岡林佐和2018年8月26日08時58分
 長野県内でクマの出没が増えている。4〜6月に里地で目撃された件数は296件にのぼり、前年の2・4倍。統計を見ると、今年は4年に一度の「大量出没イヤー」という指摘もある。大量出没年には秋以降も出没が増える傾向があることから、いくつかの対策も進められている。
 県の鳥獣対策・ジビエ振興室。担当者はこう警戒を呼びかける。
 「ことしは4年に一度の大量出没となる可能性があります」
 里地での目撃情報をまとめ始めた2005年以降、06年、10年、14年と4年ごとに目撃件数が跳ね上がっているからだ。

 実際、ことし春以降の目撃件数は、すでに前年の件数を上回っている。8月上旬には木曽町三岳の80代の男性が自宅近くでクマに遭遇し、顔や頭を引っかかれて重傷を負った。上田市鹿教湯温泉では8月中旬、養蜂施設がクマに襲われ、養蜂箱が荒らされた。

 いつもの年だと山にまだエサが少なく、農作物が収穫期となる8月が里地での目撃のピーク。だが大量出没の年は平均で、9月の目撃件数が平年の5倍以上の600件以上になり、10月、11月も多いまま推移する傾向がある。
 大量出没に備えて長野県は今年、新たな手を打つ。クマは川に沿って山から里に下りてくるため、川沿いの樹木を伐採し、見通しを良くするのだ。「クマは臆病なので、隠れる木がなくなれば下りてきにくい」(担当者)という。

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