知能指数(IQ)の高低と保守的・差別的な思想は無縁ではない、そんな研究結果があります。
詳細は以下から。


カナダのブロック大学で心理学を研究しているGordon Hodson氏が行った調査によると、
1958年3月および1970年4月に生まれた子どもに対し、10〜11歳時点での知能指数を計測した上で、
30または33歳時点でどれだけ保守的な思想や偏見を持っているかを測定したそうです。
調査内容は「母親がフルタイムで働いている家庭は不幸である」「学校は子どもに対し、権威に従うよう教育すべきである」「他の人種と一緒に働きたいと思わない」などの質問に答えさせるもので、
集計した結果、IQの低さと保守的なイデオロギーや差別的な偏見に相関がみられたとのこと。

さらに認知能力が低い人々は、異なる人種とあまり接触しない傾向があることも明らかに。
異なる人種間での接触に挑戦することは、お互いの偏見を減らす機会となりますが、
認知能力の低い人々にとってはそれが重荷であることを示しています。

また、別の調査から、線図の中から規則性を見つけ出す能力を測る「抽象推理」テストの成績が悪かった人々は、
人種差別だけでなく同性愛差別的な思想を抱きがちであることも判明しています。