富士通は10月5日、全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)プロジェクト「Fujitsu Transformation」(フジトラ)を本格始動したと発表した。1000億円以上投資し、製品やサービスから組織、企業文化まで変革を目指すとともに、その成果やノウハウをソリューションやサービスなどに反映する計画だ。

 経営や業務プロセス、データを標準化し、1つのシステムに統合する「One Fujitsuプログラム」を展開。現場から経営まで最新データに基づいた経営状態を把握でき、意思決定やオペレーションを最適化できるようにする。

 目的志向やデザイン思考、アジャイルといったフレームワークを全社的に導入し、部門間の縦割りなどの硬直化した社内カルチャーの変革も目指す。

 同社の時田?仁社長は「CDXO」を兼任。今年4月にSAPジャパンから入社した常務CIOの福田譲氏を「CDXO補佐」とし、2人がリーダーシップをとる。さらに、国内外の各部門から「DX Officer」(DX責任者)を、デザイナーや営業・SE、財務経理、広報IRなどの多様な人材を「DX Designer」として選出し、全社的にDX化を進める。
2020年10月05日 13時18分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2010/05/news080.html