日本が海外から輸入している品目のうち、携帯電話やパソコンなど1000を超える品目で輸入額に占める中国の割合が5割以上を占めていることが分かりました。

調査した内閣府は、ほかの先進国と比べても中国への依存度が高いとして、「輸送の停滞が生じた場合など大きなリスクがある」と指摘しています。

内閣府は、日本、アメリカ、ドイツの3か国がそれぞれ輸入している品目について、2019年の時点で特定の国からの輸入額が5割以上を占めた品目を調査しました。

それによりますと、日本の場合、こうした品目は2627あり、このうち中国が5割以上占めた品目は1133に上ることが分かりました。

輸入額に占める中国の割合が高い品目を見てみると、ノートパソコンやタブレット端末が99%、携帯電話が86%、コンピューター部品が62%などとなりました。

アメリカやドイツでも中国からの輸入額が5割以上を占めた品目数が最も多かったものの、アメリカでは590品目、ドイツで250品目と日本を大きく下回る水準でした。

内閣府は「輸入先の中国で何らかの供給ショックや輸送の停滞が生じた場合、日本はアメリカなどに比べて多くの品目で代替が難しく、大きなリスクがある」と指摘しています。
2022年2月4日 6時42分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220204/k10013465731000.html