8月28日、安倍総理の辞意表明を受け、大阪府の吉村洋文知事が取材に応じました。

【大阪府 吉村洋文知事】
 トランプ大統領、プーチン大統領、世界各国の大統領、いろんな思いもある中で、
外交をやっていくのは非常に難しいと思いますが、良好な関係で日本の国益を守るということを
安倍総理はやってこられたと思う。G20大阪サミットの時にご一緒させていただきました。

迎賓館でも一緒に世界の首脳を迎えさえていただきましたが、そこで安倍総理がトランプ大統領と話す素振りや
プーチン大統領と話す素振りやお迎えする素振りをみた時に、
世界の首脳・大統領は安倍総理のことを信頼しているし、信用を得て外交をされていると肌で実感をしました。

トランプ大統領とうまく付きあっていける世界のトップって数少ないと思うんですが、
日本の国益を考えて安倍総理がされていた。外交とか安全保障という意味ではすばらしい功績を残されたと思っています。

観光イベントについて、安倍総理は率先して取り組みもされていました。
大阪は大阪観光客を作ってそれを加速化させるということをやってきた。
大阪のインバウンドはコロナ禍が起きる前の状況は、目標より早い段階で1000万人以上を達成するということができていた。

また、世界の日本に対する評価も、「コロナが落ち着いたらどこの国に行きたいですか?」という調査でナンバーワンは日本。
日本の魅力が非常にあるというのを世界に知らしめたのは安倍総理のインバウンド政策の功績の1つだと思っています。
大阪においては独特の空気もありますから、人気が高い。それを大阪府市としても発信してきた。
それがうまく作用したと思っています。

入国やビザの関係などいろんな部分においても観光立国を目指そうと、国の大きな方向性を出されたことが
インバウンドの大きな消費にもつながっている。日本の魅力を世界に伝えることにもつながっていると思っています。
ですので、安倍総理の方針、インバウンドの政策は我々にとってもありがたい政策でありました。

我々はそれに輪をかけた政策をとってきた。現状はコロナの状況ですので、
まずは国内の感染症対策をきっちりやっていく。それぞれの国が対策をやっていく。それはまだ時間がかかるかなと。
ですので、内需の拡大を最優先のテーマとしてやっていきたいと思います。

僕自身がやってもらいたかったと思うのは、憲法改正の国民投票。これはぜひやっていただきたかったかなと思います。
拉致問題・北方領土・憲法改正、いずれも非常に重要なことだと思います。
これは次の自民党の総裁の話になるので僕がどうこう言えるものではないですが、
日本にとっても国家にとっても3つの課題は非常に重要なことなので、
次の総理には安倍総理の意思も受けてその3つの課題に取り組んでいただきたい。ただ国政マターなので、
僕は今知事という立場ですのでできることは限られていますが、知事としてできることはやっていきたいと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b803d7018bf950d90ae319ce07f28c4dc56cfa75