アメリカのソーシャルメディア大手、ツイッターはイーロン・マスク氏からの買収提案を受け入れることで合意したと発表しました。マスク氏が株式の100%を取得して非公開化し、買収総額は日本円でおよそ5兆6000億円となります。

アメリカの電気自動車メーカー、テスラのCEOで、世界一の富豪とされるイーロン・マスク氏は、ツイッターに株式の100%を取得する買収提案をしていました。

これについてツイッターは25日、提案を受け入れることで合意したと発表しました。

マスク氏が株式の100%を取得し、買収総額は440億ドル、日本円でおよそ5兆6000億円となります。

買収はことし中に終え、株式は非公開化されるということです。

ツイッターは当初、敵対的な買収者の議決権の比率を下げる「ポイズンピル」と呼ばれる防衛策の導入を決めましたが、マスク氏が日本円でおよそ6兆円の資金を調達するめどをつけてTOB=株式の公開買い付けを検討していると明らかにし、交渉を求めていました。

合意を受けてマスク氏は「民主主義の基盤は言論の自由で、ツイッターは人類の未来に不可欠な話題を議論する場だ。新しい機能を導入しツイッターをより良く変えていく」とコメントしています。

ツイッターのブレット・テイラー取締役会議長は「提案の価値や資金調達の方法などについて深く包括的に評価した。株主にとって最善の道だと信じている」とコメントしています。
2022年4月26日 4時58分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220426/k10013599071000.html