ソフトバンクグループは、傘下に持つイギリスの半導体開発会社「Arm」について、韓国のサムスン電子との間で戦略提携に向けた協議を行うことがわかりました。

会社によりますと、ソフトバンクグループの孫正義社長が来月、韓国を訪問し、サムスン電子の首脳との間で、傘下に持つイギリスの半導体開発会社「Arm」について戦略提携に向けた協議を行うということです。

Armをめぐっては、アメリカの半導体大手、エヌビディアに日本円にして4兆円余りで売却する計画がことし2月、合併に対する各国の規制当局の指摘を受けて白紙となり、ソフトバンクグループは、Armの株式の上場を目指すとしてきました。

こうした中、世界的な株式市況の低迷を受けてことし6月まで3か月間のグループの決算で最終的な損益が3兆円を超える赤字となり、今後は、収益の多くを占めてきた投資事業を縮小する一方、グループの中核企業と位置づけるArmの今後の成長戦略の具体化を迫られていました。

ソフトバンクとしては、孫社長みずから韓国を訪問することで両社の戦略提携を実現させたいねらいがあるものとみられ、その協議の行方が注目されます。
2022年9月22日 5時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220922/k10013830531000.html