スナック多〜い北海道 全国2位4908軒 テナント代安く、職住接近
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北海道はスナック王国―。夜の街をネオンで彩るスナックに関心を寄せる学者が、全国のスナックの総数などを調査、分析して公表した。
北海道のスナック軒数は4908軒と都道府県別で2位。市区町村別でも札幌市中央区が810軒で2位だった。
北日本最大の歓楽街ススキノがけん引する形だが、人口比で換算すると、道内は地方の町もスナック軒数の多いことが浮かび上がった。

■大学教員らの研究会が調査

 公表したのは、首都圏などの大学教員10人でつくる「スナック研究会」(東京)。
全国のどこにでもあり、地域に根ざしているスナックを学術的に研究するため、2015年に活動を始めた。
代表は首都大学東京の谷口功一教授(法哲学)が務める。

 研究会によると、スナックはママがカウンター越しに接客し、カラオケなどを楽しみながら安価に飲める形式が一般的で、
1964年の東京五輪の前後に酒を提供する店で軽食(スナック)を出すようになり、全国的に広まったとされる。

 スナックのみを対象とする業界団体がないため、研究会は15年版のNTTの電話帳でスナックに分類されている店の軒数を集計した。
全国の総数は10万750軒。都道府県別で北海道は、トップの東京(4966軒)と僅差の2位で、3位に福岡(4702軒)が入った。

 市区町村別では、1位が中洲を抱える福岡市博多区の838軒。ススキノのある札幌市中央区が続き、3位の広島市中区までが800軒台だった。
東京勢は10位以内に入らなかった。

 谷口教授は「人口の多い東京は総軒数ではトップだがテナント賃料が高く、より料金システムの高いクラブなどの業態が多い。
賃料が安い地方ではスナックとして営業している」と分析する。