過激な思想の持ち主は「複雑な認知タスクの処理が苦手」だと判明

 スタンフォード大学やケンブリッジ大学の研究チームが、「過激な思想を持つ人物は複雑な認知処理を苦手としているため、無意識的に分かりやすいイデオロギーに傾倒している」とする論文を、科学誌のPhilosophical Transactions of the Royal Society Bで発表しました。

(中略)

 ケンブリッジ大学の心理学者であるLeor Zmigrod氏らの研究チームは、2019年に認知と思考の相関性を題材とした研究を行いました。
 この研究では、522人の被験者を対象に37の認知タスクを実行させたほか、22の性格調査を実施しました。
 認知タスクは「右か左に移動する大量のドットのうち、どちらの方向に進むドットがより多いかを答えさせる」などの簡単なものであり、中には課題のルールを途中で変更し、即座に対応できるかという認知の柔軟性を図ったケースもあったとのこと。

 新たな研究では、認知タスクを含む前回の実験に参加した被験者のうち344人を対象に、政治的・社会的・宗教的信念に関するアンケート調査を行いました。
 前回の研究で測定された認知タスクの結果とイデオロギーの相関性について分析した研究チームは、「過激な思考を持つ人物は、複雑な認知課題をうまく遂行できない傾向がある」と結論づけています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

Gigazine 2021年02月25日 13時10分
https://gigazine.net/news/20210225-extremists-struggle-complex-task/