中国メディア・東方網は22日、立秋が過ぎて秋が近づく中、「食欲の秋」を代表する北海道の「癒し系の味覚」を紹介する記事を掲載した。

 最初に紹介したのは、漁獲量の分配をめぐる国際的な議論により中国でも昨今注目を集めているサンマだ。「サンマは秋の風物詩。北海道では8月中旬から水揚げされる。
秋味の王者と呼ばれ、塩を振って黄金色に焼いて食べるのが一番うまい。また、新鮮でないと食べられない刺身も絶品だ」と説明している。 

 続いては、いわゆる「サーモン」とは一線を画す秋鮭である。記事はその身もさることながら特に腹の中にたっぷりと入ったイクラが大変に美味であると紹介。
「普段食べるイクラは醤油漬けにして冷蔵保存されたものだが、秋にはとびきり新鮮な生のイクラを堪能することができるのだ」と伝えた。

 そして、北海道のグルメとしてやはり欠かせないカニについても言及。毛ガニや松葉ガニの美味もさることながら、最も素晴らしいのは
「人口養殖できない野生のタラバガニだ。冬のためにエネルギーを蓄えたその身は、刺身、鍋、天ぷら、焼きガニとどんな食べ方をしても非常にうまい」と評している。

 記事はさらに、秋の北海道ではリンゴ、ブドウ、柿といった果物や、カボチャ、栗、マツタケなどもおいしいと説明した。そして最後に、隠れたグルメとして北海道の秋そばに言及。
「北海道は日本でも有数のそばの産地であり、特に9月中旬から収穫が始まる秋そばは香り高くのど越しも良く、とてもおいしい」と伝えた。
 
 「民以食為天」(民は食をもって天となす)という言葉を生み出した中国の人びとはやはり食べることが大好きであり、食べるという行為を大事にしている。
日本の、なかでも人気の高い北海道に「食欲の秋」がやってくるのを心待ちにしている中国人観光客もきっと多いことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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