富士フイルムホールディングス[4901]は10日、2021年3月期(今期)の連結純利益(米国会計基準)が前期に比べて微増の1250億円になりそうだと発表した。4%減の1200億円としていた従来見通しから上方修正した。ヘルスケア事業のバイオ関連の伸びが寄与する。

売上高は5%減の2兆2100億円(従来予想は5%減の2兆2000億円)、営業利益は23%減の1430億円(同25%減の1400億円)にそれぞれ上方修正をした。固定費の削減も利益を押し上げる。

同時に発表した2020年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比12%減の9973億円、営業利益が39%減の564億円、純利益が11%増の676億円だった。新型コロナウイルスの影響でカメラやレンズなどのイメージング事業が営業赤字となったほか、事務機器などのドキュメント事業も大幅な減益となった。一方、ヘルスケア事業はバイオ医薬品の開発受託や製造受託が伸び、営業増益を確保した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/11/10 16:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL10HQL_Q0A111C2000000/