【パリ＝作田総輝】フランスのセーヌ川に浮かぶパリ西郊のセガン島に、国際的に活躍している建築家の坂茂ばんしげるさん（５９）が設計した音楽複合施設「ラ・セーヌ・ミュジカル」がオープンした。

　パリ西側の玄関口にあり、新たな観光スポットになるとの期待が高まっている。坂さんは「音楽愛好家だけでなく、多くの人が集まれる場所に育ってほしい」と話している。

　施設は巨大な帆船をイメージして造られ、外観がガラス張りになっている球状のクラシック音楽ホール（１１５０人収容）と、帆の形をした太陽光発電パネルが特徴的だ。

　延べ床面積は３万６５００平方メートルで、総工費は１億７０００万ユーロ（約２００億円）。クラシック音楽ホールに加え、最大で６０００人を収容する多目的ホールを備える。

　２１日にはこけら落としで、ノーベル文学賞を受賞した米歌手ボブ・ディランさんのコンサートが行われた。

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