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2017/07/06(木) 19:30:55.55ID:CAP_USERhttp://www2.uliza.jp/IF/RequestVideoTag.aspx?clientid=1919&episodeid=nng-20170706_moche_mummy_reconstruction_p170704_op&playertype=HTML5Player&iframe=1&u_option_adshowflag=0&u_base_pw=500&u_base_ph=282&u_option_autoplay=0&u_option_previousimage=1
2005年、ペルー北部の海岸にあるエル・ブルホ遺跡で調査をしていた考古学者たちが、興味深い布の包みを発掘した。紀元400年ごろに作られ、凝った絵で飾られた日干しレンガの複合埋葬施設に葬られていた。布の中には、自然にミイラ化した若い女性貴族の遺骸が横たわっていたいた。インカ文明よりも1000年早くこの地域に栄えた、モチェ文化のものだ。専門家らはこのほど、普段は犯罪捜査に使われる技術を活用し、この女性の容貌を再現した。(参考記事:「ペルー・モチェの女性ミイラ」)
地元の人々はこのミイラを、近くの街マグダレナ・デ・カオにちなみ、「セニョーラ・デ・カオ」(カオの婦人)と呼んでいる。現在はエル・ブルホの博物館に展示されているが、見やすい状態ではない。保存のため、ミイラは温度と湿度を調整した部屋に置かれ、見学者は1カ所の窓から中を見られる。だが直接ではなく、うまく角度の付いた鏡に映った姿をちらりと見るだけだ。
古代ペルー、モチェ文化で1600年前に生き、若くして亡くなった貴族の女性。墓には、縦に長いV字型の王冠4つを始めとする宝飾品が納められていた。科学者らは最新の3D技術を活用し、驚くほど真に迫った復元に成功した。(LEFT: PHOTOGRAPH BY IRA BLOCK, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE; RIGHT: PHOTOGRAPH BY FUNDACION AUGUSTO N. WIESE)
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博物館の学芸員たちは、驚くべき発見であるこの女性を来館者にもっとよく見せたいと考えていた。ミイラが時間の経過と共にもろくなり、壊れていくのは避けられないため、永久的に残る記録を作る必要もあった。これらの問題を解決するのが、技術の限りを尽くした正しい顔の復元と、いまの遺骸を忠実に模したレプリカの作製だった。すべての作業を監督した考古学者のアラベル・フェルナンデス・ロペス氏は「このような記録があれば、特筆すべき発見を今後何世代にもわたって引き継げるでしょう」と話す。(参考記事:「4千年前の「高貴な族長一家」、リアルに復元」)http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/070400097/
考古学者、形質人類学者、法医学者、顔の復元を行う彫刻家、3D技術専門のエンジニアの国際チームを編成し、2016年11月にアウグスト・N・ヴィゼ財団がプロジェクトに着手した。同財団は、1990年にレグロ・フランコ・ホルダン氏の指揮で発掘が始まって以来、エル・ブルホの調査を支援している。
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「セニョーラ」の体に20回も巻きつけられた布をはがすところから調査は始まった。中には豊富な副葬品が入れられており、多くが金、銀、金箔をほどこした銅で作られていた。
セニョーラは、20代半ばから後半の若さで亡くなった。これほどの装飾品と共に葬られた理由や、彼女が社会で果たしていた役割は謎のままだ。米テュレーン大学の人類学者ジョン・ベラーノ氏は、「文字記録がないので、この女性が誰なのかは分かりません」と話す。ベラーノ氏は、布の取り外しと復顔の両方を手伝った。
2017.07.06
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