天王星は太陽系の内側から7番目の惑星であり、太陽系の中でも木星・土星に次いで3番目の大きさを誇っています。
最も地球に近づいている時は肉眼でも確認できる天王星ですが、
「天王星はおならのようなひどい匂いがする」ということが明らかになっています。

Detection of hydrogen sulfide above the clouds in Uranus’s atmosphere | Nature Astronomy
https://www.nature.com/articles/s41550-018-0432-1

Scientists confirm Uranus smells like farts
https://mashable.com/2018/04/23/scientists-confirm-uranus-smells-like-farts/#TwpI37.19mqy
https://i.gzn.jp/img/2018/04/24/uranus-smells-like-farts/00_m.jpg
https://i.gzn.jp/img/2018/04/24/uranus-smells-like-farts/01_m.jpg

1781年に発見された天王星は、主にメタンやアンモニアを含む氷からなる惑星であり、
惑星の上空には雲が存在しています。
以前から科学者たちは「天王星の大気中にアンモニアと硫化水素が含まれているのではないか?」と考えていましたが、
天王星の大気中にある硫化水素が直接観察されたことはありませんでした。

しかし、2018年4月23日にNature Astronomyで、
オックスフォード大学のパトリック・アーウィン教授によって
天王星の雲に硫化水素が含まれているのが確認されたことが発表されました。
アーウィン教授はハワイのジェミニ天文台で、望遠鏡を使い天王星の雲の上部を観測。
天王星の雲が特定の太陽光を屈折させていることを発見し、
最新機器による屈折光の分光法測定を用いて、硫化水素が含まれていることを確認しました。

アーウィン教授はこれまで困難だった微妙な幅の分光法による測定が成功したことを喜び、
「もしも人間が天王星の雲に入ったとしたら、ひどい匂いに襲われることになるでしょう」と語りました。

天王星には硫化水素が確認されたのに対し、
ガスが組成の多くを占める木星や土星などの木星型惑星には硫化水素は確認されていません。
惑星に占めるアンモニアや硫化水素の割合は、
惑星が形成された時の温度や位置によって左右されたと考えられており、
天王星に硫化水素が存在すると確認された今回の研究は、太陽系の起源を解き明かす鍵になるかもしれないそうです。

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180424-uranus-smells-like-farts/