2019/9/4 11:40
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201909/0012668194.shtml

関西で唯一、兵庫県香美町の香住漁港西港で水揚げされるベニズワイガニの初競りが4日朝、同漁港で行われた。
1匹の最高額は、過去最高となる10万円。近年の需要の高まりもあり、地元の海産物販売業者が競り落とした。
競り場にはシーズンの到来を告げる紅色のカニがどっさり並び、仲買人らの活気に沸いた。漁期は来年5月末まで。

ベニズワイガニは水温の低い水深800〜1500メートルに生息。
引き締まった身と強い甘みが特長で、同町では漁業関係者らが「香住ガニ」としてブランド化を図っている。
今月1日の漁解禁を受け、約100〜130キロ沖で小型船8隻が水揚げした約22トン(前年比7%増)が、
4日午前6時半から競りにかけられ、瞬く間に競り落とされた。
売り上げは約1720万円(同23%増)だった。

昨季は漁獲量の減少もあって1キロ当たり667円と40年前の4倍以上に高騰するなど、近年は上昇傾向が顕著。
香住港小型ベニガニ組合の福本好孝組合長(57)は「鮮度とおいしさが少しずつ評価されている。海も荒れず、良いスタートになった」と話した。
21日には同漁港で「香住ガニまつり」が開かれる。

10万円の史上最高額で競り落とされた香住ガニ
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今季の初競りにかけられるベニズワイガニ
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