2019年12月21日 17時00分
https://gigazine.net/news/20191221-drive-car-with-pavlova/
https://i.gzn.jp/img/2019/12/21/drive-car-with-pavlova/00_m.jpg

主にオーストラリアやニュージーランドで食べられる、焼いたメレンゲや生クリームとフルーツで作った「外はサクサク、中はフワフワ」なケーキがパヴロヴァです。オーストラリアの保険会社が、「人は子どもを車に乗せる時よりも、パヴロヴァを載せた時の方が慎重に運転する傾向がある」という調査結果を報告しています。

Christmas | NRMA Insurance
https://www.nrma.com.au/christmas

Why a pavlova is more precious than your kids - Herald Sun
https://www.heraldsun.com.au/lifestyle/parenting/nrma-insurance-experiment-shows-aussies-drive-better-with-a-pavlova-than-a-child/news-story/e9637d3e49cf8fd51ebb0393a531ff2b

Australian NRMA study finds drivers take more care with a pavlova in the car then driving children. | Daily Mail Online
https://www.dailymail.co.uk/news/article-7770059/Australian-NRMA-study-finds-drivers-care-pavlova-car-driving-children.html

オーストラリアの保険会社であるNRMA Insuranceは1000人以上のオーストラリア人を対象にアンケートを実施したところ、男性の77%、女性の65%が「自身の運転技術に自信を持っている」と答えたそうです。また、回答者の27%が「運転中に食事をする」、26%が「信号が青に変わった瞬間にアクセルを踏む」と答えたとのこと。また、25%が「後部座席に座る子どもの対応でよそ見運転をしてしまったことがある」と回答したそうです。

そこで、NRMA Insuranceは20人の被験者に「1人での運転」「子どもを車に乗せて運転」「パブロヴァを車に載せて運転」という3種類の運転を行わせて、その運転技術を評価する実験を8日間かけて行いました。

走行実験後のアンケートでは、半数のドライバーが「子どもを乗せた時の方が慎重に運転した」と答え、「パブロヴァを車に乗せた時に慎重な運転を心がけた」と答えたのは全体のわずか12%だったとのこと。

しかし、実際は95%のドライバーがパブロヴァを車に載せた時に最も慎重なブレーキングを行い、コーナーを曲がる精度も上がったことが判明。また、パブロヴァを車に載せた場合、携帯電話の使用が45%減少し、20%の被験者でスピード制御の向上が見られました。

心理学者のエイドリアン・カミレリ博士はNRMA Insuranceによる一連の調査結果を受けて、「人は運転を覚えてすぐの時はさまざまなことに注意を向けるものですが、運転経験を積むにつれて惰性で運転するようになってしまうため、注意力が失われていきます」とコメント。しかし、「車にフワフワのケーキを載せる」という状況は通常ではありえないため、ドライバーは注意深く運転するのだろうと、カミレリ博士は推測しています。

なお、NRMA Insuranceはこの調査結果を基に安全運転を促すムービーを公開しています。

Protect what’s precious - 90" - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=i7mYiOtq14I