大きな魚竜と新種の首長竜、博物館で見つかる
収蔵品の中から未発見の種が2つ、ドイツ・ニーダーザクセン州立博物館
2017.08.31

ドイツ、ビーレフェルト自然史博物館の古生物学者スヴェン・ザックス氏は、ある古代の海生爬虫類について調査をするためにハノーファーにあるニーダーザクセン州立博物館を訪れた。その際、展示中の化石の一つに目が留まった。
 
その標本は1990年代半ばに英サマセット州で発掘されたものだったが、その後、詳しい調査は行われていなかった。ザックス氏が一見したところ、それはイクチオサウルス属の魚竜に見えた。恐竜と混同されることも多いが、魚竜は水中にすむ爬虫類の仲間で、体をひねらせて泳いでいたと考えられている。(参考記事:「知っているようでホントは知らない?「恐竜」って何者?」)

「すごいものを見つけたと思いました。これまで見たどの標本よりも大きかったのです」。ザックス氏によると、展示された標本は、イクチオサウルス属の中でも比較的体の小さな種に分類されていたという。
 
ザックス氏はこのグループの専門家である英マンチェスター大学のディーン・ロマックス氏に連絡を取り、2017年の初頭、協力して標本の調査にあたった。その結果、標本の正体はイクチオサウルス・ソメルセテンシス(Ichthyosaurus somersetensis)であることが判明した。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---

▽引用元:National Geographic 日本版 2017.08.31
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/083000330/

今回見つかったイクチオサウルスの化石。尾は別種のものがくっついている。(PHOTOGRAPH BY DEAN LOMAX)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/083000330/ph1.jpg