(CNN) 頻繁な外食は糖分や脂肪分取りすぎの原因になるだけでなく、
有害性が指摘される化学物質「フタル酸」の摂取も大幅に増えるという研究結果が、このほど報告された。

フタル酸は香水やヘアスプレーなどのほか、食品の加工や包装に使われるプラスチックにも含まれ、
先天性疾患や行動問題、肥満などとの関係が指摘されている。

28日の学術誌に発表された研究結果によると、レストランやカフェ、ファストフード店で前日に食事した人は、
食品店で買った食品を食べたという人に比べて、フタル酸の値が35%も高いことが分かった。

論文を執筆したジョージワシントン大学のエイミー・ゾタ准教授によると、外食をした人は、
包装用プラスチックと接触していた食品を通じてフタル酸を摂取したとみられる。

フタル酸の中でも、プラスチックを柔らかくするために添加される可塑剤は最も懸念が大きいという。
可塑剤は食品の包装や、食品を扱う手袋などに使われている。

研究チームは、米疾病対策センターが2年ごとに実施している栄養摂取に関する調査で、
2005〜2014年にかけて収集した1万253人のデータを分析した。

その結果、3分の2は前の日に少なくとも1回、外食したと回答。外食した人は、
年齢や性別を問わず、自宅で食事をした人に比べて尿に含まれるフタル酸代謝物の価が大幅に高いことが分かった。
特に10代の若者の場合、外食した人のフタル酸の値は、55%も高かった。

ゾタ氏によると、特にチーズバーガーなどの持ち帰り用サンドイッチ類は、フタル酸上昇との関係が顕著だという。

ただし、フタル酸は約1日しか体内に残留しない。

ゾタ氏は、食生活を変えて自宅で調理した食品の消費を増やした方が、健康のためになると話している。

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CNN
https://www.cnn.co.jp/fringe/35116962.htm