F の固有値を負ばかりにすればいい。
行列 Fはかなり多い可操作パラメータを提供するから、線形退化の場合を除き
A + B Fをほぼ任意の固有値 n個とするような Fを得ることが出来る。
2024/07/14(日) 19:52:29.45
フィードバックって、制御でも、電子回路でも、ニューラルネットでも
一本だけ入って来て、何がありがたかったのか、といぶかっていた人
このすさまじい自由度で相当な安定化ができるということが、前レスの定理でわかったわけだ。
もちろん、部外者の人にも言っておくが、前レスで証明になっているのである。
フィードバックの選び方によって任意の振動数と振幅の振動または増幅減衰系、合計n個の和によって
システムの時間変化が書かれるようにできる、と。

ここからすぐに工学的応用があり、またそのエネルギー問題論へと意識が向かう。
そしてサーボと呼ばれる目標追尾業務(ロボット・自動車でも飛翔体でも)に関して
これを組み込んで云々、とすぐに、使わなければならない技術化する。
 
 
どうそれを使って構成するの?というところで、制御工学のレーゾンデートルを読者も理解する。
トランジスタラジオでフィードバック線あるよね。ほかの能動増幅素子回路でも色々と。
システムのAとBの行列要素となるものを読み取って、Fを求めてそれを回路の線として置く。
すると何かのパフォーマンス指標における回路の最適化がなされる。

結論はまだ出ていないが、ノイズが少ないのかも、レスポンスが速いのかも、最小エネルギー発信が
できるのかも。電子工学に制御工学を合わせることで期待される効果である。
現場において、この視点から回路にもう一つ工夫を入れて性能を高め、その数理もきれいに理解していることが出来る。

線形代数を知っている程度の理科の知識があればここまでの説明で、仕事においてほぼ常に
この視点での工夫検討をして、ベストの物を提出するのは、要請化されてしまうような、一つの視点だな
と納得されてしまったはず。
 
 
ニューラルネットAIでのフィードバックには何を読み取れるだろうか。また定理から何を貢献できるか。
それも検討する必要があり、理論の効用限界を究めれば少なくとも一つは何かの利用価値が発するのではと。

本来的に、目標値 rがあり、現在値があり、その差に関して、打ち消していくような
構成にする制御が多いだろう。ロボットがそうだが、そのときの構成の一般論を知りたくなったはず。
では次へ行こう。学んだ数理を機械に書き換える。まだ学ぶべきものがある。
2024/07/21(日) 17:25:59.51
7/28バイオ、8/4表現(数学)、11多項式(らまぬじゃん…)、18航空、25バイオ、9/1広中
今日は制御。電気が見えてないが…、いずれ戻る。
現代制御課程の基本的な内容を押さえたい。個人的に一夏当てて。
実は8/4-18のどれも制御である。何方面制御の向こう側からの呼称しただけ。

しばしば伝達関数に極がある。これは複素関数の分母が0になる点で特異点である。
すると特異点解消したくなる。だから9/1も制御。
我々はこういうもののアルゴリズムを明からさまに適用して、そのブローダウン射影元にある
代数幾何図形をつかみ、プラズマや流体カオス理論を表せるような
制御理論の向上を探索するのである。

特異点(ほぼ常に多変数複素関数の極のこと、またはそれを局所座標とする複雑図形)
周辺を考察するのに佐藤マイクロ関数の方法というのがあり、方向関数として見る。
これも視野に入れるが、他のことが出来てそこそこの準備ができたら眺めてみよう。
 
 
表現とは、数学代数の構造を、行列上で同じ構造を求めるものである。
正確に出来ない場合もあり、その時こそ類似の構造2つで片方は抽象、片方は行列要素つき
として取り組みやすさが出る。制御工学に表現論を入れる狙い。

複素22行列で四元数を表現出来ることは、線形代数の本の例題程度に大抵載っている。
ここで八元数について気になる。また、右演算・左演算として、右からかけるか左からかけるか
を区別する。これもなぜその2パターンなのか気になる。

複素222超行列を考え、つまり行列は正方形に並べるのだが立方体に並べる。
適当な積定義方法を発見すると、回転において、また立体幾何で球面上の歩行で、
順序を変えるとまるで違うものになることの、表現が可能と思われて、八元数代数を取得できる可能性がある。

代数幾何学で導来圏と言うのがあり、関数の代数から関数の代数を代数的に標準導出して
ほぼ一意の標準展開がある(層係数コホモロジー)。この試阮@自体が図形封マ換とする変換瑞謔ェ導来圏であb驕B
ここbノ八面体公理とb「うのがあり名荘Oや図面的にもb竄ヘり行列を拡鋳」する三次元数滑wに
根拠bェあると考えらb黷驕Bこういう封向の狙いを持bソ解説を計る。
2024/07/21(日) 22:31:12.09
というわけで、9月始めまで名目を変えながら制御なのであり
雑談から入り次の回で詳細をつめるという方法も取る。
そして結局は制御工学を全部把握するという方法も目指そう。

台車の中に振子があるものを走らせることを想像する。
もちろん中の振子の運動は台車を揺るがすし、動静摩擦力にも影響しよう。
台車の運動は振子に乱れも起こし、振子の感じる重力を超える加速度のとき
振子の糸はたわみそこから緊張状態の位置まで落下して衝撃も起こす。

ものともせずに迷路を高速で抜けられるようにできるだろうか?
できると約束はできないが、目指して最適な手法を提供する研究は行われている。
本物の答の方はわからなくても、だめだめ方法の方は直ぐ想像できるだろう。
振子の影響でしっちゃかめっちゃかになって、倒れたり壁にぶつかったり。

これが最適な手法だ、と提示することをコントローラと言う。
これでコントローラはわかった。厄介な事態に対して思い通りにする手法を
数学的に結構な背景で正当化される計算、それを裏付けに伴って提供すること。
台車と振子と運動の法則のシステムを、プロセスと言う。
 
 
ではコントローラはどんなものになって、荒れ台車を
ユーザーフレンドリー台車に変えるのだろうか。
中に重そうな振子が入って稼動しているのに、ラジコンですいすい動くような台車。
この私なりの答は勉強して示してみたい。2-3週お待ちを。

問題は全部に共通していることは感じると思う。外乱例えば打撃があっても復活し
それどころか何かの生物かのように何も無かったかのようなふり見せ掛けをしたり。
こんなコントローラが入っていると、直感を外すから目を見張るような機械になろう。

外科の手術システム。外乱があっても吸収してしまう。
強靭なわけではなくコントローラの技法によって。
もちろん限界もある。限界も計算される。限界を計算した上で違うコントローラをさらに用意する。
2024/07/21(日) 22:33:58.32
機械をこのように極めて巧みに操ることを目指すのが制御工学。
普通のコマや地球ゴマに、思い通りの運動をさせる。字を書いたり整列運動させたり。
(計算機=)コントローラと作動機(=アクチュエータ)で、これも可能となる。

できる技術は作り上げねばならん。そうだよね?
機械屋として面白いと思ったのを作っておいて、その感覚自体社会内存在として要求に
裏打ちされるからすぐ使われる場面が来る。
 
 
ではその目標のために何から始める?センサだ。
加速度センサすらなくてこのコントローラは作れないだろう。
角度センサ。カメラから見た位置センサ。
それらは数値になり、コントローラ計算機を通り、フィードバック時関数 u(t)
つまりすることは、ある時間引数の関数をフィードバック入力に入れること。
関数一つにも無限量の情報が入るから、思うコントロールは実現される。

制御工学の結果として、同じ台車振子システムでも、センサの取り方で
コントローラの存在するしないが出る。学問的結果としてそんな判定と、
存在する方は具体化ができるなんて、その丁寧なところを学んでおくべきだよね。
 
 
制御においては、もうシナリオ上段落であったからわずかに馴染んだろうが、
任意の時状態 X(t)のための、フィードバック時関数 u(t)が存在するとき可制御と言う。
センサからアクチュエータまでの制御工学型の運動方程式を、線形化し
そこに現われる行列から可制御は判定される。

可制御の双対行列が可観測行列で、可安定・可検出というのも出て来る。近日中に全部説明する。
名前からの類推ではあっても観測って量子力学の懸案で、制御がその双対?
なら事情を量子力学文脈にして、双対に現われるのは何かを見るべきだろう。

運動方程式が線形化されるのは物理の本物のときと同じ手法を使うから
ハミルトン正準方程式に対するものが現代制御の基本方程式。定理の融通はどう利いているかとか。
2024/07/28(日) 17:25:01.86
バイオの勉強をしよう。雑学を学ぶ。
今回は例えばアルブミン・グリソン鞘など多くの概念と、
病気の時にどの数値が上下する、その項目について。

何の数字が上がっている。例えばALT。ではその数字は実際どう測定しているのか
知っているだろうか? 化学物質のしかも微小な量などは直接見れないのだから、
何がどうであり、ゆえにこの量はこれである、というロジックがある。
計測はただじゃないのである。

そのようなことを各項目についてきちんと把握することを目指し、
スレのみんなと共有し、健康情報に得手になろう。

実は私自身ほとんど無知であり、先ほど目標へと設定したところで、しかし
気づいたからには情報収集して、知識データの対応づけをしていけるだろう。
それは今日ではないが、教科書をその視点から漁って形づけていく、どこかに
まとまった形で書かれていることもあるかもしれない。
 
 
計測における化学をしっかり把握すると、
受け売りではない病気調査システムを作ることができる。
普通は読み方を学び判断するのだが、調査システムの土台から改善し作り直してみると
明らかにそれは疾患解決への進歩の良い手段だろう。原子力屋としてこの課題に価値を見出す。

そうするとその時に、シグナルの痕跡なども発見できる可能性がある。
物理学で新しい望遠鏡を考案するように、新しい計測を作り
もっと多くの物質を計測することで、精密化を中期的には目指そう。
ざっと見たところこの視点での説明が見当たらなかったので提示。

ついでに感じた疑問。脳と神経は実際に同一か?

各血球のエピジェネティック的特徴付け、読む方法は?
エピジェネティクスは本当にあるのか?
2024/07/28(日) 23:46:21.59
WBCとはwhite blood cellで白血球密度。

CRPとはC反応蛋白で、炎症の時に血中濃度が増加する。
蛋白質の一種だが、C多糖という物質と反応し沈降する特徴付けを持つ。

赤血球沈降速度ESR。炎症時に赤沈速度は速くなる。

ASOはストレプトリジンO抗体。リウマチ関係で陽性となりその診断に使う。
 
 
CKクレアチニンキナーゼ。筋肉内にありその壊死等崩壊のとき血中濃度増加。
元はクレアチンという物質とATPとの反応触媒。

FDPフィブリン分解産物。多いと血液の凝固線溶の現象が亢進している。

カテコラミン=アドレナリン・ノルアドレナリン

VMAバニリルマンデル酸。カテコラミンが代謝されて尿中に入る時の形。

HVAホモバニリン酸。ドパミンが代謝されて尿中に入る時の形。
 
 
AST asparate transaminase肝細胞が壊れるとき出る血清中の酵素。
ALT alanine transaminase同上。
LDH lactate dehydrogenase同上。

ALP alkaline phosphatase骨芽と肝で産生されその疾患を反映する血清中の酵素。
LAP leucine aminopeptidase胆汁のうっ滞で上昇する血清中の酵素。
γGTP 同上。γグルタミルペプチドを加水分解する酵素。

ChEコリンエステラーゼは肝臓で合成されるのでその状態を示す。
2024/07/28(日) 23:48:36.63
PT プロトロンビン時間。PT-INRとも(international normalizedの意味)
(プロ)トロンビンは血液中の凝固因子の一つ。試薬を加えて固めるが、その時間が
長くなっていると、産生場所の肝臓が弱まっている。

APTT 活性化トロンボプラスチン時間。上と同じだが
PTは第2因子、APTTは第8-12因子に特化している。
 
 
GFR 糸球体ろ過量 glomerular filtration rate

BUN 血中尿素窒素濃度。blood urea nitrogen
なお血清は沈殿上澄みで血中は全体のこと。時々使い分けてる。

アニオンギャップ Na+量と無機陰イオン量の差で、有機陰イオンの量を推定する。

Cr クレアチニンは筋肉の運動で老廃物として作られ尿中に排泄される物質。
これが血清中に多いと排泄がうまく行っていない。

ビリルビン ヘモグロビンのヘムから分解される。上昇すると何かの問題。

アルブミン 肝臓で作られる物質。減っていると問題。
 
 
ニッシェは消化管潰瘍が造影剤で写し出されている像のこと。

二ボーは透視画像での液面。

アフタは丸くて周囲が囲まれている5mm程度の潰瘍。

Auer小体は、病的な血球に現われることのある細胞内小器官。

α1アンチトリプシンは、肝臓で作られトリプシン(蛋白分解酵素)を阻害する物質。
2024/08/04(日) 17:15:20.76
しばしば K中間子が(u ubar + d dbar - 2 s sbar)/√6 などと書かれているのを
見たことがあるだろう。π0は(u ubar - d dbar)/√2。
これが確定版のように素粒子表では書かれるが、どういう範囲の融通があって、
どういう推論種別があって、の全体を把握しておきたいだろう。
またどういう仮想回転によって他の粒子と数式上移り変わって平等性が確認されるかなど。

ここに表現fという性質が関係している。
フレーバー(クォーク種別のこと)に関する対称性の構造を定め
その生成子または質量固有状態の、u,d,sを基底とする線形空間への写像を作る。

その実体は、<…|を横ベクトル、|…>を縦ベクトルと見立てる略記で
<ubar,dbar,sbar| f(K) |u,d,s> という
全体として行列になる表記、この行列の成分として上の係数が導かれる。
 
 
この理論をはっきりと把握することが目標である。
上のはクォーク粒子の組み合わせに関する表現論。
引き算とは何かも普通は疑問に思うはず。
それを理解するために、他のK+やπ+中間子が、u sbarやd ubarなどのように普通の行列要素1つ型のときに
残る電荷0に相当する部分の自然な形がそれであり、実際そうである、
という理解のステップを踏まなければならない。

中間子の構造論は原子力をより正確にするための基礎理論。
この係数を導くための理論表現論はもっと抽象性が深く、基底の取り方に自由性がある所にはどこにでも現れる。
その様々な基底パターンによって、様々な現象に奉仕する。

だから数理としてのこの知識を有すると物性物理にも使われ、準粒子基底の表現などで素材分析や新規合成が進むことが考えられる。
複合核子である原子核を表現論の対象にし、制約則が導かれることも(例えば何崩壊が禁止されているの少々込み入った論理の)。
相対性理論の制約を群の強制と読み取る試み(xi,pjを基底とする表現で速度則も導く)
2024/08/04(日) 19:54:28.37
制御工学に表現論が使えるかというのは次の論理である。
一般に制御工学では開放系で物を考えている。それに対して前レスのは、包括性を要求して閉じさせる
そのことによって、係数和で書かれるような対象が存在しなければならない、と素粒子存在を予測する。
実際にこの方法は1950-60年代に上手く行き、わかる限りの素粒子の全てを位置づけられ、
逆に理論が予測する(係数和的半端)物は全て実在素粒子だった。

開放系に何かを加えることで、パラメータ空間における包括閉鎖系になる。
思いつかなかったものの存在を、群論が強制する。
最適化コントローラのパラメータ空間、ここには行列もパラメータの取り方の自由性もある。
包括性の要求をするときに付け加わることが判明するものが、
最も優れた最適化コントローラになっている可能性、が一つの理論的究極として考案される。

結論は出ていなく現時点ではまた制御工学の研究の展開のための思想である。
 
 
核子も (u u d + ○)/何、のような混合成分の混じった形になっていない、とは必ずしも言えてない。

リー群の表現論ではこれは確定だとしてるが、リー群は古典ゲージ物理のもので
量子ゲージ理論では、本当の対称性はリー群ではなく、量子群に書き変わる可能性があり
ラグランジアンの対称性をそのように改良したとき、
本当の核子の構造はそうなっていたとなる可能性があり、追い求められている。
 
 
ディラック方程式、パウリ行列は表現として書かれる方程式・その成分であり
本当の形は抽象的な群がそこにあり、表現論に習熟してから抽象的な群を直接扱うと
新しい工学技術を作り出せる可能性がそこにはある。
π0中間子の量子異常崩壊経路は、ディラック方程式の4次元への表現の不調和が起こす現象として数学的に見える。

特に 複数粒子結合物の取る形態は、テンソル積表現の既約成分であり、ここには非自明で
理論の思想無しには予見し得ない、素数に似た性質があると数学でわかっている。
だから表現論が導く素粒子の新しい現象は必ずあるのである。
これを既約成分のゼータ関数を構成して分析していくのは新しい数理物理。
2024/08/04(日) 22:07:59.57
量子力学のクレプシュゴルダン係数という、角運動量を持つ粒子同士の組み合わさった時の、
合計角運動量が、量子力学的な状態成分の和で書かれ、その係数を与える法則。
これは表現のテンソル積の既約分解という分野に、数学では置き換わる。

なにが数学でなにが量子力学か、という区分けで、数学の方に多くを押しやると
無質量的な運用感が数学にはあって、帰結までを理解する抵抗が少なくなると思われ、学習改善の試みをする。
 
 
場の量子論自体が独自的に表現論であり、それとは別個にゲージ理論自体が独自的に表現論である。
表現・・・演算を含む代数構造(物理ではラグランジアン)が取らせる状態(環に対する加群のようなもの)の全部を
何かの線形空間の基底を定めて、その基底における場合によっては無限次元の行列に、構造模写すること。

表現は一意ではないために、取り方によって粒子の概念自体が変化して行き、
相互作用の無い粒子型の表現と、相互作用のある粒子型の表現が、同時に成立して
実在に関する観念をも揺るがせる。この実在の揺らぎは、代数構造と粒子基底表現が
近くはあるものの別の表示であるために起きる。

遠方で見える電子やニュートリノに混同は無いものの、核子の中のグルーオンではこの一意の崩壊が
起きていて、何を基礎に中の動作を解釈するかの、一段高度な抽象化が求められる。
 
 
大統一・超重力・超ひもとオブジェクト自体が複雑になっていく深みに対して、扱う道具の豊富な準備が必要と。
電弱力の混合角が表現論の結果として得られ同じ手法で大統一理論が構築される。
ローレンツ群の超対称表現が超場というものでその代数式でその先がアプローチされる。
 
 
だから私が個人的に考えたいと思っている、波動関数(3次元存在)をグリーン関数(4次元存在)に置き換えて、
全時間同時型のシュレーディンガー方程式と観測問題、それを3次元面で切断したら普通の量子力学
になっているような、に関して、代数と行列の両刀使いをしてその不調和は現象となって現れる、と
いう表現論の方法は何か有用なのではという気がしてる。

来週もまた制御か表現かのどちらかにして、定理体系や分類を提示するような書き方でより方法が身につくようなスレテキストを目指していきたい。
2024/08/11(日) 17:22:59.85
正多面体の話をする。プログラム練習でもある。
このようなプログラムの話題を時々(2-3ヶ月に1回)入れながら、
現実的なソフトを作れるようになって行こう。
事柄に対する新しい視点からの分析視点を得られ、プログラム力は局面での案出しにも役立つ。
神経回路網と有限要素法電界はそのうち登場。

昨木曜日に宮崎で地震があり南海も注意とのことだが
ここで言えるものもなく普段のことをする。

正20面体の頂点が12個であることを数値計算で求める。
隣面の傾き度から中心位置を求め、球面三角形の4πに対する面積比で解析的に検算される。
応用は例えば球形物質の振動の境界要素法計算。
 
 
雑多な話題の集合体として成るので雑多に話して行こう。
今日は使わないが、正8面体多項式、正20面体多項式。とは何か。
これらの図形の頂点・辺の中心・面の中心をxyz座標で定める。
大きさは外接球半径が1。位置・向きは標準はあるにはあるが取りあえず何でも。

w = (x + y i)/(z + 1) によって、1つの複素数 wになる。
(x,y)→(x+yi)は普通で、z=0ならその1倍、z=-1なら∞倍、z=+1なら1/2倍だが
球の大きさ上、z=+1のときx,yは0だけなので、z=±1ではw=0となる。

この写像を立体射影といい複素解析学で頻出するもの。
その全部の点を根とする多項式のこと。但しw=∞点は外す。
よって正8面体多項式なら 6+12+8-1で25次のwの多項式。正20面体なら12+30+20-1=61。

19世紀の方法で回転や振動・歪曲崩壊をこの多項式で見ていることも出来る。
まあ使わないので次に進もう。
2024/08/11(日) 17:24:59.29
4次元の正多面体の考え方を知っているか?その出し方を述べる。
教養でもあり向学心のある人に今日のプログラムを4次元や虚数空間に移植してほしいから。

正4面体を1点に
正4面体型に集める…正5胞体
正8面体型に集める…正16胞体
正20面体型に集める…正600胞体
この意味をつかむ。

正4面体は側面が正3辺形の正3角錘でもあり、頂点を押し込んで丈を低くすることで
上のようなはめ方が出来る。この押し込まれた部分は4次元方向に出ているとすることで
4次元の錘が見つかり、他の点を求めて行くことで求まる。
正8面体化には側面が直角二等辺三角形、これも潰して低くしたもので同じ構成が出来るだろう。
正20面体化には実際は3次方程式の解になるような辺の長さのだがやはり少し潰す。

このように一部分としての錘形を定め、回転させて他の点を求めるのが本来的の方法。
で今日これをと言っているのもこれ。
正6面体を1点に正4面体型に集める…正8胞体
正8面体を1点に正6面体型に集める…正24胞体
正12面体を1点に正4面体型に集める…正120胞体
で尽きる。どれも少し潰す必要の部分が4次元空間にはみ出し錘を作る。
 
 
以上で集め方のこつが伝わったと思う。より高次元空間の構造を探して行くことや
正600胞体の頂点120個を数値計算で求めよ、のようなことが出来る。
レベルとしては大学1年とも修士1年とも、人によってはどっちにも配置しそう。
2024/08/11(日) 17:27:23.58
辺の長さは皆1の底面が正5辺形、側面が正3辺形の正5角錘を考える。
頂点を原点(0,0,0)に、底面をzの正部にxy平面と平行に置く下に尖った配置で。
底面の高さをh、正5辺形の外接円の半径をr。

正5辺形の角の1つをx軸の真上すなわち(r,0,h)に。
するとr^2 + h^2 = 1。正3辺形の1辺の両端が原点と(r,0,h)となっているから。

rは平面図形として普通に求めることが出来る。
正5辺形の中心と角を結びさらにその2等辺3辺形を半分にした直角3辺形。
これについて、r sin(360゚/2*5) = 1/2
よって、r = 1/(2 sin(π/5)) = 0.85065
h = 0.52573
これで正20面体の一部である正5角錘のパラメータがわかった。
 
 
今(0,0,0)と(r cos(2kπ/5), r sin(2kπ/5), h) (k=0,1,2,3,4) という6頂点が判明している。
(0,0,0)を通るz軸での回転で他の4頂点が求まったとも言える。
他の頂点と中心を通る軸での回転で、もっと他の点も求めていける。

何をどうすればいいのだろうか?
回転について、頂点を基準の球面自由度の、軸を基準に円自由度の、2つの言い方がある。
だが軸は結局は斜めなので、頂点の基準でする(のがいい)。

基準頂点を例えば-(r1,r2,h)などして原点に持ってくる。他の点も同じ量平行移動する。
原点を中心とする回転で条件を満たすものを連立方程式を解いて定め実行する。
しかる後に平行移動して戻すことで実現される。
2024/08/11(日) 17:34:40.24
具体的な回転は、(x,y,z) A = (x',y',z') のような行列Aと書かれる。
横ベクトルにしているのは便宜上。Aは33実行列9成分。
Aに求められる条件は、基本的なものの変換で6つ。Aの行列式として1つ。

(1,0,0)A、(0,1,0)A、(0,0,1)Aは、長さ1であること。これで3条件。
上記相互の内積は0であることという3条件。 det A=1、以上。

これに加えて、具体的なサンプルベクトル2つについて、
長さや角度などの矛盾なしの形で行き先を指定したとき、9条件になり
回転行列Aが決定される。
それを各頂点に対して適用するのである。
正5角錘をO-ABCDEとするとき、ベクトルAEをAOに、ベクトルAOをABにという条件でよい。
全部正3辺形の一辺として長さが1のはずである。
もっと回転することで一度に多くの新頂点が求まって行く。

頂点のデータベースも作っておき、数値計算の誤差も合わせ、既存データと
0.01以下の距離のは新しく登録しないことにして、更新が無くなるまですることで
様々な正多面体の全体像を数値的に得る。
 
 
工夫で4次元も5次元も可で、また今回5の所を7などにして、hを虚数にして
先をどんどん求めること。n=5と変数化しておいて、代わりに分数5/2や5/3にしても閉じる。
作れば一通りの分析ができるはずである。1点に7個の正3辺形を集めるのは
保型関数によれば形式的に正56面体になるはずなのだが実際に求めていくとどうか。
この場合流儀として、r^2+h^2=1のところで、hが複素数a+biのとき、a^2+b^2とする
のとa^2-b^2とするのがあり、SUとSpという言い方をしてきちんとした意味ある結果が
出たと言えるためには少しくの考察が必要になると思う。

また冒頭に言ったが、隣り面の角から中心を定め、球面三角として切り取る面積を評価する。
すると計算せずに先験的に20という数字や、4次元のでも同じく胞の数が出る。
球面三角を平行六面体計算にして簡便評価してもオーダーは1.いくつ程度倍しか変わらないが、
しっかりした面積計算法はちょっとこれから調べたい。
2024/08/18(日) 17:15:29.60
航空制御のことを書いてみよう。その前に雑記。
勉強するにはしたが中身まとめはこれから。
復習すれば何とかなる感じだが確かに難しい。でも所詮は4元連立で
三角関数と四元数。剛体用の角速度ω外積。フィードバックを入れると整定時間がどう。
エネルギー関数の変分でリッカチ方程式登場。外乱のPIDとH∞ロバスト。極に関する議論。
カルマンフィルタとデューティ制御。デジタル実装。

こんなところか。問題を切り分ければいい。
それぞれの項目ごとに展開型の広がりを作る。全知識学べば出来上がっている。
目標にはするものの今日は出来ることを適当にしたりコメントつけしたりする。
 
 
デューティとは稼動時間。飛翔体はエネルギー使用の制限があり間欠的な制御で
目的を達成する方が望まれる。
カルマンフィルタは局所情報センサの蓄積偏差を、大域センサで更新する航法で
回路的な合成部分のことを言う。ジンバルによる自機状態推定をGPSで偏差修正する。

PID制御とは kp + ki/s + kd s を伝達関数とする制御のこと。s = t^-1と読む。
すなわち、比例kp、積分ki t、微分 kd/t。 時間的履歴の中から、特にこの 3系統の
パラメータ k…を決定して、フィードバック部に入力する。
積分項があると偏差に敏感になり、微分項があると変化に対し高速応答になる。

H∞ロバストとは、本制御と相補制御の2本立てにして、相補制御の方に
モデル誤差・使用エネルギー・外乱のH∞値(最大絶対値のこと)を入れる方法で
全体はその様々な量(ずれてる量や使用エネルギーを単位を合わせ)の積分の和にし、
その変分で、フィードバックに入力する時系列関数を定める。
この構成ではモデル化誤差も外乱の影響も抑えるものになるはず。

制御問題の解は連立指数関数と言うべきものになり一瞬を切り取ると行列が見える。
その行列の固有値は共振またはなだれ型増大モードを意味し常に注意される。
航空でもフィードバックを入れて他のことを思い通りにすることをしたら4つの極はどうなっているかのこと。
2024/08/18(日) 23:22:38.14
夜までにの狙いで
@オイラー角を四元数で置き換えるまとめ
A航空機の運動方程式の線形化で現代制御の形に直接なっている所のこと
Bエネルギー関数の変分でリッカチ方程式の形

と思ったんだがどれも出来ない。残念。
ともかくもこれが今日書きたかった課題。いずれ差し挟む。
それが仕上がれば航空物も普通の把握ができるはず。直感的にわかっちゃうレベルまで皆さんを持ち込みたい。
わかりやすい説明が書いて見当たらないので、まとめれば宇宙工関係者にも役立てそうにも思うし。
 
 
他の話をしよう。プラズマの制御を考える。このとき変数は角度のようなものではない。
温度だとか圧力だとかそういうものである。しかしその差異を見ず向かうならば
センサ出力があって何らかの制御操作入力がある。
その間に数理システムを入れればいい。そうするとこれは出来なければならない。

これで制御工学に扱わせるプラズマ核融合管理がモデルに乗せられた。原子力。
だがこれで本当に新しいこと出せるのか。まずプラズマを記述する各方程式があり
センサと管理器械があり、最適化コントローラが本当の意味での良質な手段を与えるか?
そこまでの信頼は制御工学に無い気がする。

プラズマのあらゆる不安定崩壊の萌芽を潰せるなら正解なコントローラだが、制御工学の
ちょっとした変分ごときでそこまでできるはずないと思え、
それでも相互の視点を用いながら相互を進化させることには使え、取り組むと特に制御工学の側では成果は出そう。
 
 
飛翔体のニュートン運動方程式には、角速度との外積の項が付け加わる。
剛体の力学で、これは孤立空間に存在する原子核にも同じく使えるものだし近いうちに
専念的にやろう。原子核の歳差だけでなく
章動・三軸不等(テニスラケット投げ・地球で言う地軸反転みたいな現象)、ハーポルホード軌跡、
その効果などを見たくなった。剛体の各現象が何か現れているかもしれない。
衛星の無い惑星は反転が起こり易いと言うがその数理一般論。そして似たような物へ。
2024/08/18(日) 23:26:02.31
フィードバックという語は語感はかなり狭く感じるが、我々が目で見ながら
物をつかむというときには、視覚によって解析して動作を変えて行なっている。
つまりフィードバック制御(センサ出力が制御入力に影響)によって動作が行われている。

このようにセンサの得る結果に応じて動作を変えて目的を達成しようとする行為は
現実の動作中でずっと行われていること。ずっと広く捉えるよう感覚の方を変える。

物をつかむときも、視覚器からの出力を腕の動作に入力という
この時系列関数をうまく設計すれば物事は達成されると言えてしまうだろう。
かくして制御理論は登場する。動作指令の最末端部でうまく動かす箇所に制御理論は位置している。
但しそれが何かの抽象関数でいいのか。もし届かないとしたらそれ以上に何を工夫すればいいのか。
 
 
山道を登り山小屋に数十kgの荷物を届ける人型ロボットを作るとしよう。
救急消防や土木でも同じようなものだしソフトに作れば介護にも。
器械の精密動作の性能が十分ならば、あとはセンサ出力から制御入力までの道を作りこむしか道はない(と思う)。
我々に足りていないのはここの部分なのではないかなと。

制御のすることは、人間や動物のような認識知性が関わっていれば柔軟さを保ち完全に出来る。
ではなぜロボットがその域に達してはいないのか。
まだ何かが足りないという事情はあると思う。これはAIなどと同じく、第何世代制御理論
次、次の次、そうして目的達成に到達するものだと思う。
つまり新しい制御理論を作ればいい。足りなさを埋めるのにそれが正しい道のはず。
 
 
制御の現今の道具は前々レスにキーワードが出ていて、あのようなもので大体である。
航空と工場ではそれでいい。ヒューマノイドにはまだ足りない。
原発廃炉はヒューマノイドレベルであり、まだ何かがほしい。
その考案はここで投入していく予定である。
制御理論の構築は哲学現象学である。生物体で何が起きているかをじっくり観察して
それを自動で一般的数式で行う方法を考え出す。
2024/08/25(日) 17:17:05.67
DNAメチル化の調査方法について。
或る反応があってメチル化していないシトシンCはウラシルUに
メチル化しているCはそのまま。
こうしてDNA全体に亘って置き換えてから増幅して調べる。

DNA全体を読む力を持った上で、それをデフォルメした方法で、
置き換えられDNAの方も読むことで、比較によりメチル化の状態取得を得る。

理屈上これでいいことは、科学ニュース程度のことを知っている人ならわかるはず。

今、プロ研究者の投稿文章ですら、エピジェネティクス関連では伝聞が多過ぎる。
再生医療の特集ででも、集中的に扱う必要がありそうなのに取り扱っていない。

方法として把握した上で、手近にして、そのことによって
サーチを担う人の人口を増やして、多くのデータを集めよう。という提案である。
 
 
メチル化に関しては動因なのか結果なのかということもいまだ問題になっている。
エピジェネティクス制御の本体はこれと違う機構にあるのではないかともまだ言われる。

実際欠点として精密さに欠ける。DNAが30億ものデジタルバイトを示しているのに比べ
メチル化はそれを正確に設定し外す方法が用意されているのだろうか、無さそうだ。

実験研究者は(生化学)因子という単位で、細胞分化の目印を調べそれは確かに
その通りになっている。だがそれは分子に何をどうしていることなのかまだ見えていない。

メチル化ではないとしたら何が実際の分化の動因なのかというのも、
今までの作業仮説を外して、大量データの中から浮かび上がらせるしか無さそう。
第3次AIで写真を学習していると猫という概念が出来てきたみたいに、
実験から輪郭が現れてくることを期待する。そのような段階と思う。
2024/08/25(日) 17:19:00.24
ともかくも前レス冒頭の方法で調べることは出来る。この実験方法で多くのことがわかるだろう。

おそらくは方法として不完全だろう。DNA読み自体がようやく実用速度になって間もない。
DNA読みはバラバラにする操作を加えた上で断片ごとの読みを情報工学の方法でつなぎ合わせて
30億塩基の系列を得る。

そして上の方法によるメチル化状態読みは、DNAをバラバラにし、非メチル化CがUに変わる反応を課し
それから読みつなぐ。この反応が完全かで変わってしまう。

しかし方法を磨き報告する人と、実際物の読みをする人に分かれ、作業を進めれば
水準が次第に上がり、結論的な実験結果が集まっていく。
 
 
またAIとの類推だが、非メチル化の方のCをUと見なすことから明らかに空間が多様化し意味空間を構築できる。

大量のデータによってこの意味空間の構造を読みとる。
数学者が多くの計算によって数学空間の構造を探り当てるように。

意味のかたまりごとの目印は、細胞の種別、神経細胞と線維芽細胞と胃壁細胞のような
ものと一致しているはずだろう。しかしこれはまだ作業仮説で実際に証明され記述
されなければならない。

いくつもいくつも上の方法で多くの細胞の状態を読むことで、この特徴を浮かび上がらせ記述の形状にしていこう。

悪性細胞も意味かたまりとしてその抽象空間の中に居場所を持っているだろう。
またその意味空間内での構造も正常とは違う(空間数学的)特徴を示すと考えられる。 

第3次第4次AIで意味クラスターが自発形成されているみたいに、この何億次元という抽象空間。
その軸は各場所のATGCU、その区別が作る幾何学的場所。
自然言語になぞらえてこれを取っていけるはずであり、細胞状態は単語に近くなる。
同種別個体、異種、また感染された状態や放射線障害を負った状態も幾何学的場所があるだろう。
2024/08/25(日) 19:51:31.13
特徴を把握しそれにアプローチして変えるいわゆる劇薬が考えられる。
初めは問題外の副作用だらけだろうがその劇薬をデバグしてピンポイント度(特異度)を高め、
治療薬を作る。
 
 
不安定化し腫瘍化していった細胞について、何らか事前調査をしておき
意味空間の場所や構造との関係を何かつけられれば、そこが手がかりになる。
(第4次AIの連想型の方法と同じ系譜の手がかりだと思う)

こういう概念とこういう概念はつながる、という種類の大量データを生成AI(第4次AI)は
与えていたのだった。生成AIではそれを自己の生産物に対する次、というつなぎ方で
かつ複数階層同時に動かし作成物を作る。

データ形式がもうその自然言語と同じ形式になっているわけだから、
良悪判定も直接的な機能当ても出来よう。生物学を抜いた情報工学の世界で。
入力への分類器は深層学習AI(第3次AI)時代。

細胞の将来が予測できるようになったのであり、様々な方法の精密化がそこから続く。
DNA状態をこう治療改造したら正解だ、も言える。
即ちここには細胞の状態知識を蓄えたAIが発生し、評価をくれるから、それを道具としての疾患治療法研究が進む。
 
 
免疫記憶の形を読み、これへのアプローチで免疫疾患の対処も同じように狙う。

一人の腫瘍患者に対しその意味空間上の構造をしっかり把握しすると
こうだなという方法がきっと出て来ると思う。

神経幹細胞を化学分化的作成でなく設計的作成してみる。
これだけのデータベース構築の後ではそれが可能になる。
バイオ感染と免疫、ぐらい次。
2024/09/01(日) 17:14:31.07
化学や建築をしたいのは山々なんだけど、今日は超弦をやっつける。
再来週は保型関数をやっつける予定。来週は化学。
それから9/22表現論再訪、29バイオ、10/6バイオ、13境界要素、20数学基礎論、27同左。
予告は特異点解消だったけれど、これも面白いけれど近日中また。

超弦については、かじったもののつかめないままに終わってる人が多いんじゃないかな。
全部解説できそうである、ということで雰囲気向上の宣言。
とはいえ今すぐはできず、その都度準備しながら数回すれば完成しそうという程度の段階。
超対称性の高次元での分類から、各論的な命題が多彩に出て、全部そろっていると。
それを解像度よく見れるようになれればよい、という分野だと思う。
今日はやっつけ仕事。わりと適当なことを言う。
 
 
まずDブレーンという概念。弦の境界条件なるものが物体の自由度を持って動き始める。
しかも奇数だけとか偶数だけとかの中間次元の形状を取る。
聞いても納得できない。確かに。

これは世界線という概念を思い浮かべればいい。時空内の曲線オブジェクトとして実存する。
ほぼどこにでもあるし、それを回避して在るような物はほとんど無い。

では粒子の間のゲージ力や重力の相互作用を、世界線の間に相互作用があるとして
粒子の概念を除いてみる。因果律は考えない。後で空間方向の物体にするし
時間順序の意味の因果律は容易に侵害され、論理情報の意味のぎりぎりにまで迫ってようやく守られる
ような違った成立の仕方をしている、と因果律は現代では思われているから。

部分線分の間に力が働くという電線の間の力に近い構成が自然に浮かび上がる。
さらにこの力は粒子交換、開弦交換である。
それにより線の間の力、自己質量密度、自己張力、交差時の相互作用などが計算対象に上がり計算される。

上記のように曲線物体は実在なので、意味のある結果が得られている。
初等的なこれを弦理論に持ち込み、現れ方を尽くしてみる。
2024/09/01(日) 23:06:58.53
メカトロニクスの集中攻略を冬にするからそこでロボット見識が深まれば。

超弦は要領をつかんだというよりは全体像をまあ把握したという所。
多系統の教科書と洋書でも基本書というのを眺め(結構長い時間)うん、そうと。
全体としてそんなものかと。解像度は非常に甘いけれど全体像はそこそこ把握できたと。
今日中身があること書けて無くても、そのうち出るからね、と。
自分の直感で言えば、これで全部を語れるスタート地点に立っている。

用途で原子力に様々な解釈モデル。通常の量子力学のメインストリームではないけれど。
トンネル効果。これを虚時間方向の世界線の動作と見る。すると前レスに近い。
クォーク間力。有名なAdS/CFTで弦を用いて構成された双対ブラックホール空間の一般相対論が同値。
このようなことを全部精細化し、紹介していきたいと思う。
そのような時にできれば今日言ったタイトルDブレーンを使って紹介したいものだ。
 
 
さて、世界線をオブジェクトと見る初等(特殊相対性理論)段階の視点を言ったが
古典論でこのような時間方向の延長がある解があるなら(時間方向に延びているのは当たり前だけど)
もう少し複雑な理論なら空間方向に何かが延びているのも有り得る。

弦理論ではそれが5種類もあり、1つ以外は構成方法は世界線とは異なっている。
世界線は弦そのものと同質である。これがfundamentalまたはF1ブレーンbraneと言い、弦自体。
1は空間次元サイズを示す。よってこれは1次元物体、弦。

その他に、Dブレーン、Mブレーン、NSブレーン、Oぷれーんというのがある。
braneはmembraneの短縮したものでD2以上なら形が膜だから。
O-planeというのは、空間折り曲げ特殊操作のときの折り曲げ部分を表す相対的に低次元な空間。

一番主要なのがD-braneで、D0からD25までと、D(-1)という時間が瞬時のがある。
これは弦の端を眺める時に、端から幾分エネルギーが出て行くかのように見える。流出先あり。
何か別の物体と連動して動き、そちらにも物が担われ、時空に配置されている。
この時の導入されるもの。核子の質量がグルーオンの方にも半分ぐらいは担当されていた。
そのように実際の弦の描像はそうなっているだろうと導入されているものである。
2024/09/08(日) 17:15:25.89
化学の話題を漠然とこんな大きなタイトルでしよう。
詳細にしていないのはたるんでいるからかな?
そうではなくて、総論として拾える課題に気づき、これから取り組む狙いがある。
素材自体、製造法自体に技術が注がれて、電力や土木に役立つかも。では適当に。

ガラスという素材がある。SiO2のアモルファスとか聞くかな。
アモルファスとは金属のことではなかったかな?
多くの人がこの辺で早速知識があやしくなってくる。自戒も込めて。
そこから先へ学問を進めていくのが化学。

フッ化ケイ素。マイナーだけど常温で気体。もちろん大抵の化学物質は有毒。
とは言うもののいわゆるフロンガスのケイ素版で、そこそこの毒性。

四窒化三ケイ素。ここまで来るとレスの本旨が見えてくるだろう。
SiC、Si3N4、SiO2、SiF4。炭化ケイ素も並べておくとして。
 
 
さていきなりなこと言うけど、SiをUに置換してもほとんど同じ性質を持っている。
Uは希土類であり、希土類は遷移金属であり、だから周期表の左右端を除くほぼ
全ての元素が似た分子を作る。

SiF4、UF6はどちらも常温気体である。多くの単体フッ化物は常温気体。
化学の知識が先にあったら、精選にはUF6を使おうと自発的にアイデア化されていた。
こういう予備知識の不足で、技術がうまく目的を達成できないこともあったかもしれない。

しかしそれだけではなく、元素はすべて個性を強く携えて化合物になるというのが
化学の化学たる所。フッ化物だけで調べればもっと差異や個性を使える所がきっとあろう。

次に酸化物はUO2とU3O8が卑近なトピ話として。いわゆるイエローケーキ。
だが2-3種類あるし、鉄でもFe2O3とFe3O4。このシリーズは化合物の種類も個性も豊富で
まず元素によって、透明ガラス質のと粉末化しやすいのとがある。
AlやZrやPtはガラスに準じ、FeやUは粉末質になる。なぜだろうかの回答があるべき。
2024/09/08(日) 17:46:21.62
手の数が多く絡み合うSi3N4とSiCは工業的な硬い材料として使われる。
機械工学ではNのは茶色っぽく、Cのは黒っぽくて、ちょっと格好いい機械を見たら
この辺の素材を使っている可能性あり。自動車の中にもある。
やはり原子価手の数だけ硬くなる。

フッ化物・酸化物までは全元素でかなり共通の性質を持っていた。
この辺になるとどうだろう。窒化ウランとか炭化ウランとか。塩化硫化リン化と
段々一意性が崩れていき個性が目立ってきて、それをピンと出会いのように
よい物質を見つけて使えれば我々も作業能率向上。

ウランだけでなく、トリウム・ネプツニウム・プルトニウム・アメリシウムまで
原子力では扱うから、具体的には化学としてはこういう性質を示すとデータベースを持つ。
SiO2が透明でSi3N4が透明でない説明。
 
 
別の話。触媒。
catalysis。心理学にcatharsisという言葉もある。
どちらも解放という語義を持っていて、少なくともギリシャ語にまで遡る。
似ているのにtとth、lとr。西欧的な音の区別していながら意味は同じって。
これは音の区別しているという主張の方があやしいんだと思う。実際に同じ言葉でずれて2語になったんだろう。

典型的な無機触媒はNi,Pd,Ptの短周期表では8族の一番右。
これの効果は炭化水素からCHを切断して水素を引き込むがすぐ放すという説明。
この安定分子を瞬間だけ壊す作用によって、毒性は持たないまま活性状態を起こして
次なる反応段階があるならそれへの移行を容易にする。

触媒によって反応時に超えるべきエネルギー山(力士の名前ではなくて物理)が下がれば
指数関数的に反応確率が上がるのはシュレーディンガー方程式の解。
生化学ではそれを徹底的に見つけないと人間が反応を制御して動かしていくことは出来ない。
無機と有機は違うが包括知識データベースが必要な分野である。
2024/09/08(日) 18:38:33.98
ガラスに不純物を入れることで軟化温度点を変えることが出来る。
自動車のガラスの割れ方が工夫されていることは有名。
このように詳しくなると、単純作業を越えた内容を同時に達成出来る。
わずかのドープが物性を変える。圧力や信号で応答を示す物質も作れる。
その操作方法を取り尽くしておくべきだろう。

SiO2ガラスと単なる水晶Si。ダイヤモンド。冷涼環境なら氷。
どれもガラスの働きはするが。
透明酸化物としてのZrO2は圧力炉と格納炉が透明の原子炉や火力発電を作る案を前書いたことがある。
透明金属と呼ばれるPtO2だったかな。実用はされているのか。
可視光を外れた所で透明になる物質を使って、マジックめいた扱いをすることも。
 
 
熱電効果というのに注目する。いわゆるどこでも発電。
これの目安として500度差で1W/cm^2という数字が出ている。厚みにはあまり関係が無い。
やはり桁数オーダーを知ることで発想になるから参考にしてもらいたい。
1℃差辺りの発電はその500分の1。

これで携帯電話を充電したり宇宙機を動かすことができる場合もあるのでは。
原子炉が止まった時など非常時のために用意しておくべき一つの候補。

物質としてのそれは Ce Fe3 Co Sb12 というのが現在の定番である。
温度差に対する発電量がトップクラスでかつ安定している物質。そこから先へ研究が進行中。
セリウム・鉄が3個・コバルト・アンチモンが12個、が結晶単位。
どれも地殻存在量が意外性含みで多いことで知られている元素から成る。

さあどうしてそんな所まで到達したのかというのが気になる。
高温超伝導も4元素種構成が多い。どうしてある組み合わせがある機能を高い性能で達成
することが出来るのだろうか。追求物性も目標ごとにまるで別個別方向のものなのに
4元素種構成あたりに良い物質が見つかるという抽象理由は何か。
この抽象理由を何か物性場の理論で一元的に諸現象を同一理論枠組みにして語る試みをすべき。
候補はf電子強相関系用の配位子場理論が、熱電と超伝導と両方。
2024/09/15(日) 17:19:24.29
保型関数をということである。それほどわかってないから書けなくて。
でもする。先週は復習のが長くて金曜日まで化学やってたから
こっちの準備ができてなくて。基本次テーマに進むが長めに前テーマの
勉強片付けをしていることもある。
その方が我ながらほめられる態度だよな?
見かけのネット掲示板に書けるよりも中期的には稼ぎが多いだろうと。
この保型関数も水木ぐらいまでは続けることに。これからで。
みんなも期末テストが終わった後の勉強というのも選択肢に考えて。
 
 
9/22表現論・10/6二次形式ぐらいしようと思うから近い分野で
今日出せない中身も出て来ると思う。
ガウスや高木の本で、二次形式というのが不自然なぐらいの書幅を取っていて
その意図がわからないという人。
1925年ごろ(昭和零年)の量子力学の時期に物理学者が行列を
知識として持っていなかったというのも。
一方で先月に触れた正多面体多項式などの不変式論や関数解析はあったと。

そういう数学の常識の違いが百年前とは違いがあって
それを考慮と明記しながら要点として昔のコンテンツは何か。
昔の本の解釈を現代で出来ることは現代にしながら、それと昔の本の全体とを
最もよく学ぶためには。まあそういうのを目指し、
保型関数・表現論・二次形式に関し、10月前半ぐらいまでに完成させようと思う。

大抵取り組めば教科書以上の未踏の内容が見つかって来るから
数値計算用途、K3曲面用の保型関数の拡張、行列式→終結式→この系列その次を定め制御にも
などこういう問題に手がかりが見つかり工学に資すればいいなと。
2024/09/15(日) 23:55:29.73
しかし暑いですな。地球沸騰時代の名も付き始めた。
今の9月=36度は従来の8月=34度よりも暑い。今の8月は=39度。

かつて日本の夏はおしゃまな和装を着て夕涼みに出歩く季節だったが
今は外出しないでデジタル機器で時間を潰しながら室内避暑する
違った国になってしまったね。なんとか過去型に戻せんのか?

こんな暑いと、土木作業にも差し障るだろう。
ということで原子力事業にも関連づけて、悪天候時の土木作業に
ついてもいつかやりたいと思う。

壁際や金属製品は熱を持つからどうするとか
コンクリートの養生はどうするとか。
温暖化問題は他の面からの探求すべきこともありそれも。
 
 
さて保型関数論の本体は来週回しだな。
その代わりに超弦のちょっとした進捗を。
超重力supergravityというのをちょっとこだわって見てて(例の如く数個同時だから)
そこの用語を書いてみる。

共変covariant微分というのがある。みんなが一般相対論を学習した時も出て来たはず。
重力のΓ記号を使うのがそれで、∂-Γのような項。
これがスピン接続ωが現れ、ゲージ接続Aが現れ、ケーラー接続Kというのが現れる。
∂-Γ-ω-A-Kのような形が共変微分で、これが粒子理論の究極という主張。本当はもう3つ超場空間と共形conformalと局所R/W/Dの接続。

しかしそれは弦から、Xμ(σ,τ)という場の、対称部がΓ、反対称部がω
開弦の境界条件部または高次元をつないだ所にA、世界面自身の性質からKと
なって導かれるという。調べてみる。

また思っているのは、スピン(0,1/2)susyではなく、(1/2,1)と(1,3/2)を使うことで
人間が発見しなくてもゲージ理論とグラビティーノ理論の性質を導出できるか。
2024/09/22(日) 17:18:08.01
来週のバイオは10月送りになりそう。図書館でつい出来心で借りてきてしまった複数の本を
片付けなければいけないためで。数合わせ的にはこれまでもこれからも合ってるからご無用。
来週はBスペクトル系列、A米田の補題、@蛇の補題(長完全系列の存在証明)か。

わりと難しめの数学を難しさを感じさせないように解説している。
しばらく諸トピの内実解説見ていれば得手になると思う。基礎工学の範疇に入るか。
全数学の中の1割ぐらいにはもう来ているから、零ではなく有限範囲をスレ読者ももう
接したことのあるレベルでは知っていることになる。

要所の証明をきちんと書ける、というのが自分にとって理想なのだけれど
その準備が必ずしも出来ないことが多い。準備が出来ていないときは私の実力不足。
でも実感的に全部証明が書けて紹介伝達出来るはずだから、
後々の回も含めて材料とするようにしてもらえばとは思います。
 
 
上の@-Bトピは@が易しいという順序で、@ぐらいは多くの人が読んだことがあるはずだけど
日本語文が並んでいて気張って読み把握した気になり、後はもう忘れてしまい再読する気力もない
と落ち入りがち。このスレ流としてはそういう形態の証明は書かない。
符号として見えていて、符号を押さえると流れが取得されるという、日本語力を
3重にも4重にも5重にも駆使して、がっぷりと証明を把握するという、その苦労をさせない形を
工夫して提供したいと思っています。

記述を追いかける力の大学院生レベルから高校1年生程度化。
そういう記述の平易化が出来ると思うんだけどな。
それがちょっと来週の目標。何か工夫して@-Bについてやってみますね。

一々原子力については言わないでもいいでしょう。例えば場の量子論の圏論化とでも言っておく?
確かにそういう種類の理論は見たことがないから、自然変換や米田をゲージ固定射にとか、
シミュレータの意味論の情報工学的圏論解釈とか。名目はあてずっぽうで取り合えずは基礎学問として。

保型関数もそれほどきちんと準備出来ているわけではないのだけれど、それでも複数の本比較して
もう結構押さえられてはいるのかなと、では解説段階的な状態なのかなと。だから次レスから或る程度始めます。
2024/09/22(日) 19:29:19.74
上の文字化けは1-3の丸付き。9個の?は321 1-3 1 1 1-3。
詳しい一般論構成は別機会にするが、多辺形の辺の貼り合わせで
閉曲面を表す方法を知っているだろうか。

2辺形のつもりで円とその両側の半円弧を用意する。() こういう形。
中は面が充実している。左右の曲がっている辺をくっつけて同一視する。
するとそれは球面を表している。

4辺形 □ を、左辺と右辺だけを捩じらずにつなぐと円柱面を表す。
↑=↓のような、何らかの捩じりをしてつなぐとメビウスの輪を表す。
捩じり方は180度を奇数回するだけの余計な自由度があるがそこは必要な範囲でだけ数字を使い考えない。
なぜなら同一視という言い方でその自由度は落ちているから。そこをきちんとする(特異ホモロジー)分野もある。
 
 
円柱面から捩じらずに上辺と下辺をつなぐ(同一視する)とトーラス面を表す。
円柱面を上辺と下辺との関係を180度の奇数回分捩じって同一視するとクラインのつぼ。

メビウスの輪の境界は上辺と下辺がつながって()という形をしている。
この場合外側が充実でかつ、ひねられた一筋縄では行かないような曲面の形。
これをそのまま閉じるような同一視すると射影平面。

4辺形から出発したが次は8辺形から出発して、各辺に→か←かの回り時に方向を判断する矢印を乗せる。
これを同じようにどの矢印とどの矢印を同一視していく、という言い方を積み重ねて
2つ穴トーラスが作られ、より複雑な高級メビウス、高級クラインが作られる。
6辺、10、12辺形などからも、同一視によって作られる曲面を定めていくことができる。
 
 
もしこれを全て明瞭な感じで把握できたら数学として使い物になるだろう。
弦理論の世界面のファインマングラフ数え上げ時にこれが出てくる。
またその単体複体ホモロジーから特性類を使い、様々な閉じた或いは途中まで閉じた曲面の模型を得る。
きちんと把握して高次元化すると表面を三角形のみ分割しその回り方をどちらか定め、どこかの別の三角形という
同一視が高次元の図形を把握する方法を与える。
2024/09/22(日) 20:47:14.38
保型関数について、まず実例をいくつか集め、それが共通して持っている性質に気づくこと。
その上で、これは何だ、という問題意識で、さらなる例を収集し、理論展開を図ること。
するとそれが変に重複してわからなくなって行ってしまった組み合わせの数の最終結果値や、
有限単純群の上から支配のような位置に現れることが証明もされる。

また様々なゼータ関数へは積分変換一回でつながるので、ゼータ関数の未踏問題を表し
対称性を成立させるパラメータ(わずかしかない)と物理の臨界次元などが同じ起源ではと。

すなわち実例を抽象して共通した性質を取り出して始まる分野であるので
では保型関数の定義から始めると言われた日には、待って、思い付きが理解できない、と
言いたくなるような状況があるが、構成としてそれで納得するといい最も抽象された形で教えられるもの。
 
 
Dedekindη関数、Eisenstein級数、Ramanujan△関数、楕円テータ関数をただ書く。
いずれも f(z,k) = ΣもしくはΠ、つまり無限和または無限積でパラメータkを持ち
zを引数、f(z,k)を値とする複素関数として定義される。kはしばしば省略。

単純にこの関数に対して、a d - b c = 1なる通常の整数 a b c dを持ってきたとき
f(z) = (c z + d)^(- 2 k) f((a z + b)/(c z + d))
という性質が発見される。

さあこういう性質の関数はどういう展開を持つんだ、それが保型関数論である。
もちろん極めて豊かだと判明したから現在のように重視される状況になっている。
 
 
複素平面の任意の格子点を取る。単に複素数c1とc2で作られる平行四辺形の頂点。
正規化してしまえばあまりそういうの重要でないので、1とzでいいだろう。zが特徴づけを与える。
Eisenstein G(z,k) = Σ[m,nは整数] (m z + n)^(-2 k)

q = e^(2πi z)と略記して
Ramanujan Δ(z,k) = q Π[n=1,,∞] (1 - q^n)^24
2024/09/22(日) 22:19:10.46
結局、((a,b),(c,d))これ行列のことと思ってほしいんだけど、
パラメータとして一次分数を構成し、関数のz部に代入すると、cz+dのとある指数倍だけを
等比的にずれながら同じものになる。完全に同じ指数無しのものはつまらなく、そのずれを使いながら運用する。
分母分子を二次式にする拡大は考えられているが結果は出ていない。

なぜ分数なのか。1か月前辺り正多面体で述べた複素数とリーマン球面との間の
正射影対応が関係する。リーマン球面の方で回転が正射影で分数に落ちる。
 
 
行列としての((a,b),(c,d))は、((1,1),(0,1))と((0,-1),(1,0))で生成される。
この分解された方の基本操作が複素数上で曲面格子を作る。
その単位格子を基本領域(格子)と呼ぶ。保型関数論で重要そうに出て来るけど、
もっと変な基本操作に分解することを考えれば違う基本領域(格子)の取り方もあり。

(cz+d)^-2kのことまたはk自身のことを重みweightと呼ぶ。保型関数f(z,k)では
基本格子だけずれた点は、このweight分だけ値が掛け算された同一の値となる。
 
 
次にテイラー展開しながら基本格子論をテイラー展開にかませる。
テイラー展開では特異点や零点を始めの方の項が表している。
十分高級な複素関数は零点と特異点(∞値点)が必ず存在している。
しかしweightの分のずれがあるので、遠方で発散しない保型関数をカスプ形式と名付ける。
数式としてはRamanujanの物の定義でq = exp(2πi z) (z→i∞) →0
またz=i∞点をカスプ点と名付ける。z=i∞点と(az+b)/(cz+d)と有理分数を使うことからzが有理数の点が特別。
 
 
((a,b),(c,d))の全体の作る群の部分群に対して、話を広げる。
レベルと呼ばれる自然数Nを導入して、a=1(mod N)、d=1(mod N)、
またはさらにc=0(mod N)を要求することで部分群が作られ、基本領域は大きくなり
それによる複素平面全体を割る商空間の形も変わる。このNは谷山志村で楕円曲線をN分点を用いて保型表示をする同一のNとなる。

((a,b),(c,d))それぞれ変数の変域を実数にとっておいてその離散部分群を第1種(=商空間H/Γがコンパクト)のフックス群と名付ける。
2024/09/29(日) 17:23:10.12
部分的な把握ばかりで、これはこうでこれはまだ、のような形ばかりなのを
できれば仕上がったテキストになって書く方が望ましくはあるものの、
そこまではできないので、半端的な形で出す。
学問のフロントに行くほどそうなっていくから、仕方ない。

今日はクォータニオン回転表現、多角形の辺貼り合わせによる曲面の分類定理、
岡潔の業績概説など、どれもしっかりとは行かない。
一見雑学だが、そんなことは全然無くて、工学に非常に近いから。工学数理。
プログラミングを2-3か月に1回入れる。再来週。
 
 
貼り合わせによる曲面の構成は前回にやった。
話の深い方はつかめなくても入り口は誰にでもわかるだろうと思う。

サーストン=ペリルマンの定理を知っているだろうか。これは
曲面(2次元物)を3次元物にして、熱力学を援用した計算として仕上げたもの。
結果はとある群の構造が球のと同じに帰着していくというもの。

ペリルマンよりだいぶ以前にサーストンは3次元物の貼り合わせによる構成の
パターンを分類した。8種類に分類されるというのはその意味をつかんだ人なら驚いたろう。
これが曲面の方法の3次元にしたものである。

つまりこのように最先端の現象の次元が1低いものが今扱っている話題。
構成をしっかりさせて進めることで3次元を扱えるだろうしもちろん狙う。
原子核現象においてその証明が無ければ何かが自明でない現象が起きるとなるものが
定理によって自明でない現象は起きない、と示されるつながりになると思う。

さて2次元版で、多角形の辺名付け→曲面。これは等価変形規則を2個ほど見つけることで
トーラスか射影平面の円板をくり抜いて連結和にしたものと同じと
任意多角形の任意の辺名付けからの帰着が言える。
2024/09/29(日) 23:45:09.01
うーん、やってはいるんだけどねえ。半端ばかりだねえ。
段々こうなってくるんだよな。易しい話題だと、途中段階の舞台裏を見せないで済むが
こういう状態を見せないと、つないで行けなくなる。

でもこうやって大学1年生レベル想定読者に、理解させようとして
実際に理解してもらっている発信場所ってそう多くは無いから。なんとか。
 
 
岡潔の業績は、現代的代数幾何学が無い時代にそれの原型になる証明をしたこと。
・不定域イデアル
・局所→大域のクザン問題
・多変数解析関数の自然定義領域の擬凸

代数幾何学を知っていると、わりとわかりやすい。
代数幾何学は図形を開集合で被覆し、開集合上ごとに多項式関数・有理関数の成立する世界があるとする。
その世界で、隣接開集合とのつなぎも有ったり無かったりしながら、とある多項式関数いくつかの倍数の和の集合を
考える、というのが不定域イデアル。

隣の開集合で、同じ関数を、たかだか正則関数の差であるように記述して、局所座標とする。
このとき全体が一つの関数であって、という形にできるか。
隣接だけが定まっている→全体が一つの関数で、という問題設定がクザン問題。

多変数複素関数論において、自然定義域には凸性があり、凹領域はへこんでいる部分へは難なしの
拡張ができてしまう結果がある。この凸性を、任意正則関数について上界値の不等式と書く。

このような話題を整理して全部の証明をつけ、証明の中で連接層という、各開集合ごとに
有限次元ベクトル空間からの全射があり、かつその写像の核へもまた有限次元ベクトル空間からの全射
があるような、開集合と関数集合のシステムを構成した。
2024/10/06(日) 17:15:07.48
スペクトル系列の抽象的な動作だけをまとめよう。
グロタンディーク(二重導来関手)、Z/(Z+B)体系、二重複体の斜め、異なるコホモロジーの間の一致、複素ホッジのzとzbar、
導来圏構造を解体して様子を見る時、関数と局所を絡め大域にする定理に際し、実際に下記の性質を持ち使えることは別機会にもう一度する。
R加群の間の準同型写像など0に行く元および商対象と部分対象という概念が決まる写像体系について考える。

対象はE(r,p,q)とE(n)。射d(r,p,q)。
フィルタF(p,E(n))。像B(k,E(r,p,q))と核Z(k,E(r,p,q))。
n=p+qであり、rやnが大な所で一定になるならそれを∞とも書く。引数はみな整数。

我々は3次元格子点に並んだ対象E(r,p,q)=E(z,x,y)を考えている。
射d(r,p,q):E(r,p,q)→E(r,p+r,q-r+1)が与えられている。右へrで下へr-1と右へちょっとだけ強めの行き先の右下方向の射で、
始域と射とは同じ添字名づける。但しr=2では1マスずつ右下、r=1では右、r=0では上を向いてしまう。rを階と言う。
 
 
この体系でちょっとした性質が先へ進むための補題になる。
まず射は→・→のようにつないだら0になるとする。ホモロジー論においての普通の話である。
またp,qはどちらかが-1以下ならE(…,p,q)=0とする。第1象限の境界まででその外は扱わない。
射の始域か終域が外に出ている時はその射d=0。

B(r+1,E(r,p,q)) = Im (d(r,p-r,q+r-1))
Z(r+1,E(r,p,q)) = Ker (d(r,p,q))
それぞれ像と核の通常の定義である。但しBとZの最初の引数を左辺のような設定をする。
Z(r+1,E(r,p,q)) / B(r+1,E(r,p,q)) = E(r+1,p,q) という関係を設定する。rの大なる方へ差分を取るかのように考察が深まって行く。
 
 
r+1より大きい一般のkについてBとZを定義して、0⊂ B(k,…)⊂B(k+1,…)⊂ … ⊂Z(k+1,…)⊂Z(k,…) ⊂Eという
BとZが包含関係の順序列の中で真ん中の方によって行く様子が観察される。
r=2の時にその極限(或る整数以上は変わらない様子)が存在する仮定も置き、B(∞,E(2,…))とZ(∞,E(2,…))と名付ける。

フィルタを、…⊃F(p,E(n))⊃F(p+1,E(n))⊃…、という包含関係を与える作用子F(p,…)のこととし
隣接間の商を gr(p,E(n)) = F(p,E(n)) / F(p+1,E(n)) と名付け
gr(p,E(p+q)) = Z(∞,E(2,p,q)) / B(∞,E(2,p,q)) も仮定する。
2024/10/06(日) 17:34:39.35
一般のkについてのBとZを定義し、通常要求される双正則という概念を述べる。
おおよそ異なるp,qは各格子点での行いを表し混ざらずそれに対し、
z方向添字r や包含添字のk やフィルタ添字n は混ぜ合って考察にしていくことが多い。そこで引数のp,q部は適当に…で隠そう。
 
 
前レスの内容でk=r+1の時のZとBを定義してあった。kをもっと大きくして行く。
それは(差k-rに見合うだけの)rの大きな所からの(多段階)全射引き戻しという方法を使う。
π(r,…): E(r,…)→ E(r,…)/B(r+1,E(r,…)) を商対象への自然全射とする。

数学帰納法の仮定としてkをrとは独立に取り、定義から包含関係で
B(k,E(r+1,…)) ⊂ Z(k,E(r+1,…)) ⊂ E(r+1,…) ⊂ π(r,…)(E(r,…))
このπによる逆像を E(r,…)に対するB(k,E(r…)とZ(k,E(r…)と定義する。すると一般の文脈の中でkを一つ増やせた。
数学帰納法によりkのずっと大きい方へBとZがこれで定まった。
 
 
B(k,…)⊂B(k+1,…) と Z(k+1,…)⊂Z(k) を示しておこう。すぐ上に構成法があるように、k+1は全射からの引き戻しで定義される。
そしてその枠組み世界であるE(r+1,…)などは、Z/Bとして順次構成された。
こういう形の商集合型の元でなければrの高い方へ上って行かない。
そうすると少なくともkまでのそういうものを満たし、k+1ではその世界を前提としZ = Ker(新d)というより小さな集まりだけを核相当と見なす。
これにより旧核のうちの一部だけが新しい核相当Z(k+1)⊂Z(k)。
一方Z/Bでの0相当のBはk+1では旧Bは本当の0に見られ、新Bが包含順位をより分割する。するとZ/Bの分母を増大させ同時にB(k)⊂B(k+1)。
 
 
双正則とは、フィルタによる包含列に際して
或る(小さな)pでF(p,E(n)) = E(n)になっていて、或る(大きな)pでF(p,E(n)) = 0になっていることと、
E(2,p,q)に対して、B(2,…) ⊂ B(3,…)=B(∞,…) ⊂ Z(∞,…)=Z(3,…) ⊂ E(2,…)、
というkが3で既に極限値停止に達していることの要求。

gr(p,E(p+q)) = Z(∞,E(2,p,q)) / B(∞,E(2,p,q)) だが
gr(p,E(p+q)) = E(∞,p,q) とも書く。どちらか?実は同じこと
上の方のも下のと只のE(r+1,の定義辿りで相互行合い、上のは下のを詳細に見せて、実用には上の解釈があると例に直結していて良い。
2024/10/06(日) 21:38:07.75
米田の補題の主張と証明を書く。
記念碑的名前で米田本人と言うよりも圏論全体の発展の中で自然に獲得された定理のようである。
圏論の基本的なことは知っているとする。
圏CがあるときX∈Cを1つ定めて Hom(C)(X,-)というのもまた圏。
これは射の合成を積とするような。
またHom(C)(X,f)というような、引数に射f∈Cを取らせる論法も知っているとする。
 
 
米田へ向けて圏C、圏D、関手F:C→D、関手G:C→D および
自然変換全体の集合 Nat(G,F) = Hom(C→D)(G,F)を導入しておく。G,Fとか言うのは構成上。

ここでDは集合の圏、GはX∈Cを1つ取って使いHom(C)(X,-)という関手としておく。
Hom云々は集合の圏の1つの形態と見なす。実際にその成分はCの射でその集まりなのだから。
集合と言っても要素が実際は射とかは色々気にしたくなる部分だがそうではなく
数学の本体はその対応関係や写像構造の作られ方に複雑に存在し、要素の性質とか関係ない集合と見る。

自然変換については説明する。
自然変換とはX∈Cに対してDの或る射:G(X)→F(X)を対応させるデータ。
Cをパラメータ扱いして動くDの世界での射シリーズとみなせ、F,GはC→Dという圏での対象だし
可換図式(C∋f→F(f)で)のことや結合則は言及しないでも成立し Hom(C→D)(G,F)とそのまま書いてよい。
 
 
Nat(Hom(C)(X,-), F) と F(X) とに1対1対応ηがある。
かつX,f∈Cに対して、上記のXを任意のそれらX,fで置き換えても良いという意味でこの対応は同型な自然変換
である。というのが米田の補題。

証明には、γ∈Nat(Hom(C)(X,-), F) という左辺の自然変換を取る。
γ(X)(id(X)) ∈ F(X) だし
一方、x∈F(X)と取ると、(λYf(f:X→Y). F(f)(x)) ∈ Nat(Hom(C)(X,-), F) だし
行って戻ってをするとどちらから始めても恒等写像に戻る。という証明をする。
可換図式性や結合則は自然な形で成り立っていて証明はこれでよい。
証明は記号をほぐすトリビアルな物であり次。
2024/10/06(日) 22:31:07.74
まずはデータの型が合っていること。
γはCの元を1つ取ってDの射になる。そこにX自身を使うと
γ(X):Hom(C)(X,X)→F(X)、始域と終域がそうなる関数。
id(X)∈Hom(C)(X,X)なのでこれを引数に取らせることができて γ(X)(id(X)) ∈ F(X)。

次にx∈F(X)に対し、関手Hom(C)(X,-)から関手Fへの自然変換が与えられれば型の確認はよし。
それには任意にY∈Cを取った上で、Dの対象であるHom(C)(X,Y)からF(Y)へのDの射が与えられればよし。
f∈Hom(C)(X,Y)を取りこれも引数側に移し(情報工学で言うカリー化)、
まずF(f)を作ってみると F(f):F(X)→F(Y)。するとx∈F(X)を取らせると F(f)(x) ∈F(Y)が言える。
引数側にしていたのを戻して (λYf(f:X→Y). F(f)(x)) ∈ Nat(Hom(C)(X,-), F)。

では次に続けるともとに戻ること。x∈F(X)から始める。
Nat(…)側に移した物を、γ = (λYf(f:X→Y). F(f)(x))
γ(X)(id(X)) = (λf(f:X→X). F(f)(x)) (id(X)) = F(id(X))(x) = id(F(X))(x) = x
Fとidの交換は関手の定義から。
 
 
もう1つの方を最後に確認する。γ∈Nat(Hom(C)(X,-), F) から x = γ(X)(id(X)) ∈F(X)。
(λYf(f:X→Y). F(f)(γ(X)(id(X)))) = γであればいい。
型の確認は済んでいるので、引数であるはずのY∈Cとf:X→Yを取らせてカリー化してしまう。
F(f)(γ(X)(id(X))) = γ(Y)(f) が確認されればいい。

丁寧に見よう。id(X)∈Hom(C)(X,X) = G(X)(という定義でもあった)に対し、
F(f):F(X)→F(Y)・γ(X):G(X)→F(X)・id(X) = γ(Y):G(Y)→F(Y)・G(f):G(X)→G(Y)・id(X)
が示されればいい。
一番右はG(f)が合成を起こすものだったことを使い、両辺の左側2つは自然な可換図式。
これは成立していて、米田の対応が一対一であることが示された。
他のことは自然成立していて米田の補題の証明が終。
2024/10/13(日) 17:15:21.01
プログラムの回として数値シミュレーションを学ぼうずにしようと思ったんだが
高校生でも理解できる差分法はともかく、有限要素法と境界要素法はやることが多くて
まだ出来てなくて、3回ものにしようと思う。

この分野の初等向けの教科書は狐につままれたような感じのまま、視点移りに
引きずり回されいつのまにか記述が終わってしまう感じ。中級向けの教科書は
曲線座標?温度膨張合わせてベクトル拡大?人名いっぱいでそれぞれ何の意図の工夫をしたの?
がつかめないまま盛り沢山。

この中級向けの教科書を読みきりたいという目標を持っている。
次週、次々週の予定としては、今日が一番簡単な有限要素法の実プログラム提示、
次が流体、次々が一般相対論の数値計算解の材料力学的導出だったんだが
今日の予定自体できるかなぁの。

まあ雑談でもエッセイ的に時々役立つと思うから。
内容については産業利用にはもう一段深みがあるものの産業の直下ぐらいまでは来ている。
産業を意識した水準のはスレがもう少し進んでから。
一回中級を意識した水準で分野を回してから。
 
 
先週の前側2レスのスペクトル系列はうわっと言う感じだったと思うが、
準備する側は馴れるが、いきなり見せられる側はそうなるのは、時々は仕方ないね。
そうならないように客観視点は心がけるものの。

これについて、次トピとして11/3に完成版を出す。
代数幾何学のコホモロジーを組み合わせるときの奥義定理であり、
その本体は3項長完全系列 [n-1]・→E(2,n,0)→E(n)→E(2,0,n)→・[n+1]。

言い切っていると既知者もあれ?と思うと思う。そうだと言う定式の準備中。
2024/10/13(日) 23:20:01.30
数値計算の総合的な話。
(1) du/dt = f(既知量) という形になる場合。
この方式で求められるのは力学、電磁気学、量子力学、プラズマなどの制御工学。
時間単位1後の値が、右辺から左辺を計算して時間による差として加える。差分法。

(2) du/dτ = f(既知量) という形になる場合。τは現実時間ではない。
初期配置がなだらかに平均化されていくなど収束へ向けたステップとしての擬似時間。
この方式で求まるのは物性の極相、確率論。材料でたわみも。同じく差分法と言う。

(3) 時間的要素がまるで無いもの
各単位三角での力学法則で力と変位の関係を2か3次元で表記。
共通点での変位は共通になるように、力は加わるように、点の数だけの大型行列に。これは原始有限要素法。
力がねじり型、変位がxが大→y変位も大のような微分形で、テンソルデータ。これが有限要素法。

(4) 同じく時間的要素が無く、中央効果を周縁で書くガウス型の定理(高校電磁気にある)。
1次元低い表面世界で有限要素法をして、正確な方程式がある以上同じ正確さで結果を出せて
点の数は1次元低い分少なく行列は濃厚で見やすい。これは境界要素法。
 
 
数値計算の分野は著者の出身がすごく読めて、ラーメンなんて書いてあったら建築
熱にこだわっていたら機械で、動きに興味がある著者は流体、
ヘルムホルツなんて言葉があればエレクトロニクス。挙げる実例から飛行機屋だろうと言うのも。

この中で原子炉の応力は機械に近くて、発電所作るときは建築で、
冷却水のことは流体で、送電など電気回りに関してはエレキ系と思う。
それぞれ逆に欠けている所もあって流体の人は液体は横への力が働きにくいからテンソル性が甘い。
建築の人はここがしっかりしている。来週そこを丁寧に書く。

商用コードは様々にあるようで、その使い方など説明できたら思うが、現物を持っていないのばかりで
入手の手立てを気に掛けつつ機会があればというとこ。古典コードに興味を持っていて
メタコンパイラで原プログラマの思想と思考をAIに語ってもらう。
2024/10/13(日) 23:23:59.18
パソコンついでにSHIFTキーを思い浮かべる。さてさて改造案。
元々タイプライターで中間層をずらす(shift)ことで実現していた機能なのでこの名前。
SHIFT第2キーを作ろうず同盟が結成されている。(されていない。今言ってみただけ。)

現在一般キーは48個のようだが(確認してみて)48個分の第3の入力が出来るようになる。
思えば今のキーボードはだいぶ古典のもので大方の現存の人は過去型を知らない。

非英語の文字や音素という意味ではなく、その新SHIFT特殊キーを同時押ししていると
従来キーボード上に無かった文字を入力できる、数十個分キー機能があけば何かと改善があるだろう。
その標準型の一つを新作して我らが廃炉のIT化作業も進めてしまう案。
(標準を作るのは国際機関がいいだろうから、しばらく世界中の割り当て提案集めになろう)

個人的には∂と∫∈⊂は必要だと思う。他には何だろうか。ギリシャ小文字?関数電卓から持って来る?
通信系、電気系、航空宇宙系、ハッキング系。変に自分の分野で案占有しちゃう人がいると汎用性落ち。
ところでタイプライターとピアノは同じ構造か?
 
 
今回からはしたがってこの辺の数値計算を一個作れるようになる。
その次の本格プログラム回は来年になると思うが詰め碁を解くプログラムを。
それから自然言語、OS回りを、というプログラム実力づけシリーズ。

境界要素法に関してガウスの公式に関しての利用が本質的で、また
微分方程式 = δ(x)という形の解を使うことも。その数学理論の説明はこれもできれば来週しようと思う。

剛体の変な運動に興味を持っていて、テニスラケットと惑星回転軸の重力回転。
この動きを物体として捉えるのではなく、質点が拘束されている多体系とみなして
数値計算させる。結果が出て来るはず。その剛体が起こすカオス効果は
原子核に量子効果として既に成分が入っているはずだということは前も述べてる。
2024/10/20(日) 17:15:30.62
数値計算に関する回。有限要素法FEMについてだが、いまだ学習としてまとまっていなく
こういう方法がある、と紹介をさせてもらう。
来週までにまた方法間の横のつながりを増やす。

先週のと印象が違う。先週のは問題を部分を合わせた結合系として見た。
今日のは微分方程式を先に解き明かす。
こちらの方が豊かな内容を持っていて、現象をナイーブに書き下すというよりは
数学を広汎に解いておいて、問題を何とか合わせて来る。

現象物理側からと数理準備計算側から。後者からすることがあると。
ではそれは何だろう?
具体的には関数の基底を用意する。

ホモロジーとコホモロジーを十分整理されれば工学部の大学3年生で教えればいいと思うが
ここにある差はホモロジーが幾何で、コホモロジーが関数。
発想が幾何に対して、関数が対峙して、双対になる。
それは確かにベクトルに対して値を与える線形代数の双対だから。

まず体積や面積を節点を取り分割した。これは幾何だった。
関数を準備して立ち向かえというのは自然なのです。
 
 
その関数について _/\_ ←1次元の場合で言えば、5つの節点に対して
アスキー図のようなのを取る。即ち1つの節点について1で他は0、隣接までで1→0になる直線形を描く。

2次元では3角形が平面に敷き詰められている上に、関数値を定める。
メインの節点で1、そこから隣りの節点までに0に落ちる。間に張られる面も線形の斜面が描かれる。
つまりメインの節点が頂点で、隣接節点全部とで多角錘を描く。そのような値となっている関数。

この関数を基底として、係数がついて、解の近似を表現するという仮定から始める。
妥当ではないだろうか。これにより問題微分方程式と形状のこととが合わさっての、係数の連立1次方程式が
作られ解かれるという方法が、問題ごとに少しずつ違いながらできる。
2024/10/20(日) 22:51:21.61
幾何と関数と両方から出て来ると言われて複雑さへの耐性がついただろうところで
問題を一個しっかり見てみる。我々は何を求めればいいのだろうか。

実は形状関数(上の三角や多角錘型の値の関数)がブロックのようなもので、
未知関数u、重み関数v、方程式の係数p等、そして境界条件を同時に取り込んで連立一次方程式として出力してくれる。
個性ある物を無個性にしてくれる。言い換えればそういうものへの表現力を持っている。

形状関数をwiとおく。iは表面は捨て内部の全ての節点をわたる添字。
引数は一次元なら(x)、多次元なら(x,y)、(x,y,z)。(x)で代表しとく。

節点に限らない任意の点xで Σ{i} wi(x) = 1
二次元問題をイメージして、節点と節点を結ぶ線分上では\と/の和で 1になる。
三角形の内部の点について、その三角形の辺はどれも和算後には値が 1になり、線形性などにより内部も1。
 
 
扱う方程式を、D[u(x)] = f(x) とする。
左辺はuについて1次で、右辺はuについて0次。
左辺は2階までの微分方程式で、その各項の係数もp(x)などxの関数。

連立1次方程式の材料を多数にするために、成立式を多く集めたい。
その方法は ∫{全領域} D[u(x)] v(x) dx = ∫{全領域} f(x) v(x) dx
任意関数v(x)についてこういう式を作ると、関数の自由度は無限だから無限個作れる。
ここではv(x)として全てのiについてのwi(x)を使い、内部節点の数だけの式を作る。

u = Σ{i=1,,N} ai wi と解の形を定め係数aiを求める。
未知数aiの数Nだけの個数の式は既に登場している。
微分作用素の中の項の係数p(x)なども p = Σ pi wi と関数を数係数で書きpiはその節点での値で既知値。
これで整理すれば問題は終わりそうである。

実は2階微分項については部分積分する。但し表面項は積分中身がwi(x)を掛けている式のために出ない。
これで [T]{a}={b} 型の連立方程式を得、只解いて話は終わる。
上の方法を反省してみる。この方法を重み付き残差法と言う。
2024/10/20(日) 22:55:14.08
名称の理由は、∫ D[u] v = ∫ f v という式において、vは任意なのをwiと選ぶだけだから厳密で
一方 D[u]はその下の u = Σ ai wiと近似をする。
これは(D[u] - f)という近似と厳密の差(残差)を、重みvを変えて何通りも積分しそれを0という式を設定していること。

wiという1次関数で多くが表されるので積分は初歩的になることが多い。
三角形分割の情報は形状関数が実はそれぞれ山の頂点と傾きが幾何情報を担うから入る。
表面誤差は1次元停留問題なら0だが、2次元問題や流出のある時はそうは出来ない。次の段階の考察が要る。

2階微分項について部分積分する理由。
形状関数が斜めの直線型だったので、1階微分で定数に変化し2階微分では常に0になってしまう。
部分積分すれば全部の項が1階以下なので、同じ形状関数を使って情報を捨てず計算式に至れるから。
節点のような1点の値は積分で評価する際には不要なのでその点での微分値は定義しなくていい。
 
 
同じような理由で、最初の問題が3階以上の微分方程式なら、部分積分しても形状関数が多階微分で退化して
しまうため、退化を起こさない2次以上関数(または正規分布ウェーブレット型関数など)を使う。

左辺をuについて1次、右辺を0次とする構成が、[A]{u}={b}形のこつだった。
左辺がuについて2次以上(流体、重力、QCD、レーザー)だとこういう行列の枠組みに落ちない。
その時は形状関数の和を使う近似までは同じでいいが、連立1次方程式としてではなく
左辺が未知数の2次以上がある(超)多変数連立方程式のrelaxation法などで計算する。
剛体の力学ではそういう非線形はどういう表れかそもそもあるのかな。
 
 
三角形の枠取りと形状関数のこと。幾何と関数。
これってもっと何かを思いついて確認して改善するような研究ネタになる感はわかるだろう。
しかし一つしっかりとした例の上のが何度でも戻れる土台になるはず。
uについて1次かつ2階までの微分方程式で多くの物理工学理論は書かれている。電磁気学もそうで計算できるはず。

来週はテンソルものが明確になるような問題例を紹介したい。そして翼フィットの曲線座標の方法かな。
また2次元以上などで計算領域の表面にて起きる現象の集中攻略。
2024/10/27(日) 17:20:28.56
1応力テンソルのこと

円柱に斜面の切断面が入っているとする。
円柱を両側から押してみる。
斜切断面には力が働くが、面を押し合う力と、ずらすように働く力とに成分分解される。
傾きを円となる通常の断面と比べθとすれば、押し合う力はcθ、ずらす力はsθ。
θ=0のときは押す力のみになるということで設定は納得される。
もちろんcとsはcosとsinの略記。成分分解が三角関数でいい理屈は長方形の対角線から各辺に降ろす図で。

上の設定から大域的な形状を取り払う。
有限サイズの面について両側から押す力とずらすように働く力とがある状況。
極限としての面積を小さくした時のも考えれる。
そこで一点について微小面積を取って力の状況を表す。

本質的にxy面、yz面、xz面の3つで、しかし法線の方が意味あるので
yz(x欠)面、zx(y欠)面、xy(z欠)面と並び替え、
押す力σx、σy、σy
ずらす力τxy・τxz、τyx・τyz、τzx・τzy
で全部取れている。並べれば応力テンソルを得る。

以上で応力テンソルなる9成分量が存在し充実体を記述している直感的理解を得る。
再度バネなどを考察して式を得ては無限小にしてテンソルに関する式に変えるだろう。

一言。円柱の両側からFの力で押されると、斜面に働く力自体はF cθである。
これを成分分解すると、押し合う力は F (cθ)^2、ずらす力は F cθ sθ。

材料力学の結果から
・τxy = τyx の形状の式
・テンソルが座標の軸方向を変えていくような回転に対して整合していること
が示される。直線を考えそれ軸に回転する力がつりあって止まっている事情からτxy = τyx。
テンソルがσとτで書かれるが、回転させて改めて軸と横に成分分離し三角関数の加法定理で
同じテンソル概念の形式に至り、実際的な座標より優先される存在だと判断されるという流れ。
2024/10/27(日) 17:22:05.80
x, y, z : 座標(大域的な座標)
u, v, w : 変位(座標の関数であり微小量と仮定)
εx, εy, εz : ひずみ(空間的隣接点で変位の変わる度合いのことであり εx = ∂u/∂xなど)
σx, σy, σz : 応力テンソルの軸方向成分(圧力と同義、符号は引っ張る方を正など便宜的)

τxy, τyz, τzx : 応力テンソルの横方向成分(かみ合わせ面を横にずらす力)
γxy, γyz, γzx : せん断ひずみ(ずらされた結果として物質の中に起きている状態
定義はγxy = ∂v/∂x + ∂u/∂y、式からひし形のイメージ持てると思うが、このようにひしゃげる
右辺を対称に組むのは物体が動かないことによる、第一象限で少しひねりながらひずませて納得し後は回転)
 
 
ν : ポアソン比(x方向に押し引きするとy,z方向に逆の膨縮をする物質ごとに異なる程度の物性値)
E : ヤング率(σ = E εという式の係数、σ=F/S、E=k/S、ε=△xと置いてみると F = k △x バネの式)
G : 横ヤング率(τ = G γという式の係数、2 (1+ν) G = E の関係があるが今回に置いてはこの式承認)

εとγを続けて書いて {ε}ひずみという6成分ベクトルで表す
σとτを続けて書いて {σ}応力という6成分ベクトルで表す

{ε} = [C] {σ} という式を構築し基本とする(Cは行列)
{σ} = [D] {ε} 逆行列を取った、νの分数式だらけのD、ここまで問題に関わらず一般式が定まる
ヤング率の式に形式を合わせてある、直接Dも定めれる
 
 
3次元単体の4つの頂点の3成分座標を並べて {δ} = (u1,v1,w1,u2,v2,…,w4)という12成分ベクトルで表す
要素内一次の仮定から {ε} = [B] {δ}という形を各要素ごとに得ておく、Bは6*12行列
応力{στ} 6ベクトル、ひずみ{εγ} 6ベクトル、節点変位{δ} 12,3,3Nベクトル←後に柔軟にする、Nは全節点の数
2次元問題でどうなるかもコメントする

剛性マトリクス [K] = ∫ [B]T [D] [B] dV 要素内積分、後で説明する
外力をPとして {P} = [K] {δ} が要素の最終式、Pはδと同じ形状の12成分ベクトル
{δ}を系の全点の座標を並べた大きなベクトルに延長して、広げられた中のKに要素のを埋め込み足し合わせる
既知量と未知量を勘案して連立方程式を小さくし、解くと全点の変位情報{δ}を得る
2024/10/27(日) 17:23:58.45
有限要素法の前回は偏微分方程式の形から出発した数学的方法だった。
今回は建築に近い弾性体の材料力学発で変分法と言う。
次回は圧縮性流体と曲線座標で飛行機系と内燃機関内の有限要素法。

さて下記の内容がある。重点を適当に設定しながら述べる。
1応力テンソルの導入、2各種の定義、3要素内一次としての式的結論、4ゆがみなどからの材料力学的式
5変分エネルギー式、6一要素式の完成、7合成と既知量を外して簡易化、8三角関数を使って設定する場所
前々が1、前が26、7と8は省略し、345を以下に。

前の[B]が6*12行列となるところ2次元問題では3*6、一般にn次元でn(n+1)/2 * (n+1)n。
その勘定理由は、{ε}はnn行列の対角成分の後に非対角成分を並べたもの。
{δ}はn次元単体の頂点それぞれにn成分座標を与えているもの。
 
 
3から始める。3次元と2次元が主にベクトル長だけの差とわかったから2次元にする。
要素ごとにx,yは通常座標として一次の仮定から次に書ける。
u = a1 + a2 x + a3 y
v = a4 + a5 x + a6 y
εやγの前レス定義から要素ごとに εx = a2、εy = a6、γxy = a3 + a5。

{ε} = [B] {δ}を定める。縦ベクトル化記号Tは省略している。ここで{ε} = (εx,εy,γxy)。
この方式は全部の要素をわたるので頂点は様々。式内の頂点番号を一般性用にi,j,kとしておく。
{δ} = (ui,vi,uj,vj,uk,vk) という形である。
このδでa2, a6, a3+a5を表す表し方が行列Bである。違う表現から解くことに。

同じ要素内でa1,…,a6は共通。ゆえに
ui = a1 + a2 xi + a3 yi
uj = a1 + a2 xj + a3 yj
uk = a1 + a2 xk + a3 yk
これを
☆(ui,uj,uk) = H (a1,a2,a3) というa1a2a3部分をベクトルに仕立てた表示にする。
Hは、H = ((1,xi,yi),(1,xj,yj),(1,xk,yk)) という行列。
2024/10/27(日) 17:25:17.51
上の、文字面では混同しそうだがxjやyjは座標値であり与えられている量。
今はa1a2a3を未知数としている。
大学1年線形代数の解法に従って解く。
det H = |H| = (xj yk - xk yj) + (xk yi - xi yk) + (xi yj - xj yi)

第l未知数は係数行列の第l列を与ベクトルで置き換えたものの行列式を|H|で割ったもの。
a1 = det((ui,xi,yi),同j,同k) / |H| = [(xj yk - xk yj) ui + (xk yi - xi yk) uj + (xi yj - xj yi) uk] / |H|
a2 = det((1,ui,yi),(1,uj,yj),(1,uk,yk)) / |H| = [(yj - yk) ui + (yk - yi) uj + (yi - yj) uk] / |H|
a3 = det((1,xi,ui),(1,xj,uj),(1,xk,uk)) / |H| = [(xk - xj) ui + (xi - xk) uj + (xj - xi) uk] / |H|

a1とa2,a3が平等でないのは10行ほど上の係数としての置き方が違うことによる。
vの方でa4a5a6を求めるのも式としては同じでvivjvkの一次式というのが違いであり、
求める行列Bの成分が得れているだろう。まとめて
B = |H|^-1 ((yj-yk, 0, yk-yi, 0, yi-yj, 0), (0, xk-xj, 0, xi-xk, 0, xj-xi), (xk-xj, yj-yk, xi-xk, yk-yi, xj-xi, yi-yj))
 
 
4に進む。ポアソン比νを考察しながら、応力σとひずみεの間の方程式を定める。
ポアソン比は或る軸応力σxにおける縦ひずみεxと横ひずみεy,εzの比だった。
σx = E εx。 εy = εz = - ν εx。

独立成分としてのσyとσzも同時に掛かるとすると行列を作れる。
σxからの影響範囲が2行上、ということは対称的にσyなどからもεxに影響が来て、
☆εx = σx/E - ν σy/E - ν σz/E。
右辺第二項の効果で変化した分をもう一度νで戻して…などではなく単純な足し算を使う。
仮に何かあったとしても元々ポアソン比はひっくるめた後でこういう使い方ができるものと提供されている。

せん断の材料力学式はγxy = G^-1 τxy。
以上のεx系とγxy系を並べて6成分{ε}とし{ε} = [C] {σ} を得る。Cの中身は4行上と1行上の書き出し。
6*6行列Cの右下の方3つは対角線G^-1とトリビアルである。
この逆行列として {σ} = [D] {ε} を求める。
7行ほど上☆でεxを左に出してまとめるのが式変形上自然だったためこういう段階を踏んでいる。
2024/10/27(日) 17:27:01.67
実際に求めてみよう。[D]=[C]^-1の後半3成分は対角線Gとすぐ求まる。省略して前半3成分を重点的に。
[C] = E^-1 ((1,-ν,-ν),(-ν,1,-ν),(-ν,-ν,1))
[D]には最後にEがかかるだろう。ここも略しておく。ギリシャ字νは手間だからsとしちゃう。

|C| = det ((1,-s,-s),(-s,1,-s),(-s,-s,1)) = 1 - 2 s^3 - 3 s^2 = (1 - s^2) - 2 (s^2 + s^3) = (1 + s) (1 - s - 2 s^2) = (1 + s) (1 + s) (1 - 2 s)
余因子行列を用い
[D] = |C|^-1 ((1-s^2, s+s^2, s+s^2), (s+s^2, 1-s^2, s+s^2), (s+s^2, s+s^2, 1-s^2))
  = ((1+s)(1-2s))^-1 ((1-s, s, s), (s, 1-s, s), (s, s, 1-s))
元に戻して構成することはお任せする。4終。

軽く3次元問題と2次元問題の関係を見る。そのまま2次元にしてみると
|C| = det ((1,-s),(-s,1)) = 1 - s^2
[D] = (1-s^2)^-1 ((1,s),(s,1))
しかし世界が真に2次元ならこうでいいが、3次元の中での平面ではもう少し考察が必要なのである。
平面物体は3次元側に動きを見せるか(εz)、3次元の動きを封じるような力を受けるか(σz)、どちらかの状況になる。
εzかσzかどちらかは0にできない、という設定で3次元公式からの簡約をすると2次元のを得る。
そのしわ寄せ様子は面白いから好きな人は確認すればいいが、話題が細かくなるし言ってることは正確と信用してもらって次へ進む。
 
 
5に進む。以上の技術準備を使いコンピュータに搭載できる式を立てる所まで。
我々は節点変位概念と弾性ひずみ概念を使い分ける。
節点変位は {δi} = (ui,vi,wi) とx,y,zそれぞれ用の座標変化分を並べたもの。iは節点添字。
弾性ひずみは {ε} = (εx,εy,εz,γxy,γyz,γzx) と縦(対角)ひずみと横(非対角)ひずみを並べたもの。
節点変位は離散的な物の実数値変化データ、弾性ひずみは連続的な物のイメージ。

変分エネルギー式=剛性マトリクスの積分形の式。
エネルギー式は、☆外力の為す仕事 = 弾性エネルギー という形をとる。

但し使い方に妙技がある。これをつりあいの位置を探すために使うのである。そういう意図を持って運用する。
するとつりあい位置ではエネルギーの極小が実現されているはずだから、
論理的に極小点の周りではエネルギー関数の平坦があるはず。
2024/10/27(日) 17:28:34.15
上☆の式の中の、変位とひずみを表している変数を仮想微小変化変数に置き換え、
それで成立しているという式。これを使用する式とする。
仮想変位をδ0、仮想ひずみをε0とする。
δ0は節点ごとに座標3成分の量で、ε0は物体内の連続関数でεやσと同形の6成分型の量。

外力Pを近隣との拘束力や重力とすると、P・δ0という通常ベクトル内積がその仕事項である。
ひずみに関して、弾性エネルギーは、∫{σ}・{ε0} dV という(3次元の場合)6成分ものの内積。の体積積分。
内積はF dxという言い方のが分かりやすいが、dx相当部を左に書く置き換え。
 
 
ひずみと変位の関係は3で扱ってて {ε0} = [B] {δ0} でB(6*12行列)も求まってる線形(例は2次元の3*6行列で3次元のを書き出してはないけれど)。
また応力とひずみの関係は {σ} = [D] {ε} = [D] [B] {δ}。これも4でやった。Bは要素ごと、Dは物質について定数の行列。
式としてまとまりそうである。
しかし3での{δ}は4頂点3成分の12ベクトルだった。本5では3成分にしてる。
どうするの?全節点の全座標の形にベクトル{δ}を延長してその中に埋め込むのである。

☆は {δ0}・{P} = ∫{ε0}・{σ} dV と具体化される。左は3成分内積、右は6成分内積。
だがこれでは不十分、左を全節点3N成分に延長し、右辺は全要素の和とする。
3N成分も持つ外力Pの正体とは何になるか。重力を例にする。重心の部分に要素の重さPが作用するとする。
このとき重心の動きとPとの通常の3成分仕事内積を、重心の座標で書くと節点位置に振り分けられている。
こうして適切に得れるのが節点ごとのPであり、先行して計算されていると思っておく。

要素ごとに、右辺 = ∫({δ0} [B]T)・([D] [B] {δ}) dV = {δ0} (∫[B]T [D] [B] dV) {δ}
δとδ0は積分など必要が無いもので積分の外に出る。仮想変位は位置に関するもので{σ}からのは元のを使ってる。
任意δ0を外して、{P} = [K] {δ} 但し [K] = ∫[B]T [D] [B] dV。 [K](12*12行列)を剛性マトリックスと言う。
BとDは既知で、行列の積の単純積分で行列K。
各要素ごとに頂点節点の組を取って来て{K}を計算し、全体K行列の中に要素K行列を埋め込む。
これで式まで含め全体が完成している。{δ} = [K]^-1 {P}とする。
2024/11/03(日) 17:58:21.95
| A B | | α | = | E F | | q1 |
| C D | | u2 | = | G H | | γ |

これを未知数を左に移す自動のアルゴリズムを考える。
行列の方程式、A-Hは定数、αとγは既知、u2とq1は未知。

A α + B u2 = E q1 + F γ
C α + D u2 = G q1 + H γ

- E q1 + B u2 = - A α + F γ
- G q1 + D u2 = - C α + H γ

| -E B | | q1 | = | -A F | | α |
| -G D | | u2 | = | -C H | | γ |

単純に左右で変数を入れ替えたいところはそうして
同じ番号の列も入れ替えて負号をつける、が結論。

これはFEMとBEMの境界条件に二種類あるのを整理する時の方法である。
uは変位、qはuの法線方向微分。まずはu系を左、q系を右にして式を立てている。
αは具体値を与えたディリクレ境界条件でγは微分を与えたノイマン境界条件。
ただそれだけ。本を読むとき役立つだろうと思って。役立つはず。
 
 
今日は圧縮性流体の理論的な話をしようと思う。準備はしてるがまとめるのはこれからで
断熱過程でのpとρの関係、熱力学の第一法則、ベルヌーイの定理、
音速の導出、ラバーズノズルの基本式、薄翼理論。
そしてそのシミュレーション。

これだけ出来ればいいな。再来週ぐらいまでシミュレーションで、
それからバイオ9-11月分やって、素粒子やって、メカトロニクスが来年ぐらい。
2024/11/03(日) 18:36:23.89
書き込みエラーが出てて工夫したら時間内に書けた。よかった。
避難場所とか作っても管理がめんどいしそれはまぁ作らない。
もし何らかで時間内に書かれないような時は何らかのエラーと向き合っていると思ってほしい。
使っているパソコンのIP自体を設定などされているような時は1-2日以内には移動して連絡書きするから。

当日すぐさま動くのはしないかも。昔は5時10分台に初書きして拒絶エラーだ、しかもIP選べる場所じゃなく
動いて5時50分台に書いてるようなの2回くらいある。そういうのもうめんどくて(1-2後日連絡系に方針変更)。

それとこのついでに、γスレは600台で容量が埋まると思う。
そうかな?と思ったときは環境・電力掲示板の方から新δスレを探してね。まだ100ぐらい先の話だけど。
新スレの始めの方でなるべく多く化学を続ける。
 
 
圧縮性流体は空気力学と言われ航空宇宙によく使うが、本物の宇宙論に使う方の材料力学の話をしておこう。
先週の枠組み。2次元問題が3次元問題に入っているときの状況について。

もし宇宙により高次元が有るなら、弾性体としての真空がこれと同様の反応を示す。
それを物理現象として予言できる。
5番目以上の次元の方向にひずみか応力かどちらかが発生しているだろう。
応力の中の圧力縦力とせん断横力は、外の次元数の変化に対する応答が異なる。

一般相対論を弾性現象として書くと、材料力学の標準方法によって外側次元量は実験可能になるわけだ。
相対性理論には(局所)ローレンツ対称性が入っているが、ローレンツ対称性自体は回転対称性だから、
時空平等設定では何もしないでも入って来る。
空間と時間は平等、ではその間の回転での形式不変性は、これがローレンツに落ちるのが自然さ。

この実験は推奨される。きちんと計算するとかなり微弱なのかもしれないが。
弱くとも重力波の時がそうだったように多くの情報を一度に取れるものかも。
理論としての自然さを保ったまま一般相対論の材料力学化は外側を調べるために使えるはず。
2024/11/03(日) 22:21:04.32
気体の状態方程式を知っていて、ナビエストークス-NS方程式を見たことがある
程度の人に、圧縮性流体の基本的な所を述べる。
比熱比γと音速aが入って式変形されるがおおよその所である。

水の密度ρ=1000[kg/m^3]、比容量 v=0.001[m^3/kg]はいいだろう。
そういう名称と文字を使う。ρ v=1は常に成立。
我々は状態方程式を1kg当たりとする。1モルではなく。扱う気体をまず決める。
気体定数R、定積比熱Cv、定圧比熱Cp=Cv+Rも1kg当たりである。どうせ具体値は表れない。

比熱比γ=Cp/Cv、間違えぬようにこの組である。Cp/Rなどではなく。
速度をu[m/s]、vは体積系の方に使う、音速a[m/s]。
温度T、エントロピーs、圧力p[N/m^2]。内部エネルギーe[J]。
さらにT'=log Tのような用法をする。便利さはすぐ知れる。
 
 
p v = R T が状態方程式。両辺logを取ると足し算になる。それを微分する。
dp/p + dv/v = dR/R + dT/T
気体定数RはdR=0としてこの項は消える。ρ=1/vよりlogρ=-logvからdρ/ρ=-dv/v。
結局、dp' + dv' = dp' - dρ' = dT'

熱力学第一法則 de = T ds - p dv
理想気体の仮定から de = Cv dT

Cv dT/T = ds - p/T dv = ds - R dv/v
第2の等号では状態方程式を使っている。
断熱変化ではds=0で、Cv dT' = R dρ'を得る。
6行上のを代入し、Cv (dp' - dρ') = R dρ'
移項しCpとγの定義から dp' = γ dρ'
移項し、d(log p - γlog ρ) = d(log(p/ρ^γ)) = 0
p/ρ^γ = 一定、という関係式を得る。
2024/11/03(日) 22:22:01.67
ベルヌーイの定理 u^2/2 + ∫dp/ρ = 一定 を半レスで示す。
圧縮性流体では左辺第2項でρが変動し積分値もp/ρとは違って来るので丁寧に見る。

一次元定常流を仮定し、速度勾配∂u/∂x及び圧力勾配∂p/∂xがある。
単位時間にu進む粒子は、単位時間後にu ∂u/∂xだけ速度を増大させる。
定常流の中でそれだけ位置が変わってそうなったのである。
多次元的に書くなら ui (∂i uj) 増大させる。実質uもpもxのみの関数。

次に速度変化uものと力pもののニュートン運動方程式を立てる。
断面積をAとして、ρAδxは質量、ρAδx * u ∂u/∂x = - A ∂p/∂x δx
δxは十分薄いとし、またはAの変化に対しては台形の斜めからの力が
三角関数で結局不変なAで見ているのと同じに再解釈されるので、上で正確で
u ∂u/∂x = -1/ρ ∂p/∂x
u du/dx + 1/ρ dp = 0 積分してベルヌーイの定理を得た。
 
 
音速aを2通りで求める。音波は衝撃波の弱い方のシームレスな線形極限であり
通った場所の媒体に微小の圧縮、微小のエネルギー増、微小の引きずりをもたらす。
圧縮と引きずりを質量の式(連続の式)にしてみる。
(ρ+dρ)(a-du) = ρ aがそれである。
引きずりで検査体積が小さくなる分だけ圧縮されている。
二次の微小量は捨て整理して du = a dρ/ρ

また dp = ρ a du が成り立つ。左辺は単位面積当たりの力である。
右辺は単位面積当たりの検査体積 ρ aに速度の増分を掛けたもの、運動量変化の式である。

合わせて dp = a^2 dρ。
バロトロピー流体はpとρが一対一の関数関係でありこれで良い。
より一般には密度の変化で圧力が変わる度合いであり a^2 = (∂p/∂ρ)断熱変化
2024/11/03(日) 22:23:04.67
基本方程式から波動方程式を導いての音速。
∂ρ/∂t + u・∇ρ + ρ∇・u = 0 が連続の方程式。
右辺2,3項はdiv(ρ u)で、質量流量が外に湧き出して検査点から減る量。

粘性を無視するNS方程式は、∂u/∂t + u・∇u + 1/ρ ∇p = 0

さてu=0から始める。微小な揺動が来て諸量が定常から変化する。
係数としてのuが掛かっている項それぞれ左辺第2項は二次の微小量で小さい扱いになり捨てる。
それぞれの左辺第3項は二次の微小量を捨てる意味ではρは定数ρ0と変わる。

また ∇p = ∂p/∂x = (∂ρ/∂x) (dp/dρ)断熱微分 と書き換える。

∂ρ/∂t + ρ0 ∇・u = 0
∂u/∂t + 1/ρ0 dp/dρ ∇ρ = 0
を得るが、上の時間微分と下の∇のρ0倍で消去して、∇・∇ρ = △ρなので
ρ,t,t - (dp/dρ) △ρ = 0。 以上。
 
 
ラバールノズルの基本式 dA'/du' = M^2 - 1
Aは管断面積、A'=log A。 M = u/a普通の意味のマッハ。
du'は右辺に掛ける形の方が分かり良いかもしれない。
音速以下のとき右辺は負、面積が増えると速度は減ると言える。
音速以上のとき右辺は正、面積が増えると速度も増える。

ラバールノズルの式はこれだけであり、実際にこれを用いて超音速噴射を作るのは設計で
峡部で音速になるように通常の設計配慮、その先はそれまでと無縁に広げて超音速。

峡部で音速はその断面積とで流量が決まってしまうが、それを超える気体を押し込むと
反発して入らないが、反発に優越する強い押し込みをするとどう設定が破れるのかなどは
書いていないので、どうなるんだろうか。
この式と圧縮流体の速度ポテンシャルと薄翼方程式を次レス。
原子炉的にはどちらかというと非常事態の解釈用。超音速現象の考察だから。
2024/11/10(日) 17:15:17.66
福島第一原発、デブリがわずかに取れたそうですけど良かったですね。
通じている道や突破口が見つかれば大幅な拡大展開が出来るようになることも
あるしそうでないこともあるけれど。おそらくできるでしょう。

これからまた機械作りに精を出してカンブリア爆発みたいな
家電製品の初期のような使える機械を作っていけるといいですよね。
みなさまが見ているテレビ、コンピュータや通信媒体も
最初はそうやって始まったのです。やり方が見つかって大幅展開。

時々機械系の話題をしてるけど、いまだどんと本格シリーズやってない気が
するので準備してするということでそれにも対応。
尻切れトンボ防ぎ役と自認!現場の人が物を思いつき続けるための
示唆を注ぐ方向に心を配る。
 
 
さてここ数回計算の話してて完全準備の出来ている話題が少なくなりつつあるけれど
これから調べたいという新案はそれなりにまだ多くあるから雑談型に戻して。
今日はグリーン関数と偏微分方程式、来週はそれを使って改良した境界要素法BEMや
電磁気シミュの何かという題材でしたいと思う。

BEMの説明は本には出ているが、いくつかの手続きで初等解析水準でない基礎づけが
もっとほしいと感じられてくる。
δ関数のこと、境界の寄与がサンプル点ごとの局所折れ線角、コーシーの主値
積分が部分積分か留数定理に帰結するかしないかの分類、現代理論の計算論化。
そのために偏微分方程式論を差しはさみ、その話題をちょい書き。

電車も大正時代だと一両の市電に乗って誇らしげにしている写真(明治は石炭蒸気)があるが
そこからここまで進んでいる。我が国で言えばロボットや第五世代PCやOS、DNA解読でもか
これらは国際的にも失敗者になった例だが、機械の世代をつなぎ進捗のある流れを作る。
新世代機械は毎世代ごとに構造情報量が2-3倍になる、そういう達成で可能性を取って
行けるように。原子力と火力と水力でデブリはその一つとして機械の王国みたいに。
2024/11/10(日) 22:58:11.54
偏微分方程式のグリーン関数というものをしっかり先に勉強しておくと
場の量子論の様々な言葉が単なる呼び変えで研究材料作ったものだとわかる。
そうすると場の量子論よりもグリーン関数を相手にしている方が話の本質をつかめてる。
教科書を比べたとき場の量子論の教科書は土台が外され過ぎていてここからは研究を始められないと感じる。
そして湯川理論、QCD、フェルミ四体理論は、いずれも場の量子論であり
原子力を記述する基本理論たちである。
だから以上の論理で偏微分方程式とグリーン関数というのを、これから時々訪れては深めていこうと思う。

説明できるレベルにまとめているのがこの話題についてまだなのでこのまま雑学雑案を進めて行く。
まああと数日いただければ言えるようになると思うけどまだちょっと。
(つながりがまるで把握できてなく計算の確認とかがまるで)
ということで順不同で整理されずに書いてアイデア量だけはわりと多いと思うから拾って適当にしてね。
 
 
微分演算子の多項式をDと書いておく。多変数(x,y,(z)使用)のこともある。
偏微分方程式は D u = 0 のようなもの。連立の時もある。u(x,y,t)は未知関数。
ここから何をする?
D u = δ(x) という式を満たすuを先に見つける。
これを改めてG(直上のuのこと)と書きグリーン関数と呼ぶ。

さて境界条件を入れると偏微分方程式は D u = f(x)のような意味合いを持つ。
膜の周辺でこのような値が指定されていて、内部はDに対応するような性質を持つ膜で
周辺からの影響のあり方を決めれば答えが求まるようなイメージ。
u(x) = ∫G(x-y) f(y) dy が求める解である。
実際、D u = ∫DG f dy = ∫δ(x-y) f(y) dy = f(x)

偏微分方程式論においてはこのような理論構成がスタンダードである。
波動方程式など比較的少数の決まったものを扱い、代数方程式のような係数ごとに違うのではなく
偏微分方程式自体は法則視点で、使って行きたいというような立場が多い。
さてここまで理解したかな?
2024/11/10(日) 23:56:38.09
Gの簡単な求め方を1次元もので。
(d^2 + d + 1) u = δ(x) の解を定めてみよう。
kを虚数として、e^(k x)は関数の完全系を張り、uはそのkを動かす線形和と書かれるから、線形係数だけ定めればいい。

∫δ(x) e^(-k x) dx = 1 からδ関数のフーリエ変換は1(2πとも言うけど)である。
∫1 e^(k x) = δ(x)。逆変換がこれだからね。
上のと合わせk成分だけ取り出すと、(k^2+k+1) a(k) = 1
これで決まっている。 u = ∫e^(k x)/(k^2+k+1) dk
ここから先どう工夫して話を展開するかである。
 
 
まずδ関数は超関数だから正確に書いて関数は無限次元ベクトルの異名も持つから
Gを無限次元行列で書いてその位相構造やら弱収束やら何か展開があるか探る必要がある。

D u この形式からは未知関数uについて1次であることが含意されている。
しかし曲線座標では uの1次以上が現れる。例えばcosは無限級数だがその変形で2次式化曲線のとか
ともかく或る種の非1次微分作用素のグリーン関数はこの方法で求まる。
先に知っているグリーン関数の曲線座標版を様々に作り、
物理や数学にある非線形方程式を曲線座標みなしで問題解決が可能かを探る。
可積分という別基準の話題とも関わる。このやり方で解ける重要方程式もあるのではと思う。
既知のいくつかのグリーン関数は曲線変換で相互に移り合うのでは?

微分作用素の2階3階めd^2/dx^2などはトポロジーに影響を与え、全域で解析的かの問題を引き起こす。
その問題が√計算などと同じなのか違うのか。偏微分方程式はリーマン面に住むのか。
そしてこれはS行列の解析性という素粒子散乱の話題そのものである。だからグリーン関数の方がいいと言っているわけ。

場の量子論のグリーン関数は不変グリーン関数と名がついて、単なる空間に虚時間を入れたものではなく
思いつかないような形の数式をとり、スピンに関係も持つ。これが演繹されるのは数学の役目だと思う。
ファインマン規則の3点項の扱いは粗野である。曲線の方法で解いてしまうとか逆に頂点作用素という難しいのの置き換えとか
何かもう一度やるべきことがあると思う。もちろん解けるとくりこみの機会が無くなるので曲線系では解けないはずではあるが。
境界要素法。そしてDブレーンがこのような世界観の境界条件を実体化した物。
2024/11/17(日) 17:15:25.73
何回かやるやる言ってた境界要素法BEMだが今日こなす。
来週は体内ストロンチウムとかセリウムとか、名前から追い込む有機化合物。

空間を領域・バルク・ボリューム部分と言う。
バルク内の電磁場を求めるのに、中まで細かく四面体分割して変形差分法か、
それとも形と関数との相互作用を読んで構成された有限要素法FEMで全部を計算するって
無駄が多いと思う。その辺は方程式に管理されているはずなので境界要素法ですべきだとなる。
つまりバルクは方程式の管理下にあるからとして計算しないのである。
 
 
先週と同じく D u = 0 というバルク部分を管理する場の偏微分方程式を考える。
これを少し変えて D v = δ(x) という方程式を満たす vの形を具体的に決定しておく。
vに対しては、DではなくDの随伴演算子だという言い方もある。
(符号を少し変えたりして以下の作業に都合がいいようにするにはそういう示唆)

いいかい?未知関数 uと作業関数 vが登場した。
∫{全領域} (D u) v = 0 を考察する式とする。
4週前の有限要素法のときも、新しい関数複数種類をかけて積分する方法で、
関数には大きな自由度が備わるから、連立方程式の材料を作ることが出来た。
 
 
今、具体的な形を D u = u'' + a u としよう。波動演算子に近い。
u''に関する所だけ2回部分積分すると
0 = ∫(u'' + a u) v = [u' v] - [u v'] + ∫u v'' + ∫a u v

右辺の中で∫u (v'' + a v) = ∫u δ(x) = u(x) と変形がされる。
結局、u(x) = - [u' v] + [u v']
xはバルクの中の任意の点であり、右辺は境界値で決まる。
1次元問題はこれで終了。高級化するとBEMになる。
2024/11/17(日) 21:52:16.39
BEMについてこの先言うことは解法構築の工夫。
実は実はみたいなのが少しあることを見ればその意味もわかろう。

前レスでu(x) = …となった。
(1) 右辺のuはどういう意味か?
(2) 境界での値を与えて内側のxが定まる理屈は?

(1) 右辺は端点(境界点)aとbでのu'とuの値が要求されている。
しかもuとu'の2種類がある。
普通はu(ディリクレ)とu'(ノイマン)の1つだけを境界値として指定する。
微分方程式の内部解はその片方の条件だけで定まるから。
ということはaでもbでもuとu'の1つは既知、1つは未知。

vの具体形も使い u(x) = …のa極限、b極限を取る。
左辺も端点abでの値になる。この形は未知数2つの連立代数方程式でuとu'のもう半分の未知値も決められる。
かくして未知数が消えて正しい式を得る。


(2) vはグリーン関数なので影響関数である。その引数はx-yと取るべき。
こう修正すると正確には

u(x) = - [u'(y) v(x-y)](y=:b - y:=a) + [u(y) v'(x-y)](y:=b - y:=a)

(1)でuもu'もaとbで値が与えられまたは計算でわかっていて
vの具体形を使い、内部を与える式ができた。ここまでで完成。
一般の一次元問題の解き方もわかったはず。
2024/11/24(日) 17:18:14.85
11/24金属生化学、12/1足つりなど、8雑学健康法、15糖尿病の分子生物学、22量子力学、29原子核反応。
では別の話題。9-12月バイオに相当して別単元ずつにしたいんだけど、
積ん読を片付ける機会に当たり、そのくらいかかり遅れて追加したりはある。
自分の学習の機会だから後半の方がより詳しくも。

多くの知識から生物質の作り方を発見してしまうAI。この基礎データとなろう。
化学への取り組みが欠落しがちな者へそれはとても重要なものだぞと。
第4次AIの進みが少し遅くなっているがてこ入れできるか。無理か。
この話題は構想を立てられてそれでいてあまり言及されていない感あるから。
最近のマイコプラズマ肺炎にも言及できればいいな。
今回シリーズで不完全な所は、時間をおいてレベルアップシリーズを目論む。
 
 
さて金属と言われてまだそんなに知らないんだよね。
それでも全くの素人さまよりはまだ何がしか知識あるだろうから恥を押して書き出す。
ストロンチウムは典型金属(セシウムも)、セリウムは遷移金属(量的に最も多い希土類)
存在の形はそれほど多くはなくて、例外的な共有結合を除けば
錯体の中心体として存在する。

結局、
・錯体の基本的なことを学ぶ
・その配位子取換、egとt2gの結晶場、18電子則仮説、d電子型反応
・例外的な共有結合を知る
・試薬や代表反応(重複か?2行上は理論こっちは具体これ)
・類推する
・生化学方面のカルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、また有害物質としての鉛、水銀、また特にホウ素その電子対欠損の性質などを学ぶ
・創薬薬剤学知識
・もう一度類推する。ウランや核分裂で出る元素もこの範囲。

錯体のまず驚く内容は、磁性だろう。
錯体は空間の全方向に手を持ちspd混成軌道を作っていることに相当する。
鉄のspdが4s4p3dのとき磁性を示さず、4s4p4dのとき磁性が存在する。
2024/11/24(日) 23:34:05.52
包括化には回数を重ねて稼ぐとしてとりあえずは一つでも話を。
ある分子があると長鎖が自然にできるなんていいと思わないか?
工業化学の触媒にそんなのがありZiegler-Natta触媒。
三塩化チタンTiCl3と三エチルアルミAl(C2H5)3の混合体。
Tiは遷移金属でその原子価の自由性が、つながりをこれからこれへと結ぶ
というようなイメージの現象が起きる。

用途は、C=Cをチタンが引き込んで、分子内で手をより安定な方へつなぎ替えると
ポリエチレン、同プロピレン、同スチレン、同フェノールなどなど
自然に出来ていき実際に工業化学の花形である。

その機構は初等有機電子論より難しく今回解説できないので改めて。
工業化学の触媒はこういうのが多いのである。
バイオな我々はプロスタグランジンのようなエイコサノイド(炭素20の意味)や
ステアリン酸のような長い脂肪酸をこの方面の仕組みで作る製造法をひそかに狙っているのである。
核酸やコラーゲンだって生化学をさておいて工業方面の化学で別途作れるかもしれない。
初等有機電子論ではなくd電子やf電子を使い倒して生物学構築を狙おう。
 
 
なぜチタンなのか。次のはなぜロジウムなのか。近い別の元素に変えたらどこが違うのか。
興味津々だろう?この問題の解決が与えられるようにはしたい。
とかくd元素が使える遷移金属の電子論は豊か。f元素が使えるとさらに強磁性に狙いを定めれるのも周知。

Wilkinson触媒。三(三フェニルリン)塩化ロジウム。Rh (P Ph3)3 Cl
フェニルは事実上ベンゼンで中学生化学のあれね。用途はC=CをC-CにするようH2を付加する反応が低温で出来る。
これにしたって決定版がどうしてこの分子であるべきなのか。

Lindler触媒。炭酸カルシウムに元素パラジウムを混ぜる。さらに
酢酸鉛Pb(CH3COO)2とキノリン(ナフタレンC10H8の1つをNに変えたもの)で調製処理。
本体パラジウムの邪魔になるように3つもミクロに置いて、C≡CをC=Cにまでする効果。弱めている。
しかしやはりそうアイデアはいくつも出ないで上の3つは大切にされている触媒である。
金属論としてはどの教科書にも載っているだろう。
2024/12/01(日) 17:25:14.60
足をつる若しくはこむら返りと言われる疾患。内容は少ない。
研究して増やしたいと思っている。
私は分子生物学の方面からの解明と創薬を狙っている。

原子力の仕事で半ダッシュして居る時に足がつることがある。
駅での半ダッシュ、信号の変わり目で、人に会う時に顔が見えた嬉しさで…。
ばつが悪くて苦笑いしてしまう場面だろう。ペットとかの動物は平気なのかな?
町中ならこれでいいが、アウトドアの自然、各人の就寝時や寝起き、
上限の体力で競うスポーツ、とびや屋上の大工と地下に入る水道屋。

多くの人が多くの局面で遭遇するが、医療書での記述は少なくあまり学ばず。
特効薬として出されるのは漢方で、対処法はストレッチと電解質摂取だと言う。
加齢と糖尿病と腎疾患その他の慢性病でも増え、多い人は1月に3回を見ると言う。
患者によっては安眠妨害のぬしで、運動し過ぎた日の夜間になど。
痛みは激痛と云うが客観的に見てそこそこだろう。もっと上はある。
 
 
これは問題!現代医学にはこういう所があって、探しているのに全然どこにもない。
そんなことを自分の症状について思ったことのある人は多いのではないか?
今回も啓蒙書・内科・整形外科・看護書・介護書を見て、これからまた関心を持って
山・海と川・スポーツ・建築・理学療法・柔道整復・その他雑誌系でチェックして
行きたいと思っているが、多分アンテナに引っ掛かってないんだから方法が無いはず。

ところでぎっくり腰、金縛り、足つりが三羽烏である。どれも研究が少ない。
重要で症例超多なのに研究が少ないものの一つがつりである。
だから抗菌薬やステロイドのようにビシッと治す物は無いし、手術も方針が無い。
病院に行っても大したことはしてくれない。脱臼等なら多い。脱臼は明確な力学だから。

上三羽烏には共通点があって、どれも人体コントローラとしての神経が、
人体制御から一時的に外れてしまった状態である。これが本質だろう。
我々は神経が通っていて体を動かすが、それが外れて、筋肉の延長短縮、
両方のが外れて片方だけになった瞬間につりが起きる。
2024/12/01(日) 23:24:24.26
山とスポーツでは古来、梅干しが有効と言われている。
現代的視点でもクエン酸にするといいらしい。

神経のコミュニケーションが不全なので、これは漢方中医では熱と冷そのもの。
神経がつながり合っている状態が広義の熱で、ショウガと玉ねぎ硫化アリルも
体の中が温まり実効的。実際の加温も同。逆に冷にすると悪い方、発作しやすい方に行く。
運動も熱である。但し筋腱の物理的損傷を招かないよう管理的なゆっくりさに限定しろとのこと。

持病は冷をもたらすから発症を起こしやすくなる。
おおよそ4行上の解釈で合っているのである。普通に持病では様々滞るだろう。
 
 
話は変わり、とすると精神科の薬も効くことがあるのではないだろうか。
実際に使われている。精神薬は神経接合部を触るから、
ぎっくり腰・金縛り・足つりへの改善エビデンスがある。
もっと大々的に探ってみる研究も必要だろう。但し精神薬の印象はあまり良くないから
あまり関わりたくない気持ちも普通の人はあるだろう。

軟膏成分を内服にすることも行われる。いわゆるNSAIDsやオピオイド。
神経ブロックもというがこれもまた極端で。普通の人は近付きたくないだろう。
 
 
ビタミンD3、ビタミンB1、タウリンが使われる。
タウリンは栄養ドリンク的な成分で亜硫酸水素エチルアミン。
D3とB1はミネラルの消化吸収と神経伝達改善。

これら三羽烏の実験として自分で起こせる人は居るだろうか?
読者の中にぎっくり腰・金縛り・足つりを自分で起こせる人居れば。
特異能力の人の協力で再現実験はしやすいかも。

このように医療的な方法で頻度を減らす試みが無いわけではないので
老人ホームとかでも症例多いし社会的に重要なので、何か特効薬を探してみても。
2024/12/10(火) 16:40:52.23
書けるか?
12月8日はお休み。
2024/12/15(日) 17:16:29.84
12/15バイオ11、22原子核反応、29バイオ12。
来年はメカトロ(ロボット)、集合、詰め碁プログラミングの順で最初の四半期くらいを計画。
そうフェルマー最終は今年も無理でもう1年もらう。知らないトピは無いけど全然わからない
という状態でまあそのうち出来ると思うベイビー(じゃなくてメイビー)。

藤原道長病でありアジア系では各国国民病である糖尿病の話をする。
実際、ポリネシアや白人ほどに太れないのは、そこまで行くと
すい臓細胞がダメになり不健康へ落ちていくからである。
藤原実資が相当な文才もある記録魔であり、第三の角度からの視点がわかる。
この人は男性側の優秀な人物だろう。だが人の服の重ねが何枚かを数える人でもあったらしい。
還暦を過ぎた道長が衰え皮膚科症状と眼科症状を示し出家する様子が書かれている。
道長は書かれる側ではなく自分でも書いてる。

既に調べている人にとっては知っていることが多いだろうが無知な人に合わせてまとめてみたい。
知識を増やして健康に働く電力産業労働者保健的視点。
そして高齢者になった人の健康も。一言言っておくと高齢との相乗は無い。
どっちかと言うと高齢の人の症状はゆるく、中高年段階の人の症状がきつい。なぜか?
 
 
糖尿病は我が国では男性の2割、女性の1割が罹患している。
血液に糖分が高い状態が10年単位続いて体の隅々を傷つけていく病気。
血管の閉塞なども起こすことで(細小血管症)、最初はしびれ、機能不全から
潰瘍、壊死、腐敗にまで究極的に至る。
 
量的には15-20年するとコントロール不良の患者の半数が潰瘍壊死を見始める。
特に眼と腎臓と足が悪くなる。最悪は失明と透析と切断だが思うほど少数でない。
治療は高血糖状態が傷つける事案を極少化する。これが現段階の方法である。
ダメになったすい臓細胞を幹細胞から増やして付ければ?それができてないのね。
2024/12/15(日) 17:30:56.82
抗生物質が発見される前の(自然生物が自然生物を攻撃する手法があるのでは?
という視点から抗生物質の概念は育まれ見つけられることになった。それは
カビを攻略するようなものだったがカビと似てもいる病原菌をも退治できた。)

感染症や結核なども手法の展開がすごかった。
マスクとかあっという間に決めてかのように疑問も挟まずに言われたのも
その時代の大規模なメディカル体制の残滓が見えるものと言える。

で、きれいな新手法の解決ができたんだけど、糖尿病に関しても
論理的には前レスの最後の方法で片付くはずなんだ。
研究を集中すれば、進んだと自称できるような結果をつかめないかなぁ。

今日も1レスはその分子基礎に使う。普通は症状と薬と治療話だけで
基礎の話はどうつながるのかわからないし、ギャップがあり過ぎる感じになってる。
でもそれをしないといけないし、ギャップは埋められるようで
またそういうものが作られてきた科学背景を多くが知るようにしないといけない。
 
 
実感として恐怖感を最初に感じるのは足だと思う。こういう病気とはべつに
若い時点から足のけがは治りが遅いことに気づいていなかったかい?
手や上半身が2週間できれいに戻っている同じようなのが足先では1か月ほど
かかるような感じのものである。

これが糖尿病で増幅されるとどうなっちゃうんだろうと言う。
これもすねの下から3分の1の所の外側にバンドで注入器をつけて
保護治療し続け、むしろ健康に戻してしまうことって出来ると思うんだけど。

その機器は現在は未完だから保護し続けなさい、毎日観察しなさいと言われる。
けがをしないように気を付け、人間は野生動物だからなんてうそぶいて
はだしで草原を歩くようなことをしてはいけないと言われる。
つまり治ゆしない状態のきっかけを作らないような指導治療がされる。
仕事でもその注意が効くだろう。
2024/12/15(日) 17:35:09.59
薬と治療の基本的な話をしよう。先々週のと違って漢方は無力である。
五行や陰陽の概念に哲学的医学の中に、糖尿病の概念は入っていなかった。
外科手術での治ゆする手法も無い。何かを切除しても解決しない。

糖尿病の分類は2型後天性が9割である。
他に先天性1型、妊娠型、ステロイド薬誘発型の4種。
1型は賦活(刺激して細胞のどれかを元気にさせようとする方法)が効かず
ペン型注射器でインスリンを注射する。
この方法は2型の重症の時もするが2型は賦活を基本的とする。

妊娠型は分娩後に戻るのでその時だけの対症。
つまり賦活か注射でインスリンがある状態にする。また食事を減らしたり
糖を排出させて体内から減らす効能の薬も。以上である。つまり総論は
これだけで後は薬の各論となる。手法少ない感じするよね?だから増やしたい。
 
 
毎日しかも複数回気にするのだから血糖コントロールは行き過ぎることがある。
飲酒・運動し過ぎ・空腹・体調の悪い日(シックデイ)などの治療薬で
どうしても無事故ではなく失敗して低血糖(行き過ぎ)を起こすことがある。
糖尿病患者はこの時のために飴や砂糖(ショ糖)やまたショ糖→ブドウ糖変換に支障を抱えている患者は
ブドウ糖を持参する。

本来その人はHbA1c 9% (糖と結合している赤血球ヘモグロビンの比率)などが
自然で気分がいいのを、ダメージを最少にするコントロール治療で7%を目標にされ
四苦八苦して血糖値を降ろしているので失敗しやすい。
グリコヘモグロビンがHbA1cの別名だが、グリコアルブミンも指標。
アルブミンは血液の主成分タンパク質。血液の主成分なんてものがあると初めて知った人?

もう一つのコントロール失敗状態は、栄養管理でシックデイにも関わらず減らし過ぎて
しまい、糖分があっても血液から筋肉肝臓に入らずに使えない状態の患者において、
脂肪が分解されてケトン体中毒(アシドーシス)発症というもの。
脂肪をそれ以上使わせないようブドウ糖を摂らせ点滴することで対症する。
2024/12/15(日) 19:28:13.52
基礎生物学はここがこう影響してという図になった物が普遍的な言語形式。
これの簡易版を想像して糖尿病薬は説明できる。1レスにまとめるからしっかり!
複数の働きがある物はそういう物が決定版として商品に残る。

すい臓のβ細胞のSU受容体に結合しインスリンの分泌を促す。
・スルホニル尿素(sulfonyl urea)SU薬
・即効型インスリン分泌促進(グリニド)薬

インクレチン(GLP-1グルカゴン様ペプチド1、GIPグルコース依存性ポリペプチド)は
小腸から分泌される消化管ホルモンですい臓のβ細胞にインスリンを分泌させる。
インクレチンは数十分で体内酵素DPP-4により分解される。
・GLP-1受容体作動薬
・DPP-4阻害薬
 
 
上の4つはインスリン関係、下の4つはすい臓へ作用しない。

・SGLT2阻害薬
腎臓のブドウ糖再吸収トランスポータSGLT2を阻害しあえて糖尿を増強し排出

・チアゾリジン薬
肥満の脂肪細胞を小さくしてブドウ糖を受け付けなくし筋肉や肝臓に行かせる

・αグルコシダーゼ阻害薬
同名の糖質消化酵素を抑え多糖からブドウ糖になる消化過程を遅延させる

・ビグアナイド薬
肝臓での糖新生を抑えることとインスリンに対する末梢感受性を高める
2024/12/22(日) 17:16:07.75
原子核反応の話だが今日1回してしばらくして1回。

分厚い1000頁近い本をざっと眺めセニョリティだとか対相関相互作用とか
変形(電磁反発での)と殻構造とかテンソル力とかの辺がよく知らない部分で
それ以外は意外にも新しい言葉は少ないことを感じた。
とすると何でそんなに頁数増やせるのかのフィーリングがわからない部分もあり
何か感じ取れたらもう1回としたいということ。

そちらの方のは今回これという感じで言えず、今回は陽子や中性子の複合性証明実験。
これも数式に対する追いが出来ていず、仕上げて提示する再来の回を持ちたい。
 
 
感覚的な話をしよう。原子の中に原子核があったラザフォード長岡模型の証明実験。
これの類推で陽子や中性子も同じ実験が出来る。

まず古典電磁気学により力が働き続けていることを積分で扱って
2つの点電荷どうしの経路は双曲線になる。
点電荷の質量が同じなら同じ大きさの双曲線で、質量が重い方は縮尺が小さくなる。
重心視点の座標で見るといくぶん簡単に曲線の関数は単純二次曲線になる。
そうでないときは一次成分つまり並進成分が運動に残る。

重心に換算相手電荷があり入射荷電粒子が散乱するとする。その形に上のちょっとした手続きで整理される。
同符号の時は反発双曲線で重心は双曲線の対側部分の焦点に位置する軌跡図形、
異符号の時は包んで回るような双曲線で重心は自己側部分の焦点、そういう軌跡。
 
 
これを原子の時、陽子や中性子の時でする。入射粒子は前者は陽子やα粒子、後者は電子やμを使う。
原子の時、中心に原子核があり、そこにぶつかる時大きく反発される。
大角度の反発データが実験データの中にあったということで原子核が発見された。
対抗モデルは原子の中は均一というモデルで、この時はそのどこかで反応というものの積分
またその二回以上反応の補正で予言データが作られるが、大角度の反発データは予測に出て来ない。
かくしてこっちは否定され原子の大まかな形が定まった。
2024/12/22(日) 19:22:09.39
ではスケールを10万分の1にして、電子と中性子などで入射散乱解析の実験をする。
例えば重陽子重水。D2Oの0.1ミクロンスケールの極めて小さい液滴ではどうだろう。
Dは陽子と中性子が1つずつ。Oは陽子と中性子が8つずつ。
分子としては電子が10個。

とにかくここに電子を打ち込むのである。
包む全球に検出器を配置して、角度分布、頻度強度を調べる。
AIが返事してくれるのと同じく散乱実験は何か結果データを返してくれる。
だから気楽に出来る。

結果は簡単に述べられる。
電子の物質波としての波長が核子スケールにまでエネルギーが高まると
散乱データが変化し始める。し始めるということは複合粒子性の始まりで
その結果は、電荷-1/3の粒子、電荷+2/3の粒子が存在して、それなりの速度
(閉じ込められたフェルミエネルギー)で動いていて分散性を示し、
さらにその粒子の質量は足すと核子で作られた原子核の半分ぐらい。
 
 
この結果で一瞬で核子の次のミクロ構造が物理学には存在して
電荷は1/3を基調として、さらに隠れた質量は別の何か(雲グルーオン)が
担っている。と判明される。

正確にすることは難しくはなく単純な作業。荷電粒子のラザフォード散乱という
基本的な式がありそこに電荷qと粒子質量mがありその足し算で結果が出るとして
予想構築データと比較するだけで2段落上の描像。
これを深非弾性散乱の実験と言う。

スピンと量子性を入れたラザフォード式の精密化。
重陽子の電子雲部分からの影響。
D2Oから少し違う分子に変えた時の差からより部分的な影響関係。
エネルギーを変えることにより中のパートンクォークの質量が変わるように見える。
このくらいの把握でもう読者も素粒子実験の担い手になれるだろう。
2024/12/29(日) 17:15:11.69
骨折の分類をしたかったんだけどテーマとして思いついたのが数時間前。
自信がなさ過ぎてこれを1月バイオ。まともに時間を用意すればできる。
実働の土木建築と高齢スポーツ難病に使える。
どの位の痛さとか痛さの指標はあるかな。

オートファジー、小胞体、ミトコンドリアなど同じ細胞器官でも何をやっているか
少し知識少なくない?という感じのを2月。
逆に言えばこういうとこから細胞をもっと改造して人工生物の可能性があるし
詳しく知ることで疾患への対応策がせめて何か一つは見つかろう。

臓器で肝臓が反応の数が多いと言われるが、ワンランク下の階層の
肝臓:人体=小胞体:細胞の公式として、この辺の機能増やし・利用・知識。
細胞内の器官それぞれが実際にどの遺伝子でできているかわかれば、
別の生物の細胞内器官を持ち込むことがDNAパッチすることで可能にも。

その中で放射線そのものでなく放射線によって典型的に傷ついた状態の
上から5パターンぐらいまでの対処ができるような新しい細胞内器官。
放射線そのものは物理で生物は貫くの防止とかはちょっと難しいとは思うからね。
修復のメカニズムを調べ、大規模破壊に対するDNAつなぎシャペロンだって作れそう。
こういう原子力方策がありうるとは思う。
 
 
お気楽に読めながら読者がその都度10個級のプロ以上の論点取得が
できてしまうようにすることを目指しているスレ。

産業級の論点はまだ全然辿り着けてないと思う。とは言うものの知っている
分野について言えば上級編と中級編はシームレスで中級の内容を実地適用
しているだけという感もある。だから最近やっている程度の中級の
内容を大事にしよう。行けるかと思ったら産業型の上級トピも目指すが。

新年からメカトロやCPUなどをしてみるから、そこで中級と上級が
どの程度の境界線で存在しているのかを見れればいいな。
2024/12/29(日) 23:38:20.09
町の手押し車高齢者を原発作業員にする案。
これも今は思いつき問題意識で現時点なりのブレストを出す。
健康関係の本て漫然と同じ比重で書かれているから、或る程度知ってしまった後は
テーマの情報を集める方法で読み込み、読みをさらに深める契機にするのがいい。

つまりは老人の動作の緩慢さをもっと分析的に検討して、因子一つ一つへの手当
をして中年級に出来るかということ。そう言われると数個にはすぐ分けられる。
神経接合部、脳機能、サルコペニアなど、変形、ケガの既往、慢性か動作痛、免疫異常。
もっと出来るだけ分解する。百因子ぐらい行ければ。
そして各人の症状をいわばビッグデータみたいにしてしまう。
この因子についてどう、と。そして適用可能手段の全部を適用する。
これでどこまで行けるかはわからないけれど、進歩はするのでは。福祉自体においても利。
現在の臨床では典型的な病気は扱うけれど因子分析的な走査のシステムはしていないので。
 
 
活性酸素が生体に障害を起こすという話は有名。
どんな物でも使ってこれに対して手当てをしていこう。
抗酸化物質というのがある。ビタミン、アスタキサンチン、ポリフェノールなどが言われる。
またべつに硫黄を使う防御方法が生物学に存在する。
最近のニュースでは特に強調されていなかったので言及する価値があると思う。
分子としてはシステイン、グルタチオン。
これらは放射線治療では症状緩和薬として実用されている。硫黄を持つ分子である。

特にOHマイナスとSH基があるとする。このときH2OとSプラス基にただちに反応する。
Hプラスイオンが移る。これで活性酸素が消えている。基本はこの化学機構だけである。
ビタミンやポリフェノールのない原始生物の時代、硫黄だけは豊富にあったから
放射線に対してこの機構が天然に存在して役立っていた。

活性酸素は様々な形を取るが移り合うし、一つを消去すれば総量減量にもなったりしよう。
そして生体障害は量でなるのだからこれで解決したりもするということ。
酸素の兄貴分の硫黄は活性酸素を抑えて生物体を助ける。
ビタミンとポリフェノールは歴史的にはいつからあったのだろう。
2025/01/05(日) 17:23:23.10
2020年代後半、第2四半世紀である。
是非これから進展することを願って宇宙の話を学ぼう。

1/5液体ロケット、12クォータニオン、19天体力学の摂動、26宇宙ステーション、
2/2一般相対論の解の全部、9相対論の特異点、16超重力理論、23拘束系とBRSゴースト、
3/2宇宙用のITシステム、9材料力学と超弦論的宇宙。

気持ちを込めて今シリーズは多め回数にする。第2四半世紀祝儀。
その他のことは次トピ回し。関連して述べていたことももちろん後でする。タイトルは目安参考程度で特に初めの方。
今日は液体ロケットざっと読みはしたけれど漫然と書かれているのを
自分なりのまとめ方をすることはまるでできなくて、後日に侵入と思う。

一般の理科系的な知識の人が、宇宙工学のロケット本、人工衛星本などを
読んで把握できる程度を、今シリーズの終末までの目標にしたい。
一般的な人が読めるようになれば、宇宙への人材が豊富になると言える。その狙い。
 
 
原子力発電系列の話題としては、1濃縮放射性廃棄物の送出先、2内惑星に鉱石原料を取りに行く、
3あってはならないことだが逃げ出す先、4宇宙基地や都市のエネルギー源として船ではないが
ちょうど今ぐらいの原子力発電が適切だと思いユースケースに合わせた設計。

よく宇宙は未来話になっているが未来話感覚は否定して我々としてそういう体系を作ろう。
核融合とかは星ぐらいの高密度でないとできない可能性あるし、そういう設計まで含めた理論を
別機会に取り組んでみたいが、宇宙でちょっと利用するのは普通の原発程度でいいはず。
 
 
これだけ並べても全然片付く感じはないが、そうあせったりせずに一つ一つの話題を楽しんで学んで、
そこに楽しみを見出しているぐらいの気持ちでいいと思う。後半は工学より論になってる。合わせて片付ける。

クォータニオンをオクタニオンに埋め込む仕方によるモジュライ多様体。それを抽象代数的に拡張したり、
複素数-オクタニオンをセデニオンに埋め込んだり。来週なにか結論見えればいいなと思っていること。
2025/01/05(日) 23:38:00.03
二段や一段のロケットやスペースプレーンもあると書かれるがその実際は
スペースシャトルのような補助タンクが段の代替になっている。
本体よりも大きなタンクを3つもつけてぶら下がりながら離陸するのだった。
スペースプレーンも宇宙には飛行機のような燃料のありかが外観に見えないような
スマート流な行き方ではいけず巨大燃料タンクを抱きかかえて行くようなのが実態になる。
こういう段の代替構造や段比率の理論。

段の必要はロケット方程式が、ガスの噴射速度およそ 3km/sが決まっている場合、推進には
ガスの現実的質量が出て行くことが必要で、そのため本体の質量が進行につれて
指数関数的に減って行くことが導かれるからだった。
出て行かせる物としての燃料荷物、この必要は構成よりも抽象外形的に方程式が決めてしまう。
飛行機は300m/sなのでこういう状況に合わずに済んだのだった。
 
 
今なにがあれば進むか。燃焼ではなく百分の一秒でエネルギー源から工業的に噴射物を
作成して高速射出が出来るとする。我々は百秒あればなんとかこれは出来るだろう。
その時間スケールでは重力で落ちてしまう。時間を一万分の一にして
燃焼ではない人工噴射をエネルギー源から作り続ける。
推力は量に比例するので量も必要である。この目標で開発してみるべきだと思う。

ロケットは数十mのサイズがある。このスケール要請は何から来ているか。
単純にスケール拡大縮小させ、乗数が違う所の調整再設計をして、動物などが
様々な大きさに適応して存在しているような、バリエーションの多様性を見てみるべき。
それによってどんな形でも安全に出来ると動物を参考にロケットの超多様化展開を。

様々に爆発や故障をするがその状況をわざと一万回ぐらい起こして、エラーの因子理論を作る。
センサーも多目に一本のロケットに一万個ぐらい入れておいて、エラーの状況を
アウェイでなくむしろホームに手繰りよせてなじむ。すると実用の必要なときには
きちんとできるようになると思う。

人間集団が実験と創案からロケット機種を仕上げていく。ここにおける判断力をAIに吸収させる。
これまでの名機を再現したり説明したりできるようにさせ、その先に来るものを出してもらう。
2025/01/12(日) 17:15:26.98
複素数について指数関数 e^(ai) をテイラー展開で求めてみる。
e^ai = 1 + ai + (ai)^2/2 + (ai)^3/3! + … = (1 - a^2/2 + a^4/24 - …) + (a - a^3/6 + …) i
これは三角関数の(微分積分学からわかる)テイラー展開と右辺が一致し
= cos(a) + i sin(a)
 
 
四元数のテイラー展開で、iをi,j,kの任意の長さ1の組み合わせにして同じことができる。
幾何学的に定義していたならそう言ってもいいのだが、一度きちんと代数式で確認しよう。
e^(ai+bj+ck) = 1 + ai+bj+ck + (ai+bj+ck)^2/2 + …

(ai+bj+ck) (ai+bj+ck) = -a^2-b^2-c^2 + 虚数部無し
特にiの部分を確認すると、bj・ck + ck・bj = bc(jk+kj) = bc(i-i) = 0
どうしてかと言うと、ijkはどう足しても実数と直交する純虚数の性質を保つから。

ということはここで話が簡単に戻り、テイラー展開の先の方も見える。
e^(ai+bj+ck) = cos((a^2+b^2+c^2)^1/2) + 〇 sin((a^2+b^2+c^2)^1/2) である。

〇を決めてみよう。〇 * (a^2+b^2+c^2)^1/2 = ai+bj+ck なのだから、(左辺掛け算の右はsinのテイラー展開1次)
〇 = (ai+bj+ck) / abs(ai+bj+ck) =: [a,b,c] = l
〇は3虚数がその方向で長さを1にした単位虚数である。右辺2つは規格化した長さ1ベクトル記号。absは絶対値関数。
 
 
i,j,kの長さ1の組合せをlと呼ぶことにしその或る倍という形に上を構成し直す。
ai+bj+ck = 定数*l。文字aは流用してしまう。

引数が純虚数な四元数の指数関数は結論として、e^(al) = cos(a) + l sin(a) である。
またこのことはi,j,kの長さ1の組合せlはオリジナル虚数i,j,kと同格な単純度の
数式における基本的あらわれをするその一つの例であったとも見れる。

i,j,kは3次元直交座標x,y,zに見たて、回転によってx,y,zを取り直すことが
四元数における今見たような組合せに対応するだろう。また上記指数公式から、組合せ虚数l方向へ進む回転の
軌跡は、4次元空間内の1とlで張られる2次元平面内にある。その幾何学的自然な予想も確認できた。
2025/01/12(日) 17:17:01.61
それでは四元数利用での回転表記方法の導入をする。
或る組合せ純虚数lを整理方向とし、任意の四元数は
(実数部) + (lに並行な純虚数1成分) + (lに垂直な純虚数2成分) と分解されるだろう。
想定3次元としても整理軸に対しての垂直というのは方向が2つあるはず。

lはオリジナル虚数とほぼ同格との感を得ているから、lをiやkにしてしまって式作りに進む。
i・1 = 1・i。 i・i = i・i。 i・j = -j・i。 i・k = -k・i。
純虚数内で積順序を交換する時、垂直の2成分符号が反転する。

「回転軸をkとし、iが作用を受けて、j成分を部分的に得る様子」を↓段落に見る。
これで十分一般的な設定であることはここまで1レス半でそこそこ実感した所。
 
 
z軸を回転軸としてθ度の回転をx軸に加えれば、(1,0,0)→(cosθ,sinθ,0)へ移るだろう。
これを四元数で表してみる。四元数の実部はまずは適当にする。
今から数行は公式を作った過程であり、パラメータの対応関係を試行から目算を付ける。
下記1の係数をc、kの係数をsと書いておく。このノーテーションにはほのめかしがあるが
それ以前に絶対値1の四元数を用いるなら、何等かの抽象角αのcosとsinでもいいはずである。

(c + sk) i (c - sk) = (c + sk) (ci + sj) = (c^2 - s^2) i + 2 s c j
まず意味よりも先にこんな計算が容易にできる。
右辺 = cos(2α) i + sin(2α) j

x軸の2α回転のような様子になってる。さあここから規則を書き出すことを
新しいフィールドについて出来たらあなたは数学の業績を上げられる。有志は8元数に頑張って。

ともあれ上の計算結果でひらめきは完結しわかったのである。書き出す。
純虚数が3次元空間の「方向」を表わす。上ではi。
絶対値1の四元数q(=c+sk)が「回転操作」を表わし、したい回転軸をl(=k)、角をθとするならθ=2αであって
q = cos(θ/2) + l sin(θ/2)という構造のはず。本来抽象だったαに意味α=θ/2の関係が付く。
回転操作は q i q^-1 を計算することでする。
実際に上の結果はこれで、実例を抽象規則にしたこの公式が正しいかは応用してみて確認すれば良い。
2025/01/12(日) 17:18:33.80
実例をする。z軸周りに90度、ついでx軸周りに90度回転させてみる。反時計。
三軸の動きを見る。ここまでいいか?記号略記も通じるか?
100、010、001 → 010、-100、001 → 001、-100、0-10

w = 2^-1/2として回転四元数qは w (1,0,0,1) と w (1,1,0,0)
q^-1は w (1,0,0,-1) と w (1,-1,0,0)

x = (0,1,0,0) → ww (1,0,0,1) (0,1,0,0) (1,0,0,-1) = ww (1+k) i (1-k) = ww (1+k) (i+j) = ww (i+j+j-i) = j
今したのは100→010の計算だが他のも同じで、p → q p q^-1 という手続きの正が支持されている。
 
 
合成 p → q' q p q^-1 q'^-1 = (q' q) p (q' q)^-1 は、積は左へつながって行き、
ww (1+i) (1+k) = 1/2 (1+i-j+k) を作用させること
= (cosα, sinα[1,-1,1])
α=60度、
cosα=1/2、sinα=(√3)/2、規格化[1,-1,1] = (1,-1,1)/√3だから。

つまりx-y+zを方向として、120度の回転のはず
これは右手前上を向いた斜めベクトルである
これによる120度回転は、x→z→-y→x はたして、合っている。
(y→-xという結果なので-y→xで戻る)

四元数での回転表記に信頼を得てもらえると思う。
オイラー角への変換公式、剛体(これもオイラー)方程式の形、処方と同じ数理をローレンツスピノルに同定。
掛け算が挟む形になることは高級数学の特徴で前レス上から6行目のiという存在がこれを要請する。
これが無い時 i (c-sk) を積交換して A i型の行列型の積にすればよいではないか、というのが出来る出来ないが変化。
より基礎的な変換積の形は挟み型で、線形代数でそれを知らなかったのは虚数に多種類の構造が表れることが初等には無かったから。
また余裕があればしよう。
2025/01/19(日) 17:15:31.41
転がるコインが様々に動き、ゆっくりになった後ぐわんぐわんとなって
停止する様子。これのビジュアライズプログラミングを次の次にやってみようと思う。
なお次のは詰め碁(実質もう出来てる)。作り方はよしだがちゃんとはまた。
それぞれ三月と六月をめどかな。商店的かも。

コインに関して剛体のオイラー方程式に標準的な球面三角法を使うのが普通だが
ここに三角関数を使わず最新の四元数でするつもり。
コマの方が教科書の題材になっているが動きの多彩さが乏しくコインの方が面白い。
CGにては非実在のコインを現実かに見せる。人間の直感が偽物だろとつっこめない。
さらに風を吹きかけたり床に小細工をしたりで自由な制御系を。
もしも文字を書く水準までコインを動かせたら意味がありそう。

これはもちろんロボットの課題を先取りしているのである。
しばしばオイラー角の特異点が問題になっている所をその問題が無いようにできて、
また角度だけが四元数の構成を力学にもきちんと組み合わせてシステムとして成立させる。
制御はロボットでも色々したいことが多い。そのブロック線図。

よってコインについてこれぐらい取り扱い得手性を手繰り寄せれば使い勝手あるだろうと。
小細工システムのエレクトロニクス化をその後工夫。原則は外側。
混ぜ物をしたり中にミクロ機構を入れて通信。それはもうコインとは言わないが。
 
 
今日は力学の摂動予告だったが、ちょうどその手前まで勉強した感じで主要部は来週である。
よって今日は解像度は粗く、解析力学の普通はあまり聞かなくなってしまうような話を雑多にする。

一般に化学と工学で量子力学の素養をつけることが重視される。
そこで高校の物理の後は、量子力学との間をつなぐような所の解析力学が学ばれ
その先の部分も学ぶものエピソード的で、学ぶ方もすぐに忘れて行く。

ここから先へ進むことが天体力学の摂動で、正準変換とハミルトンヤコビ方程式、
作用変数・角変数と、可積分系の数学的な話である。これを今日と来週でする。
歳差や章動を摂動の一種として扱えば原子核や中性子星や地球論やNMR向上に。
2025/01/19(日) 23:25:31.30
理屈は置いておいて筋をどんどん進めて行ってみる。
まずハミルトン力学。エネルギーを運動+位置から成るとし
E = p^2/2m + V(x)
ニュートン方程式は
dp/dt = - ∂E/∂x
ところで
dx/dt = p/m = ∂E/∂p

ここで数十秒程度立ち止まって意味をつかんでほしい。普通のことだろう?
普通のことのはず。しかし何か気がつく。
はてxとpに対称性を作れる。片方は運動方程式で片方は定義だが。
d(x,p)/dt = …
これをどう読み取っていくべきだろうか?

力学をこのようにxとpで書くのを正準形式と呼ぶ。
xとpの時間微分が左辺に、右辺にxとpの(時間微分ではない)式が表われる。
この形式では、わずか時間後のxとpの次時刻値へ、差が右辺で与えられるから
シミュレーションもそのままできる。
また、右辺に微小な変化分の項を入れておき、全体的な積分解に対し、
微小項の影響を解析することで、正準形式段階の摂動論が作られる。

このように摂動論というのは特別これとは決まらず、力学においては、ニュートン・ラグランジュ・ハミルトン、
そして以後の方法と各段階において自由な精神で構築することができる。
基本精神に従いこうだと言えることをして微小項の影響分の値を評価できたら
それで摂動をできたことになるのである。

これに対し量子力学の摂動はわりと堅苦しい。
そして古典力学から量子力学に入るのは正準形式=ハミルトン(まさに上の)から入り量子力学のはこの系譜だろう。
我々は一本道として物理教科書にあるような量子力学の摂動論と、古典力学で
ニュートン・ラグランジュ・ハミルトン・ハミルトンヤコビ・作用変数角変数・可積分形式
この6通りもの記法からのでそれぞれ摂動をした後に、おもむろに量子化をするのとを比べる。
これは新しい理論的アプローチを与え、超弦理論などにも記法の展開を広げるだろう。
2025/01/19(日) 23:28:00.38
ポアソン括弧、最小作用の原理、母関数、そしてラグランジュ括弧という概念がある。
正準変換を正確に作って行くのに必要な概念である。4つめのはおまけ。
解析力学では座標が xというイメージと食い違いが出るのでqという文字を使う。
物理量は正準空間における関数である。qとpが定まるときエネルギーE(qi,pi)も例えば定まる。
座標は3次元なら3つだし多粒子やその様々な量まで同時に一つの方程式にできるため、
ずっと多く、それをiという添え字で書く。

ポアソン括弧は、2つの物理量fとgに対し、Σ[iに関する和] (∂f/∂qi・∂g/∂pi - ∂f/∂pi・∂g/∂qi)
という式。正準変換はqiとpiを同時に変えて、この式の値が同じになっていることが条件。

ラグランジュ括弧はfとgを正準空間のqとpと同格な座標関数とみなすときに、
ポアソン括弧式の偏微分の分母分子を形式的に入れ替えて定義する。
拘束系の解析に使うが、同じく正準変換の前後で同じ値である。
 
 
正準形式は、p dq/dt - E (多成分性のことは省略しているが、またEはHと文字を変える)
の式の値が動かないような停留点であること、つまりこの式に対し、qiやpiで偏微分し、線形項を出さないという
条件を設定して整理したときに表れる、q,pに対する要請の方程式でもある。
正準何々という言葉はこだわらずに適当に使っているので、各自で教科書と照らし合わせて意味を決めてね。

さて正準変換、q, p → Q(q,p), P(q,p) は P dQ/dt - E(Q,P) という同じ形の式が
同じく停留点であることが、Q,Pが正準変数であるための条件である。
これはEに対しなにかの関数の時間微分だけの変化があってもいいことを許す。
Eの代わりにE + dK/dtという形に、E(Q,P)部が変わってもいい。
 
 
このKはq,p,Q,Pで偏微分することでその中の別の変数を結果とする。
またKは正準変換を、… dq + … dpのような微小の書き方をするのの指数関数として書き出す時に
微分形式という数学のポアンカレの補題というのが成立していて、変換の母関数の存在として
示される関数でもある。
以上これだけの物の見方の真ん中に表れて来るのが、正準変換と称される概念である。
それは単なる座標変換を運動量と混ぜて組み合わせる変換にまで拡張しそれがどういう範囲の実際の変換かを言う概念。
2025/01/19(日) 23:30:35.25
正準変換を使って運動方程式の標準化をすることを試みる。
(q,p) → (Q,P)と運動方程式の基本変数を書き換える。工夫する。
さて行列に固有値があるのと同じ理屈で、材料の変形に主軸があるのと同じ理屈で
例えば回転で角運動量は一定だし
或る工夫によって、運動量部門の値がどれも一定値であるようにできる。

このような正準変換を求めるための条件は、ハミルトンヤコビ方程式という形そのものを取りこれが定義である。
その式の微分される側の主役部に出るのは、正準変換の母関数Wであり(K、W、S色んな言い方が)
形はエネルギーの式を単純にp→∂W/∂qで置き換えた形を取っている。来週もっと説明する。
この形はシュレーディンガー方程式ともよく似ているが、
ハミルトンヤコビは和型に変数分離し、シュレーディンガーは積型に変数分離して解かれる。
 
 
ハミルトンヤコビ方程式が求めたかった、運動量の一定となるような正準座標。
その一定運動量値をαという記号で呼ぶ。一方の対応する座標をβと呼び循環座標と名付ける。
αとβは逆にする人もいる。やはり添え字iをつけて多自由度を同時に扱う。
ハミルトンヤコビの結果、(q,p)→(β,α)という正準変換が求まっていてその変換母関数が方程式のSで、αは一定値。

もう一回工夫する。振り子を考える。行って来いの動きと、速度を変えながら周回するようになった状態がある。
どちらにしても、pは周期的で、qは往復運動では周期的・周回では一方向。
だがqもその周期で切って貼れば、切り貼りした円筒型正準空間での周期ものとも見れる。
この両系に対し、∫p dqという正準空間内で周回線積分した量を考え、これをさらに新しいPとみなしJと書く。
その双対でQ相当をωと書く。Jとωを作用変数角変数と言い、(q,p)→(ω,J)は正準変換である。
これは円筒型正準空間での動きの読み取りでもある。(ω,J)がハミルトンヤコビで直接出て来ない構造はなぜか来週まで調べる。
 
 
可積分系形式はさらに時代的に新しく、力学の運動方程式は常に、dL/dt = [B,L]と書き換えれて
コマなどはこちらの方がわかりやすく、戸田格子(各点のポテンシャルが指数関数な特殊な格子)
KdV方程式の波が新しく力学問題の枠内実例に入る。[B,L]はBL-LBという量子力学ハイゼンベルク方程式と同じ形を偶然にも持つ。
2025/01/26(日) 17:15:28.18
電子回路のAIを作る案。普通あるような簡易図の写真かコードデータか実物回路か
どれかを見せて、この素子の意味およびはたらきを教えて、と聞くと
答を教えてくれる。使用者は機能の有機的なつながりをイメージする段階にまで行ける。

抵抗がつながっていて数字が与えられていて、トランスの途中につながって…。

こういう回路。何をどう考えればいいのか私を含めほとんどの人は見当が付かない。
いくつかの初等的な定石は学ぶ。しかし曲線を直線で近似して100分の1数字を捨ててと
うーんと思うようなステップがある。プロでもシミュレータに掛けると思ってるのと
動作が違うことが多々ある。シミュレータは言葉を話してくれない。

こういうAIがあれば数十の素子の回路も、含んでいる意味の丸ごとの把握ができる。
宇宙や機械原子力やロボットの開発に役立ち、新人と学童の教育も任せられる。
作者の力量も完全では無かっただろうから、本当はその思考は間違いでこうすべきで、
こうしたら改良できる、ということも回路図に対して一通り整理できることになる。
 
 
応用にはランダム配置の量子素子の回路を多数入力して分析させることで、量子コンピュータの
原型となるべき定石が取れていく。人間との意味理解のやり取りが役立ちそう。
人間の方が方針を考えるのが上手い局面もあって得手な方面で補い合う。
量子素子は物性素子の一つであり、違う意味の物性素子もあると思う。

ICについては商品データから提案してもらった方が早い時も。

回路に有った理解を近付けさせないような含み意味の多い難しさの要素。
これがAIの言葉で除かれると、食品で作る料理やランニング競技ぐらいの親しみ度の類似になって、
時代の勢いを得た戦後技術者と言われる人でなくとも、ちょっとした好事家の趣味でプロになって行ける。

素子数が一番多い人が優勝のようなコンテストも、開催できよう。
電子回路発展の第二章。質的に新しいものがまだこの分野の先に隠れているはず。
競技ものでは単なる多段は駄目で、増やすなら一段ごとにここを増段することで
機能要素が量視点のみならず定性的にこう増えると、そんな内容は証明しないとね。廃炉の基礎力に。
2025/01/26(日) 23:00:59.27
端折りながら本に沿って水星の近日点移動の計算法について書く。
同じ本にリー変換による方法とフォンツァイベルの方法がその後にあるけれど
これについて一言言うとあまり新しいものと思わなくていいです。
数値計算の技術で、陰解法を陽解法にする、二次元格子にして人為的な順で辿るようにする、
のようなテクニックがあり、それが適用されたものと言えます。
格子番号とは別にステップを数える番号があり、そこに注目して数値計算では
新しい計算技術を作って行くのだった。

○ポアソン括弧表現

まず解析力学でポアソン括弧が随所に出る。これについてコメント。
先週もやった、dq/dt = ∂H/∂p、 dp/dt = - ∂H/∂q。
場所わかるよね?4レス前の上の方だから。文字だけqとHと新しく使ってる。

正準(位相)空間上の物理量 A(q,p,t)について、Aがtに式上では依存していない時
dA/dt = Σ ∂A/∂qi・dqi/dt + ∂A/∂pi・dpi/dt + ∂A/∂t
= ∂A/∂qi・∂H/∂pi + ∂A/∂pi・(- ∂H/∂qi)
= {A, H}
即ち合成関数の微分の形、正準方程式を使うでそうなる。

○摂動の考え方

エネルギー関数は H = …の形をしていた。V(x)は水星のその点におけるポテンシャル(位置)エネルギー。
運動エネルギーは普通。つまり前に出した式は初等ではあっても水星にそのまま使える式。
それは太陽による重力を1/rポテンシャルで書いたものなんだけど、木星からも同じ形式の重力が来る。

1つの重力による運動は解かれていて水星の軌道は楕円であるという結果が出る。
ケプラーが見つけて天空には何か新しい話があると察し、ニュートンが数学証明を与えた。
2つめの重力、これを形式的にこう書く。H + λV。 記号はHの方に太陽を入れ、λVが木星の影響の項。
λは微小量としてこのベキで数字のスケールを見積もれるように微小因子を出してる。

一般相対論の話をする時はλVは相対性理論の古典的解釈で見た時の項の形式部。
2025/01/26(日) 23:03:16.10
以上で手法について確信を持てるような説明をされたことで、読者も自分でも
1ヶ月くらい貰えば一般相対論の検証の式作れそうだなの感覚を結構持ったのでは?
言いたいことは、解かれている式、残った雑多な部分をまとめた微小量、運動方程式に絡ませたまま微小量を評価。以上。
その感覚でいいと思うよ。論理の段数は短くそのまま結論に到達します。さて中身。

○ハミルトンヤコビ方程式

ハミルトンヤコビ方程式に対しては、正準変換段階で理論に浸るのがいいと思う。
が進むとすると、ハミルトンヤコビ方程式は、H(q, ∂S/∂q, t) + ∂S/∂t = 0 これである。
文字の慣用は、K = H + ∂S/∂t、 S = W - E t。
Kは正準変換後のハミルトニアン、S(q,t)はハミルトンの主関数、Wは正準変換の母関数。

正準変換で座標を(q,p)から(Q,P)に変えるとする。母関数をq,Pと片方ずつで書くのが
浸るとなんとなくそうかなに成って来る所。この時、p=∂W/∂q で Q=∂W/∂P。
つまり独立変数のことを考えてpを置き換えたもの。∂S/∂t項は正準変換時に境界条件を満たす範囲で
Hという量を変化させられるが、その変化量は同時に母関数と時間依存項の和。

○ハミルトンヤコビ摂動論

S(q,t)はP=α(定数)として解かれ解になる。S(q,α,t)という形でありαは正準変換後の表記における運動量。
Sはt入りの母関数であるためβ=∂S/∂αで座標役の関数形も求まる(こういう計算が出来るのが母関数の意味)。
運動方程式は dβ/dt = ∂K/∂α、 dα/dt = - ∂K/∂βだが、K=0を解いて得てるものなのでどちらも右辺は0。

ここでHをH+λVに取り替える。そしてここまでの形式もいじらないとする。KにλVが増えているから
dβ/dt = λ∂V/∂α、 dα/dt = -λ∂V/∂β。

A(β,α)なる物理量の時間変化を求めると、dA/dt = Σ ∂A/∂β・dβ/dt + ∂A/∂α・dα/dt + ∂A/∂t
= λ{A, V} このように(β,α)正準系での2行上の運動方程式、正準変換におけるポアソン括弧の定義の不変性
から使えそうな式 dA/dt = λ{A,V} を得る。

さらに摂動Vが物理量Aの関数のとき、dAi/dt = λ{Ai,Aj} ∂V/∂Aj
正準変換後の(β,α)が正準座標となっている世界のイメージをまだ持ちにくいだろうがここまでで摂動式を得ている。
2025/01/26(日) 23:05:30.77
では具体的な話。言い方は三角法に深入りしないために幾分あいまいだが正確ではあるはず。
太陽と水星だけのエネルギー式から、ハミルトンヤコビ方程式が立ち、その解関数S(q,α,t)が求まる。
これを使い、必要ならばt依存性部分を消して、正準変換の母関数とする。

これにより(r,θ,φ)の世界からβという世界に行くが、それほど突飛ではなく
(β1,β2,β3) = (近地点通過時刻, 近地点引数ω, 昇交点経度Ω)
長径、軌道面傾斜角、離心率が3つのαで作られる関数となっている。言葉は傾いた楕円の記述でまあいいでしょう。

つまり惑星系のハミルトンヤコビ方程式による素直な解は、長径、軌道面傾斜角、離心率と質量などを
適当に組み合わせたものが運動量扱いされているような世界。
これらに対して多くのポアソン括弧を計算しておくのが大事とは前レス最後部分からわかる。
解関数Sの形から始めて、三角関数や平方根を使う式としてどれも求まる。
 
 
○木星の影響

重力の影響は直接力と太陽を動かして力とが項として書ける。水星との関係で水星1周回で
効果が消滅する部分を分析して落とす。つまり永年に利かない振動かつ平均が0なのを分析で落とす。
これでλVの形が決まる。
春分点方向から測った水星の近日点経度はω+Ωであり、
前レス最後部分で、Aとしてω+Ωを取り、計算準備してあったポアソン括弧から、時間変化の式を得る。
金星地球土星火星の順の大きさで影響があり足すことと地球の独自運動分による視差を引く。

○一般相対論の影響

測地線は一般相対論的効果であり、測地線を変分で求める方程式から、一般相対論の効果がポテンシャル
-λV = c^-2 {μ (dr/dt)^2 / r + (v^2/2 + μ/r)^2 / 2}
但しμ=重力定数×太陽質量、 v^2 = (dr/dt)^2 + (r dθ/dt)^2。
同じく永年に利かない振動を分析してまず落とす。
そして本レス前半的なβαの正準変数に基本変数を合わせて行き、d(ω+Ω)/dtが求まり
この式の値 (6π G Msun) / (τ (1 - e^2) a c^2) が実際にいわゆる43秒角/100年。
τ,a,eはそれぞれ水星の公転周期,長径,離心率。
2025/02/02(日) 17:15:26.11
ロボットにもっと権限を持たせていいような気がする。
先日、道路の大型の陥没事故があって深さ10m、幅50mもだそうだが、
どういう手段を取ればいいかわからなくなってしまうようなことが社会にはありがち。
下水管の傷に土が流れ込み、地下に空洞が出来て落ちたということだった。
これは平均的なインフラだから、今後劣化に伴い、同種の事故が起きて行くことは
避けられないことだろう。
また高いビルを建ててしまってその後どうするのというようなことも気になる。
一応非常に高いビルを壊す手段もあるにはあるけれど、
上の方に解体クレーン車を置いて、状況に合わせて工夫しながら壊しては下に降ろして
総重量を減らし、下に重心を移して行ってということらしい。
しかし解体話を見るとその都度かなりの工夫をしているし、その矩(のり)を超えて
システム外に陥った時にどうするかということが難しい。
我が国では中々システム外のときに直視しない気風があると言う。つまり人間でも難しい。
米国でも山火事があって当該国は途方に暮れているようだった。

最近のAIは一般人を総合知識で超えて来ると言う。
融合知を持っているから他で学んだ知識を淡いパラメータにして記憶して
持って来て具体手段化して適用出来るのだろう。
難関な資格試験まで通るのは確かに初等的構造の記憶ではない。
即ち状況を見させて、アクチュエータも持たせて、ロボット本人に方針まで出してもらい
行動したり、人に指示したり、自分にはこういう機能があるがこういう機能が無いから
製作して付けるとこうなるでしょう、のようなことを言ってもらう。
事故には時間の緊急性を要するものはかなり多い。
足りない部分もあろうが、そこに参加出来るぐらいの判断力をロボット(AI)は備えているのだから
基本的には参加させて救出度を上げる。

こういう実地での訓練が宇宙ステーションや原発の難度の高い現場へつながり
さらに今後にもある大型の災害の時にシステムが出来ていてよかった素晴らしい
となってくれるのではないかと思う。
不足していた部分をAI開発者に注文して出来るように解決してもらい
また日常ではビル建築で人型ロボットをどんどん投入するのがいいと思う。
今はまだ売り物にならないなら売り物にしないビルを作ってと。
2025/02/02(日) 22:47:15.90
宇宙工学関係では多くとも10問も力学問題を学べば相当の実力がつく。
典型問題があるだけである。それをこのスレで今回は導入だけになってしまっても
いずれ読者共々に学んだ形態を作ろう。今日は間違っている部分もあろうが現状理解。

ラグランジュ点問題。静止系なら単なる重力ポテンシャルだがどれも公転していて
その速度は中心星の質量とそこからの距離が決めている。軌道は楕円化もする。
実はこの問題の直接解説が探して無かったのである。科学門外の人には元から無縁だろうが
どちらかというと内部側の者として見つけていいはずが、無い。
どこかで見たことあったはずだが。まあ書店に行って新本探せばあるのかも。
これほど重厚な力学のどこにも無いなら丁寧にまとめねば。まとめる価値がある感じ。

地球・月・人工物の系か、太陽・地球・人工物の系がラグランジュ点の典型。
見かけの力によってそこでポテンシャル極小?その点に入って行く引力がある?
もしこうなら銀河と大マゼランなど伴銀河の間でもラグランジュ点があって、
物が溜まっている地帯と思われるから、各このような系について天体観測し
その観測データから重力について新規情報はあろう。

PC内に太陽と地球を置いて、人工物を様々に投入して特徴的な動きをするものとして
数値実験からそれは発見できるものか?この時複数個、何百点を同時に入れればいい。
軽量物は互いに独立だから粒子扱いにして、同時計算表示が人間の目として
同時に概要把握は出来るものだし、グラフィックスとしても綺麗そう。

フライバイ航法はPCで計算してしまって、この時期はこれが便利とソフト的に全体を取れる。
ヒルの方程式は、軌道上でドッキングする時にコリオリ力によって制動と直角の力が働く動作。
ランベルトの定理は、地点間の飛行時間が長さパラメータ数個のみの関数とする。
カルマンフィルタで、計測誤差の構造を現代制御理論の方法で取り入れた改善制御が与えられる。

クォータニオン数週前にやってこれなの?と思った人。確かに角度のちょい技巧だけだった。
あなたのその疑問。3次元空間を四元数の虚数部に、時間を四元数の実数に、運動やローレンツ変換を
四元数世界の曲線と見て力学を入れてしまう方法。剛体の向きに関する複雑なこと。も課題化。
2025/02/09(日) 17:17:57.82
歳差運動の基本的な所をまとめる。実例ではコマを使う。
コマでは位置エネルギーの項 m g l cosθが動力(源)。
地球では傾く回転楕円体に対して太陽の引力の差がもたらす軸を立てる傾向の力が動力。
原子核では球形にも関わらず持つ磁気双極子性、それと外部磁場との -μ・B 項が動力。

空間座標を<x><y><z>とする。ベクトル性を意識する必要があり明快記号にて区別。
コマに付着した座標を<1><2><3>とする。枠とも呼ぶ。<i><j><k>の流儀も。
初め両者は重なっている。回転はいつも反時計。L<3>は3軸回りの角運動量とする。

エネルギーE保存、L<3>保存、L<z>保存から以下結論を導く。
入る前に3軸、z軸回りのLを変える力は無いから保存されることは洞察しておいてほしい。
これはもちろん作用からも導かれ単に変化させる項が無いからそうなる。
 
 
オイラー角θφψ立体イメージ。以下10行分ぐらいはしっかり読んで。
<y=2>軸回りにθ度回転する。<z>と重なる<3>軸が<x>に向けて倒される。
<z>軸回りにφ度回転する。これで<3>軸方向が決定する。
<3>軸回りにψ度回転する。

はじめの手続き後
<3> = cosθ <z> + sinθ <x>
<1> = cosθ <x> - sinθ <z>
<2> = <y>

次の手続き後
<3> = cosθ <z> + sinθ (cosφ<x> + sinφ<y>)
<1> = cosθ (cosφ<x> + sinφ<y>) - sinθ <z>
<2> = (cosφ<y> - sinφ<x>)

<3><1><2>という枠ベクトルが動いたのちの指している先座標を右側が座標表示とも読める。
3番目の手続き後はおもしろくない数式形だし歳差の語りに不要。書かない。
というか歳差は2回操作をしたここで計算システムを作るので。
2025/02/09(日) 17:22:00.24
角速度は角度の無限小部分で、無限小ならば接平面のようなもので線形空間として足せる。
角速度と角運動量は軸性ベクトルというもので、方向が回転軸、長さが回転の大きさ。
角に関する言葉が2つ出て来ていることに注意。これが物理である(問題を解くシステムという意味)。

角速度ω = dθ/dt <2> + dφ/dt <z> + dψ/dt <3>
θφψで他2つを固定し1つだけを微小変える。例えばθを少し変えると最初の回転が少し大きい。
その回転軸は<y=2>だったが2はyから遊離して動いて行く。但しこれは構成の話であって
最終的な<2>の位置があるしそこにてθを少し大きくしたというような話。項の形は妥当。他は容易。

ω = θ' <2> + φ' (cosθ<3> - sinθ<1>) + ψ' <3>
= - φ' sinθ <1> + θ' <2> + (ψ' + φ' cosθ) <3>
= ω1 <1> + ω2 <2> + ω3 <3>
'は時間微分。ω1ω2ω3はここでそう定義。前レス後半の<z>を解いて代入してある。
 
 
角運動量は L = I ω。 Iは慣性モーメント(能率とも)。
この式は本来3ベクトル = 33行列 3ベクトルのデータ型だが、<1><2><3>を物体の対称軸に
取っているとIが対角行列になり、L = I1 ω1 + I2 ω2 + I3 ω3 などのように書き出せる。
ベクトル性に関してきちんと書くことは必要ではある。

慣性能率Iは角運動量がL = I ω、回転エネルギーがE = 1/2 I ω^2 と書かれる量で
単純力学での質量mに相当する。但し33成分化しているというのは述べた。
回転させにくさ、止めにくさ。行列形のため任意軸での回転させやすさ度がこれでわかる。
コマについて形から I1 = I2 = I(新しく)としていい。

L<軸性> = I ω1 <1> + I ω2 <2> + I3 ω3 <3>
= - I φ' sinθ <1> + I θ' <2> + I3 (ψ' + φ' cosθ) <3>
2025/02/09(日) 17:28:00.93
L<軸性>と<z>の内積を取ると角運動量のz成分L<z>が分かる。
前々レスの次の手続き後という表示を使い<1><2><3>を<x><y><z>にして
またω3は回転体にぴったり付属している量なので変数として残すことにする。

L<z> = L<軸性>・<z>
= I ω1 (<1>・<z>) + I ω2 (<2>・<z>) + I3 ω3 (<3>・<z>)
= I ω1 (- sinθ) + I ω2 0 + I3 ω3 cosθ
= I φ' (sinθ)^2 + I3 ω3 cosθ
 
 
エネルギー保存則。lはコマの足と重心の距離とする。
回転エネルギーは下の第1項のようなものなのだった。それは3項の足し算で。
E = 1/2 [I] ω^2 + m g l cosθ
= 1/2 I φ'^2 (sinθ)^2 + 1/2 I θ'^2 + 1/2 I3 ω3^2 + m g l cosθ = 一定

これで解ける。未知数φ'とθ'の連立微分方程式。φ'が歳差運動。
L<z>式とE式を時間微分し保存則だから0と置ける。
ω3 (I3 ω3でも同じ)は時不変という最初の洞察使用。ω3自転速度は実は定数。
 
 
L<z>' = I φ'' (sinθ)^2 + 2 I φ' θ' sinθcosθ - I3 ω3 θ' sinθ = 0

E' = I φ' φ'' (sinθ)^2 + I φ'^2 θ' sinθcosθ + I θ' θ'' - m g l θ' sinθ = 0

上式のφ'倍から下式を引きθ'で割る。1項以外sinθでまとめれる。
I θ'' = (I φ'^2 cosθ - I3 ω3 φ' + m g l) sinθ

章動θ'が0の条件で臨界条件を定める。そのとき右辺の2次方程式を解いてφ'がθで表される。
その根号の中が実物理として0以上の条件。θは90度を越えないからcosθは正という条件も。
この時θの値に応じてφ'が2つ定まり速い歳差と遅い歳差という解。遅い歳差が本来ので、
速い歳差はその次の近似のθを復活させた章動と共に現象でも観察される。
2025/02/16(日) 17:15:36.28
新しい数学の可能性を。
4元数は [Ai,Aj] = εijk Ak という構造を持つ。
4元数ではAを外した虚数名にしてεは±2か0の。
こういう構造はリー代数全般にある。εは構造定数といい一般の形に拡張される。

8元数は [Ai,Aj] = εijk Ak という構造を持つ。
虚数は7つあって同じくεは±2か0だが、(x y) z = - x (y z)となる反結合則の所が入る。

左辺は積差であり[x, y] = x y - y x
{x, y} = x y + y x という積和も導入する。
リー代数論や超対称論の2はこの辺の2である。左辺が2項もので構成されてるがため。
スピンが1/2というのも合わせ、公式の係数を1にすると両条件に関係がついてるかも。

超対称性を含む代数は {Ai,Aj} = εijk Ak という構造を持つ。
偶奇を持たせ両方奇のとき{}、片方以上偶のとき[]に戻るというルール。
先の理論はこれをも使って構成されるという主張が多い。

さてしかし見ると、[]だけを使って反結合則を使うという拡張スタイルもあることがわかる。
どの半単純リー代数も反結合則を使う拡張があって、先の理論の本命はこっちの可能性は?
 
 
また対称性の破れはリー代数の中に起源が無ければならないと思う。
ヒッグスを多く導入してとも言うがその起源が不分明。
SU(3)ぐらいなら基底に平等性があるがそれでも実際に正規基底(これはガロア理論の言葉で
平等的で内積などの関係式も平等になっている取り方のこと)
を確認するのは簡単ではなく、より複雑なリー代数では正規基底が存在しない。

するとゲージ粒子としては最初からクラスターがあって平等ではなく、くりこみをすると
自然に分かれて行って、数字の差が質の差を発生させるところで群が分かれ力が分かれると思う。
後者の考え方と4元数には8元数を伴わせる、のような仕方で物事の新整理ができそう。
線形代数の正規は長さ1で別。SU(2)パウリ行列が技巧的なのがもっと複雑にと。
昇降演算子には超幾何関数(そのリー群は何)への拡張も。昇降→超幾何作成→他のパラメータの意味を見る。
2025/02/16(日) 23:17:01.38
アルキメデスが宇宙の大きさを100光年と見積もったというのは本当なのかな。
文献とかは知らないしその話は半分に聞いて、推測で検討してみよう。
1地球の大きさ、2月の距離、3太陽の距離、4恒星の距離。
1を省略できたりする。話は3または4段階。
文明的な道具は無くとも多少の人手と或る程度の根性があれば。

地球の大きさ。これは簡単。月と太陽を見て地球も球形かもと推測できる。
古代でも3000kmの移動はできる。南北に離れて同じ日の太陽の南中高度を計測。
計測の仕方はピンホールを通して細くなった光線の着地先を見て1分角の正確な角度まで。
直径約13000kmの球とわかるし、繰り返してもそのくらいとわかったら、
船の中央柱に目盛りを付け任意の距離に置いて予測される見え方の程度とで検算。
この世界が現実物の世界である以上、研究値は一つの収束値を指し示して確定する。
ちなみにバーチャルなら揺らぐだろうがこういうのは確定するから現実っぽいのである。
 
 
球であることがわかると相対感を持つ。欧州中世が遅れていただけのことで
遥か昔から月は地球と平等という思想は例えば我々の知る童話にもあるし
星は遠い太陽というのもよく見ると古い科学者がみんな自分の本の中で言っている。

では次にするのは太陽系構造。何十年もの観測から星図の中の惑星の通り道が
思料データになる。仮定を取替えながらこういう仮定ではどうかと、
それを解釈するモデル作りをしてみる。地球の動不動も仮定で取捨どちらも考察。
やはり真に最適なモデルはその中で見つかる。見つかるのである。
現実の物は追い込めば蓋然度が固まるから。
太陽系はこういう風に動いているのか、地球はこうなのか。ここまで通常の人の感覚で得られる。
そして多くの文明がその暇の中でこれをしていた。
2025/02/16(日) 23:20:31.33
その次が月の距離測定。これはどうするか。月と太陽は視野角が約30分角である。
水に映った月を見たことがあるだろう。あれの大きさはどうだったろうか?
答は無いのである。おぼんぐらいだと思っていたら間違い。
人の目から30分角を取りその断面が大きさなので、距離によって違う。

即ち、水面から離れて見て、水面の中には格子を描いておく。
これにより月の模様を写し取ることが可能になる。
これを同じ日、同じ時の3000km離れた地点でする。
すると1m離れたビー玉を自分も1cm動いて見て、その模様差を判別するようなもの。
差があることが確信できる。繰り返して確定しすぐに距離がわかる。

望遠鏡以後は科学者がパーソナルでつまり一人か二人でできるようになった。
月をとても大きく拡大して紙に写しスケッチすれば、三角法の使い所がいくらでもあり
常に同じ距離値を示す。
 
 
月を上の太陽モデルの一つに当てはめる。おそらくは月の距離はわかっても
それだけでは金星の距離はわからないようなこともあるかもしれない。
しかしスケール的に100倍以上は遠いだろうということはすぐ感じられ
なんだかそういうことが当たる仕組みになってる。現実の金星距離もそんなもの。
モデルの中の太陽距離もわかり、桁のゆらぎはあってもそんなものかまではわかる。

力学以後はそういう推論の隙間は埋まる。力学と望遠鏡はあまりに強力。その前の話。
月と太陽が大きさが同じことを使い、明るさの比を調べる仕組みを作る。
鏡と凸面鏡。凸面鏡は反射光を拡散させる。その度合いは計算され調整もされる。
洞窟の中に暗室を作り、凸面鏡数連チャンと穴通し、これで遥かに弱い光線にして
人の目でこのくらいというのは数連で感じる。
但し星としての性質が違うから、明るさの比では直接距離のことはわからない。

太陽系モデルはシンプルモデルの指針でそれまでに確信していても、そのスケールを
固める方法は見つけにくいだろう。金星距離を上ので下限を推測するくらい。
一つわかれば他もわかるから望遠鏡も無い時代にそれをどうするか。
2025/02/16(日) 23:25:00.99
それでも太陽距離はもうオーダー推測ついているし、次の恒星とは光量比の測定。
-26等と-1等では100億倍の比であるが、まず単純思考でこの比は100万どころじゃなく
もっと上で1億ではどうかわからないな。は普通的推論。
これが意外と当たっている。上の金星のと同じで。そんな仕組みが。

1億としてしまうと距離は1万倍で太陽1.5億kmから1.5兆km、0.15光年。
測定を凸面鏡と暗室数連と計算でしても、人の感覚だが星はここまで暗くは無いという
下限超えな減衰のときも察して、オーダーでは似たようなものに。
全天で一番明るい星がそれで、些末かに見える星は遠いのだろうと。
そんな推論をしてどの星も太陽と同じ明るさという仮定が入っているが
100光年が全宇宙とするのは悪くないのでは、という提言にまで至れる。

まじめな科学者の率直な推論でそうなると言える数字である。
どうだろうか。ある文明がここまで作っていればよしよしと言いたくなる感じするよね。
自分でやっても力学望遠鏡以前はそうなりそう。
 
 
太陽系内の距離がこうしてわかると、木星の衛星の隠れ時刻など木星関連の現象が、
計算から30分ほどずれる様子がわかる。これは何だろう。これは光の速度である。
こうして光の速度まですぐわかった。
一旦そのようなことがありうると概念として取り出されれば、
他の事象からも同じことが見られるはずと再検討の観測が積み重ねられ
科学知識は瞬く間に固まっていく。

このように昔の人は数少ない道具を使って立派な推論を広げた。
現代もその精神を引き継いで今ある道具を使いこなせば、できないと思っていたことができるかも。
ほら福島のあれとかね。その他の宇宙論にも。
先の物を見つける手がかりは1/1000というような偏差に入っているということも。
そこを怠惰を廃して確定すれば進むと。精度を上げて三角法に反応させるってそういうこと。
2025/02/23(日) 17:15:24.80
ラグランジュ点問題と力学の方程式の応用のまとめ。
運動は並進か回転かで表される。速度や加速度も単なる時間微分でそう。
並進加速度は重力と数理同一視される。回転だけを考えれば(要素的には)いいはず。

(1)座標系が空間とは別に加速度を持って動く場合の見かけの力
(2)剛体のいわゆるオイラー運動方程式
これらをまず求める。(1)を求める途中で(2)を拾える構成。
回転は見かけの力を起こすので加速度現象と捉えるのが相当である。
 
 
回転軸を空間z軸とする。ベクトルuの足を原点と一致させる。初めuはxz平面内とする。
zとuのなす角をθ(北極側から測る緯度)。u先端のz軸からの距離は|u|sinθ。
uが乗っている回転(物体固有)座標系が反時計に角速度ωで空間内動作する。微小時間後どうなるか?

微小時間後ω△tだけ回転していてuのy正方向の増分がこうなる。
△u = |u|sinθ・ω△t

ωに向き性まで入れて角速度ベクトル扱いにするとωはz正方向。
上の右辺をベクトル外積スタイルで書いて下式を得る。
du = (ωdt)×u または du/dt = ω×u
 
 
座標効果を計算した上の結果に加えて、本質的な外力の効果も受けるとする。
本質外力の方を主役にして上の結果をついでに足す扱いに。dを空間、d'を回転座標に充てて
du = d'u + (ωdt)×u
(内側から見る)本質外力分なd'uを0にすると式は上の式に戻り、足し方は正当である。

角運動量Lの運動方程式は、Nを力のモーメントとして dL/dt = N

すると物体固有座標系では d'L/dt + ω×L = N
外の空間を忘れてこの式だけを考えオイラー方程式と言う。
2025/02/23(日) 19:36:08.37
無重力・真空中でテニスラケットを外力無しに不測な回転をさせる問題。
回転体に乗る座標系に移り'はもう落とし、オイラー方程式からは
dLx/dt + (ωy Lz - ωz Ly) = Nx などが出る。

ラケット♀上下軸、左右軸、画面を貫く軸の3つの軸がある。
その回転のしやすさをA,B,Cと書こう。以前はI1,I2,I3と書いた。
A<B<Cのように感じられる。平面板の定理というのでA+B=Cで実際その不等号である。
Lx = A ωx というように代入して、Nx=0などで
A dωx/dt + (C - B) ωy ωz = 0

ここで以前のコマの問題に戻る。C dωz/dt + (B - A) ωx ωy = 0 について
軸対称ならA=Bで ωzが一定になる。こういう条件を先々週使ったのだった。先々週のをラグランジュコマと言う。

また軸対象A=Bではさらにこれとは別個に A dωx/dt + (C - A) ωy ωz = 0 と A dωy/dt + (A - C) ωz ωx = 0 から
ωxとωyが三角関数のcosとsinで表される解が容易に導かれる。
この右辺が全く0ばかりのコマをオイラーコマと言う。
そしてωxとωyの動きはその意味からオイラーコマの歳差運動である。

ラグランジュコマの歳差運動はエネルギー関数が動力として起こした。
オイラーコマの歳差運動はそれは全く無い設定で、実回転軸が本来的な対称軸と一致していないときに
自発的にそのような運動を始める種類の歳差運動である。
本質的に違うことに同じ名が付いていることを興味深く思ってほしい。

さらにラグランジュコマについて保存則ではなく直感的に捉えるもう一つの考え方がある。
それはジャイロ法というもので、地面の上に回っている傾いている遊戯コマを考える。
重力は軸を下に引っ張る。するとジャイロはそれと直角に動く。即ち軸は
ジャイロ機構により歳差と章動のコースを辿って行く。
これはオイラー方程式の右辺に項を入れ、適切な簡易化しながら解を出す方法で出せる別解法である。

テニスラケットはオイラーコマのより対称性の落ちた版。
A<B<Cを使い、回転軸をyの近辺としωy以外は微小と仮定する。するとオイラー式の3つの1つよりωyは定数。
残りはωxとωzのパラメータABCを持つ連立方程式だが符号を追うとこの解は指数関数。すると微小の仮定は壊れて不測の動きをして行く。
2025/02/23(日) 23:18:32.12
dは空間座標で見る変化量、d'は物体固定座標で見る変化量なのだった。
d'(ωdt)=0としておくがωを変数にしたら1項増えるの各自で。
前々レス du = d'u + (ωdt)×u を繰り返し使いコリオリ力と遠心力を導く。
dU = d'U + (ωdt)×U の左辺Uにduを、右辺Uにd'u + (ωdt)×uを入れる。

ddu = d'(d'u + (ωdt)×u) + (ωdt)×(d'u + (ωdt)×u)
= d'd'u + 2 (ωdt)×d'u + (ωdt)×((ωdt)×u)
第2項がコリオリ力、第3項が遠心力。
回転系で2階微分項はこういう見かけの力を出すということである。
右辺の'を落とし逆に時間微分に使ってしまい(dt)^2で割ると u'' + 2 ω×u' + ω×(ω×u)
 
 
ラグランジュ点問題に進む。uは人工物の3成分位置座標rとするのである。
月の公転で一緒に動いて地球と月を静止しているように見る回転座標系を取る。
質量を地球m1、月m2、人工物m3。月は角速度ωの円軌道。
地球と月の合計の重心を原点に取ると、地球位置(-a,0,0)、月位置(b,0,0)と書けるだろう。
二体問題の理論より a m1 = b m2。比例定数でm1 = k b、m2 = k aかつb = a cを置く。

運動方程式は r'' + 2 ω×r' + ω×(ω×r) = - G m1 (r+a)/|r + a|^3 - G m2 (r-b)/|r - b|^3
本当は両辺m3が掛かっているが最初から割ってある。
右辺分母は3成分ものを伝わるだろう範囲で略記している。
方針は遠心力もポテンシャルにして合わせてポテンシャルU(r)として、
∂U/∂x = ∂U/∂y = ∂U/∂z = 0 の解の位置つまりポテンシャル関数の停留点がラグランジュ点。

コリオリ力と遠心力の形をω=(0,0,1)の時定める。外積の計算。
ω×r = (0,0,1)×(x,y,z) = (-y,x,0)
ω×(ω×r) = (0,0,1)×(-y,x,0) = (-x,-y,0)
ω×r' = (0,0,1)×(x',y',z') = (-y',x',0)
それぞれω大きさの1乗か2乗を適当につけて現実に戻す。
2025/02/23(日) 23:21:00.49
3成分の方程式として
x'' - 2 ω y' - ω^2 x = - G k {b (x+a)/|r + a|^3 + a (x-b)/|r - b|^3}
y'' + 2 ω x' - ω^2 y = - G k y {b/|r + a|^3 + a/|r - b|^3}
z'' = - G k z {b/|r + a|^3 + a/|r - b|^3}

初めz=0とすればずっと0だし、有限値にしても負号によりそれは安定。z=0とする。
1/t = ω/t0と新しいスケール変換した時間を使えば左辺はω^2の係数が常に掛かる。
左辺ω^2と右辺G kの比因子を長さx,y,z,a,bの同時スケール変換で飛ばす。

x'' - 2 y' = x - {b (x+a)/|r + a|^3 + a (x-b)/|r - b|^3}
y'' + 2 x' = y - y {b/|r + a|^3 + a/|r - b|^3}
右辺を0とおけばよい。右辺はそれぞれ∂U/∂xと∂U/∂yであり遠心力の有効ポテンシャルの議論は略せる。
 
 
直前から第2式はy=0 か b ((x+a)^2 + y^2)^-3/2 + a ((x-b)^2 + y^2)^-3/2 = 1

第1式は b (x+a) ((x+a)^2 + y^2)^-3/2 + a (x-b) ((x-b)^2 + y^2)^-3/2 = x

y = 0を代入してみる。
b (x+a)^-2 + a (x-b)^-2 = x
b (x-b)^2 + a (x+a)^2 = x (x+a)^2 (x-b)^2
5次方程式を得た。ラグランジュ点の理論から近い所にいる。
但しy=0でない方を使うべきでこのとき14次式が出現。
これ以上意味の無い文字羅列は書くべきではないが、aとbをパラメータとしxとyを未知数とする連立方程式は
解かれるべき形でそこにある。ラグランジュ点の連立方程式である。
エネルギー値により井戸に閉じ込められるの考察もできる。

重力の法則を x/|r|^3のような書き方をしているのは1次元問題ではない時はこの方法が必要である。
高校生はこれ知らないだろうが大学1年を前期半年もやってればもう知っている。流儀はよし。
2025/03/02(日) 17:15:18.11
今日のテーマは超対称性というもの。年初からの宇宙10回シリーズ。
ホーキングの理論などで基礎物理にそういう性質があるときどうなるかなど
実力をつけたいと思ったから。まずスレの本旨である我々の問題への関係を述べ
物質現象としても使えると。それから純粋数理としての解説をしていこう。
 
 
原子核を物質として見たときに、励起状態の量子化という
解析方法がある。量子化?何をすること?

これは大学2年の初等量子力学。バネのように変位に比例する引き戻し力がある時
変位と、基本的には通常ので、問題によっては理論に特化した形の運動量
を代表的な変数として、x p - p h = i hbarを設定する。

その設定は物質の性質から導かれるものと仮定する。
式は不確定性原理という名前で、この設定を置くことを量子化と呼ぶ。
xとpが励起状態を記述する何かの変数というところがこの方法のミソ。

するとxとpの、問題に応じた様々な時には抽象的な取り方。
そのどれにも調和振動子という数理が現れる、
x p - p h = i hbarという設定からエネルギー関数が通常の数ではない何らかの基底の
無限次元の行列になり、行列に伴う固有値、これがエネルギースペクトルで、
それが等間隔という状況が現れる。

こうして現象としての離散スペクトルな振る舞いを無限次元行列から得て、
その隣接固有値の間で系を変化させるように振る舞うもの、これを粒子とみなす。
そういう手続きが、言われているところの量子化である。
 
 
この時にボース粒子とフェルミ粒子を理論内に置くことが出来る。
代表的な議論として、相互作用するボソン模型というもの。励起状態を量子化すると
ボース粒子になる。しかもそれは運動し、その似非粒子が互いに相互作用する。
核子自体はフェルミ粒子であり、励起粒子と核子に対称性を仮定してみる。
2025/03/02(日) 19:35:24.35
超伝導はフォノンという音を量子化したものを使う。その手法は上の
そのもので、音がある状態は励起状態、振動がずっと続いている状態。
フォノン同士も、フォノンが電子や正孔とも相互作用する。

相互作用とは?エネルギー演算子は時間発展状態を作る演算子で
演算子が現在状態に作用する。エネルギー演算子に3粒子の積項がある場合に、
状態に作用すると1粒子を2粒子に分けたり2粒子を1粒子に合体させたりする。
エネルギー演算子は、形は1 + E t というような形の演算子即ちtを掛けて
指数関数に乗せるような形で作用するので微小時間では微小分だけその効果を
起こす整合性がある。この効果が粒子の相互作用を表示している。

また共形対称の理論というものでは、ボース粒子を指数関数に乗せる即ち
多粒子状態を1/n!の比重で足し合わせるとフェルミ粒子を表す。
プラズモン・マグノン・ロトンというのも励起を量子化したもので、
それぞれ電気性、磁気性、回転性の力学量をx pと定義してする。

このような例でボース粒子とフェルミ粒子が同時に現れる。
ボースフェルミが同じものの別の現れとする対称性を仮定するとき超対称性と言う。
理論の遊びであり必ず仮定するようなものではなく、普通はせずに念のため入れて
試したチェックもしておく程度の扱いが多いとのことである。
基礎物理では励起や指数ではなくそれ自体が粒子としての現れをするとそのような超対称性の形が期待されている。

一般相対論の解は一般相対論の本では通り一遍でどの本も似たようなことが書かれている。
しかしその各方向の極限究極を探っていくと、チェックの手法が必要になってくる
ことがある。例えばブラックホールに回転や電荷を詰め込んでいくとどういう
現象によって限界が来るのか?興味ある人でもそこをなかなか押さえていないだろう。

小さなブラックホールは。また温度やエントロピーは。情報は。もつれは。スピンは。
古典時代に発見された特異点カオスは。高次元を低次元に落とした時に
曲率がゲージ理論の場やゲージ対称性を導いているのだろうか。
この辺確認が甘く、またゲージ理論は我々の原子力の場。
よってこういうものをチェックするための手法増やしとしても学んでおくこと。
2025/03/02(日) 20:37:27.28
基本的な計算を示してなるほどそうなのかと思わせれるといいんだが
学習途中なのでそれは来週まで待って。
おそらく来週までにはもう少し言えること増えるから。

読者が素粒子本を見てて、電弱力ぐらいまではわかるような気がしても
超対称性や超弦のことになると何の問題を扱っているのか見当がつかない
ような事情があると自他共に気がして、そこを攻略して、楽しんで
超対称性と超弦本を見れるようになれればいいなという狙いである。
実際新参者に優しい感じの本が無くて内輪を向いているでしょうと言うような。
 
 
途中まででも説明を。最終的な確認は、対称性を仮定してそれを満たすような
ラグランジアンから、それはゲージ粒子からクォークから様々な複雑な現象を
ひとつ式から予言するので、粒子散乱をさせたり束縛状態のエネルギーを予測したり
それが実験式を当てるということで示される。

一応はクラインゴルドン場φ、ディラック場ψ、ゲージ場Aμの知識を仮定する。
これらの多項式のラグランジアンに対して、超対称性変換の形を仮定して
それにより不変(変換前後の差異部分だけ見ると消滅する)というようなのは
工夫すればできそう。こういうのをAIに作らせるのもいいがまずそれが作られた。

次にそのような理論はほぼ全てが時空に実数ではない折りたたまれてスピノル量
というのだけになった新しい次元の時空があるとして整理されるとわかった。
ディラック方程式の結果と共通しているようだった。

では時空をそう拡張した超時空にある量として、その対称性とディラック方程式は
居場所がきちんと定まるのか。そして一般相対論の計量やその平方根技巧の四脚場
もそのような超時空にあるとしたら、今まで知らなかった部分はどんな形をして
いるのか。こういうことの興味が出てくる。
あ、すごい必要だ、ともう実感が持たれたことだろう。計量の未知な超の部分が問題を解くかもしれない。
曲率としての一般相対論にそんな拡張部分があるなんて。それを含めた一般相対論解は。
だから宇宙シリーズ内で間に合わなくても、きちんと究めた式をここで書くつもり。
2025/03/09(日) 17:31:43.74
宇宙10回目。推測されていたかもしれないが宇宙物理の新理論作りまで
狙いを定めて集中的に取り組んだのだけれど、
量子力学と一般相対論と超弦理論とまとめるの、届きませんでしたね。

最初から届くはずはないものだけど、所感としては改めて拾いに行く
べき素材は無いほど準備はできていると思っていて、歴史的には
この水準で新理論が開かれるくらいと思う。

素材を集めては取り組みを繰り返す今後も底流に流すものとして、
来週からは別のテーマにしながらこのことも続けたいな。
数回目のチャレンジで何か進歩も出来るのでは?

3/16-4月は類体、ペンローズ特異点、メカトロ、詰め碁、ゲーデル完全性定理、統計
などを適当に。バイオ化学は新スレへの切り替わりを待っているんだけど。
原子力はメカトロからの展開が近い。
 
 
勉強量だけは程々してあるからそんな人の雑エッセイとして今日のところは。
何十個も質問点が出てきて、そういうのの解決が大事で肝心なんだと思う。
数学物理は巻末までパラ見してもピンと来ないという状態に陥りがち。
その先をどう取り組み仕上げるのかという、そこの所をきちんとやっているから
ほぐして説明すれば参考になるだろうという。

今回(と言ってもここ3週間ぐらい)超重力理論・超対称性理論・テクニカラー理論
などを学び何度もなぞり、分野として開放系のイメージから閉鎖系のイメージに
変わるぐらいにはなぞり把握もした。初めてではなく今回自体が数回目だけど
いきさつは関係なくわかった感が大事で知識として閉鎖系のわかった感。

そして著者がぼそっと書いているようなのとか、この結果が知られているとか
あるのをきちんと詰めていかないと進まないな、この印象で、それを底流(パソコン
で言う別スレッド)にして、小問解きを続けないとという所。コールマン定理とか、
(1,1/2)と(1,3/2)のどちらで組むかとか、RからFFを出すとかの所ね。微分幾何の内包化とか。
2025/03/09(日) 20:37:11.52
思いつきをあれこれ言おう。(1)ボトムアップ弦理論
弦の教科書では(σ,τ)世界面座標でその位置Xを作用による運動量Πとの間に
不確定性原理を置いてXの量子化を得ている。そしてどう低エネルギー標準模型に落とすのか、様々な粒子をどう出すかと
悩んでいるのだが、超対称性を入れるように弦を下なエネルギーから入れればいいはず。

つまりフルセットの場の量子論に対してφ(x)がφ(x+近辺フーリエ展開)とする。
この展開を系統的に取り出して、エネルギーを上げて行った時に、通常よりも
良いまとまりをするように状況を決める。何かいじれる新しいものがあるのだから
必ず何かを解決するような新内容はあると言える。
こういう仕方で作っているトピックが見た範囲に無かったので言ってみる。
 
 
(2)拘束とゴースト、質量あるときにも
初等力学では斜面上や円周に固定された単振り子。解析力学ではラグランジュ未定係数。
また電磁場ではゲージ変換で移れる範囲だけが同じでそれによる商が葉層構造を作る。
これらも弦などの高級理論も量子化により拘束条件自体が粒子化する。
それをゴーストと呼び、存在すると自由度が減る観測されない粒子である。

ゲージ理論においてはゲージ変換のパラメータが幾何学的な超対称型パラメータと
量のみを指示する実数との積となり、前者をBRSパラメータという言い方もする。
前段落のも含め任意の拘束条件にこのような量子化法が可能。
超対称性がこのような起源を持つとすると同等変換自由度だけがあって内容はこの世界と
等値な実在の高次元がある。(起源は違う可能性もある)

拘束の量子化は、拘束式λ f(x,φ)を書き換えたゴースト作用をc δ(b f)とする。
bという反ゴースト場、δというBRS変換、未定係数や変換量を書き換えたゴースト場c
さらにその性質をδb = Bとして補助場B。またδB = 0 とδc = c cを要求。

こういう拘束をゴースト作用化した式に、ゲージ場の場合はさらにゲージ固定を
ラグランジアンにさらに b c + B f という形で足す。
この処方がラグランジュ未定係数を場の量子論に進めたものだとされる。
多くの散乱振幅などがこの形が矛盾なく出るという。重力でもこれらの手法を使う必要がある。
2025/03/09(日) 21:26:11.00
(3)局所ローレンツ変換と一般座標変換
ローレンツ変換は虚時間を空間と見るときは単なる4次元の回転。
これはいいとする。その生成演算子は xμ ∂ν - xν ∂μ
μとνを1,…,3にとって、何か場φに作用させると
μ方向腕の長さとν方向変化の積、νμを入れ替えたものとの差。
斜め方向に一般化されているモーメントの式みたいと。
それを前提にして(3,1)もの4次元を(2,0)もの2次元回転に落として話をする。

重力について一般座標変換のゲージ場だなんて言われるが
クォークグルーオンの方は良くてもこっちは何を言ってるかわからんとなるだろう。
この答として、4次元一般座標変換16自由度は局所ローレンツ変換6、
等軸スケール変換4、そしてせん断変形(x∂+x∂)6だろうと。多分。それとも共形?さっさと保型入れる?

2次元もので一般座標変換はx' = f(x,y)、 y' = g(x,y)
これは0近傍では
|△x| = (∂f/∂x, ∂f/∂y) |dx|
|△y| = (∂g/∂x, ∂g/∂y) |dy|
こういうヤコビアン(大学1年の解析多変数の章)を表している。

一方、局所ローレンツ変換はx' = (cosθ x, sinθ y)
y' = (-sinθ x, cosθ y)
これの0近傍cosの展開の変化分の最初は2次からだから
|△x| = (0, θ) |dx|
|△y| = (-θ, 0) |dy|

自由度が4と1で確かに違う。2つスケール変換を付けれる。それでも1違う。
そして変換全体は一般座標変換は集合が位相空間としてコンパクトではない。
ゲージ変換は局所ローレンツ変換に近い。ゲージ変換はラグランジアンを定め
運動量との間に不確定性原理を置いて粒子を得る。正確には動ける方向がゲージ粒子、動けない方向がゲージゴースト。
一般座標変換に対し状況を気をつけながらやはり調和振動子を得ることで重力の粒子とゴースト。
一般座標変換の残りの自由度と非コンパクト性に注意しながら量子化し離散スペクトルを得て
理論を作ってみてほしい。有志へである。まだその理論は出来ていない可能性がある。
2025/03/09(日) 23:03:13.36
(4)可換図式、チャーンサイモンズ形式、重力の双対物理、
アインシュタイン方程式の左右を同時に出す、圧力項と宇宙項は常識外れ
スピノル表現からCとPとT予言、ベクトルがスピノル2つに分解される
様々なゲージ対称性の直接ビラソロ化
ゲージ場の上位にある反対称テンソル(KalbRamond)場の世界、
(G+B+F)μνブレーン作用、テータ関数を出し逆にテータをいじって場を拡げる、
ケーラー対称性、運動エネルギーとポテンシャルエネルギーの対称性
古典解は局所解、経路積分から導く量子テレポーテーション

雑多なタイトルにして、それは明記した方が進むからである。
こういうことに興味ある人なら、真の研究者でなくてもタイトルから
問題意識の趣旨がつかめてしまうと思う。つかめない人、
こういうことに興味を持つ人たちの分野があるので、耳学問的に半分学びましょう。
弦理論の教科書の内容がこういうものなので、1、2回聞かされていると
うんうんと読めるようになると思う。上のタイトルはそれ以上の内容がある。
端点ゲージ場とブラックホールエントロピーとブレーン周辺の無矛盾力学から導く弦運動
はよく知らないからこれから勉強しとく。
原子力としては4、5行目の内容で超原子力に進めるといいね(高エネルギー過ぎてあまりよくない)。

意外にも書き出されると分かって来ちゃう人多いと思う。軽いコメントだけ。
ブレーン作用はGアインシュタインテンソル、B反対称テンソル、F世界面ゲージ場強さテンソル。
ひもを壁にくくり付けて振ってみる。壁が力を受けて向こうにエネルギーが出入りする。
こんな境界条件など単なる数理の工夫のようだが、数理の工夫の全てが粒子になるのが
素粒子物理らしい。あなたが何か工夫すればそれが粒子やオブジェクトになっている。
できるという事実が実存を表す。それでブレーンは存在する。保存則な無矛盾で
すぐ総和がテータ関数という現象が現れる。支配数理がこうなのだなと。

>-<という左から右への2-1-2粒子反応。超空間座標があると二重と言え真ん中部には四角形が現れる。
するとここは可換図式であることを証明する圏論が出て来る世界と。
アインシュタイン方程式は高級理論からは左右が同時に出され、圧力項を注意して学ぶとお勧め。
重力の双対は熱拡散。そっちが本当世界。
2025/03/16(日) 17:24:29.41
今日は類体に取り組むんだけど、あれまた?と思われちゃいそう。
でも読者さんも興味ありますよね?
近代数学の大きな推進を邦人が担った話ですからね。
しっかり仕上がったらそのトピは終止で
しっかりまだしていないから私も気になって戻るんです。

宣言すると近日中に証明まで合わせて完成させられるだろうと。
本質的にはこれもキー部の言い回し一つだろうと予測してる。
数年前と比べたら準備された内容が増えたから行けるだろうと。

個人的な感触としても暗記こそしていないものの
基本的な所にある簡単めの理論に印象が変化したから。だから多分。

正確に理論を知っていれば読者がこれを使って各工学の理論を作る側に
回れることもあり、こうして今日はこれを書く話。
では先ほどまで準備した内容からひねり出して書いて行ってみよう。
 
 
我々の原子力へのつながりとしては、まずこの理論が
数の精密な性質を追い込むものであることを指摘する。
それはイデアル類という、根号等で拡張された四則数世界における
素数の形状パターン(そのパターン数が類数)、その十分一般的な
設定に対し対応するガロア拡大(ガロア拡大とは多項式の根を投入する
手法による数の拡大であり共役の意味で正規な拡大数系のこと)
が存在し、ガロア群が可換群の場合の全部がこの(対応するという)性質を持つ。

これが類体論の言明であり、何か物理現象と対応関係をつけられれば
工学の理論にもなるだろうというつながり。この段階で役立ち方がわからなくても
それは数学だからで、数の性質を抽象のはしごを登って増やして行っている以上
さらに登ったとこかどこかで本当に役立つだろうと。
プロ物理工学者がカオスでも素励起でも理論を作って使って原子炉用途に
用立ててくれればその段階で役立ったと言える。
2025/03/16(日) 22:48:21.99
代数的数論と類体論の内容をいい加減にまとめる。
いい加減とは戦後の意味で、戦前の適切で良好の意味ではなく。
但し言葉は全部出そうと思う。
それほど難しいことを扱っているわけではなくて、ここのスレでも
出直せば完全な形のテキストは書けると思うし、理解力で言えば中学生なら挑める。

最高次が1の多項式の解の集合は
和差積で閉じていてこれを代数的整数と言う。つまり可換環を為す。
分母に来うる数を軽く設定してこれを可換代数的数体の環部分と思うことが出来て使われる。
多項式の次数を1次式に限定するとき、これを有理整数と言う。
代数的整数全体の部分集合で、有理整数から構成的に作られるものがしばしば扱われる。
Z[√-5]などが有名である。意味はつかめるだろう。左のを2次体という。

1の複素l乗根を全部投入してZを閉じさせるのを円分体と言う。
円分体まで来ればlを変えた時のその定義多項式の間の関係などが理論になる。
数を複数個取り全部の数のn乗根を加えて得るのをクンマー体と言う。
素数pを決めて1のpの自然数ベキ乗根つまりexp(2πi/p^n)を全部足し無限までの極限を
取るものを岩澤体と言う。いずれも代数的数体の部分体である。
複素単位円ではなく複素平面内の楕円曲線の点を使う拡大方法は最新である。
 
 
様々な代数的数体の部分体があることを以上で見た上で、素数概念の現れを見る。
5=(1+2i)(1-2i)である。これを分岐と呼ぶ。2=i(1-i)^2である。これを分解と呼ぶ。
体の拡大は元の体を係数とするベクトル空間になりその次元nを持つが
素数の現れ方を反映して、n = e f g という次元の積分解がされる。
この画期的な結果をヒルベルトの理論と呼ぶ。有名人なこの人の整数論での業績である。
アインシュタインヒルベルトで解析学や数学基礎論での仕事もしている。

有理整数のリーマンゼータ関数は代数的整数を住処とするときノルムのs乗分の1のΣ
という定義に拡張するといいことがわかりデデキントゼータ関数と言う。さらに分子に
周期的な係数を付けると都合がよく、ヘッケL関数と言う。
これを用いて解析学的な量の考察をまとめ上げる。
2025/03/16(日) 22:54:22.00
和を用いるmodという方法は知っているだろう。
この積を用いる版を作り合同類別と言う。詳しくはまた述べる。
積を用いるのは群のコホモロジーという現象を表していて、先にアルゴリズムが作られ
後からそれはコホモロジーであるとわかった。類体論をそっちの方から証明するのは最短コース。

単数という概念がある。a b = 1になるようなaを単数と言い、
Z[√-5]ですらも常識的な±1以外にありそうだなと思うだろう。
それを基底と体積として定理にするのをミンコフスキー定理と言う。この人も相対論に顔を出す。
実数性のと複素数性のがr1個とr2個と結果が表れ、
それぞれが絶対値概念の新しい形を与え、r1個とr2個の無限点という呼び方もする。
体積性を単数規準、無限点の設定を符号条件と呼ぶ。
難しいこと言っている部分は全く無くて、この文脈での整理にそんな名前を付ける。

根基・導手という概念は、a^m b^n のような数に対してa bという素因数1つずつだけ
にした数のことを言う。幾何学的考察で或る因数を外すのようなことを考える時に
1つだけ使っていれば十分性質を取れるから利用価値を持つ。
 
 
イデアルとは倍数の集合のことである。(2)と言えば偶数全部のこと。
これは素数概念を含み、その拡張を与える。(2,√-5)などは有理係数線形和だが
単一のものの線形倍なら元の数のことと思えるが、2つ以上の和ならそれでは表しえない
概念の拡張を与える。

代数的整数環の任意のイデアルは、一意に素イデアル積分解されるという定理がある。集合積は常識的定義。
これは素因数分解の一意性の美しい拡大概念である。証明そのうちここでまとめようかな。
イデアルは有理整数を代数的整数に拡張したときの数や素数を示す概念と思える。
そして類体論ではイデアルの合同類というのを作る。
或るイデアルmと素なイデアル全部の、本レス冒頭の意味の積で作る合同類。
またそのうちで単項生成なイデアルのもの。mによるmodで1と合同のもの。
これだけの概念で作るノルム剰余群Hなるものの類体なるものが
ガロア理論のより深淵な表現を与えているという定理である。
スタンダードな発展上にあり進んだ理論の源泉となり詳しくは今度。
2025/03/23(日) 17:15:22.67
さて一般相対論のPenrose=Hawking特異点定理。
初等的な概念で機構を作り、取っ掛かり概念を一つ適切につかむと解けている。
数学における証明の作り方はほぼこうである。

記法と定理の言明を導入していく。
I+、I-、I0、L+、L-
tとrをψとξ
事象PとQ、因果的な曲線C(λ)

文字だけ出ているけれど、I+は時間無限未来平面、I-は時間無限過去平面
平面という言葉は適切でないかもしれない。3+1次元からの適切な形。
I0は空間無限方向。L+は斜め上方向光円錐無限未来平面、L-は斜め下方向光円錐無限過去平面
Lの代わりに花文字Iも。因果的は時間方向にだけ延びる。光的を含むか含まないかの場合分けする。

ペンローズ図でtとrを組んでψとξの複素化のようにする。事象は4次元中の点でいいだろう。
I±は光的を含まない過去未来
J±は光的を含む過去未来、何のというふうに引数を取れる。

Sは時空の領域または任意の与えられた空間的な薄片
dotで領域の境界を表わす。

Jdot-(L+)
Jdot+(L-)
という概念が大切
前段落までは初等的な構図作りだったがこの辺から証明に関係しているのかなという
意味の取りにくいものになってくる。

生成子とコースティック
束K、束の断面積A(K)
捕捉閉曲面という概念を導入し、数列のコンパクト空間における収束で証明が仕上がるらしい。
2025/03/23(日) 22:06:01.31
研究者様の名のある定理をそうそうし続けられるものではなく
結局今日はできていないんです。周辺のことをして本題の準備をしていなく。
再取組みでできそうなので2、3週置いて戻る。
数学の定理の証明をおろそかにしている諸実務家研究者にも
それをつかませ基礎を付けさせるスレにしたいと思う。
そういうお役目には向いていると思う。

3/23ペンローズ特異点、30特異点の表現というもの、4/6広中の定理
13特異点のp進と超準による考察、20亀裂の破壊の力学、27論理と圏論の普遍性から
・作用量子化・無限次元リー代数で表される特異点

だからこれよりは遅れる。
文面からはまた大言壮語だがそれでもとっかかり作りでする方向。
できなかったという報告の言い回しになるだろうがするの意。
中途半端な所まではできる。課題が見えるだけでもよし。
原子力?それは一言入ってるでしょ。原子力のための研究です!
 
 
なぜこういうのかというと一般相対論の定理を改造できる可能性がある。
ペンローズというのはわりと光錘にばかりこだわる人だが、上でそのあとに
ならべた物は、手法の数倍もの膨張に帰結する。
オブジェクトとしての特異点に対し、表現では無限次元行列を持ってくる。
幾何学的な性質を写像で無限次元行列間の関係で表わす。

そうすると一般相対論ではリーマンテンソルとかリーマン微分幾何学という
一つの方法しか知らない人が大半なはずだが、
行列モデルが表現しているということが作れる。
本来幾何学と無縁に作った対象が幾何学を表わしている。

20世紀抽象代数幾何のように微分の直接な扱いから離脱した扱いが
もっとみんなで使う範囲であるだろうと言うことなのである。
2025/03/30(日) 17:16:17.91
先日数学の賞のニュースがあって近い話題なのでコメント。

n次元の解析幾何学を思おう。
x1,…,xnを変数とする多変数多項式でその中の図は描かれる。
式1個で次元が1つ落ちる。
余次元lの図形ならl個の式の連立が図形を表現する。
不等式にしてプランニング等に使うこともある。もちろん内部外部。
楕円曲線はx^3+h(x)-y^2という式である。

この範囲でもクラインボトルなどどうなってると思う所は出て来る。
有志はクラインボトル類という多項式を求めてみよう。
後で述べる内包からの有理射になっているか確認すればいい。
 
 
今、複素数にする方法があり、放物線を超えて楕円と双曲線が
一つの式で扱える。放物線の超え方にはその様子に興味もあろう。
その様子を定式化して3次式以上の図形や高次元(変数が多い)
がその通りになっているかを確認する問題。

また交点を求めるのに根号やその入れ子が現れたりするのを
複素数だとその中身が見えたり、一周して戻ると違う分枝に
つながった方が自然だと自然にユークリッド空間ではない
違う形で整合された図形が現れる問題。
 
 
今、無限遠を表現するx0かx(n+1)か名前には関係ないがもう1個の
変数があり、それを小さくすることで無限を入手する。
(x,y)=(x,y,1)と再記され(x,y,z)=(a x,a y,a z)という約束を設定。

多項式は全部斉次化され、放物線x^2 + y + 1 → x^2 + y z + z^2
こうして無限遠が平等的に表れた数学世界で、無限遠から見た世界
を読む。このとき定理の場合分けが大幅に減る問題。
2025/03/30(日) 17:19:01.50
前レスからは続く一連。偏微分とは何だろう。
∂/∂xまたは簡単に∂xとも書かれるが、空間の各方向分だけある。
まずこれを座標世界が重複して在るとある世界だと思う。

座標x1,…に対して、∂x1,…の代わりにu1,…と書いてみる。
これを表象と言う。手法のことも言うしu1と書き直された物なども言う。
一つの∂に対しuとvの2つの表象が適切とする思想も。

こうして拡張された世界にて理論を立てるのが柏原の扱う分野である。
 
 
かなり粗雑な発想である。どう本物にしていく?
近似系列とその関連定理を示したり。

だがもう少し中身増やしは後の方にすることとして、
広中のは多項式、ペンローズのはアインシュタイン微分方程式
微分方程式は上記の方法で、変数を2倍か3倍にした多項式でまず性質を取る。

すると広中とペンローズを行き来させる場所に柏原が扱った分野がある。
この手法によって微分方程式について、広中の特異点解消が考えられるし
多変数多項式の少なくとも特殊な形のものについて、微分方程式と
同じ現象が起きているのかもしれないと思える。多項式と微分方程式は
微積分法への向き合い方も異なり互いの分野の結論が参考になる。
 
 
また代数学と微分方程式の中間の、この表象の方法で表して特異点に
向かっていくのは新たなアプローチを与えているし、
ペンローズ宇宙特異点に関する結論だってこの方法からはどう結論が出るのかは
研究を始めてしっかり把握しきってからでなくてはわからない。

新しい方法が使え見かけは代数学になってて、特異点解消系列、
層係数コホモロジー、イデアル類などが微分方程式扱いに使える。
2025/03/30(日) 17:21:25.57
偏微分を新しい変数とする方法で何か表せるのはわかったろう。
精密化していかねばならない。
精密化は同値な状況を表す式を定め、それにより2n(または3n)次元空間を割り
商空間を扱う空間とする手法。

端的に、f(x)に対し、∂(x f) = f + x ∂f だし、任意fを消去して
[∂,x] = 1ということは言えるだろう。
ここで[,]は積差、[A,B] = A B - B A。
実は微分に関する状況はこれで取れててほかの関係式は無いので
この系譜の関係式はn個だから、商空間もn(または2n)次元になっている。
 
 
しかし商空間を具体的にはどう特徴づければいいのか。
これは研究しなければならずb多項式というものが表していると
結論づけられている。

次に∂というのは物理学の運動量の扱いと同じである(係数の虚数度外視で)。
商空間での変数変換を考える。構図を守るようなもの。
これは正準変換である。即ち正準変換をこうして何かもっと広大な世界から
落ちてきたものとして扱うことができる。そしてその作られ方に
b多項式という使えるかもしれない道具も新たに来てる。
もちろん使える。物理学者の知らない正準変換の扱いができる。

接触変換という言い方で正準変換を呼んでいることが多い。同語。
但しトリビアルなのを外しているというニュアンスが入っている。
座標だけ微分だけの混合は外し、合わせたものの中での変換。

なるほど正準の世界に来るとするとこの時点で自由度が2n残っている版のが
いいかもしれないというのは理系ならせめて納得されるよね。

正準世界の中の座標型だけの作る半分次元の世界がある。
これをラグランジュ部分多様体と呼ぶ。
2025/03/30(日) 17:24:00.86
これで柏原正樹さんのことは結構言えてて、
あわてて学ぶものはもう無いかも。
読者もこのくらいからじんわり熟成させて行ってほしいですね。
数学的道具をつなぎ合わせて自分の数学的世界を作ることをだよ。

微分方程式と言えば広大な世界であり、重力場も流体力学もKdV方程式も
あり、そこにはカオスも乱流も特異点もある。
これを変数を2倍か3倍に増やして式投入で同値商にすると正確に扱えて
微分現象が作る図形まで見えるから啓発的さらに
現代代数幾何学が全く足かせなく使える世界がある。

寝ても覚めてもここから果実を取り法則を取って行きたい
という人が出現しても不思議ではない。
 
 
ついでのことを言って今日はおしまいにしちゃう。
極大過剰決定系。これまでの通り代数幾何の方法と微分方程式の方法
が行き来して使えるんだが、微分方程式としてその本質的性質を取って
形を最も整理した形にできるよね。その意味でアルゴリズムの
結果として得られた連立微分方程式のこと。

D加群。xi等と∂xi等とで合わせて2n個の基本記号から積の全体を
集合として作れ微分作用素環と呼ぶ。積でも閉じ結合法則などまで確認できて
実際に環。数学的秘訣として環が加法的群に作用したとき最もうまく行く。
その作用する先はなにか、関数の集合である。

D加群とはn次元空間の点に対して値を取らせる通常n変数関数の集合であり、
漠然といつも同じようなものではなく勉強してみれば
状況をしっかり書き込み得るものであるとわかる。
実際、関数の適切な集合は定義域図形の性質も持つ。
2025/04/06(日) 17:19:11.04
数学の色んな証明を学ぶことで、何をすることで物事が確定するのか
どんな風にして実際に学問が進んで行くという現象が起きるのか、
かろうじて分かったことをどうプロは咀嚼して基盤に変えて行くのか
こういうことを把握して行って見よう。

スレの末まで。ファイルサイズからあと1ヶ月半ぐらいかなに見えるから。
その次からは化学とITと建築をするからね。今はややこしいことを前スレに押し込めるような理数。
目下テーマは解説が主目的ではなくて自分が実際に基盤に変えたいからで、欲張って
ペンローズ特異、デデキント環、類体、岩澤、広中、逆関数定理、ゲーデル、リーマンロッホ
今、集中的にやって別のことをして戻って来た時に少し進歩しているという野心的算段。
 
 
そもそも証明は数学本の本体で学者が最も時間を掛ける所。
今はAIでこの分野にも攻略が進んでいる。
しかし外部者が単に情報を集めてわかった口を利くのに終わってしまう可能性もある。
もう少し中身を分析してみるべきだろうとも思う。

上記のは全部、証明までまともに取り組んだことはないけれど内容的にはわかってるにはわかってる
というものなので、雑談をしながらその分析まで今度の今シリーズで持って行きたい。
私としてはせっかくあれこれごちゃごちゃやっているから証明まで固めたいのである。
 
 
先週の内容で意外と必要以上に言葉は増えているものなのかなとは気づかれたと思う。
素粒子、化学物質、病気に名前を付けるように次々に名前を付けている面も実は数学にはある。
実際、難しさを解体する脱構築ではここを見る。脱構築は現代哲学語で今は数学に向けられる。

環の定義はいいとして、環には素イデアルの集合に双対世界とも言うべき図形位相の
構造を持たせられる定理がある。この定理を使いその性質を整理してスキームと名付け、
次からはスキームXに対して何を考えようのような話の構成をする。

そうすることで構成段階には確かにあったより基礎の話が切り離されて一段抽象になる。
15行ほど上の8個のうち、2,3,4,5,8番目と実に5つがスキームの話である。
2025/04/06(日) 23:02:59.88
雑談をしながら証明の把握まで行く方向目指し。来週までに局所環と柏原教科書で
代数的に表示した時の特異点の構造の表れ方を読み解く方法を見るとしよう。

さてスキームは代数幾何の教科書に乗っていてやたら難しそうだがそれは間違い。
定義はきわめて簡単である。そのこと。これには内包と外延という考え方でテクストの
構成を脱構築する。(名物トピック。スキームの話をしたら感心されるでしょう)
 
 
スキームは多様体の代数版である。多様体はn次元ユークリッド空間の原点を含む素直な
凸な形の開集合、これを何枚も持って来て、貼り合わせて貼り合わせ関数も書いておくことで、
球や2穴トーラスやクラインボトルのような1枚座標では書けない図形を記述する。

このとき開集合を要求し、開集合複数個の貼りで作られる図形を位相空間と呼ぶ。
開集合とは全ての点が内点であり互いに均質であるような集合と特徴づけられる。

可換環の素イデアルを点と見なす。素イデアルの集まり(集合)に対して開集合かどうかを判定
する方法を定める。(実際には閉集合の補集合として表れ、閉集合は点列の極限が内部に入ると
いう定義だから、方程式で制限された低次元部分空間が閉集合で、そういう物で全て)

図形が開集合の貼り合わせであり、その開集合ごとに可換環が一つ存在して
素イデアルのなす開集合としてそれを得ている場合、この図形をスキームと言う。
 
 
上のが内包の定義。外延としてこの定義を充足するようなものを、可換環から分数環を作り
帰納的極限という並べて関係付けながら直積を作って1データと見なす方法で、
素イデアルごとに離散付値環という手法で芽を元とする茎環という構成、それを作り並べて、
するとこれは茎環が隣接近傍の情報をわずかに含むからスキーム位相になる
という言い方をする。これは難しい。

だが難しさの場所が内包を満たす外延を作る所にあるとわかる。
するとこれはちょっと脇に置けるからスキーム自体は結構簡単とわかる。
挫折していた人はこういう理解で先に進むといい。
2025/04/06(日) 23:38:06.94
似たような未踏の脱構築は一般相対論のリーマン幾何学にもあるはず。
計量からクリストッフェル、リーマンテンソル、リッチテンソル、スカラー曲率、アインシュタインテンソルと
段階を踏む。どうしてこんなに段階があるのか。不自然ではないのか。と思うとき
一言で言えるはずの何かの内包条件が未知のものとしてあり、我々はその外延的構成を作っているのだろう。

そういう構成を解として渡すと正しくなるような一言条件。
或いは構成的ボトムアップと要求的トップダウン。一般相対論には後者がまだ欠けている。
熱力学でエントロピーが後発概念で結構重要だったが、
一般相対論でこの一言なまだ未知の言い方もわりと重要だろう。
 
 
ついでに一般相対論についてもう一つ。アインシュタインヒルベルト作用から変分で
アインシュタイン方程式を出せる。作用があると正準運動量を直ちに求めれる。
すると正準位置変数と正準運動量で調和振動子ポテンシャルを構成しているかどうかは重要である。

計量変化を正準位置と見なすときの調和振動子ポテンシャル、またその空間と時間のこと
一般化座標で曲線での様子のこと、こういう話題が重力の量子の文献で無かったと思う。
このスジで行くと、エネルギーが整数差の重力量子を決めることができて、或いは実際には
数式的に重力量子を作ることができないことが証明されるかもしれないのだから、
アインシュタインヒルベルト作用からその形の所までを基礎として書き出しておく。

重力の量子化で計量を使ったり四脚場を使ったり流儀がまちまち。
これは指導指針が無いことが原因の一つ。しかし作用から正準運動量で、量子論前段階には
無ければいけない調和振動子が、実際はどういう数式の形か
計量、四脚場、または違うものを作ったら式が最もきれいになるのか。
こういう指針ですれば量子化の話は進むだろう。

(くりこみの高エネルギー発散については弦を出して、深非弾性散乱で複合粒子の非点が見えはじめる
のと同じように重力量子の非点が見えて、無限大ではない方向に収束するとすればいいのだから)
このように考えれば重力の量子論自体はもし答があるなら作っていけると思う。

そのようにしてから超対称性をもう一度入れれば、理論は本質的に現在よりは一段進むだろう。
2025/04/13(日) 17:15:23.29
Dedekind環の素イデアル分解の存在一意の証明を紹介したいんだが1ヶ所引っ掛かってる。
困ったな。こういうことよくあるよね。普通は10ヶ所ぐらい引っ掛かり。
そうしているうちに消耗して他の所もフォロー力が無くなる。
しかし学問の進歩もそういうもので、普通はクリアには物は見えず、
概念に違いがある。新しい構造物の入る隙間がある。こんな気づきから段々精細度が上がる。
そんなもんだ。5/4まで数学の証明紹介をしたいと思うので完成はできるのあるか。

さて内容は或る程度は大学代数学の知識を仮定するが、代数的整数のなす環がDedekind環。
これはネータ環で素イデアルが極大イデアルという特徴を持ち整閉という性質を持つ。
素因数分解の一意性が発展してまとまった姿がこれである。
RSA暗号は素因数分解だが、代数的整数での素因数分解は関連するだろう。
 
 
(1)イデアルという概念
bがaを割るという概念を考えてみよう。土俵の特定は後回しで。これをb|aと書く。
この時期待すべき性質として、b|a1 & b|a2 ⇒ b|(a1+a2)。およびb|a ⇒ b|(c a)。
これは納得されると思う。

ここでなんと取る基本概念を転回させる。bで割れるような数の集合を定める。
その集合は要素を足した物はまた入り、定数倍した物はまた入る。
Kummerは理想数という新しい数をほしかったが、それはやめて集合でいいじゃんという
集合で運用を始める。イデアルの定義がまさにぴたりこれであることは教科書通り。
 
 
(2)割り切るの関係が集合の包含に置き換わること
b|a ⇒ ∃c. a = b c 或るcがあってa=bcである。aの倍数はbの倍数でもある。
単項イデアルについて(a)⊂(b)。こういう形に書ける。

全部の論理を集合でするのでイデアルについてA⊂Bならば、BがAを割り切る意味を
表しているものだと解釈する。aやbへの言及ももう無くす。
2025/04/13(日) 19:10:36.73
(3)イデアルの和と積の定義
集合の要素をそれぞれ取って演算結果全体のなす集合。
これがイデアルであることは要証明。実際、積はそうならない。
A B = {Σ ai bi; ai∈A, bi∈B}

項数が有限個の項和として定義し直せばイデアルになる。
圏論的内包の外延実装と言う言い方も出来る。テンソル積でも同じ現象。
このように性質主導で定義を少し変じて行く手法が数学の高級部分を手繰り寄せる。
 
 
(4)素イデアル
n=ab & p|n ⇒ p|a or p|b これが素数。
単項イデアルで書くと
(ab)⊂(p) ⇒ (a)⊂(p) or (b)⊂(p)

中身を隠すと素イデアルの定義。
Pが素イデアルとは、任意のイデアルA,Bとその積について
A B⊂P ⇒ A⊂P or B⊂P
はて積の定義には既に工夫が入っていた。この先どうなるのだろう。
 
 
(5)ツォルンの補題
集合論の選択公理と同値な命題で、存在をひねり出すのによく使われる。
集合の包含関係の系列 …⊂B⊂C⊂D⊂…
集合の性質を限定すれば、右側が常に停止して上界を持つようにできるだろう。

この時その性質の集合の族は、その包含関係に関する極大な集合を持つ。
というのが定理の言明。何を言いたいのかわかりにくいが
極めて便利で必要ならば選択公理から証明が出来るので、そういう使われ方をする。
2025/04/13(日) 23:00:11.39
(6)ネータ環
任意のイデアルが有限生成で、任意のイデアル昇鎖が停止するというのが定義。
そのままの意味に捉えてもらえばいいんだけど。
イデアルI = {a1 i1 + … + an in ; a∈R, i∈I}

任意のイデアルIは有限個の基底があってその係数和の形の右辺で左辺が書かれる。
また …⊂I2⊂I3…⊂Im。全部がイデアルな集合包含列は右端となるイデアルがある。
分野の基本的な対象。ほとんどの物がネータ環。
 
 
(7)代数的整の概念
代数的数は有理数係数多項式を1つ決めて、その根全部を有理数に投入して
そこから四則演算で得られるもの、つまり体として閉じさせて得る。
根の一部でいい場合もあるが歪んでいて、面白いのは全部の場合。

一方、こうして得られる拡大された数体の要素についてそれを根とする方程式がある。
ところで最高次係数が1の根はその和差積も最高次係数が1な方程式の根となる。商は違う。
即ち和差積で閉じて環を代数的数体Kの中で為し、これを代数的整数環Oと言う。
一般に環O⊂体Kとしてこの状況を表す。代数的拡大一般にこの状況がある。
 
 
(8)逆イデアル
A^-1 = {x∈K ; (x A)⊂O}
O⊂KであるKの方でものを考え、それを掛けるとAのどの要素もOに入るようなKの要素。
元々イデアルは環の部分集合でA⊂O、よってx∈Oならば自明に(x A)⊂Oは成立。
O⊂A^-1 狭義に大きいということがわかる。(3)^-1 = (1/3)で1/3の倍数全部である。
 
 
(9)余因子行列との積
nn行列Aから、余因子こと(n-1)(n-1)行列からdetを取って符号を付けたもの
を並べて余因子行列A*を作れる。このとき (A*) A = (detA) I。
線形代数の定理である。
2025/04/13(日) 23:02:28.71
(10)任意のイデアルA⊂Oに対し、それに(部分集合として)含まれる何かの素イデアルだけの積がある
そうでないイデアル全部の集合をMと表してみる。
イデアルも集合だから集合の集合だけどその気持ちを全角文字に込めて。Mは空であるか?

代数的整数環Oはネータ環でそのイデアルの包含列は上の端を持つ。
これはツォルンの補題の前件を満たしMには極大な集合Cが存在する。
Cが自身素イデアルならここに入っているはずが無いから素イデアルではなく
Cの元でないb,dであって(b d)∈CというようなOの要素が存在する。

その単項イデアルとCとの和で作られるイデアルをそれぞれB,Dとすると
どちらもCを含みCよりも狭義に大きい。
CはMで極大なのでBとDにはそれに含まれる素イデアルだけの積がある。
ところが(B D)⊂Cが示され、これからCもMに含まれるとの定義とは矛盾する性質を出せる。
Mが空でないとしたことが矛盾の元凶でMは空である。
 
 
(11)任意のイデアルA⊂Oに対し、A⊂(P^-1 A)狭義に大きい
Aは有限生成だからその基底をa1,…,anとしてみる。x∈P^-1⊂Kを取る。
もし(P^-1 A) = Aなら、x ai = Σ cij aj と書ける。
移項して x δij - cij = Cij という行列と置く。[Cij] (aj) = (0i)

Cの余因子行列を左から掛けると(9)を使い、(detC) aj = 0 ∀j よりdetC = 0。
det(x δij - cij) = 0の解は代数的整数でありx∈O。
逆イデアルは(8)を使うとOより狭義に大きいのであるからxの取り方からは得られない結論が出ている。
これはもしの部分が間違っていてちょうど題意が証明される。
Oと0の混同あるかもしれないがほとんど間違えないと思う。
2025/04/13(日) 23:05:31.21
(12)任意のイデアルは素イデアル分解され=で書かれる。
素イデアル分解されない全てのイデアルの集合をMと書く。
Mが空でないなら(10)と同じく極大元C (元と言っているけど集合)が存在する。
一般に可換環ではツォルンの補題を使い任意のイデアルに対しそれを含む極大イデアル
が存在するが極大イデアルは素イデアルであり、
Cが素ではないはずなのだからC⊂P狭義に大きいの構図が成立。

Pについて(11)を使い P⊂(P^-1 P)⊂Oだが、Pは極大なのでP^-1 P = O。
C⊂(P^-1 C)狭義に大きい、とCとMとの関係から、P^-1 Cは素イデアル分解を持つはずである。
するとそれにPを掛けた式はCの素イデアル分解である。集合の式としてこれを確認される。
 
 
(13)素イデアル分解は一意
イデアルC = P1 … Pr = Q1 … Qs の2通り素イデアル分解があるとする。
素イデアルの定義から P1はどれかのQiを割る。
Dedekind環では素イデアルは極大イデアルなので、P1=Qiでなければならない。

P1^-1を掛けると集合の式としてP1とQiが落ちた式になる。
最後の形はr=sで、落として行くP系とQ系の素イデアルは結局は同じ物が対応していなければならない。
以上で証明された。
 
 
という次第。
引っ掛かる所はあるんだけど、ここがどうだ、ここは、と数個も見つけられればあなたは中々。
別の所にこの証明一式を持っていって当てはめること。行き先探し。
楕円曲線暗号になると実際にこういうことを使いながら言うんだと思う。
2025/04/20(日) 17:17:59.18
リーマンロッホというのをやりたくて取り組んだけどまるで準備ができていなくて
あたかも啓蒙本みたいな言い方で今日は済ませようと思う。
来週に本格的なことをする。

そもそも何?今シリーズでは特異点や数論を狙っていると言っていた。
この定理は無限遠にも素数を置いて図形を閉じさせる。
図形の具体は多項式と整数。多項式は既約多項式が素数、整数は通常の素数が素数。

図形のどっちにもだが、多項式÷多項式いわゆる有理式を考察対象とする。
整数でそれはどういうこと?多項式のxに素数を入れた式で結果は普通の分数になるもののこと。
 
 
有理式だが分母の形に制限をする。素因数分解されるし、
整数ではなく代数的整数を土俵にしても素イデアル分解されるし、条件は付け易い。

各素因数ごとに負の何乗以上または0や正の何乗以上、つまり
分母が強過ぎるという意味のあまり特異なものを除外する。

このような有理式の全体はベクトル空間をなす。
それは足しても定数(それぞれの土俵での整数)倍しても、分母は強まらないから。

このベクトル空間の次元は如何?
が、リーマンロッホの定理。
 
 
条件のことを因子と言う。
無限遠を閉じさせているときは一つの座標や一回の言い方では語れない。
貼り合わせが必要になり一般化して、素数を点とみなして点の集合に定義域を持つ関数
そんなものの集約が実態をなしていると見なす。

この(点の開集合|→関数加群)対応を包括的に持つようなデータ構造を層と言う。
話題のは因子に付随する層という数学的対象に関する定理である。
2025/04/20(日) 21:53:10.40
リーマンロッホは保型関数のパラメータの数を決めるのに使えるし
素粒子物理でも空間の大きさを評価して論理を追い込むのに使える可能性が高い。
そういう設定を作って問題を解けばいいんだなということは伝わったと思う。

無限遠を閉じることによって、大域は局所に存在するものをも制約し
ベクトル空間の意味で有限次元分の関数しか存在し得ない。
普通はベクトル空間の意味で無限次元分ある。

無限遠これは空間の意味とは限らない。値域の場合もあるし、
単なる閉集合を写像して無限部を持たせるようにしてもあり。
ということはゲージ群の次元も元々はこういう仕組みで決まっているかも知れない。
研究の意味では道具として突き詰める必要はあるだろうと。
 
 
問題としても簡単だよね?数学にはありがち。
変に権威じみたテキスト文面にしているが、中身はこんなもの。

D加群というのも関数の集合と前述べたが、層の形を取っている関数の集合で
大域的状況とかホモロジーとか極限とか複素解析の定理とかが成立しているようにするまでが理論。

だからこれも伝わったのではないか。数学から掘り返す人があってもよいと思う。
代数解析は1年以内ぐらいにシリーズ設定にしてしよう。
 
 
さて一応理系で理数をしっかりやっていた人ならば、複素関数論で
無限遠点まで含めて発散しない解析関数は定数しかない。
連結領域で定数でないような解析関数は必ず極を持つ。という定理を知っているだろう。

解析関数は有理式(多項式÷多項式の形)だけ使えば定理の状況は起こせるし
リーマンロッホのプロトタイプを為している。
つまりD=0(任意の素数に対して0)というような因子に付随する層の
ベクトル空間としての次元は0というのが、その定理を包含している。
2025/04/27(日) 17:15:20.25
(1)射影空間、リーマン球面
複素平面に無限遠点を付けると等質な空間として閉じる。これをリーマン球面と言う。
その座標は原点中心のz座標と、通常の数を1/z=wとしてw座標と。
この2枚座標系を用意して貼り合わせがあるとすれば全部を記述できる。
dw = -1/z^2 dz にも注意。こっちの方を貼り合わせ関数にする手法もある。

複素(とは限らない)平面に無限遠直線を付けて、また原点から同一方向の点を同じに見なす
無限遠に射影していってその像が無限遠直線であるような図形体。
これが射影空間。詳細は各自。
どちらも閉じた図形体を作る方法である。このような方法を一般にコンパクト化と呼ぶ。
 
 
Riemann-Roch定理の準備ができたので構成していくよ。
チェックコホモロジーを使う方。ここにRiemannの名前が出て来るとはかなりの先取り者だと思う。

(2)完全系列exact sequence
写像の系列、→A→B→C→D→E→…
矢印にはどれも元の行き先を決める具体的な計算法が定義されているとする。
英大文字は集合でそれに何かの演算構造が入ったもの。またそれぞれ0を持つ。

Aのどの元も→→でCの0になる。
Cの0の逆像はBの部分集合だが、これはA全体の→による像と同一になる。
が条件。下のは上のを包含している。下のだけが定義条件。

我々は0→H0(D)→H0(D1)→H0(C)→H1(D)→H1(D1)→H1(C)=0
というチェックコホモロジーで標準的に作る系列が完全系列であることを証明し
奇数番目の次元の和=偶数番目の次元の和からD帰納法的にRiemann-Rochに至る。
2025/04/27(日) 17:17:35.66
曲面をX、その開被覆一つWを定める。X上の層をFとする。Fは
Xの部分領域で定義されている関数(関数チップ)の全部情報のことを言っていて
そのデータ型は領域⊂Xごとに関数加群を返すような広義関数である。

層において追加条件が2つありこれは使われる。実際の使用は(5)部分だが隠蔽されてる。
・開集合上の関数がどの部分集合においても0ならそれは0
・任意の開集合2つについてその共通部分集合で一致しているような関数はX全体で定義されている
 
 
(3-1)チェックコホモロジーCech cohomology
コホモロジーには番号nがありnの深まりが代数学的な構造展開を与えているが
チェック流では開被覆Wに対し、Ui∈Wのn+1個の共通部分集合で土俵を与える。

つまり Ui(1)∩…∩Ui(n+1) の形の集合それぞれを基底とした、有理整数Z係数の
ヒストグラム、これがものを考察する空間。
どんなものを持って来ても、有理整数Z係数のヒストグラムを考えると
足し引きなどの演算が考えられるようになる。これは数学的有効な方法。
幾何学の複体でも代数のテンソル積でもそういうことをしている。
 
 
(3-2) 上の空間でのnごとの関数のデータ型
n=0なら、任意のiについてUi∈W、そこで定義された任意の関数fi(u∈Ui)
n=1なら、任意のi,jについてUi,Uj∈W、Ui∩Ujで定義された任意の関数fij(u∈Ui∩Uj)
n=2なら、任意のi,j,kについてUi,Uj,Uk∈W、Ui∩Uj∩Ukで定義された任意の関数fijk(u∈Ui∩Uj∩Uk)

考察にはn=2までしか使わないのでこれで十分。何か簡単化されているとは思わず
そのままそれだけのデータ量を使って物事を表しているそれだけだと思ってほしい。

このシステムに実際に貼り合わせで一緒だからとか、それによる部分群を得て全体からの商とか
そういうことをして代数的に動かして行くもの。
2025/04/27(日) 17:20:00.55
(3-3)層係数、層のの意味
層は開集合ごとにそこに取り得る関数を定めるのだった。
正則関数の層、連続関数の層、その他もっと図形構造に直結しているような条件を持たせて定めている層。
上定義で、fi∈F(Ui)、fij∈F(Ui∩Uj) とすべきである。
すると層情報はシステムの中に入って来ている。
 
 
(3-4)n→n+1への写像
n=0なら、全Uiでそれぞれ定義されている関数を引数に取り、全Ui∩Ujでそれぞれ定義されている関数を値として与える写像。
それはUi∩Ujに対し、fj - fiと取れば一つ与えられる。これのこと。

n=1なら、Ui∩Uj∩Ukに対し、fjk - fik + fijと取れば与えられる。
一般に、番号を1つ外し、するとnが1つ下の所で定義されているからその関数を持って来る。
外した番号がUi∩…の記述順での偶か奇番目かで-1のその乗を掛ける。

これがUi∩Uj∩Ukのちょっとした書き方差に整合なこと、n→n+1→n+2でどれも0になることは初等に確認される。
 
 
(3-5)実際のチェックコホモロジー
nごとのコチェインC(n)(3-2のデータをこう呼ぶのである)と、n→n+1への写像が定まった。
コチェインは加法は自然に定義されているし、体Kの要素による乗算を入れてもいい。(Z係数ではなくK係数のヒストグラムになる)
つまりベクトル空間や加群の次元が定まる対象になって来ている。

n→n+1で(ヒストグラム係数が全部)0になるものをZ(n)
n-1→nでn-1コチェインC(n-1)全部の像をB(n)。どちらもC(n)の部分集合。
B(n)⊂Z(n)は3-4内容のことで、Z(n)/B(n)はそれ以上は定まらない。
Z(n)/B(n)をn次のチェックコホモロジーと呼ぶ(正式な定義である)。

開被覆Wがあまり粗いと違う結果が現れ細かくする極限を最終定義的には取るが今の問題でその必要はない。
以上で導入された。他のコホモロジーはnを深める違う方法を取る。
コホモロジーは商群の形をしているが(外延)、そのことは忘れて群自体を見る(内包として次に使う)。
2025/04/27(日) 17:23:01.17
(4) 0→R(D)→R(D+P)→R(C)→0 は完全系列
通常Oxなどと書くのだが0と混同するのでRと便宜的に書いておく。
これはトリビアルである。記号の意味をちゃんと取る。
Dは因子でR(D)はDで指定されるだけの分母が許容される任意の有理式。
Pは素数1点でだけDの値を増やしたものでD+PはDとはP一箇所だけでPの指数が1違う因子。Cは複素数1次元分の意味。

0→A→B→C→0が完全系列からは、A→Bが単射、B→Cが全射。
即ちAをBに部分集合として埋め込んだとき、余核がCと等しいという話。
因子がD+PならばPについて1つ深い許容度の関数を持ち得てその違いは複素数自由度にして1個分である。
で証明が終わっているが、正確には級数展開のどこまでで打ち切りでのような話でこのことを言う。
 
 
(5)コホモロジー長完全系列
0→R(A)→R(B)→R(C)→0が完全系列のとき、
0→H0(A)→H0(B)→H0(C)→H1(A)→H1(B)→H1(C)→H2(A)→H2(B)→… は長い完全系列。
これは重大定理というのはわかるだろう。一気に回答近くまでワープしてしまった。
引数は因子が入る。出て来た長系列の各項の個性を見て切り分け評価してRR定理にまで至る。RR=Riemann-Roch

図形の形も因子も層のことも置いて、この定理を示しておくと至る所に運用される。
チェックだけではなくコホモロジー候補の定義をして、アーベル圏の公理というのを満たすと
圏論がこの結果を出し、それが具体的な加群理論での定理となる。この重大定理は別機会。
 
 
(6) 0→H0(D)→H0(D+)→H0(C)→H1(D)→H1(D+)→H1(C)=0
単純に適用した。Dは任意の因子、D+はそれよりどこかが1大きい因子。Cは複素数1つだけ。
D=0から1つずつ増やして、D+をDの所に置いてという帰納法。

次元を小文字で表す。この時、h0(0)=1、h1(0)=g(種数)、h0(C)=1、h1(C)=0。
これらについて、それぞれチェックの設定から初等的に確認される。
D=0の場合6項の次数は(1,2,1,g,g,0)となる。h1(D+)値は長完全列の偶番と奇番の次元和同士が等しいことから。

RR定理はh0(D) - h1(D) = 1 - g + degD であり帰納的に成り立つことはわかるだろう。以上である。
2025/05/04(日) 17:17:05.81
5/4代数的整数、11立体幾何、18建築、25CPU、6/1統計、6/8-29バイオ。
半端だけど類体論の証明の構成だけをしっかり書いてみるよ。
ふむふむ、細部を詰めればいいのか、とわかる。

来週は建築とか原子炉とかの立体感覚を磨くためにユークリッド立体幾何。
先週のリーマンロッホもしっかりしているけど実は、
茎の完全列と層の完全列は同じではないからそこまで綺麗には進まない
という事情はあるけれど取り組めば埋まる隙間で通常は前回のでいい。
 
 
では早速。代数的の言葉を外し整数環や数体と言う。
イデアルという言葉は長いからもっと要素的な語感のためにイデと呼ぶ。
整数環と数体は有理整数や有理数とほぼ同じ数学が成り立っている。
だから分数などは同じ感覚のまま推論が動くと考えていい。ずっとそう。

合同というのを分数について定義する。整数mを取り
a≡b mod m とは、数 a - b を通分して書いて
分母が mと共通する素因数を持たず、分子は通常のようにmの倍数のこと。
これを乗法合同という。a/b≡1 mod mに変形してもその意味
のまま成立(well-defined)のことは各自。
 
 
数体Kの拡大が数体Lとし、ガロア群をG = G(L/K) = Gal(L/K)と書く。
ガロア理論はそこそこ知っているとする。第1引数L/Kはしばしば省略。

ノルム写像というものを定義する。作用対象xの有る領域に少し関心を持って。
τ∈Gal(L/K)なるτを振って作用させてτについて全部足す。
Norm(L/K, x) = Σ[τ∈Gal(L/K)] act(τ,x)

ガロア理論ではx∈Lだが、我々はG加群Aというのを採りx∈Aとする。
だから作用の仕方もこれから定義する。
Lへの作用もLもG加群Aとも思えてそれのシームレスな一般化である。
2025/05/04(日) 20:19:11.86
作用結果はどれも同じA内の値なためAの足し算として足せる。
違うんだな。掛け算として掛けれる。だからΣはΠのが適切。それがNormのΣの所の計算。

その手続きを集合の要素全部に対して行い結果を集合にまとめる。
Norm(L/K, A) = {Norm(L/K, x); x∈A}
第2引数が集合かその要素かは融通する。Gal(L/K)加群Aから形式的に作れた部分群。
 
 
invと言ったら何の略と思う?inverse、involution、invariant、全部使うんだな。
まあストーリーを略して書くから、現れなくてもそこんとこよろしくだけど。

さてA^Gというような右上に添え字っぽく付く記法が教科書に現れる。
Invariant(L/K, A) = {x; x∈A & (∀τ∈Gal(L/K). act(τ,x) = x)}
Gのどの元τによる作用でも不変なものの全部。

ところでNorm(L/K, A)は作用結果の集合だった。
NormKernel(L/K, A) = {x; x∈A & Norm(L/K, x) = 1}
これは新しい物でこういう物も使う。Aは乗法的G加群でそのため右辺は0でなく1。
 
 
可換群の構造定理により任意の可換群は巡回cyclic群の直積である。
類体論はGal(L/K)が可換commutative群の時のみを扱う。ということは
理論は相対拡大の一般論と、巡回群1つによる拡大だけを構築しておけばいい。

巡回群は生成元τだけで生成される。この仕組みが非可換群には無いから
類体論は非可換ガロア群のシチュエーションには使えない。
しかし可換群の半直積の系列な可解solvable群には理論をまだ進められる可能性がある。

Inertia(L/K, A) = {act(τ,x) - 1; x∈A} = {act(τ,x)/x; x∈A}
Gal(L/K)がτだけで生成される巡回群についてこういう集合も作れる。
中辺は群演算を加法適用の時、右辺は群演算を乗法に適用の時、右辺が正しい。
Norm, Invariant, NormKernel, Inertiaの4つは次リプ、群コホモロジーの登場人物である。
2025/05/04(日) 22:00:28.18
G=Gal(L/K)が可換群Aに作用しているシステムを考えているのだった。
G加群Aの実際の形は局所類体論ではL-{0}を可換乗法群として見たもの。
大域類体論ではイデールidele(p進付値を並べた)群。

τ∈Gはτ:A→Aとも見れる。
このことはGの表現空間がAで、τ∈Gは行列表現されているとも見れる。
Aという新しい物を用意したことはガロア群の表現を考えていることに等しい。
類体論は表現論の1つである。
 
 
G=Gal(L/K)の、n+1個の列の全体を考える。
この全体をnチェイン(=鎖複体)と呼ぶ。Gの作用や直積としての群演算は自然に入っている。
nチェイン→n-1チェインの写像d(微分)を、0番目からn番目まで1個ずつ外し
(-1)^iを掛けて足したものと定義できる。足す→掛けるめんどくさいので混用。

G^(n+1)→Aな写像の全体を考える。これをnコチェイン(双対鎖複体)と呼ぶ。
また値Aにおける積で可換群の構造は自然に入る。
GのAへの作用、G^(n+1)での直積群演算とGからの作用もある体系。

写像G^n→Aがある時、d:G^(n+1)→G^nを先にしてからという合成で
写像G^(n+1)→Aが構成できる。これを双対微分δと言う。

双対鎖複体において (n+1に行って0(1)になるnの元の集合) / (n-1から像として作られたnの元の集合)
をn次の群同変コホモロジーと言い、H(n, Gal(L/K), A) と書く。
商加群として作られるが、そのことを忘れて抽象群として使う。
 
 
込み入った話だが前段落のを斉次型といい非斉次型というのに作り直す。
n個の列 [s1,…,sn] = (1, s1, s1 s2, …, s1 s2 … sn)
右辺はnチェイン型データ、左辺は非斉次nチェイン。
左辺を基底として右辺を展開形で表し、H(n, Gal(L/K), A)を左辺型を基底として再度求める。
この形において抽象定理を作る。今真ん中くらい。作り直す…はまっていればこういうことはできる。
2025/05/04(日) 22:38:36.29
これでコホモロジーまでが定義されている。
それはGのn+1個の列(非斉次型に移りn個)とAを使いそれ以上のことは考えずに形式的に定義した。
こんな抽象的な所でもっと言えることあるのである。それが類体論の半分を言ってしまう。

ここからのシナリオ
・コホモロジーからの結果
・一般イデアル類群
・イデアル密度定理から不等式のもう半分
・定理の系で古典結果

まず前と前々リプの内容から、コホモロジーが定義されていて
その具体的な形の候補も用意されている。
コホモロジー?何?という人は前リプの内容の形式的に定義される物のことと思う。
またそれが圏論的な定義を充足していることは本当は確認。

Tate-Herbrandの定理というのにより、
H(0,G,A)=Z/nZ、H(1,G,A)={1}のとき、H(2,G,A) = H(0,G,A)。
これよりコホモロジーの有難みである長完全系列。
0→A→B→C→0が完全系列なら、H(0,A)→H(0,B)→H(0,C)→H(1,A)→H(1,B)→H(1,C)→H(2,A)→は
6項で循環するものになってしまう。
 
 
<一般イデアル類群と証明におけるその位置づけ>
G加群Aをidele群としてH(0,G,A)=Z/nZ、H(1,G,A)={1}を示して
長完全系列を得れば、その各項の次元を評価して類体論の半分を得る。

即ち Ide(K,m) / [(Norm(L/K, Ide(L,m)) Pri(K,m)] = [L:K]
というのが基本定理の本体式だが左≧右を得る。上式は次リプで語る。

一方イデアル密度定理という解析学的な考察をして左≦右を得る。
かくして高木基本定理は証明される。
もう一歩動的に進んで写像の形でそれを表しアルティン相互定理として仕上がる。
2025/05/04(日) 23:10:10.04
列がどうとか数学として美味しくないと思う。話として美味しいのは
代数ならばイデアルなどが動き回っている姿だろう。
実際推論はコホモロジー長完全系列がやってくれるが、
その高速道路に乗るまたは証明装置に入れてボタンを押すためにはおいしい部分の考察をする。

またコホモロジー長完全系列は主要動力にはなるが、茎と層の時のように
地道な集合がこう動いてという考察が大抵は必要で、そうでなければ問題として残っていない。
Gal(L/K)の作用を受ける加群A。このAにはかなりの工夫が盛り込まれていくのである。

もう一方の密度定理の方は有理整数で言うところの素数定理であり、
リーマンゼータを代数的整数に拡張して、Σの分子を決まった周期で戻る整数セットにした
デデキントゼータ関数という題材にして、ミンコフスキー凸格子定理というのを通して証明する。
 
 
一般イデアル類群を以下の視点から構成する。=全イデアル群/単項放射イデアル群
イデアル=数のように代数的整数は見てよいのであった(本日初リプ)。

・整イデmによる制約を付ける
・整イデとは素因数分解したときに指数負な素因数は無いような数
・mとの共通素因数が正負どちらの指数にも無いようなイデだけの集合を重用する

・単項イデな状況
・これは通常のイデアル類群でもありイデアル類群の有限性という定理が先に準備される

・mには無限素イデという機能を乗せる
・それは1の約数にもなり得る代数的数への扱い
・これを無限素点と単数の対応といいその定理(完全系列の形)を準備する

・mをmodを取るのにも使い{x∈K; x≡1 mod m}という集合も考える
・この形式の集合が積で閉じていることは直ぐに確認され、意味のある定義である
・この形式の集合を放射類(Stral類)と言い、単項とは独立に現れる新しいイデアル類の形状である
・そのために新たなるmが登場したのである
2025/05/11(日) 17:15:26.70
人類文明の場所として南極を開発する案を語ってみよう。
確かにそこでは原子力が使いやすいがそれは選ばない。使用した場合のシミュレーションはする。

古臭い条約で縛ってあるのだけれど、昔の人が正しいものでもない。
世界には何かをしたいけれど何をすればいいかわからないという人もいるように思う。
アメリカのお金持ちなどはそういう人間的空気を出している。

そこでこういう案。
・領土欲的な欲望の対象ではない
・1km^2を50億円で基本的には誰でも買って開発していける
・これより小さい単位は無く逆にこの単位なら小国でも実験場を持てる
・越冬やサバイバルさせて自国のヒーローにはなる
・当然ながら全生活者は危急がある時には助け合う
・過酷な環境なので人命安全には最大限の力を尽くすことは約束させる
・法人単位や個人有志でも買って持てる
・管理機関はこれから国際合意で作って公平そうな南アジアにでも本部を置く
・食料と暖房の技術と自給自足
・現地アクセスも様々な事業体で工夫していく
・しばらくした後に恒久的な1万人の町が作れれば

確かに南極は使いやすいというような場所ではないけれど
とてつもなく広い。様々な素敵な景色があるだろうし探検探索なども
放置したまま過ごしていくにはもったいがない。

過酷環境で培う技術は
・日常生活に戻って便利な道具を作る
・起きている問題の解決を与える
・さらに極限性の環境への進歩ももたらす

何か一つ仕上がりを見るまでこのテーマを扱ってみるのはいいと思いますね。
一個だけは備えの原子力発電所を動かしておいて、その配電送電管理も
電線をどうして変圧の在り方や通信など、やってみて仕上がりの形がわかることもある。
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