宇宙の成り立ちの謎に迫る「国際リニアコライダー」と呼ばれる巨大な実験施設について、柴山文部科学大臣は、国内外の科学者による議論の動向を見極めながら誘致するかどうかを判断する考えを示しました。

「国際リニアコライダー」は光とほぼ同じ速さにまで加速させた電子などを衝突させ、宇宙が誕生した直後の状態を再現する巨大な実験施設で、国際プロジェクトでは、日本の北上山地が建設候補地に挙がっています。

文部科学省は、7日、都内で開かれた国際会議で、現時点では施設誘致の表明には至らないとしたうえで国内外での議論を継続する方針を表明しました。

こうした方針について、柴山文部科学大臣は記者団に対し、「国際的な科学者コミュニティーから理解する旨の発言をもらえたと聞いている」と述べました。

そのうえで、日本学術会議をはじめ国内外の科学者による今後の議論の動向を見極めながら、誘致するかどうかを判断する考えを示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190308/K10011840241_1903081239_1903081247_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190308/k10011840241000.html