【シリコンバレー=佐藤浩実】米ネットフリックスが16日発表した2020年4〜6月期の売上高は前年同期比25%増の61億4828万ドル(約6600億円)だった。純利益は前年同期比2.7倍の7億2019万ドルで、いずれも過去最高。新型コロナウイルス対策で多くの人が家で過ごしたため、3月末と比べて有料会員数を1009万人(6%)伸ばした。

ネットフリックスはコロナで追い風が吹く企業の代表格だ。売上高は四半期ベースで初めて60億ドルを上回り、6月末時点の有料会員数は1億9295万人に達した。3カ月間で1577万人増えた前の四半期ほどではないものの、4〜6月期も会社予想(750万人)を上回る数の新規会員を獲得した。

地域別では平均単価が13ドルと高い米国・カナダの会員が294万人増え、7290万人となった。欧州・中東・アフリカ(EMEA)は275万人の増加。日本を含むアジア・太平洋(APAC)の会員は266万人増えて、2249万人となった。5〜6月に外出制限を緩めた地域もあるが、解約の動きは目立っていない。

ただ、ネットフリックスは「消費者がコロナと社会的な制限に対するショックを乗り越えるため、会員の増加は緩やかになる」と見ている。7〜9月期の会員の純増数は250万人にとどまる見通しだ。
以下ソース
2020/7/17 6:08 (2020/7/17 6:29更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61625480X10C20A7000000/