アンモナイトなどの化石が見つかる卵のような形の固い岩は、生き物から出た酸と海水中のカルシウムが反応し、
短い期間でこの形になることを名古屋大学などの研究チームが突き止めました。

アンモナイトや貝などの化石が見つかる卵のような丸い形の固い岩は「コンクリーション」と呼ばれ、
炭酸カルシウムでできていますが、この形になる理由は詳しくはわかっていませんでした。

名古屋大学博物館の吉田英一教授らの研究チームが、100を超えるコンクリーションを解析した結果、
腐敗した生物から出た酸と海水中のカルシウムが急速に反応し、球のような形に固まることを突き止めたということです。

また断面のカルシウムの濃度分布から、数か月から数年で直径1メートルほどの大きさになることもわかったということです。

吉田教授は「トンネルなどに応用すれば、自然の力で強度を高め、
しかもメンテナンスが要らない技術の開発につながる」と話しています。

この成果はイギリスの科学雑誌、「サイエンティフィックリポーツ」の電子版に掲載されています。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180505/K10011428031_1805051634_1805051636_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180505/K10011428031_1805051634_1805051636_01_03.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180505/k10011428031000.html