NTTは19日、生物由来の材料や肥料の成分でできた環境にやさしい電池を開発したと発表した。
あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の時代に大量のセンサーが使われることを想定。
付属する電池の回収が困難な場合でも土に返って自然環境に負荷をかけないという。
容量は市販の電池の10分の1程度で、今後改良を重ねて商品化を目指す。

 開発したのは「ツチニカエルでんち」。
通常の電池は亜鉛合金などの物質を含むが、生物由来の材料や肥料成分を使って同様の仕組みを実現した。
土壌に混ぜて野菜の発育を調べたところ、生育に悪影響を与えないことが確認できた。

 IoTの時代になると様々なものにセンサーが取り付けられる。
ただ、センサー自体や作動させるための電池をどう回収するかについては議論が進んでいなかった。

 研究の成果は、22〜23日に開く「NTT R&Dフォーラム2018」で公表する。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27082090Z10C18A2X13000/