新型コロナウイルスワクチンの接種率上昇、企業決算の上方修正観測、そして衆院解散総選挙による経済対策期待――。株式市場関係者の多くはこうした材料を前提に、年末に向けて日本株が上昇するシナリオを描く。だが資源高によるインフレ懸念という外在要因が招いた「悪い円安」がそこに待ったをかける。一時1ドル=114円台まで進んだ今回の円安は、予想以上に根深い経済の下押しリスクを内包している。

円安・株高をテコにし...
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB153C40V11C21A0000000/