<聞き慣れないセミの大合唱…中国のセミ、川口で繁殖 日本で生息確認は初、調査チーム「全国で調査を」>

川口市北部の安行地域で中国の外来種のセミ「プラティロミア・ピエリ」が生息し、繁殖していることが埼玉大学の林正美名誉教授(昆虫分類学など専門)らの調査で確認された。同市の市民から「安行で聞き慣れないセミの鳴き声の大合唱を聞いた」などの情報があったことから、調査チームを結成し2016年と17年に分布や生息状況、生態調査を実施し、プラティロミア・ピエリと確認した。同名誉教授によると、日本で生息が確認されたのは初めて。
 
生息環境が違うため、在来種のセミ類への影響はないとみられるが、同名誉教授は「生態や生息の有無を全国で調査する必要がある」と話している。どのようなルートで日本に侵入し、定着・繁殖したかなどが、今後の調査課題だという。
 
このセミは、中国大陸東部の浙江省からベトナムに至る地域に広く分布する。学名がプラティロミア・ピエリという大型種で、アブラゼミより一回り大きい。羽が透明で、羽化した直後の体は美しい淡緑色。成虫は暗緑褐色になる。中国での研究によると、卵のまま約1年を過ごし、幼虫は土中で5年かけて成長したのち成虫になるとされている。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---

▽引用元:埼玉新聞 2018年2月12日(月)
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/02/12/12_.html

プラティロミア・ピエリ(タケオオツクツクの雄)
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/02/12/12.jpg
アブラゼミの雄の標本。アブラゼミと比べて大きさが分かる(共に川口市で採集・碓井徹さん提供)
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