高波被害で2015年から不通が続くJR北海道の日高線鵡川(むかわ)―様似(さまに)間(116キロ)について、JRと沿線7町は6日、来年3月末に廃線とし、路線バスに転換することで合意した。1937(昭和12)年8月に全線開通した日高線は、全29駅のうち24駅が83年の歴史に幕を下ろすことになった。

 北海道新ひだか町で開かれたこの日の協議には、日高町村会長の坂下一幸・様似町長ら7町長とJRの担当者が出席。23日に廃止の同意書と覚書に署名することで一致した。

 JRは現在、不通の駅間を結ぶ代行バスを走らせているが、来年4月からは廃線の代替措置として路線バスを運行する。運賃などの詳細は地元との協議を続けるという。

 経営難が続くJR北海道は16年、「自社単独では維持困難」とする13区間を発表。8区間で存続を目指す一方、日高線など5区間は廃止し、代替バスへの転換を地元自治体などに要請していた。廃線は19年4月の石勝線夕張支線・新夕張―夕張間(16・1キロ)、今年4月の札沼線・北海道医療大学―新十津川間(47・6キロ)に続き3例目となる。

Yahoo(毎日新聞)10/6(火) 21:26
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