太陽にこれまでで最も近い距離まで近づいて観測する探査機が来月打ち上げられるのを前に、
NASA=アメリカ航空宇宙局が記者会見し、太陽で起きる現象の解明に期待を示しました。

NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は来月6日以降に打ち上げられ、ことし11月以降、合わせて24回、
太陽に接近し、太陽の表面からおよそ600万キロと、これまでより格段に近いところから観測する計画です。

NASAは打ち上げを前に20日、アメリカ南部フロリダ州のケネディ宇宙センターで記者会見を開きました。

それによりますと、探査機には厚さ10センチを超える炭素繊維でできた直径2.3メートルの耐熱板が取り付けられていて、
1400度近い高温の中でも機器を30度前後に保つことで、太陽に接近しての観測が可能になるということです。

そして、これまで謎とされてきた、太陽を取り囲むガス「コロナ」が表面温度をはるかに超える100万度にまで達する理由や、
人工衛星や地球上の通信などに影響を及ぼす太陽から出る電気を帯びた爆風「太陽風」がどう加速するのか調べ、
地球への影響の予測に役立てるとしています。

NASAの担当者は「太陽の現象を解明する最後のピースを提供したい」と述べ、期待を示しました。

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NHKニュース
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