検索エンジンにとって「ブラウザのデフォルト検索エンジン」に採用されることは、収益を上げる上で大きなアドバンテージとなります。GoogleはiPhone・iPad・MacなどのApple製デバイスで使用されるSafariのデフォルト検索エンジンであり続けるため、2021年だけで150億ドル(約1兆6500億円)をAppleに支払う可能性があると報じられています。

ユーザーがGoogle検索やMicrosoft Bing、Yahoo! Searchなどの検索エンジンを使う場合、多くがウェブブラウザを経由しています。そのため、Googleは自社製ブラウザのChromeでGoogle検索を、MicrosoftはEdgeでBingを採用しているほか、DuckDuckGoはブラウザとして使用できるデスクトップ版アプリのリリースを予定しています。

また、Appleが開発してiPhoneやiPad、Macなどで使用されるブラウザとして大きなシェアを誇るSafariには、長年Google検索がデフォルトの検索エンジンとして搭載されています。Googleは無償でSafariのデフォルト検索エンジンとなっているのではなく、Appleにばく大な契約金を支払っていることが知られており、その額は年々増加しているとのこと。たとえば、2014年時点での契約料は10億ドル(約1100億円)でしたが、2017年には「年間で30億ドル(約3300億円)」と予測されており……

2018年には「推定90億ドル(約1兆円)以上になるだろう」と報じられています。

そして新たに、世界有数の資産運用企業であるアライアンス・バーンスタインでアナリストを務めるToni Sacconaghi氏が、投資家向けの報告書内で「Googleが2020年度にAppleへ支払った契約金は100億ドル(約1兆1000億円)と推定され、2021年度には150億ドル(約1兆6500億円)に達する可能性がある」と述べたことが明らかとなりました。Sacconaghi氏によると、この150億ドルという金額はAppleの2021年度売上総利益(粗利益)の9%に達する見込みです。
以下ソース
2021年08月27日 08時00分
https://gigazine.net/news/20210827-google-pay-15b-default-safari-search/