埋蔵文化財の発掘調査報告書のダウンロード数約100万件を誇るインターネットサイト「全国遺跡報告総覧」を運営する奈良文化財研究所(奈良市)は、考古学データベース(DB)の分野で欧州連合(EU)と連携協力することを決めた。
EU側のDBの閲覧が容易になるほか、日本の考古学の研究成果を世界に発信できるチャンスとなる。奈文研は来春のサービス開始を目指している。

 奈文研が2015年から始めた総覧は、自治体や大学などが作成した報告書の電子データを登録。
現在45都道府県の計約430機関が約2万2000冊分のデータを公開する。
報告書に頻出する専門用語の抽出機能や発掘調査の現地説明会の日程、研究者の講演会情報などを掲載している。

読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20180823-OYT1T50108.html