【ニューヨーク=白岩ひおな】米ヒューレット・パッカード(HP)は22日、今後3年間で全世界で4000~6000人の人員を削減する計画を発表した。全体の従業員数のうち最大約12%にあたる削減の関連費用として、約10億ドル(約1400億円)を計上する。

同日発表した2022年8~10月期決算は売上高が前年同期比11%減の148億ドルだった。消費者向けパソコンなどの需要が軟調だった。法的措置にかかる費用を計上し、最終損益は200万ドルの赤字だった。

エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)は人員削減をめぐり、HPが25年末までに年率14億ドルの経費削減をめざすなかで「非常に厳しい決断」が必要だったと述べた。人員削減は25年度末までの完了を見込み、DX(デジタル・トランスフォーメーション)や業務効率化によるコスト削減も並行して進める。

同社の従業員数は21年10月時点で約5万1000人。足元では既にフェイスブックの親会社であるメタやツイッター、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどのテック企業が相次いで大規模な人員削減を発表している。
2022年11月23日 7:37 (2022年11月23日 7:51更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2306H0T21C22A1000000/