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「大変申し訳ございません」と書かれたハズレの抽選券を見せる来場者=伊勢市の菓子博会場.

■回顧 2017

 三重県伊勢市で開かれた「全国菓子大博覧会・三重」(お伊勢さん菓子博2017)。
4月21日の開幕直前、私は「随一の見どころ」として、職人たちが菓子材料で花鳥風月を表現する工芸菓子を朝日新聞紙面で取り上げた。
歌川広重の浮世絵「伊勢参宮 宮川の渡し」をモチーフに制作された巨大工芸菓子も紹介した。

 開幕後、こうした「お菓子の芸術」を観賞した人はこぞって称賛の声を上げた。
だが、我先にと来場者が殺到したのは、菓子博限定の赤福餅だった。

 白あんの赤福餅と通常の赤福餅が1個ずつ入り会場内で食べる「祝盆(いわいぼん)」と、土産用の黒糖味の復刻版。白い赤福餅を食べようと、特に祝盆人気は過熱した。

 開門は午前10時だが、何時間も前からゲート前に客が押し寄せ、開門と同時に一斉にダッシュ。先着順の整理券は連日、あっという間になくなった。
「名古屋から来たのに」「どうしてないんだ!」。怒声が響き、赤福の係員に食ってかかる人も。

 「反響は予想を超えていた。高齢の方も走っていた」と、菓子博実行委員長だった赤福顧問の浜田典保さんは振り返る。
安全確保が問題となり、大型連休初日から急きょ抽選方式に改めた。貴重な白小豆をあんに使い、大量には作れない商品だったそうだ。

 浜田さんによると、赤福では菓子博限定の餅がいろいろと試作された。どのように白い赤福餅に決まったのか。

 「伊勢茶を使った『お茶福』も…

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客が殺到した「白い赤福」 実は「お茶福」試作もあった
2017年12月21日15時00分


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