2018-09-05 10:12
 中国メディア・東方網は3日、「どうして日本はロシアに対して積極的に北方四島を取りに行かないのか」とする記事を掲載した。 

 記事は、「ロシアと日本は、日露戦争以降基本的に絶対的な天敵となってきた。1945年のヤルタ会談で米英両国は樺太と千島列島の全領土をソ連が取得することを認め、
日本の降伏後にヤルタ協定に基づき占領を宣言、以後ソ連の実効支配が続いている。日本はこれに納得せず、この領土を取り戻そうと考えているのだ」と紹介した。

 そのうえで、「ロシアに対し、日本がずっと強気な姿勢に出られないのはどうしてだろうか」と疑問を提起。その理由として「第2次世界大戦終了から現在に至るまで、日ロ両国は平和条約を結んでいないからだ。
そこで、ロシアは自らの軍事力を使って日本に警告を発し、自分たちの戦略爆撃機を日本の入口にまで巡航させいる。この脅威が非常に恐ろしいのである」と説明している。

 また、ロシアの戦略爆撃機による日本接近には、米国を威嚇する目的もあると指摘。米国は日本国内に大規模な核兵器を配備していないものの、在日米軍はロシアにとっては大きな脅威であるため、爆撃機を日本の近い所に巡航させることで存在感を示しているのだと伝えた。

 記事は、「ロシアと日本はいまだ停戦・平和合意を結んでいない」としているが、1956年の日ソ共同宣言により戦争状態は終結している。
一方、領土問題の意見の食い違いにより平和条約締結に至らず、60年以上が経過した現在においてもなおも締結に至っていない状況だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

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