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サブサハラアフリカでは、1人の女性が5人の子どもを産むという状態が続いており、
地球上でも珍しい「小さな家族への移り変わりが起こっていない地域」です。
ただし、このサブサハラアフリカでも出生率は低下の傾向が見られます。
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ナイジェリア・エチオピア・タンザニアおよびコンゴ民主共和国は高い出生率を誇っていますが、
これらの国の出生率が落ちるようになれば、世界的な「小さな家族」への移行は完了するとのこと。
アフリカでは所得額と出生率が深く関係し、1人あたりの年間GDPが5000ドル(約53万円)を超えると出生率は高くならないそうです。
アフリカの国々は急成長しており、数十年以内には上記のGDPレベルに到達するものと見られています。
アメリカでは1人あたり6人だった出生率が3人に下がるまでに95年、ボツワナでは24年、
バングラデシュでは20年、イランでは10年を要していますが、
アフリカはアメリカよりもずっと早く出生率低下を迎えるだろうとSmith氏は述べました。

もちろん、出生率の低下がただちに人口爆発の可能性をなくすわけではありません。
若い人々がたくさんの子どもを持たなくなった後も、
しばらくは「人口モメンタム」という現象により人口増加が続くはずです。
国連は、76億人という世界人口は21世紀の終わりまでに110億人以上に膨れあがるとみています。
しかし、最終的には世界的な人口は安定・減少の方向に向かうというのがSmith氏の見方のようです。
https://i.gzn.jp/img/2018/03/25/population-bomb-defused/005_m.png

GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180325-population-bomb-defused/