2023.06.13

著者:
ENCOUNT編集部


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近距離無線通信技術でスマホを持った手がテーブルに近づいただけでも反応

 新幹線の座面テーブルにスマートフォンを置いたら、ブラウザ上で勝手にサイトが立ち上がった……。ある新幹線利用客による困惑の投稿が、ネット上で話題を呼んでいる。いったい何があったのか。JR東日本に見解を聞いた。

 投稿によると、新幹線の前席にある座面テーブルを倒しスマホを置いたところ、スマホが反応。JRが展開するポイントサービス「JRE POINT」のサイトが勝手に立ち上がったという。
何度も発生したため、不思議に思い座面テーブルをもとに戻したところ、テーブルの裏にはスマホが認識するNFC(近距離無線通信技術)タグのシールが。
「ここにスマホをタッチ!」「車内タッチポイント実証実験中」「JRE MALLから今が旬の産直品や話題のお土産品 レアグッズに観光情報もお届け中」といった文章が記されており、テーブル越しにスマホが反応していたことが判明したという。
 投稿者によるとスマホを持った手がテーブルに近づいただけでも反応したようで、「これはウザイ」「置くだけで出てくるんですか?」「マジかよそんなんできんのかよ」
「ちょっとやだなあ。仕組み次第では乗っ取られそう」「だったらワイヤレス充電もできるようにして!」とセキュリティー面を問題視する声が多数寄せられている。

 JR東日本本社の担当者は、ENCOUNTの取材に「ご投稿いただいた事象につきましては、社内でも把握しております。本NFCタグにつきましては、新幹線車内での新しいサービス創造に向けて、実証実験として行っているものです」と回答。
投稿内容に対する見解や今後の対応については「今回承ったご意見も含めた、お客さまのお声も踏まえながら、今後ともより良いサービスのご提供に向けて、取り組んでまいります」としている。