2019年9月9日(月)
マドリッド地下鉄、週末の終夜営業を準備か

8月にマドリッド州の副知事に就任したシウダダノス党のイグナシオ・アグアド氏が、メディアのインタビューに応じた。
中道右派の民衆党(PP)と極右ボックスとの連立で政権が発足したものの、PPのイサベル・ディアス・アジュソ州知事の不正疑惑の審議会を支持したために、PPとの関係に亀裂が生じている。
また、シウダダノスの同州での公約のひとつに、地下鉄を週末だけ24時間営業にするというものがあったが、アジュソ知事はこれに難色を示している。
これについて問われたアグアド氏は、この件はすでに準備を始めていると述べた。
現在、どのように始めるか、路線ごとに行うか、時間帯を少しずつ拡大していくか、などを検討しているが、会期中に全線での実施を目指したいとしている。
この計画の理由について問われた同氏は、マドリッドは週末のナイトライフが盛んな街であり、飲酒した人が車を運転することを避ける狙いがあるとコメントした。
さらに、費用やメンテナンスの時間の問題が起きるのではという質問については、コストは確かにかかるが、メンテナンスは週末以外に行えばよいので問題はないと答えている。

ソル駅、火災で一時閉鎖

先週土曜午後、マドリッド地下鉄と近郊線が乗り入れるソル駅で火災が発生し、構内にいた利用客らが避難し、3時間近くに渡って閉鎖される騒ぎとなった。
火災は午後1時頃に近郊線の線路で発生、通報を受けて駆け付けた消防隊員が消火や付近の点検を行った。
この間、同駅を通る近郊線の路線は不通となった。
一方地下鉄の1〜3番線は運行を続けたが、同駅には停車せず通過した。
午後3時20分ごろ、駅の閉鎖が解除されると同時に地下鉄も通常通り停車し、その後同3時45分ごろには、近郊線も通常運行に戻った。
尚、この火災で同駅の警備員が煙を吸引したが、病院に搬送されるには至らなかった。

人気歌手、カミロ・セストさん死去

70〜80年代を中心に大ヒット曲を数々生み出した人気歌手、カミロ・セストさんが昨日、マドリッドの病院で死去した。
享年72歳。
1946年にアリカンテのアルコイで生まれたセストさんは、歌手のほか作曲家、プロデューサーとしても活躍し、1億枚のレコード売り上げとシングル52枚が国内のヒットチャートで1位となったことで知られる。
また、ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」のスペイン語版をプロデュース・主演し、作者のアンドリュー・ロイド・ウェーバーが、その質の高さを称賛したという。
1年ほど前から腎臓病を患い入退院を繰り返していたセストさんは、今月16日に73歳の誕生日を迎えるはずであった。
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