“まさか”の展開となりそうな気配だ。今季で3年契約最終年を迎えている福岡ソフトバンクホークスの松坂大輔投手が来季も契約延長となる可能性が高まってきている。

ここ最近、一部の報道でも松坂の来季契約延長について球団側が前向きに検討していることが取り沙汰され、にわかに現実味を帯びてきた。
もともと松坂にはホークス入団時から「実は3年契約ではなく4年契約」とのうわさもあり、水面下では来季契約延長が規定路線となっていたフシも見え隠れしている。

いずれにしても、このまま本当に松坂が来季もホークスのユニホームを着ることになれば批判は避けられないだろう。
「右肩の筋肉疲労」などで終始調子が上向かず、2015年シーズンからここまでホークスでの1軍公式戦登板はわずか1試合で0勝。
2016年の10月2日楽天戦(Koboパーク宮城)に登板したものの、1回3安打4四死球5失点と無残に大炎上で終わった。

まさしく「給料泥棒」も同然。そんな松坂に対し、球団側はこれまで報じられていたように年俸4億円ベースで3年契約だとすれば12億円、
最初から4年契約でサインを交わしていたとすれば実に16億円もの巨額マネーを支払わなければならないのだ。

「いや、上層部から聞いている本当の契約内容は4年16億円ではなく4年20億円だ」「インセンティブ(出来高)はあくまでも年俸4億円のプラスアルファ。
だからこれだけヒドい成績でインセンティブがゼロだったとしても松坂は人もうらやむような大金を手にできる」などと赤裸々に指摘する球団関係者も複数いるほど。

●ソフトバンクの緻密な勝算

それにしても、これだけの大金をロクに働きもしない松坂に支払ってホークス側には何かメリットがあるのだろうか。
球団親会社・ソフトバンクの会長兼社長と球団オーナーを兼務する孫正義氏が松坂に肩入れしているとの情報も聞こえてきているが、どうやら単に情だけで「鶴の一声」を発しているわけではないようだ。

落ちぶれた“元怪物”との巨額契約の裏には、きっちりと利益を生み出している常勝軍団ホークスと世界的企業ソフトバンクの緻密な勝算がある。

「最大のメリットは大輔が入団したおかげで何と言ってもすさまじい経済効果を生み出す点だ」と球団フロントの1人は打ち明ける。

いくら落ちぶれようとも、やはり「松坂大輔」のネームバリューは絶大だ。今どれだけディスられようが、かつて彼が一時代を築き上げたことは紛れもない事実。
その“元怪物”がメディアで取り上げられるたびに「ソフトバンク・松坂大輔」として登場することは親会社にとって大きな宣伝につながり、絶大な広告効果にもつながる。

簡単に言えば「腐っても松坂大輔」ということなのだ。
野球ファンの中には「落ちぶれた松坂とセットにされたら逆にイメージダウンにつながるだけだろう」と鼻で笑う人もいるだろうが、親会社と球団の広告戦略があることを忘れてはいけない。

ホークス球団に出向経験のある親会社ソフトバンクの関係者は次のように言う。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170811-00000024-zdn_mkt-bus_all
8/11(金) 8:27配信

http://image.itmedia.co.jp/business/articles/1708/11/yd_usukita1.jpg
http://image.itmedia.co.jp/business/articles/1708/11/yd_usukita3.jpg