京丹後市弥栄町の道の駅「丹後王国 食のみやこ」で販売する農作物の輸送手段として
京都丹後鉄道(丹鉄)の列車を活用する取り組みが1日、始まった。
乗客のいる列車で農作物を運ぶ「貨客混載」事業は全国初の試み。
同市久美浜町の農家がさっそく久美浜駅で野菜を列車に積み込んだ。

丹後王国と、丹鉄を運行するウィラートレインズが連携して実施。
久美浜駅で列車に積んだ農作物を丹後王国の社員が峰山駅(同市峰山町)で降ろし、トラックで道の駅まで運ぶ。
当面は週2〜3日、1日当たり4便を運行する。

久美浜町の農家はこれまで自家用車で往復約2時間かけて約30キロ離れた道の駅に出荷していた。
集荷場所を久美浜駅にすることで高齢化が進む農家の負担を軽減でき、物流の効率化が図れる。
まずは町内の農家に利用を呼び掛け、
将来的には夕日ケ浦木津温泉駅(同市網野町)や宮津駅(宮津市)など他駅でも同様の取り組みを検討する。

久美浜駅であった出発式でウィラートレインズの寒竹聖一社長は「地域の農業振興と経済発展に寄与したい」、
丹後王国の伊藤真人社長は「農家の負担減など物流の問題を解決する仕組みができた」とあいさつ。

この後、農家の和田泰幸さん(44)と白岩智之さん(41)がミニトマトやキュウリ、レタスが入った保冷バッグを列車に運び入れた。
2人は「運送時間の短縮で別の作業ができるようになるので助かる。丹後のおいしい農産物を知ってもらえる機会にもなれば」と話した。

写真:野菜を入れた保冷バッグを列車に積み込む準備を行う農家
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2017/06/20170601225930kakyaku450.jpg

以下ソース:京都新聞 2017年06月01日 22時59分
http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20170601000237