Tactical Roboticsに任せておけば、救護ヘリのミッションにこれ以上の人員を送る必要がなくなります。
Urban Aeronauticsの子会社であるTactical Roboticsは、
人手を使わず2人の負傷者を運搬できる自動航行垂直離着陸ドローンCormorantの
「実戦を想定した」試験飛行を成功させました。
人が行うのは、負傷者を乗せることだけです。
意識のある負傷者と会話をするためのビデオカメラが搭載されていますが、飛行自体は無人で行われます。

もともとこのドローンは最前線で軍を支援するためのもので、32キロメートルの距離を飛行できます。
しかし、一基のターボシャフトエンジンと2基の可動式ローターにより、
時速160キロを超える十分な速度で迅速に移動できます。
またこれは、ヘリコプターでは耐えられないほどの強風の中でも運行が可能だと、
Tactical Roboticsは話しています。この目立つ形が敵の攻撃目標にならないかという心配は無用です。
カーボンファイバーの機体はレーダーに映りにくく、排気を冷却する仕組みによって、
赤外線による探知もされにくくなっています。

この航空機はイスラエル国防軍のために開発されました。
Tactical Roboticsがイスラエルの会社であることを考えればうなづけます。
他の国の軍隊がCormorantを欲しがるのは、目に見えています。
そしてこの技術は、理論的には民間の病院にも転用できるはずです。
空飛ぶ救急車は、もうすぐそこまで来ています。

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関連動画
Cormorant IDF Mission Demo May 2018 https://youtu.be/hmzq-5EB81k

https://japanese.engadget.com/2018/05/29/watch-autonomous-medevac-drone-perform-simulated-rescue/