早期リタイアを目指すFIREって何?実現に必要なことやリスクを解説
突然ですが質問します。
パートナーが突然「FIREしたい!」と言ってきたら、あなたはどう反応しますか。諸手を挙げて賛成しますか、反対しますか。それとも「それおいしいの?」と聞きますか。若いご夫婦の中には「FIRE目指して頑張っています!」と、節約&貯蓄&投資をしている家計簿を見ることがあります。夫婦で共通の目標を持つと強いということがとてもよくわかります。ではそもそもFIREとはなんでしょうか?

●早期退職を目指す人たちが口にする「FIRE」の語源
FIREとは、Financial Independence Retire Early(経済的に自立し、早くリタイアする)の頭文字をつなげたアメリカ発祥の言葉で、日本でも徐々に話題になっています。
一般的な早期リタイアのイメージは、60歳定年を5年早く退職するといったイメージですが、このFIREは、30代、40代などそれよりも早いリタイアを目指すものです。リタイア後は自分の時間を大切にして自分らしい生活することを目標としています。
とても魅力的に思えるFIREですが、これは宝くじが当たったら早期リタイアするといったことでもありませんし、退職前よりも生活水準を上げるリッチなFIRE(Fat FIRE)でもありません。今、話題のFIERのポイントと注意点などを解説します。

●FIREにとって節約生活は必須条件
FIREを目指すためには、節約生活を継続させることが必須条件です。これはFIREを達成させた後でも継続させます。その理由は、手取りの収入から生活費と貯蓄・投資分を分けて、限られた生活費でやりくりする必要があるからです。できるだけ生活費を抑えることで、貯蓄・投資に回すことができるのです。

人生に大きなお金の貯めどきは3回あり、「独身時代」「夫婦共働きDINKS時代」「子どもが独立をして老後を迎えるまで」です。FIREを達成させるためには、この独身時代と夫婦共働き子どもなしのDINKS時代にどれだけ支出を減らし、資産を増やすかがカギとなります。
例えば、独身実家暮らしであれば収入の半分以上は貯蓄や投資に回すといったイメージです。

●FIREに必要な資産づくりは
FIREの目標金額は、年間の生活費の25倍の資産を築くことが望ましいとされています。年間の生活費が300万円なら7500万円が目標額になるでしょう。そして、この7500万円を資産運用しながら運用益と元本を引き出しながら生活します。7500万円を貯めるには、単純計算で年間300万円なら25年、500万円なら15年で達成することができるでしょう。

ただ貯蓄に回すだけではなく、お金にも働いてもらわなければいけません。貯蓄も必要ですが、メインは株や債券などに投資をする必要があります。しかし、投資には大なり小なりリスクが伴います。相場の状況によっては資産が目減りするリスクも考える必要があるでしょう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/99853888315e0a5a205001db91462bf4f4d6a9d8