アルツハイマー病患者の脳には、そうでない人の脳と異なり、
ヘルペスウイルスが多く見られることがわかったと、アメリカの研究グループが発表しました。
研究グループはウイルスが病気の発症に関わっていると見ていて、
今後、治療法の開発につながる可能性があるとして注目されています。

アメリカのマウントサイナイ医科大学などのグループは、亡くなった人から提供された脳を調べ、
アルツハイマー病との関わりを解析した結果を21日、科学雑誌「ニューロン」に発表しました。

それによりますと、脳の中に見られるウイルスの痕跡を調べた結果、アルツハイマー病だった人の脳には、
そうでない人の脳と異なり、2種類のヘルペスウイルスの痕跡が多く見られることがわかったということです。
ヘルペスウイルスはほとんどの人が幼い時期に感染し、高熱や発疹を引き起こす原因にもなるものです。

研究グループは、このウイルスが脳の遺伝子に影響を与え、
アルツハイマー病の発症や進行に関わっていると見ていて、
今後、治療法の開発につながる可能性があるとして注目されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180622/K10011490541_1806220912_1806220932_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180622/k10011490541000.html