米Amazon.comは11月17日(現地時間)、処方薬をオンラインで購入できる新サービス「Amazon Pharmacy」を発表した。米国で同日提供を開始した。

 18歳以上のAmazon会員が利用できる。プライム会員であれば、保険なしでの支払いの場合、最大80%の値引きと2-dayデリバリー(2日以内の無料配達)が使える。

 利用するには、まずAmazonのアカウントでログインした後、健康保険やアレルギー、これまで処方されている薬などの情報を薬局向けプロフィールに入力する。薬の購入には当然処方箋が必要だ。自分で処方者からの処方箋を入手してAmazonに送るか、Amazonに処方箋入手を代行してもらうことも可能(こちらは数日かかる)。また、オンラインで薬剤師と相談もできる。薬剤師のサービスは24時間年中無休だ。

 Amazonは2018年に医薬品ネット通販の米PillPackを買収しており、処方薬の配送には同社のサービスを利用する。PillPackは、処方薬を服用方法に合わせてパックして宅配するサービスだ。

 同社はまた、音声アシスタントAlexaによる服薬リマインダーサービスも提供している。

 「(コロナ禍で)ますます多くの人々が在宅で用事をすませたいと望む中、Amazonのオンラインストアへの薬局の追加は非常に重要だ」(リリースより)
2020年11月18日 07時38分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2011/18/news058.html