社会2019.05.15

 5月7日の『バイキング』(フジテレビ系)は、秋篠宮家の長女・眞子さまの婚約者である小室圭さんを特集したが、同回の視聴率は関東地区で5.8%(前4週7・5%)、関西地区で8・6%(前4週7・5%)と、前4週平均から数字を伸ばしたことが分かった(ビデオリサーチ調べ、以下同)。
 同放送回では、予定されていた他のニュース時間をつぶし、じつに100分超にわたって小室圭さんのバッシングを展開。小室圭さんの留学先、ニューヨークでの現地取材を敢行して薬局、お土産屋、カップケーキ店、ピザ屋、カフェと、しらみつぶしに聞き込み、プライバシーを暴いた。いくらなんでも常軌を逸しているとして、視聴者からの批判も多いが、「数字が取れるネタ」である以上、一部視聴者の批判など番組制作側には取るに足らないことなのかもしれない。

 同じように小室圭さんの近況を特集した8日及び10日放送の『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)、9日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)も、前4週の平均視聴率を越える数字を獲得。10日『直撃LIVE グッディ!』の関西地区平均視聴率に至っては、7・4%(前4週平均5・2%)と2ポイント以上のアップだ。
 『直撃LIVE グッディ!』は相当、手ごたえを感じているのだろう。13日の放送では「独占!スクープ撮」と題し、留学先で小室さんが徒歩移動する“30秒の映像”を何度も流し、なんと一時間にわたって特集。小室さんが歩く方向を変えれば「ターンK」、階段をのぼるときほんの少しジャンプして見えれば「エアK」、と、いかにして笑いを生むかこだわってさえいるようだった。さらに14日にも、同じ映像をもとに30分を小室さんの心境分析に割いた。
 こうなると小室圭さんは、もはや「国民的スター」といってもいいのかもしれない。




メディアを挙げての“小室圭さんフィーバー”

 2017年12月、「週刊女性」(主婦と生活社)が小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者の「400万円借金トラブル」を報じてからというもの、週刊誌は小室さんネタを毎週欠かさない。
 小室圭さんの家庭環境や以前勤務していた会社での評判、母・佳代さんの私生活、眞子さまのお気持ちや佳子さまの応援、秋篠宮家がいかにこの状況を憂慮しているか、秋篠宮家の分断などなど、ありとあらゆる角度から小室圭さんや佳代さんのゴシップ報道が量産されてきた。小室さんが留学中の米フォーダム大学ロースクールについて、「留学費用の出どころ」や「皇室のコネ利用」なども、怪しい“疑惑”とされた。
 相乗効果で勢いづき、メディアを挙げての“小室圭さんフィーバー”は一年以上も続いている。一般人である小室圭さんのプライバシーを無遠慮に暴き立て、個人攻撃にさえ発展している現在の状況は、ハッキリ言って異常である。視聴者や読者の間にも、「小室圭さんは叩いてもいい」という雰囲気が出来上がっており、とうとう眞子さまにもバッシングが及びつつある。
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「国民にどう思われているか考えたことはあるのか?」とバッシング
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