札幌市、自家発電機活用できず 胆振東部地震 倉庫に16基保管
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 札幌市が胆振東部地震の際、緊急時用に配備していた自家発電機16基を全く活用していなかったことが、
12日の市議会決算特別委員会で分かった。全域停電(ブラックアウト)でテレビやスマートフォンが使えず、
災害情報を得られなかった市民もおり、自家発電機を使わなかった市の対応は今後問われそうだ。

 市によると、ガソリンを使う自家発電機16基は移動式で、白石区の防災拠点倉庫に保管。
災害時に避難所に持ち込み、投光器として使うほか、家庭用コンセント(電圧100ボルト)が2口あり、5時間の発電が可能。

 特別委で中出昭彦危機管理対策部長は「想定外の大規模停電で、いつ復旧するのか分からず、(発電機を避難所に)
すぐ届ける判断に至らなかった」と釈明。「医療機関などの非常用電源向け燃料の確保や、食料などの搬送業務を優先させたため」と説明した。

 札幌市では中央区役所が10区役所の中で唯一、非常用電源が未整備で、停電が復旧するまでの約11時間、住民対応などが取れなかった。