兵庫県教育委員会は28日、同県姫路市の前田遺跡から、つぼの肩部分に、
粘土ひもでつながった小さな五つのつぼが載った「装飾付須恵器」が出土したと発表した。
古墳時代のものとみられる。

 県教委によると、小さなつぼが付いた須恵器はこれまでも見つかっているが、
ひもでつないだ形状は全国初。担当者は
「朝鮮半島から伝来した時期に、国内で形を試行錯誤した例ではないか」と話している。

 出土した須恵器は一部が欠けた状態で、重さが約1・1キロ、高さが約13センチ。
一緒に見つかった土器の形状などから、5世紀末に作られた可能性が高く、
装飾付須恵器の中では古いタイプという。

 装飾付須恵器は古墳などで副葬品として埋められることが多いが、今回は井戸の中から見つかった。
井戸を埋める際の祭りに使われたと考えられるという。

 出土品は6月1日〜7月31日に、県立考古博物館(同県播磨町)で公開する。

画像:前田遺跡から出土した「装飾付須恵器」
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産経ニュース
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