0001一般国民 ★
2019/07/21(日) 06:06:02.73ID:CAP_USERhttps://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/146853
2019/07/19
上毛新聞
(記事全文)
【科学(学問)ニュース+】
(写真)カブトムシを育てて雌雄モザイクを見つけた万智さん(左)と理人君
https://www.jomo-news.co.jp/file/article/853/146853/108983-attachment.jpg
(写真)角が小さく、体表に雌雄両方の特徴が現れたカブトム
https://www.jomo-news.co.jp/file/article/853/146853/108984-attachment.jpg
◎ぐんま昆虫の森に寄贈
群馬県太田韮川西小3年の楠本万智さん、同1年の理人君のきょうだいが太田市の自宅で卵から育てていたカブトムシの中に、雌と雄の身体的特徴がまだらに現れた珍しい「雌雄モザイク」の個体が見つかり、家族や専門家を驚かせている。研究に役立ててもらおうと、2人は県立ぐんま昆虫の森(桐生市)に寄贈。同施設は「甲虫では特に希少」と評価し、標本にして今月内にも解説付きで展示する方針だ。
同施設の昆虫専門員、茶珍護さんによると、雄の最大の特徴である頭部から反り上がった角と、胸部の小さい角は共にあるが、左に曲がっていて小さい。一般的な雌と同サイズで、角の先からの体長は約5センチ。背中側の体表は、雄のようにつやがある部分と、雌のようにざらざらした部分が混在している。生殖器は雄のものとみられる。
茶珍さんは「甲虫の雌雄モザイクは容易には見つからない。昆虫の森では標本でも所蔵しておらず、生体はなおさら貴重」と語る。同施設では夏休みに合わせたカブト・クワガタ展を開催中で、雌雄モザイクの個体を標本にして、早ければ今月末にも解説付きで展示する。
きょうだいは昨年、埼玉県寄居町でカブトムシを捕まえた。自宅ベランダで飼い始めると、周囲の野山からも飛来して次第に数が増え、生んだ卵は200個に上った。各所に配りつつ今年も70匹を育てた。6月下旬には成虫が土から顔を出し始め、7月14日朝にこの個体を見つけた。
「最初は雄かと思ったけど、触った感じが雌でびっくりした」と万智さん。2人はかつてニュースで見た雌雄モザイクに思い至り、15日に同施設へ行って茶珍さんに確認してもらった。
普段から一匹一匹に名前を付けてかわいがり、毎朝起きたら真っ先にケージに向かうという2人。理人君は「羽を広げたところがきれい」、万智さんは「幼虫がかわいい」とカブトムシの魅力を話す。父の圭さん(38)は「生き物の不思議を生きた状態で観察できた貴重な体験。こうした“気付き”を大切にして成長していってほしい」とわが子を見守っている。
雌雄モザイク 虫などが一つの個体に雄と雌の身体的特徴を併せ持つこと。性染色体の変異によって生じる。茶珍さんによると、正確な発生確率は分かっていないが、チョウでは左右の羽で色や大きさが異なるなど見た目の特徴から比較的見つかりやすいとされる。
上毛新聞
https://www.jomo-news.co.jp/