一休禅師が製法を伝えたとされ、酬恩庵一休寺(京都府京田辺市薪)で代々作られてきた「一休寺納豆」の仕込み作業を捉えた写真展「掌(たなごころ) 一休寺納豆を作る」が、同寺で開かれている。写真家の三宅徹さん(43)=長岡京市=の作品で、あえてモノクロで作業の力強さを表現している。

 三宅さんは京都の祭事や風景を作品にしている。田辺宗弘副住職(39)と知り合って納豆作りを知り、一昨年7月の仕込みを撮影した。蒸して湯気に覆われた大豆や、田辺宗一住職(68)らが素手で大豆をこねたり、木おけに入れて櫂(かい)でかき混ぜたりする場面を切り取った写真パネル28点が並ぶ。三宅さんは「手作りの苦労や、昔ながらの作り方を知ってもらいたい」と話す。

 24日まで。拝観料500円が必要。


京都新聞 2018年02月22日 12時13分
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20180222000056