引っ越ししない新種ヤドカリ 宿はサンゴ、京大教授ら発見

ヤドカリと言えば、貝殻を背負って砂浜をよちよち歩いている姿を思い浮かべる人は多いはず。そんなイメージを覆す発見を京都大の研究者たちが発表した。鹿児島県の奄美群島で、小さなサンゴを背負って歩く新種のヤドカリを見つけたというのだ。
 
京都大人間・環境学研究科の加藤真教授と元大学院生の井川桃子さんが発見した「スツボサンゴツノヤドカリ」。直径約1センチ、高さ約1センチの渦巻き形のスツボサンゴをすみかとしていることから名付けた。スツボサンゴは、群体としてサンゴ礁を作る種類とは違い、一つの個体だけで生活する。ヤドカリ自体も体長約1センチと比較的小さな部類という。
 
スツボサンゴはインド洋から太平洋の熱帯に生息し、ヤドカリとは違う動物であるホシムシと共生関係を結んでいることが知られていた。スツボサンゴが毒のある触手を出して外敵を退ける一方で、ホシムシはスツボサンゴを引きずって移動し、砂に埋まることを防いでいる。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---

▽引用元:京都新聞 2017年10月17日 16時32分
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20171017000082

新たに見つかったサンゴの中に住む「スツボサンゴツノヤドカリ」(井川さん提供)
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2017/10/201710171236141017yadokari.jpg

▽関連
京都大学
「生きている家」を持ち運ぶ新種ヤドカリ  2017年10月06日
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/170920_1.html
図:今回発見した新種のヤドカリ。本来ホシムシが入る空洞へ棲みこんでいる。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/images/170920_1/01.jpg

*ご依頼いただきました。