Q:それでは、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所にはチクロンBを使ったガス室は一つも存在していなかったのですか。
A:いいえ、アウシュヴィッツ・ビルケナウ収容所だけではなく、大半の強制収容所には、とくに衣服のシラミの駆除を目的とした害虫駆除ガス室が稼動していました。チクロンBを使った害虫駆除作業は「ガス処理(Vergasung)」、その作業を行なった部屋はVergasungsraum(ガス処理室)、Gaskammer(ガス室)などと呼ばれていました。